企画/白船来航
東夷資料 †
東夷の軍勢の中でも頻繁に目にする兵種及び怪物をここに記す
(要はモブ戦力の一例です。個人で捏造しても可)
(こういった感じのキャラならばなんでもいいぜ!という見本市も兼ねる)
人型戦力 †
浪人
侍とも呼ばれる東夷の中ではもっともありふれた戦力。主に刀と呼ばれる剣を用いる白兵戦要員である
元々の素性や身分は不明だが、剣の腕を磨きながら放浪する旅人のような者達らしい
刀の切れ味はとても優れており、基本的に軽装で身軽な点も秀でているが所詮は歩兵
ただし数が多く中には手練れも混ざっているため油断はしないほうがいいだろう
服装はまちまちだが、浪人笠と呼ばれる視界が狭くなりそうな帽子を着用していることが多い
(画像は一般的な浪人)
破戒僧/虚無僧浪人に似た笠を被ってはいるが、東洋宗教の袈裟というものを着用している点で見分けが付く
「法師」とも呼ばれる東洋の僧侶であるが、この者達は平気で殺生を行うあたり一般的な僧侶ではない
用いる武器は錫杖と呼ばれる杖だったり、薙刀や鎖鎌だったりと様々で武闘派である
浪人と同じく白兵戦力だが、僧侶らしく魔術に似た攻撃をしてくることもあり厄介だ
(
画像は一般的な破戒僧)
山婆
ヤマンバと呼ばれる山に住む蛮族。東洋では年老いて役に立たなくなった老人を山に捨てる風習がある
元々は人里に住んでいた彼女達が野生化し、凶暴になったのが山婆だ
山という環境に慣れているため、非常に生存能力が高く、しぶとい
武器になるものならば何でも使うため対処方法が一定ではない要注意戦力
(画像は一般的な山婆)
クンフー鍛え抜いた己の身体と体術を武器とする、いわゆる拳闘士や格闘家といった者達
(ちなみに「クンフー」というのは総称であり、彼等の戦闘技術は千差万別)
東洋では内陸部や島国に関わらず、「武道」という戦闘技術が発展している
中には武器の扱いを含むものもあるが、武道とは基本的に体術と心身を鍛えるのを主眼に置いている
武道を極めた者は「気功」という不思議な力を行使することが可能になるという噂もあり
武器を持っていないからと油断していい相手ではないようだ……
(
画像は大陸系クンフー)
鬼子
どこかしらが異形になっている半人半妖。妖怪等に犯された女が子を身篭ると生まれる子供
彼等の信仰ではそういった子供は不吉であり縁起が悪いため、殺すか、最寄りの神社に捨てられるという…
(特に跡取りとなれない娘はほぼ確実に。息子の場合は鬼子であることを隠して育てられる場合も)
神社にてある程度の歳になるまでは保護されるが、一人立ちできる歳になると神社を追い出される
白船に乗ってやってきたのも行き場がないからと推察できそうだ
彼女達は半妖の血の力によりある程度の妖力を所持しているため、魔術への耐性が高い傾向にある
(画像は巫女服姿の鬼子)
マタギ東洋、特に熊が出没する北方の山奥には一定数存在すると言われるスナイパー
蓑(ミノ)という防寒性と隠密性の高いフードとマントに身を包み、猟銃を持っている
彼らの住む場所は老練クラスの冒険者でも苦戦する凶暴なモンスターである熊が多数生息しており
熊退治に特化した戦闘技能が鍛えられ、特に優れた者がやがてマタギと呼ばれるようになる…らしい
対人戦の能力は未知数だが、侮れない東夷の遠距離戦力と言える
(
画像はマタギ)
抜け忍
東洋の優秀なスパイと言えば真っ先に忍者を思い浮かべる者は多いだろう
だが、彼らは本来組織的なコミュニティの中に属しており、その上で誰かに仕えるのが普通
