ドーモ、ミナノシュウ
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名簿/490895
(夜半、数刻前まで輝いていた人の営みである灯りは消え落ちて申し分程度の街灯が区画を照らしている)
(等間隔で並んだ橙色の灯り、しかしその等間隔の中をずれて動く一つの灯りがあった)
(それは街灯ではない。街灯よりも低い位置、街の大通りを疾走する二輪のライトの灯りだ)
(この辺りでは普及の進んでいない二輪自動車に跨るのは黒のライダーズジャケットを着た女性、フルフェイス型のヘルメットを被っているのでその顔を伺うことはできない)
(代わりに彼女は同乗者のいない筈のバイクで誰かに話しかけた) この時期でも夜に走ると冷えるものですね --
ドーリス
2012-11-18 (日) 00:55:05
うむ 余は寒いくらいで丁度良いが、生物にとっては辛かろう 無理をするでないぞ
(本来ならヘルメットと風の音に遮られ、届くはずの無い声。それは女の頭の中に直接響き、鮮明に言葉となる)
しかし、この世界…いや、時代というべきか…にも、便利な乗り物があるものだな まだ馬が走る時代だと思って居ったが --
ミッドナイト・サン
2012-11-18 (日) 00:59:57
御心配を掛けてしまったようで申し訳ありません。私事に付き合って頂いたというのに‥
(彼女がこの時間になってバイクを走らせる理由、それは離れた街へと足を伸ばしていたことにある)
(ミッドナイト・サンを同伴させて出かけた理由、それは‥) ですが白夜王の助言もあってバトルスピリッツの大会というものを見ることが出来て幸いでした
(フォルテシアやムワッヒドの影響もあって徐々にバトルスピリッツに興味を持ち始めたドーリス。遠く離れた街で行われたカードゲームの大会を見るために遠出をしていたのだ)
(ドーリスは参加した訳ではないがミッドナイト・サンの助言を受けながらこれを見学し‥) 私もあのような場に出てみたくなりました
(と、言ったところ。ドーリスの胸元にしまわれていたミッドナイト・サンに虫の知らせに近い胸騒ぎが生まれた)
(それは同種のインテリジェンスソードが近づいてくるようなものに似ており───) --
ドーリス
2012-11-18 (日) 01:10:39
構わぬ 余も久々に悪くないものが見れた 礼を言わせて貰うぞ
(元々は戦闘のサポート用に教えるつもりだったカードの使い方だが、今の状況も嫌いではなかった)
で、あるか そろそろ主にもデッキを与えるべきかもしれぬな その時は余を符として使っても良いぞ
(そういった自分の居場所というのも悪くないか…そんな事を考えていた時、穏やかになっていた心を乱す感覚が訪れる)
…主よ 速度を上げよ 何か来るぞ --
ミッドナイト・サン
2012-11-18 (日) 01:20:26
‥? 符として使っていいとは、白夜王はカードにも‥?
(しかし会話は続けられず、白夜王から語られたのは警戒の二文字)
確かに何か、人とは異なる臭いがいたします。‥急ぎましょう
(グリップを握る手に力が籠りひねれば、内燃機関が唸ってバイクのスピードがあがる)
(すると前方、昆虫のようなものが飛んでいるのが見える。走行中のヘルメットに虫が飛んでくるのはよくあることだ)
(しかし‥近づくにつれて虫の姿は大きくなる。徐々に徐々にと大きくなるそれに不安が募る。その虫はこちらへと向かってきており‥近づくことでその姿が鮮明となってその背には)
‥人が!? (背には極東の法衣を着た男が乗っていた。その手には緑紋の片刃が握られており、刹那。虫が距離をつめてドーリスに向けて横薙に一閃される) --
ドーリス
2012-11-18 (日) 01:29:46
虫…?(視覚を最大まで上げて、それに注目する …見覚えがある まさかと思った だが、間違いない あれは…)…スピリット!?
(気づいた時には、それに乗る男の姿…そして、その手に握られている剣まで視認できていた)…!!? あの鍛冶師め…!!
(一言ごちると同時に、自らの意思で懐刀から剣刃へと姿を変える そして、その一閃を峰で受ける)手に取れ、主よ
こやつの持つのは、余と同じ…神剣の一振りだ! --
ミッドナイト・サン
2012-11-18 (日) 01:37:16
(胸元から飛び出す懐刀状態のミッドナイト・サン、マスターを守るために自ら具現化したそれをドーリスは掴み取る)
(すれ違い様の一閃をミッドナイト・サンの助けでやり過ごしたが、後方へと去っていく虫とそれに乗った男はサイドミラーにも映らぬ速度で見えなくなってしまった)
神剣の一振り‥? すると白夜王と同じ!? --
ドーリス
2012-11-18 (日) 01:47:31
うむ…心せよ、余の記憶に間違いが無ければ奴は神剣・ウスバカゲロウ…神剣の中でも特に危険な奴だ
それに、奴が乗る虫もスピリット…あの速度、恐らくはダーク・マッハジーであろう あれを呼べるという事は、他にも召喚できるはず
…逃げる事はできぬだろうが、止まっていれば更に危険なスピリットを呼ばれる可能性がある このまま走りながら戦うしかなかろう
…先程の店で、何枚かカードを買わせたはずだ 使わせてもらうぞ …上手く使えれば良いが… --
ミッドナイト・サン
2012-11-18 (日) 01:53:18
「へー。闇甲虫をこっちじゃそう言うのか」
(その言葉はドーリスのものではない。いつの間にか飛来していた甲虫が彼女の真上を立つように併走しており、甲虫の背に立つ男によるものだった)
「いいね、いいね。そこらのなまくら剣とは違うその感じ。‥それにそっちのお嬢さんも実に俺好みだ」
(緑髪を風にたなびかせて笑う姿は美男子を連想させるが、その口元に作られた歪な笑みを見れば彼の異常性が察して取れる)
‥私はスピリットについては詳しくはありませんが、白夜王が仰られるのであれば危険と判断しましょう
(気が付かれぬ間に併走されていたこと、そこに危機感を感じたドーリスがさらにスピードをあげるとバイクが風を切って街の通りを疾走する) --
ドーリス
2012-11-18 (日) 02:04:25
(どれだけ離したつもりでも、一瞬で近づかれている やはりスピリットと人工の機械では、ここまでの差があるか)
…どうやら剣刃だけでなく、使い手も相当に危険なようだな …少し無理をさせるかもしれん 耐えてくれ、主よ
(自分の使える「カード」を確認する…やれるか 相手の強さを知るだけに、不安は多少ある だが、やるしかない) --
ミッドナイト・サン
2012-11-18 (日) 02:11:12
「その乗り物、イカすけど闇甲虫を引き剥がせると思わないで欲しいな」
(追従するように蟲が速度をあげ、その背に乗っている男が肩に担いでいた妖刀を‥)
「神剣の使い手なら少しは楽しませてくれよ」
(剣が五月雨のように乱れまい、バイクを運転するドーリスはそれを片手で握ったミッドナイト・サンで捌くも‥)
く‥! (技量の差もあるが、一番大きいのはバイクの運転をしているがために片手になっているために全ては捌ききれない)
(サイドミラーやテールランプなどが太刀筋で割られ、ドーリスのヘルメットも破損して彼女の頭から抜け落ちると風によって背後へと流れて落ちていく) --
ドーリス
2012-11-18 (日) 02:24:26
(疾い 剣刃の力だけではない 剣使も一流と見てよいだろう)このままでは不味いか…仕方ない
主よ 今更訊くまでも無いかもしれぬが…運動能力に自信はあるな?
