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  • トナウー (鎖に昇らせながら) お疲れちゃーん。まあ来月もほぼ同じメンツなんですけどね -- 処ス 2012-07-16 (月) 17:31:02
    • うわ、うわわ……お疲れさま、ほんと、だ……一緒だ……またよろしくね、処スさん…… -- トナウ 2012-07-16 (月) 17:39:33
  • メモリさん可愛い……パンツ見えてる…! -- トナウ 2012-07-14 (土) 20:17:57
    • カタログでみつけたアッカリーンを無駄にコラったよ -- メモリ 2012-07-14 (土) 20:53:59
      • あ、憧れのメモリさんのパンティ見ちゃった…… -- トナウ 2012-07-14 (土) 20:56:12
      • なぜ急に月見大福!? -- メモリ 2012-07-14 (土) 20:59:58
      • カタログで最近良く見るから……お風呂入ってくるね…… -- トナウ 2012-07-14 (土) 21:04:29
      • ハーイ、寝起きであたまふらっふらしてるメモリさんもしゃきっとしてこよう -- メモリ 2012-07-14 (土) 21:11:37
      • 今日もいちにちがんばろう……おー -- トナウ 2012-07-14 (土) 22:00:06
      • ガンバンゾー -- メモリ 2012-07-14 (土) 22:20:25

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  • トナウー (鎖に昇らせながら) お疲れちゃーん。まあ来月もほぼ同じメンツなんですけどね -- 処ス 2012-07-16 (月) 17:31:02
    • うわ、うわわ……お疲れさま、ほんと、だ……一緒だ……またよろしくね、処スさん…… -- トナウ 2012-07-16 (月) 17:39:33
  • メモリさん可愛い……パンツ見えてる…! -- トナウ 2012-07-14 (土) 20:17:57
    • カタログでみつけたアッカリーンを無駄にコラったよ -- メモリ 2012-07-14 (土) 20:53:59
      • あ、憧れのメモリさんのパンティ見ちゃった…… -- トナウ 2012-07-14 (土) 20:56:12
      • なぜ急に月見大福!? -- メモリ 2012-07-14 (土) 20:59:58
      • カタログで最近良く見るから……お風呂入ってくるね…… -- トナウ 2012-07-14 (土) 21:04:29
      • ハーイ、寝起きであたまふらっふらしてるメモリさんもしゃきっとしてこよう -- メモリ 2012-07-14 (土) 21:11:37
      • 今日もいちにちがんばろう……おー -- トナウ 2012-07-14 (土) 22:00:06
      • ガンバンゾー -- メモリ 2012-07-14 (土) 22:20:25
  • ……(ピコーン!)姉様が、押しかけてきて、ドタバタ…する、お話……! -- トナウ 2012-06-29 (金) 02:16:54
    • トナウちゃん姉妹多いな! -- メモリ 2012-06-29 (金) 02:23:37
      • 従妹とか、姉妹とか……必要に応じて、増えてきます…… -- トナウ 2012-06-29 (金) 02:27:20
      • 必要に応じて分裂するメモリさんと同じだね -- メモリ 2012-06-29 (金) 02:32:19
      • 直流2世は……設定を一から考えるのが面倒な時のためですから……かく言う私自身も… -- トナウ 2012-06-29 (金) 02:37:54
      • 設定の省エネ化、あるとおもいます!そしてメモリさんは夜明け前にするすると寝う
        こっそりみまもっておるよ -- メモリ 2012-06-29 (金) 03:16:34
      • いつもにこにこ私の隣にメモリさん……ですね
        私もおねむです……おやすみなさい -- トナウ 2012-06-29 (金) 03:24:20
  • うぃーっす、お疲れだぜ一本角。ま、あんまり張り合いのない仕事だったけどねえ -- ヨノ 2012-06-18 (月) 16:24:51
    • あ……うん、お疲れ……ヨノちゃん……そう?怖かったけど… -- トナウ 2012-06-18 (月) 16:34:44
      • はは、そうかい? でも、横から見ててもそんなにって感じだったけどねえ……雑魚を必要以上に怖がる必要はねえさ。あんたは充分やれてたよ。
        ま、また縁があったら宜しくなー。縁がなくても来てくれていいけど。(にかっと笑って飛び去った) -- ヨノ 2012-06-18 (月) 16:37:45
      • うん、またねー……飛ぶの、いいなぁ -- トナウ 2012-06-18 (月) 16:55:35
  • (聳え立つ壁にトロールが棍棒を振り上げる。重たい衝突音、離れたトナウまで衝突の気配が)
    (感じられるほどの衝撃。ガゴンッと壁を打ち据えた棍棒の下で何かが動いた。)
    (壁の石組みからせり出したのは怪物の首、古い教会の屋根に腰掛ける魔除けの怪物に似ている)
    (その口、せり出した真っ黒な筒が轟発する!)

    (爆煙の中体に大穴を空けたトロールがゆっくりと仰向けに倒れ…紙片となって散っていく。) -- 2012-06-08 (金) 00:47:52
    • (マルレーネを襲っていたトロールが消滅した瞬間ミハイが駆け出す。)
      どいてもらう
      (真っ直ぐにトナウの背後、今だ聳える壁の向こうにいるマルレーネの元へと一気に) -- ミハイ 2012-06-08 (金) 00:48:04
      • きゃ!(砲撃の衝撃に竦みあがった隙をつかれ、ミハイに突破されてしまった!)
        メモリさん……気をつけて!(すぐ突破された事を知らせるために振り向く、そこには巨大な門が立っていて)
        (今まさにトロールだった紙片が散っていく所だった。)
        (形勢の変化を感じ、自分も慌ててメモリの元へ駆ける) -- トナウ 2012-06-08 (金) 01:14:33
      • うわっ反撃機能付き?見た目どおり城壁だな
        (ふっと掻き消える壁の向こう側に左腕をだらりと下げたままのマルレーネが立って居た。)
        (見た目はお嬢様みたいな癖にずいぶんと過激でタフな奴だと思う。) -- メモリ 2012-06-08 (金) 01:49:35
      • バルガマシルド!
        (再び見上げる程に高い黒壁が地面からせり上がりメモリとマルレーネの間を遮るさらに)
        ガンズ・ゴウ・バドル!
        (トナウを追い越したミハイが駆けながら術を放つ。) -- マルレーネ 2012-06-08 (金) 01:49:46
      • ぬおー!
        (とっさにその場を横っ飛びに飛びのくメモリ。無数の黒い砲弾が壁へ真っ直ぐに突き)
        (刺さっていく。)
        (横に回ってしまえば、そう幅はない壁の向こう側へはすぐにたどり着ける。)
        (手負いのマルレーネは立っているのも辛そうにフラフラと揺れていた。)
        おらっ今度こそノックダウンさしたらー!
        (本の角でぶん殴る体制でメモリが突進した瞬間だ、無数の轟発音が耳を劈き)
        (夜の草原の地面を振るわせた!) -- メモリ 2012-06-08 (金) 01:49:59
      • (ミハイの放った術の数だけ黒壁から再び怪物の口に据えられた砲台がせり出し。)
        (メモリ達の元へと駆けるミハイとトナウへ砲弾を撃ち込む。)
        (弾幕の中をミハイは躊躇することなく突っ込んでいく、まるで砲弾が彼だけを避ける)
        (ように横をすり抜けていく。反撃がどこに来るのか分かっているのだ。) -- 2012-06-08 (金) 01:50:16
      • わ……!?(駆け出した足を慌てて止めて横に飛び退き間一髪で砲弾を避けた)
        メモリさん、どうしよ……!(トナウは考える。ミハイの攻撃すら防いだあの壁には半端な呪文は効かないだろう。大技を撃つには追撃が怖い)
        (場所を変えれば、とも思うがミハイの攻撃と弾幕を掻い潜るのは生半可な事ではない)
        (現に砲弾から逃げるので精一杯でメモリに近づくことすら出来なかった)
        なにか、なにか……(砲弾がツインテールの左をかする。)
        (弾幕を必死で避けながらトナウは考える。まだ負けないためにもどうすればよいのか) -- トナウ 2012-06-08 (金) 02:11:16

  • (メモリがメモから再現したトロールはタダの模造品かと思いきや、いかなる神の御業か。)
    (数ある冒険譚に聞くよりも遥かに凶悪な威力でもって私を襲った。)
    (だから私は取るべき最善を思いついたとき、躊躇無く我が身をトロールの暴威の前に)
    (投げ出したのだ。避け続ける限り呪文を唱える集中をする時間は得られない。人智を超えた)
    (膂力で暴力を振るう怪物の前に人は無力で、その怪物を敵は意のままにあやつっている。)

    (ならば…ならば!致死の質量をもって振るわれるその一撃を最も弱める位置で受ける)
    (ために腕一本くらい犠牲に差出すことなど、勝利のためには安い対価!)

    (しかし現実はそう覚悟どおりにはうまくいかない、朦朧とする意識の中で一瞬。)
    (垣間見えた戦場、こちらへ駆ける相方のために呪文を唱えたが・・・。)
    (目の前に、二つ結びの金髪を翻らせて、心底腹の立つ女が私を刈ろうと迫っている。)
    (視界はぐらつく、今やっと今まで呼吸を忘れていた事に気づいた。トロールの一撃を)
    (受けた左腕に感覚がない………もう、これまでか…。)
    (羽のはためく音を聞いた気がした、朦朧とした私の視界の前に…真っ赤な翼を広げて、彼が降りてくる)
    よくぞ持ちこたえた、マルレーネ、もはや我らの間合いだ。
    (力強い言葉と腕が私を支える。ああ、城壁の内に逃げ込んだ私の元へ…私の王様が)
    (帰ってきてくれたんだ…!力が湧く、血まみれになったような肺腑へ息を吸い込む勇気を得る)
    (私は決して負けられられない、負けられない理由がある!)
    バドルガ!!
    (マルレーネは全力で呪文を叫んだ。)
  • ぐぬぬ…!
    (壁の向こう側にトナウが居る、戦況は一点、今度はこちらが分断されてしまった。)
    (全力で横っ飛びに飛びのいたメモリのすぐ横を黒い蝙蝠の弾丸が掠めていく。)
    ヒデルム!
    (地面を転がりながら黒い壁の向こう側へ飛び出す。同時に再び呪文)
    トナウ!あの壁は撃っちゃだめよ!
    (転げながら立ち上がるメモリの背後に壁の後ろから姿を現したミハイが)
    (その手を真っ直ぐとトナウとメモリへ向けていた。) -- メモリ 2012-06-08 (金) 02:31:43
  • メモリさん……!(壁からこちら側に来たメモリに駆け寄る。目立った傷はなさそうで安堵を得る。)
    (そして現れたミハイを牽制するように、ヒデルムの☆をミハイに落とす)
    (しかし壁の影に隠れられては意味が無い、せめて軌道が曲がればと思い、閃く。)
    メモリさん、こっちも挟み込もう……ラ・ガンファルス・ミグロン!(天を仰ぎ、☆ではなく月型の光を無数に空から降らせた) -- トナウ 2012-06-08 (金) 03:14:57
  • ギガノ・バドル!
    (ミハイの腕に体を支えられながら、マルレーネの持つ魔本の輝きは強さを増していく。)
    (呼び出した蝙蝠を象る巨大な影が一発の螺旋状の砲弾へと姿を変える。)
    (星明り以外になんの光も無い真っ暗な原野に凶暴な光が刺す。) -- マルレーネ 2012-06-08 (金) 23:01:17
  • ファルス!
    (マルレーネが呪文を叫ぶのと同時にメモリも呪文を唱えていた。)
    (落下するヒデルムの☆が相手に到達する前に。あのまま落としても、かき消されるような)
    (予感がした。正直いって心の力の残量は少ない一発も無駄には出来ないとメモリは焦った。)

    (たとえダメージは相手の方が深くとも、撃ち合いになればどうなるか…)
    (その事はメモリも身をもって理解していた。) -- メモリ 2012-06-08 (金) 23:01:26
  • (ギガノ・バドルの巨大な力の渦は、真上から振るヒデルムの星すらも巻き込む勢いで荒々しく)
    (破壊を撒き散らす。光が収束した次の瞬間、繋ぎ止められていた猛威は放たれた。)
    (辺りを昼間のように染め上げる光の洪水の中で巨大な黒い巨塊と化して突き進む。) -- 2012-06-08 (金) 23:01:39
  • ……!(ファルスの光線は敵を狙わず、月に落ちた。月は光線を蓄えるように一瞬だけ光、また別の月へと反射させた。)
    (光線は月を次々と反射していきギガノ・バドルを避け、バルガマシルドの壁を迂回するように回りこみミハイとマルレーネに命中するように誘導した!)
    (ミハイは大技の最中で避けるのは困難だろう。しかしこちらもそれは同じ事で、今からギガノ・バドルに対応するのは難しい。)
    (黒い巨塊は光線を放ったヒデルムの☆を物ともせず喰らい尽くし、こちらに飛んでくる。)
    あぐっ……!!(月の制御に手間が掛かったため逃げるのままならず、なす術もなく吹き飛ばされた) -- トナウ 2012-06-08 (金) 23:43:10

  • (暗い草原に爆発と乱反射する光線、二つの閃光が走った。夜空の中に穴を穿ったように)
    (青い色と白い雲が一瞬だけ覗いた。)

    (夜空を穿った閃光が地面をクレーター状に抉った側でメモリは体を起こす。)
    (耳鳴りが酷い、耳に水が入ったまま取れないような不快感、そして眩暈。)
    (直撃しなかったとはいえ、ほんとうによく生きてるもんだとメモリは思った。)
    (すこし離れたところで人影が立ち上がる。地面に無数の穴を穿った光線の雨を)
    (マルレーネをかばうようにその体で防いだミハイの姿だった。)
    (焼け焦げたマントがその足元に落ちる、どうやらあちらも健在であるらしい。) -- 2012-06-09 (土) 00:10:53
  • 立てる?トナウ
    (砲弾の炸裂する瞬間、とっさに体の下にかばったトナウへ声をかける、耳鳴りは収まらないが)
    (閃光でやられた視界はようやく暗がりになれはじめている。)
    (すぐ側にぽっかり口をあけた巨大なクレーターの底は真っ暗で何も見えず、奈落の底へ口を)
    (あけたアリ地獄の巣のようで不気味だった。) -- メモリ 2012-06-09 (土) 00:11:02
  • う、うん……メモリ、さんは……?(メモリを見上げ、身を起こす)
    血、出てる……大丈夫?(メモリの怪我を認め、心配するが)
    (ミハイの気配に気付き、そちらを振り返る。やはり決定的なダメージは与えられなかったと戦慄した)
    メモリさん………いける?(今までどれだけ呪文を使ったかを考える。)
    (あちらも大技を使ってきたのだ、もうこの戦いも長く無いだろう。決着は近い) -- トナウ 2012-06-09 (土) 00:29:22
  • (耳鳴りが酷い、何て行ってるのかよくわからなかった。ただなんとなく、心配してそうな顔をトナウがしたので。)
    大丈夫、こう見えて結構頑丈なのよ
    (とは言え、これ以上撃たれるのはもう御免だと心底思う。)
    あっちがあくまで打ちのめすってんなら、絶対に叩き潰されないってこと、見せてやりましょうか
    (減り続ける心の力、だがもう一方で湧き上がる熱いものがある。)
    (以前のマルレーネ達との戦いのとき、ちぐはぐにすれ違ったままだったメモリとトナウでは使いこなせなかった、)
    (巨大な力…今なら絶対に外さない、そう確信してメモリは立ち上がり、唱える。)
    ミツヒデルム!
    (☆が降る、月の無い夜空を背景に円を描くように宙を回る。) -- メモリ 2012-06-09 (土) 00:41:00
  • うん……!(メモリから流れてくる心の力を感じる)
    (声は聞き取りづらかったが、はっきりとメモリの意思を感じる、戦う意思を)
    (それを魔力に代え、自分の想いを乗せて手を掲げる)
    (思いに応えるように、☆が降りそそいだ) -- トナウ 2012-06-09 (土) 00:56:22
  • 征くぞマルレーネ
    (多くは語らず、ミハイは降り注ぐ流星群に真正面から対峙する。)
    (すべきことはすでに決まっている。あとはただ振り下ろす拳でもって相手に示すだけだと) -- ミハイ 2012-06-09 (土) 01:17:54
  • (本当に強引で勝手な奴だと思った、こっちはこっちで、あのトロールに受けた左腕が)
    (まったく動かなくなっているというのに。だがそれでもマルレーネは文句を言う気は起きなかった)
    (ミハイの背に自分を庇ってできた大きな傷がいくつもあるのを知っているから。)
    (そうして今、立つのもやっとな自分の体を痛いくらいに強く抱きとめているのを感じるから。)
    ガンズ・ゴウ・バドル!
    (だから、ありったけの力を込めて術を叫ぶ、まずは邪魔なあの☆を撃ち落す!) -- マルレーネ 2012-06-09 (土) 01:18:09
  • ミツヒデルム!
    (蝙蝠弾丸の弾幕が張られると同時、呪文を重ねかけ、さらに大量の☆を呼び出す。)
    (すべてが撃ち落される前に、弾丸のまえに他の☆の犠牲でもって生き残った星へと)
    (ありったけの力を注ぐ。)
    バベルガ・ガルファドス・オルダニオン!! -- メモリ 2012-06-09 (土) 01:18:19
  • ……!(連続した力の放出に意識を失いそうになるが、力を入れて地面を踏みしめ奥歯をきつく噛み耐える。)
    (流れてくる心の力の制御にただ集中する。一度は同じ相手に失敗した技だが、今度は成功する確信があった。)
    い…っけぇ…!(飛来する☆に手をかざし、螺旋のイメージを描く。ゆっくりと回転し始めた☆はやがて大きな魔力の渦を纏い、)
    (敵を穿つために夜空を疾走する!) -- トナウ 2012-06-09 (土) 01:34:36
  • そうか、それがあなたが振るう王の力か、なればいずれどちらがより強き者か勝負だ!
    (夜空の星を背に輝く無数の☆。その輝きが何十、何百にも倍加され、足下の緑の草原が白く塗りつぶされるほどまぶしい。)
    (そのまぶしさの中で巨大な穿孔機へと変貌した☆が回転している。だが、決して折れぬ、破れぬ誓いはミハイにもある。だからこそ…)
    -- ミハイ 2012-06-09 (土) 01:55:26
  • ディオガ・バドルドン!!
    (マルレーネの叫びに応えて出現したのは、巨大な蝙蝠型のオブジェ。だがその大きさ)
    (すでに生物の範疇を越えている。広げた翼はトナウの呼び出したバベルガ・ガルファドス・オルダニオン)
    (のドリルすら凌駕する規模で、三つの首と6つの牙が草原に影を落としながら睨みを利かせる) -- マルレーネ 2012-06-09 (土) 01:55:35
  • 蹂躙せよ!
    (号令の元巨体はゆっくりと重々しく動き出した。巨大蝙蝠の腹、無数の腕が腕組みをして)
    (連なるそこが開かれ、黒い砲弾が飛び出し、地で爆ぜた。)
    (たった一発の爆発で地面が粉々に砕け、黒い雨粒となって天へと上る。)
    (たった一発で…それが無数に、続けざまに、後から後から、無尽蔵の絨毯爆撃と化して)
    (地に爆煙と炎を撒きちらし、巻き上げられた大地が光をさえぎる。情け容赦の無い地獄絵図を)
    (引きずりながら巨体は進撃する!) -- ミハイ 2012-06-09 (土) 01:55:45
  • なに、あれ……(出現した巨獣、そしてそこから放たれる威力に驚く。)
    曲がって……!(しかし呆然としている時間は無い、メモリによって込められた心の力を使い、回転する☆の軌道を制御し曲げた)
    (☆は沈むように高度を落としてから正面から巨大蝙蝠に激突する!) -- トナウ 2012-06-09 (土) 02:13:49
  • (回転しながら落ちる巨大ドリルの群れ、その1つの軌道を変えると他がぐらついて)
    (バラバラに吹っ飛びそうになる、それを手でつかんで押さえつけるようなイメージで、)
    (必死に手綱を握るトナウの手に自分の手を添えるように力の制御を手伝う。そして…)
    よぉぉぉぉしッッ!!そのままぶちぬけぇぇぇぇ!!!
    (絨毯爆撃はもう目の前まで迫っていた、だが恐れは無い、相手の術の顔面真っ向から)
    (殴りつけるように…ドリルを叩き込む!) -- メモリ 2012-06-09 (土) 02:31:58
  • (目を開けていられないほどの閃光が走った。鼓膜と同時に全身を激しく揺さぶる振動。)
    (吹き飛ばされてしまいそうな暴風と、焼け付く熱波。)
    (二つの呪文が炸裂した後、夜闇の中に濛々と立ち込める土煙のせいで暗い墓穴の底に)
    (落とされたような暗闇が周囲を包む。メモリとトナウの二人とも無事だった。)
    (最大呪文同士の衝突は相殺で終わったのだろうか。)

