名簿/106700
- 彼の忍びが薙ぎ払い、森が消滅して出来た一本道。そこの除き、森は爆ぜ続けていた。
夜の闇を朱に染め、静寂は爆ぜる音にて綻んでゆく。 世界が赤と黒に染まる。その中で少年は目を覚ました。 --
- ぬ……(四肢は千切れ、出血多量秘伝の呼吸法を以ってしても命はそう永らえられないだろう)
こんなところで死ぬわけには――(そこまで言って音がする。懐かしき音が、先ほどまで自身が聞いていた音が) -- 鳳焔
- カカ!覚えがあるなぁ![跳ぶがままに景色が変わり 焼ける森をも踏み抜いて 黒い男に迫り来る]
否…![とうに鎮火した筈だ なれば時をも曲げ得るか 気配も遠くに幾らか視えてぞ 今は目前 男を追って] -- コン
- (時の足場が崩れ去る。亡くした体躯に命が戻る)最後の一枚!(迫る男に真っ向勝負)
ここまで来た。違いは無かった。否(黒剣闇に喰われる刹那、捻りいなして斬り返す)まだ終わらぬ -- ステファン
- (霞む目で切り合う影、二人を捉える 二度の瞬き、一度の逡巡 そして理解せぬまま少年は吼えた)
閑蔵ォォォッ!!(言うが早いか気を練って 影分身を作り出す 一つ、二つ、三つ、四つ) (止まらない。五つ、六つ、七つ 焔より目覚めた鳳は八つの影を生み出して、躊躇もせずに仮面の男に襲い掛かる) -- 鳳焔
- そうだねえ その筈であれ、さ![激突秒前 吼えるより疾く執念が 駆ける狐面へと焔の如くに乱舞八双]
此処が関わり逢うならば 君以外に有り得ぬと![最期の傀儡が撃ち崩される 既に真は黒剣と 交錯一閃飛翔は…] そして此処がそうであるならば![飛び込む焔の嵐が中に 主を失い突き立つ十字 失した風車がその掌に] -- コン
- (突如聞こえる叫び声、敵か味方か)何者か!(叫ぶ暇に視界の端、狐面の姿が影に塗れて撃ち崩れる 傀儡か)
(見えぬ状況、一瞬の混乱 相手を見失うに充分)・・・っ! (気付いた時には既に遅し) -- ステファン
- (八つが影の手に持つは、至高の仕立て屋が作りし風車 渾身の力で八方から投擲する)
なぜここにいるかは知らないが、今拙者の目の前に姿を出したが百年目!奈落に落とさぬことを後悔せよ!! (同時に炸裂音 天からひらひらと舞う符、一枚一枚が大気を震わせる) -- 鳳焔
- カカ 天の配剤、という奴さ! 努々夢は何処に咲夜?[八刃八方飛び来る風車 なれば此方も風車を割って 四刃をふたつ 両腕交差し受け止める 仕立て屋の仕込んだ…変幻機構!]
