ウィークネス所属 『ニライ』 †
名前 | ニライ |
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出身家 | ナイトロン |
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年齢 | 18 |
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性別 | |
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現職 | |
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前職 | |
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理由 | |
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状態 | |
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行動方針 |
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優先依頼 | |
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難易度 | |
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信頼度 | |
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現在拠点 |
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所属 | ウィークネス |
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状態 |
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依頼 | 商隊護衛依頼にて死亡 |
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- もの知らずな深海悪魔貴族が
- 地上に来たりて
- なにもできなかった
深海からやってきた †
どこかの深海にある帝国スルスタに領地を持つ公爵家の長女
産まれた時から深海に住み、地上にあるものの殆どを知らない
そのため18になった時一度地上へ上がり、しばらくそこで生活するのが家の方針
空気呼吸が出来るが水呼吸も出来る
泳ぎはあんまり得意じゃないが海底を歩くのは得意
見た目
ニライの事 †
ニライ †
ニライ・ナイトロン
悪魔の血を濃く受け継ぐ家系に産まれ、優秀な血の証である角を生やした深海悪魔貴族
海の中しか知らず、しかも貴族育ちの為あんまりものを知らないが馬鹿ではない
多分
歪な角が頭から生えているのは個人として優秀な証
好物は海草とナマコ
どんな時も表情を変えることは殆どない
目は常に睨むように見開きがち
名前の由来はニライカナイ
最近は知り合いを気軽に食べようとする
持ち物 †
アンコウクウソウ
隣国に住む盟友スルト家次男のスパスタから送られた剣
エンブレムに祖ナイトロンのつがいになったとされているナマズが記されている
名前にナマズではなくアンコウとあるのは深海において親愛の情を示す行為にあたり
海水に長くつけていても錆びない鉱石で武具が作られるのは深海において常識ではあるが
これについてもまた末永く良好な関係が結べるようにの意味合いが込められている
+
| | ニライの日記
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×暦×月×日
今日ははじめて陸に上がってから3日がたった
最初は水の中より重力を強く感じて動く事にしんどさを感じたが
日頃鍛えていたおかげなのかしばらくすれば陸上での肉体的活動にも慣れ始めてきた
とりあえず宿をとる、家のしきたりで陸上生活を強制されるのは不幸かもしれないが
その名目上家の金で衣食住の心配がないのは幸福な事だ
とりあえず様々な種族や陸の事を知る為にそれらしい街に行く
冒険者登録を済ませる、ぎるどというのがよくわからない
とりあえず言われるがままにギルドを作った、私一人には不釣合いな広い部屋がついてくる
なんのための部屋だろう
仕事は来月から入るらしい
人ではない異種族が溜まる場所に行くとよくわからないのが数名居た
小さい子供のようなものから箱の入ってるもの、犬、信念を貫く全裸の女性
なんの種族なのかはさっぱりわからないが、有益な時間をすごせたと思う
家の皆は元気だろうか、ナイトロン家の名を汚す事のないよう頑張らなければ
×暦×年×月×日
妹へ
1/2
拝啓妹よ、そちらの調子はいかがだろうか
こちらは相変わらず会議に話に下級貴族の相手にと、会話会話会話の連続だ
もはや会話なんて飽きたと言って良いぐらい会話が続いている
特に最近はクラフト派の動きが目立ってきたのか、珊瑚派である輪が父上の張り切りっぷりも尋常ではない
無論そうなれば私も父上につき合わされ、いろんなところへ出向いている
正直手紙を書いている暇もなく、本来ならもっと早くこれを出したかったのだが
暇を見つけては書いている為この手紙を送るのはこれを書いている時間よりもっと先になるだろう
そしてお前があの一件以来クラフト派の話題を好まないのは知っているが
やはりナイトロンの家名を持つ者同士が出す手紙として
一応この話題も書いておかなければ色々と体制が悪いので、書いてしまう事を許してほしい
(中略)
というところから最近のクラフト派は少し強引な面が強くなってきたように思える
領地から送られてくる税の減少も、不作や景気の低迷化を理由にしているが
一部の珊瑚派からは横領の疑問の声が上がっている
噂では最近起こった珊瑚派闇討ちの事件もクラフト派が関わっているのではと噂されているほどだ
流石に露骨な事はしないとは思うが、ニライもくれぐれも気をつけておいてほしい
それでは体に気をつけて、陸のものにあたったりしないよう
我が愛する妹へ
兄オランドリーより
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・
・
2/2
と、体制を保つのはここまでにしておこう、このページは使用人さえ中身を確認していないはずだ
ニライへ、どうして陸へ行ってしまったのだろう、18になったからとはいえ私に言ってくれれば父に直訴していたのに
第一こんなふるい風習に従う事はないのだ
深海の事は深海だけのことであり、陸の事なんて関係ないはずだ
ニライが居ないと私の疲れが取れない
ニライ帰ってきてくれ! ニライお兄ちゃん寂しい!