    (聳え立つ闇の中に、赤い点が4つ灯った。ゴウゴウと土煙を押しのけて頭の上から巨大な)
    (影を投げる者がいる。)
    (翼の片方は折れ三つあった首の1つがもげていた、その全身に入ったヒビがメリメリと)
    (音を立てながら広がっていく。だがそんな状態ながらも、ミハイの術は今だ空に君臨していたのだ。) -- 2012-06-09 (土) 02:32:06
  • ………勝負、あったようだな!
    (額に汗をにじませ、肩で息をしながらミハイが叫んだ。)
    殲滅せよ!
    ゴォォォォォォォォンン 遠い巨獣の叫びが汽笛のごとく鳴りひびいた。) -- ミハイ 2012-06-09 (土) 02:32:17
  • か、はぁ……(全身全霊を込めた術を撃ち終え力が抜ける、巨大蝙蝠に向けていた腕をだらりと下げよろける)
    メモリ、さん…?(メモリに抱えるように支えられ、なんとか倒れずにすんだ。しかし目の前を見れば、巨大な影は健在だった。)
    ダメ……だったね(その存在を示すかのような咆哮を聞き、適わなかった事を思い知る。)
    ………………(しかし、まだやれる事は無いだろうか。背中を預けるメモリを見る、先ほどからこちらの手を握る力は弱弱しく、メモリの疲労も大きいことを知る。)
    ………………(しかし、まだやれる事は無いだろうか。もうバベルガのような大技は無理だろう。しかし)
    まだ、諦めないよね……メモリさん……!(トナウはメモリを見る。いつも通りの不適な笑みがそこにあった。)
    行くよ……最後の、悪あがき……(メモリに背中を預けながら、睨みつける4つの赤い瞳に向けて両腕を突き出した) -- トナウ 2012-06-09 (土) 03:02:31
  • ええ…もちろん!
    (気合を入れなおし、震えて力の上手く入らなかった手に力を込めてトナウの手を握り返した。)
    ミツヒデルム!
    (満点の夜空を背景に再び煌く流星となって☆が降りてくる。)
    (半壊したとはいえ、目の前の巨体に対してその星たちは頼りないくらい小さい、だが…それでいい。) -- メモリ 2012-06-09 (土) 03:10:28
  • 再び術を撃たせる隙は与えん!そんな小さな力で我進撃、阻めるものか!
    (再び爆撃が始まる、爆煙が炎が吹き上がる。) -- ミハイ 2012-06-09 (土) 03:10:45
  • (一つ一つの小さな星を導く。束ねるように一点に導く。)
    (頼りないほど小さい星一つ一つに呼びかけるように導く。)
    (新たに星空から落ちてくる星たちに声をかけように魔力を込め、さらには)
    もう一度、お願い……!(今までの戦いのさなか落としてきた全ての星に呼びかける。)
    (地に落ちた星々は呼応するように輝きを取り戻し、動き出す。)
    (ある星は爆撃に相殺され、ある星は爆風に巻き込まれ砕ける。だが全ての星を砕くには至らず)
    (数多の星が全天全地全ての方向から巨体に殺到する!) -- トナウ 2012-06-09 (土) 03:29:57
  • ちっこいちっこいってバカにすんなよ
    (バベルガを放つとき地面に伏せていた☆達が再び浮かび上がり夜空に煌く。)
    どんなにちっこくってったなぁ…集まれば何にだって、負けやしない!ミツヒデルム!!
    (最後のダメ押しだ、スッカラカンになった魔力総ざらえして、さらに☆を呼び出す!) -- メモリ 2012-06-09 (土) 03:48:16
  • (月も地上の明かりもない原野は、いつしかまばゆいばかりに照らされていた。)
    (地を赤黒く染める炎の灯りではない。小さな光しか持たない星々がよりそい集まり)
    (煌々と夜を照らし出していた。)

    (流星の群れが破壊を撒き散らす巨獣へと落ちていく、1つが弾かれれば2つ目が)
    (3つ目が落ちてもまったく相手へ通じず、それでも、後に続くは無数の☆。)
    (夜空の星は雨の落ちる穴という寓話のたとえのように、天より流れ落ちた星々が)
    (土砂降りの流星群となって巨獣を打った!)

    (流星の嵐の中にひときわ高い、乾いた音が響く。巨獣の体が大きく傾いで行く)
    (汽笛のような鳴き声を断末魔にあげ、ついにもう片方の翼までをもがれた巨大な蝙蝠は墜ち、)
    (自らが焼いた大地の炎の中へと大轟音とともに消えていった。) -- 2012-06-09 (土) 03:48:20
  • はぁ……はぁ……(轟音と熱風が吹きすさぶ中、気力で何とか立っている状態だ。)
    やった…の……?(爆炎の中にミハイたちの姿を探す。彼らはまだ戦えるだろうか?) -- トナウ 2012-06-09 (土) 03:59:27
  • …ッ!
    (一瞬ミハイの表情に焦りが走った。だがすぐに焼け焦げた空気を吸い込むと供に冷静さを取り戻しす。)
    認めよう、あなたは強い、トナウ・シャルマーク、王族の名は飾りではない…今までの侮りも詫びよう、だが…!
    (そうだ、あいてはもうこれまで何発も呪文を打った、心の力は尽きているはず。)
    (それに比べて、ミハイ達は手傷こそ多いものの、まだ戦うだけの力を残している。) -- ミハイ 2012-06-09 (土) 04:22:49
  • くっそ、まだやる気!?
    (とっさにメモリは自分のメモ帳を引き抜いた。正直使えるか疑問だがせめて時間稼ぎくらいは…) -- メモリ 2012-06-09 (土) 04:22:56
  • …はぁ…はっ…はぁ………
    (ミハイに支えられながら荒く息をつくマルレーネが今だ輝きを失わない魔本を掲げる。)
    (俯き加減で、前髪に隠れた表情はうかがい知れないが、決して勝利をあきらめていはいないはずだ。)
    ギガノ・バド…
    (不意に呪文を紡ぐ声が止まった。激しく咳き込む暗がりの草原に聞こえる。)
    (続いて、バサリッと輝きを失った魔本が地面に落ちる音がした。) -- マルレーネ 2012-06-09 (土) 04:23:08
  • …マルレーネ!
    (ぐったりと、ミハイの腕の中で力を失うマルレーネの体。その腹から白いドレスを)
    (赤く染めながら血が滲み出していた。)
    ………
    (ミハイは無言でマルレーネの体を横たわらせると、自ら魔本を取り上げ立ち上がった。)
    (たとえその身が朽ちようと決して屈せず、あきらめることも無いというように。) -- ミハイ 2012-06-09 (土) 04:23:17
  • ふふんっどうやら、チェックメイトのようね…
    (メモリがニヤリと笑った。)
    術が使えない同士なら、二人相手でも五分でいけるって思ったんでしょう…おあいにく様
    私には心の力を回復させるすべがあるのよ!
    (腰に下げていたスキットルを取り出し蓋を開けるメモリ、強いバーボンの香りが漂う。)
    ふっ………ふふっ………うふふっ、こなんだはめったくそにやられたからねぇ………
    今すぐ100倍返しにしたらぁぁああ!魔界に帰っても私を思い出すたび震え上がれ!!
    (それはそれは、楽しそうに凶悪な笑顔で持って酒をあおり、輝きを取り戻す魔本を開く)
    (メモリさん。)-- メモリ 2012-06-09 (土) 04:23:32

  • (ミハイは無言のままだったが、その大理石の彫刻のように白く流麗な顔をさらに蒼白に)
    (しながら滝のように汗を流していた。)
  • マルレーネさん……!?(マルレーネが卒倒したのを見て困惑したのはミハイだけでは無かった)
    (確かにメモリの言うとおり、あと一息で勝利を掴めるだろう。しかし)
    メモリさん……手当てを……!(トナウはマルレーネの元に駆け出した。あれだけ気丈な彼女が倒れたのだ、容態は深刻だろう)
    (もう一度戦う意味を思い出す。何も失わせないで守る、その為に戦っているのだ。それは例え敵であろうと例外ではない) -- トナウ 2012-06-09 (土) 04:41:11
  • ちょっちょっとまった!
    (あわててトナウの手をひっつかむメモリ。)
    トナウちゃんの呪文じゃ自分は回復できないのよ!本燃やす前に助けたら意味ないでしょ!? -- メモリ 2012-06-09 (土) 04:53:56
  • ふふっ…そちらの女の言う通りだな
    (もはやあがきはせぬと、構えを解いて立つ。)
    敵に情けをかけるのもいいだろう…だが、目的を見失った優しさなど…ただの弱さだ
    (後ろに寝かせたマルレーネの方を一度振り返りるミハイ。)
    …彼女が口を利けたなら、情けを請う前に戦えというだろう、彼女を助けたくば…私を倒すが良い! -- ミハイ 2012-06-09 (土) 04:54:06
  • 目的、見失ってなんかないよ。(トナウは今までにはないはっきりとした口調で告げた)
    私達に、後2回も呪文を使う余裕があるかはわからない
    それにマルレーネさんも、もう持たないでしょ
    今しかないんだ。助けるには……
    だからメモリさん、力を貸して。ミハイくんもそこを退いて。
    私は皆を守って、失わせないために戦っているの……それが目的、見失ってないよ。 -- トナウ 2012-06-09 (土) 05:09:33
  • 誰も何も失わぬ戦いなど…何も変わらぬということだ…!
    敗者の屍の上にしか成り立たぬ未来だってあ………ごっ!
    (ためらわずに言い切るトナウを前に一歩ミハイがたじろぐ)
    (だが、簡単に折れてしまっては、立ち行かぬ覚悟なのだ。)
    (なおも食い下がるミハイにメモリが魔本の角をぶちこんだ。)
    (頭を押さえて悶絶するミハイ。) -- ミハイ 2012-06-09 (土) 05:32:53
  • あーもうっわかった!わーたわよ!
    (魔本を片手に肩をすくめながらメモリが言う。)
    トナウに頼まれちゃ嫌とは言えないわ
    (そういいながらもまんざらではない顔のメモリさんだ。)
    誰一人その手から零さずに守りたいか、それがたとえ敵でも…いいじゃない、そういうの
    悪くないわよ。ミツヒデルム!
    (まずは☆を呼び出す、☆はゆっくりと空をめぐる。)
    マジル・ミグファジオ!
    (そして癒しを与える女神を呼び出す呪文をメモリは唱えた。) -- メモリ 2012-06-09 (土) 05:33:08
  • メモリさん、ありがと……(そういって微笑むと、降りてきた星々をマルレーネを囲む様に空に配置する)
    (目を伏せ、意識を集中し星々の中心に女神の幻像と、魔法の月を呼び出す。)
    (トナウは治癒のイメージを思い描く、助けたい人のことを思う。)
    (横たわるマルレーネを魔法の月が優しく照らした) -- トナウ 2012-06-09 (土) 05:56:31
  • (ぐるりと円を描く☆の列の中に、優しい光を零す満月を両腕で掲げる女神の姿があった。)
    (ゆるく波うちながらたなびく髪は優しい川の水面のようで、月桂樹の冠をいただき、)
    (伏せた瞳と唇に微笑を讃える優美な女神の姿。)

    (やがて包み込むような月光の中で、荒く息をしていたマルレーネの呼吸が落ち着き)
    (はじめた。じくじくと広がり続けていたドレスの赤い染みが広がるのを止める。)
    (やがて、彼女は閉じた瞳をゆっくりと開いた。) -- 2012-06-09 (土) 22:47:58
  • はぁ……はぁ……(治癒の呪文は攻撃と違い連続的な集中力を要する)
    (死闘の果て極限まで磨り減った精神にそれは負担となった)
    良かった……(マルレーネが意識を戻すと同時に安堵とともにその場にへたり込んだ) -- トナウ 2012-06-09 (土) 22:59:28
  • (女神の掲げた月の光が消えていく。やがて静かに夜と星空が辺りに戻ってきた。)
    (ゆっくりと体を起こすマルレーネの瞳が傍らに無言のまま立つミハイと、座りこんで)
    (肩で息をするトナウ、本を片手につったつメモリの姿を見た。)
    ………
    (状況はすでに理解したようだ。ぎりっと拳を握り立ち上がると、ミハイの持つ)
    (赤黒い魔本へ手を伸ばし…不意に、その手をミハイにとめられた。)
    (何故と見上げるマルレーネの視線にミハイは応える。) -- マルレーネ 2012-06-09 (土) 23:22:40
  • …今は我らの負けだよマルレーネ………
    (小さく被りを振りながらミハイがつぶやくように言った。)
    命を賭してでも戦い抜くと私達が誓い、貫いたように
    彼女はその身を危険に晒すと分かりながら、誰一人失わせないという誓いを貫いた…。
    (まだへたり込んだままのトナウの横に膝をつく。)
    我本の持ち手の命を救ってくれた事、礼を言わせてもらう。 -- ミハイ 2012-06-09 (土) 23:22:53
  • (ひざまずき、頭を垂れるミハイ。彼が屈んだよりもさらに小さなトナウに、いつも)
    (不遜で尊大にすら見える態度を引っ込ませ、臣下のように礼を取る。)
    (落胆や媚からくる姿でないことは、マルレーネの目にも分かった。ミハイは本気で)
    (相手の勇気ある行動にたいし敬意を払ったのだ。)

    (ちなみにメモリはこういう雰囲気が苦手なのか、本の角で頭を掻いたりしていた。) -- 2012-06-09 (土) 23:23:32
  • 私のおかげ、じゃないよ……メモリさんも手伝ってくれたから……(頭を垂れるミハイを見上げ、困ったような笑顔で言う)
    ミハイくんだって、私達が本当に助けるか……わからなかったのに、退いてくれた……ありがと
    はぁ、はぁ…………きれい……(座り込んだまま空を見上げた) -- トナウ 2012-06-09 (土) 23:38:33
  • (トナウの後ろでドヤ顔してるメモリにも、静かに礼をするミハイ。)
    (ふと、トナウに釣られるようにミハイも空を見上げた。)
    (空に月は無く街の灯も遠い。中天を両分する天の川が煌いていた。)
    (白く輝くその大河から零れ落ちた飛沫のようにその周囲も星が充ちている。)
    (空には星明かりしかなかったが、それだけで十分に夜空は輝いていた。)
    (視線を地へと戻し立ち上がる。)
    ふふっ…今までの言葉を覆し、あの場で非情になる事ができる人物であれば、私は
    喜んで我願いを託したであろうな
    (メモリとトナウへ背を向け、マルレーネの方へと歩む。) -- ミハイ 2012-06-09 (土) 23:58:27
  • …………(月の無い空に輝く満天の星々を見上げ、トナウは思う)
    (いつかメモリに話した事、それぞれ違う輝きを放つ星のように沢山の人の輝きを見たいと言った事を。)
    (地上界に来てからこっち、色々な人に出合った。それぞれ協力したりぶつかり合ったりして関わりあって皆の違う輝きを知った。)
    ……私も、まだ、諦めてないから……いつか、ミハイくんにも手伝ってもらうからね……そして、願いを託して
    (右腕を空に伸ばす。満天の星空には当然手が届かない。しかし、それは前よりも身近に感じられた。) -- トナウ 2012-06-10 (日) 00:33:11
  • (空へ手を伸ばすトナウをミハイが見つめる、彼女がその手に掴もうと…手を届かせようと)
    (している世界、大きいものも小さいものもただ1個の星として同じ空に輝いている夜空)
    (時にぶつかり合い、飲み込みあいもする、爆ぜて無くなることもある。だが決して)
    (この世続くかぎり空から星の消えることはない。ぶつかり合いながら、形を変えながら)
    (砕けた欠片もいずれ寄り添い引き合って1つの星へと生まれ変わるのだ。)

    (彼女の夢見る世界がそんな、他者と手を取り合うこと寄り添うを恐れずに望める)
    (世界なのだとしたら、それは本当に素晴らしいものなのかもしれないとミハイは思った。)
    (だが…彼とても夢はある、決してやすやすとは手放せない願いが。)
    願い・欲望は心より生じて、その心を象り、そのものとなる…
    私は生き続けるかぎり、力を持つ限り決して私の心を誰にも預けはすまい。
    今は引かせてもらう、だが…負けはしたが、敗走はせぬ。我らはまだ戦う力がある故にな -- ミハイ 2012-06-10 (日) 01:05:54
  • (悠々と背を向けるミハイに向けてメモリがむすっとした顔で言い返す。)
    はぁ!?おめー助けてもらっといて偉そーに!トナウちゃんがお願いしなかったら
    ばっちりトドメ刺してたんだかんなー! -- メモリ 2012-06-10 (日) 01:06:04
  • 別に助けてくれなんて頼んでないわよ
    (大きな瞳を半月のような形にしてマルレーネがメモリを睨み返す。)
    だいたいあんたね、その眼が気に食わないのよ、何で私と同じ色してんの?
    パクるんじゃないわよ、えぐりなさいよ。 -- マルレーネ 2012-06-10 (日) 01:06:14
  • はぁー!?一向にパクってなどいませんが!?むしろ私がオリジナルだよ!
    大体お前は私になんの恨みがあるんだいちいちつっかかってきおってからに!
    あのままほっといてやりゃ良かったわ! -- メモリ 2012-06-10 (日) 01:06:27
  • あんなのかすり傷だしー全然平気だったしーしししのしー
    (ふーんと横を向いて鼻息を吹くマルレーネ、だんだん小学生のケンカじみてきた。) -- マルレーネ 2012-06-10 (日) 01:06:38
  • うわっムカツク!おらぁ!そんなに決着つけてーならやってやるわです!!
    来いよ!チビガキィ!本なんか捨ててかかって来やがれ!
    (背後にヒゲのマッチョが出現しそうな雰囲気でメモリが気炎を上げる。)
    (なんとなく分かり合う魔物の子のよこで分かり合えない人間達…。) -- メモリ 2012-06-10 (日) 01:06:47
  • メ、メモリさん……も〜…(浸ってるトナウの雰囲気ぶち壊しな喧騒に振り返る)
    マルレーネさんも、喧嘩しな……げふっ!?(止めに入ろうと立ち上がるが、脚に力が入らずつんのめってしまった)
    痛た……ふふっ(顔から転んだが、何がおかしいのか笑いがこみ上げてきた) -- トナウ 2012-06-10 (日) 01:25:00
  • …引くぞ、マルレーネ
    (ぎゃいのぎゃいのわめくマルレーネを不意に抱き上げてお姫様だっこするミハイ。)
    (さすがのマルレーネもぼふっと顔を赤くして黙ってしまった。) -- ミハイ 2012-06-10 (日) 01:29:22
  • おわっと、大丈夫?トナウちゃん
    (あわてて転んだトナウの元に駆け寄る。)
    トナウー?
    (なぜだかトナウが急に笑い出したものだから、ちょっと首をひねっていたメモリも)
    (つい釣られて笑い出す。) -- メモリ 2012-06-10 (日) 01:29:31
  • ふふ……ごめん、なんか、気が抜けちゃったみたい……あははは(メモリに手を取られ起き上がりながらも笑う)
    ありがと、メモリさん…… -- トナウ 2012-06-10 (日) 01:38:10
  • いいさ私達は…今度はちゃんと勝てたんだ
    (トナウと引き起こした手をさらに引いて、その肩に腕を回した。)
    トナウががんばったから、私もがんばれたのよ、だから私こそ………ありがとう。 -- メモリ 2012-06-10 (日) 01:56:01
  • …さらばだ、トナウ・シャルマーク、星の魔女よ
    再び相見える時こそ、雌雄を決す時と望む!
    (トナウとメモリに背を向けて、ミハイは暗い夜の中へと歩みだす。)
    (ミハイにお姫様だっこされながら、マルレーネは最後にメモリに向かって)
    (アッカンベーとしていた、むろんメモリもきっちり地獄に落ちやがれとジェスチャーで返す。) -- ミハイ 2012-06-10 (日) 01:57:04
  • ミハイくん、マルレーネさんも……じゃあね、次も負けないよ……(歩き去るミハイの背中を見送る)
    ……メモリさん、私達も帰ろう(肩を抱くメモリの顔を間近に見つめた) -- トナウ 2012-06-10 (日) 02:04:42
  • ええ、帰りましょうか
    (間近にあるトナウの顔へ頬をよせて・・・こつっと額を当てた。)
    さっき一杯ひっかけたからメモリさんぜっこーちょーだしなー!さあ!女王の凱旋といきましょうか!
    (不意打ちでトナウを肩ぐるま) -- メモリ 2012-06-10 (日) 02:11:09
  • きゃっ、メモリさん……!?(不意に担がれ慌てる)
    そんな、恥ずかしいよ……(少し酔いの入ってるメモリさんに囃され恥ずかしさが込み上げるが、今は良いかなとも思う)
    (街に着いたら下ろしてもらおう、それまでの山道は二人きりだ。)
    あ……(見上げれば、先ほどよりもほんの少しだけ星空が近くにあった。) -- トナウ 2012-06-10 (日) 02:21:47
  • ***
    (酒場の街から列車に揺られること十数時間…たどり着いたのはなだらかな山脈と)
    (原野に囲まれた静かな田舎町だった。朝方に駅を降りて灰色の石畳とオレンジの)
    (煉瓦壁の街を歩き回りながら、ミハイとマルレーネの足取りを追った。)

