名簿/365074

帰って来たなになぜセルキウス Edit

  • 設定と過去話を読み込まないと理解できないシナリオを展開します
  • リーベで回収し損ねた複線も全部回収します
  • シナリオと関係の無い設定は余り書きません
  • 工事中

目次 Edit

セルキウス王国 Edit

古くから外洋貿易の雄として名を馳せる海運国家。
大港を構える本島と周辺の島々から成る。

外洋に出る者を阻む【海竜の巣】と呼ばれる魔の海域に隣接しながらも、
【海王の盟約】と呼ばれる嵐と竜を避ける特殊な航海技術によって発展を遂げて来た。

技術の発展により人間が海竜に対抗する手段を得た近世に置いても、
地理的な優位には変わりはなく、貿易の要所として栄えしている。

国内人口の八割以上は純粋な人間だが、
古くから本島の山岳地帯や周辺の島々に鳥人種族が居留している為に、
人間主導の国家としては驚くほど異種族に対して寛容である。
特に海水に強く膂力がある鰐等の異種族は人足としての需要があり、近年では移民も増加傾向にある。

尚、セルキウスの近海には魚人種族の集落も存在するが、
彼らは災厄の象徴たる海竜を崇拝する為お互いに相容れず、建国以来相互不干渉を続けている。
しかしながら、辺境のごく一部の島々では僅かながらに交流があるとも言われている。

国家体制は王と議会による立憲君主制。
二十年前までは議席を多く持つ商工会の力が強かったが、先王の改革によって王と貴族の発言力が強化された。
その事に不満を持つ勢力も国内には未だ少なくない。

国教は聖教の亜系であり、建国王を船乗りの守護聖人として信仰する【セルキウス聖教】だが、
それは西方諸国に対するあくまで表向きのものであり、
実体としては今も古代ウルギシュに端を発する神々の一つ、【海王神バル】が信仰されている。

表向きは聖教としても西方諸国からすれば異教である海王崇拝が許されてるのは、
王国が持つ航海術、即ち【海王の盟約】そのものがにバル携わる古代魔術であるが為に、
セルキウスを介した中継貿易によって莫大な利益を上げていた時の教皇が、不可侵と定めたからである。

教育は四年制で主に読み書きと計算、歴史と社会学を学ぶ。
各島に最低一箇所は学習所を設ける事が法律によって定められており、教師は【王立賢学院】から派遣されてくる。
島にも拠るが、漁期や農の繁忙期には欠席を許される。
また貴族の子女などは学習所には通わず、個別の家庭教師を付ける事が多い。

才能に優れるものや学習意欲を持つものは四年の後に学院の下院に進学する。
島ごとに定められた推薦枠に入る事が出来れば、学費は免除される。
この推薦枠については教師と島の領主である上位貴族が裁定を行う。
権限の悪用を防ぐ為、貴族の子女が学院に進学する際は推薦枠を利用する事は出来ない。

セルキウス本島 Edit

王立賢学院 Edit

十五代国王【大海王ハロン】によって設立された王国の最高学府にして研究機関。
海運国家としての地の利を生かした盛んな技術交換によって、多くの研究成果を上げており、
諸外国に対しては特に壊血病対策への貢献で名を馳せる

この種の国家主導の研究機関としては珍しく、
機械工学でも魔導力学でもなく、自然科学に重点を置いている点が特徴的である。

その理由は幾つか在るが、
ウルギシュ系文化圏に属するセルキウスでは魔道器を用いない古い時代の魔術“まじない”が未だ現役である事。
鉄工を主産業に出来る程の鉱床が国内には見つかって居ない事。
さらには機工都市として発展を遂げたが、
同時に深刻な海洋汚染により深刻な被害を受けた北方メセクト沿岸の情報を得ている事。等が主に挙げられる。

高等教育を行う下院と、その上に技術研究を行う高院があり、進学するか否かは自由。
下院を出ただけでも国内では十分なエリートであり、喰うに困る事は無いので上院に進むものは極限られる。
特に教授職を得るまで研究を続けるものは奇人変人の類が多い。