ニライ! ニライ!!!!!
あああああ!!!! ニライ! ニラ
(2枚目のページはここで破かれている)
×暦×年×月×日
雑誌の切り抜き、陸上の雑誌と深海の取り寄せ雑誌
―――きたれ! 魔導回路マニアック!―――
ものの技術は日進月歩、最近特にその頭角を現しているものを皆さんはご存知だろうか
それは魔導回路と呼ばれる一種の魔法を込めた物だ
この魔導回路は魔法が使えなくとも日常生活を豊かにしてくれるもので
最近はこれを使って湯を沸かしたり風を起こす機械というものが作られている
あの街道に立ち並ぶ街灯の一部にも、この魔導回路が使われているとの事だ
そんな魔法のような物体に対し、最近では回路マニア、略して路マニ呼ばれるものが増えているらしく
今月の末、魔導構築大会が行われる予定だ
この魔導構築大会はいかに早く、そして正確に定められた動作を行うプログラムを行うかを競うもので
優勝者にはなんと金貨10万枚および試作品である自動送風機が送られる
この大会を主催したのは最近魔導回路に関するグループを立ち上げたフットール代表
代表はこの大会を通じもっと魔導回路が一般に浸透してほしいと思っているようだ
実を言うと記者もインタビューの際初めて魔導回路を触らせてもらったのだがとにかく重い!
そしてでかい! そんな感想を素直に言ったところ、フットール代表はまだまだ魔導回路は進歩する分野だと力説していた
そんな魔導構築大会は×月の×日に×××で開催、興味がある方は一度足を運んでみるのもいいかもしれない
※陸上の雑誌「ベルゲート」より
―――ナイトロン家のニライ嬢、陸上へ―――
今から数ヶ月前、公爵ナイトロン家の長女ニライ嬢が陸上へ上がっているのが分かった
ニライ嬢は古くから伝わる18に陸上で生活するという古風な風習に従い、その身一つで陸へ上がったようだ
ここスルスト帝国ではナイトロンの家名を持つ家の子孫は18歳になると一度陸へ上がり、見識を広めるのが慣わしとなっている しかし最近では深海の悪魔は深海の事だけ知っていれば言いという風潮が強く 真面目に修行の旅に出る若者は少なくなっていた
しかしナイトロン公爵家当主であるオルスタイン公は大変古風な悪魔として知られており
その事からニライ嬢の陸上がりは必然だったともいえるだろう
またこのことに対しニライ嬢の兄オランドリー氏は
「妹の事です、立派に勤めを果たし戻ってくることでしょう」
と語ってくれた
まさに家族の絆が垣間見れるコメント
たくましい子供に恵まれオルスタイン公は幸せ者といえるだろう
※深海雑誌「シェルスピーク」より
×暦×月×日
貯蔵地下道ニラケスス
常に雪が降り積もる極寒の国ウアライラにある巨大地下道
700年前暴君と呼ばれる5代目皇帝ヴァーラススが圧政を敷いていた時代
資源の乏しい国にも関わらずヴァーラススは市民に対し重税を課し
税が払えない家からは代わりに食料を徴収していた
そのため国では大勢の餓死者が現れる。すると自然と人々はひっそりと、奪われなかった僅かな食料を持ち寄り
地下で物々交換を行っていたとされている
それが瞬く間に国民に広がり、やがて交換会に使われていた地下は
いつのまにか広大な地下道となって市民の非常食料事なったのがこの貯蔵地下道
観光地となった今では出店が並び、主に保存の利く食料などが売られている
雰囲気は薄暗くて防寒具が手放せないほどの寒さだが、むしろそれがいいと観光客には評判
ニラケスス名物ブラッドホルンはここを通るなら一度は食べるべきといわれており
