IG/0007

  •  
  • (年明けことよろ!去年の汚れを去年のうちに片付けることに成功し、ナナとの友情の責任お守りでクリスマスデートも無事に終えたメガネ)
    (年始しょっぱなに彼女のご家族にご挨拶に行ったなどと抜かす暴走特急ぶりはさておき、今日は真面目に調査のターンである。)
    (ナナによる地道な調査MAPもさることながら、今回はナナの祖父も関わっていたらしい研究…ずばりはらわた喰らいの体に確認できた『黒曜石状の組織』の出所を突き止めることにある。)
    (当時の研究資料や、日誌などの記録があれば…などと思いナナの家を訪ねる…)
    ごめんね、もうあんまり思い出したくないかもだけど…(ナナの心情を思えば掘り起こしたくない過去そのものである記録だろうことから、メガネの表情も曇る) -- メガネ 2020-05-28 (木) 23:25:56
    • (そんな報告を微笑ましそうに聞き、我が事のように喜ぶの図。もし去年であったなら死んだ目で「そうだね」連呼して聞き流したことであろう…)
      んー、僕の方で残ってたのっていうのが…異一号作戦の計画書ぐらいなもんだけど。(発見時は経年劣化でボロボロだったそれも、異能で綺麗に読めるように)
      や、僕のトラウマスイッチ地雷原は別のとこに設置されてるから大丈夫だよ!うん(あるにはあるらしい…それはさておきジュースやお菓子などを出して)
      手料理をご馳走するのも、いつにしたらいいものかな… もしかしてさ、他でもあいつと似た例が確認された…とか?
      -- 七緒 2020-05-28 (木) 23:33:35
      • いただきまーす!(資料を見せてもらっていたが小休止、まずはお菓子で腹ごしらえ…メガネの理解力でわかったことといえば。)
        (ナナのお爺さんが研究していた生物に怪異をプラスして兵器にするということに、『より確実にコントロールしたい。』などと横やりを入れたヤツがいたらしいこと。)
        (戦った自分もわかる、そのままでも戦闘力は充分発揮できたところに急な仕様変更で悪戦苦闘したために時間がかかって終戦までに間に合わなかったらしいこと、くらいか…)
        …僕たちの世界だと、ね…(メガネによると、『黒い円盤』として出てくるタイプとは別にこの世界の怪異に良く似たタイプのイマージュもいたが、そのどちらでもない『黒曜石まじり』のタイプはそれらより強力であるとのこと。)
        (怪異ではなく『人間に浸食した場合』は、イマージュたちを動かしているという邪神を崇拝する邪教団を形成し、人間社会に溶け込んで暗躍するという行動もするようで…そいつらが『黒曜石まじりのイマージュ』をバラまいていた事もあったとか)
        だから、もしかしてだけど…何十年も前にあいつらに浸食された人がいて、その人がナナのお爺さんの研究に目を付けた…ってことなのかなって…(しかしすべては状況証拠で、それを行った人ははたして誰なのか?ということまでは…)
        ……行き詰ったときは食べるに限…いでっ!(いまさっきお菓子もらったばかりだろ!なんて事を言って立ち上がったせいか何かをふんづけて転ぶ)
        …コレ…(自分の持ってきた資料…という名のコンビニ本、題して『奇妙キテレツ!?世界の珍兵器・失敗兵器!』といういかにも信ぴょう性のない本…の、『日本にもいた!やらかしちゃった人』というページがちょうど開かれていた。)
        ……ああっ!?(思わず二度見、当時にしたって写真くらいあったのは分かるが問題はその写真に写っていたもの、わざとらしいくらいの眼帯をつけた軍人さんの写真)
        (その眼帯にはこれまたわざとらしいくらいの髑髏のレリーフが取り付けられている…『黒曜石のような光沢』のである。) -- メガネ 2020-05-29 (金) 00:07:03
      • 時期が時期だった上に、上からの要求が二転三転して、無茶振りの果てに…って感じでしょ?(計画書についてはそんな感想を零す)
        えー…あの黒曜石っぽいの、怪異以外の生物にも寄生するの!? こっちでもそれ確認され始めたら、ヤバいってことだよね…(なまじ人間であると、退治は法的にも色々厳しい)
        そこでうちのお爺ちゃんが侵食されてたんじゃない?って言い出さないあたり、出日君は優しいねぇ…(なんか勝手に浸ってるけど気にしなくていいやつです)
        まさか今料理作れという話かな!? あーあー…それ、出日君が持ってきたやつだよね…(絶対表紙にパンジャンドラムの写真あるなこれ…と思う)
        うっわー……すごい悪そうな顔してるね!?眼帯が更に悪趣味で……うん…?(白黒写真だがガラス的な質感を感じる。色も黒っぽい。 まさか…)
        ねぇ、その人どんな失敗兵器作った人なの?(すすすー、と横に移動し本を覗き込まんとする)
        -- 七緒 2020-05-29 (金) 00:17:48
      • ううん、誰にでもってわけじゃない、けど…(秘密結社のようなクローズな場で、一種の人体改造を行って増えていくもので勝手に際限なく増えるわけでもない…と、メガネは理解している。)
        (黒曜石が混じったものは数は少なく、強力で、それゆえに人為的、計画的なものの産物であり、それがいるということは何かよからぬ計画や組織があるという証拠…ということまでは分かっているようだ。)
        あっいやそれは…(『本当にキミはバカだな。』というイザヨイ様からのお小言が出そうなうっかり、友達や友達の親族を疑ってかかれないというタチなだけ…だがそれを優しいと言われると照れてしまう)
        ぱんころ〜…こほん。(頭打ったせいかこいつ…英国面に!といった気の抜けた声が出るが気を取り直して本題に)
        ええと、日下部・霜龍(くさかべ・そうりゅう)…海軍…少将?だって…(信ぴょう性の低そうなコンビニ本の情報によると、大戦中に『黒曜会』なる一種の秘密結社?を主催した怪人、大のドイツかぶれでヒットラーにも傾倒していたとか)
        (性格は苛烈の一言、『一億玉砕も生ぬるい、今こそ八百万の神々や散っていった多くの英霊をも束ねて徹底して戦い抜くべき。』などとオカルトや疑似科学の類を導入した珍妙なアイデアの数々を主導していたとか)
        (その思想が結実したのが必殺の霊的国防衛星兵器『マガツヒ』と呼ばれる人工衛星で、御国の象徴であり神々のリーダーである『太陽』をイメージした衛星兵器というコンセプトのもと)
        (無限に駆動し続ける永久機関、永久に朽ちる事のないヒヒイロカネの装甲と内部機構、他国からのどのような干渉も防ぐオーロラ障壁、こちらからは全世界を射程におさめた神の威光のごとく降り注ぐ超長距離ビーム砲を装備)
        (さらには兵器として調整した各種の怪異の脳にインプラントしたアンテナに指令を下す、メインコンピューターの役割を全自動で行う。全てを兼ね備えたまさに究極万能の兵器……)
        (…という理想とは程遠いクズ鉄の塊を、ドイツからの技術提供で得ていた優秀なロケットで打ち上げ続けた、戦争の末期にありがちな苦し紛れの誇大妄想狂で、そんなことするくらいなら無駄にしたぶんのロケットを兵器にして敵に撃ち込んでた方がマシだったよね?というオチで締めくくられていた。)
        こ…この人…(なにから突っ込んでいいのやら、最後はゼロ戦で特攻しただの、実は生き延びてヒットラーとともに南極大陸に行っただの、月の裏側の第三帝国にいるだのといった情報もそうだが、この支離滅裂な行動こそが『邪教団』の行動パターンとダブって見えるメガネである。) -- メガネ 2020-05-29 (金) 00:55:15
      • ふんふん、別に人から人へ伝染してくような性質ではないんだね…(伝染するとなってしまうと別なパンデミックで緊急事態宣言展開になりかねない…安心しつつ)
        正直、関係者全員を疑うべきだろうとは思うけどね…気遣いには感謝だよ。 ぱ、ぱんころ…?(首を傾げる)
        日下部少将…海軍の人なのかぁ。 うわ、秘密結社とか伍長閣下がらみとか…オカルト分多めな内容だぁ…(ざっと本文に目を通し…そんな感想)
        多分こういう人が民間人を竹槍で戦わせようとしたんだろなぁ…うへぇ。でも発想だけは先進的だね…攻撃衛星で、永久機関で、バリアつきで、ビーム……加減ってモン知らないでしょこの人!?(流石に変な声が出た)
        どれもこれも殆ど現代でも実用化できちゃいない代物ばっかり!想像力豊かすぎるよ…(さては編集部がふざけて書いたな?と思いそうなところでふと気になる文面)
        怪異を兵器化って、ねぇ……これ、異一号作戦の指針と全く同一の…。 末路がどうなったのか面白すぎるけど、ここにある事全てが嘘じゃなく…真実が含まれてる、そういうことだよね?
        (その表情は真剣そのもの…いや、ちょっとだけ笑いそうなのは堪えた)まさか映画みたいな事を現実にやろうとした人がいたなんて…
        -- 七緒 2020-05-29 (金) 01:12:28
      • こう…コツがいるのかな?上手くやるには(邪教団の幹部のポジションである『司祭』になると植え付けの儀式が行えるようになるとかなんとか…)
        似てる…そっくりだ!(思い当たるフシ、行動パターン、絶対コイツだって!とメガネでなくても思うだろう奇行はイマージュの影響なのか)
        …たぶん大食いメニューとかで全部盛り頼む人、だね…(強敵だ…!と大食いの観点からコイツやべえを深めていく、ナナ以外にツッコミがいない空間!)
        やりたい事やったもん勝ちっていうけどさあ!(噴き出すのを我慢してるナナを見てそんな言葉が出る、そういう意味ではやりたい放題やって死んでったんだろう日下部少将は無敵なんじゃ…?と思い始めたころ)
        ……こういう本も買ってみるもんだね…(手あたり次第に買ってきたモノに思い当たるフシがあったという幸運に恵まれたが、この情報をどう活かす?)
        この人はたぶん、もう死んでるだろうし…いまイマージュが出て来てる事と、この人がやった事を結びつけて推理してくしか、ないのか…
        (直接本人に聞きに行く!をしようにもとっくに戦死?した様子では推理しかねえ!と思うメガネ、異一号と埋め込まれた黒曜石とこの変人を結ぶのは…このとても実現できない人工衛星兵器?)
        でもまさか、そんな…(もし、人工衛星という名のガラクタに『あれ』が積まれて空のかなたに打ち出されていたら…手出しができないのでは?という不安が生まれる。) -- メガネ 2020-05-29 (金) 01:41:46
      • 自然に広がってくものじゃないなら、っていっても…脅威であることには変わりないね。似てる…って、誰に…!?
        全部盛り頼んでみたけど、食べきれずに挫折した人って感じなのかな…オチからすると。食欲的には「いける!」って思ったんだろうけど
        それは「青春なら」って続くしさ…この人どう見たって青春って歳じゃないよねー…
        うーん……少し情報を整理しようか。(うまい棒をもしゃもしゃと齧りながらテーブルの対面に戻る)仮に、その衛星…マガツヒがいまだに残ってる上に、機能してる…として。
        問題が起きるのは、まだ他にも怪異兵器が残存してた場合ってことでいいのかな? ビームは撃ってきそうもないけど…
        出日君、知人に宇宙飛行士とか、生身で大気圏突入できる系の人いたりする…?(対処しようにも、手段が思いつかない…)
        -- 七緒 2020-05-29 (金) 20:45:33
      • ま、腐れ縁ってヤツ…かな?(このメガネと邪教団とはそこそこ因縁がある、特定の誰かではなく邪教団を形成する邪神にってことかも)
        ビームもバリアも、実際動くように出来てるのかも、あのはらわた喰らい以外の怪異兵器が残ってるかもわからない、けど…『操る』以外にも大事な役割はあるんだ。
        いままで『僕が来たからこの世界にイマージュが出てくるようになった。』と思ってたけど…『邪神を知って呼び込んだ人がずっと昔にいた。』…なら
        たぶんその日下部さんが持ってたはずなんだ、この世界に入り込んでくるための『楔』…『黒曜石の鏡』を(イマージュがいることを知っている人を目印にしたあと。『楔』になる『黒曜石の鏡』を先に送り込むことで安定してイマージュを送り込める。とメガネは言う。)
        ソイツがその世界にある限りはイマージュが完全に消えてなくなることもない、それさえ無に還せれば…よかったんだけど…(どうやらそのアイテムが、ガラクタ人工衛星といっしょに打ち上げられた?のかもしれない)
        お父さんが成層圏あたりから着地した事があるって言ってたけど、大気圏はいけるかな…?(異常環境の適応力や耐久力はやろうとすればいけるかも、などと真顔で応えるものの)
        でも、そこまで行く手のほうが…(当然宇宙飛行士に知り合いはいない…そこにあるのに手を出せないという状況に……)
        …あっ(いや、あったか?心当たり。)クリスに話してみるとか?(天才クリスロバーツ…なんでも最近大型ロボ制作にも手を出したところだとか、もしかして宇宙まで行ける?と) -- メガネ 2020-05-29 (金) 21:09:37
      • なるほど、こっちの世界じゃない方での腐れ縁だね…(異世界に手を出すだけでなく、元の世界でも相当迷惑な集団なのだろうな…と思う)
        つまりー、平たく言うと異世界召喚アイテムってこと!?その、黒曜石の鏡は… 名前どおりの見た目してるのかなぁ。
        こう、イマージュだけじゃなく人間も扱えるなら…それ、使い方次第では出日君の世界に行けちゃったりなんか…しないか。
        ともかく、そこに存在するのかどうかを確認しないことには…動きもとれない気がするよ。宇宙って、ちょっとコンビニ感覚で行ける場所じゃないし…
        (予算も時間も、訓練だって必要になる…そして一般人ではそれら条件が揃えにくい)クリス君だって、予算がないと…(技術面では全く心配ないな、とは思いつつも)
        さしもの魔法少年も、宇宙服着たって酸素のない宇宙じゃ風魔法も使えないし…
        -- 七緒 2020-05-29 (金) 21:19:33
      • あいつらのせいでお母さんの本当のお父さんとお母さん…僕のお爺さんとお婆さんは殺された…って聞いたよ。(一歩間違ってたら僕もお姉ちゃんも生まれてなかった、なんてさらっと。)
        大きさはまちまちだけど、黒曜石で出来た鏡っていうのは間違いないみたいだ。(メガネの生まれる前にあった事件でもその存在は確認されているんだとか。)
        おすすめはしないよ、あるだけで迷惑がかかるものだから…(自分がここにきた一番の目的である、それだけはないと珍しく表情が険しい)
        せっかく空だって飛べるようになったのに!(ジェット噴射で空を飛ぶ、といってもさすがに引力振り切るまではいかないようで)
        ……でも、まだ本当に鏡が宇宙に上がったって決まったワケじゃないし…この『黒曜会』って組織から日下部さんのこととか、黒曜石の鏡がどうなったのかって事が分かれば…
        (怪人日下部少将が主催したという秘密結社、こんなコンビニ本にも書かれる程度の知名度はあるのだから、そのへんから調べてみようかなんて…)
        ありがとうナナ!やることがだいぶ整理できてきた気がする!(ともかく立ち止まってしまうことがまずい、いまは行動あるのみだ!と気を取り直して今日の所は帰っていくのだった…) -- メガネ 2020-05-29 (金) 21:33:42
      • 身内が被害に……そっか…。(ついこの間まで、復讐に駆られていた身。彼がどんな気持ちでイマージュ狩りに臨んでいるのか、察せられて)
        ってことは、再利用なんて選択肢は抜きで破壊前提。あとは存在を探知できる手段が欲しいね…
        空飛べるだけでも普通に凄い事だからね!?僕だって魔法でハイジャンプできても、普通に落下するから着地時に下から強風吹かせないと骨折コースだし!
        ん、あ…そうか… 敵の手に渡るぐらいなら!って宇宙に逃がすの、ありそうだと思ったけど…他の誰かに隠すよう命令したりも、ありそうだね。
        そうすると次に探るべきは、黒曜会…(それが現存するのか、あるいはどんな末路となったのか)いや、僕はあんまり力になれなかったけどね…?
        また何かわかったことがあれば、教えて欲しいな…一人で先走らないようにね?(そっと釘を指し、見送る)
        -- 七緒 2020-05-29 (金) 21:53:37
  •  
  • (矢を放ち終えると、黒い靄の腕は門の奥へと消え…扉も閉ざされる。霧散するようにその異形は姿を消していき)
    っ……(前のめりによろける身体を、軍刀の鞘で杖代わりに支える。手放しそうになった意識を強引に保ち)…随分、消耗しちゃったけど… 勝つよ、必ず…!
    (次にすべき事は理解している。シルクハットの中から取り出す、薬液に満たされた注射器)
    ここで一気に叩く……!(衰えたとはいえ手負いの獣。油断ならないことは重々承知している…全力をこのまま叩きこむべきだろう)
    (そうでもしなければ、注射を打ち込む隙が生まれない。注意を逸らさず下手に近づけば、この戦闘の冒頭と同じ結果が待つ…)
    (言うまでもなく攻勢に移る面々、流石に自分よりも戦い慣れている。好機を見逃さない様子に出遅れながらも感心し…少しずつ接近を試みる)
    -- ゆらめきナナ 2020-05-25 (月) 23:13:53
    • (体勢を立て直そうとしたところへ、まず出日の強烈な炎の右ストレートが入る。脳天を直撃したそれは、衝撃と熱量で黒曜石の角を粉々に打ち砕いた)
      (次いで、気付かぬ間に足元に集結していた水分が刃となって襲い掛かる…鱗もまばらになった足の守りは薄く、筋組織を断裂させた。 走り出そうとした矢先に、頭部に強い衝撃を受け、足がもつれ…盛大にまた転倒する…その先は魔石トラップ。)
      (七緒が軽く魔力を注げば、一気に高圧電流がはらわた喰らいを襲う… 黒コゲとなりそれでも尚、まだ動く足をバタつかせ、尾を振り回し 口を開け、噛み付く動作を繰り返す。凶暴性だけは失われていない)
      (角があったであろう箇所…過去に射られたものだろうか、折れた矢が深く頭蓋に突き立っていた)
      -- はらわた喰らい 2020-05-25 (月) 23:23:05
      • (出日が駆け、紗陽莉が切り裂き、七緒の罠が発動した。その間にも木刀は血を吸い続け、赤黒かったその色は、黒へと変じ)
        (木刀が放つ負の圧力は、もはや怪異そのものとなっている。そうして、その木刀を逆手に構え…)
        (男は異能で強めた筋力で柱を蹴り、高く、高く跳ぶ。ぎり、と血に濡れた右腕が筋肉の隆起を見せる)
        …おめーはそこで、終わってろ(高角度からの、木刀の投擲。その切っ先は確かにはらわた喰らいへと)
        (先程の七緒の放った矢のように、一本の黒矢となりて空気を裂き木刀が落ちる、そして)
        弾けて…刺され!!!(ぶわ、と男の叫びに応じてばぎばぎばぎと木刀は瞬間的に、爆発的に成長する)
        (生まれるは、まるで大木を逆さにしたような、何十本にも枝分かれた黒い樹木。しかしその枝一本一本は、血刃の如くに大小様々な黒刃として)
        (獣へと大樹の影が落ちる。枝の切っ先は確実にそこへと刺さるべく、鋭い数多くのその先を向けている)
        (その全てが、投げつけられた勢いのまま弾丸のように突き進む。最後の力を使って脱しようとしようとも)
        (ましてや現れた時のように透明化して逃げようとも構わない。広範囲に広がった黒枝が、哀れな獣を縫い止めるべく…落ちた) -- 総痍 2020-05-25 (月) 23:48:26
      • (殴り応えアリ、はらわた喰らいの頭部から飛びのき様子を見る…まだ動いているがしばらくは動けまいと思われたその時)
        …うわーっ?!(センパイの投げた大木、さらに飛び散る黒刃の余波はすさまじく思わずガード…風圧の衝撃こそ感じたが、どうやらこっちには飛んでこなかったようで…)
        図体でかいっていうのも、いい事ばかりじゃないな…(いわゆる『ヒットボックス』的な考え方で言えば閉所にデカい図体で、さらに絶対に食らわせてやるという勢いの無数の刃はまるで吸い込まれるように食い込む…ズタズタのミンチを作る機械を連想させる光景だ) -- メガネ 2020-05-25 (月) 23:59:06
      • っしゃあっ!王手飛車取りやあ!!(ダメ押しとばかりにミンチマシーンが身体に食い込んでくはらわた喰らいを見てガッツポーズ!)
        ……うわ、肉がほとんど見えへん…(お姉ちゃんも結構な残虐超人やったが、バイオレンス度でいえばソーイのほうが上ちゃう…?後にお姉ちゃんはそう語っている)
        (見た感じ『ミンチが3、刃が7』くらいの圧倒的ズタズタ感に見えたせいだろうか…) -- お姉ちゃん 2020-05-26 (火) 00:02:52
      • ひぇっ…!?(黒血の樹木と化した木刀がはらわた喰らいを貫通する檻のように、針山のようになっていく様子に、近づき過ぎなくてよかったと思った)
        (もはや、ありとあらゆる選択肢を奪われ、ただ死を待つ身と化した怪異。その元へ慎重に、鋭い黒の枝をくぐって近づいていく)
        75年前……だっけ。もう、戦争は終わったよ…日本の負けで。 だからさ…もう戦う必要なんて無いんだ 人を食う必要だって。
        (それは、実験で生み出され、死に瀕する獣への慈悲とも取れるが…これまでの怪異の行動の無意味さを突きつけるようにも見える)
        (恐らくその両方なのだろう。今の自分の気持ちを、正確に表せる言葉がない。ただ…)終わりにしよう…?(獣の胸元、血管の浮き出たそこに注射を突き刺し…残らず薬液を注ぎ込む)
        (その途端、ビクンと痙攣するはらわた喰らい。それ以上の行動は起こせないのだろう、ただ体内に回る毒に蝕まれ、老化が回復を妨げ…そうして体は足掻き、死から遠ざかろうとするが着実にカウントダウンは迫る)
        ……お爺ちゃん、やっぱり即効性じゃなかったよ これ…。(鞘に収まったままの軍刀を両手で握り…振り上げた)
        ………(その手に、そっと誰かが手を重ねてくれた気がした。優しい感触だった。 それに背中を押されるように、一気に振り下ろす。額の折れた矢に向けて)
        (ガン!と強い音がした。 矢が頭蓋を貫き、脳を穿った。生物的な特徴を色濃く残した怪異だけに、生物的な死は…その存在の死に繋がる。 そうして完全に動かなくなったあと、はらわた喰らいは無に還った)
        ………討伐完了…です。 三人とも…ありがとう…ございましたっ(精一杯の笑顔で。だけども目尻からは涙が零れて止まらなかった)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-26 (火) 00:16:51
      • (着地し、あとは七緒がやってくれる、とばかりに彼を見守る。人に生み出され人を喰らい続けてきた怪異が…毒を喰らい力を失っていくのを見やる)
        (そうして…振り上げた刀。僅かに止まったそれに……何か、言い知れぬ感覚を覚えて…本当の意味で、七緒の復讐は幕を閉じたのだと、実感して)
        ……おつかれさん(あの矢は…誰のものだったのか。今となってはそれははっきりとは分からないだろう、しかし、確実にそれに意味はあったのだと思う)
        よくやったよ…長い間、おまえさんは、本当にな(堰を切ったように泣き笑いになる少年の背中を、ぱん、と軽く叩いた) -- 総痍 2020-05-26 (火) 00:25:59
      • (ただの怪異ではない、祖父の研究の産物で、大切な人の仇であり、ナナが力を求めたきっかけ…まさに万感の思いというヤツでもってその存在を無に還した。)
        (それを無に還したことでナナはどうなるのだろう?復讐を遂げた虚しさ?それともいまだ消えぬ怒り?または…そのどれでもなかった。)
        お疲れ様、ナナ…(その涙が全てを物語る、全力を尽くして成し遂げた彼の心は強く成長したのだ。)
        帰ろう、一緒に!(ひとつの事にケリをつけてもまだまだこれから、やらなければならない事はいっぱいある…一番先にするのは無事に帰ること、行って帰ってくるまでが討伐です!とナナをおんぶするかまえ) -- メガネ 2020-05-26 (火) 00:40:14
      • なんやわからんが…とにかくヨシ!(いちばん付き合いの浅い助っ人だが、ナナがまたひとつ真の意味で問題を吹っ切ったと見えてお姉ちゃんスマイル!)
        (結果オーライはすべてに優先するという考えのもと、帰ったらさっそく腹ごしらえじゃ!とはらぺこっぷりをアピール)
        (怪異の側にも同情される面だの、悲哀だのはあったのかもしれないがそんな事は誰にでも言える事)
        (『最後に立ってたほうが笑って総取り』がモットーゆえに今を楽しむのは刹那的で愚かだろうか?) -- お姉ちゃん 2020-05-26 (火) 00:44:53
      • 僕が、ここまで折れずに…まぁ、何度か躓きはしましたけど。頑張ってこれたのは…先輩を始め、こうやって支えてくれる皆がいたからです…
        (後に残った、折れた矢の先端。それを拾い上げ、懐にしまい込む)ほんとは…もっと清々しくしたかったんですけど… なんか湿っぽく、なっちゃいました…まだまだ先輩みたく行かない…(背をぽんと叩かれると…ぐしぐし、手袋で涙を拭い)
        ありがとう、出日君…まだ、気持ちに整理がつかないけれど…やっと 終わった… ここから、新しい気持ちで始められるよ、正義の味方を。
        (いつか、出日姉弟は元の世界に帰ってしまうのかもしれない。そんな時に、安心して戻れるよう…この世界を、守れるようにならなければいけないと思った)
        そうだね、帰ろう…って、僕は自分で歩け……(踏み出した足がぐらりと揺れて)…ないかも、ごめん。(恥ずかしいがおんぶして貰うのだった)
        紗陽莉さんの手当てがなかったら、僕…今ここに居なかったかもしれません。すごくお世話になりました…
        でも、手料理はもうちょっと待って下さいね!?今日の分はひとまず…ファミレスの食べ放題クーポンで…!(などとわいわい騒ぎながら、明かりとなった光球を引きつれ…地下壕を戻っていく)
        終わったよ……一冴も、一緒に…かえろ?(小さく、口の中で呟き…懐に手を当てる。こうして、はらわた喰らい事件は幕を閉じたのであった)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-26 (火) 00:59:04
  • (12月20日、19時。西区の公園に集まった4人は、地下壕を通ってその奥…放棄された雨水貯留施設へ向かっていた)
    (懐中電灯の明かりに照らし出されるのは、工事で外部から崩されたであろう壁の裂け目。人が一人通るには問題のないサイズだ)
    (そこからはカビ臭さと、サビと、どぶ川のような異臭がひんやりとした空気に乗って流れてくる)……この先です、僕が先行します。
    (懐中電灯を消し、代わりに左手から小さな光球を発生させる。 それを裂け目から上に向かって投げるようにして、自身も裂け目へとその身を滑り込ませた)
    (光魔法によって昼間のように照らし出される空間は広く、高さ20m、幅25m、奥行き50mはあろうかというもの。太い柱が幾つも立ち、忘れ去られたコンクリ製の神殿跡といった趣がある)
    (床に相当する箇所もコンクリ製だが、水溜りが所々にあるだけで 苔むしてはいるが水没はしておらず…動き回るに支障はない)
    ……変だ。 居ない……?(留守中に仕掛けてしまったか?怪異らしき姿どころか、自分たち以外この場には居ない。 だが嫌な気配だけは確かにこの空間にある。)
    -- ゆらめきナナ 2020-05-24 (日) 22:33:18
    • …魔法も便利なモンだな。こういう時だけは魔法学もちったぁ真面目にやっておけばよかったと思うよ。
      (地下施設とは思えぬような広さのそこを見回す。充分に動けるだけの余裕がある、が…柱が多い)
      (隠れて接近するにはもってこいのそれに、視界だけではなく十二分に警戒を払うも…)
      ……ぬう。なんか感じはするが……それだけだな。……奴が俺らを事前に察知して逃げる可能性は?(と念の為問い) -- 総痍 2020-05-24 (日) 22:42:17
      • …隠れてるんだったら、さっさと出てきてほしいけどね。(気配も姿もない、もぬけの殻…最初からずいぶんと狡猾な様子のはらわた喰らいへの戦意は増す)
        それとも、ここごと全部焙って燻り出す?(狭い場所では炎も使いづらい、十分気を付けねば…とは思うもののそういう使い方もやぶさかではないなどと言いだす) -- メガネ 2020-05-24 (日) 22:49:44
      • アホ抜かせ!それこそ思うつぼやろ!(さすがのヨーガくんよりは頭を使うらしく、火つけて大騒ぎの最中に逃げられでもしたら元も子もねえ!と)
        ナナの読みと裏ドリが外れてたとも思えんしなあ…(JKらしくうんこ座りで槍を肩に担ぐポーズ、やる気なさげだが警戒は絶やさない) -- お姉ちゃん 2020-05-24 (日) 22:52:08
      • みんな、警戒は怠らないで…居ないなら居ないで、僕は先に魔石トラップを。(そう、時間は無駄にできない 戦いながら罠を仕掛けるよりはずっと早く済む)
        わざと空き家に入らせて、空振りを狙う…ありそうですけど、外は雪。あいつは雨や雪の日に外で狩りをしないって習性がありまして…
        (その理由までは分からない。しかしそうであればこの住処に居る筈だろうと踏んだ…何かが、おかしい。そう思いながらも暗渠側の出口に魔石をばらばらと撒いておく)
        僕らが吸う酸素の分まで燃やし尽くすのだけは勘弁ね…?(出日の様子を見れば、そう苦笑いして答え。ちゃんと姉が止めに入るあたり、普段以上に安心できる)…けど、居ない時のための対策だって……してある。
        (怪異ソナー(仮称)いまだ正式名が思いつかないその能力で、探し出せばいいだけの事だからだ。魔石の設置を終え、水辺から離れると…怪異の波長を魔力に乗せて、自分を中心にして発信する…)
        ………!!(その途端、魔法少年の表情は緊張のそれから、愕然としたようなものへと一変した 何かを感じ取った、というだけではない)
        (果たして、向こうも探知されたと見るや 濃密な瘴気を纏い、殺意もあらわに重量感ある音でもって天井から着地をする。 透明な何かが、確かにそこに居た)
        (足元からそれは徐々に色を得て…現実にその実体を現す。所々が鱗に覆われた、巨大な四足獣といった姿…鋭く長い爪を全ての足に備え、口からはみ出す牙も同様。そして何より…額から生えた、黒曜石のような質感の長い1本の角が異質さを放つ。人のはらわたを求める怪異が、低く唸る)