(ドーリスのポケット…カードを入れていた部分が輝きだす)白きスピリットよ…余の命の元、その力を貸せ…いでよ!
(カードがポケットから飛び出すと、それは光に包まれ形を変える)駆けよ!
ライオライダー!
(光の中から現れるは、獅子の頭を持つ二輪の獣 それはドーリスの乗るバイクの真横を追走する)
乗り移れ、主よ こやつなら虫より速い --
ミッドナイト・サン
2012-11-18 (日) 02:41:43
(機獣とも言うべき白鉄の獅子、カードより具現すれば咆哮をあげてドーリスのバイクに並ぶようにして走り)
「闇の白の宝剣の使い手だからやっぱり白使いか‥。でも、使ってるのはお嬢さんのようじゃないみたいだけど」
(ドーリスが言葉は出さず、無言で頷けば握っていたグリップに力を込めブレーキレバーを引けば、バイクの前輪が持ち上がって車体が浮く)
(浮いた車体をドリースは蹴って真横に並ぶライオライダーへと飛び移った。乗り手を失ったバイクは宙へと浮き上がり‥それは追走していた蟲と男へと向かって流れ)
「楽しくなったきたじゃんか! いいね!」
(バイクを唐竹割りで斬る)
(二つに断たれたバイクの中心を男と蟲が通り抜け、背後へと流れて行ったバイクが夜に朱の花を咲かせて爆発した) --
ドーリス
2012-11-18 (日) 02:48:01
(ドーリスを乗せた獅子は、グリップを握らずとも自らの意思で加速し、重心を取り、真っ直ぐに走る)
これなら存分に腕を揮えるであろう …とはいえ、まだ余の力も完全ではない この一体が限界であろう
だが速度においては、あの虫から叩き落せさえすれば奴には追いつけぬ程度には有る
狙うのは虫だ できるか? --
ミッドナイト・サン
2012-11-18 (日) 02:57:02
ですが小回りは向こうの方が上で‥。地の利も向こうにあります
(彼女らは今、再開発区の西区を抜けて中央区へと入ろうとしていた。普段ならこのまま南下して商会へと向かうのだが‥)
(当然のごとく、屋敷に賊を招き入れたとあってはメイドの名折れ。彼女は北に向かうようライオライダーに言えば獅子が遠吠えをもって恭順の意を示した)
(市街地のアーケードの合間にて繰り広げられる剣戟、それは誰の目にも止まることなく続けられる)
「やるね! いいじゃんか、手ごたえを感じてきた」 --
ドーリス
2012-11-18 (日) 03:06:04
(木に登り商会の敷地内を観察している猫が一匹)・・・この前は一杯食わされたからな・・・どう攻めたもんか・・・ --
ダープス
2012-11-08 (木) 18:25:41
(先日、盗みに入られたにも関わらず邸内は依然としてその居住まいを変えてはいない)
(警備も門前に一人、雇われた者が眠たそうに欠伸をしているのみ。入ろうと思えば以前と同様に忍び込めることだろう) --
2012-11-10 (土) 08:01:08
ちぇーっ舐めやがってからに・・・(変わらないのはあくまで「見た目」だ、例の魔術的トラップが増えていたとしても何の不思議もない)・・扉でも調べときゃよかったな・・・
(少し腰を落ち着けて考える・・・気になっている点は一つ、何故邸内に罠があって外にはなかったのか?不自然ではないか?)答えは否(あったのだ、正門にも裏口にも・・・自分は壁を飛び越え窓から侵入した・・・そして中で扉をくぐったからこそ罠にかかった)
(それを確かめる為に枝から飛び駆け抜け、以前とは微妙に違うルートを通り、壁を越え窓を通り邸内に侵入せんと試みる) --
ダープス
2012-11-10 (土) 21:22:11
(邸内に飢えられた観葉樹の枝と枝をネコ科の跳躍をもってまるでスキップでもしてるかのように飛びぬけて行く)
(あれよ、と言う間にダープスは屋敷の二階窓までたどり着けたことだろう) --
2012-11-12 (月) 20:17:47
ふんふんふんっと(窓にたどり着き一息)・・・窓を開けた瞬間またぞろ真っ暗闇にボッシュート、なんてなったりしてな?・・・(そんなこたぁねぇよな?とよくよく観察)
(爪を立て、そっと亀裂を入れて丸く切り取り)・・・・・・(ゆっくり内部へ) --
ダープス
2012-11-12 (月) 20:42:51
(以前と同様に、窓を割る音を鳴らさぬように窓のガラスを切り取り内部へと入っていくダープス)
(手慣れた手つきで邸内へと忍び込めば、そこは来賓客に用意された一室であった)
(質の良いベットとローテーブル、他に来賓客がくつろげるようにと窓際には一人掛け用のソファーなどもある) --
2012-11-12 (月) 20:59:33
・・・・・・・・・・・・・・・窓割ったのは失敗だったかな?まぁ良いか(反省終了、周囲の状況を確認する)
こんな部屋もあるんだな・・・泊り込みで働いてんのもいるみてぇだし、商会ってもその為だけの建物じゃぁねぇな・・・
(周囲を見渡しながら部屋を歩き・・・天井を確認する・・・)天井裏に潜んで朝を待ち、従業員が金庫を開ける様を確認する・・・完璧な作戦よっ(あの辺開けられっかな?とか呟いて壁をよじ登り隅の天井に近づいて) --
ダープス
2012-11-12 (月) 21:13:29
(壁の隅、天井の板を押し上げられるかと肉球で軽く押せば天井板が外れた)
(天井裏は薄暗いがダープスの瞳ならば難なく潜めることだろう) --
2012-11-12 (月) 21:22:54
・・・暗いが〜・・・あの感じはしねぇな・・・(まん丸になった目で天井裏を見渡し)・・・よしよし(内部に侵入、時折下の様子を見ながら移動する)
とりあえずは前に引っかかったあの場所だな・・・上手く繋がってりゃいいけどよ(四つんばいでごそごそごそ) --
ダープス
2012-11-12 (月) 21:25:58
(残念ながら以前の場所は一階、そしてここは二階の天井裏なので繋がっている場所をダープスは見つけることは出来なかった)
(代わりにダープスはその折、二階にある広い空間。商会の社長が使うであろう執務室を見つけることが出来た) --
2012-11-12 (月) 21:29:54
流石に壁の内側を・・・とはいかねぇか・・・詰ったらバカみてぇだし・・・うん?(下を見るとなんだか生意気な部屋が見える)いいねぇ♪
