IK/0011
- (正面から柴犬が元気に歩いてくる、野良犬らしく首輪も付けておらずちょっとみすぼらしい) -- 犬
- 「あら、わんこですよ、レディさん、わんこ!」(目をキラキラ輝かせる。メルキアの森には狼しかいなかった)
「野良犬でしょうか、もともとこの国に住み着いていたとか……」 「えーっと……」(ポシェットの中をまさぐって)「あ、パンがありました。ほ〜ら、おたべ〜♪」 -- アニス&レディ
- (犬はアニスに気づくとそのまま、ちょっと警戒気味に近づく・・・そしてパンの匂いを嗅いだ後、ぱくぱくと食べて上機嫌に尻尾をふりふり)へっへっへっへ -- 犬
- 「うわ〜❤ かっわいい……見てくださいよレディさんっ、しっぽふりふりしてます!」
「ええ、とってもかわいいですね……(アニス様が……)」 「なでられるかな……?」(おそるおそる手を伸ばしてみる) -- アニス&レディ
- (手を伸ばせば最初はちょっと身を引くものの、害意が無いとしって大人しくなでられる)
(ただ残念ながら野良犬なので左程清潔ではなく触れれば手は獣臭くなってしまうだろう・・加えて)へっへっへっ・・くぅん・・(と嬉しそうに顔を舐めてくるぞ) -- 犬
- 「うひゃ〜、おお、よしよし、えへへ、かわいいなあ……」(もともと森育ちなので汚れは余り気にしない、が……)
「わ、っぷ!」(舐められるのは想定外だったのか後ろにこけてしまう) 「こ、この犬〜〜〜!! アニス様の御尊顔をな、舐めるとは……!!!」(ジャキ、と抜刀しかけて) 「わ、わ! レディさんおちついて! だいじょうぶ、大丈夫ですから!」(うへ〜、でもすごいいぬくさくなっちゃったしべとべとだ!) 「うーん、これはおふろにいれてあげたほうがいいですかねえ……なかなかこうばしいかおりです……」 -- アニス&レディ
- (アニスが転げ、レディがいきり立っても特に気にする様子もなく)へっへっへっへ(と楽しそうにぴょんこぴょんこ)
きゅぅん?(お風呂と聞いてもよくわからないといった様子で小首をかしげてるわんこ) -- 犬
- 「んもう……元気なわんこですねえ……」(跳ね回る野良犬に犬臭くなりながら苦笑いを浮かべる)
「しかし、銭湯などは通常ペット入浴禁止のはずですよ?」「ああー、そういえばそうですね……ねえあなた、川は好き? みずあそび。 わかるかな?」 -- アニス&レディ
- わぅ?(はて?とよくわからないがとりあえず楽しそうにしている・・・がシャワー系ならともかく浸かる系はちょっと怖いわんこだ) -- 犬
- 「うーんわかんないかあ、変に洗って嫌われたくないなあ……」
「とりあえず桶に水を張って、外で洗う、ですかね。」「そうですね、それが一番手っ取り早いですか。宿のおじさんに水をお借り出来るか聞いてきます!」(そういって宿屋へ駆け出す) 「……お前はいいなあ、あんなふうにアニス様に可愛がってもらえて……」 -- アニス&レディ
- (駆けだせば追いかけようとするが)・・・?・・へっへっへっ(レディがその場にとどまってるのでちゃっかちゃっかと右往左往した後にとどまる)
くぅん?(何か悩みのありそうな雰囲気に不思議そうに首をかしげている) -- 犬
- 「私もお前のように素直に甘えられればどれだけ素晴らしいのだろうか……撫でられたり、抱きついたり、舐め回したり……ああ、アニス様……」(妄想をしているのだろう、きりりとした目元が緩み、恍惚とした表情を浮かべている)
「いいか、犬。あまり調子に乗るんじゃないぞ。アニス様は大変に慈悲深いお心の持ち主だからお前のような小汚い犬にも構ってくださっているのだからな。……わかっているのか? こいつめ」(鼻頭をつん、とつっつく) (ややして) 「おまたせしました!」(そう言って、水の入った桶と、石鹸を手に嬉しそうに駆けてきた) 「ああ、アニス様。すいません、本来なら私が行くべきだったのですが」「いや、わたしがしたかったことですので!」 -- アニス&レディ