        ………。(それに対して一番近い位置で向き合っていた少年は、恐怖に竦むでもなく かといって憎悪を向けるでもなく、口を開いた)
        かず……さ…?(かつて失った筈の、大事な存在の名を)…僕だよ、七緒だ! 奈々崎七緒……君のd…… うっ…(歩み寄ろうとした刹那、言葉は遮られ…その腹を貫き、背まで突き抜けた黒い角)
        (何が起きたか分からない様子で、赤に染まっていく自分の服を見る)…え……? なん…で…………(はらわた喰らいが軽く首を振れば、乱雑に角が引き抜かれ 力を失った身体が放り出されるように倒れ、その場に血溜まりを作っていく)
        (4人で挑んだ筈の討伐は、その出だしから3人に減り…作戦の発案者不在、という状況から戦闘は始まってしまった)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-24 (日) 23:20:50
      • 延焼するモンがねーから焼くってのも一つの手だとぁ思うが……にしたってなんの労力もかからんわけじゃあるまい。
        炙り出しに力使いすぎて、いざ出会ってみたらバテてましたじゃ洒落になんねーぞ?(と日出に語りかけつつ)
        (そうして、七緒の様子を伺う。彼ならば首なしライダーの時に行っていた探査術があるはずだ)
        (下手に感覚で探りをいれるよりもそちらの方が確実、と彼が探査を行う様子を見守っていたが…)
        !!!(探査された瞬間、見えぬ何かしらの存在が、負の気配強く現れたのが分かった。直ぐに木刀を掴み、握りしめる)
        …チッ!!しっかりしろナナ!!(実体を得た、異形の怪物…はらわた食いを前に、何故か彼は戸惑って…いや、呼びかけている?)
        (走り出す、しかし彼のその背中に角が生えた。ぶわり、と髪の毛が逆立つような怒気を生みながら、異能を発動。血管が太く浮き蠢く)
        調子くれてんじゃねぇぞコラァーー!!!(危険だ。即死ではないだろうが紛れもない重傷。追撃を許さぬと、疾風のように走り込み木刀を振るい抑え込まんと) -- 総痍 2020-05-24 (日) 23:36:50
      • そんなっ…ナナ!!(一番警戒すべきことだった、迂闊だった…『眼を潰す』のは基本中の基本、探査能力を持つナナが真っ先に狙われるだなんて、解ったことじゃないか…倒れるナナをかばうようにして身体を盾にする)
        …!…ナナは、確かに『何か』を見た…カズサって、そう言ってましたッ!(確かそれは、ナナの…その姿を取った…ナナにはそう見えたのか?)
        お姉ちゃん!早くっ!(やってやれないことはない、『止血』できればナナの身体のダメージを軽減できるはず…) -- メガネ 2020-05-24 (日) 23:50:52
      • さっそくそーくるワケかいっ!上等やないけ!(と、チラっと見えたけったいな『黒曜石のツノ』を眼で追うも…)
        あんな!…お姉ちゃん液体ならなんでもってワケとちゃうねんぞ!(噴き出る血も液体といえば液体、『水を操作する』能力の拡大解釈で止血することはできるが…)
        ええいくそっ!嫁入り前の男の子の肌に火傷作れるかいや!(お姉ちゃんがやらんのなら、『自分が傷口を焼いてでも血を止める』というスゴ味を弟から感じたのでしぶしぶ…噴き出す血を垂れる程度に速度を押さえて)
        ガマンせえよっ!(もっててよかったホータイセット!いまのうちにぐるっと巻いて傷口を塞ぐかまえ、家庭の医学や!) -- お姉ちゃん 2020-05-24 (日) 23:57:01
      • (薄れる意識の中で怒号が、叫びが聞こえる。僕は何をやっているんだろう…呼びかけに答えてくれたら、あれが一冴だったならよかった)
        (そうなれば一番いい…そんな淡い期待に縋ってしまったのだ。愚かとしか言いようがない。 思い返せばいつもそうだ、最良の結果を求めようとしてうまい話に食いついて…)
        (そうやって最後には裏切られる。正義の味方になろうなんて、思いあがりもいいところだった 僕は先輩や、出日君や、お姉さんとは違う。あんな風には…なれっこないんだ。)
        (そんな半端な僕の終わり方としては…これぐらいが妥当な落としどころなんじゃないかな? ちょっとの間だけど、いい夢も見せてもらったし……)
        (…誰かが、傷口に触れてる。 終わろうとしてる僕を、まだ助けようとして…? そっか、彼らは……諦めが悪いんだった…そんなとこが……僕は…)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-25 (月) 00:16:23
      • (「白くて黄色いの」は、既に戦闘不能だと判断した。残りは3匹…真っ先に向かってきた「トゲトゲしたこげ茶」に意識を向ける)
        (前足を横に振るうようにして爪を木刀にぶつけ、そのまま勢いで押し返さんばかり。狙いを定めるように額で赤黒く輝く角が、血臥崎に「このまま組み合っていては危険だ」と思わせるだろう))
        (「白くて黄色いの」を庇う「灰色」は仕掛けてくる様子がない。これ幸いにと長く伸びた尻尾が出日に襲い掛かる!鱗で覆われた尾の先端は、やはり黒曜石めいた材質で覆われ)
        (更にその奥、「赤いの」は「白くて黄色いの」に寄り添っている あれは一番戦意が薄い…後回しにすべきか、などと判断し)
        -- はらわた喰らい 2020-05-25 (月) 00:24:24
      • (がつん、と木刀と怪異の爪がかち合う。その力、鋭さに木刀は一部が欠けて、木片が僅かに舞う)
        けっ!(並の爪ではない。短く毒づきつつも、異能によって増した筋力は一進一退の押し合いをしていたが…徐々に押され始める)
        (その内に、突きつけられる赤黒い角。まるで己が血を飲ませた木刀のようなそれは、背筋を撫ぜるような悪寒を囁く)
        ……させねぇよ!!(だが、円を描くように爪との押し相撲から逃れ、横合いから薙ぎ払うようにはらわた食いの鱗に覆われた胴体を殴りつける)
        (出日へと攻撃を仕掛ける飢えた獣を妨害する狙いだ。そうしてそのまま勢いのまま離れるも…強引に逃れた爪は、男の腕を浅く切り裂いている)
        流石に…やるじゃねぇか…(腕から流れ出した血を、木刀に塗りつけるようにする。血刃と化したそれは、怪異の角と同じように…赤黒く、輝いて) -- 総痍 2020-05-25 (月) 00:37:01
      • センパイ!…おねえちゃん!ナナをお願い!(辛うじて尻尾の攻撃が逸れて無傷…だがいくらセンパイの異能が血を使うからといって、負傷したままではまずい…自分も戦線に復帰だ!)
        こっちはなんとかします、センパイは頭をっ!!(先ほど自分を襲った自由に動く尻尾は放置できるものではない、早めに無力化しセンパイと合流して本体を叩く…そう考えて前後から挟み撃ちの態勢に持ち込むべくはらわた喰らいの背後に回り込む)
        でぇぇあっ!(閉所ゆえにおいそれと炎は使えない、だが手にしたカタナ『ゼンキ』は鈍器としても使える質量の暴力である。尻尾の先端部にある「黒曜石めいた材質」の刃を叩いて砕くべく全力で振り下ろす!) -- メガネ 2020-05-25 (月) 20:24:57
      • 任せとけや!……つっても、なんもせんでいんのもおもろないなあ…!(なんもせん。とはいっても手にした三叉槍で周囲を警戒…リーチはもちろんパワーもメガネの一族だけあって重機なみ。)
        (なにより闘志、というか狂暴性はメガネ以上!ナナの血も徐々に固まりつつある、ならば…)
        お姉ちゃんなあ、こういう事もできんねん…(たまたま『水たまり』が周囲にあるなら使わない手はない、周囲からちょいちょい、『飴玉』程度の水の玉を数十個作り出し…)
        どやっ!!(メガネが炎を操るように、左掌をはらわた喰らいに向け…手を『ぐあし』の形にすると同時に水の玉をはらわた喰らいの頭部、もっといえば『眼』にあたる部分に高速で激突させる軌道を取らせる。)
        (やられた事は倍返しはこの姉の流儀である。) -- お姉ちゃん 2020-05-25 (月) 20:34:41
      • …けほっ……(咳き込むようにしてどこからか気管に入った血を吐き出し、薄目を開ける。出血自体は緩やかになったが、傷が塞がったわけではなく)
        っ……(激痛に顔を顰め)…ちがう… 一冴じゃない…(自分に言い聞かせるように、現実を受け入れようと うわごとのように呟く)
        (葬儀で遺体は見た筈だ。死者が蘇るなど、ましてや怪異と一体となって生き続けるなど有り得ない。あれは怪異の取り込んだ残滓で、彼の人間性はその中に息づいていない。)
        (何より……本当に彼であったなら、僕を攻撃する筈がない。)……ほんと、なに……やってるんだ……(まだ口の中に残る、鉄の味がする唾を吐き出し 体を起こす)
        (傷口に巻かれた包帯の赤色が…黒に変わっていく。否、黒い靄が…傷口から血の代わりに、溢れ出てきている。)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-25 (月) 20:46:14
      • (血臥崎によって打ち込まれた胴への打撃は、尻尾での攻撃を逸らすことに成功した。衝撃は確かに届いているが、ダメージと言える程ではない。それはまだ木刀が血を吸っていないせいか)
        (後方へ回り込み、尻尾の先端を狙う出日の一撃は鱗よりも硬質な黒曜石部分を打ち据えた。完全に砕くには至らなかったが、破片が宙を舞う。 少なくとも、相当な根気が要るが倒せない相手ではないと思われる)
        (2方向からの挟撃には、身を捩り左前足での大振りを繰り出そうとする…頭部で高さ4m、尾まで含めた全長は12mはあろうかという巨体。その割には動作が素早い)
        グガァッ……!!(そのまま回転するように攻撃し、血臥崎、出日両名を一度に切り裂こうとする目論見は紗陽莉の目潰しによって挫かれた)
        (高圧で弾き出された水滴の散弾の幾つかは片目を傷つけ、凶獣は咄嗟に飛び退く。もちろんその最中に柱を前足で砕き、コンクリートの石礫を無作為にばら撒き反撃することも行ってみせた)
        -- はらわた喰らい 2020-05-25 (月) 20:57:51
      • (七緒から聞いた経緯まで含めて考えれば……はらわた喰らいの本質は恐らくは獣。となれば警戒すべきはその巨体そのものよりも)
        (獣としての高い運動性能と、野生を生き抜くための獣の感。肝に銘じれば、それを裏付けるように…)
        おうよ!(出日の声に応じて、血刃をその角を折るべく振るう、も。前後での強襲という対処のしづらい二人のコンビネーションに一瞬の迷いもない旋回)
        (紗陽莉の的確な水弾での攻撃もあり、その反撃を受けることはなかったが、それがなければ今の攻撃は失敗していただろう)
        …くっ!(両腕を交差させて、石つぶてを防ぎながら…前へと疾駆する。間を与えてはならない、もし仮に奴が七緒に止めを刺そうとする可能性を考慮するならば、と)
        しっ!!(そのためにも機動力を削がんと、鋭く地を這うように体勢を低くし、はらわた喰らいの後ろ足へと、放たれた矢のような突きを繰り出す) -- 総痍 2020-05-25 (月) 21:16:11
      • これっ…まさか…!!(この手ごたえ、質感…間違いない…今まで何度となく打ち砕いてきた、だが…『なぜそれがはらわた喰らいの身体を構成している?』下手な考えが脳裏をよぎったせいか…)
        あっぶな!(瞬時に旋回からの斬撃に移る眼前の獣、反撃自体は失敗したものの転んでもただでは起きないその悪あがきに)
        ウオオオオオオ!!(ばら撒きにはめっぽう強いコウキゴンゲンの拳のラッシュ!石礫を逆に弾丸にして弾き返す…といければいいのだが、そこまで器用ではないのかそのまま殴り砕いたり、大き目の塊は大まかな方向に殴り飛ばしはするもののはらわた喰らいに当たるかは分からない) -- メガネ 2020-05-25 (月) 21:25:49
      • そういうの好きっちゅうヤツもいるけどなあ…お姉ちゃんはナシや!(諦め悪くあがくサマに見えた石礫を三叉槍の横一線で文字通り吹き飛ばす!怪物スラッガーかこのお姉ちゃん)
        ヨーガくん!ソーイ!気にせんとドーンとやれや!!(本丸守ってドーンと構える大将ポジってのもたまにはええ!とあくまでナナを守るかまえ、遠距離攻撃であれば何が来ても弾き返してやると槍を予告ホームランのように片手で振り回すゴリウーである) -- お姉ちゃん 2020-05-25 (月) 21:31:28
      • (一同が善戦する間、まだ力は入らないものの…難儀しつつ立ち上がる。まだやらねばならない事がある。倒れるのはその後でいい…)
        (接近して毒を注射する、逃げるようなら電撃で退路を断つ。足を攻撃してスピードを削ぐ。爪を砕いて牙を、角を折り攻撃力を奪う。)
        (全ての選択肢を奪いつくし、その上で奴を倒す。完膚なきまでに仕留める。始末する。殺し尽くす。殺す。殺す。殺す。殺す。)
        大丈夫……怖がらなくていいよ、皆が…僕が、ついてる…。 出て、おいで……
        (どす黒い感情があふれ出すほどに、黒い靄は勢いを増して…その身を包み込んでいく。背後での異変に紗陽莉は気付くだろうか?もう1体、新たに怪異が出現したような気配に)

