鱒(ルフト) 鯖(剣風)
- ほいルフトや、出立の準備じゃ(いつもの朝餉の時間を終えると、前触れもなく指示を始める) -- 剣風
- …え?(台所から戻ってきた所、突然の話に頭が付いて行ってない様子)
…え、出立って?…修行じゃなくて? -- ルフト
- その通りじゃよ 修行の旅じゃ(食べ終えた茶碗に入れた湯を飲みながら、晴れ渡る冬の空を見上げる)
長旅にはちーっとばかし季節は悪いが、善は急げと言うじゃろ ほれ、あまり無駄な荷物は増やすでないぞ 行路は身軽が一番じゃ -- 剣風
- なんだーやっぱ修行かー…っていやいや、旅!?
どうしたのさ剣風さん、急な話すぎない?しかも修行の旅ってなんか本格的すぎて不安なんですけど!(と言いながら周りを見回す 何から手を付けようか等とも考えながらも、頭は混乱している) -- ルフト
- はっきり言うぞ?お主は弱い(湯を飲み終えた茶碗を膳におくと、目を細めてルフトを見る)
お主が求める聖杯じゃが、やはりお主のようなヒヨッコが挑んだとてみすみす命を落すのが目に見えておる で……じゃ、どうせならわしが一から鍛え直してやろうと、そういう有り難い話じゃよ 光栄じゃぞ?わしは今まで弟子を取ったことがなかったからの 言うなればお主が初めての内弟子じゃ こんなところでみすみす命を捨てるほど、お主も愚かではないじゃろう 旅の道中、手取り足取りわしが武芸を教えてやるわい! -- 剣風
- うわーありがたぁい(綺麗な棒読みだった) …って言うのは冗談。…にしても…ホントに?
剣風さんが何を思ったか知らないけど、命の心配してくれるんならありがたーく受けておかないと!うん!善は急げだ!(言うや否や、持ち物の整理を始めるのかどたばたと騒がしくなり) にっひひー、それにしてもそこまで思ってくれてるとはなー…マスター冥利につきますなあ!(茶化すように言ったその顔はとても嬉しそうだった) -- ルフト
- ふっへっへ、喜んで居られるのは今のうちだけじゃぞ?(にやりと意地悪な含み笑い)
さて、目的地はどこにするかのう…西か東か南か北か…… そういやあ、お主の故郷はどこなんじゃ?家族は心配死とらんのか? (今更ながら、己が主である人物について何も知らないことに気付く) -- 剣風
- …お、お手柔らかに行きましょうか、うんそうしよう、ほら旅って長いし
何処でもー…って言うか、剣風さんアテとか目的があるから言ったんじゃないの?(先行き不安、と考え込むが) …いや、旅ってそんなものかな。 んー…そういえば言って無いっけ。家族は居ないよ …正確には、6年前まで居た、かな。(忙しなく動いてた手を止め、ぽつぽつと話し始める) その日からの6年間は環境も最悪だったし、家族と思えるような人も居なかったし…あんまり生きてるって感じもしなかったね(と言うと再び手を動かしはじめ) …今は、故郷はここ。家族はー…剣風さん。(口調は何時もと同じように、眉を下げながらも笑顔でそう答える) -- ルフト
- ンフッハッハ!言ってくれるのう(家族という言葉にニヤリと笑い) 剣一筋に五十有余年…と言ってもわしの時代からもう二、三百年は経っておろうが、わしにもとうとう家族が出来たか!
