ミハイロフ家出身 ライダー 335886 †どこか遠い先の未来から来た英霊 †「ただ、懐かしい世界を見に来ただけだよ」
サーヴァントとしての設定 †
さいごの †たとえば転んでしまいそうになった時、 転ばないで踏みとどまれる事もあれば、転んでしまった可能性もあって ああ、誰かに抱きとめてもらえるかもっていうのもあるよね さらにそもそも転びそうになる事なんてなかった、なんて そんな星の数より沢山の可能性がある 世界はその可能性の数だけ存在するんだって 僕はその沢山の世界を見て回る旅人 探しているのはひとつの可能性 森に住む、誰よりも優しいあの人に…毎日お帰りなさいと言えて 二人仲良くおそろいの白い髪になって、歳をとっていける世界 僕はそれが見てみたいんだ、自分がその隣にいなくても…抱きしめてもらえるのが僕じゃなくても だから聖杯の力で何度も何度も呼び出されるの 沢山の世界の同じ時間にあの人の姿を探して もう何度同じ時間を巡ったっけ…? まだ見つからない、今回も駄目だった いつもはじめに目にするのはあの人のお墓 絶望に目の前が暗くなる 星の数より沢山の可能性の中からたった一つなんて、本当に見つかるのかな でも少し楽しい事があったなぁ…こんなに長く残ったのは初めてかもしれない また次も、あの子達がマスターだったらいいな さあそろそろ次の世界に行かなくっちゃ 早く会いたいよ、ラセット どうか神様、もう一度だけ、ラセットに会わせて もうひとりの †僕はあの子にはならないと思ってた
いつまでも時間の止まったままでいられるって信じていたの そんなの無理だってどこかでわかっていたけれど だって彼はいつでも手を離す事ができた 僕はそれを知っていたからいつも怖かった その時が来たら自分が壊れてしまう気がして でも、いざそうなってみても、僕は笑えた 平気ではないけれど、笑うことはできた 朽ちかけた森の小屋にもだんだん足を運ぶことがなくなった 薄情なのかなと思ったけど、きっとそうじゃない 幸せなんだ 会えなくても だって彼はいつでも手を離す事ができた でも手を離さないでいてくれた いつ離しても誰も彼を責めないのに だから笑っていられる、待っていられる…寂しいけれど、泣き叫ばないでいられる 彼を待って四年たった まだ四年 もう四年 想い続けてここにいる ひとめでいいの ひとことだけでいいの 貴方に会いたい 追いかけて死んでいくのか、さよならを言うのか まだ、迷っているけれど 早く会いたいよ、ラセット どうか神様、もう一度だけ、ラセットに会わせて |