        (力なく立っている七緒を包むように、異形がそこに居た。羊の身体の上についた鉄の門扉が押し開かれ、黒い手が弓を携え伸びる)
        一緒に…あいつを倒そう。皆を、助けよう…? その力が…君にはある。(かつて劇場で見た異形。性質はそれに酷似しているが、異形は明らかに七緒の制御下にある)
        (靄が変質して生み出された壁は、フェンスは…無意識に作り出す心の壁のあらわれか。それらが、3人の弾きそびれた礫を受け止め、防ぐ。反撃の為に弦が張り詰め…矢が引き絞られる)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-25 (月) 21:47:03
      • (後ろ足を狙った突きが、毛皮を貫通し…黒い血を溢れさせる。鱗の無い部分は案外脆いようだ…が、刃を抜けばすぐにその傷口は塞がっていってしまう、このままでは消耗戦だ)
        (出日によって弾き返された礫も、打撃としてはそれほど効果がないように見える。この怪異の性質は至ってシンプルだ。)
        (単純に強い。基礎体力が高く、素早く、打たれ強く、筋力もあり、勘が働く。大抵の怪異狩りであれば、軽いゴリ押しだけで片がつくような類だ)
        (血臥崎の血刃を、足を振って引き抜けば、今度は柱から柱へ、跳び移り。立体的な機動からの一撃離脱戦法に転ずる すれ違いざまに爪や角での一撃を狙い…それをかわしたならば尾で追撃。)
        (どれも重い一撃ではなく、標的を次々に変えるそれは 的を絞らせず、それでいて少しずつ獲物の体力を削ろうという風に見える。 …遠くで巨大な矢がこちらを狙っているとは知らずに)
        -- はらわた喰らい 2020-05-25 (月) 21:57:10
      • (ぞわり、と背筋に予感が走る。それは目の前の凶獣ではなく、近づけさせまいとしていた、方向から)
        (走った感覚には、覚えがあった。背中越しにちらりとそちらを見れば…巨大な、矢を引き絞る腕)
        …ハッ!覚悟が決まったか…!いいぜ、やったろうじゃねーか!(楽しそうに、犬歯を剥いて笑う)
        (はらわた喰らいは、こちらに気を取られている。ならば、と奴の嗅覚に気づかれない程度に…)
        オラオラァ!んなしょっぱい攻撃じゃ、俺らは仕留められねぇぜ!!(飛び跳ねる獣を引きつけるように、わざと狙いやすい位置取りへと走る)
        (防御も致命的にはならぬ程度に僅かに甘くし、己が如何にも与し易い、獲物であるようにと) -- 総痍 2020-05-25 (月) 22:10:37
      • 根性比べなら、望むとこだっ…!!(取り立てて弱点もないストロングスタイルの怪異ならば泥仕合も辞さない、もともとこういうのは慣れっこだと腹を決めて)
        ……それが、君の…(獣と獣の殺し合いと行こうじゃないかと腕と足に装甲を纏ったとき、もうひとつの獣の気配…あれが、ナナ…?)
        (禍々しい姿、強固な殺意、なのになぜか親近感?嫌悪感を感じない不思議なそれ。ところどころに見て取れる要素がそうさせるのだろうか?)
        おっとっ!逃がさない…!(はらわた喰らいに余計な警戒を抱かせず、オトリになったセンパイを援護するように。『この連携が本命である』かのように援護射撃)
        (センパイから飛びのいて距離を取ったり、離れて時間稼ぎをしようとするそぶりを見せるたびその退路を断つように火柱を上げるタイプの昇華弾である。) -- メガネ 2020-05-25 (月) 22:20:23
      • …?……ナナっ!そr…(と、大声が出そうに…だっていきなり後ろからなんかゴッツいのが出たら女の子としては悲鳴あげたいじゃん?)
        ……(そこはイタズラ小悪魔お姉ちゃん、イタズラを仕掛けるために必要な心得『決行まで相手にバレないようにする。』を抑えているのでサイレント身振り手振り)
        (『準備ができたら合図しろ。』おおむねそんなジェスチャーで手足を動かしたあと、また水を操作し、だるまさんが転んだ状態で『水たまり』を少しずつはらわた喰らいに近づけていく…) -- お姉ちゃん 2020-05-25 (月) 22:24:03
      • (皆がはらわた喰らいの注意を引いてくれている。狙うタイミングは地上にいる瞬間ではない、空中で柱を蹴ったその時)
        (次に攻撃する目標に注視し、軌道を変更できなくなったその瞬間だ 早過ぎても遅すぎてもいけない…こういう時、一冴ならどうするだろうか?)
        当たる……必ず、当たる。(神経を研ぎ澄まし、不安を心から排除していく。此方から狙える位置で、柱を蹴った…その時を狙い)
        今ッ…!!(それは紗陽莉への合図も兼ねたもの。直後、矢は放たれた。)
        (空気を震わせ、緩やかな弧を描いて飛翔する矢に…自身の能力を乗せて。)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-25 (月) 22:30:28
      • グルルル…(低い唸りを上げ、挑発に乗っていたぶるように、攻撃を繰り返す。所詮は獣、効果があると見えている以上、こちらに有利と見ているのだ)
        (血臥崎には攻撃が当てやすいため、出日への攻撃はついでといった程度になる。その分、迂闊に焼かれないよう火柱へ注意を向けているようにも見える…)
        (柱を蹴り、次の一撃をと前足を振りかぶる その空中で大きな矢が、腹を射抜いた)ガアアァッ!!?
        (勢いはそのままに、地面に突っ込み慣性で滑る。 矢はといえば、刺さったかと思えば凄まじい勢いで錆び朽ちて…消えてしまう。)
        (それは、彼の異能である時間遡行の…真逆。 あっという間にその時間が加速し、朽ちたのだ。矢に射られたものも、物体であろうと生物であろうと怪異であろうと…同じ末路へと指向される)
        (咆哮し、素早く立ち上がる凶獣。戦意は未だ衰えていないどころか、怒り炎に油を注いだようだが…その鱗は幾らか剥がれ落ち、毛並みは色艶を失い…足の筋力は衰え、確実に老化してきている…!)
        -- はらわた喰らい 2020-05-25 (月) 22:41:21
      • (爪が肉を切り裂く。牙が血を散らす。尾が骨を軋ませ、角が血刃と鍔迫り合い、耳に嫌な音を立てる)
        (わずかづつに傷は増える。出日の支援こそが狙いなのだと思わせるように、押しては引き、押しては引く)
        (そうして…放たれた。彼の思いの形、心に降り積もった感情の形、雄々しく鋭いそれは…頭上を超えて飛び行き)
        ……へっ!いい…一発だ!(笑う。窮地における七緒の覚悟がはらわた喰らいを確かに射抜いたのを見た)
        (そうして、異能の出力を上げる。体中についた傷から、血が溢れるように流れ出す。その血は、舞うようにして血刃に吸い込まれ)
        (怪異が、明らかに弱っている。ここに来ての異能の進化、一皮も二皮も向けた後輩に、心が踊る)
        ここが…攻めどきだな…!(駆ける。前へと、強制的に老化し、朽ちゆかんとする獣へ…引導を渡すために) -- 総痍 2020-05-25 (月) 22:53:35
      • …やったっ!(貫かれるはらわた喰らい、その身体は『無に還る』前兆のように朽ちて崩壊しかかっている…ように見える)
        (まだ立ち上がって襲い掛かろうとするその狂暴性、手負いの獣は恐ろしいが『逃げる』という選択肢を捨てた時点でもはや詰み。である…)
        その身体の穢れごと、無に還れッ!(なぜその身体に黒曜石の組織があったかは不明だが、いまはコイツを滅することが先決。)
        (閉鎖空間ならではの天井まで炎で飛びあがると、反転ジャンプ!はらわた喰らいが立ち上がるそばから脳天に炎と装甲を纏った右ストレートを垂直落下式に叩き込みに行く。) -- 2020-05-25 (月) 23:02:50
      • …はい!ドッキリでしたーっ!ってなぁ!(いっぽうのイタズラ大好き小悪魔お姉ちゃんはというと、周囲にしめしめと配置した水たまりを一斉にはらわた喰らいの足元にもってくる)
        (『威嚇するだけしてスキを見て逃げる』という選択肢を取れないようその四肢を『ウォーターカッター』でうまいこと切断しにかかる。)
        (矢を受けて耐久力が落ちてきているその身体ならば…)サンドイッチ斬るほうがまだムズいわ!(このお姉ちゃん、料理の腕はお察しである…) -- お姉ちゃん 2020-05-25 (月) 23:09:53
  • (12月某日…奈々崎宅にて。間もなく遂行されるはらわた喰らい掃討戦に先立ち、作戦の確認という体で呼ばれた血臥崎と出日姉弟)
    (七緒の自室の壁には伊上市の地図。特に西区の一部が大きく拡大されたものも張り出されている)今回の目的地は…ココです(東区との境にある、島と呼ばれる埋立地を示す)
    昭和末期から平成にかけて、増水時の洪水対策として地下に大規模な雨水貯留施設の建設が計画されました。 が、事故により工事は中断…今そこは、はらわた喰らいの巣になっています
    ここ自体は色んなどぶ川や暗渠に通じていますが、そこから侵入するのは危険です。水に足をとられ、満足に戦えるスペースもないですから…
    (なお、一同の前のローテーブルには様々なお菓子と飲料のペットボトル類が置かれている。血臥崎用には激辛マニアと唐辛子せんべいまで用意されていた)
    (自分はドクターペッパーをコップに注ぎ、一口飲む)あ、もし……これから話す作戦を、よりよくできる案があったら遠慮なく言って下さい!
    -- 七緒 2020-05-23 (土) 20:30:18
    • …その口ぶりだと、ルートの当てはついてるって感じだな。ただ、ま、不幸中の幸いとも言えるが…ここなら周辺住民の事は考えなくても良さそうなのはありがてぇな。
      (遠慮なしに激辛マニアをぼりぼり平然と食う。地図を睨んで、想定されるケースを脳裏に浮かべ、当てはめ、潰し、を思案しながら) -- 総痍 2020-05-23 (土) 20:58:17
      • 侵入経路は同じく西区の…こっちです(オフィス街の中にぽつんとある小さな公園を示す)ここの地下が戦時中の壕に通じています。
        ここは元々、旧軍の生物兵器研究を行っていた場所で…僕の祖父、奈々崎遼五もここで研究を行っていました。
        (そうして語りだすのは、本土決戦までの時間稼ぎと反抗作戦として計画された秘匿名「異一号作戦」の概要。様々な動物に怪異の因子を人為的に植え付け、兵器とする)
        (それらを米軍の基地へ解き放ち、戦闘力を削ぐという荒唐無稽な計画だったが 戦局の悪化と終戦の混乱で闇に葬られたこと。偶然にも雨水貯留施設の工事で、掘削中に地下壕と通じてしまったこと。などを掻い摘んで説明する)
        幸い、崩落箇所は倉守先輩の協力で通れるように「道」が作られています。僕らはこの地下壕側から通って…奴に奇襲を仕掛けます。地下は真っ暗ですが、明かりは僕が何とかします…その分、多少暴れたところで問題ない空間の筈です。
        -- 七緒 2020-05-23 (土) 21:18:34
      • じゃあ…(カタキ、以上の因縁があったと祖父の名が出ると顔色が変わる、ガツガツピザポテト食ってたメガネ -- メガネ 2020-05-23 (土) 21:40:39
      • お姉ちゃんらも他人事とちゃうもんなあ…(こういうことやってるとインネンのついたつけられたは日常茶飯事。なんて言いつつお姉ちゃんもガツガツとコンビニスイーツのパフェをいただく、ガツガツ) -- お姉ちゃん 2020-05-23 (土) 21:41:53
      • ……ってメガネ姉貴も大概覚えがあるって口ぶりだなオイ(真っ赤な唐辛子せんべいももしゃもしゃしつつ)
        なるほど、あの手榴弾の出ドコロはここだな?(旧軍と聞けば、納得したように)おめーの爺さんもなかなかヤンチャだったみてーだな…。
        ほう…倉守の野郎が……ま、ならそのルートは大丈夫だろう。奴はいけ好かねえが、中途半端な仕事をする奴じゃねぇ。 -- 総痍 2020-05-23 (土) 21:45:38
      • (この時点では誰も知らない事ではあるが、実際遭遇してみれば…件の怪異はイマージュの影響下にあることが分かるだろう。出日姉弟にも確かに関係があり…)
        (表面上は相性が悪そうだが、血臥崎と倉守の両名の間には奇妙な信頼関係めいたものがあるな…と思う七緒であった)
        そうです…僕の異能で、新品に戻しました。 もう、お爺ちゃんは故人ですけど…彼のしたことの後始末をしなきゃいけません…
        そのために、僕はできる限りの切り札を用意しました。使うことも惜しみません…(まずテーブルに置くのはラベルに「773」と書かれた薬瓶。中の液体は無色透明だ)
        これは、怪異兵器が万が一暴れて手がつけられなくなった場合に、殺処分するための毒薬です。どこまではらわた喰らいに効果があるかわかりませんが、試す価値はあると思います
        次に…(巾着袋の中にたっぷり入った魔石を置いた)こっちは、A組の姫妃来の協力で電撃魔法が詰まった魔石です。奴の退路を塞ぐため、最初に設置します。
        施設内の、本来の出口…暗渠に繋がる側は足元も水だらけ。もし逃走を試みられた場合はここに強力な電気ショックを与える算段です…
        都合、僕は魔石トラップの設置の後…隙をみて毒薬の注射を行わなければいけなくて、3人にはその間の囮を…お願いしたいんです。
        -- 七緒 2020-05-23 (土) 22:08:59
      • 任せてよ!そんなの放っておけないもんね…(難しい作戦よりもシンプルなのが一番!!とオトリ了解の構え、暴れさせておくのが一番なタイプ) -- メガネ 2020-05-23 (土) 22:27:10
      • なんやなんや、準備万端やないけ!(至れり尽くせり…もはや勝ったも同然のラインナップに楽観するオトリタイプその2、この姉弟直接行ってぶん殴る以外のこと考えてなかったぞ!) -- お姉ちゃん 2020-05-23 (土) 22:28:30
      • …毒を使う者は、解毒薬をセットで用意するのが基本だわな。ま、この場合は解毒薬が毒なんだが…(やれやれ、と肩をすくめて) -- 総痍 2020-05-23 (土) 23:13:46
      • …時間が許すなら、もう2〜3は切り札を用意したかったぐらいです。けど、あまりモタモタもしてられません…(先程話した手榴弾といい、細かなものであれば無いでもないが)
        決行日は12月の20日!クリスマスより前にはサクッと終わらせて…安心して皆で年末を迎えられるようにしますっ
        あと手伝って貰うにあたって報酬ですが、僕から出せるのは一人頭現金1万円、それとファミレスの食べ放題クーポン1回分となります!はっきりいって危険に見合わないものですけど…お願いします…(3人を前に、頭を下げる)
        …なにか質問等あれば、遠慮なく言って下さい。
        -- 七緒 2020-05-24 (日) 00:12:37
      • いいんじゃねーの?今年の汚れは今年のうちにってな。やれる算段がついたなら、やらない理由はねぇ。……長く奴を放置すれば、それだけ犠牲者が増える可能性も出るしな。
        (そう呟いた時は、鋭い目をして空を睨むようにして……また激辛マニアを食う。からうま。そうして、報酬の話になれば…)
        あ、俺はそれ要らん。変わりになんかおめーの料理食わせろ。それでいい(などと言う。以前食べた彼のスパムおにぎりを気に入ったのだろう)
        ……一つだけ、確認だ(少しだけ迷いつつも)……おめーは、なんではらわた食いを狙う?俺やメガネ…メガネ姉はまあ知らんが、俺らには凶悪な怪異ってだけでも戦う理由がある。
        だが、この準備の念入り用…昨日今日始めたモンじゃねぇ、下手すりゃ…おめーが劇場の怪異に囚われる前からしてたんじゃねぇか?(と、彼を見て問う) -- 総痍 2020-05-24 (日) 01:42:58
      • 一万あればコロッケ何個買えるかな…(冬はコロッケが美味しい季節!なんてよだれ垂らして…)
        あっ!それも捨てがたい!(ナナの料理を腹いっぱい食うのはプライスレスだ!とセンパイの話にのっかったり)
        …!(ナナは最初からこの怪異をなんとかするために動いていたのでは?というセンパイの説に言葉が止まる) -- メガネ 2020-05-24 (日) 08:52:58
      • せやったらお姉ちゃんもソレで!(手作り男子ごはんはプライスレス!お金にできない価値がそこにある!…それはそれとしてクーポンを狙うスイーツハンター)
        なんやそんなんブッ調和しといたほうがええからとちゃうの?(分を超えた怪異もバケモノもダメだして調和する。そこに疑問を差し挟む余地はない)
        (免疫不全を起こした生物がどうなるかという例を挙げるまでもなく、放置してもダメ、過剰に攻撃してもダメ、とにかく調和第一に全体をキープするバランス感覚が大事…)
        (そのバランスを測る基準?誰にとってのバランス?知るか!とにかく調和してえ。というのがお姉ちゃんとメガネ、そして二人の地元の考え方の模様) -- お姉ちゃん 2020-05-24 (日) 08:59:56
      • ちょっ、三人ともそれでいいんです!?分かりました…じゃあ報酬は材料費に回して…頑張って料理しちゃいます!(それでもおつりがきそうだが)
        肝心な部分、話し忘れてましたね…(目の前のことで頭が一杯になっていた証拠だ)それは、瓜生一冴を殺したのが…はらわた喰らいだからです。
        どうにかして尻尾を掴んでやろうとしてたところに、怪異のおかげで魔法少女の力を得ました。これは運命なんだろうな、って…自分の手でケリをつける機会がきたんですから
        それからは噂を念入りに調査して、他の怪異から学べる規則性がないか地図にもマークして…黛先輩に事件資料や、都市計画の資料を依頼したりもしました。
        準備に奔走してる間に、怪異が僕を器にする準備が整ってしまった。時間切れだったんです…けど、女神様ことあの怪異は「伊上市に巣食う怪異を根絶やしにする」と約束してくれた
        自分の手でなくとも…この身体で復讐が果たせるなら、と願いを託したものの… 結果はお二人なら知ってるとおりです。単に怪異に僕が利用されてた…
        (チャンスを目の前にぶら下げられては奪われ、その繰り返しだったが…今度ばかりは違う)
        -- 七緒 2020-05-24 (日) 21:13:54
      • いいんだよ、そっちの方が面白そうだろ、その代わりマズかったら許さねーからな?(くつくつと冗談めかした脅しを入れて笑う)
        (そうして、彼がはらわた食いを追う理由を聞けば…やはりか、と内心で呟いた。彼がこれだけこだわるならば、と)
        ……当時出回ってた情報だけだが…奴もなかなかの腕前だったと聞いてる。気を抜く訳には、いかねーな(ぱし、と自分の掌を拳で叩いて気合を入れ)
        ああ、なるほど……いつか学校で開いてた地図は、それだったか(と納得する。あの時はただ単に怪異事件を追っているのだと思っていたが、と)
        だが…もはや年貢の納め時だ。キッチリ追い詰めて……今までやってきたことの、ツケぇ払わすぞ(口元を引き締めて、強く宣言する) -- 総痍 2020-05-24 (日) 21:40:29
      • ゴチになります!(話は決まった!とごはんの約束にまた顔が緩む…)
        運命かもしれないけど、それを選んだのはナナだもん…強くなったんだよ、色んな意味で!(関係があることから逃げる人もいれば立ち向かう人もいる…ナナは立ち向かうことを選んだ)
        それでも足りないならお互い様ってこと!(そして、立ち向かうことを決めるのも大事だが誰かと一緒に力を合わせるのも重要…もうすぐ一年が経つがここに来てからひしひしと感じることで…) -- メガネ 2020-05-24 (日) 21:47:30
      • せやせや!一人より二人より三人にもひとつおまけにもう一人…誰がオマケじゃ!(自分で言ってキレる)
        まあ、そのはらわたやか激しくワロタやか知らんが…さんざ方々好き勝手やらかしてここが年貢の納め時っちゅうこっちゃな!
        ホンマ人の執念っちゅうんは恐ろしな!くわばらくわばら…(チャカすようだがこういう俺も俺も!という雰囲気は大好きなのでその実やる気はみなぎっているぞ!) -- お姉ちゃん 2020-05-24 (日) 21:50:30
      • 味については…レシピサイトで高評価得てるのを参考にしますから、分量さえ守ればマズイものは出ない筈…です(初めて作る料理も幾つかありそうなので、そんな返答)
        あの時は…怪異を倒すことしか頭になかったですから、学校にいても家にいても。 今は…色々考える余裕も出てきました…
        取立てが遅れた分、利子付きで支払わせます…はらわた喰らいの命でもって、支払わせるんです。(そこには少しだけ、憎悪の篭った言葉で)
        ありがとう、出日君…強くなった、っていうのは 自分の弱さを認められるようになった…って意味だね。(だからこそ、誰かの力を借りるのだ 一人では成し遂げられないから)
        紗陽莉さんがおまけなんてとんでもないっ 実力を見た訳じゃないですけど、出日君がその点で心配してないってことは…僕よりずっと頼りになるって事です。
        ふふ、僕の執念深さを思い知らせてやろうと思います…では、当日はよろしくお願いしますね!(改めて頭を下げ、その日は解散となった…しばらくは残りのおやつ食べたりで雑談したかもしれない)
        -- 七緒 2020-05-24 (日) 22:02:47
  •  
  • (【怪異脅威判定:B+】【条理分類:限界暴走亡者】【事案呼称:『スピード・ディザスター』】)
    (伊上市を東西に貫く高速道路。そこに夜間現れる怪異。目撃者の証言によれば、黒塗りのバイクに乗った首の無いライダーとのこと)
    (通行する車やバイクへ速度勝負を無理矢理仕掛け、勝利すると勝負を仕掛けた車両を破壊、消え去っていくとされる)
    (対象が仕掛ける勝負に乗らない場合も、破壊行動は見られ、出現に際し現在まで被害が出ないことは皆無であり、対応の要を認む)
    (討滅の際は、道路公団の協力を得られるため事前の連絡をされたし。なお、当事案の依頼元も同公団である)

