名簿/485591
- 郵便デース※音が鳴ります -- 記者
- (教会で祈りを捧げる。近く、ゼナンへの出兵が決定したからだ)
(カルロは本音ではそんなことは微塵も思っていないのだが、対外的にみれば生還の危ぶまれる危険な戦場である) (外面に対して小賢しいこの男はその状況を利し、死地へ馳せ参じる聖騎士としての株をあげるため、教会に脚を運んだのだ) (そこで出会った同僚に柔らかく微笑む) ギーヨルド君。此度の戦は我等が統一連合と神国の趨勢を決する大事な一戦だ 共に善戦しようじゃないか。神の御心が侭に (そう決まり文句を告げてぽんと肩を叩き、教会を後にする) (向かうは戦場……最前線。ゼナン要塞) (このとき、誰もがまだ予想だにすらしていなかった) (難攻不落のゼナン要塞が、あのような幕切れになるなどとは……) -- カルロ
- 「理解しなければならない、多くの者を、多くの意思を、未だ見えざる神の御心を…」 -- ギーヨルド
- 今日も熱心なようだな。ギーヨルド君(アルメナ国内。古都の一角の教会で、ばったりと行き会う)
今日も神と人の子のために祈りを? -- カルロ
- 「これはこれはカルロ殿、ご健勝のようで何よりです。」彼はいつものように微笑み、恭しく頭を下げた
「ええ、今日は生徒達がやってきませんので。祈りと…少しばかりの考え事を。カルロ殿は如何為さいましたか?」 -- ギーヨルド
- なるほど……生徒がね(彼のいう生徒がどういうものであるか、知っているがゆえに苦笑する)
僕も祈りを捧げにきたんだよ。近く、東ローディアのほうへいくことになったのでね 東西ローディアの戦争がまた始まるだろう? アレに増援として派兵されることがきまったのさ -- カルロ
- 「なんと、嘆かわしいことです人の子同士が争い、利益を喰い合う…」ギーヨルドは頭を小さく振り沈痛を声に乗せる。頭部の鎖が擦れ合い冷たい音が協会に響いた。
「いえ、派兵され力を尽くし戦うカルロ殿の前で口にすることではありませんでした。無礼をお許しください。御武運をお祈りしております。」 「…しかし、敵国兵とはいえ人の子。時が違えば神意の徒となって居たかもしれない…それを思うと、心が張り裂けそうになります。」 -- ギーヨルド
- 気にすることはないよ。君のその優しさと気高さこそが神の使途たる高潔さに磨きをかけているんだ。むしろ誇りに思うと良い(位階の高い神殿騎士としての言葉をギーヨルドにかける。アルメナ国内では良く見られる光景である)
それに、僕もその意見には同意している。今回の派兵ではなるべく多くの恵まれない人々を救済するつもりだよ(枢機卿へ引き渡すための奴隷という意味でだが) -- カルロ
- 「この未熟な身には勿体無きお言葉でありましょう。しかし、ありがとうございます。」
「流石はカルロ殿。その慈悲深い御心、きっと神は見ておられる事でしょう。多くの民が神意に触れ信仰に目覚める事を祈りましょう。」 カルロの言葉の意味は通じていたが、彼にとってより神意に近くある事こそ救済の始まりである。例えその結果無惨な死を迎えることになっても。 -- ギーヨルド
- ふふ、そうだね。この大地の隅々まで神の威光で満たされるその日まで、共に頑張ろうじゃないか
……おっと、もうこんな時間だ。僕はこれから出兵の準備があるからこれで失礼するよ それでは、神の御心が侭に (決まり文句の挨拶をして、踵をかえし、マントを翻して去っていく) -- カルロ
- 「こちらこそお忙しい時にとんだ足止めを。改めて御武運をお祈りさせていただきます。神の御心が侭に…」
先程のように恭しく頭を下げ、教会の出口まで影を見送る。 「東西ローディアの戦争」「利権の奪い合いとは言え」「これも神の御心の侭ならば、神は何を考えておらせられるのか。神意の理解とはなんと…」 その場に跪き指を組むとギーヨルドは思考と祈りに沈んだ。 -- ギーヨルド
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