HMK/0010

  • うーん…ルーシェくん…あと五分だけ…

    おい、死んでないなら起きろハンチョウ。

    …はっ!?そうだよボクあのジャンボイカ焼きそば軍団と闘ってて…どうなった!?…ってかキミ誰!?

    うるるはうるるだよ、イザヨイサマの代理。

    ごめん、何言ってるかわからな…うわっ!?

    こっちはうるるが護ってるから大丈夫、あっちももう片付く。

    気を失っていたボクは急に現れた不思議系の女の子に助けられて『爆心地』から離れた場所で不可思議なバリアに守られていた…
    言葉の通りならこの『うるる』って子がバリア出して護ってくれてるらしいけど…さっきまでイカと闘ってた方では何かが爆発するような音がする。
    視線をそっちに移すと『巨大な紅い龍』がイカ軍団を片っ端からぶん殴ったり蹴り飛ばしたり光線めいたブレスを吐いては爆裂させてるっていう怪獣映画みたいな光景が…
    まだ夢見てるのかな?ていうか状況が呑み込めないから一つずつ整理して…

    ねえちょっといい?キミは誰で、あそこで大暴れしてる怪獣は何で、今何が起こってるかって説明してもらっていいかな…?

    ん、わかった。どうせオージは何も話してない、わかる。

    ……なんかいま、話は解らないけど、すげー納得するような名前が出てきた。

    オージ。ボクが知ってて、うるるちゃんも知ってる、オージならアイツしかいないし…アイツがらみならこんなデタラメな状況になっててもおかしくはない。という一つも理解できないが納得しかない答えが出たところで…
    怪獣どうしでお祭りでもやってんのかっていう『太鼓』みたいな鼓動めいた音…演奏なのかな?とにかくそんな音が一通り鳴り終わったと同時にひときわ激しい爆発!市場が跡形もなく爆散したあたりでイカも打ち止めになったみたい
    そしてさっきのスミ君に乗ったボクのように、『紅い龍』の頭に誰かが乗っていることがだんだんわかって来た、なんでかって?ものっそい勢いでこっち飛んできてるからだよ!! -- 2021-07-03 (土) 22:34:43
    • 見ろうるる!バッチシ回収完りょ…あれぇ?ハンチョウじゃないスか、ちーっす!

      ちーっす…元気そうだね。

      ものっそい勢いでこっち飛んできて、ものっそい勢いで急降下してアイアンマン着地した紅い龍は着地と同時に光になって消える…どうやらさっきのスミくんみたいに何かの力で作り出されたものみたい
      そしてその頭から降りてきて馴れ馴れしく声かけてきたこの男、オージ君…百魔剣禍の騒動がひと段落して剣禍対が流れ解散ムードになったとき「お疲れっした!」なんて姿をくらませたっきりだったけど…
      急に帰って来て急にこんなデタラメなことやりだしたらもう、突っ込む気も起きない

      ん、間違いなくテンタクルソード…これで持って帰れる

      あそこヤクかったもんなぁ…ま、あんだけ祓っておけば100年は湧いてこないよ。…っつうわけでお疲れっしたハンチョウ!

      ちょっと待てよ…祓ってって何?!100年したらあんなのまた出てくるの?!ていうかキミたちほんとなんなのさ?!

      あっちょっと突っ込み出るっちょっと出てんじゃねえ死ね!ってくらいツッコミ出ちゃった

      うーん……うるる。

      たまには自分で説明しろ、うるるはパス。

      ええ〜?…俺たち二人で正義の味方!説明終わり!