- (つんと突かれればその指をくわえようとして失敗したり)くぅん?(よくわかってない様子)
(話をしているアニスとレディを尻目に桶の水の匂いを嗅いで、ぴちゃぴちゃ飲んでるわんこ) -- 犬
- 「ああ、こらこらのみみずではないんですよ。」(水をすする犬を静止して、まず犬の身体に水を少しずつかぶせて、濡らす。そのまま石鹸を泡立てて、マッサージするようにワシャワシャと揉みほぐした)
「アニス様、その犬を飼うおつもりなのですか?」「いやあ、流石にそこまでは……ただ、仲良くなれたらいいなあとは思ってますけど」 -- アニス&レディ
- (ぴちゃぴちゃ水がかかればびっくりした様にぴょこぴょこ跳ねて動き回るぞ、でも洗われれば気持ちよさそうに目を細め、足を止める)
(飼うかどうかの話をしてる間も比較的大人しくしてはいるが、顔が近づけば反射的といった様子でぺろぺろ舐めるし時折ぶるるるっと体を震わせて泡を飛ばす) -- 犬
- 「ん〜〜〜、やっぱりかわいいなあ……えへへ、いまきれいきれいにしてあげますね〜?」(アニスは犬の無邪気さにでれっでれだ。気持ちよさそうにする様子に気を良くして、丹念に泡を体中に広げる)
「さすがに宿屋住まいで飼うわけにもいきませんが……うう、ペットかあ……」(洗っている間もぺろぺろと舐めに来るのでアニス自身もびしょ濡れ、しかしそれを気にする様子もなく、楽しげに、そして悩ましげにウォッシングを進める) 「まあ、そうですね。飼うのは現状では難しいですが、名前をつけて見かけた時に可愛がるぐらいは大丈夫じゃないですか?」 「うーん、でもそうなるともし他の人がこのコを飼う、ってなったときに大変そうな気も……ねえ、あなたはどうしたい?」 -- アニス&レディ
- (汚れた体も洗い続ければだんだんあわあわになっていき、なんだこれなんだこれ?と興味を持ったように鼻を突っ込んではくしゅんとくしゃみをしたりして)
(どうしたいかと聞かれればまるで「私は一生野良で生きていくぜ!」とでもいう様に)わふん!(と元気のいい一声が返ってくる) -- 犬
- 「ふふ、きれいきれいになりましたよー?」(一通り泡を伸ばし、全身があわあわになったところで、ばさーと残った水で泡を洗い落とす)
「……うーん、いまの返事は心配しないで、ってことかな……? おなかすいたりしたらいつでもきてね? ご飯用意して待ってるからね?」(ナイフを取り出して、剣閃で魔法を描く。暖かな空気が犬を包み、毛を乾かしていく) -- アニス&レディ
- (ばしゃーっと泡が洗い流されればぶるるっと再び体を震わせて水を飛び散らせる)
(不意に暖かな風が駆け抜け、毛先まで乾いていけば気持ちよさそうに目を細める)きゅぅん♪・・・へっへっへっへっ(そして再度お礼を言う様にべろべろとアニスを舐めると足取りも軽く帰っていくのだった) -- 犬
- 髪の毛に隠れ切らぬあの耳…本物っちゅう奴じゃのう…ちびっ子に見えて実は長生きしとるんじゃろうなあ… -- シーディ
- (こちらをじい、と見る女性……というより少女だろうか? に気づいて、ぺこ、と頭を下げる)「あの、なにか御用ですか?」
「…………。(おかしい……見た目はすごくいいのだけど、なにかが違う……)」 -- アニス&レディ
- (気づかれた!と体を強張らせる…が、ほうと一息つくと強張りは取れていく)