善くやる…ねぇ![爆符を後に両剣払い 八方風車を突き立てて 大空に舞う狐面] -- 閑蔵
- (跳んだ影を追い見上げる。空に舞うは紙吹雪、次の刹那に来る爆炎)
・・・っ!(不可視の壁が血路を開く。望みは叶えどまだ終わらぬ、只この戦いの決着を) 誰かも何かも知る気は無いが(剣を片手に男も跳ぶ) 俺の道は阻ません! -- ステファン
- カカカカ!!(ゆがんだ笑い声を立てる影八つ)
楽しいか閑蔵!己の命が燃え尽きる瞬間が!(四つの影は閑蔵を押さえ) 楽しいか見知らぬ男!他人の命を吹き消す瞬間が!(四つの影はステファンを押さえ) 拙者は――楽しい。(そして、九つ目の影が現れる。達磨を抱えしその影は、仮面の男へ真っ直ぐに) ぐずり(仮面の男の胸に刀を突き立てた) カカッ!命脈を奪った刀で自らの命脈を断たれる気分はどうだ!そしてまた!いつか必ずお前の死となり、訪れようぞ! (そして満足したかのように九つの影は消え、燃え盛る炎の森へと落ちてゆく) -- 鳳焔
- ![執念 そう云う他は無い 両刀巡りてざんばら斬に斬り散らす しかして捕えし刹那は確か! 刃が胸に―]
未練は辿る 明日への途を 脚を曳いては絶ち止まぬ![挙動/光速 条理を超える技芸を後ろ 退く手が遅くば貫き死さん 胸に突き立つばかりで済んだ] 届かぬよ 君ではな[堕ちる姿は届かずに 見送りはせずもう一方] -- 閑蔵
- (千載一遇)楽しいかと?(瞳に映るは突き立つ刃 最後の欠片。持てる最後の切札を)
否、俺のこれは・・・!(灰色の世界 動く物は己のみ 光を越える究極の律) (剣戟一閃)只の意地だ・・・!(そして世界が動き出す) -- ステファン
- [動かぬ世界 狐面を斬り伏せ両断 確かに一度 その未来]
君でも 届かない[一刀 有り得ざる筈の 遥か下方に立つはずの太刀は握られて] 斉ぃァ![超至近距離 渾身の膝蹴りから機巧が一閃 隠した一矢が引き放たれる 勢い飛んだ先も視ず] いいや 届いたの…かね?[連続性を失う色がばらばらとまた一筋に 因果を断って斬り継がわんと 毒色の衣も己が血に染まる] -- コン
- (会心の一戦)・・・満足だ(目前に迫るは狐面)
確かに斬ったが 届かぬか(だが、満足だ)(撃ち込まれる膝、そして確実な死の感触)・・・これが、仕舞いか (制御を失い、闇が広がる。落ち行く男が闇に呑まれ―― ふつりと、消えた) -- ステファン
- (黒に沈む男と朱を抱く男、その対角。未だ猛りし焔の奥より影一つ。影に面無し。アルマーダ・メルクマール。それ以上にも以下にもあらず)
手負いの獣はどうたらこうたら……ま、殺せりゃァそれでいい ──服部閑蔵。お命頂戴つかまつる……ってな(抜き身の刃が振り上げられた) -- アルマ
- 男の落ちた闇 切り崩された因果 運命!軋んだ狭間が張りを切り
此処もまた―幽世は消えて 現世へ還る 森の跡たる場のみを残し 狐面はまたしも見得ず --
- 今がその時
次回「終歌?」 狐火追って、其処に居た --
- 朱に染まる地にて何を思うか --
- ステファンさんの体がボロボロになったところまでは確かに殺生街道だった筈なんですけどねぇ……。
ここは、一体?(見れば辺りは焼ける森。火の粉が肌を焼く、眼前には闘者が二人。否、三人。) -- 神楽?
- ぬあああっ!?ここはどこじゃ、気配が変わったぞ!? -- 蘭丸?
- (違和感、ふっと気付けば大火事の真っ只中!他の人はこんな中大丈夫なのだろうか?) -- 銀ゴーレム?
- 大丈夫ではありませんよ(車椅子後ろ、もしもの時の為に仕込んだ防火布を身に纏い、それでも肌は火の粉に落ちる。)
にしても、あの死に掛けの少年は一体!?(死線の先には四肢を無くして転がる鳳焔。“死に掛け”とは同じく四肢無き己自身を皮肉ってか) -- 神楽?
- (こんなこともあろうかと!と用意してみた銀色の外套のようなものをその辺に投げたりする、防火服か何かだろう)
(あれはひどい…せめて傷を焼いて塞げばまだ?などと考えつつ焼ける銀塊) -- 銀ゴーレム?
- ひひ…すげえよ、すげえよおっさん!そっちの砂のアンちゃんもなあひひゃひゃひゃ!!…んあ?何だあの餓鬼…ってへえ、あいつもなかなかやるみてえだな…帰ったら喧嘩吹っかけてみっかねえ、ひひ! -- ハイエナ
- ──閑蔵? -- 狐面
- えぇ、確かにあの男の名は服部閑蔵。それがどうかしましたか?(コン・ティキマートを指差して、言ってのけるは人形師)
(あの少年が何者か、心当たりはまるで無し。しかしこの場に居る者に、知られてしまえば伏せる意味無し。) (それに最期の大舞台。最期くらいは代償なしに、くれてやっても良いではないか。) -- 神楽?
