Wir vergessen heute keinen Tag.
―私たちは今日という日を忘れない―
Wir stehen jetzt in der Weltspitze.
―私たちは今最高の場所に立っている―

- Cap.XX
「もう、何年になるかな。君が私たちの下から姿を消して」
「アヴリル・ナイトウィッシュ討伐の任を終え、君が"棘の部屋"の教室長に任じられ―」
「……との戦いで命を落として」
「これで約束が反故になってしまったな。最後までルーズな男だったよ、君は」
「しかし私が考えていたより、君は人に慕われる性分だったらしいね」
「あの日君が守った子供たちは、皆立派に才覚を現し、それぞれの道を志しているよ」
「何れは空席の"バルトアンデルス"を襲名すると意気込む子、君こそがその椅子には相応しいとあくまで永久欠番を押そうとする子……」
「君の代わりも癪だが、乗りかかった船だ。当分は私が面倒を見るよ」
「ところで、この同窓会の案内ね。君の墓前にでも供えておくよ」
「あの子たちに悟られると、勝手に出席しかねないからな」
「そろそろ通信を切ろうか。たまの命日だ、親友を失った私の愚痴くらい聞いてくれ」
「それじゃおやすみ、ルカ」