      …やっぱうるるちゃんで。

      うえ〜…めんどくさい…ん、ん。…うるるたちは、黄昏の世界のヒノモトからやってきた、イセカイジンだ。…ツッコミはきかない。

      うるるちゃんが言うにはそのイセカイジンさんが、イセカイから持ち込まれた剣を回収するためにやってきて…うるるちゃんは地道に剣探しして何本か回収したり、市場の怪異の原因になってたテンタクルソードって魔剣を発見したはいいけど。
      このオージ君ときたら楽しそうだからって剣禍対に忍び込んで公務員生活をエンジョイした挙句、いったん里帰りして「祓い」に必要な祭具ってヤツを持ってくるためにうるるちゃんに異世界への扉を開かせたり好き勝手やってきたらしい
      そのおかげでなんとかなったとはいえ、できるなら最初からやれ!って思わなくもないけど…本当に必要な干渉以外なるべくしちゃいけないとか、よその世界に配慮しろとか、そういう事情があっちの世界にもあったらしくて…
      こんだけドハデにぶっ壊すの見てたら配慮なしだとどうなるかは…考えなくてもわかる、大雑把そうに見えてあれでも配慮してたんだ。ってほうが驚きだ。

      そういうワケなんでまあ…何かあったらまた会いましょう!

      何かあってまた会うのは事件があるとき、二度と会わないのがいちばんいい…

      そうじゃねえんだよなあ〜…こういうのはまた会ったりするから楽しいんだって!でしょ?ハンチョウ。

      …だったら次はそっちの名物おみやげにでも持ってきてよ、イセカイにもコネがあるってボクのキャリアにもハクが付くからさ!

      承り―!名物のバナナたくさんもってきますんで…また!

      ん。じゃあねハンチョウ。

      家に帰るまでが異世界転生?だからねーっ!!気を付けて―!…行っちゃったか…

      あんなに騒がしかったふたりがいなくなり、水浸しの廃墟に一人…ヤバい事件の最後はいつも夢だったかのように静かだ。
      クレーターができるレベルで吹っ飛んだ市場の再建には時間もお金もかかるだろうけど…もう怪異は出てこないっていうし、あと100年は
      長い目で見たらきっと得したんじゃないかな?得したはず…きっとそうに違いない…でもね…

      どー説明すんだよおおおお!!!!

      怪異退治をしていたらイセカイジンの助っ人が来て市場を丸ごと吹っ飛ばして行きました!…報告書書くのにハーブキメたか疑われないかこうやって順番に口に出して整理してるんだけど
      大丈夫?っていうルーシェくんの視線が痛い!ボクも何言ってるかわからなくってえ…解らないなんて言ってられねえ書くんだよ!と書類の山やPCとにらめっこしたんだとさ… -- 2021-07-09 (金) 23:44:03
  • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst089489.png 

     無理無理無理無理無理!!

    市場の地下から出てきたもの、それは…イカでした。
    もちろんイカそのものじゃなくてイカっぽい何かで、しかもデカい、ビルよりデカい=説明不要
    その体積と質量に恥じないパワーと、1Gと1気圧の環境でもすっくと立ってむくんだ様子もない環境適応力を見せる…
    ふだんはおいしそうに見えるイカのゲソちゃんはいまや鞭のようにしなる大質量兵器となってボクを襲い…
    こんなんとまともに戦えるかとダッシュで逃げている最中ってワケさ!ほっとくわけにもいかないけど、タイマンなんて絶対無理! -- 2021-06-28 (月) 20:50:34
    • …スミくん…キミってさあ…

      とりあえず物陰に隠れたことでこっちを見失ったっぽいイカ怪獣にまずは一安心…してたら、すごい勢いでガタガタ揺れているスミくん。
      『やっとぶつかりがいのあるデカブツが出てきたんだから戦え!』って言ってることくらい言葉がしゃべれなくったって今までの付き合いで解ってる、けど…
      いくらスミくんで水を集めてもあんなデカブツ全部ぶった斬るのは……そういえば、中央区を水浸しにするくらいの水は操れて、いまここは海の近く、水ならいくらでもある…

      勝算アリ、ってことだね…!

      いままでスミくんの力を全力全開で解放したことも、するチャンスも、やったらどうなるかも解ってないけど…
      どうせこのままやられるくらいなら一発ブチかましてやる!っていう考えがすっかり染みついたボクには迷いはなかった。

      こーい!こい!こい!こいこいこい…!

