エイダ関係 †飛空艇《キング・スチーム》 †
部活動《空挺騎士団》−エア・ナイツ− †
祖父と解析機関について †
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《王立協会》 | ロイヤル・ソサエティ。《解析協会》のライバルであったとされる学術結社。あらゆる事象を計算し、解を出すことの出来る計算機械の開発を行っていたとされ、《解析協会》の階差機関、解析機関をも超える装置を構想していたとされる。 当時のメンバーなどの情報は残っておらず、不明な点が多い。何故“王立”と呼称されるのかは不明。《解析協会》の衰退とともに、姿を消したと記録されている。かつて、エイダの祖父はこの組織に入っていたが、脱退して《解析協会》を作ったと言われる。 ……これが一般的な《王立協会》の理解である。学内の一学術組織という表の姿を持つが、真実の姿は、冷徹な碩学の結社である。この学園都市の裏社会にも影響を及ぼしているとされ、実験のためにはあらゆる手段を用いる。 世界の解を出し、世界そのものを作り変え、神をも超えることを目的としている。これに気づいたエイダの祖父は脱会し、《解析協会》を設立し、彼らの野望と戦うことを決める。 エイダの祖父の設計した《解析機関》が彼らの目的のためになんとしても必要であり、それを手に入れるために今再び活動を再開した。 エイダの持つ解析機関とその設計書を狙う。 新たなる実験として、精霊機関、飛行石を用いることを計画し、実行に移している。それにより、機械の怪物を生み出すことに成功。 近頃の精霊密売にも関わっている可能性がある。 |
《教授》 | 空中学園都市の大学部の教授。専攻は機関学、機関数学、機関物理学、精霊機関学など多岐にわたり、この学園の機関学の重鎮である。 エイダが師事しており、エイダは彼の勉強会によく通っている。エイダの祖父が学生だったころの同級生であるらしく、エイダの祖父の事をよく知っている。 エイダの提唱する解析機関学に理解を示しており、エイダの研究を応援している。基本的に穏やかな紳士で、怒るということはほとんどない。現在、新しい実験を考えているという。 かつて学園都市に存在したとされる《王立協会》の一員であるが、このことを知る者はほとんどいない。 |
《助手》 | 《教授》に師事する若い男。学生であるという。機関学を専攻とする。 《王立協会》の一員で、外見からすると20代前半だが、その実年齢はかなり上である。 《王立協会》結成時の写真に写っており、その時と容姿が全くと言っていいほど変化していない。 |
機関と精霊と飛行石によって生み出される異形の怪物。
精霊の力を取り込んでいるため、超常の現象を起こすことが可能とされる。
精霊機関の魔力関連の機構を狂わせる能力をそれぞれ備えている。
破壊されると、その中に封じられていた精霊も同じく破壊される。最後には精霊の断末魔が響く。
大型の個体は《大精霊奇械》と呼称される。
《王立協会》が所有する大機関。チャールズ・バベッジの開発した《階差機関》を大幅に大型化・改造したもの。
途方もない桁の計算を行うことができ、常に何かしらの計算を行っている。学園都市での出来事を記録しているともいわれる。
高性能な機関だが、《解析機関》には及ばない。
それはいまだ学園都市にあらざるもの。
それはまだ目覚めぬもの。
偉大なる《解析機関》のオリジナルにして、飛空艇《キング・スチーム》の真の姿。
《蒸気王》の遺せし巨大なる鋼鉄。
学園都市の中のおとぎ話にも似た、闇穿つもの。
《大解析機関》そのもの。
それは空が闇に閉ざされんとするとき。エイダが危機に陥ったとき。
大いなる起動を遂げるだろう。
※こう言うイメージ
チャールズ・バベッジは《階差機関》の開発には成功し、それを大いに広めたものの、彼が後に提唱した《解析機関》なるものの開発は実現できなかったとされている。
がしかし、《王立協会》は、バベッジが《解析機関》を発明したと称している。現実には、バベッジはそれを開発していないとされているのにもかかわらず、である。
《解析機関》のオリジナル、バベッジが造りだした《階差機関》を越える
孫娘エイダがその在りかを知っており、さらに起動の鍵でもあると考えられているため、エイダを《王立協会》は狙っている。
灰色に染まった空。ラッダイト。青き空と海の消失――
かつてのバベッジたちが予見した未来。計算の果てに出した“解”。
絶望に彩られし、暗黒の未来。機関の果て。