(金庫を探し当てるのは第一目標だ、これは外せない・・・だが物事には今やらなければ期を逃す物もまた存在する)・・・どうせ私物はここにはねぇ・・・ただ社長の執務室っていやぁ情報の宝庫・・・何が役に立つかは兎も角見る価値はある
(ゆっくりと天板をずらして覗き込み周囲の人の気配を探る) --
ダープス
2012-11-12 (月) 21:48:57
(幸いにも執務室に人の姿は見えない。部屋には東西南に向いたドアが3つあるが天井裏からなので扉の奥に人がいるかは分からない)
(執務室は応接間も兼ねており、東西の壁は書架で埋められ北側の窓には社長が座るであろう重厚な机が置かれていた) --
2012-11-12 (月) 22:00:55
・・・変な構造だな・・・ドアが3つもありやがる・・・あの向こうどうなってんだ?(時間はたっぷりあるので天井伝いに隣の構造も確認しようとしたが)・・・ダメだな開いてるトコねぇや・・・
机の向き的に南が廊下だろう・・その方が来客を迎えやすい・・・左右は別の部屋・・・社長の私室と・・・秘書室とかか?(そういう部屋割りなら構造がシンメトリーになる、後は寝泊りする施設もかねている点と執務室に求められる物からの想像・・・要するに勘だ)
(ロープを垂らしするすると降りる・・・どうせ書架にあるのは過去の情報だ・・・それはそれで興味はあるが優先するのは社長の机だ)
・・・まさか自分の机にトラップなんかしかけねぇよな?(念の為慎重に精査した上で探索する) --
ダープス
2012-11-12 (月) 22:18:45
(ダープスの想像は大よそ的を得ているとも言っていいだろう。これもまた長年にわたって続けてきた経験によるもの)
(ダープスは書架に一瞥を向けるがその意識を重厚な机へと向けた。調べるのはもちろん、机なのだが‥)
(罠はないがダープスはここで疑問を得る。なぜなら引き出しに手をかけようとするが鍵がかかっているらしく当然のごとく開かない)
(しかし鍵穴がない。取っ手はあるが鍵穴はない、しかし机には鍵がかかっているのだ) --
2012-11-12 (月) 22:32:43
・・・・・・・・・んだぁ?(鍵がかかっているが鍵穴がない・・・)・・・仕掛け?・・模様の中にスイッチでも隠れてんのか?(そう考え調べようとするが)
執務の机だぜ?頻繁にあけるのに一々んな面倒な事するかよ・・・(思い出す、彼らとの邂逅を・・・社長は魔族、トラップは魔法、防御も魔法、幻惑も魔法・・・)鍵も魔法だったりな?(ならばお手上げだ、契約や数字の弄りが楽しめないのは残念だが悪戯で無茶をして本命を逃すのは馬鹿馬鹿しい)
(さくっと諦めると書架へと反転・・・もう一つ・・・否二つほど探したい物がある・・・建物の構造図と、雇用している従業員についての書類だ)
(金庫の大きさがどの程度かは不明だがもし工事をしているならば記録は残る 従業員は・・・あの金庫番だ・・・あの時抱いた推測が完全な間違いだったとは思えない・・なんにせよ答えが載っているはずだ)・・・あるかぁ?・・資料室とかかもなぁ・・あるかわかんねぇけど --
ダープス
2012-11-12 (月) 23:12:44
残念ながらそちらの机は魔法仕掛けではありません
(投げかけられた声、その声にダープスは毛を逆立てそうになることだろう。南側の扉が閉められると共に現れた人影)
(それはダープスにとっても見覚えのある姿、彼とは以前と会ったことのある褐色のメイドだ) --
ドーリス
2012-11-12 (月) 23:21:29
(ぴたりと足を止める)・・・そうかい?こりゃ見切りを速くつけすぎたな(すくりと背を伸ばしてドーリスを見据えて)
いつぞやの嬢ちゃんか・・久しぶりすぎて匂いを忘れてたぜ(彼女から視線を外さないまま再び机の方へ歩いて)ちなみにどういった仕掛けなんだろうな? --
ダープス
2012-11-12 (月) 23:29:01
(夜盗を前にしているにも関わらず、その対応は彼と初めて会ったときと同様。使用人としての腰の低さを感じさせる丁寧さだった)
(ダープスの質問に対しても隠す素振りなく、こちらをと言って机へと向かって歩き出す)
(まず彼女が示したのは机の脇の模様だ。脇ということで見逃していたが模様の中にある金具に丸い穴が開いている)
ここに鍵を差し込みますと正面の引き出しに鍵穴が出まして、そこに鍵を差し込んで開くという仕掛けになっております。
(錠前にはこうした複数の鍵を使用するからくり錠というものがあるが、執務机にもまたいくつかこういった仕掛けで隠されているものがある。それは執務机という仕様上、他の人には見せられない書類などを仕舞っているが多いためだ)
私どもが抱えております職人の中でも自慢の一本だと主は仰られております。 --
ドーリス
2012-11-12 (月) 23:54:10
(関心したように眺め)マジで仕掛けか・・・めんどくさくねぇ?そういうの?こういう日常的に使う机には最新書類のみを入れて重要書類は・・・オレが言う事じゃぁねぇか(所詮は素人だしよっと肩をすくめ)
しっかしやるじゃぁねぇか、机じゃぁねぇ、嬢ちゃんの主人だ・・魔法を頻繁に使うもんだからこそいざって時にカラクリに頼る事で相手の意識の死角を突く訳だな(おもしれぇなと頷く)
(っと此処で鋭い爪をしゃきんと出すと脇の鍵穴に突っ込む)ふんふふんふふ〜ん・・おぉ結構むずいなこれ・・・(言われたとおりに開錠を図り始める猫) --
ダープス
2012-11-13 (火) 00:20:26
(ダープスが鍵の開錠に夢中になっていてもそれを特に止めようとはせず、ただ脇にたってそれを見学でもするかのように控えている)
私どもの主人は魔術だけでなく人の手による技術というのも重視されております。
人の手による極致へと至った美術品などは魔術では作ることは出来ず、貴方様が手掛けていらっしゃいますその錠もその一つと言えるでしょう。 --
ドーリス
2012-11-13 (火) 00:49:09
(かちゃりと音が響き、第一の錠が開く)何か言ったか?おーおー意外に梃子摺ったな・・滅多にこんな事はないんだが・・(3本いかれたか〜と自身の指の爪を見て)