- 本名、ね……意味があるのやらないのやら(片目を閉じて眺めながら) -- コーラル
- (収束し、一本線に繋がる事象の数々。女は先ず、狐面を打ち棄てた) -- アルマ
- (面を取り捨てた女を見。笑う。彼女が何故男が服部閑蔵と知ってそうしたか。理由は与り知らぬ事)
(だがしかし、その瞳には、真っ赤な闘志が咲き誇る。) これは、もう一波乱ありそうですねぇ。(波乱万丈大津波、人生人並み大波小波。波の行く末何処行くか。) -- 神楽?
- つーと……アレはアイツか
先越されちまったぜ……やれやれ、おアツい事 -- アルマ
- ひひ…楽しそうだねえ、いいなあいいなあ、俺も混ざりてえなあ、うひひ -- ハイエナ
- (そんな中座り込んで握りこぶしを作り観戦している銀色の迷惑な巨人であった) -- 銀ゴーレム?
- しかし、あの少年も……相当キてますねぇ。(九つの影が闇に解けるのを見て)
これで元通り。これで残るは後二人、いや……やはり三人か(隣のアルマに視線をやる) -- 神楽?
- ……(ただ正座したまま頭を垂れた) -- 蘭丸?
- やっぱり、中間動作が見えないか…… -- コーラル
- ・・・ -- ウィリアム
- ステファンさん・・・ -- ウィリアム
- 望みは果たされたようですね。何よりですよ(その顔に笑みは無く、ただ無表情なままに) -- 神楽?
- あの傷だと放っておけば野垂れ死にでしょうか、まあなんにしても、惜しかったですね(一言残して立ち去る) -- コーラル
- (炎の森に落ち行く少年をぼんやりと見る)…きひ、死ぬなよ…折角い〜い感じに壊れてきてんだからよ…こっち来てよぉ、一緒に遊ぼうぜぇ…くひひ(呟くと音もなくその場を後にする -- ハイエナ
- [何処かで誰かが待ち受ける 其れは少年だった彼の、今はもう忘れ得ぬ日々の輩であるが]
[彼はもう知っている そいつが 今はもう忘れ得ぬ日々の仇敵であることを] [幾年月と練り上げた 最高の一手で仕留めるべく―フラム・アベンジャーは動き出す] [フラグボーナス:状況設定可能] -- 影
- (冒険を分身に任せ、少年は森を駆け抜ける。)
(鬱蒼と茂る森の中、真実を片手に携えてついに少年はその男のもとへ辿り着いた。) ……お久しぶりでござるなぁパーマン殿。最近は挨拶に行けず申し訳なかったでござるよ。 -- フラム
- おや?フラム氏にはござらんか[とぼけた調子で言葉を返す]
はぁ これはこれはご丁寧に…[せせらぎの中 此処は何時かの…狐の死んだ街道近く] して本日は何用で?[片手に一刀 用など知れる] -- パーマン?
- 少々謎解きでもしようかな。と思ってござる。(片手に持った朽ちた刀を放り投げる)
見覚え、あるでござるな? 彼の装具店に仕立てを頼んだ貴方が知らないとは言わせないでござる。 (昼でもなお暗い森の中で、フラムの表情はようとして知れない。) -- フラム
- ふむん 何年前のことであったか…?ああ、懐かしいでござるなあ[喜色満面 仮面の下で]
知っているかね?今はもう見る影もなき、その鷹羽!とある里の…守り刀でござる[聞いているのかいないのか] -- パーマン?