    (田舎の小さな町のことだ、割と目立つ格好の二人組みの情報は簡単に集まる)
    (1つ1つ手がかりのメモが増えるたび、メモリは自然と無口になっていた。)
    (そして、ついに先日に目的の二人が泊まったという宿で。町の背後にある山へ)
    (入るための準備をしていた事を聞いた。)

    (そこへ到る道は1つの街道だけで、山を越えて先へ伸びる道は無い………。) -- 2012-06-05 (火) 01:15:46
    • この先、だね……(目の前にそびえる山を見上げる。)
      (朝から情報を集め、ここに至るまでにはすっかり夕暮れになっていた)
      (魔物とはいえ子供なので、少ない体力の消耗を抑えるように休み休み行ってたせいで時間が掛かってしまった)
      行こ……(真剣な表情で、傍らに立つメモリに声をかける) -- トナウ 2012-06-05 (火) 01:28:58
      • もし、あいつらが居たとしたら夜になっちゃうけど…大丈夫?
        (街道の入り口にたった辺りで、そんなことをトナウへ聞いてみた。)
        (当然夜間の遭遇も想定してはいたが。いっつもノリと勢いで突っ走るメモリらしからぬ発言だ。) -- メモリ 2012-06-05 (火) 01:37:36
      • うん、大丈夫……ちょっと疲れたし、月は無いけど…星は出てるから……(夕日に染まる空の中に一番星が見える)
        (トナウの国、月の魔女の国には月と関係が深い種族が集まる。満月の日には活性化する種族特性があるが)
        (今は星が出ているだけでもありがたかった。)
        天の川、よく見えるかな……? -- トナウ 2012-06-05 (火) 01:52:17
      • (ふっとメモリが笑った。)
        どうやら緊張しすぎは私の方だったようね………うん、見える見える、ここは私んちのあたり
        よっかずっと空気も澄んでるし、地上の明かりも少ないからね。
        うぉーし!とっとと、やっつけてキャンプがてら星見酒としゃれ込んでやるわ! -- メモリ 2012-06-05 (火) 01:58:25
      • 楽しそうだね……絶対、勝とうね……!(空から目を戻し山道を見据え、メモリの横を歩き出した) -- トナウ 2012-06-05 (火) 02:10:05

      • (オレンジの空に藍が深く降りてくる頃。土を固めただけの街道の向こう側に)
        (二つの長い影が伸びている。その先端はすでに夜闇の中へ溶け込んでいた…。) -- 2012-06-05 (火) 02:29:07
      • ・・・・・・・・・
        (無言でマルレーネは魔本を取り出し開く。)
        (その姿を見れば、ミハイは足元に重そうな荷物の入った皮袋を落とした。) -- マルレーネ 2012-06-05 (火) 02:29:19
      • あらーいつの間にか挨拶も要らない仲って事かしら
        (二人から数m、相手の間合いの真っ只中にふてぶてしく立つメモリ。ほんとうに)
        (こういう憎たらしい態度をとらせるのがよく似合う奴である。) -- メモリ 2012-06-05 (火) 02:30:27
      • 私、あなたの事嫌いだもの…いいわねミハイ? -- マルレーネ 2012-06-05 (火) 02:30:37
      • 構わん -- ミハイ 2012-06-05 (火) 02:30:47
      • ミハイくん……(声をかけてから、ためらう。いったい何を言えば良いのか)
        私、あの時から考えたの、なんで戦うのかって……私が勝って、何をしたいかって……
        (以前出合ったときの事を思い出す。突然現れて、公園まで連れて行かれたあの時の事。)
        私は、皆を守りたい……私より弱い人、戦えない人……その皆を守るために、戦うよ…… -- トナウ 2012-06-05 (火) 21:52:52
      • (昼の熱気を孕んだ風が消え行こうとする夕日に照らされる草原を吹きぬけ、マルレーネの)
        (長い銀髪と白いドレスが翻る。繕われてはいるが、所々に破れ、血の跡がついていた。)
        (おそらく、背後に見える山に別の敵と戦ったあとなのだろう。だが彼女は)
        (疲労の色など見せずに、夕日より赤く燃える色の瞳でメモリを睨んでいた。)

        (白は特別な色だ、すぐに汚れて他の色に染まってしまうから、いつまでも)
        (気高く輝き続けるには、勝ち続け決して他者を要れてはならない、孤独な色だ)
        (目の前の小さな少女は、幾多も戦い続けながら。以前にメモリが見たときと)
        (変わらぬ輝きを保ち続けている。)
        (そして、その傍らに彼女の孤高を無言の重圧でもって権威付ける存在が居る。)
        (敵の牙で刃でその身を砥がれて一層荒々しく強大な力を感じさせながら。)
        (纏った白に一切の隙も見せないミハイ。)
        (ミハイとマルレーネ、この二人も自分達と同じように強く成長を続けていたのだと)
        (メモリは思った。)

        (だが、負けてやる気も折れてやる気もしない、だからメモリはいつものように)
        (勝気で悪戯っぽい笑顔のまま二人の真正面に立つ。) -- 2012-06-05 (火) 23:49:13
      • (直立不動のまま、ミハイはトナウの言葉に小さく頷いた。マルレーネの前へ立つように)
        (一歩進み出る。)
        守ることは王の第一の責務だ、異論はない。…噂は当てにならないものだな。
        やはり女王の孫は伊達ではないか………ではあえて問いたい。
        (ミハイもトナウの力が増したことは認めた、認めたから一度は無くしたトナウへの)
        (興味を持ち始める。)
        弱き者、戦えぬ者同士が相争っていたら、如何にするか? -- ミハイ 2012-06-05 (火) 23:49:24
      • それは……(トナウはミハイの目を見て応える)
        喧嘩は、良くないよね……でも、仕方が無い事なの
        私達は、違うから……誰もが、自分の願いを叶えるので、精一杯で……相手の事を考える余裕なんて……
        (トナウは思い返す。ミハイ達に負けた後の事、メモリと衝突した事を)
        だから、喧嘩して……でも、争うことでお互いのことがより深く見える……
        争って、でも何も失わないで、互いを理解できるようにしないとダメなの……
        そして、いつか、争わないでも皆が他の人を思いやれる……そんな風にならないと……
        だから私は…………そんな国を作るって決めたの……!

        (トナウはミハイの目を見て問いかける)
        ねえ、ミハイくん……ミハイくんは何で、戦うの……?
        私、まだミハイくんが、なんで戦ってるのか……知らない……
        あの時は、私の事ばかり話して、て……ミハイ君の事、なにも聞けなかった……ごめんなさい
        マルレーネさんだって、理由……あるんでしょ……?出来れば、知りたい……戦わなきゃいけないとしても
        ……それでも、全てを知って……受け止めたい……
        だって、ミハイくんも、マルレーネさん……の願いも、叶えてあげたいから……
        私は、皆の夢を守りたいから……! -- トナウ 2012-06-06 (水) 00:32:49
      • よき理想だ…。もし、あなたが王になれば、誰もが自らの住む地を他者のために
        分け与え合い、同じ理想と幸福のもとに分かり合う世界を夢に抱くだろう。
        (まっすぐに向けられるトナウの視線を受け止めながら、ミハイが深く頷く。)
        (彼は本気でそう思っている、決して幼稚な夢想や理想論だとあざけることは無い)
        私の目指す所もまた同じ、乱世に生き疲れた者達の平穏に他ならない。
        (不意に、ミハイの黄金色の瞳が闇の中で揺らめいた。山の端に指をかけていた夕日)
        (はすでに居ない、夜が降りてくる。その闇の中で光度を増していく二つの黄金が)
        (トナウを見つめ返す。)
        すべての夢を守り、理想のうちに生きる夢を見せる王…人々に望まれる王の姿だな。
        だが、足りぬ私の理想を預けるには…果てしなく続く魔界の乱世を納めるには…
        トナウ・シャルマーク、あなたの理想には…力を振るう意思が足りない。 -- ミハイ 2012-06-06 (水) 01:18:09
      • ミハイくんの……言う通りかも知れないね……
        私だけの意思じゃ…皆を束ねる力は無いかも……
        でも、それでも私は……力で押さえつける事はしたくないな……
        だってミハイくん、それじゃ結局誰かを失っちゃう……それは、悲しみと
        新たな擦れ違いを生んじゃう、よ……?
        ミハイくんが……そうすることで、皆の平和を望むなら……私は、負けられない……
        ミハイくんの願いは、私が叶えさせて貰うよ……
        (宵闇の中、トナウは一対の黄金色の輝きと、無数に輝く星明りを見た) -- トナウ 2012-06-06 (水) 02:01:06
      • ・・・私が戦う理由、まだしかと伝えては居なかったな。
        (以前のように、怯え、自分の言葉を言いよどむトナウは居ない。)
        (はっきりと意思を覚悟を示したトナウへミハイも真正面から対峙した。)
        そうだ、私は魔界の民達に更なる苛烈な戦いを強いる者だろう。
        だからこそ………我覇道を敷く戦い以外の一切、欲望のままに力を振るう者を
        決して許しはしない!
        何百年も戦乱の続く魔界に総ての者の願いを受け入れる器はない…。

        総ての闘争を私が始め、終わらせる。総ての裁定を私が下し、正邪を敷く。
        与える総ての慈悲、総ての略奪をただ一人、私の名をもって遂行し
        賞賛も怨嗟もただこの身一つで受け止める。戦いを終わらせられる者とはそうした
        者だ。王という孤独を剣として振るう覚悟のある者だ。
        ゆえに・・・我願いを預けることは出来ぬ! -- ミハイ 2012-06-06 (水) 02:33:20
      • そっか……強いね、ミハイくんは……
        全ての痛みを、自分で受けようとしてる……優しいね
        でも、だからこそ……それをミハイくん一人に背負わせられない……
        自分から傷ついても良いと思える、貴方みたいな人が、皆で力を合わせれば……
        全てを受け入れる器は……ちゃんと出来るはずだよ……
        行こう、メモリさん……(トナウは、目の前の敵から目を離さずに、傍らに居るパートナーに声をかけた) -- トナウ 2012-06-06 (水) 22:45:12
      • うんうん、聞く耳持たぬっていうならあとは拳で語るしかないわよね。
        (本を開き、メモリが頷く。以前目の前の二人に感じたような重圧感は感じない。)
        ………おい、チビガキ!ちゃんと聞いてたか、これが私の王女様だ
        (唐突にずびしっとマルレーネを指差してドヤ顔きめるメモリさん。)
        しかめっ面な現実の話よっか、全力でこの夢に体張る方が楽しいわ、
        何せ私は冒険者だからね、未来や希望だけは一切妥協できない商売なんでね! -- メモリ 2012-06-07 (木) 00:43:09
      • (メモリにドヤ顔されたマルレーネが血のよう赤い瞳を伏せる、憂いを帯びて嘆息する唇に)
        (僅かな残光をうけて光る銀糸のような髪がかかった。息を吸い込む…。)
        うっさいバカ!!バーカ!バーカ!それから…バーーーーカッ!ドヤ顔すんなバカ!!
        (おキレなさった。そしてバカと5回も言いなさった。相当バカにしたい様子である。)
        故郷を勝手に戦場にされたことがないから、そんな事言えるのよ!
        生まれた時から顔も知らない奴らの戦いに巻き込まれて生きてないから!
        (マルレーネの手の中で赤黒い魔本が輝きを増す。)
        今すぐ戦いを止めてくれるなら、どんな酷い奴でもいいから助けて欲しいって…
        家や畑を踏み荒らして燃やす奴らを追い払えるためなら命がけで戦ってもいいって…
        ほんの少し焼け残った物を、昨日まで助け合ってた人達と奪い合いなんてしたくないって…
        何度も思ったわ、でも私の元へは救世主は来やしなかった、神様も何も聞いてくれないわ。
        願いも理想も何も変えてくれなかった…だけど…
        ミハイの力は私たちを踏みにじった奴ら両方ともぶちのめしてくれた。

        今まさに虐げられてる人達に必要なのは…今すぐに救ってくれる力よ!
        ガンズ・ゴウ・バドル! -- 2012-06-07 (木) 00:43:15
      • マルレーネさん……(拒絶するように放たれた呪文、マルレーネの言葉を聞きトナウは思う、虐げられた者の事を。)
        (トナウはシャルマークが安定してから産まれた。隣国との争いはあるがそれを間近に見た事は無い。)
        (マルレーネの体験したものをトナウは知らない。だからこそ、彼女に話をもっと良く聞かないと。)
        メモリさん、ミツヒデルム……!(飛来する蝙蝠の弾丸を相殺するべく、空から星を落とす) -- トナウ 2012-06-07 (木) 01:14:42
      • (ミハイのマントの中から現れた無数の蝙蝠が弾丸へと姿を変えて射出される。)
        前よ!
        (トナウに操られた☆は次々にメモリたちとマルレーネ達の間に流星群となって)
        (地上へ降り注ぐ。弾丸に穿たれ、あるいは地面と衝突して消えていく☆達。)
        そいでもってぇぇ…!ランズファルス!
        (前と叫んだメモリの指示はただ☆を前方へ集めるためだけではない。)
        (爆煙と砕けた☆の欠片が混在する中を前進していく。) -- メモリ 2012-06-07 (木) 01:32:37
      • わかった……!(メモリの掛け声と共に前へと走り出す)
        (ランズファルスによって槍状になった☆がトナウの前方の地面に刺さる。)
        ……えーい!(それを手に取るとそのまま走りぬけ、ミハイに向かい特攻をしかける) -- トナウ 2012-06-07 (木) 01:46:13
      • ぬぅん!
        (トナウの突き出す☆の槍の穂先を手のひらでいなし、突撃してきたトナウを位置と入れ替える。)
        (最初の位置と真逆の位置でトナウとミハイは向き合い、反撃の呪文を放つ態勢を取った瞬間だ。)
        マルレーネ!
        -- ミハイ 2012-06-07 (木) 02:05:55

      • (ミハイがトナウ越しに見えたのは、一直線にマルレーネへと走るメモリの姿)
        (攻撃をかけるトナウを追い越し、メモリはマルレーネへと拳を握り)
        こなんだの続きしましょーか、こんのクソガキ!
        (思いっきり蹴りをぶち込む。) -- メモリ 2012-06-07 (木) 02:06:07
      • あぐっ!
        (修羅場をかなり潜り抜けてきたわりに、実に素直にマルレーネはひっかけられて)
        (思い切り蹴り飛ばされて後ろへ飛ぶ、だが倒れこむことはなく、すぐにドレスの)
        (裾を翻して立ち上がり構えを取った。) -- マルレーネ 2012-06-07 (木) 02:06:17
      • あぅ…!(ミハイに軽くいなされたたらを踏む。)
        (やはり体格差があっては無謀かと思う。しかしこちらは囮でもある)
        (今トナウはマルレーネたちに背を向けている。ミハイが呪文を放ったらマルレーネを巻き込むことになるだろう)
        ……メモリさん、頼んだよ(槍を構える。接近戦で勝てるとは思わないが、メモリがマルレーネから本を取り上げるまで時間を稼げれば良い) -- トナウ 2012-06-07 (木) 02:25:07
      • まっかせとけい!
        (背中合わせに立つメモリとトナウ、そしてその二人を挟んで向かい合わせになるミハイとマルレーネ。)
        (挟み撃ちのかっこうだが、これが狙い。) -- メモリ 2012-06-07 (木) 02:58:08
      • バド…
        (だがそれでも、怯まずに呪文を唱えようとするマルレーネへ、鋭くメモリの追撃が迫る。)
        (トナウとミハイでは体格で不利があるが、それはそのままメモリとマルレーネでも同じ事だ)
        (さらに加えて・・・!) -- マルレーネ 2012-06-07 (木) 02:58:25
      • Reproduction!片手で器用にメモにペンを走らせる、マルレーネが呪文を唱え終わるまえに)
        (出現したのは山のように巨大な影。それは棍棒を握り締めたトロールだった。)
        ほーれほれほれ!力こそ正義なんだろー?手加減無しの私はー…めっちゃ強いかんな! -- メモリ 2012-06-07 (木) 02:58:35
      • (マルレーネへ巨体が棍棒を振るう、寸でのところでかわした彼女の横に深々と棍棒が地面に)
        (めり込んでいた。呪文を唱える暇は無い。マルレーネの髪が跳ねた土と一緒に)
        (汗で額にはりついた。) -- 2012-06-07 (木) 02:58:41
      • なるほど…自身が力を持たずとも戦えるという事か…したたかな事だ。だがさっきの言葉よりは
        よほど説得力はあるぞ
        (トナウへ向けてミハイが飛び込む、長い槍の間合いもものともせずに、拳をトナウへと放つ!) -- ミハイ 2012-06-07 (木) 02:58:57
      • メモリさん、抑え目に……!(信じてはいるが殺してしまわないかと、一度だけ釘を刺すように言った)
        や……!(そうこうしているうちに放たれたミハイの拳を、槍を盾にして受ける。)
        (反動で後に下がる時、横に交わしたマルレーネが背になるように位置を調整する)
        (時間稼ぎとは言え、防戦一方ではこのまま押し込まれてしまう。)
        やぁ!(意を決して構え直し、ミハイに槍を振るった) -- トナウ 2012-06-07 (木) 03:17:02
      • (呪文を封じられ、丸腰の状態でもミハイの戦闘能力はトナウを上回っていた。)
        悪くない槍捌きだ
        (振るわれる槍の穂先がミハイのマントを掠めて切り裂く、ほとんどその場を動くことなく)
        (トナウの攻撃を避け・・・)
        だが、未熟は否めぬ
        (空ぶるトナウの槍が動きを止める前に、振り上げた足で槍の柄を踏み切っ先を地面へ叩き落さんとすばやくミハイが動く。) -- ミハイ 2012-06-07 (木) 03:25:12
      • かっ…!?(接近戦の経験の浅さが出た。突然槍に加わった重さに咄嗟に対応できない)
        (槍を突き出し前傾になった姿勢はそのまま槍の加重に引っ張られ、トナウは前のめりに倒れた) -- トナウ 2012-06-07 (木) 03:32:24
      • (メモリの呼び出したトロールの攻撃をぎりぎりの所でかわし続けるマルレーネ。)
        (防戦一方だが、ミハイの優勢が彼女に反撃の機会をうかがわせる。) -- マルレーネ 2012-06-07 (木) 03:38:09
      • 後ろよ!トナウ!
        (メモリの再現は魔物の術を使う以上に膨大な集中力を必要とする、トロルとマルレーネから)
        (目を離すことはできない。だがメモリは振り返ることなくトナウへ後ろへ引くよう叫び・・・)
        ヒデルム! -- メモリ 2012-06-07 (木) 03:39:17
      • (倒れる瞬間、身を捻る。仰向けになるように槍を踏むミハイを見上げ、そして天に腕を突き出す。)
        (この距離なら狙いは正確だ。☆はまっすぐにミハイめがけて落ちてくる。)
        (あとはミハイが☆を対処してる間に体勢を立て直せば良い。メモリの素早い対応があればこその乱れの無い完璧な連携だった。) -- トナウ 2012-06-07 (木) 03:53:28
      • (今まで一切表情を変えなかったミハイが追撃を放たんと振り上げた拳を握ったまま)
        (ハッと頭上を見上げる。そこにはすでに眼前まで迫ったヒデルムの巨大な☆があった。)
        ぐぅおおおお!!
        (とっさに振り上げた拳は勢いがたらず、巨大な流れ星はミハイを撃ちすえ、その膝を地に着かせた。) -- ミハイ 2012-06-07 (木) 04:01:56
      • (跳ぶように身を後に引いて体勢を立て直す。メモリとマルレーネとの距離は縮まっているがまだ余裕はある。)
        はぁ…はぁ…(接近戦は消耗が激しかった。凌げば終わる防戦だが、休む余裕も相手を休ませる余裕は無い。)
        (トナウはミハイの足元に置いてきた槍の魔力供給をカットし、元の☆に戻した。)
        メモリさん……ファルガ!(メモリに呪文をと呼びかける。ミハイの足元の星が光った。) -- トナウ 2012-06-07 (木) 22:29:12
      • (流れ星が打ち下ろされ、天へと突き上げる極光がミハイを焼き、)
        (逃げ場の無い力が打ち合わせた巨大な拳のごとくミハイの体を挟み撃った。)
        (均衡が崩れたとき、ミハイはようやく弾き飛ばされるように挟撃から抜け出した。)
        ………
        (地に膝と手をつくミハイの表情に余裕は無い。以前の戦いとはまったく逆に)
        (術を封じられ一方的にねじ伏せられている。目の前のトナウは間違いなく強敵となっていた。)
        (下手を打てば負けもありうる。ひしひしと傷ついたその身に重圧を感じながらミハイ)
        (ゆっくりと立ち上がる。)