      よくパチンコ屋や競馬場、競輪場などで耳にするこいこいコールで海のほうから水を集められるだけ、ありったけ…
      周囲を水浸しにしてちょっとした津波みたいな勢いでガンガン水が集まって…溺れないかって?
      ボクはというと英国紳士流水柱の上で高笑いのポーズで水が集まるそばから天に向かって伸びていく『登り龍』を連想させる水柱の上にいるわけですよ。
      むしろイカのくせに流れる水に足取られて転んで、あっぷあっぷしてるイカ怪獣に地上対応進化をした反面水中がニガテになったという悲哀を見るくらいの余裕も…

      よっしゃ!これでバッチリ…いくよスミくんっ!!

      こうして完成した水の龍、いわゆる東洋的なドラゴン形態のスミくんの頭の上で怪獣使いよろしくインファイトを指示するワケなんだけど…

      むちゃくちゃ揺れる!落ちる!ちょっまっ…うそおおお!

      地上から数十メートルはあろうかという高所で、怪獣どうしの取っ組み合いのど真ん中、しかも飛び交う水やらイカ墨弾やらの撃ちあいやお互いの咆哮やらも全部目の前…生きた心地がしないってのはこのことですね…ええ。 -- 2021-06-29 (火) 20:47:40
      • このままじゃ勝っても負けてもボク死んじゃうじゃん!イッキにトドメいこうトドメ!!

        よきところで…というわけで三つ首使って噛みついたり体当たりしたりしっぽぶつけたりの残虐ファイトをしていた巨大ドラゴンスミくんの気力も150くらいにアップ
        大技をブチカマしてやる!と張り切ってるのか三つ首のアギトをがばっと広げて、さっきの比じゃない勢いで水を集中…なんだか雨雲まで発生して雷落ちてる!やべーぞ!

        こういう時は必殺技名くらい叫ばないとね、んっ…んん〜〜…ヨシ!せーの!滅びの…

        最後まで言い終わる前にもうジャミラが10体くらいまとめて爆散しそうな勢いのウルトラな水流をサンレンダァ!という状況にボクはスミくんの頭にしがみついてるのでやっとでした…
        でもこれだけブチかましたわけなのでさっきまでそこでうねうねしていたイカ怪獣は跡形も残さず消滅!やった!大勝利!

        うーん…ボクってば怪獣退治もお手の物だったん…ぶへっ!!

        油断したせいかドラゴンスミくんを維持するだけの集中力がキレて真っ逆さまに急降下…下が水浸しじゃなかったら死んでたね…いや水ってクッションになるっていうけどむちゃくちゃ痛いよこれ!!
        とにかくこれで一件落着…と思ってたんだけど…

        こ…こんなことが…こんなことがゆるされて…いいのか…

        倒したはずのイカ怪獣が、今度はタコやカニなどを引き連れて…増えてる!
        水浸しになった市場の地下からせりあがってくるように出てきたので、おそらく原因を何とかしない限りは無限湧き…!?
        しかも…

        何あれーーーっ!?

