リュノー家出身 ルシール 505057 †
大きな衝撃に続いて、視界が二転三転した
「ってー……今のは効いたわ」
無意識にまずは掌で地面を探り当て、状況を把握すると同時に立ち上がろうとする
戦場で染み付いた癖のようなものだった 寝転がっている暇など無い
起き上がれない
足に力が入らない 痺れたように膝下から先の感覚が繋がらなかった
ブーツの脱げた足は、砂か灰のようにさらさらと崩れ もはや自分の一部ではなくなっていた
その事実は、体内に埋め込まれた魔石が完全にその力を失い
負傷箇所の再生はおろか、肉体の維持さえもできなくなった事を示していた
「…………あーあ、ついに…か」
それだけしか言えなかった
覚悟はしていても、いざその時となると心が揺らぐ 色々なものが惜しくなる
できるだけ心残りは無いようにしてきたつもりだったのに
「でもまぁ…楽しかったね あの街で…みんなと過ごせて」
人並みに幸せだったと思う かつては得られなかったものを得ることができた、と
末端から徐々に感覚が失われていくのを感じながら、目を閉じた
願わくば、皆がこれからも幸せでありますように…
黒ぬこのいた家 †
へんしう
何者だったか思い出すのなら †
この街で過ごした時期 | 十年ほど前に越してきた 以後、街を離れる事は殆ど無かった |
その頃どんな子だったか | かつて外見的に年下だった子にはお姉さん風に接した事もあったが、相手が成長するにつれそういう態度は取らなくなった |
家族構成 | 養父が一人いたが、数年前に事故死してからは一人きり |
その他知っておいて欲しい事一つか二つ | 引っ越してきてから背は全く伸びてない |
- 近況
- 冒険失敗の結果、左肘から先、左目、右耳の端を欠損 修復はもう不可能なようだ
- 髪の脱色をやめたので常時黒髪に
- 目隠れもやめようかと思ったが左目の傷が隠せないので目隠れ継続
- 魔石の効力が薄れたおかげで少し背が伸び始めてきた
- 冒険時はかつて着ていた軍服を着用するようになった
- 小学生ぐらいの背丈に、
真っ白な髪黒髪&ネコミミ尻尾 猫系獣人の血が流れているため飾りではない
- 瞳の色については不明(確認できた者がいないため)
- 当人も見せたがらず、前髪を伸ばしているのはそれが理由
- 怪我をしても傷の治りが妙に早かったりするが、それを問われてもはぐらかすばかり
- 尻尾に鈴のついたリボンを結んでおり、歩くたびに鳴る
- 成長することの無い自分の体へのコンプレックスから、会った当初から大きく成長してしまった相手には
つい一線を引いて接してしまう事が多い 「自分が置いて行かれてしまった」と思ってしまうからだ
- チョコミントアイスが好物 彼女の前でチョコミントに対して「歯磨き粉」発言は危険である
しかしチョコミントキャンディーは苦手だったりする
- 郊外の質素な一軒家に住んでいる 公園からはちょっと遠い
- 武装
- 爪刀・削千(そうとう さくせん)
東洋の刀匠が鍛え上げた鋭利な鉄の爪 引っかいてよし、突いてよし、切ってよし
ルシールの趣味で肉球グローブを被せられたせいで、物々しい雰囲気が崩壊してしまった
- ベルヴァルトP04
遠い大陸の旧式な軍用拳銃 口径9mm、クリップ装填式で装弾数6発
定期的に手入れするだけで普段は使わず、鍵のかかった引き出しにしまってある
再出発にあたって携行するようになった
+
| | 本当はね
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- 某国で生み出された魔導強化兵のプロトタイプ 現在絶賛脱走中
埋め込まれた魔石の影響で黒髪に金色の瞳になっているが、本来の姿を隠すため髪を脱色している
- 瞳の色だけは誤魔化しようも無いので隠して見せないようにしている
- 超人的な身体能力と治癒能力、再生能力を持つ…のだが、脱走前の時点であらゆる実験に
酷使された結果、彼女の中の魔石はその寿命を迎えつつある
能力の衰えとしてその兆候は既に現れている
- 養父は実際には実験に携わっていた元研究員
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ルシールさんがクロにきまりました †