        (だが、彼に決して焦りも恐れもない、強敵を前になおも堂々と真っ直ぐに対峙する。)
        強いな、だが…私は決して私以外の強さに折れることは許されない
        (それは己だけでなくマルレーネも同じ事、だからこのままでは終わらない。) -- ミハイ 2012-06-07 (木) 23:30:59
      • (勝てる!メモリは思った、今は完全に武器を抜こうとする相手の手をこっちが押さえて)
        (なおかつ一方的にボコしてる状態だ。)
        悪いけどこのまま完封で終わらせてもらうわよ! -- メモリ 2012-06-07 (木) 23:31:08
      • (メモリの声に押されるようにマルレーネを襲い続けるトロールが吼え、構えた棍棒を水平に)
        (薙ぎ払った、その瞬間だ!それまで只管本を守りながら逃げ回っていたマルレーネが足を止め)
        (逆に山のように巨大なトロールへと飛び込んだ。ヤケでも起こしたのか一体どういうことか)
        (驚いたのはメモリの方で、狙いは足止めであって本気で轢き潰すつもりなどないのだ。)
        (だがすでに、馬1頭ひっつかんで振り回してるような巨大な棍棒がマルレーネの細い)
        (腕にぶち当たり…その体が宙を舞った。) -- 2012-06-07 (木) 23:31:16
      • (マルレーネの意識が一瞬衝撃で飛びそうになる、ぐるぐると振り回される視界がさらに)
        (激しく揺さぶられて全身の骨が砕けたみたいな痛みが走った。)
        ………は…ひっぐぅッッ!!
        (肺の空気が地面とぶつかった瞬間に全部飛び出してしまったように呼吸ができない。)
        (だが、ぺしゃんこになった肺をさらに押しつぶして息を吐く、その瞬間に)
        (激痛とともに空気が胸の中に戻ってきた。立ち上がるよりも先に地にうずくまったまま)
        バルガマシルド!
        (彼女は呪文を叫んだ!その瞬間だ、巨大な黒い石積みの壁が倒れ伏すマルレーネの前に)
        (聳え立つ。) -- マルレーネ 2012-06-07 (木) 23:31:37
      • メモリさん……!?(背後で何かが地面に激突した音と、呪文が発動した魔力の流れを感じる)
        (しかし振り返る事はしない。メモリを信じていることもあるが、目の前の敵はそんな隙を見逃さないだろう)
        (あれだけの攻撃を受けて、まだ折れないミハイを見る。これまでが有利に働いたからといって、油断が出来る相手ではない。) -- トナウ 2012-06-07 (木) 23:54:49
  • (畳み1.5畳程、薄い壁で通路と仕切られたコンパートメントの中は向かい合わせに)
    (茶色い革張りの細長いシートが二つ設置されている。その座席の上に張り出し)
    (た棚は立ち上がるとき気をつけないと頭をぶつけそうだ。)
    (そこは寝台車の2等客室だ。トナウとメモリは街を離れて移動中だった。)
    (夏の暑い盛りも過ぎた頃だが、狭い客室の中はちょっと蒸す、下半分だけ)
    (上げた窓の外は真っ暗であまり清涼感は感じられなかった。時折遠くの街や村)
    (の明かりが横を通り過ぎていく。) -- 2012-06-02 (土) 02:25:18

    • (空調の効きもいまいちな2等客室に揺られながら、メモリは時々座席の革張りに)
      (開いた綻びに指をつっこんだりしてる。服の糸のほつれは引きちぎるタイプの人間だ。)
      うーむ…やっぱり犬達もつれてくればよかったかしら。
      (ほつれ弄りは飽きたのか今度は冷凍ミカンの皮など剥く。) -- メモリ 2012-06-02 (土) 02:25:28
      • (低い天井は苦手だ。まだ身長が低いとはいえ油断してるとツノが引っかかる)
        (痛覚は無いが衝撃は頭に伝わるので良いものじゃない。先ほども荷物を取り出そうと立った時に)
        (上の棚にツノが甘く刺さってメモリに笑われてしまった。)
        (ギリギリぶつからないと思っていたが、知らないうちに身長が少しだけ伸びていたらしい)
        コッヘルくん達となら、大丈夫だよ……犬さん達も2人に懐いてるし、それに……
        これから、行く先で何があるか、分からないし…… -- トナウ 2012-06-02 (土) 02:45:12
      • それもそうか………今更だけどやっぱりちょっと無謀な気がしてきた。
        ぬぅぅぅん…大丈夫かなぁ………あ、みかんいる?
        (剥いた冷凍みかんをトナウに差し出すメモリが、行っているのは犬1と犬2の事ではない。)
        (もっと別の、この闇の中を突き進む列車の行く先に待つもののことだ。) -- メモリ 2012-06-02 (土) 02:58:42
      • うん、大丈夫だよ……メモリさんと、私なら…きっと……
        (確証はない。だけども以前とは違い、漠然とした恐れを感じる事は無かった。)
        いただきます……冷た… -- トナウ 2012-06-02 (土) 03:12:19
  • この夏は色々あったしの
    (メモリは冷凍みかんの冷たさにブルッとするトナウににやにやしつつ、少し温くな)
    (ったビールの缶を傾ける。)
    (例年、今年は何かするかと思いながらもいつもどおりの日々をやり過ごしてぼんやりと)
    (終わっていくだけの夏に比して、今年は彼女の人生で最高密度といってもいいほどの)
    (イベントが目白押しであった。)
    ふふっ、最初に出会った頃のトナウちゃんだったら私があーどうしよ!なんて言い出したら
    一緒になってオロオロしてたよね絶対。 -- メモリ 2012-06-02 (土) 04:10:34
  • そうかな……?そうかも……(苦笑いで応える)
    色々、あったからね……(思い返すのは、メモリと出会ってからの事)
    (初めての敗北の事、そして喧嘩した事。和解してからも様々な事があった) -- トナウ 2012-06-03 (日) 22:11:12
  • 海行ってみたりなー、山行ってみたりなー
    (色々あったといえばそりゃ当然戦いの事が来るはずだろうに、唐突にその間の事を)
    (思い出しているようだ。)
    山行った時犬’sが虫取ってバリバリたべた時、トナウちゃんめっちゃびびってたりなー
    (犬1犬2は見た目犬耳の少女なので、中身がほぼイヌソノモノだなんて事情を)
    (知らなければ、生のセミなどを捕まえてバリバリ食べ始めたらそりゃ驚く。)
    海行ったらいったでミミクリの宝箱が沖まで流されて漂流しかけたりなー
    (実際あわや沿岸警備隊出動という大騒ぎであった。) -- メモリ 2012-06-03 (日) 23:51:0000:08:17};
  • あの時は……どうなることかと思った……私もコッヘルくんも泳げないし……
    (泳げないとはいえ動転しすぎていた事を思い出して少し恥ずかしい)
    夏祭りの時も……はぐれて……ちょっと心配だったけど
    (人込みの中、夜店に気を取られていたらメモリとはぐれてしまった事を思い出す)
    でも、メモリさんが探してくれて……なんとかなったよね……だから、大丈夫…… -- トナウ 2012-06-04 (月) 00:18:26
  • しっかりしてるようで意外とそういうとこ抜けてるからねトナウちゃん
    まぁ今まであんまり外で歩いたことなかったらしゃーなしか。
    (新しい缶ビールの缶を開けながら、列車の窓枠に肘をかける。)
    そういやあの時何の店みてたんだっけ。 -- メモリ 2012-06-04 (月) 00:34:54
  • あの時は……お面屋さんを…おかしいのがいっぱいあって…それで見とれて……うぅ
    (自分でも子供っぽい理由だと感じたので恥ずかしくなる。)
    でも、だいたい、あの時は、メモリさんがお酒を……(飲みすぎるから、と言おうとして思いとどまる。)
    (それは、断酒を強行して大変な目にあったのを思い出したからだ。しかし戦えなくなったも困るので)
    明日は……戦い終わるまで……お酒、禁止だからね……? -- トナウ 2012-06-04 (月) 00:53:29
  • うぐっ・・・わかってるわよ、祝杯は後にとっておくわ。
    (列車が駅を出てから1〜2時間、目的地につくのは明日の朝になる。)
    (メモリの手のなかで冷えた缶ビールが盛大に汗をかいていた。)

    (目指す先に居るのは、マルレーネそしてミハイのコンビだ。2段ベッドの上に)
    (置かれたバッグに押し込んだ魔本に、残りの魔物の数が40体になった旨の文字が
    (浮かび上がったのが数日前。たしかにトナウはあの時よりずっと強くなった。
    (だけど勝てるかと言われれば断言はできない…。)

    戦いといえば…
    (缶ビールをテーブルに置いてメモリはトナウの方を見る。)
    あのメッタルにーちゃん意外なキャラだったな -- メモリ 2012-06-04 (月) 01:19:37
  • うん……良い人だったね……もっと怖い人だと思ってた……
    本当は、凄く優しくて……デュラムくんの事、任されちゃったし……
    (敵にもそれぞれの事情と想いがある。その事を再確認した。)
    あの人みたいに……最初は敵でも……いつか仲良くなって、いけたらいいよね……
    (ただ戦うのではなく、なるべくなら相手の抱えてる物を知って、向き合いたいと心に決めた。)
    (これから戦うマルレーネ達も、胸に秘めた想いがあるのだろうか) -- トナウ 2012-06-04 (月) 01:42:10
  • 本とはいじめられっこで、あの鎧と組んで強くなって調子乗ってただけとはねぇ
    正直あんまし褒められた性根じゃねーけど
    『魔界に帰ったあいつが俺のせいで苛められたら可愛そうなんだ、だから友達に
     なってやってくれよぉ』
    なんて体張って土下座までして泣いて頼まれちゃな。

    (メモリは再び缶ビールに口をつけながら、トナウの方を見る。)
    (自分と揃いにしたツインテールを電車に揺られながら話すトナウ。)
    (やっぱりこの短い期間でも確実に成長してると思うのは親バカの心理だろうか。)
    (でもそう思えてもしかたない。そもそも戦うことを恐れてばかりいたトナウが)
    (自分から大敗を喫したあの二人にもう一度会いたいと言い出したのだ。)
    トナウならきっとできるわよ、でなきゃあのあんちゃんみたいな人と付き合うのが
    臆病で苦手な人間が頼ってきたりしないわ。
    (そうだ、自分の意思をはっきりと持ち始めたトナウは、術の強さが増したこと以上)
    (に、どこかどんな罪深い人をも許して受け入れてくれそうなそんな雰囲気を持つ)
    (ようになったとメモリは思っていた。)
    (もしかしたらそれがトナウの王としての資質という奴なのかもしれないと思える程に)

    あんまり頼りにされすぎて困ったことになっちゃうのもあれだけどねぇ〜
    (ただやっぱり今でもどこか抜けたところのある押しに弱い性格なのは変わらないが。)
    (メモリはニヤリと悪戯な笑みを浮かべて、ぐっと冷えたビールを飲み干した。) -- メモリ 2012-06-04 (月) 02:04:58
  • うん……大丈夫、頼られすぎても、皆で考えればきっとなんとかなるよ……
    それに……私が困ったときは…メモリさんに助けてもらうから……
    頼りにしてます、メモリさん……(信頼の笑みを浮かべメモリを見つめ返す) -- トナウ 2012-06-04 (月) 22:08:20
  • 改めて言われると照れるわね…
    (以前のメモリなら何の根拠もなしに、勢いだけで任せなさい!と言ってたと思う。)
    (そして後から安請け合いしたことを後悔して転げまわるまでがワンセットだ。)
    あんまり頼りになるような大人じゃないわよ私は、でも…手抜きは無しでいくわ
    だから、二人で全力でやれば大抵なんとかなるでしょ、私もトナウのこと頼りにしてるからね
    (そういってトナウの頭を撫でる。) -- メモリ 2012-06-04 (月) 22:31:12
  • えへへ……うん、任せて。一緒に頑張っていこうね……(撫でられながら頷く)
    (暗い夜の中を迷いなく進む寝台列車のように、トナウにはもう以前のような迷いはなかった。) -- トナウ 2012-06-04 (月) 22:51:06

  • ***
  • (陽の暮れた広葉樹の森の中でマルレーネは眼を覚ました。)
    (目の前に紐でつるしたツェルトの低い天井がある。息を大きく吸い込むと)
    (仄かに熱を持った体のあちこちから細かいガラス片の上を転げたような)
    (痛みが走った。)

    (この森を根城にしていた魔物の子は樹木を操る術に長けた強敵だった。)
    (決着の瞬間、火のついた相手の魔本を見た瞬間にマルレーネは意識が途切れ)
    (気がついたらこうして寝かされていたというわけだ。)
    (ボロボロになった白いドレスは枕元に置かれていて、全身あちこちに巻かれ)
    (た包帯と薄い肌着だけが彼女の身を包んでいた。)
  • ようやく目覚めたか、戦いのさなかに気を失うのはやめておけ、何が起こるかわからん。
    (木に渡したロープにシートをかけただけの簡易テントの入り口から顔を出す)
    (マルレーネに焚き火の側に腰を下ろしたミハイが声をかける。)-- ミハイ
  • ………
    (半月のようになったマルレーネの赤い瞳がじっとりとミハイの方を見ていた。)
    (説教にむくれたわけではない。今ココでこうして寝ているということはミハイが)
    (マルレーネの服を脱がし彼女の柔肌に触れつつ傷の血を)
    (止めて、汗と血で汚れた下着も着替えさせたはずだ。)

    (魔物の子を追って旅から旅への生活も大分慣れたがマルレーネも世が世なら)
    (年頃の乙女なのだ、必要なこととはいえ、もう少し配慮なりあっても………)
    (と、そこまで考えて彼女はため息をついてやめた。目の前の彫刻みたいにむっつりと)
    (黙り込んだ男はそんな心の機微など一切汲んではくれまい。そういう奴なのだ)
    (少しでも優しい言葉が言えればなびく女も多かろうという、流麗な顔立ちと)
    (キザっぽさを微塵も感じさせない長い金髪、くわえて威厳すらある長身という恵まれた)
    (容姿であるのに。戦いに必要なこと以外一呼吸すら余分なことはしないのである。)
    (大分長い付き合いになってきたが、何を考え居るのか分からなくなることも多い。)-- マルレーネ
  • それと、お前は発育が悪すぎるな、もっとちゃんと食事はした方がいいぞ体力が付かない
    (キリッとした顔でミハイが言う。見れば何か良くわからない獣の肉を丸焼きにしている)
    (真っ最中であった。)-- ミハイ
  • うっさいわ!バカっ!だいたいあんたが成長早すぎなだけでしょ!二つも年下のくせに!
    (寝癖の跳ねる銀髪を振り乱し、きっと赤い瞳を吊り上げてマルレーネは叫んだ。)-- マルレーネ
  • ―――ややあって。
    (焚き火の脇には綺麗に骨だけにされた獣1匹分のなきがらが積まれていた。)
    (ちなみに殆ど全部マルレーネが食べた。そして食べ盛りなマルレーネは)
    (満足したのか焚き火の横に敷いた毛布の上でねっころがって骨を咥えて揺らしていた。)
    (お嬢様っぽい見た目の割りに実にワイルドである。)
  • 街の宿よりも野山の方が気楽そうだな、お前は
    (ミハイはマルレーネの横で静かに焚き火の番をしている。)-- ミハイ
  • あんただって、見た目どこのお貴族様よってくせにやたら荒っぽい事慣れてるじゃない
    包帯とかこんなに綺麗にやれるんなら、いつも頼めばよかったかも
    (腕に巻かれた包帯を撫でながらマルレーネがつぶやく。)-- マルレーネ
  • ………我故郷は小競り合いの絶えぬ小領でな…乳母の手を離れればすぐに領主一族の務めとして
    父達に従い、戦場へ赴いた。だから慣れているだけだ。-- ミハイ
  • なんだ、私の故郷と似たようなとこだったんだ………私は巻き込まれて迷惑する
    ただの平民側だけど。魔界も人間界も戦争ばっかり、嫌になるわ………
    (咥えてた骨を投げ捨てて、ごろりとマルレーネはミハイに背を向けて寝転ぶ。)
    …ミハイは私の村の戦いを止めてくれたように、皆を守ってくれる王様になるの?-- マルレーネ
  • いいや、私はきっと誰よりも敵を作り、多くの戦いを民に強いる王となるだろう。-- ミハイ
  • なにそれ…じゃあ、あんたもこっちで集めた仲間を使って好き勝手に暴れるっていうの?
    (むすっとした顔で起き上がったマルレーネがミハイを睨む。)
    (焚き火に照らされる顔は相変わらずのへの字口の仏頂面だ。)-- マルレーネ
  • いいや
    (枯れ枝を手の中でへし折り、焚き火の中へくべる、火の粉が高くあがり、灯りに誘われた)
    (蛾が炎にあぶられて燃え尽きた。)
    彼らは仲間ではない、我手足となる傀儡達だ。我王道に輩は入れぬ。誰かの力を頼れば、事が
    なった暁に彼らは見返りを求め恩情を求めるだろう。…与えられる者、与えられない者が生まれ
    それがいずれ歪みとなり戦いを引き起こす。-- ミハイ
  • ・・・
    (いつに無く饒舌に語るミハイをじっとマルレーネはみつめていた。)-- マルレーネ
  • 私はこの戦い、独力で勝ちそして魔界に比類する者無き王となる。
    我欲のために戦火を拡大するものすべて、力を持つものすべて…それを上回る力でもって
    従え、私以外に如何なる者も戦端を開くことを許さず、我力は私の意志のみで動かす。
    その達成の道程で、私は今まで以上に苛烈な戦いを魔界全土に振りまくことになるだろう。-- ミハイ
  • …それ、すごくたくさんの人から恨まれそうだね -- マルレーネ
  • 誰かがやらねばならぬことだ、何百年も続いた乱世に魔界の者達はすでに生き疲れている。
    100人を生かすためならば私の名を持って99人まで犠牲とすることも厭わぬ。
    どれだけの怨嗟も私独りで背負うのならば、すべての復讐の刃は私に向けられるだろう
    それをすべて、誰の手にも委ねることなく、私がねじ伏せればよい…
    (語るミハイは過ぎた気負いも悲観もなく、ただ、そうあればよい、それが)
    (当たり前のことだと言う様な表情だった。)
    すべてを潰し終えたら、私は独りで消え去ろう、魔界で最高の力を持つ王がそんな死に様だと
    知れれば、少しはすみやすくなった魔界に残された者達は力を振りかざすことの空しさを
    知るだろう。私はそんな王が良い…。-- ミハイ
  • ………かっこつけすぎよ、バカ
    (毛布に横になりながら、むすっとした顔をマルレーネが見せる。)
    そもそも独りでできることなんてたかが知れてるから、あんたも仲間集めてるんでしょ
    大体人を助けるのに誰かを犠牲にするってのがわけわかんないし。-- マルレーネ
  • …それは否めんな、まだ我力とて未熟よ…。
    (たしかにミハイの言葉に矛盾もある、それが現実だとして容易に賛同をえられないような)
    (そんな類の言葉だ。)
    …私の理想は、不服か -- ミハイ
  • 別に、まぁ誰かがどうにかしなきゃいけないってのは分かるし、本当なら私の戦いは老魔術師
    からあの子を解放した所で終わってたはずだけど…。
    (ごそごそと毛布にもぐりこみながら、ミハイに背を向けるマルレーネ。寝るために縛り上げた)
    (ポニーテールが揺れた。)
    私の村、助けてもらった借りあるから…付き合うわよ。別にそんなにいい思いでもない村だったけど-- マルレーネ
  • (眠りにつくマルレーネを見届けるとミハイはまた静かに火の番へと戻った。)
    (風も無い夜には梟と虫の声くらいしか森に音はない、焚き木の燃えて爆ぜる音がやけに大きく響いた。)
    (とうに月も沈んだ夜は静かに更けていく…。)