(「白エルフと黒エルフは敵対したりしとるかも知れんし、あっちの護衛の人?が切りかかってこなくて良かったんじゃ…けれどなんか警戒されてる気がするのう、やっぱり種族の争いありそうじゃろか…?」) いやああんまり可愛らしいのでもしやエルフのお姫さんかと思うてのう、こんな…と言ってはなんじゃけど、まだ荒れた土地に護衛の人を連れてなんじゃろうかと思っての わしは薬屋なんでご入り用ならすぐにでも御用は出来るんじゃけど、苦いのが苦手な人でも安心なあま〜い味にも出来るんじゃよ 水薬専門じゃから常備薬にはちと向かんのじゃけどのう -- シーディ
- 「えっ、そ、そんな、その、かっ、かわいくも、お姫様でもないですから……!!」
「そんなことはありません、アニス様は可愛く、そして私のお姫様ですよ」「レッ、レディさん!!!」 「えーっと、こほん……わたしたちは冒険者なんですよ。わたしはアニス。こちらはレディエールさん。護衛……といっちゃそうなんですけど、二人のパーティなんです」 「ほう、薬ですか。やはりエルフ種というのは皆薬学に長けているのですか?」 「皆って言うわけじゃないけど、メルキアンみたいなウッド・エルフは得意な人が多いですね。逆にダークエルフさんで薬が強い、というのは余り聞かないような……?」 -- アニス&レディ
- ほうほうほう?「私の」っちゅうのはなんじゃろう、可愛らしいだけでなく騎士として仕えるに足る何かを持った主っちゅう事かのう(百合の花までは想像が追い付いていない)
冒険者家業については詳しゅうないんじゃけど、それならこっちの方にはお仕事で来られておるんかのう…開拓したての国なんて何があるかわからんじゃろからのうー わしはそう…あれじゃよ、東の方の遠い国に住んでおったから他の例は当てはまらんのじゃろうて…エルフだのなんだのを目にしたのは初めてじゃしのう -- シーディ
- 「そんなところです。アニス様は本当に素晴らしいお方なんですよ」「レディさん、そういうの、はずかしいから、禁止っ! 禁止です!!」
「もともと人を探して旅をしているんですけど、お金の問題とか色々あって冒険者になった……が正しいですかね。開拓したてだからこそ人の流入もすごいから、情報も集まりますし、仕事もたくさん!」 「東、ですか。東は確かにこちらと比べると環境がだいぶ違うと聞きます。」「へぇー、東かあ……どんな場所に住んでらしたんですか?」 -- アニス&レディ
- 何があったかわからんが随分慕われておるんじゃのう、2人のパーティならその信頼度はきっと大切な事なんじゃなあ
ほほう、人を?わしの知っとる人物じゃろうか、どんな人を探しておるんじゃろうのう…仕事を依頼するようなネタはもっとらんが知っとる人なら教えるんじゃよ ううん、わしの住んでおったところかのう?そうじゃのー、この辺と違って魔物はおらんが自然があんまりのこっとらん土地じゃったのう、そこで何やかんやあって…この辺で迷子になって帰れなくなったんじゃよ -- シーディ
- 「そんな大したことはしていないはずなんですがね……」「いえ、アニス様がいなければ今頃私は野垂れ死んでいたでしょう。命の恩人なんですよ」
「ええ、ご存知かどうかはわからないんですが……探しているのは、わたしのおね……姉なんです。リコリス、っていう黒髪ウェーブのメルキアンで、身長と同じぐらいの大きさの両手鎌を背負ってる人です。そんな人、目立つと思うんですけど全然情報がなくって……」 「そんな場所が……自然が残って無くて魔物がいないとなると、人間の文明がすごく栄えているってことですよね?」 「……東にそのような国があるとは聞いたことがありませんが……」 -- アニス&レディ
- 命を救ったんじゃったら大したもんじゃろうに、怪我を治したり空腹を満たしただけでもされた方にしてみたら感謝感激雨あられじゃろうて