じゃが、娘や孫とは言ってくれるなよ?これでも花の独身じゃからの! ふむ、お主も三界に家なしか となるとそうじゃのう……お主、わしの故郷へは行ってみないか? ここより海を渡って遙か東 四季折々の移り変わる、豊かな土地じゃ わしも産まれた地が今どのようになっておるのか興味もあるし、其処に着いて後のことは、またその後から考えよう! -- 剣風
- おじいちゃんなのに娘や孫は嫌?なぁに、じゃあ妹にでもなればいい?(くすくす笑いながら)
うん、いいよ。 …ここはわたしの故郷。だから次は、剣風さんの故郷に行こう? 旅だって言うのに、結構適当だなあ……ふふ、でもいいや。楽しそうだし。 -- ルフト
- 別に嫁でも構わんぞ?こう見えて若い頃は随分女を泣かせたものじゃ(カンラカンラと豪快に笑う)
さて、それでは支度は出来たかの?取り敢えずの路行は風任せ このまま東へ進めば、やがて海が見えるじゃろう ほれ、戸締まりもしっかり忘れぬようにな?いつかはここへ戻るのじゃ 準備万端整ったなら、別れを告げて出立じゃ! -- 剣風
- なっ…!何言っ…ばぁか!(赤面し、照れ隠しなのか背中を叩く)
ん、それなりに出来た!…やっぱこれは置いてってー…よし!これでおっけーい!(パンパンになったバッグを置いて、殆ど中身の入ってないバッグを持つ) あとは戸締りーっと。…殆どそのままだから、帰ってくる時まで綺麗に残ってるといいなあ。(ガチャ、と鍵のかかる音) はい、あとは挨拶だけ。…他にはもう無い? -- ルフト
- ん、いつの間にかわしの魅力にやられたかの?(ルフトの意外なリアクションにからからと笑い)
特にのう…お主に心残りがないなら、結構じゃ 戻ってくるのは何年先になるのかわからんからの、後で未練の無いようにな -- 剣風
- わーあーきこえなーい!(両手で耳を塞ぎながら背中に頭突きする)
わたしは無いよ。大事なものは、ちゃんと全部持ってるから。縁側は持っていけないけど…剣風さんの故郷にはあるでしょー? …何時戻ってくるか分からないけど、無事で居てねー(誰も居ない、まだ生活感の残る家に向かって言い) …行こっか。 -- ルフト
- おっとっと(敢えてかわさず頭突かれて)
無論、わしの住んでた庵がまだ残っておればの!さあ、出立じゃ 路行は長い、途中でへばるんじゃないぞ?(腰に下げた刀の鞘をぽんと叩くと、陽光の差す中を東へ向けて歩き始める) -- 剣風
- …いってきます。…あー、待ってー!(走ってその後を追い)
えー?焦らずにゆっくり行こうよー、時間はあるんだからー(隣に並び、一緒に歩いていく) -- ルフト
- (やがて街道を往く二つの影は次第に小さくなっていき、後には主の帰りを待つ小さな屋敷が残されているだけだった) --
- ほれ、ルフ公 修行の時間じゃ(縁側から庭に出ると、手頃な長さの棒を拾ってルフトに渡す) -- 剣風
- ルフ公って…っとと。(後に付いて庭へ。靴を履きながらも器用に棒を受け取った)
修行って…これでいいの?(練習と言えど、ただの棒で?と言いたそうな顔) -- ルフト
- どんな呼び方でも良いって言ったじゃろ(己も棒切れを拾うと、ルフトから数歩離れて立つ)
どこからでも打ち込んでみい(棒を片手に、悠然と その姿は無防備に見える) -- 剣風
- 言ったし別にいいけどー…なんか犬みたい。
打ち込む……打ち込む、ねえ… (言いながら剣風を見据え…土を踏み込む。そして真っ直ぐ突撃して来たかと思うと、右から左へスウィングする様に棒切れを叩き込もうとする) -- ルフト