  • ***
    (甲冑を撃破され、本が燃え出したひょろ長い男はこげたコートを引きずりながら全力で)
    (逃げ出していった。何とか勝ったのだ。)

    (降りしきっていた雨はいつの間にかあがり、森の中はうっすらと朝日の気配を)
    (感じさせる。まだ明け切らぬ、水蒸気を含んだ森の中を小鳥が鳴きはじめていた。) -- 2012-05-29 (火) 03:05:53
    • はぁぁ………さすがに、しんどかった。
      (ぐへーっと、壊れかけた小屋の外壁に背を預けてメモリが長いため息をついた。) -- メモリ 2012-05-29 (火) 03:06:05
      • (同じく小屋に寄りかかる。大きな穴が開いて悲惨だと思う、もうこんな事が起こるのは見たくない)
        ……あ、大丈夫……怪我とか(さっき仲直りしたばかりなので、緊迫したムードが無くなった今、少し照れくさくもあった)
        それと、風邪とか、ひかない様にしないと……雨の中、だったんでしょ…?(メモリの身体を労わる。怪我もそうだが、自分を探した疲労もあるだろう)
        ………(自分のために迷惑をかけた、しかし謝るのはもう違う気がして)
        ありがと……メモリさん(感謝を口にした) -- トナウ 2012-05-29 (火) 03:14:29
      • 後でちゃんと休めばこのくらいならね………いいのよ
        (なんとなく照れくさかったのはメモリも同じようで、隣に座るトナウの)
        (ぬれた髪をそっとやさしく撫でた。) -- メモリ 2012-05-29 (火) 03:19:36
      • うぉぉぉ!トナウちゃん!そしてオネーサンありがとう!
        (ダッシュで抱きついてくるコッヘル、ミミクリ、あとテンションにつられた犬1と犬2)
        (メモリさんはぐえー!と悲鳴を上げた。) -- ミミクリ 2012-05-29 (火) 03:19:45
      • め、メモリさーん……!?(傷に障ったのか心配しておろおろする)
        コッヘル君たち……家、ぼろぼろになっちゃったね……どうするの?これから…
        (抱きつかれながら廃屋を見る。壁に大穴があき内装も乱れているが、それでも2人は住み続ける気なのだろうかと心配する) -- トナウ 2012-05-29 (火) 03:25:45
      • (黙ってればめっちゃ美少女と言われる顔を台無しな感じに歪めてピクピクするメモリさんと)
        (気まずそうに顔を見合わせるコッヘルとミミクリ。その横で二人の真似をして犬1と犬2も顔を見合わせている。) -- 2012-05-29 (火) 22:57:34
      • コッヘル…ってああ、こいつか…あんたたち二人、ひょっとして家出してきてるんじゃない?
        (トナウを探す途中で寄ったパブで見た冒険者向けの依頼の数々、その張り紙の)
        (1つで見た名前を思い出しながらメモリが二人を改めて見た。)
        冒険者向けの依頼に出されてたくらいだし………かなり心配されてるわよ二人とも。
        (壁にもたれかかりながら、なんとか立ち上がる。) -- メモリ 2012-05-29 (火) 22:57:41
      • コッヘルくん……心配してくれる人、居るんだね……
        ここが大切なのも……わかるよ、けど……一度、帰ったほうが良いと思う……
        (心配してくれる人がいるのは、幸せだと思う。私にメモリ達がいるように。) -- トナウ 2012-05-29 (火) 23:17:11
      • 冒険者への依頼って…お金一杯かかるんだよね?…探してるのはおばさん…かな、ちょっと怖いけどすごく良い人だし…。
        (ポツリと、俯くコッヘルにミミクリが言った。) -- ミミクリ 2012-05-29 (火) 23:38:19
      • …わかった、俺戻るよ。本当は家の中にあったものとかもう何にも残ってないし
        ここで意地張ってもしょうがないって分かってたけどさ…
        (コッヘルが顔を上げる、少し泣き出しそうな笑顔をトナウに向けて。)
        ありがとうな、助けてくれて! -- コッヘル 2012-05-29 (火) 23:38:26
      • ま、それがよかろう…不意に居なくなられると、まぁなんだ…辛い人もいるもんだよ、うん -- メモリ 2012-05-29 (火) 23:39:34
      • 私こそ……ありがとうコッヘルくん、ミミクリちゃん……
        (助けられたのは自分の方だ。それに大切な事にも気付かせてくれた)
        …………ごめんなさい(メモリに謝る)
        でも、もう大丈夫だよ……私、もう逃げない…… -- トナウ 2012-05-29 (火) 23:57:33
      • はぁん?別に逃げちゃってもかまわないわよ?
        (トナウへ、にやりっとメモリがいつもの何かたくらんでそうな悪戯な笑顔をしてみせた。)
        そん時は、また私がちゃんと付いていってあげるわよ。だって、放っておけないじゃない。
        (そういいながら少しかがんで、トナウの肩を優しく抱く。)
        (犬’sもなんかまねしてコッヘルとミミクリの二人に抱きついたりしていた。) -- メモリ 2012-05-30 (水) 00:06:07
      • め、メモリさん……(肩を抱かれ、最初は驚いたが、ゆっくりと頭をメモリの肩に預けた)
        メモリさん、こそ……イヤだって言っても…ちゃんと付いてきて貰うから……ね?
        私の事、しっかり……王様にして、もらうんだから…… -- トナウ 2012-05-30 (水) 00:16:36
      • うん!トナウちゃんなら絶対なれるよ!すっごく強いしかっこいいもん!
        (犬’sにじゃれつかれたまま、コッヘルとミミクリの二人も笑って頷ずく。) -- ミミクリ 2012-05-30 (水) 00:28:18
      • ええ、私にまかせとけばラクショーよ
        (いつしか朝日が上り、森の木々の陰を長く地面に広げていた。)
        (まだ少し強い風は、黒い雨雲を押し流して白く高い雲の間に夏の青空がもどっている。)
        帰ろうか、うちに -- メモリ 2012-05-30 (水) 00:28:24
      • うん……!(早朝の木漏れ日の下、家路へ着く。しっかりと手を繋ぎながら) -- トナウ 2012-05-30 (水) 00:34:52
  • ***
    (降り続く雨が屋根を叩く音が響く、トナウ達が居るダイニングキッチンの)
    (他にも数部屋ある木造平屋はどうにか雨漏りはしない程度にはしっかりしているらしい。)
    (ただし、強く風が吹くとぎしぎしと家が揺れるような音がするが…。)
    (半ば資料室と化したメモリの家といい、このボロ小屋といい、王宮を出たトナウはよくよく)
    (場末た建物に縁があるらしい。掃き溜めに王女、的な。)

    (ともあれ、ここは赤毛の子供…悪がきそうな三白眼でジーパンにジャージ姿のコッヘル)
    (の家らしい。そして机と椅子以外なにも家具のない部屋の中で異様にめだつ)
    (赤い宝箱は、コッヘルのパートナーのミミクリのものだった。彼女はミミックなんだそうだ。)
    (ミミクリの方は長く青い髪に、まるい眼のかなりの美少女だ。着てる服もフリルが多様されたかわいい奴だ。)
    (ただし、二人ともずっと着替えてないのか、服はだいぶ汚れているが。) -- 2012-05-24 (木) 23:50:54
    • ………(明かりのついてない薄暗い室内を見渡す。内装は経年を感じさせるもので、部屋の隅々に綻びが見つかる)
      (しかし埃はなく、机も磨かれていて、掃除が行き届いているのは分かる。大切にされているようだ)
      ……ずっとここに住んでるの?(雨は依然止まず、無言でいるのも気まずく感じて質問を投げてみた) -- トナウ 2012-05-25 (金) 00:12:31
      • うん…だって、俺がまもんねーとここ、壊されちまうんだ。
        (さっきのドタバタで壊れてしまったランプを直しているらしい。ほとんど灯りの無いなか)
        (手探りなのでなかなかうまく行かない。) -- コッヘル 2012-05-25 (金) 00:28:19
      • ほい、換え芯と燃料あったよー。
        (宝箱の中を漁っていたミミクリが顔をあげた。) -- ミミクリ 2012-05-25 (金) 00:28:27
      • (犬2はトナウの横で寝そべって待機している。) -- 2012-05-25 (金) 00:28:52
      • (手持ち無沙汰だ。修理の手伝いを申し出たが断られた。もっともここに詳しい2人に任せた方が良いだろうけど)
        壊される……?…魔物の、戦いで……狙われてるから……?
        (手持ち無沙汰なので犬2の頭を撫でながら問いかける。多少湿ってるがだいぶ乾いてきた) -- トナウ 2012-05-25 (金) 00:39:06
      • 違うよ…
        (ランプの修理が終わった、ぼぅっと部屋に灯りがもどった。)
        (ランプ1個とはいえ、明かりがない状態よりずっとマシだ。ようやくお互いの顔が見える)
        (程度の灯りの下で、コッヘルは沈んだ顔をしていた。)
        父さんも母さんも、もう居ないから…それにここは古いからって…。だけどそんなの絶対だめだ
        俺んちなんだから!この家が無くなったらほんとうに何もかもなくなりそうで嫌なんだよ… -- コッヘル 2012-05-25 (金) 00:46:01
      • (俯くコッヘルの隣に座ってその肩に手をおくミミクリ)
        わたし達あんまり戦いとか興味ないの…戦えるような呪文もないし…。
        だからこの家が壊されないように、オバケがいる振りしてさっきみたいに
        来る人をおっぱらってたの -- ミミクリ 2012-05-25 (金) 00:46:08
      • そう、なんだ……(事情を察して俯く。きっと大人に退去を命じられているのだろう。)
        大丈夫、なの…?怒られない……?(子供が反発したぐらいでどうにかなるのだろうか。)
        (子供がどうにか出来る問題なのだろうか、無力ではできない事は多い。)
        (そう、戦いに負けた私とメモリのように、無力では何かを守る事は難しい。)
        ……(しかし明かりに照らされたコッヘルの真剣な顔に、否定するのも躊躇われた) -- トナウ 2012-05-25 (金) 01:08:59
      • 怒られるのが怖いからってやりたいことやらないでどうするよ。
        父さんが言ってたぜ、自分の運命はまず自分が強く願わないと、いけないんだってな!
        父さんは周りの人が危ないからって反対しても冒険者になるのをやめなかったんだぜ、かっこいいだろ!
        ………まぁ、その冒険で死んじゃったんだけど。
        (はぁ…とため息をつくコッヘルとミミクリ。)
        あ、そういや紹介遅れたけど、俺コッヘルで、こっちがミミクリな。 -- コッヘル 2012-05-25 (金) 01:19:59
      • 自分が強く願わないと……?(言われて思う、自分に強く願うことなどあっただろうか?)
        そうなんだ……かっこいい、お父さんだね……私も、そんな風に言えれば良いんだけど……私、だめだめだから……
        あ、うん……私トナウ……この子は犬2さん…… -- トナウ 2012-05-25 (金) 01:37:00
      • おお!お前も父さんのかっこよさがわかるか!うんうん、良い奴だな!
        冒険者のロマンが分かるならダメな奴なんかじゃないって、まちがいないぞ
        (根拠はないが自信たっぷりだ。) -- コッヘル 2012-05-25 (金) 01:46:33
      • (ミミクリはまた箱を何か漁ってる、見た目よりずっと多くの物が入るらしい。)
        そろそろ晩御飯だからねートナウにもあげるよー
        (箱の中からパンだの果物だの干し肉だのひっぱりだしてくる。)
        そういえば、トナウちゃんの本の持ち主はどこに居るの? -- ミミクリ 2012-05-25 (金) 01:46:42
      • え、うん……?(コッヘルの勢いに気圧される。しかし)でもダメだよ……私
        ありがと……ミミクリちゃん……頂きます(そういえば今日はなにも食べてなかった。食物を受け取り、犬2に干し肉を差し出す)
        うん……居ないの…居たんだけど……喧嘩しちゃったの……
        私…ダメなのに、それなのに、無理に戦ってくれてて……でも、もう傷ついて欲しくなくて……だから……出てきたの(パンを持ったまま俯く) -- トナウ 2012-05-25 (金) 01:57:47
      • (俯くトナウの横で顔よりもでかいパンに丸かじりつくコッヘルとミミクリと犬2。)
        (ふがっふごっと鼻息も勇ましく蛇が獲物に喰らい付くがごとくに、威勢よく食餌真っ最中であった。)
        (顔中が口のようになった二人と1匹は落ち込むトナウをそっちのけでパンの固まりをかみくだいていた。) -- 2012-05-25 (金) 02:30:24
      • ……ふふ(その光景を見ていたらなんだかバカらしくなってしまった)
        いただきます……(私の悩みなんて人には取るに足らないと思い、モグモグと少しづつパンを咀嚼し始めた) -- トナウ 2012-05-25 (金) 02:45:23

      • ***

        (『酒場の街』と呼ばれることもあって、大小さまざまな酒場がこの街にはある。)
        (冒険者達の情報交換所であったり、依頼の斡旋を兼業しているところも多い。)
        (そんな中の一軒、イングリッシュパブ風の狭い酒場でメモリは大きなコルクボード)
        (に張られた、さまざまな張り紙を見ていた。)

        (『迷いぬこさがしてます特徴は…』『幽霊屋敷調査、依頼主ニョロ不動産』)
        (『そんなことよりうちの子可愛い』『行方不明、子供情報求む』…)

        (等々…、しかし都合よく探しているトナウの情報があるわけもない。)
        (入るなり注文したエールに手もつけないまま、メモリはパブの扉をくぐって通りへ)
        (出た。ちょっと尻をなでた。ホットジーンズの上にうっすら歯型がついていた。)
        (トナウが家を飛び出した後、追いかけずにふてくされて酒を呷ろうとした所)
        (犬1にケツを噛まれたのだ。よく人間の出来た犬であり、メモリさんは犬以下)
        (であった。)

        犬1ぃ、匂い辿れね?さすがに無理か…そんな訓練してねぇもんなぁ…。
        (青紫色の魔本を犬1の鼻先に突き出してみる、ふすーとあきれたような鼻息で)
        (返された。)
        (夏の夕焼けを灰色に塗りつぶす雲が鬱陶しい。着込んだ、肩に穴の空いた厚手の)
        (フライトジャケットがすさまじく重い気さえした。)

        (魔本はメモリの家の近所のゴミ捨て場に捨てられていた。はじめトナウは)
        (子供の足だし、まだ不慣れな所もあるからそう遠くへは行かないだろうと勝手に)
        (思っていた。)
        こいつ捨てるって…やっぱ、そんなに愛想つかされたのかしらね…
        (犬1の頭の上に魔本を載せて、ため息をつきながら立ち上がる。)
        (トナウは近所、心辺りのありそうな場所には居なかった、となるとあとは徒歩で)
        (移動できる範囲の半径をしらみつぶしに当たるしかない…。)
        (空の上で黒雲の動きがはやまって、ますます振り出しそうな雲模様だった。)

        -- メモリ 2012-05-26 (土) 22:25:18
      • ………どうだ、デュラム近くに魔物はいるか?んん…そうか近くには居ないか…
        じゃあ尾行をつづけるぞ、そーっとだ、獲物を狙う肉食蜘蛛のようにな…
        (メモリから少し離れてヒョロリと背の高い男と、真っ黒な甲冑が灰色の夕空の下)
        (立って居た。)
        ひさびさの獲物だからな、ハードじゃなきゃいけない
        (がしゃり、がしゃり、と隣の甲冑が鳴った。)
        …だから今は深く静かに潜むんだ…
        (がっしゃん、ざりざり、がしょん、がきょん)
        うるせーよ!!
        (甲冑はしょんぼりと背を丸めた。) -- 2012-05-26 (土) 22:25:25

      • ***
        -- 2012-05-26 (土) 22:25:32
  • (激しく降っていた雨も少しばかり小雨になってきた。今は夜の何時ごろだろうか、あいにくと回りに時計は無い。)
    (小屋の中を照らすランプの明かりはつけたままで。コッヘルとミミクリは一足先に)
    (眠っていた。ミミクリの宝箱の中は見た名以上に色々入るようで毛布などもはいっていた。)

    (雨どいのヒビから盛れた水がポタポタとポーチの床を雨だれが叩く音がする。)
    (おもむろに、トナウの横でべったりと寝そべっていた犬2が耳を立てて顔をあげた。)
    (そのままぺたぺたっと窓際に歩いていって窓を開ける。) -- 2012-05-27 (日) 00:07:54
  • (森の中には聞きなれない音が多い。)
    (屋根を叩く雨の音、強風が森の木々を揺らす音、時折聞こえる正体の分からない獣の鳴き声。)
    (普段聞きなれない音が多くて、疲れているのに寝付けずにいた。寝付けずに、この先の不安が頭に浮かぶ)
    (雨が止んだら犬2を送り返さないと、メモリさんと遭わないようにしないと気まずい)
    (しかしその前に本が焼却炉で燃やされてしまうか、もう一度ぐらいあのアイス食べたかったな。)
    (などと、思考が取りとめも無く流れるうちに、段々と眠りに入っていった。)
    …………?犬2、さん……?(完全に眠りに入ったとき、隣に寝ていた犬が起きたのを感じた。) -- トナウ 2012-05-27 (日) 00:29:53
  • (ちょうど顔の高さくらいの窓枠に手をかけて、どこか遠くを見るように真っ暗な空を見上げる犬2。)
    (いつもは揺れたり立ったりせわしない尻尾もだらんと、垂れたままうごかない。)
    (しばらくそうしていたかと思うと…)
    アォォォォォォォォォォゥゥー………
    (遠吠えをしだした。降りしきる雨にもかき消されない、よく通る高く澄んだ吼え声だ。)
    (そして、どこかからか…その声に応えるような遠吠えがかすかに聞こえてくるような気がする。) -- 2012-05-27 (日) 00:44:38
  • ……………?(窓が開かれた音を聞き上体を起こす。)
    ………え!?(犬2の遠吠えが寝惚けた耳を打ち、身を竦める)
    犬2さん……ど、どうしたの……(起き上がり、犬2のそばに近寄る)
    狼、さん……かな?(応答のような遠吠えがかすかに聞こえる。犬2は狼を警戒して吼えたのだろうか?)
    (狼は危険だから夜に森に入ってはいけないと、故郷にいた時に聞かされた話を急に思い出し、不安になった) -- トナウ 2012-05-27 (日) 00:57:47
  • (犬2の遠吠えは2〜3度続いて、それに応える遠吠えも次第にはっきりしてくる。)
    (犬2しっぽを振りだして、ヒャンッと一声鳴いた。尻尾を左右に揺らしながら、)
    (ドアの前をうろうろしだす。これはメモリが外から帰って来て家の近くまで来た時に)
    (犬1・犬2がする行動だ。さっきからかすかに外から聞こえてきていた遠吠えは犬1の声だったのだ。) -- 2012-05-27 (日) 01:18:29
  • ……メモリ、さん……来てるの……?(犬2の行動を見て不安が別のものに変わる。)
    (それは今まで何度も見てきた行動だった。メモリが外出して留守番をしている時に良く見た光景だ。)
    (その行動を見るとメモリの帰宅が分かり、いつも嬉しくなってトナウまでそわそわと玄関まで迎えに行ったものだ。)
    どうして……ここに……?(しかし今はまったく逆の動揺がトナウに湧き上がる。) -- トナウ 2012-05-27 (日) 01:37:45
  • (なんだー誰が来たってー?と毛布をのそのそと押しのけて、コッヘルとミミクリも目を覚ます。)
    (トナウの動揺をよそにテンションをあげる犬2。気まずい雰囲気のまま、もう今すでにドアの向こうに)
    (メモリが来てしまっているような…。突然、小屋が大きく揺れた、窓の外が一瞬昼間のように軽くなり)
    (ランプの明かりを塗りつぶして、窓枠と木々の陰を小屋の床に、壁になげる。)

