武術について †
昔の偉い人はいいました
壁に背中をつけて戦えば、背後から斬りかかられる心配がないので有利になると
でも、何処にでも壁はあるわけじゃありません
なら一体どうすれば良いだろう、とその武術の始祖は考えました
そうだ!地面ならば何処にでもあるから、そこに背をつけて戦えば良いんだ!
そうして生み出されたのが、いついかなる時でも地面に背中をつけブリッジの状態で敵と戦う幻の武術
背反地拳(はいはんちけん)
グリクスは始祖から受け継がれてきた、この幻の武術の後継者だったのです
スキルについて †
年齢にして9を過ぎた頃グリクスは他人と自分が違う事に気がつきました
…あれ?なんで皆スキルをオーダーできないの?
もしかしてこれ俺だけ?俺って凄い?
そんな風に勘違いした彼は、夢中になってスキルを使い込みました
年齢にして12を過ぎた頃グリクスは新しい発見をしました
スキルってもしかしてキャンセルが出来る?
そう、例えばグリクスが勝手に分類した、移動系スキルの初歩「ステップ」は、その発生と終わりの二つのタイミングでキャンセルタイミングが存在しました
ステップの効果は、発動した瞬間本人を1メートル程任意の方向に移動させる、というきわめて基本的な効果
ただグリクスが使用するスキルには、その終了時に身体が完全に動かなくなる、硬直と呼ばれる現象がありました
キャンセルの終わりのほうのタイミングがその硬直発生より前のこと
その発生タイミングに他の行動を差し込めば、無駄なく動ける事
グリクスはその新しい発見を大事にして、より一層練習に励みました
年齢にして14を過ぎた頃、グリクスは自分が使えるスキルの多くをマスターした結果キャンセル技と自称するそれを完全に使いこなすようになりました
具体的には
ステップを使用して移動して、その硬直をステップでキャンセルして
そのステップの硬直をステップでキャンセルして、そのステップの硬直をハイステップでキャンセルして
攻撃系スキルを発動させダメージを与え、そのスキルをステップでキャンセルして相手から遠ざかり
その硬直をハイステップでキャンセルして距離を取る
え?つまりどういうことなの? †
ブリッジした男がその体勢を崩さないまま、突然スキルで超突進しながら手に持った装備できりつけ
また同じ体勢のままスキルで逃げていくっていう戦い方をしてるよ
いただいたもの †
クラエさんの手による、何という悲劇の女装モノ●
そしてこのソーマの追撃である、俺を殺す気か!っていうか誰だよこれ!俺じゃなくて新種の誰かになってるくらい美人じゃねーか!●
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