いわゆる!課題用の一人遊びである!
要点 †
- 実家の魔界にあるヘカトンケイレスの遺跡へ挑んだ
- 防衛機構等の前哨戦を経て、鋼の巨人と対面
- なんとヘカントケイルは超古代文明の産んだ巨人型マシーンだったのだ!
- 乗り込んだブレイズは七支刀の人造精霊「セブン」を介し、ヘカトンケイルの制御システム「巨人の魂」と契約
- そして起動と合一(精神的融合)に成功した!
- しかしそこへ兄弟機、ギュゲスが現れ攻撃される
- 死闘の末ついに……!?
ごめん結局長かった †
+
| | しまうま
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- というわけでこちら、ヘカトンケイレスの遺跡最深部へとやってまいりました。うちの実家の魔界はこういうダンジョンたくさんありましてですね……
入り口からだと尺が長くなりすぎるのでいきなり最深部です(魔導ドローンが俯瞰気味に、遺跡内部とブレイズを撮影している) (ブレイズの前には真っ直ぐな道が続き、その両脇に巨像が並び立っている) -- ブレイズ
- (床や壁は金属製で、時折シアンカラーの魔力光が脈動するように駆け巡っている。そう、この遺跡はまだ生きているのだ)
さて、ここまで多くの防衛機構を超えてここまで来たわけですが……いやーな予感するなぁ。どうだ、セブン。 『奥にオレサマと似たようなのが居るぜ!』 ……なるほど(ヘカトンケイルというのは人造物なのだろうか、と思いながら慎重に歩を進める) -- ブレイズ
- ズズ、ズ……(数歩も進まない内に、両サイドから重量のあるものが擦れ合うような音が聞こえてくる)
(気付かぬふりで手元の七支刀の残弾を確認。先程話しかけたセブン、というのは七支刀の人造精霊に付けた名だ) さて、と……ぃよっ!!(前方へ飛び込み前転。立っていた所を巨岩が──否、拳が直撃した) (振り向きざま、トリガーを引きつつ逆袈裟に一閃)……浅い!ってレベルじゃないな!!(傷こそ付くが切り落とすには程遠い。あまりに相手が大きすぎる) -- ブレイズ
- (ダッシュ、ジャンプ。振り下ろされた拳の上に乗ると同時、先程居た場所に別の拳が振り下ろされた)
(背後で更に増える気配を感じながら、巨像の腕を駆け上る)全部動いたら流石に狭いだろ……! ゴッ (巨像の肘を、別の巨像が砕いた。しかしブレイズは既に肩だ) -- ブレイズ
- (そのまま一息に首筋まで走る。その背後を)
ガヅン (肩を砕かれ巨像が揺らぐ。だが、絶妙バランス感覚で首筋に到達すると)……これだな! (対ゴーレム戦の基本中の基本であるemethの記述を見つけるとそこを斬り付け、削り取った) -- ブレイズ
- ガァン!!(轟音と共に頭部のあった場所に拳が出現する。ブレイズの乗る巨像の頭を別の巨像が砕いたのだ)
っぶね……!(間一髪それを回避すると、今度はその拳を伝って別の巨像の破壊に走る) -- ブレイズ
(そうして、同じ要領で数体の巨像を倒し、最奥の巨大な扉の前へ辿り着いた)大した事無かったぜ……と言えれば良かったんだけどな。 『オレサマが居なきゃ危なかったな!』(ブレイズは七支刀のボックス部分を軽く撫でながら扉を見上げた) デカイなぁ……どっから入りゃいいんだ。継ぎ目はあるからそっから開くんだろうけど……入り口探すか。 (流石に、厚さも分からない金属の塊に斬りつけたくはない。暫し周囲を探し回る) (実はこの遺跡、最深部はほぼ手付かずである。その昔、探検隊が数度編成され、内部の探索が行われた) (しかしながら数多の防衛機構に阻まれ、どうにか辿り着いた一人が命からがらスケッチを持ち帰るので精一杯だったのである) (とある魔界にはこうした遺跡は数多くあり、攻略のためにいちいち軍を動員する訳にも行かず放置されているのが現状だ) -- ブレイズ
(暫くの後、巨大な扉の隅に人間大のドアを発見する)……こっから行けそうだな。 (いきなり斬りつける前に、扉を調べるためにあちらこちらに触れてみる。と空気の抜けるような音とともに扉が横へスライドした) 『ヒュゥ!オレサマの出番じゃなくて良かったぜ!』(全くだ、と同意しながら一歩、踏み入れる) -- ブレイズ
- (その途端、まばゆい光に包まれた)うぉっまぶしっ
(一瞬、巨大な人影が見えてブレイズは目を庇いながら七支刀を構える。だが)『でぇじょうぶだ相棒!灯りが点いただけだぜ!』(セブンのセリフでゆっくりと構えを解いた) (少しの後、慣れてきた目で改めてその人影を見上げる) -- ブレイズ
(そこには人工的な光に照らされた、鋼の巨体が鎮座していた) -- ブレイズ