下院は五年制で身分に関係なく平等な授業を受ける。
高院では身分の扱いに関しては同じだが、生徒ではなく学士と言う扱いとなり給与も得られる。
最も、学院に割り振られた予算の殆どは研究費に消える上に、
学士の給与査定は各科の教授が独断で判断する為に給与と言っても雀の涙に等しいのだが。

その為、生活に困窮しがちな平民や下級貴族出身の学士は研究の傍らに学習所で教師として働き、生活費を稼ぐ事が多い。

高院は大別して杖・書・指輪の三つの紋章の科に別れ、それぞれが実地調査、技術研究、製作開発を担当し、
学院全体での意思決定は、三科の大教授(通称・三賢人、別名・三変人)と学院長(現在空位)が合議によって行う。

現在、学院長席が空位であるのは稀代の才人として知られ、十五年前に亡くなった前学院長。
【水面の君】の跡を継げるだけの才覚を供えた人物が居ないからである。と人は語る。

ルミナ大湖畔 Edit

本島南西部、【南部森林】に隣接するセルキウス国内最大の湖。
五代国王の手によって整備された水路により未開拓である南部森林と中央山岳を除く、
本島のほぼ全域に真水を供給する王国創成期から水源地。

【建国王】の寵姫であった黒髪の娘が“悪しきもの”の呪いから王を守る為、
【泉の女神】に身を捧げたと言う水の娘の伝承が残る。

湖底には両生類型異種族である【沼民】が生息し、彼らの混獲を防ぐ為に漁業行為は禁止されている。

南部森林地帯 Edit

中央山岳 Edit

遺跡の島 Edit

エリシア島 Edit

旧名:イフェル島、本島北東の沖合いに存在する小さな島。“防疫の島”とも呼ばれる。
現在の名は数十年前の疫病の際に尽力し、宮中に召し上げられた先王の母エリシア・カームに因む。

その目的は国内への疫病の流入を防ぐ事で、【セルキウス本島】大港に入港する船籍は、
船内に病人を有する場合、必ずこの島を経由する事が義務付けられる。

島内には防疫王ローグラムによって設立された療養所が存在し、
【学院】で医療教育を受けた学士によって適切な治療を受ける事が出来る。

ただ未知の病に対してはやはり無力であり、ある種の隔離政策である事も否めない。

シルア島 Edit

リーベルト・セルキウス Edit

セルキウス王国三十七代国王、功罪王リーベルト。

三十六代目国王、防疫王ローグラム・D・セルキウスと、
港町の聖女”と呼ばれ王宮に召し上げられた平民の娘、エリシア・カームとの間に生まれる。
庶子の為、ミドルネームを持たない。

幼少期は母を質として異国の地で無くし、後ろ盾と言えるものも殆ど居らず、
庶子の為、王位継承権も異母弟に劣り宮中での立場は無いに等しきものであったとされる。
だが反面、街に積極的に繰り出して民と語らう等、
放蕩癖として見られながらも民クサからの人気は非常に高かったと言う。

黄金暦115年、王権代行であるクラーク公の命により、
辺境地ゴールデンロアの領事として赴任。
これはセルキウスの王位継承権保持者としては非常に低い身分であり、事実上の左遷である。

黄金暦117年、冒険中の事故により瀕死の重症を負って辺境より帰国。
以後半年間、傷の療養に努めながらも議会の掌握に努め、
自身より高位の王位継承権を持つ三人の異母弟を排斥し、強引に即位する。

王位を力尽くで簒奪したにも関らず、在位は僅か数年と極短く、
しかも、その間の殆どは、寝る間も惜しんで政務に勤しんでいた為に、
一説には帰国時既に死病を煩っていたとも囁かれる。

王として業績は、商家との癒着に対する取締りの強化、
国内の亜人種族の待遇改善、円樹国との条約締結、など多岐に渡り評価も高いが、
僅か数年の間にそれらの全てを行うと言う、余りにも非常識なやり方から、
廃嫡された元貴族家系を中心として未だに批判する者は国内外に多い。