お姉さんを探しておったのか、ううんすまんのう…残念ながら心当たりはないわい、武器なのかそんな鎌を背負ってるとなると死神みたいな恰好を… (知人?な骨の人、多分女性を思い出してまさかあれじゃかろうな…と首をひねる) そうじゃのう、人がぎっしりしておる坩堝みたいなもんじゃったか…聞いたことがないのは海を隔てた島国だったからじゃなかろうかのう -- シーディ
- 「うーん……まあ、非常に助かっていますし、ありがたいんですけどね」「もったいないお言葉です……!」
「姉はその……趣味がちょっと変わっていて……でも鎌の使いっぷりは妹ということを抜きにしても中々のものだったんです」 「そんな島が……やはりこの世界はまだまだ広いですね。それだけに、アニス様のお姉さまがどこにいるか、早く探さなくては」 -- アニス&レディ
- (「なんだか含みのある言い方のようじゃが…?まあええか」)
ほほーっ、変わった趣味?じゃったらその趣味の方面から当たれば探しやすいじゃろうか…目印になるような趣味なんかのう、まさか鎌で刈った首をコレクションするとか物騒な話ではないじゃよね…?(自分の想像にちょっと怯えている) うむぁー、このあたりに居るのかわからんが、万が一なんか聞いたら教えるんじゃよ…あとは薬屋シーディのお薬の方もよろしく!と言った所かのう こんなのもあるんじゃよーという事で試供品を一つ置いて行くんじゃ(コトリと置かれる薬瓶、中には液体が入っているが) これはバブルポーションとでもいうかのう?天然成分でお肌に優しい、お風呂用の入浴剤石鹸じゃよ、石鹸じゃから最後はシャワーなどで流さんといかんがのう 泥だらけになってもこれ一つで髪もお肌もつやつやじゃよ!まあ…液体なので一回使い切りじゃけどね、それじゃあまたのう〜 -- シーディ
- 「うーん、あんな趣味してる人他にいるのかなあ……でも、確かに目印にはなるかもしれませんね、ありがとうござ、いやいやいや! そんなえげつない感じじゃないですから!」
「あ、助かりますありがとうございます。……石鹸! いいですね、気に入ったら改めて買いに行かせてもらいます、今日はいろいろありがとうございました!」 -- アニス&レディ
- (地表に露出した石灰岩からの採掘作業、アニスとレディが勤しんでいると)
アニスさんと、レディさん? (同じように作業にでていたジニーより声が掛かる) 大丈夫ですか。特に、その…アニスさんの方は (つまづいて転んでいると心配そうに) -- 開拓嬢
- あててて……だ、だいじょうぶ、です。というよりすいません、足引っ張ってばかりで……(申し訳なさそうに頭を下げる)
「アニス様は魔法職。体力面は私がカバーしますので大丈夫ですよ。お怪我は……?」(ぱんぱん、と土埃を払ってやる。見れば足に軽く傷) 「これぐらいは、大丈夫ですよ」(懐からナイフを取り出して、虚空を撫でる。すると剣閃から青い蝶が現れて、傷へと飛んでいき、霧散する。みるみるうちに傷はふさがって) -- アニス&レディ
- (高度な回復魔法を使用することからも、やはりただの冒険者とは思えなかった)
そうですね。向き不向きは人それぞれということもありますので (ただレディの採掘の力、というよりも身体能力は高く尊敬の念を抱くほど) 怪我をしたばかりですし少し休憩されて、お話などはいかがでしょうか? -- 開拓嬢
- 「うう、すいません、気を遣わせてしまって……」
「とりあえず、そこの木陰で休みましょうか」(すっと屈んだかと思えばアニスの足と背中を腕で抱える。お姫様抱っこだ) 「ちょっ、レディさん!? さすがにこれは、恥ずかしいですって!!」「怪我をされたのです、これぐらいは騎士の務め……!!」 -- アニス&レディ
- 騎士っていいませんでした? (やっぱりお忍び貴族では…?)