        万事休す。そんなとき人間は空を仰ぎ見るっていうけど…雨雲を引き裂いて何かが…アハハ、大きい...彗星かな。
        イヤ、違う、違うな…彗星はもっと夜中に空飛んでくもんだよな。じゃあアレはなに?こっち向かって一直線に落ちてくる赤い光は!?
        次の瞬間怪獣たちと謎の赤い光が正面衝突!起こる爆発!突風!壊れる市場!流されていくボク… -- 2021-07-01 (木) 21:02:05
  •   -- 2021-06-28 (月) 20:13:36
  • 「パシリってのも、楽じゃねえッスね…」
    (パシリことOZくん、ハンチョウ指令でいい感じの包丁とまな板をゲットするため都内でお宝発掘、ここ都内の江東区豊洲、某有名包丁店まで足を運んだのだが…)
    (かつて賑わっていたらしい市場はいまや名状しがたいなんやかや、海産物系の怪異でごった返していた!)
    「どいてって言ってどいてくれそうもねえし…やっぱコイツはどの世界でも通じる共通言語!」
    (口で言って解らなければ実力を行使するのはこの魔剣の禍の中での暗黙の了解である)
    (話が早い怪異のみなさんとの取っ組み合いの後、市場の外側からは大規模な放電現象が確認され…あたりには海産物の焼けるおいしそうな匂いが立ち込め…)
    「ん〜!生もイイけど、火通すとまたちがった味わいが…」
    (焼けた魚っぽい怪異の肉を金属質の腕で力任せに引きちぎると、そのまま口に放り込み…うまい!…怪異化しただけでもとはこの市場にいた魚だったのか?)
    「あんたらも一緒にどうスか?…って…聞いてねえスねこれ。」
    (怪異のつぎは「剣獣」と呼ばれる人型の敵性体の集団…いわゆるザコ、中に人が取り込まれているためうかつに大技を繰り出すわけにもいかないという逆に厄介なヤツ)
    (さてどうするか…と、細かい事がニガテらしく苦笑いするOZくんだったが…剣獣たちが一斉に手を翳すポーズをすると…伸びた!鎧のような外殻の下から、触手が!)
    「海沿いの人はみんなイカかタコみてえに手足が伸びる…わけないしな…?」
    (しかししょせん剣獣、フイこそつかれたが細かいことが苦手な分大雑把が大得意、接触したのが運の尽きだとばかりに出来立てほやほやの電気を大サービス!直流でも交流でも危ないからみんな真似すんなよ!)
    (もしほんとに海沿いの人はイカかタコみたいにヨガを極めて手を伸ばせるのだとしたら大惨事だし、一応確認しておくか…と焼きイカのいい匂いのする剣獣だったものの外装を、またもたメタルの腕で力任せに引きはがすと…)
    「よかった、でけえイカだこれ!」
    (こいつら人間じゃねえヨシ!道中のオヤツが増えたな!と、にっこり笑って引きちぎった焼きゲソにかじりつくと、おつかいの包丁とまな板探しに戻るのだった…)
    (この海産物剣獣と、海産物怪異を生み出しているものの正体にまだOZくんは気づいていない…。) -- 2021-06-02 (水) 23:46:53
    • ぎりぎりセーフであった。
      何がかというと、味が、である
      曰く、あまりに巨大な海産物は味が大味になりすぎて美味くない
      例えば巨大なイカの代表格、ダイオウイカなどは、それどころでなく、含まれるアンモニアなどの成分のせいで、食用に適さないとも
      OZ青年の口に放り込まれた水棲軟体「剣獣」の味は、良い塩梅で、食用に適さない、美味しくない、のひとつ手前、食用に適する味、であったのだ
      良かったね!
      ──それはさておき
      豊洲市場の水産卸売場棟のどこかに、これら「剣獣」を生じさせる、瘴気にまみれた魔剣が脈づいていることに
      サイキ班や、元々の持ち主である異邦者2名が気付くのも時間の問題のようである
      とある閑散としたホテルのスイート、広い露天風呂で、何かに呼応するかのように、朝靄の空を見上げる銀髪の女の瞳が紅く輝き、その瞳孔が妖しく横に伸びる。そして呟き
      「……見つけた」 -- 銀髪の方 2021-06-12 (土) 04:41:16
      • あれからいろいろあって、百魔剣禍がいちおう収束してからしばらく経ったころのお話
        異能公務員サイキ・チアキ!元剣禍対のエース(自称)にして旧サイキ班のハンチョウ!という経歴を生かし警視庁所属の異能公務員として荒事にも駆り出されるように…
        あれ?おかしいよね?権力ゲットして黒幕としてブイブイ言わすはずだったよね?という思いもむなしく今日もまだまだ散発的に起こる魔剣がらみの犯罪を鎮圧して回っていたボク。
        さすがにヴァンフルドや渦巻く獅子クラスのヤツとはまだ出会ってないけど…今のところボク一人でなんとかできるザコ揃いだったのは不幸中の幸いみたいな?