しかしながら、彼が居なければ今のセルキウスは無いのもまた事実である為に、
今日においては功罪王と呼ばれている。

黄金暦12X年。
王位を異母弟のシーフェ・L・セルキウスに譲り渡すと、国内から忽然と姿を消す。
理由は不明。国内に残る対立勢力からの暗殺を恐れた為とも、激務の末に心を病んだ為とも言われる。
あるいは身分の違いから婚姻を結ぶ事が出来なかった寵姫を失った為であると、
実しやかに囁かれるが、社交界には良くあるゴシップに過ぎないだろう。
公式にはサンジュ海峡沖で魔の嵐に逢い死亡したとされているが、遺体が確認されていない為、
十五年が経過した今も、未だに生存を信じる者を信じる者が少なくない。

近年になって、良く似た人物がゴールデンロアで目撃されたとの報告があるが……。

サイプス・E・バルフォア Edit

リーヒャルトの養父。現セルキウス海軍提督。セルキウスに陸軍は無いのので事実上の最高指揮官。
軍閥の名門として知られる【バルフォア家】の現当主。家名を継ぐ以前は第二位の王位継承権を有していた。
【先王リーベルト】と現在の国王である【シーフェ】の異母兄。

“隻眼の荒鷲”の異名で知られる傑物。金髪碧眼隻眼の男。活力に溢れた壮年。
長身の為、一見した所、細身に見えるが全身の筋肉は鋼のように鍛え上げられている。
眼帯で覆った虚の左目は、まだ十代の頃、セルキウス近海で名を馳せたさる大海賊を討ち取った際に失ったもの。

酒も煙草も嗜むが負ける賭けはしない主義。

国内有数の銃の名手として知られるが、刀剣術も恐ろしく強い。
真偽の程は定かではないが素手で海賊三十人を海に叩き落したとも噂される超人。
大きな戦が無い為に英雄と呼ばれる事は無いが、その名に相応しいだけの実力は間違いなく有している。

が、船乗りの間では武名よりも、むしろ女運の悪さで名を知られてる。
“許婚が海賊に攫われたので、救いに行ったら駆け落ちされた”と言うエピソードを皮切りに、
【異母兄】に恋人を五度も奪われるなど話題に事欠かない。

養子を取った時は、ついに結婚は諦めたかと周囲に嘆かれもしたが、
紆余曲折あって、名誉回復を果たした元・貴族の侍女と婚姻した。
だが、実際に花嫁の姿を目にするまでは誰もが冗談だと思っていたと言う。

父親としては極めてスパルタ。
海軍提督としての経験に拠るそれは、リーヒャルトの言を借りれば“超アグレッシブな放任主義”
無人島にナイフ一本だけ持たせて一ヶ月放置。 言葉の通じない異国に無一文で放り出して自力で帰国させる。
海賊船にスパイとして放り込み、情が移って裏切るのを見越した上で壊滅させるなど、トラウマ作りに余念が無い。

ただ、必要な時にはちゃんと声を掛けるし、心配もする。
絶対に無理な事はやらせない、などと決して何も考えて居ない訳ではなく総合的に見れば十分親馬鹿の類である。

シーフェ・L・セルキウス Edit

クラーク・L・ヨーク Edit

エリステイル・Lセルキウス Edit

セルキウス王国第一王女、国王【シーフェ・L・セルキウス】の息女。
薄い金色の髪を棚引かせ、まるで青空を写したかのような青い瞳を持つ美しい少女。
リーヒャルトの親友、初めての友達。彼が何時も肌身離さず身に付けている帽子は彼女が贈った品。

十五年前の【魔の嵐】が終わりを告げた日の朝に生を受け、幼い頃は優凪の姫と尊ばれたが、
本人の嵐のような気性から、物心付く頃にはそう呼ばれる事は無くなっていた。

若干、十五歳にして【王立賢学院】の下院レベルの授業を全て履修し、
後の侯爵夫人の薫陶を受けたその剣術は同年代では既に敵う者がいない文武共に優れた才女。
女でなければ、と惜しむ声も宮中には少なくない。