- ほ、いい突進じゃの(横薙ぎのスウィングを身を引いてかわすと、足を払ってルフトを転ばせる) -- 剣風
- ふぁっ!(受けられると言う予想を大きく外れ、更に予想外の足払い。簡単に転がされ、尻餅をついた)
いったた…う、運動はそこそこ、出来るから…うー…(座り込んだまま腰を擦りながら) -- ルフト
- ほれ、すぐ立つ もう一度じゃ(棒で肩をトントン叩きながらルフトを急かす)
実戦じゃったら座り込んでるうちに、棒で頭を割られるぞ? 敵が立ちあがるのを待ってくれるほど、優しい相手はそう居らんからの(その場から数歩離れて歯を見せ笑う) -- 剣風
- ふぁい…(土を落としながら立ち上がる)
怖ー…って、殺しにかかってんだから当たり前か。 ……でも、わかんないよ(棒を握り直し、もう一度土を踏み込み) そう言う人ら程、余裕綽々だったり…してッ!(そしてまたしても真っ直ぐに突撃、今度は左下から斜めに叩き込む様に) -- ルフト
- ふむ(逆袈裟に切上げる斬撃を握った棒で受け流すと、そのままの勢いで振り下ろし、ルフトの脳天を打ち砕く寸前でその先端をピタリと止める)
……ま、こんなもんじゃろ 今更小細工を覚えたって、大して役には立たんしのぅ それに、さっきのは心構えの話じゃよ 相手の油断に期待なんぞしていたら、命が幾つあっても足らんしの? -- 剣風
- あっぶ…!(咄嗟に防御出来る訳も無く、思わず硬く目を閉じる)
(衝撃は来ない。ゆるゆると目を開け)っはー…助かった。…んま、強いみたい、だしね………はぁー…(自分のサーヴァント相手の練習とは言え、あの状況から無事だった事に安堵し、もう一度息を吐く) んだね…油断してなきゃ死んじゃうわけだもんね。…この楽観的な考えから、まずはどうにかした方がいいかな。たははー。 -- ルフト
- それが油断だと言うんじゃ(コツンと棒で頭を叩く)
取り敢えず、突進の際の気迫はそう悪くはなかったぞ 武芸の真髄は一撃必殺 初弾に全てを賭けるべきじゃな 二の手三の手は無いと思え 万が一初撃を外して相手が斃れなんだら、その時は……ま、逃げるが勝ちじゃな -- 剣風
- あ痛っ。
やった。褒められた!才能あったりしてー(言いながら頭を擦る) 力が無いから、大事なこの一撃もダメージに期待出来なさそうな… んま、今のところはこのレベルでも、わたしにしては上等かなあ。…もっと頑張んなきゃ。 足はまぁまぁ自信あるから…あ、サーヴァントって足速いのかなあ。 -- ルフト
- 自惚れるのも早いのう…ま、初日から頑張りすぎても仕方ないしの 今日はこんな所にしておくか
さあ、人にもよるじゃろ わし、他の英霊にはまだ一度も会っておらんからのぅ さて、それより飯だ 何もせずともこの体は魔力を消費して敵わん エネルギー補給するためにも、美味いものを用意してくれよ(棒切れを庭の端にぽいと投げると、さっさと座敷に上がっていく) -- 剣風
- …ホントはそんな気あんまりしないけど、自惚れとかないと頑張れる気しないんだもの。褒められて伸びる子なのー。
わたしがそこそこ足速くても、サーヴァントが足速くちゃ意味が無いんだよなあ…あ、はーいはい。(後を追う …前に、持っていた棒切れをその場に置いて、家へと向かう) 味は文句言わないでって言ったじゃーん!何作ろうかなーんもー…(靴を脱ぎながら、ぶつぶつと) -- ルフト
- あん時は腹が減ってたんじゃ なんせ数百年ぶりの食事じゃし、何を食っても美味いわい