なるほど、確かに正面に出てやがる・・・じゃ次・・・(左手の爪を出して再びかちゃかちゃ)なるほどね・・・技魔混合って所か・・選り好みしないってのは好感が持てるね、多趣味な奴は知識や経験も深い、あの余裕も頷ける・・・(かちゃかちゃ) --
ダープス
2012-11-13 (火) 00:59:06
お褒めいただきありがとうございます。
時に何かをお探しのようですが、可能な限りであれば私も手伝いますが如何いたしましょうか? --
ドーリス
2012-11-13 (火) 01:06:54
んー?手伝いなら今してもらったぜ?情報あんがと、あと折角の申し出だがこれ以上はお断り・・・これはオレの問題だ、オレがやりたい事で、オレの楽しみだ(かちゃかちゃ)
無論、オレを手伝うのが手前ぇのやりたい事だってんなら話は別だがよ(かちゃりと開いてにやりと笑う)さぁ何があるかな〜(開けてみて) --
ダープス
2012-11-13 (火) 01:13:41
左様でしたか。出過ぎた真似をお許しください
(ダープスは視線を向けないだろうがメイドは頭を下げていた。そして開いた机の中には書類などが収められていた) --
ドーリス
2012-11-13 (火) 01:34:11
はっ雇い主じゃぁねえんだ、許さなかったからってどうなるもんでもあるんめぇ(ぺらりぺらりと書類を読んでいて)
(此処でようやくドーリスに興味が湧く猫)・・・今の話の流れで手伝いを願いでねぇって事はオレを手伝いたいとは思ってない訳だが・・・じゃぁ何でさっきはそんな事を言ったんだ? --
ダープス
2012-11-13 (火) 01:40:43
(書類には今月の各店舗の今月の売り上げ、通貨の為替報告、商品の受注報告などで使われた契約書で占められていた)
はい。主人より貴方様の面倒を見るようにと申しつけられましたので --
ドーリス
2012-11-13 (火) 22:05:12
(こういうのを上手く転がして金をせしめれば良い稼ぎになるんだろうとか考えるが・・・)・・・オレ向きじゃぁねぇな・・・人事関係の書類はねえかな・・・(金庫番の事を調べることにする)
・・・・・・・・・・ぁ?(彼女の口から出た言葉に手を止める)・・んだそりゃ?・・・どういう意味だ?(声は笑っているがあからさまに剣呑な響きを混ぜる) --
ダープス
2012-11-13 (火) 22:47:51
(人事関係の書類は見当たらず、代わりに出てきたのは給料明細書なものだが)
はい。言葉通り、主人に貴方様を持てなすように言われましたので --
ドーリス
2012-11-13 (火) 23:13:05
そう上手くはいかねぇか・・・ぁん?・・これは・・・(まだ各人に渡していないものだろうかと一応目を通して)
(しばしじっとドーリスをにらみ付け・・・ハッっと笑い飛ばす)夜盗を持て成せだなんて随分寛大なお話じゃぁねぇか、オレにゃぁぜってぇ盗めねぇとでも言いたげだなぁオイ
これほどの侮辱は初めてだぜ・・・・あるいはそれが狙いか?だとしたら大当たりだ(ならばこれは奴が提案してくるゲームだ、この女の持つ情報がそのまま社長の掌で踊る為の必要事項になる)・・・他に何か言い付けられてる事はあんのか? --
ダープス
2012-11-14 (水) 00:10:26
(メイドの対応もその言いつけの為だろう。客人の要望があれば可能な限り応えるつもりなのだ)
いえ。特にこれをしろと言うことはありませんが、邸内を傷つけるようなことは出来るだけやめさせるようにとは言われております --
ドーリス
2012-11-14 (水) 00:21:59
あぁ、そりゃつまりやれって事だな?フリって奴だ・・・それにもう遅ぇや、二階の窓一箇所貰った(けらけら笑って)
手前も変な奴だなぁ・・オレぁ客じゃぁないんだぜ?(他にはなんもないかなと机を改めて確認して) --
ダープス
2012-11-14 (水) 00:32:56
いえ、主人から客人として持て成すようにと申し付けられましたので
(他には目立った書類などはなく、ペンやインク。彼女の爪磨きなどの私物が収められているだけだ) --
ドーリス
2012-11-14 (水) 23:19:06
・・・(ふぅとため息一つ)私物は分けておけよな・・ったく・・・(ばたんと引き出しを閉じる)
なぁにが客人だ舐めやがって・・・(時間切れだ、部屋に降りてかける予定だった時間を既に大幅にオーバーしている・・・それ以上に既に見つかっている状況でまた屋根裏になど馬鹿馬鹿しい話だ)
(この妙に律儀な女は客が言いつければ天井裏に潜んでいる事を主人に漏らさないだろうか?・・・其処までは判らないし、そもそも彼は滅多に人を信用しない)
やめだやめーっいいよオレの負けだ、もう此処の金庫は狙わねーよ(そういうと書類を確認し、金の集まりそうな店舗をピックアップして記憶する。盗めば次に襲う事を知らせるような物だからだ)
時間効率が悪いったらありゃしねぇぜ(嫌がらせに足の裏にインクを塗って歩き回りながら窓へと向かい・・振り返る)
・・・一つ、いや二つ教えちゃくれねぇか?・・・あの金庫番とか呼ばれてた長耳、ありゃ一体何モンだ?後何で今日オレが侵入してるって判ったんだ? --
ダープス
2012-11-15 (木) 20:45:07
申し訳ありません。スリッパの用意を忘れておりました (インキによってネコの足跡が床につけられると眉が立つ)
その二つの質問は全て当商会の金庫番、イクシーに帰結いたします。貴方の来訪を知覚されたのも彼女の力によるものです --
ドーリス
2012-11-15 (木) 21:04:10
あ、怒った?氷の女って訳でもないんだな?(それが本日最大の収穫といわんばかりに笑って)
名前なんざ聞いちゃいねぇが・・・なるほど、じゃぁ奴は気づいた上でアンタに託した訳だ・・・(窓の鍵を外して開けながら)
・・・3つ目聞いてもいいか?そのイクシーってのはどうやってオレに気付いたんだ?ひょっとして奴ぁこの屋敷と何か関係してたりしねぇ? --
ダープス
2012-11-15 (木) 21:18:16
いえ、託したのは主人です。イクシーは主人に報告するのみで、彼女が私に何かを頼むということはしないでしょうから
