于時初春令月 氣淑風和 梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香
盆栽 †
万葉之梅 †
女の名を【梅】という
万葉衆は東方華族のモノにて、すなわち『どりあど』に近し
木気に属する者なれば火に長け、香を操り虫を避くる
肌白く髪黒く長く、両の側頭より雄鹿の角がごとき枝あり
年の頃にして二十前後と見ゆる
語る所、時に訛りありて、これを万葉仮名と称す
小紋、女袴、編上げ長靴、長羽織を好み、胸豊かなり
乗機を『鳥』と称し、また『からす』と名付けるも、鳥に似たるところ些かもなし。ただ黒きこと、からすに似る
女、馬の如く跨がりて、角に似た把手をもってこれを操る
前後二輪を有する車に似るが車輪無く、宙を舞い空を駆けるなり
材は総て木にてこれを創り、木生火をもって火の力を操り動力とす
また水を巡らせ、水剋火をもって火を御し、水生木をもって材の木を強めるなり
五行相剋 †
五行相剋の術に長け、木気の種なれば、これを利として火気と木気を操る
火、生ずれば、火生土にて土生ずる。故、これを利として土気にもまた触れたり
されど、土生ずれば、土生金にて金気生じ、木気の種なれば、金剋木にて甚だ悪し
気の巡りをもって、これを制す
土気生ずれば、木気をもって土を剋し。金気生ずれば、火気をもって金を剋す
水気あらば水生木となるも、生ずるに金要する金生水なれば、華族に水気遠し