        …ハンチョウからヒラに逆戻りって、むしろ悪化してない…?

        リアルファイト技能を手にした代償なのかどんどん権力から遠ざかってる気がする…ルーシェくんにも最高権力ゲットは現場タタキアゲだと無理じゃね?って言われたことあったな…なんて思い出す。

        グチっててもしょーがない…やるかっ!

        きょうはワリと大きめのオシゴト、一時期狩りに狩った懐かしの豊洲レベリング市場で海産物怪異と、海産物怪異を剣獣化した海産物剣獣が大量発生したとのこと
        大量発生だっつってんのにボク一人ってどういうことだともちろんツッコミましたけど、『キミの実力と実績を鑑みてのことだ』とかなんとか…
        そんなんだから組織所属の魔剣使いが少ないんだと思いますよボクぁ!…ともかくそんなわけで、ゾロゾロと特撮番組のコピペCGめいた数をそろえた害獣のみなさん対ボクひとりの決戦がはじまろうとしていた… -- 2021-06-22 (火) 20:27:15
      • スミくんッ!

        呼べば応える腐れ縁、ふだんは離れ離れのスミくんを呼ぶと…オッケの返事をする時間も惜しいとばかりに海の方で水柱が立つ
        市場のまわりはだいたい海、つまりは水、どっかの水属性のひとみたいに澄んでて波の立ってない水面が必要なんてこともなく無駄に三方向からボクを囲って三角形を描くように一直線に飛んでくる3振り1セットの刀『住吉三神』、通称スミくん。
        もちろん魔剣でヤクいブツなので封印の上で某所に厳重に保管してあるんだけど…ボクの異能レベルが上がったかなんかで『遠隔封印解除』が可能になったとか…つまり呼んだら秒で飛んでくるようになったのだ、どこでもいいから水場経由限定で。

        なんか来るたび演出派手になってない?…まあともかく、今日も一発頼むよ!

        行きがけにザコのみなさんを何割か消し飛ばす水圧カッターめいた勢いで水を伴ってボクの手に戻って来たスミくんを素早く帯刀し、抜刀!画になる!水も滴る美少女魔剣使い!…まあ戦ってるうちに濡れたぶんは乾くでしょう。
        お仕事着は剣禍対のころから使ってる黒服なんだけどこれがなかなか…黒一色でカワイクない!と思ってたけどこう…動きやすくて、硬くて、スグレモノなんだなって…一度調子のって私服で戦ってみて死ぬような目にあってからやっとわかったよ。
        まあこんな事件で出てくるヤツの攻撃はフツーに痛いし怪我もするし、当たりすぎれば死ぬしでこう…痛くないと覚えないってことだよ!

        だっしゃあっ!!…ボク、たぶんスミくん使ってなら刺身とか三枚おろしとか作れる自信ついてきたよ。

        ボクがバッサリやってるこいつらは海産物怪異。海産物の、怪異。えっなにどういうこと?って思う人もいるだろうけど海産物の怪異です。
        処刑台に咲く植物なんてメルヘンな言い伝えがあるように生き物が死ぬような場所だとヤクいモノが生まれやすいとかで、この市場には大量の海産物の怨念が…!!何言ってるかわからない?安心しろボクもだ。
        百魔剣禍のときにその怨念がこうやって海産物の怪異として現れる…という仮説が立てられたものの、それを可能にするような魔剣はこの市場ではとうとう発見できずじまいだった
        それからしばらくして、海産物怪異の出現頻度が『市街地にイノシシとかクマが出る』レベルに落ち着いてたと思ったら今回の騒ぎ…何か起こってる気がする。 -- 2021-06-23 (水) 21:41:40
      • さーておおかた片付いたかな…あとは…