はい。この屋敷の出来事を彼女は全て知覚することができます。‥貴方様は魔術師というものをご存じでしょうか? --
ドーリス
2012-11-15 (木) 21:28:48
・・・・・・起きてるんじゃねぇか・・それで社長室を空けたってか・・(やってらんねぇって顔で額を押さえて)
やっぱりな・・・そうでもねぇと説明できねぇよ・・・あん?そのまま・・・魔力を使った術を心得てる者の事だろ?オレぁ使えねえからわっかんねぇけど --
ダープス
2012-11-15 (木) 21:32:46
主人は貴方様を気に入っておられますので
はい。ですが魔術師は魔術の行使だけでなく結界の構築にも長けております
私にも理論としてのみ理解しているのですが、イクシーはこの邸内に結界を張っており‥
《 この屋敷全てが言わばボクの庭みたいなものさ 》
(と、どこからともなくダープスもいつか聞いた彼女の声が聞こえて) --
ドーリス
2012-11-15 (木) 22:02:25
気に入った結果弄びますってか、良い趣味してるぜまったく
(声に応えるように)そーかい、種明かしご苦労さん・・オレぁてっきりお前が屋敷そのものだとか考えちまったよ(別々という事は四六時中攻め入って疲弊させる手があるなとか考えるが全ては後の祭りである)
(よっこいせっと窓枠に足をかけて・・・振り返る)お嬢ちゃんはもうちょっと笑いな、怒った時はちゃんと怒った顔をしな、その方が絶対良い(言いたい事だけを言うととっとと窓から外へと飛び降りていった) --
ダープス
2012-11-15 (木) 22:29:36
《 いい線だけど、惜しいよ。その考え 》
(飛び降りて行ったダープスを見送るドーリス。しかしその余韻は見送るためよりも‥)
‥私はそんなに感情の変化に乏しいのでしょうか (と、ぎこちなく笑って) --
ドーリス
2012-11-15 (木) 23:56:47
ほう…(机の上に広げられたカード それを見て、手前に置かれていた懐刀…に変化している神剣が、感嘆の声を上げる)
まさか、このような場所で符を見れるとは 余は本当に運が良いものよ --
ミッドナイト・サン
2012-10-29 (月) 21:14:16
(フォルテシアの進言もあり、改めて貰ったカードを机の上に広げていた矢先のこと)
白夜王はこの゛ばとるすぴりっつ゛をご存じなのですか? --
ドーリス
2012-10-29 (月) 21:18:37
うむ …というか、余は神話の模倣だと最初に言ったであろう その神話を符にしたのが、これらだ
故に何も知らぬ者にとっては単なる遊具であるが、神話の意味を知るものにとっては魔術行使の媒介となる
余も一部なら使えるぞ 枠が白い色をした符があるであろう それであれば使う事ができる
この中だと…そこの《リゲイン》という名の符を使う事が出来るな --
ミッドナイト・サン
2012-10-29 (月) 21:27:03
神話? これが神話を元にした遊戯でしたとは驚きです。
(一枚のカードを手にとり、高い印刷技術をうかがわせるイラストとテキストが書かれている)
(調べたところ、このゲームは複数のカードを束ねてデッキと呼びそれをルールに従ってカードを引き勝敗を決めるものということは理解していた)
魔術行使の媒介になるとは驚きですが…この《リゲイン》とは? --
ドーリス
2012-10-29 (月) 21:38:55
正直、余もこんなところで出回っているとは驚いて居る 余も主も実にツキ巡っておるものよ
その符があれば、一時的ではあるが主の速度を2倍にするか、筋力を5割ほど底上げする事が出来る
強力な力であるが、使えるのは一度の戦闘で一度きりであろうな --
ミッドナイト・サン
2012-10-29 (月) 21:43:54
(このカード一枚で一時的な肉体強化が行われる?と、半信半疑で手指でそのカードの裏表を捲ってみせる)
…なるほど、あの方もきっとそれを見越して私にカードを大事にして欲しいと仰られたのでしょうね。
(あの方もインテリジェンスソードの使い手、ならば自分が手にしている白夜王のことも承知で言ったあの一言。見事な審美眼ですと、フォルテシアの株があがったとか) --
ドーリス
2012-10-29 (月) 21:54:26
俄かに信じられんのも無理はない 実際に魔術媒介に使えるものは僅か故にな
その者も使えるとなると、その僅かが集中的に集まって居ると言う事か 愉快なものよ
…しかし、この《リゲイン》と…「あの符」が手に入れば、あやつに完勝も可能なのだが そう上手くは行かぬか --
ミッドナイト・サン
2012-10-29 (月) 21:59:17
私の主人、イルゼ様はかつてこの街が゛特異点゛であることを指摘しておりました。
この街には異なるもの、異種族…異能…異世界を引き寄せる力があると。なぜそのような力があるかはわかりませんが、
集められた異なる力によって近隣諸国とはくらべものにならない繁栄を築いたとも言われております。
ですので私と白夜王の邂逅も偶然ではなく、何らかの意味があったのではないか。…と、私は提言いたします。
(その符とは何でしょう?と、カードの種類などについては当然のことながら知らない訳で) --
ドーリス
2012-10-29 (月) 22:08:25
なるほどな…それなら、此処最近で急に剣刃が集まり始めたのも合点がいく 何かあるのであろうな、この街は
ふ、言ってくれるものよ よく出来た剣使に出会えて余は嬉しく思うぞ
うむ 《アイスエイジシールド》と言ってな たった一撃だけではあるが、それが如何なる技であろうと完全に無効にできる
それこそ星を砕く一撃だろうが、空間を両断する一撃だろうが、だ 等しく一撃であれば、それは主には届かぬ
この符を持って後の先を取れれば、倒せぬものは居らぬだろうよ …もっとも、機会は一度だけだろうがな 二度通じる戦法では無かろう --
ミッドナイト・サン
2012-10-29 (月) 22:20:18
先ほど魔術媒介と仰られましたが、市販されているカードを購入することでそれが成し遂げられる。…という解釈で宜しいのでしょうか?