さて、飯の支度が出来るまで少し横になろうかの 胃袋はまだ二十代じゃから、精のつくもんを頼むぞー (腰の刀を外して立て掛けると、腕を枕に横になった) -- 剣風
- …何を食ってもって何だー、失礼なー!文句あるなら食べなくてもいいしー!(それに美味しくいただけるくらいの味はしてる!と一人で力説しながら奥へ)
…くっそう、じぃじのくせにー…あ、はーいはい。ゆっくり寝ればいいよー。 …えーと昨日買い物は行ったからー…(冷蔵庫の中身を物色しながら考える 結局今日のご飯はビーフシチューとサラダでした) -- ルフト
- ふぅむ、嬢ちゃんは酒は呑まんのか?百薬の長なのに勿体ない(ひょこひょこと家に上がり込む)
っと…随分と和風の作りの屋敷じゃの この辺りでは珍しいんじゃないかね? -- 剣風
- 呑んだ事無いけど、匂いがちょっと苦手ー…きっと、呑んでもすぐ潰れちゃいそうだし。(そのまま一人奥へ入っていく、程々に広さはあるが静かなのもあって奥からでも十分声が聞こえてくる)
東の人達はこう言う家なんだっけ?わたしも馴染みは無いけど、空き家だったんでねー まだ来たばっかりだけど、中々良いねこう言うのもー…っと、食べきったばっかりだからあんまし無いなぁ… -- ルフト
- 無理して呑む必要はないが、人生の楽しみを一つ知らんとは勿体ないのう(畳敷きの上に腰を下ろすと、徳利を膳の上に載せ)
あー、えぇえぇ 暖かいものなら汁でもなんでも あとは湯飲みを一つ頼む(待ちきれないのか徳利から直に一口酒を啜る) -- 剣風
- 楽しもうと思えば大体何でも楽しめるってもんだー …お酒は匂いが楽しめないけど。
暖かいものかぁ…汁ー?東の方の料理はまだ分かんないなぁ…(勉強でもしてみるかぁ、と呟きながら) …そうだ、そういえばコンソメスープが余ってた、暖めようー(鍋を火に掛け、湯飲みを一つ手に取って向かう) ここ、結構綺麗に色々残ってたんだよね。食器なんか埃被ってたけど未使用っぽかったしー。はいどうぞー(行儀悪いと言いながら持ってた湯飲みを渡す) -- ルフト
- お、すまんのう ふふふっ、久々の酒じゃ 五臓六腑に染み渡るとはこのことじゃのう(湯飲みに酒を注ぎながら、グイグイと胃に収めていく) -- 剣風
- 良く飲むなぁ…っと、火掛けっぱなしだ(小走りで戻っていく。暫くすると茶碗にスープを入れ、戻ってきた)
お口に合うかどうか分かんないけどどうぞー(熱いよ、と注意しつつゆっくりと茶碗を渡す) -- ルフト
- おっ、有り難い(温かな湯気立つスープに目を細めて)
さて、その前にお主も一献 折角契約の交わりを結んだんじゃ、杯を交して誓いの儀式とでもしよう なに呑む真似だけでも充分じゃ こいうのは形から入るもんじゃからの(並々と酒の注がれた湯飲みを渡す) -- 剣風
- あ、なんだか凄くそれっぽい…(畳に座りながら)
呑む真似だけで良いならいっか…真似だからねー、ちゃんと後でこれも呑んでよー…おっとと(零さないようゆっくりと受け取る) -- ルフト
- さて、これでわしとお主は主従の契りを結んだわけじゃが…さて、お主をどう呼べばいいかのうぅ
形の上とはいえわしが家臣じゃ 主君を呼び捨てという訳にもいくまい? -- 剣風
- わたしは呼び捨てでもあだ名でも何でも良いんだけどなー
ええっと、サーヴァントはマスターって呼ぶって聞いたよ …マスターってガラでもないんだけど -- ルフト
- ふぅむ、マスターか なんともしっくり来ないのぉ…まあ、取り敢えずはそう呼ぶとするか
そんじゃよろしくじゃよ、マスター -- 剣風