ですけど、こうしてみると従者というよりも仲の良い姉妹みたいですね (恥ずかしがってるアニスと生真面目にやり遂げようとするレディのアンバランスさが、逆に仲睦まじくと) -- 開拓嬢
- 「ええ、私はアニス様お付きの私兵、騎士なのです。命を助けてもらったご恩から、このお役目を頂戴しております」
「た、ただお腹空いて倒れてたところを見つけただけですから……ああ、もうっ、ジニーさんに凄い微笑ましいものを見る目で見られてるじゃないですか……!!」 -- アニス&レディ
- (小さな身体でじたばたとレディの腕の内側でもがく姿は、なんとも微笑ましく2月の肌寒さでも心が温まる)
私にもアニスさんみたいな妹がいたら、とつい思ってしまいますね (冗談めかすが、逆にレディのような姉がいたら大変かしらともおもってくすくすとつい笑ってしまうのだった) -- 開拓嬢
- 「も、もおジニーさんまで……!」(ううう、と恥ずかしがりながらも木陰について、下ろしてもらう)
「ああ、恥ずかしかった……」「恥ずかしがるアニス様も最高に可愛かったですよ」「れ、レディさん! ……と、まあ、何時もこんな風にからかわれるのです……」 「私は至って真面目に接しているつもりなのですが……ジニーさんはご兄弟はいらっしゃらないのですか?」 -- アニス&レディ
- 私は…孤児でしたので。生まれは遠方の山間部の寒村でしたが
両親は早くに流行り病で亡くして15歳まで救貧院で過ごしました 15歳になってからは村を離れ、冒険者となりましたが…ご覧の通り引退しまして (自分の事の話なのだがどこか他人事のように軽く、そして憂うこともなく) ごくありふれた話ですよ。帰る場所もないので、こうして二の返事で開拓団に参加したのですが (二人の顔を伺うまでもなく、辛気臭い話になったとして) さ。作業を続けましょうか! -- 開拓嬢
- 「……ごめんなさい、立ち入るべき話ではありませんでしたね」(瞼を伏せる。よくある話ではあるが、それだけに、触れてしまった迂闊さが恨めしかった)
「……そうでしたか。それなら、ここを立派な国にしてジニーさんの新たな故郷としないといけませんね」(よっし、と立ち上がって) 「そうとわかれば、がんばりましょうお二人とも! ……なんて、失敗したわたしが言うことじゃないですが」 「……いえ、そのとおりです。ジニーさんのためにも、皆さんのためにも、もちろん私達のためにもこの国を豊かにしないといけませんね」 -- アニス&レディ
- 冒険者も引退した今ですと、この地に骨を埋める覚悟で来ましたので
(二人の優しさに安堵しつつ、今日この日の目標を遂げるべく採掘に精を出すのだった) -- 開拓嬢
- (そういえば、いい人はいるんですか?とか、更に余計なことを聞いたとか聞いてないとかっていう話だ) -- アニス&レディ
- (その瞬間に膝をついて苦しんでいた姿をみれたとかなんとか) -- 開拓嬢
- こんにちは、こんにちは 立派なお召し物ね、王国の関係者 かしら? -- しろ
- 「あっ、こんにちは」
(宿屋から出、さあ今日は何をしようかと二人散策しているところに声をかけられる) (不思議な少女だった。見た目の上ではアニスと背丈もさほど変わらないが、纏う雰囲気が人間のそれではない。なにより、声だ。抑揚がなく均一された声のトーンが、一層少女の正体を不明のものとさせていた) 「いえ、わたしたちは昨日来たばかりの冒険者です。それに、あなたのお洋服だってすっごくかわいいです……! こちらの方なんですか?」 -- アニス&レディ
- いいえ、わたしは この土地と友に歩もうという気持ちでここへ来た だからこれからこの地のものになると思うかな
ふふ、本当ですか それはありがとう(ぬいぐるみを抱えたまま頭を下げる、よくよく聞けば声は本人の口からは発せられていないことに気づくかも) -- しろ
- (随分カタコトだ……本当に遠い国から来たんだなあ)「なるほど、お引越しですか。……ぁ、それじゃあこの国の新人さん同士、仲良くしてくれると……その、うれしい、です」
(はにかみながらだが、背丈が近いのもあって素直に言えた。そしてその様をうんうんと得心げにうなずく女騎士。この世は明るい。生まれてきてよかった、とかそういう事を考えている) 「わたしはアニスっていいます。こっちの強そうな騎士さんは……」「レディエールといいます。アニス様の盾をさせていただいております。……それにしても、変わった話し方ですね。なぜぬいぐるみに喋らせているのですか?」 「えっ、そうなんですか?」 -- アニス&レディ