    (静寂と雨の音と夜の闇がすぐに戻る、揺れるランプの明かりの)
    (下で犬2が毛を逆立てて身構えている。何が起こったのかとコッヘルとミミクリも手を真正面からつないだまま固まっていた。) -- 2012-05-27 (日) 01:53:33
  • 眩し…!な、に……?(目がくらむ眩しさの後、薄く目を開け光が戻ったの確認して周囲を見渡す)
    犬2、さん……ど、したの?(先ほどまで喜んでいた犬2の変化に気付く、メモリが来てるならこんな態度は見せないだろう)
    メモリ、さんじゃ…ない……? -- トナウ 2012-05-27 (日) 02:08:08
  • (束の間の静寂の後、ドアが2度・3度激しく叩かれビリビリと窓まで振動した。まるで出来の悪いホラーだ)
    (勿体つけてから今ドアを隔てて向こう側にいる何かがちらりと姿を見せたあと、バーッと襲ってくる、あれだ。)

    (まどろむには丁度よかった石油ランプの明かり1つは、部屋の隅に蟠る闇すら払いきれず)
    (薄暗がりでもって恐怖を余計に煽った。そしてついに…ドアノブを突き破って腕が)
    (生えた。鋭い金属の爪と鉄板に覆われた不気味な甲冑の腕。)

    (ゆっくりと軋みをあげながら開かれるドアの隙間に顔が覗いた。不自然に低い位置)
    (まるで普通の人間の腰あたりに、真っ黒で中身の見えない古びた甲冑の兜。)
    (だが、それが兜を縫いで手に持っているわけではないのは、すぐにわかる。)
    (雨雲に覆われた夜空に灯りはなく、か細いランプの明かり1つでも見て取れる
    (その異様な姿…くらい雨の森に飢えた獣ではなく。)
    (トナウ達の目の前に、黴た怪談話から抜け出してきたかのような首無しの騎士が)
    (立ちはだかっていた。) -- 2012-05-27 (日) 03:00:46
  • ……い、犬2さん!下がって……!(ドアを叩く強い音に、ドアで毛を逆立てていた犬2に声をかけ、自分も後ろに下がる)
    ひっ……!(ドアを突き破った腕に息を呑む。ドアが開かれるのを見守るしかなかった)
    な、なに……!誰?なの……!?(先ほどのコッヘルの話が思い出される。相手は魔物の子と無関係だと言っていたが)
    こ、コッヘルくん…この家、壊されるって……これの、こと……!?
    (明らかに人間ではない、本当にこの森の妖怪が来てしまったのだろうか) -- トナウ 2012-05-27 (日) 03:26:53
  • (後ろを振り返ればコッヘルとミミクリが抱き合ったまま、全力で首を横に振っていた。)

    (ノブを破壊された扉が風に押されるまま開く。) -- 2012-05-27 (日) 22:46:16
  • 中に居るのはそいつらだけか?よぉしよし…なんだぁ、ガキばっかじゃねぇか。
    (長髪、長身の黒い皮のコートを着込んだヒョロ長い男が鎧騎士の横に立っている。)
    (その手には煌々と光を話す深緑色の魔本。) -- 2012-05-27 (日) 22:46:20
  • ……魔本……!?……(メモリも居ない今、立ち向かうすべは無い)
    な、私を……私が、狙いなの……?(自分が倒されるのは良い。少し魔界に帰るのが早くなったと諦めも付く)
    (しかし、コッヘルとミミクリまで巻き込んでしまうのはどうしても避けたかった) -- トナウ 2012-05-27 (日) 23:05:11
  • あん?なんだデュラム………うん、うん…おい、聞こえねぇよ首を上に持ち上げろ
    (首無しの甲冑鎧が手にもった自分の首をヒョロ長い男の耳元に持ち上げる。)
    うん、ほう、そうかそうか。
    (鎧がカタカタ鳴っているだけに見えるが、会話してるらしい。)
    おっほほっひゃはははははは!
    (突然ひょろ長の男が、タレ目の三白眼を見開いて大口ひらいて大爆笑)
    (アゴまでかかる汚い長髪を揺らし、鷲鼻にシワを寄せて大笑い。)
    (雨にぬれた垢染みた黒いレザーコートを着込んでいるせいで、いかにも)
    (悪い魔法使い然として気味が悪い。肩がこりそうなくらいジャラジャラと)
    (首にかけたシルバーアクセサリーが揺れて耳触りな音を立てた。)
    いやぁ、最高にツイてる…いや、お前らは最高にツイてないわけだが…
    (ニタリと口をひらきながら、黄ばんだ歯を見せて男がトナウを舐るように見下ろす。)
    ここに来る前に二つ、そこそこ強そうなのとカスみたいに弱い魔物の反応が
    あってなぁ…ははっ。てんで、反撃もしてこないとこを見ると…。
    お嬢ちゃん、お前の相方金髪で髪を二つに縛ってる女だろ? -- 2012-05-27 (日) 23:31:57
  • ……メモリさんの事…なんで知ってるの……!?
    (相手は魔物の反応と言った、ならなぜメモリの容姿を知っているのか)
    まさか……!?(最悪の事態を想像した。メモリが相手と遭遇して、やられた)
    ………っ!(男を睨みつける。わけの分からない動揺と恐怖、そして怒りがこみ上げてきた) -- トナウ 2012-05-27 (日) 23:49:26
  • (男が、何か黒いプラスチック片みたいなものを指先でつまみあげた。)
    おおよ、そのまさかよ。
    (黒い特大の洗濯ばさみの破片のようなそれは…メモリの髪留めだった。)
    奴さんくたばってるぜぇ?俺がやったのさ、こんな風にな!グゲルセン!
    (呪文が発動する。首無しの甲冑が前に突き出したガントレットが見る間に巨大化)
    (そして、ロケットの勢いでトナウ達目掛けて飛び出す。) -- 2012-05-27 (日) 23:58:55
  • きゃっ!危ない……!(飛来するガンドレットに反応して犬2を押し倒すように横に飛ぶ)
    ………酷い(辛うじて避けられたが、小屋に突き刺さったガントレットにせいで壁に穴が開いている)
    (コッヘルたちが頑張って守ってきた場所なのに、と憤りが沸いて来るが)
    (なにも出来ない無力な自分が情けない) -- トナウ 2012-05-28 (月) 00:14:29
  • べふっ!
    (トナウに押し倒されて地面に転がる犬2、なんか変な声をあげる。頭上ぎりぎりを巨大なガントレット)
    (の影が飛びすぎるすさまじい風圧が吹き荒れた。) -- 犬2 2012-05-28 (月) 00:31:36
  • やめろぉ!!ボシルク!
    (床がや椅子、テーブルが砕かれ、木片が散らばる小屋の中でコッヘルが本を手に立ち上がる。)
    (本の輝きに呼応するように、ミミクリの宝箱が輝き、一回り、二周りと膨れ上がった!)
    (そして開かれた宝箱から飛び出すのは、長い触手!触手がとっさに地に伏せた)
    (トナウ達4人を巻き取る、そして…!)
    (宝箱の中に飲み込んでパタンッと蓋を閉じた。) -- コッヘル 2012-05-28 (月) 00:31:49
  • きゃう!?(いきなり体が抱きとめられた感覚に身を竦め、急に暗くなった視界に驚く)
    え、なにこれ……ミミクリちゃんの……箱の中…?(体を伸ばせない狭さに身をよじると、犬2の顔に顔が当たる)
    で、でも大丈夫なの……皆一緒じゃ……狙われちゃう……? -- トナウ 2012-05-28 (月) 00:54:53
  • 大丈夫!この箱めちゃめちゃ頑丈だから!
    (狭い箱の中は何か柔らかいものに囲まれている。デブの腹肉って)
    (こんな感じだったかも…というような感触であることに目をつぶれば、見た目よりは快適だ。)
    (決して不毛な連想はしてはならない。) -- ミミクリ 2012-05-28 (月) 00:59:43
  • やっと反撃か!だがなぁデュラムの鎧は生半可な攻撃なんか効かないんだよ!
    (しかし箱はぼんやり光ながら微動だにしない。)
    ………
    (一向に動く気配がない、チラっと箱の蓋が開いて中からコッヘルが様子を見てる)
    (胡坐でその場に座るヒョロイ黒コートの男。自分の兜を磨きだすデュラム)
    (箱はまったく動く気配は無く………)
    グゲルセン
    (宝箱目掛けて再び巨大ガントレットがロケットパンチよろしく炸裂した。)
    (吹っ飛ばされ、最初の一撃でできた壁の穴から外へ放りだされる箱。) -- 2012-05-28 (月) 00:59:49
  • うわうわ……!?(吹き飛ばされた振動に驚く。)
    外が隙間からしか見えないのでなにがどうなっているのか分からない)
    こ、攻撃は……無いんだよね……(ここに来たときの経緯で、ろくな攻撃がミミクリに無いのが思い出される。このままではジリ貧だろう)
    どうしよう……(私はともかく、2人と犬2さんは逃がさないといけない。しかし打開策が思い浮かばない) -- トナウ 2012-05-28 (月) 01:12:47
  • ごめん…これとフィラルしか使える呪文がないんだ…
    (トナウの予想通り、完全に八方ふさがりである。)
    くっそぅ…!
    (コッヘルはトナウの隣で強く握った拳を震わせていた。ほんの小さな子供二人だけで何も無いあの小屋で)
    (誰の助けも無く過ごすのはどれだけ心細いことだったろうか。そうまでしてなお、)
    (あの場所を守りたかったのだ。たった一発の呪文で無残に破れた姿を見せる、)
    (あの家にある思い出を…。) -- コッヘル 2012-05-28 (月) 01:52:23
  • おーい、いつまで引きこもってんだよ、逃げろよ、逃げ回れよ…じゃねぇと面白く
    ねぇだろ?一発でブっ殺しちまうぜぇー!?
    (降りしきる闇夜の中に姿をあらわす男。凶暴なほど本から光があふれ出る)
    (楽しんでいるのだ、小動物を追い回す狩りのように戦いを。)
    ギガノ・カノン…
    (呪文を紡ぐ声が暗闇の雨の中に響く。これが放たれれば………。)
    …ッぶねぇ!!
    (男が突然何かに気づいたようにその場からハネ飛んだ。)
    ギガノ・カノンセン!
    (甲冑の腹が開かれ中から大砲がせり出す。目を焼くような閃光があった。)
    (地響、爆音!雨が一瞬地面から空へ向かって遡り。耳鳴りを伴う静寂。)
    (一発の砲撃で森の木々が、十数mなぎ倒されて暗闇の中で燃えていた。)
    …もう目覚ましやがった。あんがいタフだな、ねぇちゃん。 -- 2012-05-28 (月) 01:52:27
  • (砲撃をぎりぎりかわして、メモリが立って居た。髪は片方解けて。)
    (全身泥だらけだ。大量に白煙を吐きながら燃える倒木の炎に照られて)
    (時々黒く光るのは血だろうか。) -- メモリ 2012-05-28 (月) 01:52:36
  • わふっ!
    (犬1がすぐさまトナウ達入った宝箱へと走っていく。その手にはトナウの魔本) -- 犬1 2012-05-28 (月) 01:52:49
  • (トナウは、コッヘルとミミクリの悔しそうな顔を見て、なんとかしてあげたいと思う)
    (大切な場所を理不尽に奪われるのを、力なく見ているしかならない2人を不憫だと思う)
    (無力ゆえに虐げられるのは辛い、それは身を持って知っていた。そう、先日の大敗による失意。)
    (そんなものを感じるのは自分だけで充分だ、しかし、やはり今のトナウは無力だった。)
    (相手の騎士の持つ魔力が高まるのを感じる、もうどうにも出来ない。そう持ったしかし………。)
    (強烈な閃光に目を晦ませ、直後に聞こえた爆音!しかし衝撃は自分の身には襲ってこなくて、)
    え……メモ、リさん……?(光が収まった収束する前に、トナウは人影を見た。) -- トナウ 2012-05-28 (月) 02:33:33
  • 良かった……(メモリは生きていた。その事で涙を流す。山火事に照らされて見える顔は間違いない。)
    犬1さん……あ、さっきの遠吠え…!(駆け寄ってきた犬1と犬2が再会の挨拶をするのを見て気付いた。そして手にした本を受け取る。)
    これは……(なんで、私に本を渡すのだろうか。戦うならばメモリが本を読む必要がある。なぜそれを……)
    メモリ、さん……!どうして……?(声を上げてメモリに問う。今は敵と相対しているためこちらに背を向けているメモリに) -- トナウ 2012-05-28 (月) 02:44:12
  • はぁ…はっ…嫌いなんでしょ、戦うのは…。
    (荒く肩で息をして、時折咳き込みながら、振り返らないままトナウへ言う。)
    だったら、それでいい…!
    (メモをつかみ、ペンを走らせる。その瞬間に高く響く軍馬のいななき。突如現れた)
    (鎧を着た騎馬が、長槍を構えた騎士を乗せ、一直線に甲冑の魔物めがけて突進した。) -- メモリ 2012-05-28 (月) 03:09:43
  • おおっ!?なんだそれ、呪文、呪文はどうしたてめぇ!?
    (黒いコートを翻して男がとっさに飛び退った。重々しい響き金属の衝突音)
    (ずんぐりとした甲冑の魔物は槍を弾き、騎馬の突進を受け止めてじりじりと)
    (後ろに下がっていく。だが数歩も下がらぬうちにバフッと音を響かせ、騎馬)
    (と騎士は紙片となって散った。)
    ラージア・グゲルセン!
    (甲冑が真っ直ぐ突き出した両腕を突き出す。人間の背丈よりも巨大に膨れ上がった)
    (両方のガントレットが1つなって射出された!) -- 2012-05-28 (月) 03:09:46
  • (とっさに体を捻る、だが間に合わない。僅かにかすってメモリの体は吹っ飛ばされた。)
    (だが、まだ倒れない。普段の常に余裕気で勝気な態度はない。)
    (マルレーネ達との戦いの傷が開いたのか、左腕を押さえて、まだ立ち上がる。)
    (そう、それはまるで…怒り任せにマルレーネ達に食って掛かったときの姿のように)
    (鬼気迫る表情で…。) -- メモリ 2012-05-28 (月) 03:10:00
  • あ、あれがトナウちゃんの本の持ち主…なの?大丈夫なの?酷い怪我だよ -- ミミクリ 2012-05-28 (月) 03:10:28
  • メモリさん……無茶だよ…!(この戦いでメモリの魔法は効かない、それは分かっているはずだ。)
    どうして……メモリさん……(なのになぜそんな戦い方をするのだろうか?トナウには分からなかった)
    (先ほどメモリが言った言葉、戦うのが嫌いというのはその通りだ。出来れば誰も戦わずに仲良くしたい)
    逃げて、もう、やめてよ……(だからと言って、親しい人が傷つくのを見るのはもっと耐えられなかった) -- トナウ 2012-05-28 (月) 03:25:27
  • (トナウの言うとおりだった。かっこつけてみたけど、今のこの状況じゃ逃げる以外)
    (まともに取れる手はない。だけど…とメモリの中にひっかる物がある。)
    (何の手もなく、ただ逃げた後…また怯えて引きこもるだけの日を過ごすのかと。)
    (なんとも言えない、気持ちになった。戦って勝つしかないんだなんて、無責任に)
    (強い言葉は言えない。そんな類の優しくない言葉はきっとトナウは今までも)
    (何度も聞いて、そのたびに自分はダメだからって悲しそうな顔をしてきたんだろう)
    (から………だから。)

    私さ…トナウと出会う前は、何もしてなかったんだよね…。
    (震える手でメモを取り出して、少しばかり距離の開いた敵を睨む。うまい具合に)
    (大声を出さなくても聞こえるくらい、トナウ達の隠れた箱があるのはありがたかった。)

    何があったわけじゃない、いや…何にもなさすぎてさ。私が犬1と犬2以外の
    誰かと喋ってるの見たこと無いでしょ?…私ってば本とはそういう奴なんだ
    仕事もなんかいやになっちゃって止めてさ、毎日ずっと何もしないで酒ばっか呑んで…
    そのうち…自分が何にもできない、どうでもいいゴミみたいに思えてさ…
    ………トナウに頼られたとき、めっちゃうれしかったんよ。

    (握ったペンが落ちた。かわりにメモ帳を思い切り握り締めて敵を睨んだ。)
    だから…そう、自分をそう粗末に言わないでよ、私がバカみたいでしょ?
    トナウの良いとこも悪いとこも、抱えてる厄介なものまで全部ひっくるめて…
    私が無茶する十分な理由なんだから!
    (手にしたメモが光を放つ。瞬時に呼び出されたのは、砲台!4つの野戦砲が)
    (砲口を敵に向け、照準を合わせる。) -- メモリ 2012-05-28 (月) 03:49:51
  • (メモリの自分を卑下するような言葉に、胸が苦しくなる。)
    (信頼されて嬉しかったのは、私の方だ。私こそ何も出来なくて、でもメモリが認めてくれて、)
    (居場所を与えてくれて嬉しかった。)
    メモリさん……!(メモリの攻撃が敵を狙う。しかしあれも魔物の敵には無力だろう)
    …………!(メモリが傷つくのも、コッヘル達の大切なものが壊されるのも、もう見たくは無かった)
    (だから、私がどうにかしなければ。私はダメかも知れない、けどまだ出来る事はあるのだ)
    (一人ではダメでも、皆となら出来るかもしれない。)
    コッヘルくん、お願い……なんとか、あれ、ひきつけること、出来ないかな……? -- トナウ 2012-05-28 (月) 22:27:25
  • (壮絶な戦いを目の当たりにして、震えていたコッヘルだったが、トナウの言葉と)
    (真剣なまなざしに、震えて縮こまっていた背をのばし、拳を握ってうなずいた。)
    (彼にだって守らなきゃいけないものはある、たとえ無力な子供の身であったとしても。)

    (と、そこで急に犬1と犬2が、とびかかってきて。)
    わかった、俺…やるよ…っとうわっ!?
    (箱の中の3人に2匹の犬少女が伏せさせるようにかぶさる。) -- コッヘル 2012-05-28 (月) 23:24:48
  • うわっおわっ!?ちょっお前それ人に向けるもんじゃねぇだろぉ!?
    (散々子供相手に酷い攻撃呪文を浴びせ続けた癖に、自分がピンチると)
    (盛大に相手を非難せずには居られない悪役魂を発揮しながら男はあわてふためく)
    アルムレ・ギガルク!!!
    (4つの砲口が火を吹くのと呪文を唱えるのがほぼ同時だった。)
    (見えない巨大トレーラーにぶち当てられたような衝撃が辺りを総なめにする)
    (焦げ付いた炸薬の匂いと文字通り土砂降りに抉られた地面が降り注ぐ。)