(この《リゲイン》というカードと使い方が同じであれば入手方法も同じだろうと思ってのこと)
(またあの暴食剣やそれと同等の力をもったインテリジェンスソードの使い手たちとあいみまえる機会が来るかもしれない。その備えのためにも…) --
ドーリス
2012-10-29 (月) 22:37:43
売られているのであれば、そういう事になる …売られていれば、な 余が言った符が売り物になっているかどうかは分からん
まぁ最初も言ったとおり、余が使えるのは白いカードのみで他は余では扱えん 売り物であってもそれでは効率が悪かろう
手に入れば僥倖、くらいで良かろうて …それより、主はまず自身を鍛える事を考えよ
余の力で潜在能力を引き出しているといっても、素の力が低ければ最大値も高が知れて居る
強大な力を手に入れても、それを受け入れる器が無ければ自壊するだけだ …主はまだまだ伸びる 期待して居るぞ --
ミッドナイト・サン
2012-10-29 (月) 22:45:19
…!
(言われればそうだ。いつの間にか魔術による強化のみに頼ろうとしていた自分がいたことを彼女は恥じた)
(彼の言うように潜在能力を引き上げるにしても、その力を自在に使えなければ宝の持ち腐れというもの)
私よりも長く生きられてきた白夜王からの評価であれば、私にもまだ伸びる余地があるのでしょう。
…不肖、ドーリス・フィルメン。貴方のよき使い手となれるよう精進しましょう --
ドーリス
2012-10-29 (月) 22:51:27
うむ …他の剣刃とは交渉次第で協力関係も築けよう だが、ディバウリングリードのやつだけは不可能と言わざるをえん
そして、あやつは確実にまた主を襲ってくるであろう その時に壊せずとも戦闘不能に追い込める程度には強くなって貰わねばな
余もこの館は気に入って居る そう易々とあやつに荒らされては堪らん --
ミッドナイト・サン
2012-10-29 (月) 23:00:10
(その時になって、ミッドナイト・サンは初めてドーリスがくすりと苦笑する姿を見る事となる)
それでしたら大丈夫かと。よほどのことがない限りこの館は荒されませんので…
私よりも優秀なスタッフもおりますし、何より主人が荒されることを望みませんので --
ドーリス
2012-10-29 (月) 23:03:10
で、あるか とはいえ、あやつの力を侮ってはならんぞ もし強襲を受けた場合は、くれぐれも油断せぬよう他の者にも伝えておくが良い
…しても(フッと小さく笑い)主は笑うとそういう顔なのだな 悪くないではないか --
ミッドナイト・サン
2012-10-29 (月) 23:10:51
邸内への襲撃があった場合のマニュアルはありますが、肝に命じておきましょう。
私とて生きてるのですから笑いもすれば泣きもします。…ですが、職務に差支えなければの範囲でですが
(と、苦笑を止めれば静謐という言葉が似合う表情を作ってしまった。彼女なりの照れだったのだろう) --
ドーリス
2012-10-29 (月) 23:15:21
それに下手に強い兵を配置すると、それらを軒並みコピーされる危険性もあるからな…実に厄介な相手よ
ふふ、それもそうであるか …さて、そろそろ訓練といくか 多少厳しくいく故に覚悟せよ --
ミッドナイト・サン
2012-10-29 (月) 23:21:36
(ドーリスは体術の心得などはあったようだが剣術などに関しては素人に近く、時間を見つけてはミッドナイト・サンに稽古を付けて貰っていた)
(彼への師事は屋敷での仕事の合間に行われ、理解に優れていたせいか飲み込みは早く天性の才ともいうべき片鱗を見せていた)
(しかしそれでも異才の力を持つ者同士の戦いには遠くおよぼない、商会を守るためにも自分自身が力をつけるためにも、そしてミッドナイト・サンに戦うことの意味を否定すること)
(その意思は固く、貫く意地が女中を突き動かしていた…) --
ドーリス
2012-10-30 (火) 02:15:28
〜♪(ごくありふれた量販店にてお夕飯の材料を買い込んでいるエルフ、カードにたまるポイントも充実中)
(ロータートイフェル商会系列の店で使用可能なカードには赤い髪の女性のイラストが記入されていて…風俗嬢の名刺に見えなくもない)
豚肉とキャベツも買ったし今日はお鍋ナリな…んん?(あれなるはその商会にて働いていらっしゃるメイド氏では?たしかお名前は…思い出そうと腕を組む) --
フォルテシア
2012-10-28 (日) 20:24:25
(ロータートイフェル商会傘下の系列店で始められたポイントカード制、代表の気紛れから始まったそのサービスは意外にも好評だった)
(デフォルメされた社長のイラストが目を引くも、大事なのはポイントカード一枚にスタンプを貯めると景品がもらえる事にあった。)
(最初は粗品だったのだが好評につき、協力店との提携で始まった鉄道旅行などはフォルテシアはよく知っていることだろう)
(話は戻り、ドーリスは商店の立ち並んだ通りを紙袋を抱きかかえて歩いていた)
(すると向こうより歩いてくる人影に見覚えがあり、) こんにちわ、フォルテシア様。 --
ドーリス
2012-10-28 (日) 20:39:47
(鉄道旅行、もっぱら物資運搬がメインだったS,N,R,Iがその過剰な安全性を売りに新たに開始した装甲列車での南国周遊バナナ巡りツアー)
(南国のバナナ農園から引っ張った鉄道沿線にリゾートをおったてるというどこかで聞いたような手で着々と業績を伸ばしている)
あ…ああ…こんにちわ!お夕飯の買い出しナリか?(顔は覚えていても名前を思い出せない!そんな危機的状況の中必死に話題をひねり出そうとする)
これからの季節お鍋なんかも美味しくいただけてこれは(よし!うまく世間話にこぎつけたぞ!そんな風に考えていたところメイド氏のエプロンのポケットに目が止まる)
それは、もしかして…(黒の裏地にBSと書かれたカードがちらりとみえた…ような気がして尋ねるように視線を向ける) --
フォルテシア
2012-10-28 (日) 20:51:09
残念ながら邸内での調理は厨房のスタッフと専門の業者に委託しておりますので私の仕事には入っておりません。
これは主人の私事による買い付けですので。
(BSと書かれたカード、それを示されると気が付きフォルテシアへと渡す)
先ほど立ち寄った店でサービスとして渡されたものですね。私はこの手のものに疎いのでよくは分かりませんでしたが。
(十剣聖ルシエルと書かれたそのカードの表面には麗しき天使のイラストがプリントアウトされていた) --
ドーリス
2012-10-28 (日) 21:10:03
あ、そうナリか…(まずい、初動から見当違いな話題ふっちまったァーー!と脂汗が流れる)
私事ということはバトスピ!やるナリか……ぐぐぐ……
(カード買いに来たんだ!なんだ見た目によらずホビーに興味が…と思ったらまた出鼻をくじかれてしまった!)