- わたしはしろ ばっと エロヘラコウモリ ちがう シロヘラコウモリの血を引く者ですよ
アニスと女性エールね ええとそれはですね 私たちのコウモリ獣人の声は本当は仲間同士にしか聞こえないの だから、あなたたちとしゃぶる しゃべるときはこれを通すことであなたたちに聞こえる声が生まれる、の -- しろ
- 「しろ ばっとさん。」(ばっとが家名かな?)「じゃあ、シロさんとお呼びさせていただきますね」
「シロヘラコウモリ……という種族は聞き覚えがありませんが、それにしたってコウモリが人の姿とは……」(もしかして、魔物として相当な力を……)「って、女性エール、は流石にやめていただけると……」 「レディさん、まだこちらの言葉に慣れていないんですよ。……なるほど、そういえばコウモリは超音波で会話すると聞いたことがあります。それにしてもすごい仕掛けですねそれ……魔法で作られているんですか?」 -- アニス&レディ
- それでよくってよ「さん」と呼ばれ慣れていないので不思議な感じ ごめんなさい、私の声を完全に伝えられないことがあるのです
ご認識ですから多めに見てくださいね わたしも、自分達の姿がこうなった理由はわからないの アニスは博識ね そう、そういうことです 魔法…これは魔法なのかな、大人はもっと小さい箱の形をしたものを首から提げているから…中身まで見たことはないの -- しろ
- 「そうなんですか? 身なりや話し方から……えっと、シロヘラコウモリ? さんの中でも身分が高い方かと思っていました。あ、それじゃ「さん」じゃなくて「様」か……」
(わたしも様、ってつけられるのいまだに慣れてないんですよ、と苦笑い。付けないわけにはいきません、騎士ですから。とはレディエールだ) 「その、誤認識……というのがよくわかりませんが、言いづらいのであれば、エールでいいですよ。余り女性らしさがないこの身ですので」 「そんなコトないと思うんですけどねえ……ああ、いやそんな。本を読むのが好きだっただけです。……箱、ですか。でもシロさんのような方が持つなら、箱よりそういうぬいぐるみのほうがずっと可愛いですし、大切にされてるんですね」 -- アニス&レディ
- 私は仲間の中で最後に生まれ、皆にお世話をされて育ったので そのせいですね、特別といえば特別な存在かも
そう、なら声援と呼ばせてもらいますね 声援じゃない、エール 家ました家ました これがないとあなたたちの世界の人とはお話できませんからね、ふふ、ありがとうございます アニスのよく読む本は何ですか良ければおススメくださいね -- しろ
- 「ああ、それはわかります。わたしも一番下なんですけど、その……よくしてもらえますね。つい、甘えちゃいます」
(こくこくと熱心に頷きつつ、姉のことを思い出す。姉は特にアニスのことを可愛がってくれたため、旅に出ると聞いたときは泣いてしまったものだ) 「難儀な認識ですね、それ。あまり変なことを口走らないよう気をつけないと、あらぬ誤解をされてしまいますよ……先程、種族の名前を言うときもかなり危なかったですから」 「い、言わないようにしてたのに……本ですか? そうですねえ、……あまり、笑わないでくださいよ? 図鑑が好きなんです。草花でも、虫でも、とにかく図鑑。あと辞書なんかも楽しいですよね! いろんな事が書いてあって、詳しく説明されてるんです……あっという間に時間が潰れてしまいます!」 -- アニス&レディ
- アニスも皆に愛されて育ったのですか、ふふ何か近いものを感じてしまいますね
ええと、はい 気をつけたいと思っていますけど どこで飛び出るかもわからないので しっかりと発音したいと思います 詳しく説明のされた本、わかります、わかりますよ わたしたちの世界には本ではなくて 全てを語りにして受け継いでいる語り部がいました 見るものではなくて、聞くものですけれどアニスのいうようなモノ、コトへの知識や戒めがたくさんあって、聞き飽きることはありませんでした -- しろ
- 「ですねっ、大切にしてもらった分だけ、皆さんのお役に立たなくちゃ……とは思うんですが、あまり役立てない自分が歯がゆいです」