        数がそろっててもそんな大した相手じゃない海産物怪異、生はさすがにアレだったけど火を通すと美味しいんだこれ…なんて油断してると後ろから攻撃食らいそうになったりするのがボククオリティ
        慌てず騒がず振り向きざまに三枚おろし!これは…蟹?蟹って三枚におろせる?…とまあさすがに死ぬ気で覚えた振り下ろしだけじゃなく払ったり、斬り上げたり…動きのパターンも増えてきてちょっとした魅せプレイ状態だったけど
        ザコを片付けるとここからは『海産物剣獣』たちの相手を…説明必要?海産物の、剣獣…あっいい?そう…
        海産物の中でも特に『イカ』とか『タコ』を剣獣化したらしくイカ墨弾や装甲の隙間から触手を伸ばして攻撃してくるんだけど…

        あっぶねっ!…このっ!舐めんなっ!!

        イカ墨弾をスミくんからの水バリアではじいたり跳ね返してカウンターしたり、伸ばされる触手をイカさし、タコさし、忍び足…じゃない。とにかくズンバラリと…
        そう、いくら強化してあるっていってもただの海産物怪異なんだ、数が揃っててもボクとスミくんの相手では…

        …時間稼ぎッ?!

        自分でこの結論に至れたのを褒めてほしい、頭脳労働はニガテ…
        まあそう叫んだと同時に市場の建物を光の柱が貫き、もろもろをブッ飛ばしながら、地下から何かがせりあがって来た…なけるぜ。 -- 2021-06-24 (木) 20:20:33
  • でだ…OZくん(サイキ班定例のBBQ通称『サイキ会』にて話を切り出すハンチョウ。例によって真昼間から。)
    「ふぁい。」(トリ!ウシ!ブタ!肉だらけの串から肉を齧り取りながらハンチョウに返事するOZ、かなり歯も鋭い)
    食べながらでもいいから聞いてくれ…キミってば何モノ?(おそらく異能者、そんでもって魔剣的な何かも持ってる、ストレートに疑問をぶつけるチアキハンチョウ)
    「えー…忘れちゃったンスかハンチョウ?OZッス!」
    名前は知ってるよ!何者だって聞いてンだよ!(いつものようにペースに巻き込まれてはぐらかされ…)
    「なんスか?テツガクってヤツスか?ハンチョウってば思春期真っただ中スねえ〜。」
    この野郎スッとぼけてんのかマジでいってんのか…じゃあ質問を変えよう、あの電気は何?
    「自家発電ッス!チーキュに優しいスよ。」
    はい自家発電…と、じゃあその…手袋の下のメカっぽい手は?
    「自前ッス!ちなみにこの髪も地毛…」
    はい自前…と、最後にあの魔剣っぽさ全開の刀っぽいヤツは?
    「ハンチョウノリ悪いッスね?ビジネスライクなキャリアウーマン路線はちょっと似合わないんじゃ…」
    ほっとけ!
    「でーコレスか?これはー…私物ッス!家宝みたいな?…心配しなくってもそのへんの魔剣ガメたりはしてないッスって!」
    はい私物…と、まとめるとキミは…『自家発電できて、自前でメタルアームが生えてて、私物の魔剣使って、剣禍対で仕事してるヒト?』
    「んー…惜しいなぁ…正解はハンチョウの部下でサイキ班のメンバーッス!」(ドヤ顔、そしてすでにお酒入ってるおじさんたちにいいぞと声をかけられドヤ顔のOZくん。)
    はー…はいはい、ボクの部下Aってことにしておくよ…(こうして、『もしや素性を隠してあれこれ探りを入れてるスパイでは?』というOZくんへの疑念をバカバカしいとして切り捨てたのだった。) -- 2021-05-25 (火) 20:46:15
  • ウワーッ!無理ーーーっ!!
    (『住吉三神』は三つ1セットの刀。つまりフルパワーで使うには同時に三つ使うってことだな!ボクことチアキはそう考えた。)
    (結論から申し上げますと冒頭の絶叫になるわけでしてね。鞘付きの刀を片手で三本Let's party持ち!ちょっと動かそうとしただけで指も腕も肩もメタメタになったぞっ!)