    (血臥崎家運営の怪異情報サイトにそう記載されていた怪異、その情報を受け総痍に夜の高速へと誘われる七緒)
    (如何に夜とは言えど、道路照明の明かり以外には一台足りとも車両の気配のないそこで、彼を悠々と待ち受ける男の姿がある)
    よ、今夜いっぱいはここの道路通行止めにしてくれるってよ。誰も通らない高速道路ってなんかちっとワクワクするな(などと軽く言って) -- 総痍 2020-05-20 (水) 20:57:59
    • お待たせしました先輩! まさか…道路公団の依頼とは… すっごい広々してて、これはレアな光景ですね!車一台走ってないとか…
      料金所の封鎖とか、そういう感じですかね? 公団の車輌でバリケード作るぐらいに派手にやってくれると、映画みたいで燃えるんですが!
      えぇーと…もう変身しといた方がいい感じでしょうか?(そう言いながら周囲を見回す姿は丸腰そのもの)
      -- 七緒 2020-05-20 (水) 21:02:32
      • 大の字になって寝たくなるわな(ちょっと楽しそう)ああ、そんな感じだ。それに加えてインターの閉鎖っつーとこだな。
        流石にバリゲードまでは無理だったが…支給品はあるぜ?(と道路脇には、銀色のどこか鋭い印象を受けるかもしれないバイクがある)
        ああ、そろそろ奴が現れる時間だ。先に準備は整えとけ(そう言ってバイクに跨り、キーを回しエンジンを始動。ぶるん、と馬の嘶きのように銀色の車体が震える)
        公団が特別にチューンやらした…なんだっけな…KATANAとか言うバイクだそーだ。ま、バイクなら大体どれも一緒だろ(と気楽に言い) -- 総痍 2020-05-20 (水) 21:25:06
      • 分かりましたっ、では…(ぽふん、と音を立てて手元に現れるミニシルクハット。そこからマントを取り出し、纏えば光に包まれる…全裸シルエット演出なのは男でも容赦がない)
        (衣装が順番に出現していき、最後にシルクハットを被れば)今宵も清く正しく、怪異を討つ! 魔法少年、ゆらめきナナ…ここに参上っ!(ポーズを決める ここまでがお約束)
        やっぱり夜の空気って澄んでていいです…それに貸し切りですもんね!テンションも上がろうってものです…
        (路肩に停めてあるバイクを見て)なるほど…相手のスピードにそのままついてくの、無理がありますもんね これならいい勝負できそうです!
        僕もカタナってメーカーどこだか知らないんですけど、いい感じですねこれ!……あ、ノーヘルでも大丈夫ですかねこれ(今更道交法もあったもんじゃないが)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-20 (水) 21:35:00
      • はっはっは!蛤んときゃちゃんと見れなかったがそのポーズまで練習してたのか?なかなかいい見得切ってんじゃねーか(ぶおんぶおん、とアクセルを軽く吹かして調子を確認しつつ、それを見て楽しそうに笑う)
        うむ、それに奴はどーにも走り屋気分みてーらしいからな、おびき寄せるならこれが一番だろうよ。おめーは運転出来るのか?出来ねーなら乗っとけ乗っとけ(と後部座席を示し)
        ふははは!公団ご公認の依頼だからな!今この時だけはこの道路上で何やらかそうが不問だ!………それに俺、大型免許なんてねーし(しれっ、と言う) -- 総痍 2020-05-20 (水) 21:44:04
      • あの時は最初から変身して行っちゃいましたからね…口上とかも自分でそれっぽく考えたんです!モチベーションに響きますし?
        僕はなんの免許も持ってないので、後ろに失礼しまーす(後部座席に座って、血臥崎の腰に掴まるように手を回し)…二人乗りの場合ってこうでいいんですよね?
        じゃあちょっと派手にやっちゃっても、そこは必要経費扱いで計上されるんですかー あははは、なぁんだ先輩も無免許かー!(あっはっは、と盛大に笑ってから)
        他に選択肢がないとはいえ…すこーしだけ不安になってきましたよ!?運転できるなら免許の有無なんてこの際いいのかもです、けど…(背後を振り返る…)
        そろそろ、っていうなら…こっちでも探ってみますね(自らの中に残った怪異の波長を、魔力に乗せて発信する怪異ソナー(仮称)それを用いて気配を探る)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-20 (水) 21:51:18
      • ん、大丈夫だ、しっかり捕まってろよ(そう言って…アクセルを開ける。ふおん、と大型バイクの力強い駆動がスムーズなスタートを切る)
        (夜の高速、その広い道路をただ一台のバイクが駆ける。照明の光受け、銀色の刃かのようなそれは風を切り走っていく)
        免許取るとかめんどくせーことしなくてもそれなりに乗ってっから安心しろ!(できないこと言う。そうして、しばし二人での走りを楽しむも…)
        (その時、ナナの魔力で広がった波紋に、どこか、違和感のある反応があっただろう。それは二人の後方。誰も、何も居ないはずの道路上に)
        (そして、一拍の時ののち…夜を切り裂くようなエキゾーストの轟音。続いて、虚空からにじみ出るように……怪異が現れる)
        (全身を黒い革製と思わしきライダースーツに包んだそれには、首は無く。断面が見えるはずのそこには黒い靄がかかり)
        (黒い大型バイクのサイド、金属バットやレンチなどの武器らしき獲物、それにこれまた黒いヘルメットを携えて、咆哮のような排気音を放つ)
        (既にそれなりの速度を出していたKATANAに、凄まじい勢いで迫る首なしライダー。チッ、と舌打ちをして総痍は更にアクセルを回す)
        さあおでましだ!舌ぁ噛むなよ!(ぐん、と加速する銀色の車体。頬を打つ風が、強くなるだろう) -- 総痍 2020-05-20 (水) 22:09:22
      • 風を切る感じが直に味わえて、ある意味貴重な経験ですね!(落っこちたら流石に危ないので、下手な真似はしないでいる)
        普段から無免許って、割とヤバイですからねそれ!?聞かなかったことにしときますけどー…ん、かかった…後ろ!(感あり、もう一度振り返る…)
        (までもなく、増えたエンジン音は怪異のそれ以外に有り得ない状況。緩んでいた気を引き締め…)あいつが…首なしライダー……
        首ないのに律儀にメット持ってるあたり、あいつ道交法守る気ありそうですよ!?(などと言いながら、片手でシルクハットの中を探る)
        了解です先輩…どっかで一気に引き離せそうなら、教えて下さいね?(黒っぽい筒状の物体を手にしながら)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-20 (水) 22:17:08
      • (加速を続けるKATANA。しかし怪異は引き離すどころか、ぐんぐんとその速度を上げ、こちらとの相対距離を詰めてくる)
        ったく嫌になるな!俺の立つ瀬がねーじゃねぇか!(ギアチェンジ、アクセルを限界近くまで上げる。既に速度は100kmをゆうに越え、転倒しただけでピリオドの向こう側が見える速さだ)
        おう!何か手があるなら任せたぜ!(目前には緩いカーブが見えてくる。そこに正気では考えられぬような速度で突っ込み、その速度で曲がるために車体を傾ける)
        (手を伸ばせば道路に指がつきそうな角度。二人分の体重を特別に用意されたタイヤのグリップはよく受け止める、そして)
        立ち上がりに仕掛けるぞナナァ!振り落とされんなよ!(首なしライダーは自殺行為のようなハングオンにも影のように迫り、その異質な気配を隠そうともしない)
        (むしろ距離は更に詰まっている。このままでは追いつかれることは確実、と勝負をかける。ハンドルを強く握り…KATANAに増設されたスイッチを押せば)
        (爆音。いや、それに近い程の凄まじきエンジンの駆動音。吠えるようにKATANAの車体が震え、叫ぶように排気音を撒き散らす)
        (NOS、ニトロとも俗称されるそれはナイトラス・オキサイド・システム。亜酸化窒素ガスの咆哮が響き渡り……縮まるだけだった彼我の距離が離される) -- 総痍 2020-05-20 (水) 22:45:50
      • 噂は伊達じゃないですね…速い……ッ(こちらも加速に振り落とされないよう注意を払わねば危うい…)
        僕としては短期決戦が理想なので、そのつもりで行きますよっ ひえぇっ……地面が、スレスレにっ…(流石に背筋がヒヤッとするが、筒を口元に近づける)
        (街灯に照らし出される筒の正体は、九七式手榴弾…それも新品同様の。 そこから出た紐を歯で噛み…安全ピンを引っこ抜く)
        (そして車体の傾斜が戻ってくれば、その車体に先端を叩きつける。カン!と金属音の後…)1、2、3っ……!!(加速と同時に手榴弾を路上へ転がす)
        吹っ飛べー!!(信管を作動させてから4〜5秒後には爆発が起きるだろう。その効果の程は…如何に?)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-20 (水) 22:55:19
      • (今度こそ、文字通りの爆音が響いた。首なしライダーの黒いバイクは大戦時の劣化した手榴弾とはとても思えないような威力の手榴弾の衝撃波に吹き飛ぶ)
        (そして、高速道路のフェンスにバイクごと激突し、ぐらり、と傾いだように見えたが……ぶおん、と吐き出されるエキゾースト)
        (次の瞬間、フェンスを道として黒いバイクが駆ける。その速さは今までと比較にならず、首元の黒い靄は炎のように吐き出されている)
        …やっこさん、怒髪天ってトコだな!なかなか物騒な獲物だったが、よくやった!降りて迎え打つぞ!(ハンドルを切るのと同時に急ブレーキをかける)
        (道路に対して丁度九十度の直角になりつつのストライド・ブレーキ。横滑りして急制動をかけながら腰の木刀を抜き放ち、バイクを捨てるようにして道路へと降り立つ)
        (そして、二人へと迫る首なしライダー。こちらもバイクのサイドから金属バットを抜き放ち、ぢ、ぢ、とフェンスに先端を当て火花を煌めかせて) -- 総痍 2020-05-20 (水) 23:23:57
      • 戦闘は火力!という僕の信条を体現して見せ……うわぁぁっ、思ったより効いてない!(バイクもまだ走る!それどころかフェンス上を器用に…)
        倉守先輩の協力で入手しましてね…本番前に、1個テストしときたかったんです…威力を。(バイクの速度が落ちれば、道路上に降り立ち…軍刀を抜く)
        向こうは鈍器……しかもバイクのスピードまで乗せてです、どうにか引き摺り下ろす算段…あります?(見た目以上にプレッシャーを感じながらも、構えをとり)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-20 (水) 23:21:45
      • ああ…ある。俺が奴の動きを止める。おめーはその隙を狙え(そうして指を噛み、木刀にその指から流れた血を滑らせて血刃と化す)
        (黒い風と化した首なしライダーに、男は真っ向から走っていく。振り上げた金属バットが道路照明に煌めき、怪しい輝きを放つ)
        っせぇ!(走る男と、走る機械の距離は、あっという間に潰される、その瞬間。総痍の渾身の上段打ち)
        (それは首無しライダーの打ち込みを弾きはしたが……血刃が、宙に舞う。赤黒いそれが、ぎゅるぎゅると空を飛んで…)
        ……穿け!!(総痍が叫んだ。さすれば血刃は虚空に固定されたかのようにぴたり、と止まりその切っ先が矢のように伸びる)
        (どす、と鈍い音を立ててバイクに突き立つ長大な刃となった血刃。それは、道路にバイクを縫い止め、がくん、と首なしライダーが慣性の法則に従い上半身をつんのめるように崩す)
        (絶好の機会にも思われるその瞬間、七緒は気づくだろうか、怪異の黒いバイクにぶら下がっているヘルメット、その閉じたバイザーが、彼の姿を見ているのを) -- 総痍 2020-05-20 (水) 23:45:30
      • わ、わかりました……!(何度か見てきた事だが、能力を使うために自傷しなければならないのは、傍から見ても痛そうで)
        よし……っ(動きを止める、と言われた以上 此方もそのタイミングで一撃を繰り出せるように位置しなければならない。やや側面から回り込むように走り出し)
        ……!?(空中に固定されたような血刃。そのまま突っ込ませるだけでもトラップとなりうるそれが、伸びてバイクを貫通した しかけるなら…今だ)
        うあああああっ…いっけぇー!!(首がない以上、狙うとすれば胴…それも胸だ。刀身に風魔法を纏わせ、魔力のコーティングと加速を行った下方からの逆袈裟!)
        っ………!(攻撃動作に入ってから、ヘルメットのバイザーの奥と「目が合った」気がした。ぞくり、と背筋に嫌な悪寒が走る…)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-20 (水) 23:57:53
      • (ナナが体勢を崩した首なしライダーに迫る。その時、奇妙なことが起きた。刀を構え、こちらに走り込んでくる相手に対し)
        (首なしライダーはまず、後ろ手に"ヘルメットの位置を直した"。兎にも角にもまず、手に持つ金属バットで防御をしなければならないような、そんな状況で)
        (そしてその直後、ヘルメットのあった軌道に伸ばした手ごと怪異の腕から胸は切り裂かれ、胸から下と上が…二つに分かれる)
        (その切断面から、首元と同じような靄を撒き散らし)……騒音妨害はここまでだ!!(そして、走り込んでいた総痍が血刃を掴む)
        (ナナとは逆角度の下方向からの袈裟斬り。バイクごと切り上げたそれは、二つになった首なしライダーを更に四つに分かち…)
        (二人が、刃を振り抜いた瞬間。一瞬にて逆再生の如く、胴体が元の黒い革スーツに覆われた元の姿へと元通りになる)
        …!!(すぐさま、首無き首で裂帛の気合のように靄を燃え上がらせ、振るわれる金属バット。見た目通りのバットではないそれは重く)
        (ナナを弾き飛ばすように振るい…刃を振り上げた総痍へと打ち振るわれ、フェンスへとふっ飛ばされた総痍が叩きつけられる) -- 総痍 2020-05-21 (木) 00:22:11
      • とった…!!(切った手ごたえは、確かにあった ヘルメットに気を取られモタモタしてくれたお陰だ。そう思った)
        (そこへ更に血臥崎の一撃でばっさり4分割。これで倒せない方がおかしい…筈だった。)やっ……(やったか!?はフラグだ。そう気付いて口を噤む)
        …てない!!(まるでダメージが通っていないかのような再生。直後に振るわれる金属バット…否、金棒のようなそれの一撃)が、ふっ……!!
        (振り返りざまにもう一太刀、と思うよりも相手の方が早い。振り向こうとする回転をそのままに、吹っ飛ばされて道路へ投げ出された)
        く………息、が… せん、ぱい……まだ、動け…ますか……?(強い衝撃を受けたせいか一時的に呼吸ができず、息苦しそうに上体だけ起し 安否を確かめる)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-21 (木) 00:32:44
      • (ナナが血臥崎の方を見、声をかけるも…不意を打たれたからか、当たりどころが悪かったのか、俯いて男は答えない)
        (そこへ、首なしライダーがバイクのサイドから何かを取り出す。ひゅん、と軽く振るわれ伸びたそれは…道路照明に煌めくワイヤー)
        (もう一度ぐるりと振るえば、更に伸び、近くの照明の柱をすぱりと寸断し、ごとん、と照明が一つ、道路へと落ちた)
        (首なしライダーは、ナナの方を向いてはいない。守りなど要らぬとも思えるようなその動作は、まず仕留められる獲物を先に仕留めることを優先したものだ)
        (情報サイト以上の情報を知らぬ二人が知るよしは無いが…振るわれるワイヤーこそは、首なしライダーを首なしたらしめたとされるワイヤー)
        (怪異を固定化する超越現象の中心となるそれは、尋常ならざる鋭利さをもって中空を煌めいて舞う)
        (それを、大きく振るわんと、しっかりと体ごと伸びをするような動きを首なしライダーは取る)
        (確実に殺せる敵を、まずは殺す。それのみに集中できる、してもいい理由がライダーにはある)
        (間はある。少年はその間に呼吸を整え刀を握りしめることもできるだろう。そしてまた高速道路を縄張りとする怪異に対し…)
        (横幅は大したことがない高速道路を区切る、フェンスの隙間に身を滑らせることも) -- 総痍 2020-05-21 (木) 01:00:29
      • う、く……(サイトに首なしライダーの詳細な武装の情報はなかった。車両を破壊する程の何かがある、という事を想像するべきだった。そしてそれは金属バットではなかった…)
        う、そ……でしょ…?(自らを怪異にした原因ともいえるワイヤーを、自ら操る。それも、驚異的な切れ味でもって…このままでは血臥崎が危うい。)
        (何をするべきか、何ができるか…まとまりきらない思考が加速する。その片隅で思い出されるのは、同行する前に念を押された言葉。もし何かあって、ヤバくなったら見捨てろ。)
        ……すみません、先輩…。(幸い、怪異の意識は此方に向いていない。刀を杖代わりに立ち上がることぐらいはできる…そうして、痙攣する肺になんとか空気を送り込む)
        (恐怖に膝が笑っている。逃げるか?抗うか?判断は一瞬で決まった。今まさに血臥崎にとどめを刺そうとする首なしライダー。そのバイクの、ミラーが粉々に砕け散った)
        (その左手には、硝煙を上げる14年式拳銃。)…はは、やっぱ……僕は馬鹿だ。 おい、こっちを見ろよクソ怪異!!(声を張り上げ、更にもう1発。次の発砲は注意を引く為ではない。バイクの燃料タンクを狙ったものだ)
        いきなり約束破っちゃったな……けど、勝ち目があるなら…救える命は救う。後で叱られたって… 生きてなきゃそれすら…できないんだッ!!
        -- ゆらめきナナ 2020-05-21 (木) 01:18:37
      • (ぱん、と何かが弾けた音がした。ほんの僅かだがライダーの動きが止まる。自身への攻撃ならいい、しかし、今の攻撃は違う、と)
        (ヘルメットの奥の何かが…ナナを見つめる。まさか、とその奥の何かは思う。もしや、とバイザーの裏の視線が思う)
        (そうして…少年の、可愛らしく、心優しく、あどけない、…しかし強い決意を秘めた決断が、ライダーを動かす)
        (ワイヤーによる攻撃を中断。即座にバイクのサイドに引っ掛けられていたヘルメットを、止め紐を引きちぎって脇に抱え込む)
        (次の瞬間、バイクの燃料タンクに古式ゆかしい旧軍の拳銃弾が着弾。先程の手榴弾以上の爆発が起こる)
        ……む…う…(その爆発音に揺さぶられ、総痍が声を漏らす。ほんの短い間だったが、気を失っていたようだ)
        (ぐらぐらと揺れる頭を抑え直ぐに顔を上げて、戦況を把握する。すぐに、状況は分かった)
        あんの……クソ阿呆が……(呟いた。歯と歯の間から、絞り出すように。罵倒の言葉と共に…笑って)
        (足元に転がっていた木刀を拾い上げる。ライダーはバイクを捨て、ヘルメットを抱えたまま片手に鋼線のような持っている)
        (そうして…その奥には、小さく細くて…頼りがいのある、後輩の姿)……ナナァ!まだいけるか!?(叫ぶ。異能を使う。心臓が、鼓動する) -- 総痍 2020-05-21 (木) 02:03:35
      • (バイクの破壊には成功した。ライダーを引き摺り下ろす、という当初の目的をようやく達し)
        こっからが反撃開始……!(だが今までの止まった的なら兎も角、動き回る人型の手元にある頭部はヘッドショット以上に狙いにくい)
        (拳銃での射撃は諦め、軍刀一本に攻撃手段を絞る。首なしライダーの肩越し、意識を取り戻した血臥崎が見えた)先輩っ… もちろんです!
        ワイヤーは僕が引き受けます、先輩はあのメットを! 奴が後生大事に抱えてるメットの中身が弱点ですっ!!
        (金属バットで強かに打たれた箇所は、腕を軽く動かすだけでも痛みが走るが…戦意は未だ削がれていない…)
        っ……これ、絶対痣とかじゃなくて…ヒビぐらい入ってるやつ……
        -- ゆらめきナナ 2020-05-21 (木) 20:52:43
      • (ナナが叫んだのを聞き、総痍の視線が鋭くヘルメットを睨む。そうして、軋む体に異能で物理的に喝を入れ、前へ)
        (バイクを失ってもなお、しかも片手をふさいでまで武器にも何にもならないヘルメットを抱えている。ナナの言葉を奴は裏付けている)
        (そうして、彼が引き受けると言ったなら)おう!!任せたぜ、ゆらめきナナよぉ!(後は、先輩のやることなど後輩を信じるだけだ)
        (フェンスに叩きつけられた右腕に出来た裂傷から、血が舞い上がる。異能により溢れる血液が木刀へ血を送り込む)
        (ばきばきばき、と木刀が形を変え、右手に纏わり付くように。守りは考えない。自分はただ、ナナを信じて、走ればいい)
        (巨大な黒い手の平が生まれた。一本一本の指が、太い血刃と化したそれを振りかざし、前へと突き進む)
        (首なしライダーは、明らかに焦っていた。己の核を欺瞞し、朽ちぬ走りを行ってきた怪異にとっても、騎馬はもうなく、追い詰められている)
        (それでも、首なしの騎士は諦めない。自身のもっとも強固な武器を大きく振るい、全てを切り裂かんと大きく振るう)
        (その銀線、死神の鎌のごとく。少年を切り裂き、そのまま迫る黒掌をも諸共切断せんと、凶悪なる煌めきが、横薙ぎに奔った) -- 総痍 2020-05-21 (木) 22:01:50
      • あんな事までできるのか……(腕と一体化し、新たに巨大な黒の腕ができていく…その様子を、魔力を練りながら見守り)
        了解、先輩に合わせます…!(血臥崎が動き出せば、こちらも挟撃するように走り出す。視線はライダーの手元に向け…)
        (直接ワイヤーを振るうのか、それ以外の選択肢も想定はしつつ)…邪魔は、させないっ!!(身を低く…水平に近い構えから、僅かに上方へ切り上げるように軍刀を振るった それだけ見れば空振りだ)
        (斬撃の風圧が、魔力ではじき出されるように加速し…横薙ぎに振るわれるワイヤーの下方を撫でるように、しかし確実にその軌道を上へ、あらぬ方へと持ち上げる。)
        (軌道を逸らすだけなら風魔法を直接叩き込む方が確実ではあるが、そうなればライダーどころか血臥崎までも巻き込み兼ねない。ピンポイントでワイヤーを打ち上げなければならなかったのだ)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-21 (木) 22:17:36
      • (悪辣なる銀の煌めきは、鮮烈なる風にゆらめいた。先程のお返しだとでもいう風に少年の胴を真っ二つにするはずだったワイヤーは、彼の巻毛を数本断つに留まる)
        (必殺を狙った物が故に、軌道の変化は致命的に。ナナをすり抜けるように通り過ぎたワイヤーは、総痍の元に届く頃には合えなく道路を切り裂いたのみ)
        (それでも、怪異は最後のあがきにと、その場を脱するべく二人から離れる方向へ地を蹴って逃げようとする。その姿は…どこか哀れで)
        ……遅ぇよ、ノロマが(一直線に、真っ直ぐに。少年を信じて駆けた男の声が、静かに怪異の背中で響く)
        (ぐお、と黒掌が、五つの刃と化した爪を振り下ろす。もし仮に、その空蝉なる革スーツに包まれた体で守ろうと打ち砕けるように)
        (核たる別れし己が首を、それでも逃そうと伸ばした腕ごと……黒爪が、ヘルメットを粉々に打ち砕いた)
        (奥にあったのは、眼。幾つもの眼をその首にびっしりと備えた、速度に酔いしれた狂乱の瞳たち。信じられないという風に大きくそれを見開き…千々に乱れ)
        (その瞬間、怪異の体は黒い霧となり文字通り霧散していく。首なしライダーは…永遠に走ることを止めたのだ) -- 総痍 2020-05-21 (木) 22:43:31
      • (はらりと、視界の端を自分の髪が舞う。一瞬遅れていたら、胴でなくとも首が飛んでいたかもしれない 自分でも信じられない行動に、よく出れたものだ)
        (二の太刀は必要なし、と見えるが最後まで構えは解かず…何かあった場合に即座に動けるようにしたままで)
        っ……(破壊されたヘルメットの奥で蠢く、幾つもの目。それを見てしまえば、やはり人に害なす怪異のおぞましさを改めて思い知る)
        流石に……今度は倒せました、よね… いってて……(緊張が緩むと、今度は急に痛みが自己主張を始める)先輩、怪我の方は…止血ぐらいならできますけど…
        (まだ抜け切らない恐怖と緊張と興奮の混ざったような感情のまま、ゆっくり歩み寄る)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-21 (木) 22:55:51
      • (一拍置いてヘルメットの欠片含め、瞳たちもその眼を閉じ霧へと返っていく。後に残るのは、もはや走る者は誰もいない高速道路のみ)
        ……ああ、これで派手な事故も大分減るだろうさ(異能の出力を下げ、巨大な掌から、木刀の形に戻ったそれを携えてナナへと歩み寄る。その眼は…釣り上がっていて、いつもよりも鋭い)
        ところで…てめー、俺が言ったこと…破ったな?(低く、重い声で、言う。そうしてそのまま彼の近くに寄って…)
        (ぽん、と彼の巻毛の、柔らかな頭へ無事な左手を乗せる)………よくやったよ。てめーは(そう言って、犬歯を見せて笑った)
        あー、そっか魔法でできんのか、なら頼む。この腕じゃ帰りの運転もろくに出来やしねぇ(痛みに慣れているのか、気楽な様子で右腕を出す。激突による裂傷が幾つも走るそれを) -- 総痍 2020-05-21 (木) 23:07:25
      • よかった…一件落着で……(そこまで言いかけて、鋭い目つきにたじろぐ。今の瞬間まで思考の片隅に置いていた出来事を思い出し)
        っ……す、すみません あれはそのっ! ……(思わず足を止め、視線を泳がせ…今更言い訳しても仕方ないこと、と観念した)
        …………ほぇ?(気の抜けた声が出た)い、いいんですか…? 一人でやれる相手じゃなかったのに、僕は…
        あ、はいっ!(右腕に掌を当てると、そこから暖かな光が溢れ…少しずつ傷を塞いでいく)あの力、使うには毎度怪我しなきゃいけないんですね…
        -- ゆらめきナナ 2020-05-21 (木) 23:18:12
      • 言ったろ。迷わないことこそ、だ。あのタイミングでおめーが迷ってたなら、俺はたぶん今頃あのワイヤーで真っ二つだったわ(くつくつと笑い)
        おめーが、おめー自身に後悔しない選択をしたなら……そりゃもう俺の口出すようなことじゃねーさ(そうして、裂傷がじわじわと塞がる。むず痒いようなそれが、彼の優しさなのかとも思う)
        ああ、だから俺はいっつもこうやって傷だらけさ。選択っつーなら…これも俺が選んだ選択なんだがな。へっ(鼻で笑うように言う。そしてそれは、やはり後悔のない選択なのだろうと思わせるような声色で) -- 総痍 2020-05-21 (木) 23:28:49
      • そうなってたら、それこそ僕…一生もんの後悔抱えることになりますよ。まぁ、そのすぐ後に僕の生涯も終わりそうな展開ですけど…(一人では勝てる気がしない…)
        結果オーライ、になりますけど…何とかできて、ほんと良かったです。(初歩的な回復魔法なので、無理をすればまた傷口は開くし 暫くは跡が残るだろう)
        なんていうか…文字通り、茨の道ですね(傷つきながら、尚も進まなければならない有りように)さて、それじゃあ…お仕事も終わりましたし…帰りましょうか!
        (んー、と伸びをして安心を噛み締める。そんなさ中、シルクハットの上半分がはらりと落ちた あの時しっかり切断されていたらしく「うわぁぁぁぁ!?」と恐怖が蘇ったそうな…)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-21 (木) 23:37:57
  •  
  • 北口駅前通りの一角、タイトーステーションとレトロなゲーセンが並ぶ付近がプチアキバと化している。
    夜になってもまだまだ駅前は人が行き交う、そんな人々を眼下に捉えるビルの屋上の合間に目撃されるというのが『空飛ぶ黒い円盤』
    人々の間では相変わらずあれこれと噂が生まれているが、怪異を狩る者のための情報提供サイトによれば『攻性自律システム』…要は自然発生的なものでなく『何者かの悪意によって作り出された自動機械めいた怪異』である…ということだ。
    決して安全ではないが自動機械特有のパターンを読んでしまえば対処は容易、発生頻度と討滅難易度的に『腕試し』に挑む者もいるようだ。 -- 2020-05-14 (木) 20:11:32
    • (以前、戦闘を繰り広げたビル…からは少し離れたビルの屋上、スマホを操作する人影がひとつ)
      やっぱりまだ討伐済みになってないよね…ってことは、あれってまだ沢山いる…(イマージュ、出日がそう称していた異界の存在…)
      あの機械っぽいのを倒したところで、あんまり影響はなくて…発生源を突き止めないと終わりがない…?
      (ビル風に魔力を乗せるようにして集中する…自身の中に残る、怪異の波長を混ぜ。ちょうどアクティブソナーでピンを打つように、自己を中心に「波長」を発信する。)
      (空気を司る風魔法の応用だ。探知範囲内に怪異がいれば、何かしらの共鳴が返ってくるだろう…この魔法少年はそうして索敵を行っているのだ)
      -- ゆらめきナナ 2020-05-14 (木) 20:19:52
      • イマージュと呼ばれるそれはレポートに纏められた『羽を持つ蛇』以外にも、『四足歩行の肉食獣』『二足歩行の類人猿』など形態に複数のパターンが存在し
        いずれも黒い円盤からパーツの分離合体を経て形態変化を行う、一度に出現する数やその形態パターンの組み合わせはランダムだが、今のところ確認された形態は前述の3パターンである。
        魔法少年の予想通り『本体』がいるのなら端末にあたるイマージュを討滅することは効果が薄いのかもしれない、だが…『怪異を討つ者とはいつ果てるとも知れない怪異との闘いに身を置く者』であると実感できるかもしれない。
        そしてソナーに感あり!その数は3…音も無く浮遊し眼下の街を見下ろすように不気味に回転し続ける円盤の影を捉えることができるだろう -- 2020-05-14 (木) 20:33:42
      • (一見して便利そうに見えるこの怪異ソナーにも、問題点はある。範囲内に無差別に発信されるそれは、怪異に対して自身の位置を知らせることにもなる)
        (そして、何も知らない怪異ハンターへの誤解を生む可能性も孕んでいる。 そして、気配を隠している怪異に対してまでは、探知できないという事も)
        ……居たっ!(共鳴のあった方角を見れば、3機編成の一団)地道かもしれないけど、放置しとけないよ…
        (軍刀を抜き、別のビルの屋上へ跳び移りながら円盤の後を追う。 跳躍力が足りない分は、ビル風と風魔法の併用で補い)
        あの円盤の意味は…噂を広めることだ、きっと。存在をより確かなものにするための…(ならば、極力早く できるだけ人目につく前に片付ければ…新たな噂を阻止できる。そう目論んで)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-14 (木) 20:42:50
      • ギギルルルギギギギギ