- 知らない訳がないでござる。平泉の里の――でござろう。
そして、これは彼の襲撃の地に捨てられていた。それは、最早一つのことしかさしていない。 パーマン殿……貴方が我が憎き仇敵、服部閑蔵だったのですね。 (次の瞬間、目の前にいたはずの青年は煙のように消え、パーマンの背後から殺気が漏れる) -- フラム
- ―カカ
墓標には相応しかれど 墓盗人は一人でない、気をつけるべきでござったな[楽しそうに 言う] 如何にも拙者―服部閑蔵![一言 その場の人影一息に増え] 平泉菖蒲の―仇にござる[十六方から声響く!] -- 服部 閑蔵?
- 女狐には悪いがここで討たせてもらうでござる!(目くらましの二十の分身を出し、仇に切りかかる。その時、声が響いた)
傀儡の術でござるか!(しかし、操っているのは服部閑蔵ただ一人。この者さえ切り伏せればいい。そう考える) -- フラム
- ギッ![分身に切りかかられ崩れ落ち声を発するその傀儡、実のところフラムの目論みは惜しかった]
カカカ!カカカカ!吼えるか童ァッ![右手に八体、左手に七体 数の上では著しく不利 しかし しかしその質は 死霊術氏が仕事の一つ、幻糸傀儡・反魂人形!] ―っと失礼!どの程度か、やれるようにはなったかね?[糸で繋がる骸の群れが殺到する!] -- 服部 閑蔵?
- くっ!(考えが浅かった。自ら対峙させたのが分身であるのなら、この仇もそれをしている事を失念していた)
吼えるだけならただでござるからな!(質量のない分身を収め、影分身を作り出す。その数は三つ) その問いは身を以って理解するのが早いでござる。(本体を含めた四人のフラムが刀を抜き、一体、二体と分身を切り刻み、包囲を突破する) -- フラム
- 宜しい 君の里が力、見せてみよ!
[数を絞った練気の速度、動作 ともに一級 最初にフラムが切り捨てた「中継地」たる傀儡が無ければ 数に構わずやや競り負けて、倒されてゆく] …何処の系統であったか カカ、そういう術にござるか![俄然声が弾む 追いすがる傀儡は一直線に その先には…] -- 服部 閑蔵?
- がッ!?(傀儡の刀がフラムの左肩を深くえぐる。お返しとばかりに右手の刀で傀儡の腕を切り取る)
服部閑蔵!傀儡ごときで拙者をやれると思うたか!(左手をぶら下げたまま分身と本体が木を蹴り、瞬動術で樹上に躍り出る) (宙に浮いたまま、四人のフラムは5尺はあろうかという巨大な手裏剣を取り出し、眼下に群がる傀儡の群れにそれを放った) -- フラム
- ギッギィッギギギギギギギギッ![四菱四つに夜の闇 大手裏剣が宙を舞う 複雑怪奇な軌道に光るは―幻糸!]
?!業物に、ござるなあ![急転、引くが間に合わない 傀儡六体には直撃、幻糸も乱雑に絶たれ操作系統は半壊する] 無論!見くびるは易し、見を超えるは難し…さ![操作を捨てる 中空に躍り出る影はフラムのうち一体へ クナイを十字、一直線に狙い打つ] -- 服部 閑蔵?
- (体のバネを使って巨大な手裏剣を投げた為、防御もできぬまま閑蔵のクナイが腹部に深く突き刺さる)
ゴパッ(吐血、その後どろんと音を立てそれは消えた) 外れでござるよ、閑蔵殿(三人のフラムが笑い、森へと落ちてゆく) -- フラム
- 違いなし…![余りにも軽い手応え 牽制の一投で落ちるは―読み違えた!]
いささか…規格外か![更に跳躍 全身に狂喜漲り追撃する] さあて…どう出てござる、かな[森に一人 今度は逆に包囲されているであろう形だ] -- 服部 閑蔵?