また、王妃が【トラス】の出身である為か、泉の女神の加護を受けており、毒や呪いに害される事は無いと言う。

昔は公の場でも男装していたが、現在ではある程度女の子らしい服装をしている。
“らしい”と言ってもそれが一国の王女に相応しいものかと問われれば疑問を感じざるを得ないのだが、
何を着ても似合う為に、実際目にすればその疑問も吹き飛ぶだろう。

リーヒャルト曰く、“我が侭だけど決して無理は言わない”らしいが、
彼女の無理と我が侭の区別が付く者は他に居ないので、何とも言えない。

彼女がこの地に姿を現した時、物語の終焉は近い。

歴史 Edit

建国王ルクシオン Edit

セルキウス王国の初代国王
古き時代の英雄であり、今日においては船乗りの守護聖人とされている。

七人の勇士を従えて、
海竜を降し、嵐を越えて、
豊かなる海の傍らに辿り着き、
その地に蔓延る“悪しきものども”を追い払い、
海王神に盟約の碑文を与えられた偉大なる建国王。

その地を海に愛されし場所“セルキウス”と名付け、自らもそう名乗った。と歴史書には伝えられる。

海王の盟約 Edit

【建国王ルクシオン】が【海王神バル】に与えられたと言う碑文の事。
現在では主にセルキウスが持つ嵐と【海竜】を避ける航海術を指し示す。

神との契約により、国家の繁栄を得る【古き時代の魔術】の一つと言われている。

しかしながら、国内の島で碑文の一部と思わしき古代文字を刻んだ石が幾つか発見されており、
その一部を解読した学院の学士よると【海王の盟約】の実体は魔術ではなく、
気象と天文、それに海竜の生態研究を融和させた高度な自然科学であるのだと言う。

だが、【古き時代の魔術】としての【海王の盟約】が存在するのもまた事実であり、
【大海王ハロン】の時代に【南部森林】の調査隊が持ち帰った粘土板に刻まれていた、
語るも忌まわしき【禁文書】の内容がそれであると、学院の上層部では実しやかに囁かれている。

大海王ハロン Edit

ハロンディウス・ク・セルキウス、セルキウス十五代目国王。
大国による事実上の支配からセルキウスを解き放った偉大なる王。

“賢人王”“暁の星”“輝けるハロン”“海王神の矛”等数多の称号を持つが、現在では主に大海王の尊称で呼ばれる。

若かりし頃は大通りで馬を乗り回すような血気盛んな青年であったが、
十八の時に街角で出合ったとある哲学者に感銘を受け、王としての使命に目覚めたと言う。
その学者の名前は後世に伝えられていないが、古代ウルギシュに由来を持つカルニア派の者であったと言われている。

王として即位すると、直ちに大国によるセルキウスからの搾取は不当であるとして書状を送りつけ。
それを反乱とみなされて海洋戦力の派兵を受けると迎え撃ち、
敗走したと見せかけて、海竜の巣に引き込むと言う戦術によって見事な勝利を納め、講和によって独立を勝ち取った。

この時の戦乱で活躍したものの多くはハロンが若かりし頃からの盟友であり、
その中には彼が終生の友と呼び、腹心として病で倒れ伏すまで宰相を勤め続けた
レオン・デル・バルフォアも含まれていたと言う。

大国との講和がなると、ハロンは内政面に着手し、
立法を整備し、各島最低一箇所は学習所を設けるよう定め王国に集う知識の集積所として学院を築き上げた。

さらには当時、既に神格化されていた建国王を“ただの人”であるとして、
建国以前の遺跡が残るとされる南部森林に調査隊を派遣し、幾つかの粘土板を取得する。

その前半部は宰相の提言により、王の権威を貶めるものであるとして破棄されたが、
後半部分は“王国の行く末を左右するものであり、この国で最も賢明なる者のみが目にするに相応しい”
として、学院の長のみが出入りする事が出来る禁書庫の奥深くに、自らしたためた写本を納めた。

