ディーナリー家出身 カルス 350084 †
ID: | 350084 |
名前: | カルス |
出身家: | ディーナリー |
年齢: | 19 |
性別: | |
前職: | |
理由: | |
状態: | |
その他: | ステータス/戦歴 |
弟の事情 †
兄貴は生まれたときから病気。
俺は生まれてから病気知らず。
双子の片割れが健康を持っていった。
そう考えるのは自然なことだ。
実際、親にもそう言われたことがある。
昔っから友達は一人も居なかった。
「アイツに関わると病気になる」
子供なんてそんなもんだ。
大人も陰じゃそう言ってたけど。
「ごめんね、カル。僕のせいで」
兄貴だけが唯一、俺を責めなかった。
俺の味方は兄貴だけだった。
「ねぇカル。冒険者になってみようと思うんだ」
無茶を言う。いちもにも無く止めた。
「いつまで生きられるか分からないんだ。特別扱いされない世界で思いっきり生きてみたい」
「それにカルが守ってくれるだろう?」
この笑顔に俺は逆らえない。
こうして二人揃って冒険者の街に移り住んだ。
兄の事情 †
「ねぇカル。この学園に行ってみようと思うんだ」
弟のカルは昔から友達が一人も居なかった。
僕の病気のせいで虐められていたからだ。
大人まで、僕はおろかカルまで疎んじる。
両親までカルを非難していたことを知ったときは凄くショックだった。
「冒険者の次は学校? 無茶に無茶を重ねるのか兄貴」
「この街には色んな人が居るけどね、やっぱり同年代の友達が欲しいんだ」
冒険者の街には種々様々、雑多な人種が蠢く。
僕のことは驚かれこそすれ、以前のような差別的な目を向けられることも無かった。
「俺も入るの? ……分かったよ。入学の準備しておくから」
カルはとても優しい良い子だ。
僕のせいで一人ぼっちだったのに、僕を責めたことは一度も無い。
……願わくば学園に入ってカルに友達が出来ますように。
まぁ結局僕のほうは学園に入れなかったんだけどねハハハ。