- どうしても合わなければ剣風さんが好きに呼んでも良いよ 外だけとか、敵の前だけとか…そう言う、形上ってだけでもいい
…うん、宜しくね。お世話になります! -- ルフト
- (暗がりの中、一人ああでもないこうでもないと呟く娘が居た。)
…違う、ここは…こうー…やって… ……くらい、こわい…… (夜中、一人で出歩くなんて事が既におかしいのに、態々暗がりに行くなんてもっとおかしい。恐怖を振り払うかの様に、また一人呟き始めた。) …ここは、こうっ…! …っふう。…これで、いい……筈…。…うん、あってる……筈。 (ランタンで魔法書を照らし、完成した魔法陣をしっかりと確認した後 懐から古びた小刀を取り出す) -- ルフト
- …これは、置けば…いいかな…。(魔方陣の真ん中へ小刀を置くと、陣の外へと外れ)
…っ!(恐怖を振り払い、響く様な大きな声で詠唱を始めた) -- ルフト
- (墨を流したような漆黒の闇に、英霊を呼出す呪いの言葉が綿々と紡ぎ出されていく)
(やがて編み上げられた力ある言葉が一陣の疾風を巻き起こすと、魔法陣の中心に男の姿が現われていた) ふうむ…若いな それで、この儂に一体何の用じゃ?(着流し姿の初老の男は無精髭の顎を撫でながら、値踏みするように若い娘の顔を眺める) (左足が義肢とはいえ、その隙の見えない佇まいと遣い込まれた刀の鞘は、男が幾多の戦いを潜り抜けてきた事を感じさせる) -- 剣風
- ひゃ…!(雰囲気、疾風に圧され、手で顔を覆う。風が止み、覆っていた手を退けると先程まで居なかった男が居り、思わず体を強張らせた)
…ほんとに、出てきた…。(そこではっと我に返り) ……っあ、あのっ!せい、聖杯戦争…サーヴァント…呼ぶ、って。(雰囲気に圧され途切れ途切れだが、何とか言葉にする) -- ルフト
- 聖杯?ふむ…(顎を撫でながら考えるように暫しの間宙を睨む)
成程、その戦に勝つために儂の腕が欲しいのだと……違うか?(比較的小柄な体躯にも拘わらず、その数倍もの存在感を漂わせながら男は少しづつ近づいてくる) (瞳の奥には不気味な輝き 確かに目の前の人物が人ならざる存在である事が、空気を解して伝わってくる) -- 剣風
- …あって、る…。…けど、違う…。
…確かに、貴方の力が欲しい。でも、それだけじゃ…なくて。 (ルフトを襲ってるのは恐怖なのか、それとも違う何かなのか。体は震えている、その震えを飛ばすように…首を振った) …わたし、は…貴方を、力だけの物として…見ない…。(近付いて来る剣風から目を離さない、離せない。逃げ出せない。) (もう一度首を振り、強く、剣風を見据えた)…貴方と、一緒に……一緒に、行きたいん、です。 -- ルフト
- うんー?(ルフトの放つ意外な言葉に微かに表情を傾げる)
んー……ま、いいじゃろ わしもこいつが振るえるのなら、別に文句はないからの(先程まで纏っていた重い空気を吹き払うと、腰に下げた刀の鞘をポンと叩く) それじゃああんたが今日からわしの主人って事になるのかの 名前は?(首を傾げて) -- 剣風
- ………っ、軽っ!!(気合を入れていた分、物凄い拍子抜け。思わず突っ込んだ)
あー…はい。そんな、偉そうなものでもないですけど…。 ルフト、ルフト・ベスティアリ…です。 -- ルフト
- ルフトちゃんね わしはそうさのぅ…「剣風」とでも呼んで貰おうか
本名ではないが、かつて人からそう呼ばれておった で…目出度く契約完了なのじゃが、一つ質問してもいいかね? -- 剣風
- 剣風さん…うん。よろしくお願いします、剣風さん!