よって、白船に乗ってやってきた忍者はまず間違いなく「抜け忍」と呼ばれる組織を抜けた忍者だ
一般的な忍者は姿をなかなか晒さないし目的を語ることも少ない
彼等が何を思って組織をぬけて白船の棟梁に付いているのか、謎多き存在だが
何にせよ手強い相手だと思うべきだろう。単純な戦闘能力も彼等の特徴だ
(画像は貴重な忍者の姿)
薬師薬学知識を持つ者の中には、旅をしながら薬を売り歩く者がいるようだ
東洋ではそういう者達を薬師と書いて「くすし」と呼ぶ。基本的には戦闘に参加しない医療技術者達
何を思って白船に乗ってやってきたかと言えば、恐らく西洋の薬草を探し求めてのことと推測できる
薬師は「漢方」と呼ばれる様々な希少素材から薬品を作る技術を持っており同時に研究に余念がない
東洋人の薬学マニアの彼等にとって西洋散策は己の知的欲求を満たすのだろう
薬師の多くは「ハンゴンタン」という死者を蘇らせる薬の完成が目標らしい
(
画像は柳行李=ヤナギゴウリと呼ばれる薬箱を背負った薬師)
陰陽師
陰陽術という西洋の物とは違う体系の魔術を行使する者達
遠方から東夷の兵を支援したり、防御結界のようなものを張る。それだけならただの魔術師だが
式神と呼ばれる従僕を複数使役すると言われ、保身に関しても死角が少ない
しかし西洋の魔術師と同じく皆が皆手練れの術師というわけではない
もし敵対した場合でも対抗するのを諦めないことが肝心だろう
(陰陽師とその式神達)
異形戦力 †
曝れ頭(されこうべorしゃれこうべ)
西洋ではスケルトンと呼ばれる骸骨のモンスター
戦争で死んだ武者の霊魂を宿した人骨であり、アンデッド。鈍器等で直接骨を砕かない限り再生する
歩む速度は遅いがその再生力が非常に厄介な白兵戦力だ
「曝れ頭」とは雨風に曝された頭蓋骨という意味であり
もっと分かりやすくネーミングするなら「骸骨武者」で十分である
(画像は絵巻に描かれた骸骨武者)
餓鬼死後の人間の成れの果てと言われる小鬼。やせ細った手足と膨らんだ下腹部が特徴
人間の糞尿や死体を食す性質から西洋のグールに近いモンスターとされる
数が多く、飢えているのかどの固体も非常に獰猛で手がつけられない。囲まれるのは絶対に避けるべし
道具も術も使わないので一匹一匹の戦闘力自体は大したことは無い
(
画像は絵巻に描かれた餓鬼)
夜叉
鬼の一種とされるモンスター。長い髪の毛と角が特徴的
東洋の鬼は西洋ではオーガに相当するが、この夜叉はその中でも精鋭クラスの戦力を持つ
鬼には棍棒を持った小鬼や金棒を持ったありふれた鬼がいるが
夜叉は別格と思っても良い。その分個体数が少ないのが救いか
(画像は夜叉)
入道一目で判る巨体。西洋ではジャイアントに相当するモンスターである
一つ目や三つ目の固体もいる。特に一つ目の巨人はサイクロプスという誰もが知る有名モンスターに酷似する
遠くからでも見分けが付くため警戒するのは容易だが、万が一相対することになったら危険だろう
その腕力と耐久力は凄まじく、加えて金棒の一振りを喰らったら並の冒険者ではひとたまりもない
(
画像は絵巻に描かれた入道)
迦楼羅
カルラと呼ばれる東夷の航空戦力。鳥の翼と嘴のある顔は鳥人のような種族に見える
そういった東洋のモンスターで有名なのは天狗だが、このカルラも天狗同様に厄介な能力を持つ
長柄武器による空中からの奇襲だけでなく、術も用いるほど知力が高く要注意だ
(画像は絵巻に描かれた迦楼羅)