「そんな事ありませんよ、アニス様は十分に皆の助けになっておいでです。出来ないことを無理せず、出来ることからやっていけばいいだけのことなのですよ」 「それがよろしいかと。あなたは特に可愛いのですから、あまり誤解させてしまってはかわいそうですよ」 (ぽふ、とその頭を撫でる。甲冑越しなので柔らかくはなかったが、それを考慮してあまり強くは撫でていない) 「詩人さんですね? 素敵! いいですねえ、そうやって脈々と語り継がれていく物語……わくわく、しますね」 (むふー、と少し鼻息を荒く。見た目はか弱そうだが冒険心は人並みにはあるようだ) -- アニス&レディ
- ん、ではこちらもお返しを(レディになでられながらアニスの頭をさらりと髪を梳く様に撫でて)
紙のような便利なものは貴重でしたからね 石に刻んだりもしましたが、わたしたちはわたしたちにしかない特別な声があるのでそうなったのかもしれませんね アニスは意外と行動派ですか 放っておけば唄を聴きに私たちの故郷まで来てくれそうな幹事さえしますね -- しろ
- 「ゎふっ、な、なんだかちょっとはずかしいような……」(それでも悪い気はしないのか、はにかみつつ頭を委ねて)
(ああ……ここが天国なのですね……この尊い光景……それを間近で見れるなんて……世界はこのために存在していたのですね……)(レディエールはトリップした) 「へぇー……」(紙が貴重。石に刻む。服の仕立てはすごいけど……一体どこから来たんだろう?)「その声って、高すぎて聞こえないんでしたっけ? なんでも、かちょういき……?というのがあるらしいですけど」 「あっ、気になってたんですけど、聞いてもいいですか? 故郷、ってどの辺りなんですか? 知ってる国なら良いんですが……」 -- アニス&レディ
- だって、私が最後ですからね こうしてなでる事はめったに出来ませんからね(どこか慈愛に満ちた優しげな手つき)
高くて聞こえないのかは、実は私も良く分かっていないんですよ とにかく、仲間にしか通じないことだけが分かっているので 故郷はこちらに続く門の先にある常闇の世界から、です 日の光のないマグマの明かりが全てのところです -- しろ
- 「あっ、それを言うならわたしですって……!」(頬に優しく触れ、髪の毛を持ち上げるように撫でる)
「そうですか……でももしそれを聞き取るすべができたら、秘密のお話もしやすそうですね。魔法でなんとか出来ないかなあ……」 「えっ、そんな過酷な場所だったのですか!? レディさん、知ってます……?」「申し訳ありません、全く……こちらへ続く門というのは転移門ですか? だとすれば相当遠くだと思われますが……」 -- アニス&レディ
- これでは、2:1ですね 私がどんなになでてもお返ししきれない 私の負けです(耳を震わせて)
一応なくはないですよ 私の体液を口にすればわたしと会話(テレパシー)ができるようになりますからね でもそれは 私たちと共に歩むことの証でもあります、だから簡単にはできないんです ごめんなさい ええ、だからきっと凄く遠く…不便はないけれど大勢が生きていけるところじゃないの、だから広いこの世界が見つかったときは嬉しかった、わ -- しろ
- 「ふふ、勝ち負けなんてないですよ。こういうのはたぶん、気持ちの問題です」「ふむ、ではこうでは?」(そう言うとレディエールがアニスも撫で始める)
「ちょっ、レディさんそれはずるいですよ……! え、それって……(まるで吸血鬼みたい……)それは確かに難しそう……普通にも喋れるなら、そうでもないかもですが……」 「なるほど……それじゃあ、よかったらこの街を一緒に回りませんか? わたしたちもこの国のこともっと知りたいですし、きっと、楽しいですよ! いいですよね、レディさん?」 「もちろんです。シロさんのように可愛い方でしたら大歓迎ですよ。良ければどうですか?」 -- アニス&レディ
- 平和的解決策は意外と近くにあるもの、ですね ?どうかされましたかアニス
それは…嬉しい限りね こちらの世界のことはまだ分かっていないことが多いから、そういうところも教えてもらえれば助かるわ 改めてよろしくアニス、レディ -- しろ
- 「いや、大丈夫です……ええ、ぜひぜひ! こちらの世界の食べ物ですとか、周辺の感じとかでしたらある程度お教えできますよ」
「それでは、とりあえず人がいる方へ行きましょうかお二人とも」(ナチュラルに二人の手を取り、中央に陣取る。母親気取り) 「えっ、そ、それでいいんですか!?」 -- アニス&レディ