        以前も聞いただろうパーツとパーツが擦れ合った不協和音、威嚇音にも聞こえるそれは非常に耳障りである。
        探知を成功した魔法少年からの接触にも極めて冷静に、機械的に迎撃を行う…以前にも見せたようにまずは三体ぶんの質量による破壊を試みて縦回転!
        『グラインダー・タックル P 攻撃力3000 射程1〜3』とでも攻撃名が付きそうな攻撃パターン、決まり切った動きだが…その分破壊力とスピードはそれなりだ! -- 2020-05-14 (木) 20:55:13
      • その攻撃は…もう見た!(1体目を横方向へのステップでかわし、2体目をジャンプでやりすごす。空中で身動きが取れない中、3体目…油断か!?)
        なんのっ…!!(否、風魔法による強引な軌道変更。間一髪だが真っ二つにされることは避けた)
        (落下中、ぐいっと上体を捻り…)今度はこっちの番だよ…いけっ!!(最後に通過していった、まだ距離の離れていない3体目に軍刀を振りかぶる…どうみても刀身が届く距離ではない)
        (だが刀を振るった軌道上に、カマイタチのように真空の刃が真っ直ぐ飛ぶ!果たして機械的な円盤に、どの程度の効果があるか…)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-14 (木) 21:01:59
      • ギグググルルギギギィィィ…!?

        パターンを崩されて動揺が見えるような動き…体当たりの初動にカマイタチの直撃を受けヒビが入り…『パックマンのような形状』になる円盤C(三体目)
        そのまま体当たりに移行するでもなく、破壊され飛び散った破片に混ざるように分離…円盤AとBもそれに続き三体分のパーツが魔法少年を中心に円を描く
        小惑星の帯や土星の輪を想起させるフォーメーションを取ってからの攻撃は…以前のように機動力と切断力に優れるパーツの体当たりによる波状攻撃だ! -- 2020-05-14 (木) 21:16:19
      • やっぱり……(しかしその口調に、読みどおりといった安堵の色はない。緊張の色が濃く出ている)
        (以前であれば、満遍なく全破片に自身の血を塗り、魔法の発動を狙えたが…今はそんな芸当もできず、まともに食らえば命が危うい)
        ……なっさけないなぁ、僕… 結局、魔法頼みじゃないか…(細やかなパーツ相手に鎖での捕縛は無意味…目くらましは…そもそも目があるのか?この形態で効果があるか怪しい…残る選択肢は)
        一点突破…だーっ!!(剣先に渦巻くようなつむじ風を纏わせ、それをドリルかミキサーか何かに見立て、回転する円盤の小片の群れへ突っ込み…突進!)
        (フォーメーションを乱し、同時に切り刻まれることは覚悟しつつも、被害を最小限に押さえるように 包囲の輪を脱しようとした)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-14 (木) 21:25:21
      • !!…ギュギュギュ…ギィ………

        円盤形態ならいざ知らず、一つ一つがごくありふれた石ころ並みの質量しかないパーツの集まりである。
        風を纏った剣の風圧でフォーメーションを崩され、回転の勢いのまま四方八方に飛び散る!周囲のビルの窓が割れたり壁にめり込んだりといったことはあるが、専門の隠蔽班ならば隠蔽は容易だろう。
        円盤、分離、変形合体のうち二つを攻略した魔法少年に対して、最後の三つ目の戦法を発動すべくまた一か所に集結しはじめるパーツたち

        ギャギャギャ…ギィーーーッ!ギィーッ!

        神経を逆なでする金切り声、人を小馬鹿にしたような拍手と小刻みな跳躍…夜のビル街にまたもや三匹のサルが出現した! -- 2020-05-14 (木) 21:34:26
      • っ、ぅ……!(破れかぶれのような突破で第二の形態を崩すには至ったが、剣先を突っ込んだということは腕を中心に負傷をしたという事でもあり)
        悪いね……今回僕は、デバフ特化じゃないよ。 だから、真似してくるとなれば…(これまで出した攻撃手段を用いられる。イマージュの観察眼と再現能力は油断ならない)
        …いや。だからこそ、お前たちの弱点は初見殺しを纏めてぶつけられることだ!(これまでの戦法から導き出した結論!剣先を3匹の猿へ向けて)
        まぁ…大抵のやつはそうだよねーとは自分でも思うんだけど!(魔力の残りは余り多くない…回復へは回さず、自己の周囲に風が渦巻き始める…)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-14 (木) 21:45:13
      • ギッギッギー…ギャギャギャーッ!!

        魔法少年の負傷を確認し、勝ち誇り嘲るような笑いを浴びせるサルたち、正常な判断を失わせることを計算しての動き、パターンなのか。
        以前戦ったのはこちらも同じ、『数手先には詰み』であると邪魔をされなければ仕留めていた相手と嘲ってのことなのか。
        いずれにしてもイマージュは魔法少年を侮っていた…『以前と違う』ということを知る材料はすでに二回も示されていたのにだ。

        !?!?!…ギャギャギギギ…ギャーッ!?

        魔力の高まり、持久戦による勝利を狙う以前の戦法ではない…それを察し慌てて三体が円陣を組むが…それを黙ってみているお人よしなどいるはずもない。 -- 2020-05-14 (木) 21:59:43
      • 煽ってくるのまで一緒だ…ちょっと悔しいけど、ぐっとこらえるよ…!(内心ちょっとイラッとしたようだ)
        あー…その並び方、いい感じだよ、すっごく。 そのままそのまま…(軍刀を片手に、ゆっくり3体との距離を歩いて詰めていく)
        (距離が近づけば、こちらの刀の間合いに入るよりも前に 何らかのアクションを起こす筈だ。その瞬間を見逃さないよう、目を皿のようにして)
        (そうして、猿のいずれかが痺れを切らす…その瞬間…)……せーのっ!!
        (竜巻のような凄まじい強風が、屋上に巻き起こった。魔法少年を中心にして残りの殆どの魔力を費やしたそれは、猿達を上空に巻き上げる!)
        (洗濯機の中の洗濯物のようにぐるぐるとかき混ぜ、持ち上げ…その3体が、一直線上に並ぶ瞬間めがけて…跳んだ。)
        貫けぇーーーーーッ!!(繰り出すのはただの突きではない、風魔法で刃をちょっとばかり延長したそれで、3体いっぺんの串刺しを狙う)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-14 (木) 22:19:55
      • ギガガガギギギ…グガーーーッ!

        声を上げたのは皮肉にも『言わザル』、持久戦からの油断を狙った一撃という手が完全に腐ったので当然か
        懲りずに円陣を組み何をするかといえば、光のラインを発生させ夜空に大きな幾何学模様の刻まれた円を描いているようだ
        情報共有サイトの情報によれば『大円盤獣』の現れる前触れとのことだが…その試みはムダに終わる

        アガガ…ギルルギギギ…ギギェィーー…!