これはブリーンナイフと呼ばれる種の豚の腸を塩を混ぜた血に漬けたものであり
出来上がった見た目が血塗れたラッパのようである事からこの名前がついたとされている
食べ方は腸そのままのそれにかぶりつくのがポピュラー、塩味とブリーンナイフ特有の血の味が口に広がる
変り種として腸に香辛料などを詰めてから血に漬けるものもある
ウアライラは200年前に王政を廃止、地下道ニラケススの名前の由来はこの地方に住む巨大な獣の事で
曲がりくねった地下道の形がニラケススの腸を例えてるというところからきている
らしい
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ニライのつける日記、不定期にページに文字がつづられていく
時折送られてきた手紙や雑誌の切抜きなどもここに保管される
魚眼レンズニライ式
スルスタ帝国の首都に本部を構えるモーライ組合によって作られた眼帯式遠視レンズ
三つのレンズから3倍、5倍、7倍と対象を拡大してみる事ができる
使用中のレンズはレンズ内にある特殊な赤い液体が発光し、暗い中でも視界が確保されるようになっている
モーライは深海に居ると言われてる鉱石の神様
ペット †
マリー&マリリン
ニライが産まれた時に送られた二つのマリモ
一つがマリー、もう一つがマリリンと名づけられ以降可愛がられている
マリモの話題を振るとニライは突然興奮する患者になる
水ゲル
マリーとマリリンを入れておくスライム的な生物
中には水と砂利と海草が詰まっており、毬藻にとって快適な環境を持っている
体内で毬藻に嬉しいミネラルストーンを形成する性質があり
食料は酸素であるため、マリモから発生する酸素を餌にしている
故郷の事 †
成り立ち †
昔々5人兄弟の悪魔が居ました
5人の悪魔は「スルト」「ウルト」「ナイトロン」「ママシキ」「スクルク」と言った名前を持っていました
五人はいつも一緒に居て、いつもなにかで競い合っていました
そんな折、5人のうちの一人であるウルトが言います
暇つぶしに魚とか孕ませてみようぜ
それを聞いたほかの4人の悪魔は、5人のうち誰が一番最初に魚を孕ませられるかを競い始めました
スルトはアンコウを、ウルトはザリガニを、ナイトロンはナマズを、ママシキはマグロを、スクルクは海蛇を選びます
結局5人が選んだ魚は、力技によってすべて孕んでしまい
勢いで孕ませたものの、処分に困った悪魔達は5匹の魚を海へ捨てました
海に捨てられた身重の魚たちは上手く泳げず、深い深い深海へとゆっくり沈んでいき
やがて月日を経て深海の底についた頃、5匹の魚は最後の力で子を産むと、息絶えてしまいます
生まれた子供たちは親の骸を食べて生きながらえ
悪魔とそれぞれの種のハーフとして成長していくのです
幸か不幸か、5人の悪魔の力は強く、そして血が濃かったので、姿は悪魔に似た人型に
力は深海で生きていくには困らないどころか、それぞれの知性の素質を持ち合わせ
世代を重ねるためそこらを泳いでた魚人やら魚やらを使って子を作っていくうちに
ついには5つの国が広大な深海に出来上がりました
こうしていつしか、地上ではこの国の事を
「深海五つ国」という御伽噺として語られ
深海では祖の5人の悪魔を崇める神話が出来上がりました
※シェルウッド社出版「五人の悪魔」より
深海五つ国と作家 †
陸上で語られる深海にある五つの国の御伽噺
陸上人の作家「マーリン」が乗った転覆し、海に投げ出され沈んだところを