    「わー痛ソー」
    (メシ時、昼休み、本部近くまで引き上げてきたOZくんたち班のメンバーにも見られて最悪!見るな!)
    「どーしていきなりそんなことしちゃうンスか?」
    (昼から酒盛りはじめるおじさん三人たちと、まだ肩痛いよお…!ってチャドみたいになって立ち上がれないボクを見下ろすOZくん。)
    だって!だって三本あったら両手で持っても一本余るじゃん!?

    「スミくん勝手に動くンスよね?…スミくんに動かしてもらえばいいんじゃないスか?一本か二本。」
    …そうかも。
    (こうして、普段は一本構えて、のこり二本はその場のノリとかテンションでスミくんに自動操縦してもらってオプションにすることにしました。というおはなし。)
    -- 2021-05-20 (木) 21:21:47
  • 前略みなさま、百魔剣の禍のなかいかがお過ごしでしょうか?サイキ・チアキです。
    このたび剣禍対内、特定危険魔剣調査特別チーム、通称サイキ班のハンチョウを拝命致しました!つきましてはこうして活動日誌を…


    …何書いていいのか…(ハンチョウになったはいいが、やってることは人員を動員して魔剣の情報収集くらい…)
    (この半年でザコ魔剣はあらかた狩りつくしてしまったため、強力な魔剣と魔剣使いに対抗することが難しい『戦力外』剣禍対メンバーの中でもまだ手柄を立てたいであるとか、純粋にこの災害を早く終わらせたいであるとか。)
    (そういった物好きなメンバーで構成された…二軍三軍の寄せ集めである。)
    (やる気はわりとあるのは結構だが、お世辞にも優秀とは言いづらいモブな人たちの集まりなのでこう…成果はお察しだ。)
    (いまのところ犠牲者は出ていないのがせめてもの救いだが…いつ犠牲が出るかとか、再起不能なリタイヤになっちゃうのかとか…)
    リーダーって結構大変なんだな…(残暑の九月、都心の太陽はまだ暑い…)
    -- 2021-05-18 (火) 22:26:22
    • でー…みんな、何してるのカナ?
      「せっかくいい天気なんでBBQでもしようって話になったンすよ!どースかハンチョウ!」
      腹ごしらえは重要だからね、士気アップも重要だ、わかるよ…?真昼間からBBQってナメてんのかぁぁぁっ?!
      (ご丁寧にBBQセットまで持ち込んで班のメンバー…ボクを入れて五人しかいないけど。全員でBBQを行うのが本日の活動内容…なわけねーよ!ご丁寧に本部の目と鼻の先で!)

      「つってもハンチョウ腹減ってないスか?もう焼いちゃいましたし食べちゃいましょうよ〜」
      (班の風紀を著しく乱すパリピめいたこの男、コードネームはOZ、それ以外は「マル秘ッス」なんてフザけた事書いてあったから)
      面白い採用!
      (なんてやったボクにも責任がある?はい…その通りです…)

      根尾谷さんも!伊吹さんも!金岡さんも!コイツの口車に乗せられちゃダメですよ!?(そしてこっちはOZに丸め込まれてBBQして一杯やってるおじさんたち三人。すげーコワモテだけど、なんかあんま強くない、らしい。という…なんでボクこの人たち選んだんだろう…?)
      「はいハンチョウ、あーん。」
      あぁん!?…もごもご…(おいしくやけたBBQ串をやさしくお口に飲み込んでボクのエクスカリバー…してねじこまれてしまうと)
      こうなりゃ経費で落としてやる!みんなじゃんじゃん焼けーっ!(文字通りのヤケを起こしてサイキ班BBQ大会が始まる…天高く馬肥ゆる秋は始まったばかりだ!)
      -- 2021-05-18 (火) 23:09:05

Last-modified: 2021-07-09 Fri 23:44:03 JST (1030d)