        防御と回復を捨て、攻撃に集中した風はまるで木の葉のごとく三匹のサルを巻き上げて攪拌していく、『風化する石』のように身体中にヒビを走らせてその硬度を低下させていく
        さらにこの場所は魔法少年の操る「風」を増幅させるビル風を呼ぶのにちょうどよい場所であり…延長された刃は三匹のどてっぱらを貫通し完全に無に還した。
        いくつかの要因が勝利を導いたが…なにより、生まれ変わった魔法少年はこの程度で立ち止まるわけがなかったのだ。 -- 2020-05-14 (木) 22:35:34
      • あっぶない……援軍なんか呼ばれたら。(今度こそ一巻の終わりだ、と言いかけ…首を振る)いや…僕も助けを呼ぶまでだよ。
        (今はもう、一人で戦っているのではない。危なくなれば、誰かの助けだって借りる。なりふり構ってられるほど強くはないのだから…)
        よっし……撃破!!(剣先が刺し貫き…イマージュを無に還したところを確認し、辛くも勝利…)
        まだまだ、これから……だよ。 止まれない……止まる訳になんて、いかない…(だが忘れてはいないだろうか?現在地点はビルの屋上からはるか上空)
        ……いやっ、止まっ………止めてぇぇぇぇぇ!?(勢いが失われればあとは自由落下。地面と濃厚なキスをする寸前で、残りの魔力を絞りつくして着地衝撃を軽減したが…額にコブをこさえたのだった…)
        -- ゆらめきナナ 2020-05-14 (木) 22:42:49
  •  
  • 私の立ち位置については、あまり考えなくていいことよ。 その子にとっては、救いの女神を演じてあげたつもりだけれど
    エンドロール、そうねぇ…そろそろ幕を引く頃合。あなた達、残念だけどもうおしまいよ?(ずるり、その上体が、巨体が…手を伸ばし…スクリーンから出ようとする)
    (ただの映像だったそれが、実体を伴って…黒い身体に、無数の映像を、映画のシーンを、ポスターをコラージュしたかのようなテクスチャを纏い…)
    吹っ切れついでに、生への執着も忘れてもらいましょう。それじゃ、さようなら…?(大きな手が、蚊でも叩き潰すかのように天井から床へ振り下ろされる!)
    (それは凄まじいパワーを秘めているが、いかんせん肥大化しすぎた。劇場のスクリーンさえも狭いと思わせるその巨体が、すぐに出るには時間がかかる…実体化を阻めば、勝機はあるだろう)
    -- 銀幕の怪異 2020-05-12 (火) 23:27:35
    • (スクリーンのシルエットという平面から…歪な数々の映像の欠片をかき集めて捏ねたような"それ"が悍しき質感を持って立体となる)
      (結界内において、なお圧を伴い迫りくる怪異に…男はそれでも、犬歯を剥き出しにし、歯を剥いて笑う)
      ……おめーにも一つ、教えておいてやる。俺は、おめーみたいなタイプの怪異は…今まで全てぶっ倒してきた!
      (それは、七緒に先程宣言した、それ。必滅の宣誓と共に、双十字をしかと構え、飛ぶ、そして迫る巨大な映像の手を最小限の動きで、すりぬけるように躱し)
      嘘っぱちの映像でどんだけ身を固めようが!てめぇに真実はねぇよ!!(巨大な腕に飛び乗って、双十字を縦に回転させ沿うように登りながら切り裂き続ける)
      う、おおおおお!!(腕をずたずたに引き裂き続け、男は吠える。そのまま肩へと一つの赤き円刃と化したそれは、昇っていき) -- 総痍 2020-05-12 (火) 23:42:07
      • そうだな、さようなら…(言うならば単なる悪あがき、必要としていた器を欠いて出されるそれには大きさほどの脅威は…ない。)
        無に…(巨大な手に比べれば矮小な腕、鬼の力を内包した赤い装甲を纏ったその腕で真っ向から迎え打ち)
        還れ…ッ!!(真っ向からの力比べは最も得意とするところ、腕だけでなく脚も装甲されて踏ん張り、巨大な手を押し返していき…)
        その怨念ごとっ!!(最初に宣言した通り、ナナよりも前に犠牲になった人々の弔い合戦でもある…跡形もなく焼き尽くし魂を『解放』しなければならない。少なくともメガネはそう考えている)
        (押し返す力と共にメガネの全身から迸った炎が巨大な手にも走っていく)
        (さらにセンパイにコマ切れに分解されていくその身体ごと、ゲートとなるスクリーンごと、この…劇場めいた悪趣味な空間ごと、一切を昇華せんがため。) -- メガネ 2020-05-12 (火) 23:49:28
      • えぇい、何だって言うの…この力は……人間風情が!!(虫を叩き潰すように振り下ろしたはずの手が、床に触れていない)
        (出日の小さな身体に押さえられ、逆に押し返されようとしている。そしてその手の上を駆け抜け、腕を、肩口を裂いていく血臥崎。)
        ぎっ、いぃぃっ……!!(悲鳴を上げ、痛みに暴れるようにして反対の手をスクリーンの外へ伸ばそうとした)
        (しかしその頃には、炎が腕を伝って…スクリーンに燃え移り 灰へと変えていく。 乗り出した上半身をこちら側に残し、実体化する手段が消失した)
        おのれぇぇ… 人間なんかに、私がっ……(最後は、声にならぬ叫びを残して上半身だけで尚も足掻こうとする)
        -- 銀幕の怪異 2020-05-13 (水) 00:01:56
      • 怪異は人間から生まれる、お前だって…人間から生まれたものだろうがっ!!
        (そこに怪異を視るものがいなければ、怪異は存在できない…それは何人もの犠牲者を食らってきたおまえが証明しているだろうと)
        …センパイ!(炎だけでは昇華しきれない、この場所にこびりついた怨念も怪異もそう簡単に消えるものではない…自分ひとりでは還しきれないとなれば連携のかまえだ!)
        (女神さまの最後の悪あがき、ぐねぐねとうねる上半身を脳天から唐竹割にするため跳躍!自由落下だけでは勢いが足りないなら…炎で加速だ!!)
        (刃のない、単なる鈍器が鋭利な刃物の如き鋭さをもって怪異を切断していく…1000年を経てこのカタナ自体も神格化、裏を返せば怪異めいたものと化しているのだ。) -- メガネ 2020-05-13 (水) 00:34:08
      • (肩から飛び出すように、円刃が走り抜ける。男が中空に飛び出す頃には、急造されたその腕は千々に千切れ)
        (日出が放った清浄なる全てを焼き尽くし彼岸へと返さんとする炎が燃え上がり、奴の退路を断った)
        …ちげぇよ、人間だから、だ。お前が食い物にした、奈々崎と同じ人間だからこそ、だ!
        (吠え、異能の出力を、更に、更に上げる。心臓は早鐘のように打ち、血管は蚯蚓がのたくるように蠢く)
        メガネぇ!!(ほぼ同時に、二人が叫ぶ。滅するなら、念入りだ。呼吸を合わせ、お互いの動きを同調させる)
        (そうして…握りしめる槍に、木刀に力を込め、意を込めた。途端、体の各所から流れていた血が、溢れ出るように)
        (空中で尾を引くそれが、木刀へ吸い込まれ…巨大な薙刀のような穂先を持つ、槍と化した)
        (日出が見たであろう、長大な木刀とはまた違う。それは、太く、長く、重く…鋭く)
        (爆発するように降下し、一つの炎刃と化した日出が縦に、強大であった怪異を切り裂いていく。それに合わせ腕を引き)
        (槍は、赤黒を通り越して、ドス黒く。負の想念がその形を取ったかのように、強烈な力を持って)
        さあ…閉幕だ!!!
        (異能の剛力による、劇場を真横に叩き切るような真一文字の斬撃が、交差する)
        (叩き切る神秘の刃が、喰らい尽くす黒刃が、十字を鋭く描いて哀れな劇場を四つに分かたんと)
        (それは…文字通り幕を切って落とすような、一閃だった) -- 総痍 2020-05-13 (水) 00:47:33
      • 人間が、ゆえに…だと…こんな、馬鹿なぁぁぁぁぁッ……!(渾身の勢いで放たれる、縦横それぞれの一閃。十文字に…結界にまでその破壊の跡を刻み込み)
        (映写機が止まる。 不意に、劇場内を包む拍手喝采。それは、犠牲者達の感謝か…静かにそれも止んでいった)
        (そうして結界は、元の廃虚の劇場に戻っていった 残っているのは、友人を救うべく戦った2人と、救われた1人。)
        -- 銀幕の怪異 2020-05-13 (水) 00:54:47
      • (ただ力なく床に横たわるが、その目は開かれ…怪異の、最後の瞬間をしっかりと見届けていた)
        う…… その、ごめん……二人、とも………。(何から口にしていいやら分からぬままに、言葉を搾り出す)
        -- 七緒 2020-05-13 (水) 00:56:45
      • (巨大な薙刀を振り抜けば…結界が崩壊し元の廃墟になるのと時を同じくし、木刀は元の姿へと戻った)
        (数々の傷から流れていた血も、今は異能の出力を抑えそこまでの出血では無くなってる)
        ……第一声がそれってのも…おめーらしいな(と苦笑して)いいんだよ、謝る必要なんてねぇんだ。…よく、戻ってきたな。
        ま…大分メガネの手柄もあった感じだが…おめーもよくやってたよ。流石だ(そう、人をそれほど褒めぬ男が日出にも声をかけ) -- 総痍 2020-05-13 (水) 01:01:18
      • (炎を纏った全身とカタナ、消え去る結界にあわせてカタナを振ると炎も収まっていく)
        (呼吸を整え、感情の昂りを制御することで手足の装甲も光と共に消え去った。)
        …ほんと、大変だよ寝不足退治も…(ごめんと言われればしつこい寝不足退治は大変だった〜…なんて、冗談めかして言ってみたり)
        でも今日からはぐっすり眠れるよ!(すでに体力の限界だろうナナにそう声をかける…もう寝なさいというワケだ)
        …ありがとう、ございます。(ナナにでもあるし、センパイにでもある…自分一人じゃ踏ん張り切れずに、新しい力を得ることも、あの女神様を倒すこともできなかったと
        そうだ、僕奢りますよ!(レバニラとか用意します!と…体力つけるには食うのが一番!疲労した自分たちもだし、消耗しきったナナにもいいだろうなんて…腹ごしらえを提案だ) -- メガネ 2020-05-13 (水) 01:11:17
      • っ…ただいま。(もっときつい言葉をかけられると覚悟していただけに、目の端から涙が零れ落ちる)
        正義の…味方にさ……憧れてたんだ。 誰かを、助けるつもりが…僕……呪いを振りまいてただけ、だったなんて……
        (上体を起こしながら、首を振って)でも……血臥崎先輩と、出日君は…本物の、正義の味方だ。 はぁ…一冴にだけじゃなく、また…怪異から助けられちゃった…(過去にも怪異から救われた経験があるのだろう、それが憧れの根源であり)
        寝不足、か…そうだね……あ、僕お腹はべつに…(そう言った矢先に、ぐぅと鳴る腹。なんとも情けない顔で)…あ、はは… でもここは、僕が奢る場面じゃない、かな…?
        助けてもらったお礼は…そんなんじゃ、返しきれないぐらい…だしさ…
        -- 七緒 2020-05-13 (水) 01:19:12
      • ハッ!(礼なぞ要らぬ、と日出、七緒両名に対してせせら笑うように鼻笑いで返す)
        こいつぁ知らんが俺は正義の味方じゃねーよ。俺ぁただのあなたの街の退治屋さんだ。…だからよ、おめーにもなれるさ。その程度の正義の味方ならな(などと、にかりと歯を剥いて笑い)
        (一冴の名が出れば、少しだけ黙して)……あいつも、そうなったら喜ぶだろうよ(自分は伝え聞きでしかないが彼の言葉から…あの男なら、そう思うのではないかと思った)
        ……待てメガネてめー!?たった今まで怪異に取り憑かれてた疲労困憊の奈々崎にレバニラは重すぎ……えっ、いけんの?奈々崎おめー案外タフだな…(ほんとに正義の味方いけるかも、などという顔をする) -- 総痍 2020-05-13 (水) 01:44:33
      • 正義の味方…なれるよ、これからだって。(何も戦うことだけじゃない、友達として日常を過ごすうちに助けられることはある、大げさなことじゃないし…)
        持ちつ持たれつ?ってヤツ?(日常生活では持たれっぱなしのヤツが言うと厚かましさが半端ないが、いいこと言った!という顔)
        大丈夫だってっ!お金くらい…ほら!ナナだってお腹減ってるみたいですし!(ナナの体調を気遣うセンパイにがっつり食ったほうがいいって!…という食いしん坊理論を展開するも…)
        ……ふたりとも、三つの力を合わせれば…って言うよね…?(罠だ!コイツ奢るどころか一人前分も持ち合わせがねえぞ!とすっからかんの財布を見せて、友情の割り勘を提案するのだった…) -- メガネ 2020-05-13 (水) 20:18:55
      • 先輩…その程度、って言うけど…僕が憧れてるの、まさにそれです。 なれるかな……なれるよね、きっと…
        いやぁ、お腹が空いてるみたいで… でも重たいものいきなりは、お腹がびっくりしちゃいますかね……?
        (座席を支えに何とか立ち上がり)持ちつ持たれつ、なら…いつかは僕が助ける側になれるように…ね。(新しい目標ができた、と微笑む)
        三つの力が…合わさってないよーな気がするんだけど……(あちゃー、と持ち合わせが寂しい様子の出日を見て)
        この時間でまだ開いてるファミレス…食べ放題みたいなのやってるとこ、確か…(などと話しながら、廃墟の劇場を去る3人)
        (こうして、銀幕の怪異は討伐され…それに囚われた者たちも、解放されたのであった…)
        -- 七緒 2020-05-13 (水) 20:31:51
  • (差し伸べられた手に応えるものはない。ただ機械的に、出日からその力を奪い取ろうとしていくだろう)
    (シエテを中心に、黒い靄は球体を形作り…渦巻いて、その規模を少しずつ増していく。そして段々と劇場の天井へ浮かび上がり)
    (その途中、カランと音がした。出日の刀が抜け、床に落ちたのだろう… 血臥崎の読みは半分が正解で、半分が外れであった)
    (赤い宝石は、銀幕の怪異とシエテを繋ぐ…いわば調整装置のような役割を果たしていた。怪異の能力を双方へバランスよく融通するための)
    (それが失われた今、膨大な力が無尽蔵に、無遠慮に、無秩序にシエテの身体へ流れ込んでいく。少し前であればそれだけで死を意味しただろう)
    (「器」として完成したがゆえに、怪異の力を余すところなく受け入れることが…できてしまった。)

    化け物に… 怪異に……なってしまった。

    声……が、きこ える…… 誰…の……?
    (靄が晴れ、空中に浮かぶのは異形の姿。虚ろな目が、そして頭部に当たると思しき部分が…眼下の二人を見下ろした)
    滅ぼさ…なきゃ。 怪異は……全部……(靄で形作られた腕が握る、大きなガンランスが。鎖から吊り下げられた斧のような刃が。明確に敵意を持って)
    (慈悲の欠片もない連続範囲攻撃。その場に立つものを一人として許さない、立て続けの砲撃と、斬撃)
    -- 鮮血のシエテ 2020-05-12 (火) 21:26:53
    • メガネェ!!(怪異の形成過程に巻き込まれそうになっていた日出を助けんと、壇上の端から直ぐに駆けていったが)
      …ぬう!(振るわれた巨大なガンランスの先端が、その身を押し留め…いや、打ち砕かんと迫る)
      (血槍を縦に構え、自ら飛んで衝撃をいくらか打ち消すも、その威力は推して知るべし、みきみきと、槍の柄が弓なりになり)
      ぐ…はっ!(劇場の壁に、叩きつけられる。しかし、それだけでは終わらない。即座にそこへ撃ち込まれる砲撃)
      (先程とは口径が、質量が、何もかもが違う。死ぬ気で壁を蹴り、身を沈めて躱すも背中に爆風。前方へふっ飛ばされ)
      こ……なくそぉ!(鎖に繋がった斧刃が、それを迎えるように飛んでくる。異能、血勢の出力を上げ空中で身をよじり)
      (血槍を全身で振るって斧刃を弾く。その後も、幾度も襲いくる斧刃を、ギリギリで逸らし、交わし、体を幾度か切り裂かれ)
      く…っ!主演のお出ましって訳か!畜生め!!(それでも、反撃の糸口を見つけんと、血を撒き散らしながら斧刃を繋ぐ鎖を叩き切らんと、その一本へと血槍を一閃に振るう) -- 総痍 2020-05-12 (火) 21:46:47
      • (届かなかった、抜けていく力、霞む視界…ダメなのか…?!)
        …!
        (音、自分のカタナが床に落ち、手元に戻ってくる…立ち止まっている場合ではないと訴えるように)
        そうだった…!(ご先祖が1000年分使い込んだカタナ、ここ一番の修羅場を潜ってきたコイツは一種のお守りでもある。)
        (カタナを手にして構えると同時に、存在そのものを消し去らんとする勢いの砲火と鋭い刃…)
        (まともに受ければ粉みじんになるだろうそれがクリーンヒットしたのか周囲は飛び交う瓦礫と煙とに包まれる)
        まだ終わりじゃ…ない!せぇぇあっ!!
        (煙を突き抜けて、炎をコントロールし推進力とした突撃をかけつつ、巨大な怪異にむけてカタナを横凪ぎに払う!)
        (炎と斬撃の勢いとで『炎を斬撃に乗せて飛ばす』という砲撃との相殺を狙った攻撃、爆炎には爆炎だ!)
        (その間も怪異へと近づき続ける、最短距離を最速でまっすぐだ!) -- メガネ 2020-05-12 (火) 21:52:01
      • (眼前の相手を見ていながら、見えていない。聞いていながら、聞こえていない。その異形の外見同様、殻に篭った内面)
        消えちゃえよ…そうすれば、誰も…… 苦しまずに…(その殻を破り、こちらを向かせるには?声を届けるには?)
        (幾つもの靄の手が次々に砲弾を装填し、連続射撃。蛇のように自在にうねり、絡むことなく襲いくる鎖の刃)
        (刃を弾こうと思えばそれも可能だし、爆炎でその勢いを相殺することもできる そう、無敵などというものは存在しない)
        (距離を詰めようとする者があれば、それを捕らえんとして 靄の手が伸ばされる。まともに掴まれればごっそりと生気を奪われる…)
        (しかし、その性質はこれまで以上に怪異の色が濃い。 怪異を打ち倒すための武器は、より効果的に作用する筈だ…断ち切ろうと思えば、断ち切れる)
        -- 鮮血のシエテ 2020-05-12 (火) 22:05:36
      • いける…!が…(鎖は、血槍の一閃にて切り落とされ、斧刃が一つ、壇上へと落ちて突き刺さり用を成さなくなった)
        手数が…足りねぇ!(異能の出力を、更に上げる。身からしたたり落ちる血は血量を増し、舞い上がった血が血槍へと吸い込まれる)
        (めきめきと、木が軋むような音がすれば…槍はより負の力を高め赤黒く太く、穂先は更に鋭く伸び、その左右にも刃が生える)
        (それは、攻防を兼ね備え、切る突く掛けるを同時にこなす、十字槍の姿。そうして石突きだった場所にも、同じように十字の刃)
        ウチの爺さん直伝の…槍術、味わってみやがれ!(両端に刃を備えた双槍、更にその十字槍、双十字とでも言うべき形に變化したそれを構え)
        (異能による筋力強化によって、尋常の人間には出せないような剛力にて、双十字を叩きつけるようにガンランスへと振るう)
        (ごん、とまるで自動車同士が激突したかのような重い音をさせて巨大なランスが、弾かれる)
        へっ、俺は天の邪鬼でな、消えてなんかやらねぇよ!(日出が前に出ている、ならば、と双刃を回転させるように振るい)
        うららららァ!!(後輩を簡単には襲わせない。斧刃を繋ぐ鎖を、彼の怪異に纏わり付くフィルムを、高速回転する赤黒い刃が断ち切っていく) -- 総痍 2020-05-12 (火) 22:15:50
      • (相殺された炎、詰まる距離、そして…届く!)
        ここだあああっ!!(フィルムを回す映写機のような、人間の部位で言うなら頭部にあたる部分に炎を纏わせたカタナを突き立てる!)
        (絡まり纏わりつくフィルムを吐き出し続けるように見えたそこを、回転を縫い留めるため深く!)
        (ナナを縛る思い出を象徴するかのようなフィルムを、センパイの双十字で切り裂き、カタナで縫い留めればその動きも止まるだろうと)
        ……今度こそ…いや…
        (いよいよナナが囚われた檻に取り付くと、両腕で檻の格子を熱し…焼き切れないのならぐにゃりと捻じ曲げる!)
        何度だって!!
        (手が届くまで伸ばし続ける、その決意と共にナナへの道をこじ開けるために) -- メガネ 2020-05-12 (火) 22:26:41
      • (半ばから切断された鎖は、触手のように蠢くが統制に欠いている。これまでのように捕らえようとはしてこない)
        (より実戦的な形状へと変化した血槍が、重いガンランスを受け止め、そして弾く。砲口がひしゃげた)
        (それでも尚、砲撃を試みようとした結果…筒内爆発を起こし、1本のガンランスと、腕が使い物にならなくなった)
        (変異してからというもの、攻撃の精密性は失われ、雑な範囲攻撃に終始している感がある。それは当人の混濁した意識と無関係ではないだろう)
        (ばらばらとフィルムが削げ落ち、緞帳が裂けて、鎖が落ちていく。それでも、攻撃は止めないが…明らかに再生速度が遅い)
        (頭部にあたる、フィルムのリールに突き立つ刃。都合のいい記憶を垂れ流すそれの、回転が止まり…)
        うっ…… あ、あぁ……!(鳥篭のような檻の中、頭を抱えうずくまる。その鉄格子も今や、捻じ曲がり…大きな隙間が開いた)
        (ふいに、怪異の動きが止まった。鎖は重力と慣性に引かれて揺れるが…)出日……君………?(恐怖に引きつった顔が、自分に伸ばされた手を、見上げた)
        -- 鮮血のシエテ 2020-05-12 (火) 22:35:44
      • (触れれば切り払わんと吹き荒れる双十字の刃は、次々と怪異の体を引き裂いていく。そうして、炎纏う刃がフィルムリールに突き刺さり…)
        …っし!!(動きを止めた、怪異を見る。そして…そこに手を差し伸べる…後輩の姿を)
        メガネ!急げ!まだこいつは滅された訳じゃねー!!ちっと引きこもっちまったクラスメイトを…引き戻してやんな!!
        (体中を血に染めて、叫ぶ。怪異がいつまた動き出すか分からない。それに備えて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませ、槍を構えたまま) -- 総痍 2020-05-12 (火) 22:45:26
      • …おはよう!(こんな状況で場違いな一言、緊張感なく普通のアイサツを笑顔でかけるのは恐怖を和らげるためか)
        はい!…説明はあと、早くっ!(センパイからの言葉、そして言ってみたいセリフ第一位『説明はあとだ!』を吐きつつ手を差し出し…いや!頂いていく!むりくりに押し入った檻の中からナナをお姫様だっこして連れ去ってしまおう)
        ほら、鬼ってワルモノらしいし?(行儀よいばかりじゃないんだぜ?という軽口を叩きながら怪異…だったものから跳躍し脱出!)
        センパーイ!こっちはオッケーでーす!!(これだけぐちゃぐちゃにしてやれば後は放っておいても無に還るだけか…?と、その様子を警戒しつつセンパイと合流するために走る) -- メガネ 2020-05-12 (火) 22:48:20
      • あ……えっ…?(突然の「おはよう」に困惑しながらも、恐る恐る…手を伸ばそうとした。)
        (それは、初めて自分の意思で女神の…銀幕の怪異の庇護への反抗だった)
        うわっ、ちょっ……!?(が、強引に抱えられ、檻から出されると…そこで変身は解け、学生服姿の七緒へと戻ってしまう)
        (それと同時に、ぷつんと意識の糸が途絶え…気を失ってしまった。主を失った異形の体は、ばらばらと崩壊し…黒い砂となった)

        (不意に…劇場の照明が落ちる。真っ暗な中…スクリーンに女性のシルエットが映し出された)

        可愛い可愛い私の器を…随分と台無しにしてくれたのね。せっかく丹念に育て上げたというのに…(女の声が、スピーカーを通して流れる)-- 七緒 2020-05-12 (火) 23:00:58
      • ……やれやれ。ようやくお目覚めか(自ら、おどおどとは言え日出へと手を伸ばした七緒を見て嬉しそうな苦笑を浮かべる)
        (そうして、怪異の姿が崩れるも……数々の怪異を狩ってきた経験が、半ば第六感のように囁く。まだ、終わりじゃないと)
        (辺りが真っ暗闇になるも…動じない。ならば…次に来るのは…)
        …よう。随分と遅いお出ましじゃねぇか、大物女優さんよ。それとも…夢あふれる青少年を騙してこき使う、悪徳プロデューサーかね。
        どっちにしろ…もうお前も終わりだ。エンドロールと行こうじゃねーか(双十字を、スクリーンのシルエットに突きつけて犬歯を剥き出しにして睨みつける) -- 総痍 2020-05-12 (火) 23:09:07
      • …ちょっと待っててね。(ナナを抱っこから下ろし、いまだに消えない嫌な予感に警戒して周囲を見回し…なんか忘れてないか?)
        いっけない!…セーフセーフ…(纏った炎の残り火で吹っ飛び、崩れる怪異からまたもや手元に戻ってくる…お守りというわりにぞんざいに扱われるカタナ、『修刀ゼンキ』だ)
        ……(現れたのは「女神様」の影…実体がないのが実体…なのか?)
        おまえのおかげで、こっちはいろいろふっきれたよ。(中途半端にしか出せなかった鬼の力、『角のない鬼』の自分が手足だけとはいえ鬼の力を発揮できるようになった)
        ロードショーはいらないってさ?(身体に纏ったゆらめく炎はシルエットごと焼き尽くすように周囲に広がって見える) -- メガネ 2020-05-12 (火) 23:17:35
  • 『theater D』
    “Please be quiet. Hope is noisy” -- 2020-05-11 (月) 21:03:02
    • (ようやく暑さも幾らか収まりを見せた10月の初旬。チケットに記された時間に訪れた二人の前…変わらずその廃ビルは異様な佇まいで出迎える)
      (だが、フェンスを乗り越えるまでもなく…眩暈のような感覚が襲う。それが収まった時、眼前に広がるのは伊上ツグミ座の劇場だ。廃虚のそれではなく、営業当時の装いで。)
      (劇場の規模が一回り大きく、入り口から座席までの距離がかなり離れている…本来と異なるのは、怪異の結界の中へ招かれたことを意味している…)
      (ほぼ満席の中、スクリーン上に映し出されるのは「誰か」の「楽しかった頃の記憶」。家族との団欒、恋人とのひと時。快挙を成し遂げた瞬間。人それぞれだ)
      (それを誰もが虚ろな目で、飽きることなく見続けている。そこには歓喜も興奮もなく、生気すら感じられない)
      (…たった一人を除いて。)