その後も大海王の名に相応しく、英断によって善政を敷き、齢八十二で倒れるその時まで常に玉座に続けたと言う。
在位はセルキウスの歴代の王の中で最も長く、実に六十年間もの歳月に及ぶ。

セルキウス王家 Edit

バルフォア家 Edit

水面の君 Edit

【王立賢学院】の前院長。黒髪青眼の麗人。
ミナモ・ヨドガワ、その名が指し示すように父方に極東の血を引く半東国人。

幼い頃から利発な娘として知られたが、
泉のように澄んだ瞳は心を読むと周囲の者に畏れられ、孤独な幼少期を送っていたと言う。

その資質を三賢人の一人、杖の紋章科の教授に見出され、
何れ学院の中枢を担う者として手ずから英才教育を施された結果。
七つの頃には王国史を諳んじ、十二の頃には宮中に召抱えられ王子の家庭教師を務める程の才人と成る。
十五の時に書の紋章科の教授に就任。
他国から齎された学術資料の解析により多大な功績を上げ、若干十七歳にして学院長の席を得る。
これはセルキウスにおける歴代最年少記録であり、今後も破られる事は無いと思われる。

先代の王【リーベルト】とは幼少期に家庭教師を務めた事もあってか親交があり、
庶子である彼が異母兄弟を追い落とし王位を継ぐ事が出来たのは、
権謀数術によって学院の全権を掌握した彼女の助力があったからと言われている。
一説には、二人は身分の差から結ばれる事は無いものの恋愛関係にあったと言う。

若くして学院長の座に上り詰め、権謀数術を繰り、万色の才を馳せた彼女も病には打ち勝つ事が出来ず、
先王リーベルトの即位前後から病床に伏せり、その数年の後に亡くなっている。
霊泉の水以外の殆どのものを口にする事が出来ず、衰弱してゆくその奇病は、
彼女が【大海王ハロン】の時代の【禁文書】を紐解いたが為に受けた“咎”であるとも言われているが、
今となっては真実を知る者は居ない。

ただ一つ言える事は、西方の賢者に“その知は天に届く”とまで言わしめた、
彼女の才能の全てはセルキウスの為に使われたと言う、紛れも無い事実である。

魔の嵐 Edit

古代帝国 Edit

信仰 Edit

聖教 Edit

十二神教 Edit

海王神バル Edit

泉の女神リン Edit

物品 Edit

神器 Edit

ロンウェン Edit

名剣ロンウェン、バルフォア家当主の証。
本来は現在の当主であるサイプス・D・バルフォアの所有物であるが、ゴールデンロアに赴くにあたり、リーヒャルトに預けられた。
古き言葉でその名は西方から吹く季節風を意味する。

セルキウスを目指す航海の最中、後に建国王となるルクシオンの無謀な判断に唯一意義を唱えた
初代当主シルア・バルフォアが下賜された宝剣。

その由来から王の間違いを正す力を持つとされている。

しかしながら、大海王ハロンの時代に十六代目当主レオン・デル・バルフォアが王に背いた為に真っ二つに折られてしまう。
以来、何度か修復が試みられたがその刀身がかつての姿を取り戻す事は無い。
西方の賢者が授けた予言によると“何れ時が来れば刃を取り戻し王の手に返る”とされているが、
その時が何時の事なのかは現時点では不明。

武器としては霊銀の長剣で、羽のように軽く取り回しに優れる。
掌全体をすっぽりと覆う精緻な装飾の施された護拳が特徴的。
刃が中ほどで折れている為に刺突には不向きだが、名剣の名に相応しく、西洋剣としてはかなりの切れ味を誇る。

しかしながらヒャルトにとっては軽すぎて逆に扱い辛い上に、
何より決定的にリーチに劣るので、専ら戦闘では護拳部での打撃を主体としている。
刃は相手の攻撃を捌く為だけに使用。剣と言うよりは最早金属製の手甲に近い扱いである。

Edit


Last-modified: 2009-10-10 Sat 00:18:42 JST (5274d)