ハート家出身 テルドラ・ティンクル・ハート 102808 †
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黄金騎士団 †
来たれ 黄金なる時代に生まれし騎士団へ 我等と 騎士への道を 歩もう 円卓の会議 誰? †
黄金騎士団に姉の紹介で入った青年 日記 †
討伐結果 †
大鼠 3匹 オーク種 ゴブリン種 コボルト種 ゾンビ種 黄金騎士団騎士見習いテルドラ・ティンクル・ハートの最後 †
「うぅっ・・・ひぃっ・・・ぐっ」 テルドラはボロボロになった体から送られてくる激痛で目を覚ました 戦闘は逃亡という結果になったようだ・・・ しかし、巨大サソリはまだ侵入者を警戒するのか臨戦態勢のまま辺りをうろついているようだ 残されたテルドラは一人である事を確認し逃げずに竜人の姿から竜の姿になり、居座るサソリと戦うことを決意した・・・ 「こい…つを逃しちゃ…ゲホッ…いけない……せめて…」 テルドラの防具は次々とはち切れ竜としての体を見る見るうちに形成し、巨大サソリと対等の大きさになる 巨大サソリは危険を察知しテルドラに向かって突進して来た テルドラは突進してきた巨大サソリに負けずに突進し返し怯んだ所に尻尾の部分を噛み砕こうと尻尾を噛む 噛まれたサソリは振り払おうと暴れ、ハサミでテルドラの体を切りつけていく。切りつけられた体は徐々に血に染まり赤くなっていった 新たな痛みにも耐えながらも渾身の力で尻尾を噛み砕きサソリの体制を崩し頭を潰そうと空に飛びたとうとする時にサソリのハサミに左足を掴まれる そして、次の瞬間 バチンッ! 刻みの良い音と竜の悲鳴が響き渡り地面に真っ赤な花が咲いた 足のバランスを失わせつつも翼でバランスを調節し体重を乗せた体当たりをサソリの頭に打ちつける 頭を守ろうとするサソリの抵抗で目を潰されながらも何度も何度も体当たりを繰り返し、サソリの頭はへこんでいく 体当たりを繰り返していく内に抵抗は段々と少なくなり、テルドラは倒したという認識を捕らえていく が、目が見えない以上油断は禁物として考えてしまい、まだ体当たりを続ける 体当たりをすればするほど絶命したサソリの手のハサミがテルドラの体を裂き、痛々しく血を垂れ流し、鮮やかな肉が見えるようにしていった それから数時間後、ついにサソリが死んだと確信するとテルドラは地面に倒れこむ 虚ろな意識から流れ来る記憶が歯が欠けた口を動かしながら紡ごうとしていった 「皆…頑張…ハァ…る…生き…なきゃ…報告…しない…と……」 テルドラは体の限界からまた一時的に意識を失った 次にテルドラの意識を呼び起こしたのは夜の月日であった テルドラは少しでも早く帰れるように軋む体を起こそうとするが体を起こそうとするが体はピクリとも動かなかった そして、何かの気配はを感じた。人だ。 人の気配だが殺気を放っていた。テルドラの理解は混乱し何が起こっているかわからなかった (ゴブリン?いや、そこまで荒々しくない…冒険者の助け?竜体の自分を?) 謎の人は魔法を唱え始め、テルドラに何かの魔法をかけた テルドラの痛みが徐々に消え始め、テルドラは助かったと思った それは違った。感覚がどんどん消えていくのだ 気配をさきほど感じていたのにどんどん遠くに行くように何もなくなってしまった テルドラは察した 殺されるんだ、と 悟った瞬間、記憶の映像が一瞬にテルドラの見えない目に映しだされていく 父親と母親の思い出 兄姉の思い出 家族の思い出 騎士団に入ろうとした自分 薦めてくれた姉の言葉 黄金騎士団の円卓の後景 騎士団の皆 一瞬で流れていった記憶の映像につぶれた眼から血と混ざった涙を流した 流し終えた後と共に、首も意識も何もかも、そこで途絶えた 厄災の子竜の一匹として 彼、元々の国の地に戻ることとなった 首一つで |