      ……ようこそ。待ってたよ、血臥崎先輩。出日君。(スクリーンを背に普段と変わらぬ学生服のまま、出迎える七緒。しかし、ひどく血色が悪い)
      今日は、記念すべき日だから…二人にも見届けてもらいたいんだ。女神様が、ついに…結界の外へ出れるようになったんだ。
      女神様が降臨するための器がようやく完成した、からね……これで、伊上市はもう…怪異の恐怖から、解き放たれるんだよ。永遠にね…?
      うぅん、伊上市だけじゃないよ。日本が、世界中が…凄いことでしょ?これってさ…(緊張した面持ちで語るその目は、いつも学校で見せるナナのそれだ)
      -- 七緒 2020-05-12 (火) 00:11:31
      • そうだね、ずっと待ってたんだ…(亡者。一言で言えばソレ以外に表現しようがない観客たちの間を一歩ずつ、スクリーンの前にいる少年に向かって歩いていく)
        少なくとも、ここに居る人たちは解放される(ナナ以外にもこんなに…悪趣味な完成披露試写会に集まった観客は上映終了と同時に開放されるだろう…と、予告ホームランめいた挑発)
        直接ブッ飛ばしてやりたくて…ウズウズしてた。(『女神様』に実体を伴わせる『器』が完成した、つまりは無に還せるということだと歯をむき出しにして…笑っているのか?)
        (今ならわかる、『シエテ』がナナの一部で、誰でもないナナ自身であること…『鬼』の破壊衝動のまま暴れまわりたいという今の自分の高揚感にも似ている、すでにメガネの全身には炎が纏わりついている。)
        (ナナの消耗は日に日に激しくなっているのは学校でも見てきた、おそらく今日がピークだろうことを考えると、短期決戦は理に適っているといえば理に適っているのかもしれないが…血気に逸りすぎているようにも見える)
        (一触即発。ちょっとしたきっかけですぐにでも戦闘が開始されそうな緊迫感が漂う…) -- メガネ 2020-05-12 (火) 00:38:09
      • ……敢えて言おう。それが本当ならどんなに良いことだろうな。俺のウチの家業も食い上げだが、だからこそ素晴らしい。
        ある意味…怪異という歪みから、誰しもが開放される。このぐちゃぐちゃに混沌した世界が、少しはまっとうになる。すげぇことさ。
        (歩み出していく日出とは逆に…観客席の半ばで木刀を肩に担ぎ、深く椅子に座って眼光鋭く壇上の少年をを睨んでいる)
        …だからこそ、奈々崎。お前はそれに捕らわれたんだろうな。いい奴だよ、お前は。そんな事が起こりえると、起こって欲しいと思ったんだから。
        (あの日見た、劇場。ボロボロだったそこは、今は美しく、華やかで今から映される物語が素晴らしいものなのだと思わせる。それが、虚飾なのだとしても)
        一つ教えとこう。俺ぁ怪異の中でも嫌いな部類が幾つかある(ぼこり、と男の頬に血管が浮く。異能だ、それはどくどくと脈打って)
        そん中でも一等嫌いなのはな……そうやって、人間に付け込んで騙すタイプだよ……!!(歯を剥く。鋭い犬歯を怒りのままに噛み鳴らした) -- 総痍 2020-05-12 (火) 00:50:45
      • (ふぅ、と小さくため息をついた。それは肉体の疲労からか、それとも)あぁ、僕の言葉は出日君の怒りの炎に水を差すのかな?それとも油を注ぐのかな…?
        残念だけど……ここに居る彼らは、解放なんて望んでないよ。もう、考えることも…ね。彼らは「器」たらんとして、女神様の寵愛に勤勉に尽くし、そして殉じた者たちだよ…(つまりは、もうこの世の者ではないと告げる)
        先輩は…ようやく理解して下さったんですね。(顔を上げると、些か明るめの口調になり…しかしそれは続く言葉によって、怪訝そうな 不快そうな顔に変化していった)なにを………!?
        怪異!?騙す!? それは君たちの方だろう!僕の言葉に耳も貸さず…もう、誰も傷つかなくてよくなるっていうのに……(ぎり…自分の指先を噛んだ。爪が割れ、血が零れるほどに。不快の表情が落胆に変わり)
        「器」になった僕に…女神様が降臨すれば、僕は……僕の意識は、この世界から完全に消える。だから、その前に…二人に、理解して貰いたかったよ…。(言葉を尽くしても、駄目だった)
        未練は全部なくして、おかなくちゃ…いけない… 僕は、僕と決別するために……それが、必要なんだよぉぉぉぉぉ…!!(搾り出すような、悲痛な叫びだった)
        (残る手段は、力尽くしかない。 舞台上を降りると同時、劇場内の照明が点灯し…観客は黒い靄となって、座席と共に消失した。スクリーンの映像もただノイズだけとなり)
        (黒い靄は七緒の身体に纏わりつき、覆い隠し…シエテへと変わっていく。しかしここは結界内…以前とは段違いの、意識を払わねばまともに立つことも難しいほどの威圧感)

        救済を……このままでは全ての魂が救われません… それが叶わぬなら、非常に不満、不服、不本意、不愉快、不条理、不合理ではあるのですがァ…死でもって終焉とさせましょう!!(狂笑が、哄笑が、嘲笑が…劇場内に響き渡った) -- 七緒 2020-05-12 (火) 01:18:19
      • (圧力が高まる。ただでさえ居心地の悪さを煮詰めたような結界の内にあった身が、深海に沈むような強い圧に苛まれる)
        (が、それでもゆらりと、観客席から、立ち上がる。どくん、どくん、と鼓動は高まり、心肺に、筋肉に血液が送り込まれる)
        (ぶち、と手の甲を噛み切って血を流させ、溢れ出した血液を木刀へと、なぞらせるように)
        (血を吸い、木刀が赤黒く染まり、めきめきと音を立てて伸びる。そうして變化した木刀が形作るのは、槍)
        (彼に負けじと怪異としての負の気配を高め、彼が使うガンランス、魔法へと対抗するためにリーチを取る策)
        ……奈々崎。お前が消える必要なんて無い、無いんだ。だからその前に…止めてやる…!
        (狂血の魔法少女と化した彼の狂った笑い声を、ぎり、と歯噛みして聞きながら、血槍を構える) -- 総痍 2020-05-12 (火) 01:33:48
      • もはや問答無用ッ!!(消失した観客たちの間を駆け抜け、跳躍!今や遅しと滾った炎を纏ったカタナを大上段に振りかぶり…落下と共に振り下ろす!)
        (存分に殺し合い、壊し合おうという意思表示。シエテの威圧感とぶつかり合い火花を散らすほどの怒り、不可視の力場に阻まれるような感覚をぎりぎりと力任せにカタナをゴリ押しするその表情は…)
        ハハ…ハハハハッ!!(笑っている!剥き出しになった歯には牙も見える、伴ったヴィジョンがオーバーレイのようにその身体に重なって)
        (ナナがシエテに変わるように、メガネもまた、『鬼』に変化しつつある…いつぞやの忠告が現実になりつつあった。) -- メガネ 2020-05-12 (火) 01:39:42
      • その血を捧げ、怪異を成長させ…槍とする。以前と同じ手は通じないのはお互い様のようですね!しかしィ!!
        (血臥崎が槍を構え終えるかどうか、というタイミングで…彼の立つ場所へガンランスの砲撃を撃ち込む)
        この結界内、僕の攻撃はどこであれ届きます…逃げ場など無いものと!そう心得てかかってくるのです!!
        (出日の炎を纏う刀が熱したバターナイフのように、徐々に力場を溶かし綻びを生じさせる。それを破り、シエテめがけ落下してくるその身に)
        愚かな、哀れな…いつかの忠告は無意味だったようです…はぁッ!(自由な左手を軽く振るえば、足元の影から無数に伸びる黒い鎖!)
        (真っ直ぐ出日の手足めがけ、捕縛目的で伸びるもの。鞭のように撓り、打ち付けんとするもの、総勢20本にのぼり…)
        (その上で更なる追い討ちが待つ。着弾によって爆ぜた砲弾は周囲に毒霧を撒き散らした…致死性ではないが、平衡感覚を狂わせるもの)
        (女神のお膝元、というだけあって攻撃は熾烈を極める。それは「器」へと作り変えられた身体が、怪異の因子と強く結びついたことによる)
        (しかし、ただ純粋に、単純にパワーアップしただけなのか?よくその姿を観察すれば見える筈だ。両腕のカフスについた赤い宝石が)
        (以前と異なり、大きく皹が入り…強い衝撃を与えれば、砕けてしまいそうなそれ。皹からは黒い靄が今も微かに漏れ出ていて)
        -- 鮮血のシエテ 2020-05-12 (火) 18:41:55
      • ハハハ…ハーーッハッハ!!(空中から落下し上段からカタナをゴリ押しにする体勢では鎖を回避することは難しいと思われたが、行く手を阻む力場を逆に『足場』として反転跳躍!)
        (獣じみた動きで鎖の第一波を回避、更には落下中にも襲い来る鎖を凌ぎ、弾き、カタナから火花を散らせてそのことごとくを防ぐ)
        (どすん。劇場の床に着地と同時にはじけ飛び宙に舞う破片と煙…かなりの質量のものが着弾したかのような衝撃である。)
        (だがもうもうと立ち込める煙の中でもシエテの言葉通り逃げ場などなく、正確にメガネの身体と武器とを縛ったかに見える鎖。)
        オオオオ!!(次の瞬間、シエテ目掛けて投擲されるカタナ…鎖で捕縛されたそれを手放すついでの破れかぶれの策か、それとも『ヒビの入った明確な弱点』に見える赤き宝石に向けてなのか、いずれにしてもその勢いで煙が吹き飛ばされ)
        グルルルルル…(そこには鬼のヴィジョンのそれと同じ装甲が纏われた手足、その手足を捕縛する黒き鎖を赤熱化させ焼き切らんとする炎を滾らせるメガネの姿があった。) -- メガネ 2020-05-12 (火) 19:23:14
      • (少年のランスが動く。いつかの戦いではそこから砲弾が飛んでるくることはなかったが…)
        へっ、人の心配の前におめーさんも後がねぇってことを忘れんなよ!?(容赦のない砲撃。もはや完全にこちらを敵としてみなしている)
        (すぐさま床に穂先を突き立て、石突を掴み柄を長く持って棒高跳びの要領でその身を空へと舞わせる。血槍の横を虚しく砲撃がかすめていくも)
        (ぶわり、と毒の霧。前回も見た魔法ではあるが…流石に前回と同じではあるまい。毒性は異能で浄化できるとはいえ)
        (その分、他への出力が落ちる。それ以前に…自分は兎も角、日出が毒を受けるとまずい…と一瞬考える、しかし)
        …チッ、メガネ!無茶すんじゃねー!!(捕らわれんとした状態で武器を手放した彼に叫ぶ。そのおかげで霧は薄まったものの)
        クソ、ちったぁ痛ぇかもしんねーが文句言うなよ!(鎖に捕らわれた彼へ向かい赤黒い槍の穂先を、頭上から振り下ろす)
        (がぎぃ、と硬質な音が響いて両腕の鎖に穂先での斬撃。彼の装甲を少し傷つけたかもしれないが、謝罪は後だ。鎖が、血槍の刃により傷ついた)
        シッ!(そうして着地、続けて即座に床を蹴って飛ぶ。狙うはシエテの…手首。前回の彼と明らかに違う点はそこだ、本能的にかそこを突かんとした日出の刀を追うように飛び)
        晴れの舞台のおめかしに傷モノは…画竜点睛に欠けるってなぁ!(日出の刀が迫る腕とは逆の腕の宝石を、真っ直ぐな血槍の一突きで狙い打たんと) -- 総痍 2020-05-12 (火) 20:28:57
      • ほぉーう……なるほどなるほど、感情に飲まれた結果の単なる暴走と見ていましたがァ…(殺気を読まれているような、冴えた動きに愉快そうに)
        捕らえたの…です!!(くわっと目を見開く。左手をぐっと握りこむようにして、ぎりぎりと出日を縛り上げる力を強める…並みの人間であればひしゃげてしまう程の力で)
        (次いで、ガンランスに砲弾を装填するべくベルトから砲弾を手に取り…そこで飛来する、投擲された刀)
        ッ……悪あがきを。僕に傷をつければつけるほど、不利になる事を…あの時見ていたと思ったのですがねェ!(宝石側からカフスを、右腕ごと貫通する刀)
        ふ、うぅっ…思ったよりも、痛みが…生きている証が、感じられなくなってきました……(ばらばらと右腕の宝石が砕け、破片が床に落ちる。)
        (宝石が嵌っていた箇所からは黒い靄が噴き出し、心なしか鎖は制御が甘くなった。出日が鬼と一体となった今、そのまま熱し続ければ戒めは解けるだろう)
        な…あれを跳んでかわすだけでなく、僕の鎖までも……あなたは、どこまでも……!!(既に脆くなっていた鎖に、血臥崎の槍の一閃。ばらばらと鎖は瓦解し破片となって)
        (直ちに次弾を放つべく、装填をするが…血臥崎へその砲身が向くよりも前に赤の槍が左腕に突き立った)
        …………。(両腕を刃が貫通した状態のまま呆然と佇む魔法少女。次のアクションが無い…あれだけ喚きたてた狂人が静まり返る)
        (何が起きたのか分からない、何をされたのか。左腕の宝石も砕け散り、その両腕から滴る血と…煙幕の如く猛烈に噴き出した黒い靄)
        あ……… あ…あ゛あ゛あ゛あ゛あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!(その場に膝をつき、絶叫する。血の涙を流し、口から血混じりの泡を吹き。そうして黒の靄に身体が埋もれていく)
        (その靄に触れるのだけは危険だ。あらゆる呪いが凝縮されたような、負の感情の塊のようなそれは…精神を蝕み、魔力を、マナを、生気を根こそぎ奪い尽くそうとする)
        -- 鮮血のシエテ 2020-05-12 (火) 20:46:51
      • グルルルル…がぅ!?!?(赤熱化させた鎖を引きちぎる前に、自分でメルトダウンを起こしそうな熱を発していたが…痛み、そして自分を呼ぶ声…鬼でも、獣でもなく、僕は…)
        あ…ッグウぅぅ…せンぱい…!(剥き出しのキバと、手足の装甲は保たれたまま言葉を発す。理性を取り戻したメガネのメガネは輝きを取り戻したように見える。)
        …気合、入りました!(自分のフォローのために、あえて危険を冒して気付けをしてくれたセンパイに笑顔…といってもさっきまでの狂気じみたものではない、いつもの冴えないヤツだ)
        うおぉぉぉ!!(改めて、そしてさらに『ムラのない加熱』という家電めいたことをして、センパイの傷つけた鎖を焼き切っていく)
        ……僕だってッ!(センパイも自分の為に危険を冒した、なら自分だってナナのために、全てを吸いつくす危険を伴った霧の中の彼に手を伸ばす)
        (『恐れるなとは言わないよ、ただ後悔の…無いように…足を止めちゃ駄目だよ。やれるだけの事、やりきって…それでも駄目なら、まだ…』)
        (最後にナナと過ごした他愛ない時間、その最中に交わした言葉を思い出せば…これくらいのことでひるんでいられない!) -- メガネ 2020-05-12 (火) 21:01:56
      • (日出の刀が、槍の穂先が、脆くなっていた宝石を貫き通す。あれが少年を戒めている鎖に等しいかの読みだったが…)
        …くっ、ハズレか!?(大量に溢れる黒い霧。すぐさま彼の左腕から血槍を抜き、一歩下がり見極めんとする)
        チッ、奈々崎ぃ!自分を保てぇ!!(彼が、飲まれようとしている。舌打ちをしつつそれを阻止せんと)
        (彼の足元を狙って血槍を薙ぎ払わんとするも……その勢いは黒い霧に加速度的に失われていく)
        (あらゆるを奪わんとする黒の霧、負なる存在を食い滅さんとする血の槍。同質のそれらが一瞬、均衡し…男は弾き飛ばされ)
        クソッ!!(壇上を、ずざざざ、と滑っていく。闇に飲まれんとする、少年を睨みつけたまま) -- 総痍 2020-05-12 (火) 21:05:11
  •  
  • (深夜の校内、美術室にて。 床で燻り、消し炭のようになっている物体を前に佇む魔法少女)
    仕組みさえ分かってしまえば、造作もないことでしたね…あくまで弱者のみを捕食する卑しき怪異。そういう事なのでしょう!
    ですがですがですがァ…ここに餌場を移してくれるタイミング、大変待ちわびましたとも… 一日千秋の思いとはまさにこの事…です。
    (まだ僅かに原形を留める黒い塊は…額縁か何かの一部だろう。まだ熱を残し少量の煙を上げる様子を見れば、窓を開け…火災報知機の作動を防ぐ)
    -- 鮮血のシエテ 2020-05-10 (日) 18:51:24
    • (「額縁の中の怪異」と通称される存在が、伊上市に最初に現れたのは1週間ほど前のこと。美術館で、展示予定どころか収蔵品目録にない絵がいつの間にか飾られていたのが最初だ)
      (職員がそれに気づき、倉庫にしまい込むまでに行方不明となった入館者は数名。絵との関連が疑われる前にその怪異は忽然と姿を消した)
      (次に現れたのは東区の古美術品店。そこでも数名が姿を消した…この怪異の手口は一つ。餌食とする人間の好む絵となり、共感させる)
      (感受性の強い人間ほどその影響を受けやすく…共感した人間は、絵の中に取り込まれる。 その結界を常人が破ることはほぼ不可能だが、絵として成り立たないほどに構図を破壊してしまえば結界は破れる)
      (要するに、この魔法少女はわざと取り込まれ…中で散々に暴れ回り、結界…すなわち怪異の胃袋を内から破壊して出てきたという訳である)
      -- 鮮血のシエテ 2020-05-10 (日) 19:05:03
      • 次の候補がどこであるのか、少々判断には苦しみましたがァ…常にこちらに意識を向けていれば、いずれはと踏んでおりましたとも。
        (こちらの活動は夜間に限定される。だがこの怪異の餌場は、夜間のセキュリティが厳重な地点が多い そこに強引に押し入れば、余計な邪魔が当然入る)
        …他者を特定の空間に封じる力、逆も然り…探していましたよ!
        あなたという存在はこの為にあったと言っても…くく、過言ではないのでしょう! では……早速浄化いたし…ます!
        (もはや残骸となった額縁の中の怪異、それにカフスの宝石を近づける 「浄化」と称する行為…それによって、倒した怪異の力を…彼の主のもとへ転送し)
        -- 鮮血のシエテ 2020-05-10 (日) 19:12:34
      • はぁぁぁぁ……伝わるのです。今この瞬間に、女神様と繋がっているのだと…(恍惚とした顔で吸い取られていく残骸を、妖しく光る宝石を見下ろし)
        浄化、完了です……(そうして一連の儀式めいた行為を終え、立ち上がる。静寂が訪れたはずの美術室内に…パキン!という音が響き)
        ………!!(音の出所はまさにその宝石。両腕のそれに、大きくひび割れが生じ…)ま、まさか……こんなにも早く、時間切れが……
        そんな、僕は……まだ、仇を…… それすら諦め、女神様に全てを託すことが… それが御意思だと言うのですか……?(無意識に震える両手に視線を落としたまま、よろめくように歩き出し)
        いえ、あれほど待ち望んだこと……せめて、僕が… 僕でいられる内に……あの二人だけは、救済を………(開け放った窓から飛び出し、夜の街へ消えていった)
        -- 鮮血のシエテ 2020-05-10 (日) 19:21:47
  •  
  • 北口駅前通りの一角、タイトーステーションとレトロなゲーセンが並ぶ付近が なぜかプチアキバと化している。
    かなりにぎわっている北口駅前からは伊上タワーも見え…かなりデカい!遠近感狂うぞ!は地域民のあるあるだとか
    夜になってもまだまだ駅前は人が行き交う、そんな人々を眼下に捉えるビルの屋上の合間に目撃されるというのが『空飛ぶ黒い円盤』だ
    一説には無機物系の怪異であるとか、本物の宇宙人の乗り物、UFO、エイリアンクラフトであるとか…さまざまな説があるが、どれも未確認であるため本当は何なのか知る者はいない… -- 2020-05-02 (土) 21:42:09
    • (目敏い、というのだろうか。鼻が利く、というのだろうか…この魔法少女、未知であれ既知であれ怪異といった類の存在を察知するのは素早い)
      (とはいえ体は一つ。優先順位があるかといえば手近なものから片っ端といった様子…発生と同時に叩き潰すような、半ばリスキルめいた退治も行う事がある…)
      (その点でいえば今回は、手近に見つけたから…という理由が最適だ)あはァ、気配を辿ってみれば…随分と人気のある場所に出るものですね… さて、この辺りで聞く噂といえばあれですねぇ
      黒い未確認飛行物体……なんなのか確かめて、未確認を確認済みとしてみたいですね!アイデンティティを喪失した怪異はどうなるのか!!たいへん興味があります…
      (夜景の明かりに下から照らされながらビルの屋上を渡り跳び、ひときわ高い屋上にひらりと舞い降りた)
      -- 鮮血のシエテ 2020-05-02 (土) 21:52:16
      • まるでそれを待ちわびていたように、周囲にひとつふたつ…三つ…怪異の気配を探ることくらいこの魔法少女にはたやすい事だろう
        一般的なUFOのイメージ同様、くるくると回転し周囲から距離を詰めるようにゆっくりと飛行しているそれ、間近で確認することでウワサでは解らなかったことが三つほど解るだろう
        ひとつ 『空飛ぶ円盤』のような飛行機械の類ではなく、幾何学模様こそ刻まれているが『よりシンプルな円盤状の物体』であること
        ふたつ 『黒い円盤』の黒さの正体はその材質、『黒曜石を彷彿とさせる黒色の鉱石で出来ている』こと
        みっつ 近づくモノに問答無用で襲い掛かる狂暴性を持っている事…
        空飛ぶ円盤のように横向きにくるくると緩い回転をかけていた円盤たちだが、一斉に縦に向きを変え高速回転!グラインダーを彷彿とさせる殺傷力を秘めた突撃を一斉にかけ、魔法少女へ襲い掛かる! -- 2020-05-02 (土) 22:04:03
      • 光沢が石のそれに近い、一般的なイメージのUFOと違うのは…人の心の闇から生まれた怪異として、どういう事なのでしょうね…?
        (3つの円盤を捉えれば、ガンランスを構え)分解してみれば全て氷解することでしょう!理解できることでしょう! えぇ、そうするのが最良で最適で最善!!
        (自分からも円盤に向かって駆け出し、横一文字に構えたランスで縦回転の円盤をいっぺんに防ごうと。ランスを支えるその両手には魔力の光が収束し)
        ははッ、言葉は無用という訳ですか! それとも言葉を解さぬ存在か!いずれにせよ、人の世に害なす存在…すなわち怪異! 怪異、怪異、怪異ィィィ……(歯を剥き出しにして笑う)
        -- 鮮血のシエテ 2020-05-02 (土) 22:17:13
      • 魔法少女の思惑を知ってか知らずか、問答無用の様子を崩さず一斉に突撃した円盤だったが…
        グラインダーのごとくランスから摩擦音と火花を散らし、それを削り切ろうと力をかけるもののそれ以上は進めず膠着状態に陥る
        魔法少女…鮮血のシエテが狂気に満ちた笑みを浮かべるのと対照的に、あくまで機械的に、自動的な、悪意を…