おおっ!コレ最新弾のMレアナリぞっ!?気前いいナリなそのお店!(カードに興味があるのですぐに食いつく、カード枠ブチ抜き絵柄はレアカードの証である) --
フォルテシア
2012-10-28 (日) 21:21:20
いえ何やらブースターパックというものを貰いましたので、それを開けたところそのカードと他数枚が出まして。
詳しいようですので所望でしたら差し上げますが。如何でしょう? --
ドーリス
2012-10-28 (日) 21:24:44
いやいや…そんなもったいないナリ!大事にしてあげてほしいナリなっ!(あたふた)
それではワガハイはこれでっ!お買い物の邪魔をしてもわるいナリしー…(苦笑いを浮かべて退散していく、どうも苦手らしい)
(去る途中にエルフには不釣り合いの雅な刀を帯刀しているのが解るかもしれない) --
フォルテシア
2012-10-28 (日) 21:38:01
分かりました。何やら価値ある物のようですので大事にとっておきましょう。
…? (何やら顔色が悪く、バツ悪そうに立ち去る姿に眉をハの字にする)
(だが立ち去るその背、商会に出入りしてるときには見た事のない刀を帯刀しているのを見れば思わず唾を飲んでしまう)
(まさか彼女も、という考えが頭を過ぎる。先日の苦い思い出を想像すればその背に冷たい汗が流れた) --
ドーリス
2012-10-28 (日) 21:43:17
[ 序章 ]
(この地が冒険者の街と呼ばれて百年以上もの月日が流れた。発展と共に街は四方に伸び、再開発区と呼ばれた地区に居を置くとある商会よりこの物語は始まる)
ふう…
(陽の光を極力に絞った一室、木組みの棚が並びそこには木箱や古びた彫像などが陳列されていた)
(まるで美術館の裏側のような空間の中に二人の人影がある。どちらも女で一人は赤髪のボンデージ姿、一人は長身の銀髪褐色のメイドであった)
西爛戦争では痛手を負ったけど、東ローディアの崩壊であっちで押さえられてた品物が流れてくるのは僥倖ね
(女は商会の会長、そしてこの倉庫に並んでいるのは彼女が買い付けた古美術品などの山だ)
(酒場より北方の地で起きた戦争、いくつかの国が滅び大勢の人間が死んだ痛ましい出来事だったが国家の崩壊と共に闇には数多くの゛商品゛が流れた)
だけど少し買いすぎたかしら? 小売りにするよりもうちの主催でオークションでも開いて大きく売った方がいいかしら…ねえ、アナタはどう思う?
(女が脇に控えていたメイドに言葉を振る。メイドは目を伏せたまま主の返答に対し)
オークションは最良の選択とも言えましょう。商品、それらの取り扱い…商会の資本を示すだけでなく各界とのパイプを作るにしてもいい機会であるかと
(そうよ、そうよねえ。と、人には言えぬ品物を多く前にして女は口元に弧を作る)
(壺、絵画、彫像、鎧…と。ここにはあらゆるものが揃っていた)
特にこの宝剣なんて人気が出るとは思わない?
(女が開かれた木箱の前に立ち、オガクズの中に寝かせられた白銀の刀剣を示してみせた───) --
イルゼ
2012-10-27 (土) 01:10:41
(──会話は聞こえていた 何度も何度も聞いたような会話 そうしてまた「美術品」として、くだらない金持ちの手に渡る 何時もの事だ)
(─だが、今回は少し違って見えた それは初めて感じるにも関わらず、何処か懐かしさを感じる「何か」)
(それが闇の力である、と認識するまでに、そう時間は掛からなかった) --
ミッドナイト・サン
2012-10-27 (土) 01:22:12
(女が寝かせられていた宝剣の柄を掴んで持ち上げる。その時だ、まるで何かに反応したかのように女束ねた髪の毛、その一本が跳ね起きる)
………あら?
(掌から伝わる感触。だがそれは物理的なものではなく、目に見えぬものを感じ取る。この世界ではありふれた…魔力という波動)
(まるで眠っているかのような吐息の波長、それを感じ取れば…) もしかして…この剣、曰く付き? --
イルゼ
2012-10-27 (土) 01:34:22
(迷ったのは一瞬 次の瞬間には)…そう、言えなくも無いか
(自分の声を聞いたのは何時以来か それが何とも味気ない言葉で内心苦笑する)
(柄頭から垂れた宝玉…目の代わりのそれで、二人を見やる 共に強い力を持つのが一目で分かった)
(赤髪の女は確かに強い だが完成されている)ふむ…(銀髪の方を見る …感じる この女の「中」にある何かを)
…そちらの銀髪 名は何と言う --
ミッドナイト・サン
2012-10-27 (土) 01:48:37
(女の疑問を肯定する声に当人は顔を顰め、傍らのメイドが身構えて警戒を示す)
(自分たち以外がここに立ち入ってはいない筈、ならばと何処とメイドが眉を立てれば女が顎でしゃくって此処と刀剣を示す)
(メイドが剣が喋った?と、注意をその剣に向ければ自分への問いが剣より放たれる)
(貫録の印象を与える声、それに気圧されるかのようにメイドは口を開く)
…私はドーリス。そちらのイルゼ様の従者にてございます --
ドーリス
2012-10-27 (土) 01:56:40
(さて、この反応を見たのは幾年振りか 思えば最初の頃は何度も見たものだ 諦めから長らく声を発しすらしていなかったが)
ドーリス そして赤髪がイルゼか(もう一度二人を一瞥し、一息)
余の名は、白夜の宝剣ミッドナイト・サン 神話の時代、神の掲げし剣刃の一振りである
(…そこまで告げてから、自嘲気味に笑う)…言わずとも良い 神話の時代の剣なぞ、どれだけ優れていようが年月の前には塵と化す
余は神剣の模造だ 笑いたくば笑え --
ミッドナイト・サン
2012-10-27 (土) 02:06:15
(自らを神剣の模造と自嘲する宝剣、ミッドナイト・サンと名乗るその剣にドーリスは警戒を解けずにいた)
(思わず名前を答えてしまったことに失態だと歯を噛む。呪いがかりならば名前を知らせるということは忌諱すべきことだった)
(剣が故、敵意があるかどうかさえも判断するに足りない。どうすべきか、その額に汗が流れ落ちたところで場の緊張の糸を切るかのようなくすくすとした微笑がイルゼの口より出た)
んふふ。神剣の模造…ねえ。それで、その割りには気位高そうね? --