デケェな……デケェな!でもこれ、鎧か?腕も頭も1セットしか無い…… (言葉の通り眼前の鋼の巨人は、話に聞く「五十の頭に百の手を持つ」ようには見えない) (アレがそうなのか?とセブンに問えば)『オレサマが知るかよ!だがアイツの中にはオレサマみてーな魂が居るぜ!』(と答える) -- ブレイズ
- (巨人の周囲を見れば、階段と胸の辺りに伸びる足場があるのが分かる)……登ってみるしかなさそうだ。
(うんざりしそうな段数の階段を登って、足場を進む)『うぉぉ、高ぇ!高ぇなァ、オイィ!!』(ちょっとうるさいぞ、とボックスを軽く叩く) (到着した胸部、中央に張り出した部分があり、その側面に人が入れそうな穴が空いている)も、もしかして死んで『いやコイツは眠っちゃいるが生きてるぜ!!』 (被せ気味の否定を受け、とりあえず穴の中を覗き込むブレイズ。入れそうなだけではなく、座る場所まであるのが見えた) -- ブレイズ
- (人造精霊のような物を持つ、鋼の巨人。胸に人が乗るスペースがある、と来れば成り立つ仮説は一つ)
マシーン、ってことか。討伐するつもりだったんだけどな……これはもう仕方ないよな(誰に対する言い訳なのか) (セブンの『仕方ねぇ!仕方ねぇぜ!』の後押しと共に、そのスペースへ滑り込んだ) (座る部分へきっちり収まった所で) う お ぉ !?(そこが、ぐんっと後ろへスライド、奥の暗闇へと飲み込まれていった) -- ブレイズ
(ブレイズが胸の奥へ飲み込まれ、巨人の居室には静寂が戻った) (それも束の間)
ォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ -- ブレイズ
(巨人が唸り、吠える) (それまで巨人を中心に放たれるように流れていた壁と床の魔力光が、逆流を始め、巨人へと集まっていく) (一つ脈動を集める毎に、身体に走るスリットに魔力光が走り、巨人の咆哮はピッチを上げた) -- ブレイズ
- (一際強い魔力光が巨人へと集うとその声はいよいよピークを迎えた。空気が、壁が、床がビリビリと震える)
(そして、瞳に火が灯り、ゆっくりとその面を上げる)
なんだこれ!?どうなってんだー!? -- ブレイズ
- (巨人は当惑した声を上げ、周囲を見回し、次いで自分の手や体を見た)
お、俺もしかして巨人になってる、のか……? (声の主は紛れもなくブレイズ。巨人と合一したのである) -- ブレイズ
- (オイオイオイ、マジかよ……などと溢しながら、巨人は台座から腰を上げる)
(立ち上がると、20m以上の高さのある巨人の居室の天井すれすれまで頭頂部が来る) (どう持ち帰るか、そもそも一体化した自分と巨人は分離出来るのか、考えが纏まらないまま来た方へ、即ち巨大な扉へ歩いていく) (ここへ入る前はあんなに大きく見えた扉も、今は自身と同じくらい。大きくなっちまったなぁ、などと独り言を言っていると) (ガゴォンと扉が破られ、隙間から伸びた手がブレイズの首を掴んだ) !? -- ブレイズ
- 人に身を委ねし我が一族の汚点……ついに見つけたぞ……!
(扉の向こう、光る瞳がこちらを睨めつける)何だッ!お前はッ……!? -- ブレイズ
- 我を忘れたとは……長き傀儡の日々の果て、魂さえも消え失せたか!アイガイオーンッ!!
(ブレイズの巨体が扉ごと宙を舞い、先程座っていた台座へと叩きつけられる。もう一体の巨人が胸を蹴りつけ、投げ飛ばしたのだ) ぐぉぉッ! -- ブレイズ
- 声量の調節さえままならぬ惰弱な人の子よ……抵抗を止めて合一を解くならば、我がギュゲスの名において、命だけは助けてやっても良い
(ギュゲスと名乗った巨人は、猶予を与えるようにゆっくりとブレイズへと歩み寄る) (その右の手がギリギリと引き絞るように構えられ、抜き手の形で青白く光を増していく) -- ブレイズ
- (我は……)
(俺は……)
負けないッ!!!!! -- ブレイズ
- (消えかけていた巨人の中の魂とブレイズの魂が呼応し、叫びを上げた)
(ギュゲスの抜き手が頭部へ突き刺さる刹那、ブレイズの左の拳がそれを下から弾き上げる) ッ、何ぃッ!? (そして、体制を崩したギュゲスの右頬を赤く赤く、煌々と輝く拳が捉え、全力で振り抜かれた) -- ブレイズ
(……その後、気を失ったブレイズが意識を取り戻した頃にはギュゲスの姿は無く) (あとに残されたのは半壊した遺跡と、消えた巨人の魂が残した「ブリアレオス」の名だけであった) -- ブレイズ
- (to be continued...?) -- ブレイズ
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Last-modified: 2019-02-20 Wed 00:36:59 JST (1886d)