        砕けた

        これまた同時に、三つがすべて同じタイミングで粉々に砕けた…ように見えるかもしれない
        用心深く観察していれば『幾何学模様に沿って分割されただけ』であることに気付くかもしれないし
        それを勝利と受け取って捨て置いてもいい -- 2020-05-02 (土) 22:26:51
      • こォのまま動きを止めて……魔法のフルコースをご馳走して差し上げま…おやァ?(防御はあくまで時間稼ぎ、いざ魔法の発動という段になってバラけてしまった円盤…)
        自壊…というには余りに脆い。 それほどまでに貧弱な怪異であったと?はぁ、何たる拍子抜け……このままでは僕は不完全燃焼です、そのような事ではッ!!!
        (魔力を宿らせたままの指先をがりがりと噛み)……ですがァ、労を割かずに済むというのであればそれもまた良し…(確かに分解された、しかし全てが同じように綺麗な断面で壊れるものだろうか…?)
        ははァ……気配が殺しきれて、おりませんよ? それは怠惰というもの…(一度は下ろしたランスを再び持ち上げ…やや後方に飛び退く)
        ここで終わったと慢心すれば、その罠に見事に嵌るところでした…! ははは、恐るべきかな怪異(少なくともそれら破片の近くにいる事は危険と判断した 間合い的にも超接近戦は不利である)
        -- 鮮血のシエテ 2020-05-02 (土) 22:39:07
      • シエテの言葉に応えたか、『死んだふり』からカチャカチャと、石と石とがこすれ合い音を立て…宙に舞う!
        円盤の状態でも飛ぶのだから、こうして破片…いや、分割されたパーツになっても自在に飛ぶのは当たり前か
        先ほどよりも質量とサイズ、単純なパワーは減衰したものの…
        一つ一つが小石程度の大きさになり数が増え、スピードは目で追うのが困難なレベルに増し、幾何学模様のエッジで切断力が増した…といったところか
        その危険性を察知したか距離を取るシエテに対して四方八方から破片による波状攻撃!ビルの屋上という場面では動きが制限されるだろうシエテに対して機動力重視に攻め手を変えた
        ひとつの戦法が通じないと見るや、すぐさままるで違う戦法にシフトする…やはり怪異というより自動機械の類に思えるかもしれない -- 2020-05-02 (土) 22:52:18
      • なるほど…(数えることも困難な数へ増えたそれ、ランスでの防御は死角だらけで意味が薄れた)なるほどなるほどなるほど…思いのほか賢しい輩ではありませんか!
        (そう喋る間にも、至るところに裂傷を負い衣装も破れが目立ってくる)く、ぁ…っ…… なかなかなかなかにィ、邪悪な攻め手ではないですかァ……(出血した傷口の血を、べったり延ばすように手で触れ)
        肉眼で捉えきれないというのは…うっ… 少々厄介ですがァ…まずはそこをどうにかさせて!頂き!ます!!(ぶわっと掌を中心に爆ぜるように広がる魔力)
        (エフェクトが黒っぽいのもそこはかとなく正義らしからぬそれ、彼の得意とするデバフ系魔法の一つ。移動速度を制限する性質を持つそれを自分を中心にして放ったのだ…体が物理的に重くなる訳ではないので、浮遊能力までは奪えないが)
        -- 鮮血のシエテ 2020-05-02 (土) 23:03:11
      • 狙ってかそれとも偶然か、好事家が放っておかないような痴態になりつつあるシエテだったが…
        魔法少女の名に恥じぬ魔法、速度制限の魔法を受けてシエテの周囲だけねっとりと粘性の強い液体で覆われたかのよう
        その中に飛び込む円盤のパーツは見る見る速度が落ち…シエテに届くころにはすっかり勢いが無くなる
        単純な力押しも、スピードによるかく乱も有効打にならないと判断した円盤の次なる行動は…

        ギギギギギ…ギィィーーッ!

        再合体!シエテの周囲で速度を失い転がった破片を除いて、円盤約二つぶんのパーツが合体し…『猿』を彷彿とさせる動物のような形態をとった
        さきほどまでののっぺらぼう、無機質さが嘘のようにサルめいた行動をする、手を叩きシエテを嘲笑するような不愉快な笑いを浴びせると…
        逃げた!あるいは付いてこいとでもいうのか、ビルの屋上を身軽に飛び回って…このまま撃退したとするか、追いつめて叩き潰すか…シエテの決断は -- 2020-05-02 (土) 23:17:37
      • はァ……少し血を流しすぎました、女神様より賜りし衣装をこのような無残な姿としてしまうとは…(はらはらと涙を流し膝を付く、身体的にも精神的にも弱ったように見えるが)
        しかしながら、それでも女神様は…お望みになるでしょう! 少女が!魔法少女がァ、傷つきながらも前に進む事をォ……ふ、ふふふ…(ぎらついた目だけは全く輝きを失っておらず)
        (目の前で再結合し、不思議と生物的な性質を見せ始める怪異)…賢しさの正体は、猿ゆえにだというのですか!? 分からない…この怪異の法則は如何に、何処に!?
        まぁ、いいでしょう……その挑発、乗って差し上げますとも!浄化される瞬間に見せる、悔しげな表情を拝んでやるという…新たな楽しみを見出せたことですしねェ!!
        (ゆらり、力なく立ち上がると 緩慢な動きから徐々に加速して猿型となった怪異の後を追う…そのさ中、ガンランスに砲弾を装填し)
        -- 鮮血のシエテ 2020-05-02 (土) 23:27:04
      • サル型に変化した円盤…『円盤獣』は追ってくるシエテを振り切るでもなく、一定の距離をとっている
        その数は二体、一匹は目を隠すしぐさ、もう一匹は耳を隠すしぐさをしているが…とあるビルの屋上に降り立つとそのうちの一匹、『聞かザル』が立ち止まる

        ギィィィィ!ギギギ!ギィイーーーッ!

        そのさまは『シンバルを叩くサルのおもちゃ』そのもので…シンバル状に変化した掌を叩きつけ周囲に破壊的な騒音をまき散らす!
        なぜか下の街を行き交う人々に聞こえていない様子なのは『指向性の音波兵器』であるからなのか、『特定の年齢の相手にだけ聞こえるモスキート音』のような性質を持つからなのか、あるいはその両方か…
        『音』という性質上防ぐには耳を塞ぐなど対策が限られて避け辛いものである以上に『相手にデバフをかける』という行為が文字通りの『サルマネ』で返されている不愉快さを感じるかもしれない

        ギャギャギャ…ギャーーーッ!!

        さらにもう一体の『見ザル』のほうはといえば…眼球に当たる部分を大きなメガネのように変形させ…閃光!目潰しだ!
        先ほど死んだふりを見破ったシエテの『慎重さ』を潰すためかデバフにデバフの重ね掛け…徹底的に行動を阻害するつもりのようだ -- 2020-05-02 (土) 23:45:17
      • く、はっ…!! あぁぁ……!(脳髄を揺さぶりそうな音波、常人であれば耳を塞がずにはいられないだろう。だがこの狂人はそれをしない…)
        (集中力が大きく削がれ、音による探知を封じられはしたが状況は戦闘不能を意味しない)舐められたものです、僕の領分で敢えて挑むとは…
        僕の信仰を「試す」ような真似をした事、後悔させてあげなければなりませんでしょう……ははっ!!(まずは足を止めた聞かザルへと砲撃。轟音と爆炎が砲口から迸り)
        (だが、そのタイミングに重ねるように見ザルの眩い閃光、果たして狙いどおり撃てたか…)猿真似、猿知恵、猿芝居……どれもこれもが見るに堪えない!そろそろ幕を引くとしましょう!!
        (ぼふん、という音と共に閃光を覆い隠すような黒い煙幕。光は煙の中で乱反射し、その向こうを捉えることはできない…目潰しに目潰しを重ねる意味は…?)
        僕が何故「鮮血の」と名乗るか…その所以を、お教えしましょう…! おぉっと、名乗り忘れておりましたがァ…僕は女神様にお仕えし、その御意思を代行する者…鮮血のシエテ……です!!(立ち込める煙の中、声だけが響く)
        -- 鮮血のシエテ 2020-05-03 (日) 00:00:22
      • ギヒャヒャ…ギギ…ギィィィーッ⁉

        シエテの怒りを象徴するかのような轟音と爆炎、多少狙いがそれたところで破壊力は抜群…断末魔の声とともに破片すら残さず『無に還った。』聞かザル…まずは一匹…

        ギギ!?ギギギギギ…ギギャーッ!

        取り残されたもう一匹、見ザルも閃光を放ち続けるが…放たれた煙幕の中シエテの姿を見失う
        『死刑宣告』からの執行を待つのみのあわれな生贄に成り果てている… -- 2020-05-03 (日) 00:10:37
      • おやァ…?(欠片も残らぬ消え方に、これまでの怪異と違うものを感じ)これでは浄化できないのです……
        が!!それでも放置は良き隣人の行いではありません、故に…故に故に!!あなたも滅せられるよりほかないでしょう…
        (ばりばりと煙の奥から聞こえる音、恐らくは頭でもかきむしっているのだろう、それも異常な力で)…先程は随分痛めつけられてしまいましたがァ、そのお陰というやつですね
        (閃光を放ち続ける見ザルの全身から、悪臭と煙が立ちのぼり始める。強力な酸がその構成物を焼き、溶かしているのだ)
        僕はこの血を媒介に魔法を発動させることもできます、この身を切り裂かなかった破片はありましたか?いいえ!ありませんでしたよねェ!?
        あなたは僕をいたぶらずに即時に始末するべきだった!それを怠ったことこそが敗因なのです!!やぁぁぁはり怪異では、僕を止めることなど…叶わぬのです…
        (絶叫ともつかぬ笑い声を上げ、時々煙に咽たりもするが…鉱物的性質であれば酸で焼けるのでは、という試み。その成果を見ずして喋り続けるのは、やはり狂人の行いだ)
        -- 鮮血のシエテ 2020-05-03 (日) 00:24:18
      • ギュ…ギュジュジュジュ…;@/.[@p…

        ただの酸性物質であればいざ知らず、『魔法』という概念を加えられたそれは『怪異』を焼くのに十分な威力を発揮する
        文字通り肉を切らせて骨ごと溶かす…先に消えた聞かザル同様、跡形もなく、痕跡もなく、哀れっぽく夜空に手を伸ばすがその腕も溶け落ち…
        いつしかその不愉快な笑いごと溶けて消えたかと思われた…

        ………

        眼を離し、己の独壇場とばかりに狂気めいた笑いを続けるシエテの背後
        己の存在と気配を極限まで隠密した最後の一匹、『言わザル』がシエテを刺し貫く貫手を放とうとした瞬間…

        ガアアアアアアアア!!

        サルのものではない、何者かの咆哮と共にはじけ飛ぶ言わザル…シエテと言わザルの間に割って入った何者か

        間一髪っ!今度はサルになったっていうのか…?
        オオオオオ!!

        もう夏なのにスカジャン姿にマフラーで首元を覆った少年と、その身体にまとわりつきゆらめく炎…その陽炎に赤い鬼の姿が見えるかもしれない

        ウオオオオオオ!!
        砕け…コウキゴンゲンッ!

        不意打ちに不意打ちで返され、ビルのコンクリ壁に叩きつけられたうえ虫の息の言わザルに高速の打撃めいた力場でダメ押しの攻撃を加えていく…

        無に、還れ…!

        最終的に炎に包まれた言わザルは他のサルたち同様に消え去っていく…
        シエテの前には、『横から怪異を掻っ攫った何者か』だけが残った。 -- 2020-05-03 (日) 00:44:52
      • あっはっはっはっは!いいですね、実にいいッ……このような変わった怪異との遭遇は有意義な時間といえるでしょう!今後の為にも…
        (完全に意識の外にあったもう1体、無防備に背を晒し…それどころか煙幕すら散らしてみせた。油断としてこれ以上のものは無いだろう)
        ……はい?(振り返る、というには不自然な角度の首の傾き方。後方で起きたであろう出来事を脳内で補完し…)
        客観的に判断させて頂きますがァ…これはもしや、危ないところを救って頂いた。 そういう訳になりますかね?(口調は先程までのハイテンションとは打って変わり、とても落ち着いたもの)
        あなたは……一体………(見覚えのあるスカジャンに一瞬、驚愕の表情を見せる それ以上に、その身体にぼんやりと見える赤く力強いシルエットに目を奪われた)
        -- 鮮血のシエテ 2020-05-03 (日) 00:55:52
      • 僕?僕は…バンジョーだ!

        『万丈だ。』どんな言葉からでもつなげられる人物名としてよく知られるそれは、偽名としてもよく使われるのだ
        民名書房刊 〜お前が買わないのは勝手だ、だがそうなった場合だれがこの本を買うと思う?〜 より抜粋

        それより、キミこそいったい…

        ヴェールに隠された顔は夜闇に紛れて良く見えない、だがその声、背格好、まさか…?

        もうすぐ夜が明ける、『寝不足』はよくないし…お互い早く帰ろう!じゃあね!

        カマをかけたのか、それとも夜の怪異狩りにひっかけた冗談なのか…そう言うや否やビルの屋上から飛び降りるようにして姿をくらます
        その姿を追おうとしても姿は見えず、いつの間にか明けつつある夜と昇る朝日が照らすことだろう… -- 2020-05-03 (日) 01:11:15
      • 万丈……銀河!?それとも破嵐…!? いえいえいえそのような事よりも、あなたの勤勉さに感謝するのですよ!深く深く深ぁぁぁぁく…(深々と一礼した)
        驚きのあまり名乗りが遅れてしまいましたね…僕は女神様に仕え、その御意思を代行する魔法少女…少年?(あれ?と首を傾げ)…鮮血のシエテ……です!!(一礼した姿勢から顔だけ上げて)
        (トークハットから垂れるヴェールは、認識阻害の術式が編まれている…一般人に正体を悟らせない程度のものでしかないので、目の前の少年にどこまで効果を及ぼすかは怪しい)
        あぁっ、まだまだまだまだ話は途中であるというのにッ……もう時間切れという訳ですか…
        (徐々に明るくなってくる東の空。飛び降りて行った先を見下ろすが、行方は掴めず…この日はそのまま撤収するに至った。朝となって怪異の力が弱まれば、自らも無力となる…それだけは無意識に知っているのだ)
        -- 鮮血のシエテ 2020-05-03 (日) 01:21:15
  •  
  • (ゴールデンウィークの過ごし方は人それぞれ。しかしこの魔法少女…少年?に至っては平常通りだ。日没と共に活動を開始し、深夜まで怪異狩りに明け暮れる)
    (飽きることもなく、狂信的な情熱をもって。これらを生業とする者とどう違うかと言えば…報酬の有無以外にも明確な違いがある)
    (JR線の線路沿い、昼間でも薄暗いガード下の一角。ろくに手入れもされていない点滅する街灯が僅かにあるだけで殆ど暗闇のそこに、一瞬の閃光。砲声はちょうど通り過ぎた電車の音にかき消された)
    (いまだ硝煙を上げるガンランスの砲口を静かに下ろし、先程まで怪異であった得体の知れぬ肉塊ともつかぬ物体を見下ろす)また一歩先へ…新たな歩みを踏み出せました…
    -- 鮮血のシエテ 2020-04-23 (木) 01:12:40
    • (結局この日狩ったのは大小織り交ぜて5体。その中には、人に害を為すとは言いがたい、せいぜい悪戯レベルの事しかしないモノまで含まれる…)
      (怪異狩りとの第一の相違点。危険度に関係なく、怪異とみれば躊躇なく始末にかかるという事)
      (だが、今目の前で粉砕されたそれは別だ)……く、ぅ。 しかしながら…この体たらく…(破れた衣装の下からは血が溢れ、赤くない部分まで染め上げる)
      (左腕は肘から下がだらりとぶら下がり、膝をついた拍子におかしな方向へ曲がった)ぐ、あぁぁぁ……はは、はははっ!!痛い、痛いぃぃ…痛みが!ゆえに!生が…実感できるというもの!
      (第二の相違点。命の危険も顧みず、無謀なまでに怪異に挑むその姿勢に損得勘定といったものが存在しないことだ)ひ、ひひ…は、はっ ふぅっ…ふぅっ……!
      -- 鮮血のシエテ 2020-04-23 (木) 01:26:46
      • (それゆえに、普通であれば退却するような傷を負ってなお戦い続け…強引にねじ伏せたのである。デバフ特化ゆえに長期戦となれば次第に有利に天秤が傾くことも関係する)
        あなたが悪いのですよ…怪異などであるから、人々の安寧を脅かす邪悪で…あるから(怪異の残骸へ、手を翳す。両腕のカフスについた赤い石が、淡く光を放ち)
        では……浄化します! 女神様も…さぞやさぞやお喜びになる事でしょう!!えぇ…(痛みを忘れたかのように恍惚とした表情で、足元の変化を見届ける…残骸は黒い靄と化して吸い込まれるように赤い石の中へ)
        …おやぁ? 今日は少々頑張り過ぎましたか…(赤かった石はどす黒く濁り…黒曜石のようにも見える)…っはぁ……では今日はこれぐらいに致しましょう。
        (立ち上がる頃には傷口も塞がり、衣装も元に戻り…何より左腕も何事もなかったかのように動かせた)女神様の寵愛を実感できる事は…この上ない喜び… ふふっ、ふふふ…
        (静かになったガード下に足音だけを響かせ去っていく…戦闘の痕跡は殆ど残さずに)
        -- 鮮血のシエテ 2020-04-23 (木) 01:40:52
  • (日没間もない北区。あるオフィスビルの屋上に佇む人影が一つ。スマホの時計を確認してから紫色に染まる西の空を見て)…今日も始めよう。
    (スマホをしまえば、フェンスに手を掛ける。 その瞬間、周囲の時間が停止したかのようにモノクロになっていく景色…)
    -- 七緒 2020-04-21 (火) 21:19:04
    • (その変化を知覚できるのは七緒ただ一人。黒い靄が足元の影から滲み出て、全身を覆い包み隠していく…およそアニメで見るような魔法少女の変身シーンとは程遠い、禍々しい何かだ) -- 七緒 2020-04-21 (火) 21:24:19
      • (靄が晴れ、世界が色彩を取り戻した時…そこには赤黒のドレスを纏った魔法少女が立っていた。軽く手足を曲げ伸ばし、首をコキコキと傾けて)
        常々実感します…自分が何者になったのかを。憎き怪異を打ち滅ぼす!魔法少女!!(握力にみしみしと軋んだ音を立てるフェンス)
        あははははは、嬉しくて仕方ありませんね!!歓喜に打ち震えながら今宵も女神様の為、世の為に…怪異を殲滅するのです!(らんらんと目を輝かせ、フェンスを飛び越え眼下の夜景にダイブする)
        怪異……怪異怪異怪異怪異ぃぃぃぃぃぃ!!(狂気を孕んだ叫びと共に、夜の街へとその姿を紛れさせた…)
        -- 鮮血のシエテ 2020-04-21 (火) 21:38:47

Last-modified: 2020-05-29 Fri 21:53:37 JST (1420d)