イルゼ
2012-10-27 (土) 02:17:04
当然だ 模造とはいえ、その機能は本物に劣らぬ むしろ会話できる分、余の方が優れて居ると言っても良い
(人の姿なら、さぞかし胸を張って答えていたであろう)例え笑われようが貶され様が、そんなものは取るに足らん
余が欲するは、余に相応しい主のみだ 俗物の嘲笑になぞ付き合うつもりは無い --
ミッドナイト・サン
2012-10-27 (土) 02:28:32
(俗物扱いされたことで主の表情が歪んで吊り上る。剣の腹をオッス、やるかと手の甲で叩いてる姿を見ればいつも通りだと安堵を付く)
(心を落ち着け、平静を失った主人を諌め、思考を切り替え改めこの剣へと訪ね直す)
主を欲されていると申しましたが、それは何故でしょうか? --
ドーリス
2012-10-27 (土) 02:33:04
ふふん、その程度の打撃、剣刃の余に掛かれば…うむ、痛いものは痛いな(そんなやりとりをしつつ、安心したドーリスを見る)
…やっと落ち着いたようだな、銀髪 これで少しは会話にもなろう(イルゼからの打撃が止むと、喉も無いのに咳払いした後)
…余は神の戦で使われた力を寸分違わず持って作られた にも関わらず、余を手にするのは素振りも碌に出来ぬ肥えた金の亡者ばかり
別に戦を好む訳ではない ただ剣刃として生まれ、神をも斬り伏せる力を持ちながら、それを揮えぬままに朽ちる事が我慢ならぬのだ --
ミッドナイト・サン
2012-10-27 (土) 02:43:40
(木箱に戻すこともせず宝剣を無造作に棚に投げてしまえば主はそっぽを向いて壁に寄りかかり、口を尖らせアンタが相手なさいと対応をドーリスに任せきりにしてしまった)
(主の機嫌を損ねたのは痛いが詰問が進むので構わず質問を重ねる)
一つ疑問があります。力を行使出来ずにいることが不満であると仰られますが、争いを好む訳ではないとすれば
その力の行使とは戦いとは別の方向で使いたい、…ということなのでしょうか? --
ドーリス
2012-10-27 (土) 02:50:53
(元より赤髪には大きな興味を抱いていなかったとはいえ、久しい故に少し口が過ぎたか、と心の中で反省する)
好む訳ではない、というのは単に戦闘狂で人を斬りたくて仕方ない、という訳ではないという意味だ
余とて力比べを喜びとし、強者との手合わせに心躍らせる感情もある 剣刃に生まれたが故に、それは強い方と言っても良い
…ただ、余を作りし鍛冶の剣には少なからず「人を斬らずには居られぬ」という物も居ってな
そういった下賎と同一にされたくは無い それだけであるな
…余は実感したいのだ ただ見世物として生まれた訳ではない事を --
ミッドナイト・サン
2012-10-27 (土) 03:01:18
私にはその考えは分かりかねます。…私が貴方のように刀剣でないこともそうですが
見世物として生まれたことを否定するために力を行使する。それと戦闘を好むのとに私には違いがあるとは思えないのです。
(所割、それは男の考えだと言いかけたところで。出過ぎた答えをお許しください、と頭を下げていた)
(だがそれは相手がただの剣ではなく、意思あるものとして扱うことでの敬意だった) --
ドーリス
2012-10-27 (土) 03:12:10
…面白い女よ(その返答に嬉しそうな声を浮かべる)では銀髪 否定して見せよ 手段は問わぬ 余が許す
お主なりの方法で、余が見世物で無い事を証明して見せよ その為であれば、余は惜しみなく力を貸そう --
ミッドナイト・サン
2012-10-27 (土) 03:21:02
(ドーリスがしかし…。と言いかけたところで、答えを出したのはドーリスでも宝剣でも無かった。そのやり取りを見ていた女主人である)
いいじゃない、そこの欲求不満の剣を満たしてやりなさいよ。口説かれてんのよ、貴方。
(思い起こせば名前を最初に聞いたのもドーリスの方からだ。ならば最初からあの剣はドーリスに対して何らかの考えがあって呼び掛けたのだろう)
剣のくせにうちのメイドを口説くなんて生意気ね。ふふ、それとも面食いなのかしら --
イルゼ
2012-10-27 (土) 03:30:39
口説く、か ふふ、そうかもしれんな …もう数えるのも面倒な程に、永い時を鞘の中で無為に過ごしてきた
一時の戯れに付き合うと思えば良い お主なりの「否定」を余に見せてはくれぬか --
ミッドナイト・サン
2012-10-27 (土) 03:37:32
(否定といえど、口で言うのは容易い。相手を拒絶すればいいだけの事。)
(しかし示せとなればそれは難しい。それが剣刃として生まれ、切り結ぶことを義務付けられた存在ならば尚更のこと。)
(それが分からないならばこのまま断るべきか。無言の問答を心中で繰り返し、止まった空気の中で言葉を発したのはまた女主人であった)
一時の戯れにうちのメイドを付きあわせるのも癪ね。でも…ま、いいわ。そんだけ自信たっぷりに言うから興味がわいたわ
ドーリス、彼を持っていきなさい。神話を模したその力…気にならない?
(主からの視線、自分を貴方ではなく名前を呼んだときは大切な意味を持つ)
(主が彼を持てと言うならば持たざるを得ない)
…わかりました。よろしくお願いします……白夜の王
(これが彼女と一振りの剣との出会いだった) --
ドーリス
2012-10-27 (土) 03:58:57
ある日
鍛冶師は一冊の本を読んだ
本には十二本の神剣を巡る伝説が紡がれていた
鍛冶師は、その神剣を再現してみたいと思い立った
そして鍛冶師が打ち上げた一本は、まさしく伝説通りの神剣そのものであった
出来に満足した鍛冶師は伝説通りの名前を剣に付け、世に放った
だが伝説の中において、常に「人ならざる者」に使われ続けていたその神剣を使いこなせる「人間」は現れなかった
剣は誰にも真の力を見せる事無く、また人々も剣の真の力を知らぬまま、幾年の永い永い時間だけが流れた
本の表紙には、白夜と狼が描かれている
頁を捲ると白紙が目立つ
綴られるのは、一本の剣と一人の女の話
これから書かれる物語
Last-modified: 2012-11-18 Sun 03:06:04 JST (4177d)