    (数瞬後、男の姿はそこには無かった。消し飛ばされたのだろうか?)
    (だが、疑問を抱く間も無く、立ち込めた砲煙の中から鎧の金鳴りが聞こえ…)
    <<っふっふっふ…っはっはっはっは!どうやら、お前の魔法は魔物にはきかねぇ
    ようだなぁ!?>>
    (煙の中から姿を現した甲冑の魔物、その面覆いががしゃんっと跳ね上がった。)
    (鎧の中に、燃え盛る倒木に赤々と照られて男の顔があった。)
    <<ちょっとばかし焦ったぜぇ…だが、この俺様達の鎧モードは無敵だ!
    まさに!ヘビィィィィィメタァァアアアアッル!!>>
    (男は甲冑の魔物を纏い、完全に一体化していたのだ!唯一の弱点である魔本も)
    (分厚い胸当ての中へ格納されてしまっている。)
    <<さあて…そろそろこっちの出番だなぁ?>>
    (面覆いが下ろされ、鋼の格子の下で赤い双眸が炯々とぎらついた。) -- 2012-05-28 (月) 23:24:53
  • なに、あれ……(鎧の魔物の中から先ほどの男の声が聞こえる。鎧の魔物は本当に鎧になった。)
    (あれではメモリの魔法がまったく通じなくなってしまった。このままでは、本当に負けてしまう……)
    犬さんたち、ありがと……!(庇ってくれた犬達に礼を良い、トナウは魔本を手に箱から出た) -- トナウ 2012-05-28 (月) 23:46:10
  • 中の人…居なかったんだな…!
    (メモリの横から、砲台が消えていく。正直言ってメモリは限界だった。いや、もしも)
    (クリーンヒットでうまく行ってたら、ミンチより酷いものを、子供にお見せすることになったかもしれないので)
    (これでよかったとも言える…いや、言えない。反語になってない。)

    (さっきパブで頼んだエール、呑んでおけばよかったかもとメモリは思った。あれがこの世で最後の一杯だったかもしれないのだから。)
    (負けられない、はずなのに…心は今にも俺てしまいそうで、全身の痛みが増して…その時だ。)
    トナウ…
    (犬1、犬2に見送られてトナウがこっちへ駆け出してくるのが見えた。)) -- メモリ 2012-05-28 (月) 23:57:59
  • お、俺達も! -- コッヘル 2012-05-28 (月) 23:58:12
  • ・・・うん!
    (トナウに続いて、コッヘルとミミクリたちもトナウの後に続く。) -- ミミクリ 2012-05-28 (月) 23:58:43
  • (メモリに駆ける。自分がどんな顔をしてるか分からない。笑ってる気もするし怒ってる気もする。しかし頬を涙が伝うのはわかった)
    メモリさん、私……戦う、戦うよ……(胸に本を抱えて、メモリのそばによる。)
    戦いたく、無いけど……それよりも、傷ついて欲しくないから……戦えない人も、私より弱い人も……メモリさんも……
    だから戦って……一緒に…戦ってよ……メモリさん……!(そう言ってメモリの目を見て、胸に抱えた本を差し出した。) -- トナウ 2012-05-29 (火) 00:12:55
  • (泣きながら訴えるトナウをみて、つい笑ってしまう自分は本当に性格悪いのかなと)
    (メモリは思った。だが、ほんとうに嬉しかったからそれはしょうがないではないか。)
    ちゃんと何をしたいか、自分で決められるじゃない。
    (始めて在った時とは違う、ずっと重みを増した言葉にメモリは頷きながら、その本を手に取った。)
    そっちのチッコイのも手伝え!いくよ!ミツヒデルム!
    (暗い空のを光が切り裂く、暗い森の木々の梢を揺らして無数の☆が雨雲のさえぎる夜空に飛び交った。) -- メモリ 2012-05-29 (火) 00:30:02
  • うん、もう、諦めないから……一緒に……戦おう…!(手を上げる、無数の☆が甲冑に飛来する) -- トナウ 2012-05-29 (火) 00:42:22
  • 俺…俺だって!これ以上アイツの好きにさせるか!フィラル!
    (ミミクリの両手から飛び出した触手が甲冑目掛けて無数に飛びだす!)
    (その手足をしばりあげて、なんとか動きを止められさえすれば…。) -- コッヘル 2012-05-29 (火) 00:55:30
  • <<へっひひひひ!効かねぇーなぁ!!!>>
    (☆が鎧に当たって弾き返される。呪文の効果でさらに強度が増しているのか)
    (一向に攻撃が効く気配がない。)
    <<おら、腕が欲しいか?くれてやんよぉ!グゲルセン!>>
    (腕に巻きつくミミクリの触手もまったく相手にならず。巨大化して打ち出される)
    (ガントレットに吹き飛ばされた。) -- 2012-05-29 (火) 00:55:36
  • 伏せろ!!
    (とっさに横にいたトナウ達を押し倒して伏せさせようと) -- メモリ 2012-05-29 (火) 00:56:23
  • うん……!(メモリの声を聞きしゃがみこむ)
    メモリさん、全然聞いてない、大きいの行こう……(普通のヒデルでは効かない、威力を上げるしかない。)
    (あとは、不意を付くなどで足止めが出来れば良いのだが)
    ミミクリちゃん……!(触手が飛ばされたが、大丈夫だろうか?) -- トナウ 2012-05-29 (火) 01:13:58
  • だ…大丈夫…
    (コッヘルとミミクリの二人もとっさにメモリに押し倒されて、相手の攻撃をなんとか避けられたようだ。)
    (泥だらけの顔を上げて、甲冑を気丈に睨み返す。) -- ミミクリ 2012-05-29 (火) 01:15:51
  • 一瞬だけで良いの、止めるの……お願い…!(そう言って立ち上がり、敵の出方を伺う。)
    (敵はこちらに油断がある。どこかに隙が出るはずだ。しかしメモリの体力も心配だ、あまり反撃のチャンスは無いかもしれない) -- トナウ 2012-05-29 (火) 01:28:22
  • くそっ…!腹に魔本をしまいこむくらいアイツは防御に自信がある…
    そいつをブチ破るには………アッぐぅ…!
    (立ち上がろうとして、メモリは膝をついた。)
    さすがにカッコつけすぎたわー…一発、いっぱつでアイツを
    しとめられるような…。
    (1つだけ、心辺りがある。だが、前に失敗して負けた記憶が頭をよぎる) -- メモリ 2012-05-29 (火) 01:43:34
  • で、でも…俺たち呪文二つしかないし…
    (弱音を吐きそうになるコッヘルの腕をミミクリが掴んだ) -- コッヘル 2012-05-29 (火) 01:43:43
  • 大丈夫…コッヘルは強い子だよ、悪い奴なんかには絶対負けない!
    呪文が使えなくても私たちを守ろうとしてくれたトナウだってそう
    ボロボロになっても絶対あきらめない、トナウのパートナーだってそうだよ…だから! -- ミミクリ 2012-05-29 (火) 01:43:58
  • ………うん!トナウ、きっと何とかしてくれるって。俺信じるからな!!
    (トナウとメモリに向けて、コッヘルとミミクリの二人が力強く頷いた。)
    (そして…駆け出す!甲冑の魔物へ!ボロボロの体で全力でしがみついた!) -- コッヘル 2012-05-29 (火) 01:44:10
  • <<あ!?何やってんだおめぇら!死にてぇのか!>>
    <<弱っちぃ癖に意地張ってんじゃねぇよクソガキがぁ!そういうの趣味じゃない!
    ぜんぜんヘビィじゃないよ!嫌い!!!>>
    (しがみついてきたコッヘルとミミクリを鎧を振り回して追い払おうとする!)
    (だが、殴ろうが、蹴ろうがちょっとやそっとじゃ払いとせない。) -- 2012-05-29 (火) 01:44:18
  • ぬぅぅああああああ!! -- コッヘル 2012-05-29 (火) 01:44:32
  • 絶対放すもんかぁあああ! -- ミミクリ 2012-05-29 (火) 01:44:49
  • ふ、2人とも……!(無茶をして、と思う。止めたいがこちらを信じての行動だ)
    任されちゃった……やろう、メモリさん!(メモリの顔を見る。あの足止めでは長くは持たないだろう、早く決めなければ) -- トナウ 2012-05-29 (火) 01:56:52
  • あの…バカッ!!!くっそぅ!…出ろよ一回は成功したんだから…!
    今度も不発でしたじゃ、絶対承知しないわよ!!
    (渾身の力を振り絞って立ち上がる、痺れた腕にムリヤリ血を通し、傷口から)
    (流れ出ていくのも今は気にしていられない。眩暈も吐気も、だんだん暗くなって)
    (行く視界も…今は目をつぶり、ただありったけの心の力を、疲弊する体に)
    (反比例するように熱く、渦巻くその力にだけ総ての神経を集中させる)
    バベルガ・ガルファドス・オルダニオン!!
    (呪文の声が響く、だが何も起こらない…また失敗か、どれだけ集中しようと)
    (やっぱりだめか!…その時だ、森の宙に静止していた☆がゆっくりと)
    (そのシルエットを広げながら、回転を始めた。) -- メモリ 2012-05-29 (火) 02:09:55
  • うん……!(魔力の流れを感じる、失敗しないように祈りながら、魔力を込める)
    (犬たちがここまでメモリをつれて来たこと、コッヘルが勇気を出してくれたこと)
    (そしてメモリが一緒に戦ってくれた事に感謝して、魔力を込める)
    (思いが通じたのか、星がゆっくり回りはじめ、一気に回転が加速する) -- トナウ 2012-05-29 (火) 02:23:28
  • <<あぁぁぁ!嫌!嫌だ!イヤだッつってんだろクソがぁああああ!!>>
    (☆が回りだすと同時にガントレットを容赦なくからだにぶち込まれた)
    (コッヘルとミミクリが弾き飛ばされ地面の上を跳ねる。)
    (鎧を着た大人の力に子供二人が適うはずもなかった。)
    <<ヘビィでもメタルでもねぇっつてんだろアホがっ!ダセぇんだよ!>>
    <<さっきから女々しいことわめきやがってよぉ…硬くも!強くも!メタルでも
    ねぇ奴らに何ができるってんだよぉ!お遊戯でもしてやがれ!!てめぇらは
    硬くて強くてメタルな俺に追い掛け回される獲物ちゃんでイイんだよ!!>>
    (鎧の隙間から溢れる光が凶暴に増していく。)
    <<弱ぇ癖にコケ脅しなんてしやがって!そういうのも嫌いだわ!ギガノ…
    (甲冑の腹が開き、砲身がせりあがる。真っ黒なその穴が捕らえるのは)
    (トナウとメモリの二人…) -- 2012-05-29 (火) 02:29:14
  • (術は発動した、だが以前に怒り任せに放った時と違う。この術の性質がメモリの体に)
    (直接伝わる。いくつもの☆を変形させ制御するには、まだ集中が足りない…。)

    (敵の砲身が狙いを定めている、もうこれ以上は…。一瞬意識を抜きかけた)
    (その時、隣でまったく怯むことなく一心に術を制御するトナウが見えた。)
    ………ッ!
    (まだだ、まだ負けられない!あきらめてたまるか!萎えかけた心を奮い立たせ)
    (再び、回転し続ける☆へ力を込める!) -- メモリ 2012-05-29 (火) 02:29:33
  • ラージア・アボロドン!!
    (今、まさに砲弾が発射されようとした瞬間、突然地面から生えた巨大な口が)
    (甲冑に噛み付いた。)

    (立ち上がる力すら無くしながらも、青く輝く魔本を手に新たな呪文を)
    (唱え、戦うコッヘルとミミクリの姿があった。) -- コッヘル 2012-05-29 (火) 02:29:43
  • <<・カノンセン!おっおお!?…くそっ!大砲が出せねぇ!てんめぇぇクソガキ
    共ぉぉぉ!くっぉぉ!?う、動けねぇ!!>>
    (強靭な防御力を誇る鎧は今、巨大な牙を完全に食い止め、そして巨大な罠に)
    (掛けられて、脱出不可能な牢獄と化していた。) -- 2012-05-29 (火) 02:29:49
  • (砲身に狙われても、メモリを信じて魔力の制御に集中するしか出来ない。)
    (わずかな差で相手の方が速い、もうだめかと思ったその時)
    (コッヘルたちの新しい術を見て、笑みがこぼれる)
    い……っけぇえ!(渾身の魔力を制御し☆のドリルを放つ。) -- トナウ 2012-05-29 (火) 02:42:16
  • (暗く閉ざされていた夜の森の空はいつしか無数の輝きに覆われていた。)
    (どんな巨岩をも砕く削岩機の刃と化して、高速に唸りを上げる無数の☆の輝きに)
    <<…へ?ほぉぉぉぉぉぉぉぉあああああああ!!!!!!!!!>>
    (巨大なドリルの流れ星が一斉に地面へ向けて突き刺さり、爆ぜた!) -- 2012-05-29 (火) 02:47:57
  • ***
    (メモリの家から走りだしたトナウの頭上には重く灰色の雲がたれこめている。)
    (雨が近いのだろうか、あてどなく行く路地の塀も地面も乾いたまま、じっとりとしめっていた。)
    (どこかから遠雷がかすかに聞こえる…。)
    (不意にトナウの服の裾を引くものが居た、トナウよりも一回り小さな白いワンピース姿の)
    (犬少女…犬2の方だ。) -- 2012-05-23 (水) 00:07:14
    • (勢い良く飛び出したのは良いものの、当て所もなくとぼとぼと歩いていた)
      (歩いている内に魔本をどうしようか考えて、結局は目に付いたゴミ箱に捨ててしまった。)
      (自分で燃やしてしまえばそれで終わったのだが、なんだが恐ろしくなったのだ。)
      (今まで見てきた魔物の子が、魔本が燃えて絶望してる表情が脳裏によぎって、怖くて自分で燃やすのは躊躇ってしまった。)
      (魔本を捨てて、目的もなく彷徨っていた。人込みは疲れるし、メモリと行った事がある所は辛くなる。脚は行った事の無い森の方へ向かっていた。)
      え……犬さん…?なんで……?(袖を引かれて振り向くと、犬2が下から顔を覗き込んでいた)
      ………メモリさんに……言われて、来たの…?(ついキツく当たってしまった。メモリに子供扱いされてると思ったら何故か腹立たしかった)
      ごめん、犬2さん……帰れない…から……(犬2を振り払い、歩き出す。やはり行く当ては無い) -- トナウ 2012-05-23 (水) 00:32:16
      • (困ったような顔をして首をかしげながらトナウの背を見つめる犬2。)
        (トナウが戻る気が無いのを悟ってか、何も言わずにその背を追った。)

        (トナウが行く先は町はずれの森だ、中心街からは外れたところにあるメモリの家からも)
        (かなり歩いた場所になる。街灯もまばらで、舗装のされてない道の両脇に大きな柳の並木が続くそこは)
        (すぐ側に大きな都市があるとは信じられない、まるで田舎道のような風景で…。)
        (夏の夕方だというのに厚く立ち込めた雲は夕日をさえぎり空は暗い…。)
        (当然灯りの無い森の中は、一足早く夜がきたようで、吹く風が木々をざわめかせ不気味だ。)
        (だが、折悪しく、かなり近づいてきた雷の音に誘われるように、ポツリポツリと雨が降り出した。) -- 2012-05-23 (水) 00:52:49
      • (無言で付いてくる犬2に、心苦しくなる。だが戻るわけにはいかない)
        (しかし夏特有の生温い風に誘われて、振り出した雨に気付く)
        (今は疎らだがじきに雨脚は強まるだろう。木の下で雨を凌ぐのにも限界がある)
        (自分が濡れるのは仕方が無いが、犬2はどうだろう。小さい身体では風邪をひいてしまうだろう)
        …………こっち。(犬2に声をかけ、雨宿りの場所を探す。)
        (幸いすぐに、一軒の小屋を見つけて、その軒下で休ませてもらう事にした。) -- トナウ 2012-05-23 (水) 01:11:37
      • (雨足は強くなり、大粒の雨がバタバタと古びた家の軒を激しく叩く音がする。)
        (雨宿り先に選んだ家は、元は白いペンキがあちこち剥げて、窓には埃がつもる、まだ新しい廃屋のように見える場所だった。)
        (片方の紐が切れたままになっている、ソファーのブランコが風にゆれていた。)