この五つの国の一つに住む住人に助けられた体験をもとに書かれている
当時地上の人間深海にとってもは珍しく、その扱いに難儀した事が語り継がれ
またその難儀さはマーリン自身にも伝わっていたようで、本には
深海の国の住人たちは、ボーンズが海の中では上手く生きられない事を知ると
どうにかして彼を助けられないかと必死に考えました
広い海の真ん中、陸まで運ぶには泳ぎの上手くない住人達では難しく
ボーンズが海の中では呼吸すら出来ないと気づくと
必死に考えた末に、いつしかボーンズに呼吸させる為、何人もの住人がポーンズに常に口移しで空気を送り続けます
といった内容が序盤に書かれている
実際マーリンが海に沈んだ際、このような非現実的な方法で水中においての空気問題を解決したのかは定かではなく
深海五つ国が出版された時には知り合いや記者などによくこの事を聞かれたが
マーリン自身は頬を赤らめるばかりで何も答えなかったと言う
その他深海の国へ行った際の圧力や視界の問題に対しても諸説あったが、マーリンはそのテの質問には一切明確な回答を出さなかった
本の中ではそのような事には呼吸の事以外は触れず、地上とは違う暮らしぶりについて語られ
最後は冒険物らしく問題を解決し、通りかかった船に救出されボーンズは陸へと帰っていくことで締められる
ボーンズとはマーリンが書く「ボーンズ冒険記」シリーズの主人公
深海五つ国はこのボーンズシリーズの7作目となる
冒険記と記されたとおり純粋な冒険物であり、1作目の「太陽の無い谷」は子供向けの本として出されたが
大人の読者にも人気が出たため今では広い年齢層に向けて出されている
冒険ものというジャンルでありながらも御伽噺とされているのは、本の内容がすべてマーリンの体験をもとに書かれているためであり
ただの楽しい嘘なのではないか? と疑問を持つものも居る中、本に出てくる怪物や不思議なものはすべて実在すると記されている
マーリン自身はこんな亜人種が沢山居る世界なんだから、ちょっと外に出れば不思議なものはごろごろ居る! と力説し
人間及び亜人種社会に慣れきった人達を痛烈に批判……はしなかったが
本人は周囲に止められても危険な場所への冒険はやめていない
現在ボーンズシリーズは1作目「太陽の無い谷」をはじめ「緑蔦の塔」「月の影石」
「アナヌナ・スムフ」「大渦街道」「星の階段」「深海五つ国」「巨人国」「クロイツ戦線」
まで出版されている
ちなみに深海ではこのボーンズシリーズなんて物は知られても居ないし
自分たちの国が御伽噺になっているなど夢にも思っていない
悪魔の血信仰 †
深海の五つの国において血の濃さは権力の象徴であり
現在国を動かす者はほぼすべてが過去より継いで来た悪魔の血がいかに濃いかで決まっている
そのため権力者は血縁者でなくとも血の濃い子供を見つけては無理矢理養子にしたりと
黒い背景が耐えないでいる
この「悪魔の血信仰」はニライの故郷スルスト帝国では特に色濃く
定住した悪魔の血をまったく継がない魚人種、あるいはその血を持たない者同士から産まれた子供たちは
差別とまでは行かないものの、血を持つものたちとは一つの見えない壁が作られている
もっともそれを理由に区別しない個体も居るが、それはあくまで個人の対応であり
国全体としてはこの流れがいつまでも強く根付いている
先祖返り †
悪魔の血を持つということはその祖となった悪魔の力を受け継ぐ事と同等である
もちろんその血が濃ければ濃いほど力は強く、それが悪魔の血信仰にも繋がっていると考えられ