- (突如閑蔵の額に衝撃が走る。頭を弾いたそれは小さな礫)
拙者接近戦は苦手でござるからな(木々のざわめきと反響する声 位置は分からない) それでは閑蔵殿、楽しむでござるよ(言い終わると同時に礫が三方から雨霰のごとく降り注ぐ) -- フラム
- 霞の礫…然るに![不意をつく一撃に皹が入る猿面 見当はついたが残りは三つ 見分けが付かない以上恐らくこれも罠 そして―]
![殺到する礫に姿が消え 晴れた視界には―忍び装束を羽織った木像一つ 「変わり身・奇天烈地獄」!] 昔話をしようか![声は直上 髪振り乱して半身も露、猿面の男が月に舞う] -- 服部 閑蔵?
- 閑蔵ォ!!(叫び、天を仰ぐ 猿面の男を六つの瞳が射抜く)
(三人が同時に飛び上がり、残り二人を足場として左肩を負傷したフラムが閑蔵に向かい更に高く飛び上がる) えぇい!語り、騙るが閑蔵の手法!そのような手に乗ると思うてござるか! -- フラム
- カカカ!よく言ったぁ!惑わされるでないぞ 鳳焔![真正面から切り結ぶ 得物は刀 受けるや否や]
何故逃げたかね!何故引いたかね![一閃 二閃 言葉と共に速度は増して] 道筋を付けておきながら―投げ出しおるか![業風となり 乱された環の責を問う] -- 服部 閑蔵?
- それ如きの言葉に惑うと思うたか!それこそ何度自問したでござろう!拙者はすでに殺された!誰でもない自分自身に!
(左手は垂らしたまま、逆手に持った刀で閑蔵の斬撃を凌ぐ) 拙者は逃げた!それのどこが悪いことでござろう!開き直りはみっともない?そんなことは分かっている!(地に潜む二人のホウエンから礫が閑蔵に飛ぶ) つけた道筋を拙者は違えた!だからそれを放棄した!しかし彼女は違えていない!それで拙者はいいのでござる! ぐぅっ!(多くなる斬撃を捌ききれず一つ、二つと切り傷が増えてゆく) -- フラム
- いっそ哀れよ 人の為と書いて…偽りと読む![ぎしりと歪む その姿]
死なせたのはぬしであり 殺したのはぬしである!たかがそれだけで清算すると…その払いを終えに帰ってきたと言うかね? [歪む 歪む 歪む 飛礫はすり抜け 鍔迫りは揺れ 世の理が歪む] ―もちろん 戯言にござるよ[にこりと哂い 陽炎に―消えた] -- 服部 閑蔵?
- (ぐらりと揺れる感覚がした。全てのものが無かったかのように、相手などいなかったかのようにフラムは――鳳焔は森に落ちる)
違う!違う違う!拙者は!拙者は――ッ!!(何かにすがるように必死に手を伸ばす。いない閑蔵を掴むように伸ばす) (しかしそれは何も掴まえる事は出来ず、鳳焔は木々の合間に消えていく) -- フラム
- [光速分身―人の身を持ちながら条理を超えたその業は]
[一声も発することなく] [その忍びを切り刻む] [逝不奈落 奈落へ逝けず 唯地に衝かん] 仕舞いかね?[現世に戻り立つ 地に臥す対手に背を向けて] -- 服部 閑蔵?
- 違う……、拙者は……拙者は……グフッ(四肢は千切れ、口から血が漏れる。しかし先ほどとは違い消えず、ただその様子に戦いた二体の影分身が消えた)
ハァ……ハァ……。(臥したまま、答えない。しかし、最後の影分身が閑蔵の頭上から現れる) ――油断、したでござるな。 (まさに鼬の最後っ屁にも似たそれは閑蔵めがけて切りかかる) -- フラム
- 果て?気を抜くばかりが…人生にござる[刃は面に 礫の後に皹が入る しかし其処まで 無造作に動いた左刀が分身を貫いた]
まだでござろう 七瀬 鳳焔 彼奴もそうであったように ―輝いて、魅せよ![歪な面から悪鬼の声!] -- 服部 閑蔵?