…な、何だろ……あ、お金は無いです。 -- ルフト
- 死人に金はいらんじゃろ
質問というのは…お主、聖杯を手に入れてなんとする? 無論、お主が何を願おうが、わしは己の剣を振るうのみじゃ だが、一体何の為に戦っているのか、知っても損はないじゃろう?(軽く腰を屈めながら、少女の顔を覗き込む) (穏やかな表情を浮べながらも、その瞳には先程の微かな輝きが込められている) -- 剣風
- 死人って言っても今は実体あるし…さ。
別に言ってもいいけど…そ、その…ね。あのー…。(おずおずとしながら、瞳を見る。その輝きに何だか圧されながらも) …実は、あんまり…考えてない。…です。 …あ、こう言うのって、やっぱ駄目…か、な…。(最初から大きくない声が、段々と尻すぼみになっていく) -- ルフト
- 考えておらんと…?(今度こそ意外な返事だったのだろう 目を丸くして驚きの表情を浮べると、カンラカンラと笑い出した)
あーっはっはっは!結構結構 ヌシがそうしたいのであれば、それもよかろう じゃが、戦となれば敵は本気で殺しに来るじゃろ 本当に、そんな気持ちで最後までいくさ場に立っておれると思うのかの? (別段問い詰めるのでもなく、純粋に興味からといった表情で問いかける) -- 剣風
- わ、笑わなくてもー…べ、別に全然お願いが無いわけじゃないんだけど、さ。うん。
んー…分かんない。結構気楽だなって自分でも思ってるし……でも呼んじゃったし、サーヴァント。 でも、剣風さん居るし…大丈夫、でしょ?(そう言ってのけた娘の瞳は、何故だか自信に満ちていた) -- ルフト
- 無論、負けはせん(こちらも自信たっぷりに)
負けはせんが…お主を守りきれるとは言い切れん なんせ、他人のために戦ったことなぞ一度もなかったものじゃしな! お主、剣は使えるか? -- 剣風
- こちとら平和と言えば平和な世界に居たんですよ、使える訳無いじゃないですかー(へらへらと笑って、呑気そうに)
運動はそこそこなので、逃げ足はまぁまぁ…あ、武器はこのくらい。(そう言いながら取り出したのは爆竹、水風船…続いて、丸く包まれた布) じゃーん。目潰しー。…と言っても、潰すとやりすぎる感あるので、目くらましに使うんですがー(殺す気で掛かってくるであろう相手には、到底敵いそうも無いものばかりだった) -- ルフト
- ふんふん、子供の遊びじゃのう…(呆れた顔で水風船を取り上げて)
ま、ええじゃろ そのうちわしが稽古つけちゃる 自分の身くらい自分で守れるようでなくてはの わしだって四六時中、お主の側にぴったり付いてるわけにはいかないからの? -- 剣風
- 目潰しはとっておきなんだけどなー…頑張って灰、詰めたのになー…
それは水入れて投げつけるも良し、空気だけ入れてパーンと割るも良し!ですね。 稽古ー…?(自分の身の話なのに、人事の様に気だるそうに) わたし、物覚え悪いんだけどなあ、大丈夫かなー… -- ルフト
- ふっへっへ、わしの稽古は厳しいぞぉ?
血の小便が出るまでじっくり鍛えっちゃるけんね(暗闇の中、下からライトが当るような角度で不気味な笑い顔を見せる) -- 剣風
- 若い身で血尿はちょっと…
初心者だしー…も、もっとマイルドにお願いしますってふわぁーっ!(絶妙なライトの当たり具合ですっかり怯える) -- ルフト
- へっへっへ、ちょっと脅かしすぎたかの?
まあ本気で修行するとしても今からではどうせ間に合わんし、コツだけ教えるから後は勝手に工夫せい ところで腹が減ったのう…久々にこの世に出てきたわけじゃし、何か美味いものでも食いたいのぅ(着流しの痩せた腹を撫でながら物欲しげな目で) -- 剣風
- そんな脅かしは要らないと思う!ううう!
…くっそう、わたしにはまだマスター力(ちから)が足りない…(悔しそうな口ぶりだが、その顔はどこか嬉しそうで) ふぁい、程ほどに頑張りまふ …剣風さんご飯を作ろうと言う気持ちは無いかな、うん…こりゃ無いね 家事はあんまし得意じゃないんだけどー…味には文句言わないでよー(仕方ない、とブツブツ言いながら家の方向へと手で促す) -- ルフト
- お、手料理かの?そいつはうれしいのぅ(にっぱりと満面の笑みを浮べて)
あぁ、酒は気にしなくて構わんからの 自前のがあるから、料理だけで充分じゃ(腰の徳利をぽんと叩くと、軽い足取りでルフトの後をついていく) -- 剣風
- 懐に余裕がそれほどある訳でも無いし、必要最低限の保存食と自炊用の材料しか無いのー
そっちは出せって言われても置いて無いから、助かったねー(言いながら、縁側の方から家へと入っていった) -- ルフト
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