その力は強いものであれば中規模の災害のような力を振るえるといわれている
しかし所詮は純粋な悪魔ではないため力を使う事に時間とその他の制限があり
その中でも制限を学びやすいところから
悪魔の力の使い方で最もポピュラーな使用法が先祖返りである
先祖返りとは一時的に体に流れる悪魔の遺伝子を持った魔力の留め金を外す事で
その体を変化させそれぞれ思い思いの"自分が思う悪魔"へと変貌する事が出来る
それは巨大な犬であったり人型のままであったり様々であるが、これは先祖返りを行った者がイメージする悪魔の姿である
つまり先祖返りという名称は「ご先祖様がこんなんだったらいいな!」という願望的なもので
実際はなんの先祖返りでもない。血の濃さと個人の実力により能力の強さに差異は出るが
形状により振るえる力にも種類があり、大体はどれも強力なもの
しかしこの力には難点があり、連続して使いすぎれば理性を失い無差別に暴れるようになってしまう
継続時間として大抵の個体であれば5分間、使用したあとは少なくとも3日間をおかなければ精神は愚か肉体も力についていけず崩壊してしまう
血を濃く受け継ぐ貴族などはこうした力を安全に、効果的に使うため日々鍛錬を行っているが
原則として使用は禁止されている
この使用制限については純粋な悪魔ではなく他種族の血が混じった事により、虚弱性が出現したといわれており
ここからも悪魔の血を持たない種族に対する偏見の要因になっている
例外として使用制限が他者より大幅に緩いものが極々稀に生まれ
これは血が濃いものより更に悪魔に近い存在として見られている
悪魔の血を取り入れればこの使用制限を緩和できるといった考えもあり
貴族や権力者の中には悪魔との交配を望むものも多い
そんな力も含め悪魔の血信仰の強い深海だが、その目安となるのが角になる
血の濃い個体は角の存在が強く現れ
またその力が強いほど角の形はそれぞれのルーツである悪魔に近づくとされている
スルスト帝国では最高位の力を持つ皇帝一族が醜く、そして歪な角を持っていることから
ナイトロンの角は赤黒く歪だったのではないのかと信じられている
しかしこれは基本的なものに過ぎず、同じ悪魔の遺伝子を持つ力の強い個体でも角の形状が違うものがあり
現在では歪な赤黒い形の「珊瑚型」
根元から外側へ湾曲し、最後は真上へと伸びる形を持った「クラフト型」
色鮮やかな色を持ち、ねじれを持ちながら真っ直ぐ上へと伸びる「ウミウシ型」の三種が存在する
厄介な事に珊瑚型以外の2種にも力が強いものが存在し、ナイトロンの角が珊瑚型であったという説が揺らぎつつある
そのため現在は権力ごと特有の珊瑚、クラフト、ウミウシによる三つの派閥が出来上がっている
派閥 †
現在スルスト帝国では三つの角によって派閥の隔たりが出来上がっている
一番に力を持つのは頂点に皇帝を持つ珊瑚型であるが
30年前にその皇帝の力にすら及ぶと言われたクラフト型が産まれた事を皮切りに
珊瑚型絶対説が揺るぐ事になる
元より珊瑚型以外の角を持つ者は力を持っていても、上級貴族は珊瑚型に比べ少なく
これは珊瑚型がそれ以外のタイプを虐げているのではないかと言われていた
クラフト型、ウミウシ型の不満がその存在で明確に浮き彫りになった形となり
これによりクラフト型はルストア伯爵を筆頭にクラフト型によるクラフト議会を発足している
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