- これで、本当に仕舞いでござるよ――。(口から何かをべろりと出した瞬間ドン!と何かが炸裂する音がする)
憎き服部閑蔵!その目を開いてこの場を見ろ!(瞬時に周囲が朱に染まる。爆ぜる木々が鳳焔と、閑蔵を包んだ) (火は巨大な森を丸々包み、勢いよく燃えゆく) さぁ、どうするでござるか閑蔵。この火の勢い、拙者を殺すなら逃げる時間もなくなるでござるな。(嬉しそうに、歪な笑いを浮かべる) 拙者が名は鳳焔!焔から生まれ出る鳳でござる!ここで殺さねば拙者はまた生まれ、全ての情報を里に持ち帰り必ずやお前を殺す! 選べ!!今ここで拙者を殺し、お前も死ぬか、たかが達磨ごときに背を向け逃げるかを!! -- 鳳焔?
- ・・・カカッ!![笑う 本当に嬉しそうに笑う 正に雛が鳳凰に成る 彼が望むその歪み、犬に堕ちれど牙剥くひとよ]
無論 そ―?![ばちり 音が決め手か 面が割れる]・・・チッ[その狂貌が 焔に照らされる] ぬしを 殺すわけにはいかなくなった[奇妙なことを言う 炎の刻限は迫る] 全く…残念にござる[しかし逃げない 得物は何処へ?] この森は中々に気に入っていたんでござるよ?[人形鞘が右手に控え 封が残らず弾け散る] ひとならぬものに 慈悲も無し 一斉一尾 薙ぎ払え![黒煙纏う金色大太刀八尺あまり その威容にざわめく森が焔に巻かれ―消えた]
[一過、焦げ跡で] さてと また封をしなくては[黒き姿に声は明るい] -- 服部 閑蔵?
- なッ――。(一瞬にして消える焔。これで、仕舞いと先ほどの言葉に嘘は無い)
閑蔵……拙者を殺さないか(酷く禍々しい声で、酷く嬉しそうに問う) ハハッ!ならばいいだろう!拙者この身をどのような姿にしたとしても必ずや!必ずや殺しに……がぁっ!……ハァ……うっ……ゴパッ(血を吐き、四肢から血を垂れ流し続ける) 閑蔵……お前の死はあの女狐ではないでござる。拙……者……で……ござ……(そこまで言ってがくん、と首を垂れ鳳焔は動かなくなった) -- 鳳焔?
- 有無 楽しみにしてござるよ[気の抜けた声 殺してはやらないが死ぬ分には知らぬ 運がよければ人が通るだろう]
それにしても…くくく、派手にやったものでござる 親の顔を見てみたくござるな[潰してもなお 芽は育つ 東の地へと思いを馳せる] 七瀬鳳焔 もはや昔日の影に囚われず 外道と化して誅すが道よ 楽しき日々に いざさらば[くつくつと笑いながら 煙刀を引きながら 何処かへ消えた] -- 服部 閑蔵?
- 朝になり、近隣の住民がその場に駆けつけた時には燻っていた炎も鎮火し、まるでそこには森など無かったかのようなまっ平らな土地があった。
現場に不審な点は無く、山火事の原因は風の強かった昨夜、木々がこすれることによって起きた火花が原因とされた。 勿論、誰かが争った形跡などは見て取ることも出来なかった。その後その忍者がどうなったか、酒場の人間は誰も――知らない。 --
- (何処かの山奥にぽつんとある庵の中で、一人の尼が、誰かの無事を祈る夢。 手元の紙には様々な名前。)
(その中には確かに、ある少年忍者の名前もあった。 その名前は…確認する前に、フラムは目を覚ましてしまった。) -- ある日の夢?
- (布団を剥いで勢いよく起き上がる。どんな夢を見たかは覚えていない。されど、確かにその夢は大事な人の夢であった)
――殿(そう呟き枕元の袋を強く握った) -- フラム
- 名簿があったことを思い出したから登録した時期の近い人の様子を身に来たわ
見た目が普通の人間っていうだけで安心しちゃうわ…… -- ミゼット?
- それほどまでに私たちの周りは変な方が多いのですか・・・ -- フラム
- セックス! --
- 下種が(陰部めがけてクナイを投げる) -- フラム
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