        (トナウの横に座り込んだ犬2が不意にたちあがった。ドアの方を見てウー…と低く唸る。) -- 2012-05-23 (水) 01:27:30
      • (森の中の廃屋、誰も住んでるはずは無いけれど勝手に入るのはなんだか憚られた。)
        え……どうした、の……?(持っていたハンカチで、犬2の頭髪を拭っていた所、急に立ち上がったのであっけに取られる。)
        なに、なにか、いる……の?(犬2と一緒に不安げな顔でドアを見つめる。) -- トナウ 2012-05-23 (水) 01:37:51
      • すぐに立ち去れぇ…さもなくば…
        (無人だと思われてた廃屋の中にぼぅと青白い灯りが灯った。1つ、2つ…。)
        (ぎぃ…と金具の軋む音を立てて開く玄関の戸、その隙間からなにか、赤黒くぬめる触手なようなものが這い出し…。) -- 2012-05-23 (水) 01:48:05
      • わふん!
        (玄関の扉が開いた瞬間に躊躇なくその中に飛び込んでいく犬2。)
        (トナウよりも一回り小さい体格だが…犬で言えばその体重は大型犬の部類である。)
        (かなりの突進力を発揮し、ドバーン!と勢い欲玄関ドアを押し開く!) -- 2012-05-23 (水) 01:48:09
      • うわっちょっ何なんだお前やめろ!?うわぁぁ!?
        (中から盛大に何かモノが倒れて散らばる音と悲鳴がした。) -- 2012-05-23 (水) 01:48:15
      • うわっわ……お化け……!(自分が魔物な事を棚に上げて驚きあがる。怖いので犬2にすがろうとするが、)
        ちょっ……犬2さん……!?(飛び出した犬に静止の声をかけるが間に合わなかった。)
        きゃっ…犬2さん…!?大丈夫……?(大きな音に驚き身を竦ませる。しかし犬2が心配で、恐る恐る廃屋の中を覗くのだった) -- トナウ 2012-05-23 (水) 02:02:09
      • (薄暗い小さな小屋の中、青いセロハンを巻いたランプがぶらんぶらんと天井の梁に揺れていた。)
        (そして四つんばい状態で尻尾を高くあげて振りながらドヤ顔をする犬2の前に…)
        (薄汚れた服の子供と、トナウと同じくらいの背丈の、青い長い髪の子供が目を回して倒れていた。)
        (そして、倒れたイスと、テーブル以外、殆どなんの家具もない部屋の闇の中に…)
        (不気味に光る青い本が落ちていた。) -- 2012-05-23 (水) 02:12:48
      • ……え、子供……?(部屋の中の様子に目を見開く。)
        なんだ、いたずら……だったの……?(部屋を見ても先ほどの触手怪物はいない、いたずらと安心し安堵。しかし)
        あ、これ……魔本……!犬2さん……戻って…!(光る青い本を発見して、警戒して身構える) -- トナウ 2012-05-23 (水) 02:29:08
      • あだだだだ…ッ!コッヘル!こいつ本の事知ってるよ!
        魔物…魔物の子だよ!!
        (身構えるトナウの前でべったり地面に倒れこんでいた青い髪の少女が跳ね起きた。) -- 2012-05-24 (木) 02:01:27
      • え…ま、まじで!?うわぁああ!前が真っ白で見えない!あいての攻撃かぁ!? -- 2012-05-24 (木) 02:01:35
      • 落ち着いて!シーツを被ってるだけだよ!?
        (青髪の子が尻餅をついている子供にかけられたシーツをあわてて取った。)
        (出来の悪いコントのようないたたまれない間の悪さである。) -- 2012-05-24 (木) 02:01:41
      • え……だ、大丈夫?(最初は警戒していたが、あまりの間の悪さに心配の声をかけてしまった)
        あなた……たちも、なのね……(相手の出方を伺いつつ、どう行動するか思考を働かせる)
        メモリ、さ………!?(一瞬メモリに敵を伝えよう考える、しかし飛び出してきた事を思い出しその考えを払拭する)
        ……………………(そもそもどうなっても良いと決心して出てきたのだ、ここで負けても構わない。そう諦観した。) -- トナウ 2012-05-24 (木) 02:21:53
      • よ、よし!いくぞミミクリ!フィラル! -- コッヘル 2012-05-24 (木) 02:35:43
      • (青い本を拾い上げ、少年が呪文を唱える!その瞬間、青髪の子の両手から吸盤のない)
        (イカの触手のようなものがトナウ目掛けて飛び出した。のたうつ透明の触手が2本)
        (粘液を撒き散らしながら迫り………!)
        (………てろんっと、トナウの頬を撫でた。微妙に生暖かくてきもちわるい感触だった。) -- 2012-05-24 (木) 02:35:47
      • ひゃ…………!?(覚悟を決め、目を瞑り攻撃を受けた。しかし受けた衝撃は柔らかいもので)
        え………?(目を閉じていたので犬2に舐められたのかと勘違いした。しかし目を開けると目の前にあるのは触手)
        ひゃ……気持ち、悪い……(その粘液に濡れたてかてかさが怖くて、がえぐえぐ泣き出した。) -- トナウ 2012-05-24 (木) 02:49:37
      • よしっ!効いてる…!効いてるよ!ほーれほれぇもっとぬるぬるしちゃうぞぉ?きもちわるいぞぉ?
        (触手は泣き出すトナウを撫で回すばかりで一向に攻撃する気配がない、粘液もなんかぬるぬるするだけだ。) -- ミミクリ 2012-05-24 (木) 03:04:30
  • わふんっ!
    (トナウが泣き出すのを見て、どこまでもかわいげ満点なまま強そうな顔をしていた)
    (犬2が仲間のピンチとばかりに触手めがけてとびかかり、がぶりっと牙を剥いた!) -- 犬2 2012-05-24 (木) 03:05:37
  • ぎぃやぁああ嗚呼あああああ!?!?!?!?!!1
    (窓から落雷のまばゆい閃光が飛び込むとともに、小屋が揺れるような大絶叫が響いた。) -- ミミクリ 2012-05-24 (木) 03:05:49
  • うえぇん…(ぬるぬるが、ただひたすらに気持ち悪い。しかしダメージはまったく受けていないのでずっとやられていると慣れて来る)
    ……犬2、さん……!?(どうしたものかと、そう思ってると犬2が飛び出した。)
    待って…犬2さん…待っ…ステ、ステイ……!(明らかに尋常じゃない叫びに、敵にも関わらず不憫になり犬2を止めに掛かる) -- トナウ 2012-05-24 (木) 03:13:08
  • ひっひぃい…!も、猛犬!モーケンだよ!訓練されたイヌだよこいつ!
    地上最強の戦闘生物だよ!!
    (尻餅ついて後ずさりながらガタガタ震えるミミクリ、涙の鼻水添え状態である。) -- ミミクリ 2012-05-24 (木) 03:24:43
  • うわわわっお前魔物の子なんだろ!?モンスターなんだろ!?
    野犬くらいなんとかしろよ!!?
    (青い魔本を持った子、コッヘルが、尻餅をついたミミクリの背をぐいぐい押した。)
    (膝がガクガクわらっている。) -- コッヘル 2012-05-24 (木) 03:24:55
  • うわぁぁ押すなぁああ!? -- ミミクリ 2012-05-24 (木) 03:25:03
  • ッッゥ゛ウ゛ォァッッゥ!!
    (トドメを刺すように犬2が吼えた。小柄なナリのくせに、筋骨張ってたくましい)
    (ドーベルマンかシェパードのような獣低音ボイスが室内に響く。) -- 犬2 2012-05-24 (木) 03:25:12
  • 犬2、さん……もう良いからね……?(と犬2に後ろから抱きつく)
    …………(犬2の後ろから見える、相手のコンビのしっちゃかめっちゃかな掛け合いが面白くて)
    ふ、ふふふ………(緊張の糸が切れて、つい小さく笑ってしまったのだった) -- トナウ 2012-05-24 (木) 03:34:26
  • (トナウに抱きつかれながら、ふすーっと鼻息を荒くしながら胸を張る犬2。)
    (その前で、小便漏らしそうな勢いでガクガク震えて抱き合いながら、涙目で ごべんなざぁい…と震える二人組みの姿があった。)
    (実際ちょっとはちびってたかもしれない。) -- 2012-05-24 (木) 03:44:04
  • (よしよしよくやったと、犬2の頭を抱きつきながら撫でる)
    な、泣かないで……大丈夫、もう大丈夫だから……怒ってないから(恐慌状態の敵2人をなだめようとする)
    別に……倒しに来たとか、じゃない、から……ちょっと、雨宿りがしたかった、だけ……だから -- トナウ 2012-05-24 (木) 03:57:34
  • ほ、ほんとにぃー…?
    (座り込んだまま抱き合ってトナウを見つめ返す二人は揃って鼻をすすりあげたのであった。) -- コッヘル 2012-05-24 (木) 04:03:51
  • ほんと、ほんとだよ…ほら、本も持ってないでしょ……?(両手を広げて敵意が無い事を示す)
    だから、雨がやむまでで良いから…ここに居させて……いい、かな? -- トナウ 2012-05-24 (木) 22:10:33
  • (ミハイ、マルレーネ達との戦いの直後。普段はただの駄犬している犬1犬2の)
    (救助犬並みの特技が遺憾なく発揮され、戦い破れて倒れたトナウとメモリ
    (の二人は気がついた時には病院のベッドの上に寝かされて居た。)

    (それから数日、さすがにけが人の多い冒険者の街だ、体の怪我は順調に治)
    (療が進む。目が覚めた翌日にはすでに家に戻れるようになっていた二人は)
    (今メモリの家にいる。)
    (和室の畳の上に座って肩の包帯を巻きなおす、もう包帯につく血もほとん)
    (どないのはありがたいとメモリは思った。) -- メモリ 2012-05-20 (日) 23:52:57
    • ……(メモリが包帯を変えるのをぼんやりと見ている。)
      (トナウも完治とは言わないまでも怪我はほとんど治った。)
      ……(これからどうすべきか、そろそろ話し合った方が良いだろう。)
      (そうは思うが、なかなか話を切り出すきっかけを掴めない)
      (あれから会話もほとんど減った気がする) -- トナウ 2012-05-21 (月) 00:06:53
      • (包帯を替え終わってシャツを着なおしながらトナウの方をちらりと見た。)
        (1日空けて自宅に戻ったとき、何日か振りに戻ったかのように正直ほっと)
        (した。その後は…ずっと、何か歯の間になにか挟まったような調子だ。)
        (ここ数日、療養半分ふて寝半分でひたすらごろごろしていたのは、メモリが)
        (傷を治す必要があるし派手にうごくとまた目をつけられそうだと)
        (もっともらしい理由を並べて動くのを嫌がったからだ。)
        (何か言いたげな顔をするトナウの方から目をそらしながら。いいかげん)
        (そんな言い訳も苦しくなって来たなとメモリは思った。)

        (かといって、積極的にどうにかしようという前向きな気概はメモリにこれっぽちも)
        (湧いてこなかった。なので傷が痛むからと言っては酒を飲んであとはただ)
        (だらだら寝ていた。)
        …あー…まずいな、食料とか酒がなくなりそうだ。
        (あの二人から隠れるようにしてなるべく家に閉じこもって数日だ。その間)
        (ほとんど外出はしてない。) -- メモリ 2012-05-21 (月) 00:55:54
      • ……私……買ってこよう、か?(話し合うまでの間を持たせたいのと)
        (少しでも、メモリの役に立ちたいという思いから提案した。)
        (なにより一度外に出て、この気まずい雰囲気から距離を取りたかった) -- トナウ 2012-05-21 (月) 01:15:34
      • (今日が晴れていないのがありがたいと思ってしまうほど、だるかった。それでいいかなぁ…と思ったが。)
        いや…私が行って来よう。すぐそこだし。
        (なんとなくまえの戦いのこともあって、トナウを一人にさせておくとどこかへ行ってしまいそうな気もした。)
        寝っぱなしだるいしな… -- メモリ 2012-05-21 (月) 01:35:30
      • う、うん……行ってらっしゃい(頼りにされなかったと感じて暗くなる)
        (気分と手持ち無沙汰を紛らわすように、横になってた犬1を撫でる) -- トナウ 2012-05-21 (月) 01:49:38
      • (撫でられてのそりっと身を起こしながら、しっぽでかるくフローリングの地面を叩く犬1。)
        (ちょっと前まではパーカーみたいななのをきていたが、今は薄手のワンピースだ。メモリさん曰く夏毛らしい。)
        (身を起こした犬1はそのまま仰向けになってまた、だらーんと寝転がった。飼い主達の調子にあわせてか)
        (二匹の犬少女達も最近はこんな調子だ。) -- 2012-05-21 (月) 02:05:37
      • この前は……ありがと、ね……(犬2も撫でながら自分達を病院まで運んでくれた事のお礼をする)
        犬さんたち……凄いよね…頑張ったよね……私なんか……負けちゃったのに……
        (犬'sの活躍と、自分の不甲斐なさを比較してさらに落ち込む。部屋の中に静かな時間が流れている) -- トナウ 2012-05-21 (月) 02:26:11
      • (トナウの右横でごそごそと犬1が仰向けから横向けに身をよじると、べったりと床にアゴをつけたままふすーっと息を吐く。)
        (犬2の方はその反対側で撫でるトナウの手をペロリと舐めていた。)
        (もともと物の多いメモリの家の中で一人と二匹で一塊になっていると、荷物の中に埋もれてしまっているようにも見えた。) -- 2012-05-21 (月) 21:49:14
      • ……このまま、出てけば…もう、迷惑かけないかな…(自分の魔本を探して、部屋の中を見渡す)
        (魔本ごと持ち出せばメモリも探さないだろう。そう思って探すがなかなか見つからない、メモリが買い物に持ち出しているのだろうか)
        (部屋の中は、最初に来た時よりも雑然とした気がする。荷物が散らばってるのは同じだが、物に統一感が無くなっている。)
        (それは、トナウの私物が増えたせいだ。メモリに買ってもらった物ばかりがトナウの目にとまる) -- トナウ 2012-05-21 (月) 22:05:55
  • (棚の上に並ぶ、メモリが好むような怪しげなハードカバーの本や文庫小説の類ではない、)
    (子供向けの本の列だったり。どこの何族の祭飾具だというような木彫りの某の横にある、)
    (かわいい装飾のオルゴールであったり。自分の事はとんと無頓着なくせに、)
    (趣味な物欲魔人なメモリさんは、犬’sにも色々服を着せたりするのと同じようにトナウ)
    (にも、あれこれと何かつけて買ってきたりするもんだから。トナウが来て以来、部屋の
    (煩雑度は増していくばかりだった。)
    (ズボラ故すぐに枯らしてしまうためかメモリはガーデニングには手をださなかったようで)
    (大物道具置き場と化したベランダでけなげに花を咲かせている、観葉植物は主にトナウの)
    (世話で生きていたりする。)

    (そんな状態なので、木を隠すなら森状態で。不思議な雰囲気を持った魔本ですら、部屋の)
    (雰囲気の中に埋もれてしまっていたが。意外とすぐトナウの目の前。)
    (二人と二匹の服が何着も引っ掛けられているコートかけの横にぶら下がったバッグの中に)
    (あった。)
    (すぐそばにメモリのフライトジャケットがかけてある、肩の所に空いた穴と血の跡が買い物に)
    (着ていかなかった理由だろうか、その胸ポケットには、なにがあっても決して手放そうと)
    (しないメモリのメモ帳まで入れっぱなしになっていた。) - メモリ2012-05-21 (月) 22:54:58
  • (買ってもらった時の事を思い出す)
    (本はこちらに来てすぐ、人間界の事を知りたいと言ったらメモリが買ってきたものだ)
    (オルゴールは一緒に買い物に出かけたときショーウィンドウに並んでたのを見ていたら買ってくれた)
    (ようやく花を咲かせ始めた朝顔など、そういえば病院から帰ってきてから観察日誌を付けるのを怠ってた。)
    (自由帳とペンは私からお願いして買ってもらった。元々はメモリがメモを取る仕草が気になって、それがなんとなく格好よく見えて、)
    (私もやって見たいとせがんだのだ。最初はメモリの行動を逐一自由帳にしたためていたのだが、それでは気になってしょうがないと、)
    (別の観察対象となるように花の苗を買ってもらい、それ以来私が世話をしている。)
    (このまま出て行っては枯れてしまう、メモリさん世話してくれないだろうな。と少し思い悩む。)

    (そしてバックの中から魔本を見つける。手に取りその表紙を見つめながら逡巡する。)
    (しかし、そばにかけられたジャケットを見て、もしかしたらメモリさん自身がこんな風になってしまう。そんな想像が頭をよぎり)
    (改めて出て行こうと決意したのであった。) -- トナウ 2012-05-21 (月) 23:36:30
  • (灰色の空の下を重い足取りで歩くメモリ、腕に抱えた紙袋の底がぬれていた。)
    (曲がり角で、あの二人に良く似た後姿を見かけたときに、思わず地面に落としたのだ。)
    (結局それはただの他人の空似だったわけだが…。)
    クソッ…!
    (潰れたオレンジの汁が手について気持ち悪くてイラついた。一体何に怯えているんだろう、)
    (いや、マルレーネとかいう女は掛け値なしに強敵だった。次に合えば必ず負ける。)
    (だから神経質になるのはわかる、だがそれ以上に…何日も引きこもった末に人目を)
    (気にして避けだした時のような、情けなさと気持ち悪さ…。一体何故こんなに惨めな)
    (思いをしなくちゃいけないのか…よけい腹立たしくなって袋の中からビールの缶を乱暴に取り出して開けた。)
    ………ックッソ!
    (存分に中身を振られていたビールは勢いよく噴出して顔をぬらした。)
    (結局気晴らしを兼ねて出かける前よりも、よけいに眉間にシワを増やしながらメモリは家の戸をあけることになったのであった。)) -- メモリ 2012-05-22 (火) 00:19:15
  • ……!(荒い足音にハッとする。出て行こうと決意した矢先にメモリが帰ってきた)
    (普段より荒く開けられるドア、咄嗟に魔本を後ろでに隠す。)
    お、おか……えり……?(出迎えの挨拶はいつもよりぎこちなかった。) -- トナウ 2012-05-22 (火) 00:31:06
  • うん
    (生返事をして流しで手を洗う。メモリの帰宅で犬達もテンションあがったようにハネ起きた。というか足音が聞こえた時点で)
    (やつらは超反応だが。)
    (シンクを水が叩く音が大きく聞こえる。べたつく手と顔をぬぐって多少すっきりしたのか)
    (一息ついてから、つとめて軽い声でメモリが話す。)
    どうしたん、急に本をとりだして。
    (いやわかってる、どうしたも何も無いことはわかってるいるのだが) -- メモリ 2012-05-22 (火) 00:43:20
  • な、なんでもない……なんでもない!……よ?(必死に取り繕うが、わざとらしすぎる。)
    ………(それ以上何も言えなくて、気まずい時間が流れる) -- トナウ 2012-05-22 (火) 00:53:55
  • (言いよどむトナウの態度に、そろそろマジメに戦いの事を考えて欲しいと言いたいの)
    (だろうとメモリは思った。トナウの心は本当はその真逆だとは知らずに。)
    わかってるって、そろそろ何とかするわよ。いや別に無駄に酒飲んで寝てたわけじゃないのよ?こうみえて色々ね、考えててさ… -- メモリ 2012-05-22 (火) 01:00:42
  • ん………(本当の事は言えない、止められるに決まっている。メモリさんは優しいから。)
    …メモリ、さん……(しかし、メモリの言動はなんだか投げやりな言い方に聞こえて。)
    …………いいの、もう…(無理しなくて良いと、そう自然に言葉が出た。) -- トナウ 2012-05-22 (火) 01:16:17
  • もういいって、いやいや、どうしたのよ急に
    (微妙な苦笑いを浮かべながら、本を抱えるトナウの方を見る。)
    -- メモリ 2012-05-22 (火) 01:23:59
  • もう……いいの…戦いとか……しなくて……(魔本を強く抱きしめる。感情が洩れるようにぽつぽつと言葉が出てくる)
    私も……もう良いから……だから…無理、しなくても…… -- トナウ 2012-05-22 (火) 01:32:52
  • ちょっ…とまってよ、そりゃあれよ、ちょと…いやかなり負けたけど…。ほら、100人もいてやるもんだし1回や2回くらい
    そういうこともあるわよ?
    (自分で言っててやる気がなくなるほど酷い言い訳だとメモリは思った。最高にかっこ悪い。
    (ああ、そうだかっこ悪い。いや実際の所、二日酔ってたり、超がつく低血圧だったり)
    (だらしない所をあげればキリがないメモリだが、それでも、なんとかトナウの前では)
    (カッコいい姿でいようとはしていたのだ。実際うまく行ってると思ってた。)
    (だが今は…) -- メモリ 2012-05-22 (火) 01:58:24
  • でも、また……ミハイくん、と、当たったら……?(メモリの言葉を遮り喋り出した)
    メモリ、さんも……勝てないだと、分かってるんでしょ……?
    だから、もう、無理……しなくて……いいの
    (感情に任せて喋り出した言葉は、いつになく饒舌だった。) -- トナウ 2012-05-22 (火) 02:13:25
  • それは…
    (返す言葉につまってしまった。いつもだったら、たとえ勝算がなかろうと強がるくらいはするだろうに。)
    (何かこう、嫌な感じがする。腹立たしいような、むなしいような、そんなのがない交ぜになったものが)
    (腹からこみ上げる気がした。嘔吐みたいなものだ、心の。)
    いや、だって…お願いしてきたのそっちじゃない。そりゃまぁ多少なアレなとこあるのはしょうがないけど…
    別に無理なんてしないわよ、こんくらい酷い目には結構あったことあるし… -- メモリ 2012-05-22 (火) 02:40:39
  • …………!(そうなのだ、こちらから頼んだことなのだ。その事を指摘されて、しかし相手にも咎がある気がして)
    だって!それだって……メモリさんが、出来るって…なんとかなるって、言ったから……!
    私は、それを信じて……でも、無理だったよ……!やっぱり私じゃ……!
    最初から出来っこなかったんだよ……!こんなの……!
    (今までの関係を否定する言葉言ってしまった) -- トナウ 2012-05-22 (火) 03:00:29
  • (今やっと、ずっと付きまとっていた嫌なモノの正体がわかった。自分じゃだめなんだって)
    (どこまでも卑屈な叫び。いや、トナウにそういう所があるのは最初から分かっていた。)
    (しかし、今それを言われると、なぜか無償に腹がたった。正直、自分の失点をせめられるよりも。)
    ………そうね、私も言うほど完璧じゃないからさ…いやぶっちゃけると人としての出来は
    悪い方だわ…とんだはずれよね。
    (トナウから目を逸らしたメモリの顔は今まで見せたことのない表情だった、怒るでも嘆く)
    (でもない…。ただ、うらめしそうに何かを睨むような。勝気で能天気で喜怒哀楽の)
    (実に分かり易い普段のような陽気さは微塵も無い。)
    でも…最初っから自分じゃだめだなんていってたら…できるもんもできるわけないじゃない… -- メモリ 2012-05-22 (火) 03:26:55
  • ……わかってるよぉ…ダメだもん……!
    だから…もう、いいの……もう、戦わなくって……!
    ごめんね……メモリ、さん……無理言って……今まで…ごめ……ごめ、んね…!
    (そう言って、部屋の入り口に向かって走りだした) -- トナウ 2012-05-22 (火) 21:27:17
  • ………
    (キッチンのテーブルを背に立ったままメモリは動かなかった。いや、動けなかったのかもしれない。)
    (開け放たれた玄関のドアから入った、湿った空気の匂いが鼻につく…。)
    なんだよ…ごめんって…
    (階段を駆け下りていく小さな足音が遠ざかる。それでも、薄暗い部屋の中から彼女はうごけなかった。) -- メモリ 2012-05-22 (火) 21:45:41

Last-modified: 2012-07-16 Mon 17:40:36 JST (4301d)