- ふふ、まるで姉妹が出来たみたいね こんな気持ちは恥めてです わたしは果物を食べるのが好きですよ
もしおススメのものがあれば是非食べてみたいですね お花の蜜も好きなんですよ(レディに手を引かれながら街にわずかに賑わいを見せる一角へ向かうのでした) -- しろ
- 「んぅ……」
(長旅で随分疲労が溜まっていたのだろう、昨夜は夕食と風呂を済ませた後、半ば意識を失うかのように夢の世界へと旅立っていた) (復興最中の宿屋のベッドなので粗末も良いところだったが、それでも野宿と比べれば格段に暖か、柔らかで、心地よい睡眠を取れていた) 「お目覚めですか、アニス様」 (優しげな声でそう囁くのはアニスの私兵、レディエールだ。どこから囁いているか? ベッドの中からだ。もっと言うなら、アニスのすぐ真横から。ベッドは2つあったが、片方は使われることがなかった) --
- 「ぁふ……おはよぉごぁいます、れでぃさん……」
(ふにゃふにゃと間延びした声。眠たげな瞼をなんとか薄く開いて、微笑む。レディエールは、――旅立ってからもう何度目かわからないが――このまま時間が止まればいいのに、と願いながら頬を緩ませた)
(彼女にも言い分がある。曰く、騎士は寝るときですらも主人を護らなければならない。曰く、主人の枕になるのが騎士の努め。曰く、いいかおり) (初めの頃はアニスも恥ずかしがっていたが、真顔でそれが当然であると言いはるレディエールに、そうかな、そうかも……と半ば無理やり納得させられ、今では二人で寝床を共にするのが当たり前になっていた) --
- (実際、寝込みを魔物や野盗に襲われたときもあった。しかし寝ながらもレディエールの感覚器官は、――アニスの柔らかさ、香りを楽しむために――研ぎ澄まされており、僅かな異音も逃さず対処することが出来た)
(だがそれは野宿の時の話である。普通に宿屋ならば二人で寝る必要はないのでは? もちろんアニスもそう提案した) (しかし、やれ復興したての国の治安など信用することが出来ないだの、やれ何かあった時に察知しやすいようにするには一緒に寝るのが一番いいだのと言い張り、そうかな、そうかも……とやはり納得させられていたのであった) 「さあ、アニス様。お櫛を整えます。今日も中々の爆発っぷりですよ」 (そこがまたかわいいのだけど、と内心付け加える。アニスは母親譲りの癖毛で、四方八方に髪が彷徨いセットするのが毎朝大変だった) --
- 「ふぁぃ……わたしもレディさんみたいなきれいなストレートだったら、毎朝こんな悩まなくて済むんですけどね……いつもすいません、レディさん」
「とんでもない。敬愛する方に尽くすのは騎士としての誉れです。お世話ができて私は幸せですよ」 (これも、もう何度目かわからないやりとりだ。そしてその度にアニスがはにかみ、照れ隠しにまた微笑む。レディエールの意識は最高潮に覚醒する)
(ここまでが、毎朝のワンセット。身支度を整え、朝食を取り……さあ、今日は何をしよう?) --
- 「――アニス様、見えましたよ」
(鎧を纏った長身の女が、小高い丘から王国を指差し主人に声を掛ける。暫く野営続きであった二人にはこれ以上ない朗報であった) 「あれが、新しく出来たっていう……レディさん、今夜は温かなベッドで眠れそうですね……!」 (女騎士の主人……にしては随分小柄な少女が、待ちわびたとばかりに目を輝かせて新興国を見つめた) 「食料も底をつきかけていますし、正に天の恵み……教えていただいた冒険者には感謝しなくてはですね」 「ほんとうに……それに、新しい国なら色んな所から人が来ているはず。もしかしたらお姉ちゃんのことを知ってる人もいるかも知れませんし……あと、人手でだって足りないはず。きっとお仕事もいっぱいありますよ」 --
- 「暫くは駐在することになりそうですね。この辺りですと確か……古い冒険者の街も近いはずですから、人の出入りも激しいでしょう。拠点にするには丁度良いかと」
「あー、いつかはそっちも行ってみないとですね。でも、その前にまずは……イムルトン王国へ!」 (目標さえ見えていれば、疲れも吹き飛ぶというもの。足早に丘を駆け下り、二人王国の門を潜る――) --
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