名簿/411601
- (薄気味悪い絵を見上げる。カッターで指を切る。絵の横の壁に押し付けて引いた。赤い血の渦巻き…いや花丸二重丸を)
死は人生の完成だという。絵の完成はなんだろうな? もしかすると…いや -- リタ
- まだだ まだ 完成など―(風の具合か、その部屋には唸りが絶えない 幻聴を呼び起こすような 部屋はひどく暗い)
(壁の花丸、滴る血はは重力に引かれず―絵に吸い寄せられるようだ) --
- (眉根を寄せて絵に吸い寄せられる血の雫を指でぐしぐしとこすった)
腕は折れ筆は地に落ちた。お前の渇望の壷の空きは全て死で埋められたんだ。だからもう おやすみ… -- リタ
- 色 が 足 りな い… 誰 が――(擦られ、乾いた血痕はそこで止まった。びりびりと震えるような空気も止まり)
(よく見渡せば…キャンバスの周りは片付けられていない。製作途中といった感じ―?)// --
- (部屋を出ようとした時何か違和感を覚えて振り返る。言葉にするにはまだかすかで頼りない毛先ほどの感覚)
…大家が片付けたんだよな? (他の生活用品は無いのに一枚の絵と画材だけがある部屋。奇人としか見えなかったあの性格だ、散らかったままならおかしくないが) (もう一度部屋の中に戻る。他は片付いている。絵は題され飾られている。作業途中といった画材) フーは完成させた直後に冒険に出た? それを大家が絵と画材だけ不気味で片さなかった…なんかヘンだな (絵の具を一つ摘み上げる) 誰かがこの絵に手を加えていた? ………だったらなんだ? (手の中でそれを弄びながらまた薄気味悪い絵を見上げる。手をかけると簡単に外れた) -- リタ
- 誰が――完成 など と 飾(壁から外れると風の音が止んだ。裏には無数の穴が…どうやら、これが笛のような役割を果たしていたらしい)
(大家に聞けば、冒険から帰還自体はしていたという話が聞ける―ある日、部屋から消えたのだとも) --
- …計算でやったんならすごいわ (裏の穴をしげしげと見つめ息を吹きかけてみたり)
(大家に話を聞き絵と画材を借りて帰った。あいつは作品を置いてどっか行くかな。どうやら未完成らしいものを置いて?) 大した付き合いじゃないけど濃かったからな〜 なんかおかしい。うちに置いといたらうちに帰ってきたりして。あはははは -- リタ
- (リタが帰った後。大家のもとにフーの縁者を名乗る者が現れ、絵の行方を聞いて行ったようだ…) --
- 芸術、ですか…満足できましたか?
画材買ってきたんです、安いやつですけど…もし、もっと作りたくなったら、究極より高みを目指した作品が作りたくなったら、つかってください。 -- ミロクリィ?
- ギギギ ギギギ――色が 足 りな い(風の具合か、その部屋には唸りが絶えない 幻聴を呼び起こすような 部屋はひどく暗い) --
- ……………えぇ、今度また持ってきますから。 …なんて。 -- ミロクリィ?
- ――足りないぃぃ(画材の包みの置かれた部屋。少しだけ瘴気が薄れたような気がした) --
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- 7人目…ゴールッ…ああごめん、ちょっと酒場に立ってた14人の下に挨拶していてさここで7人目だったんだ
やあ可愛らしいお嬢さん、俺と一緒に…燃え尽きてみないかい?(燃え尽きて壁に寄りかかる) -- アンサー?
- ...君の芸術にかける熱意は理解している。だが授業中の飲食は校則違反だ (デッサン用のパンを齧っていることを指摘している) -- 武装風紀?
- (美術特待生減免事項書を放る。消しパンは一日1枚まで、残った持ち手部分は無闇な廃棄を避けることと記されている…だから食べているようだ)
(一度も顔を上げずにひたすらスケッチを続けている…) -- フー
- 備品を余すことなく使い続ける姿勢は賞賛すべき点だが...... (喉の一歩手前で何か言いたげに後ろからスケッチするのを眺めていた) -- 武装風紀?
- 中々に機能美(スケッチを十枚ばかり終えたところで、ぺこりとお辞儀してまたどこかへ去っていった…外れた一枚を見るにはどうもあなたの鎧に着眼したらしく無数の鋼鉄が描かれていた) -- フー
- (払暁、画学生のもとに現れたのはフードを目深に被った甲冑の男)
まず芸術とは鑑賞者の脳髄に不可逆的変化を喚起する情報を生成する行為と仮定する 君が目指すのは影響規模の拡大か、それともターゲットを絞っての威力向上か? --
- 芸術論。唯物的な認識だが神秘の一言に逃げる余地を無くす意味では効果的といえる…
某とて若輩、どちらが究極で至高かは模索の段階にある。しかし道筋は朧気ながら見えてきたと大言させていただく! 概念に拡散するパフォーマンスでなく一個に結実するアーティファクト。その論に分類すれば後者に近いと言えるだろうか (一息に喋る間手を止めることはなく。青い鎧の問答に珍しく真っ向から答えた) -- フー
- (鉄靴の爪先で地面にいくつかの同心円を描く。中心円を塗りつぶし、外周に向かうにつれて薄く広く)
ターゲットを絞ったとしても威力が究極ならば波及効果は勝手に広がるか。 では、ターゲットを複数にすることで最終的な効果範囲を拡大することは可能だろうか? (周囲にべつの同心円をいくつか配置していく。さながら多弾頭核兵器の爆風半径図といった様相だ) -- 甲冑の男
- 最終的。最終的とは何だ?不滅の芸術が一つあれば、千年紀の終わりには巡礼ポイントとなるだろう…単位時間あたりの即効性を求めるあまり唯一無二が崩れてはならない
頂点は常に一つ。模倣が産む芸術はあろう、しかしそれは某の後に続くものがやればいいことだ (地面が興味を惹いたか、円の群れの外接を繋いでゆく線を指で描き加える…螺旋だ。最初の円の中心点に収束するような) -- フー
- (フムンと鼻を鳴らし)いくつものテーマをねじ込んで瞬間の衆目を浴びたところで、ひとつひとつが佳作程度では確かに百年を越すことも難しいだろうな。
千年後の鑑賞者にもひと目で何が言いたいのかわかる、堅牢な明瞭さも究極の条件か だが、模倣もまた影響拡大に寄与する重要なファクターだということを忘れてはならない。とある宗教の教祖は杯ひとつさえ物質的痕跡を残さなかったが、 その追随者たちが記した経典をよりどころとして千年の繁栄を勝ち得たときく(線描に集中線を加えると、中心に黒点を頂いた蜘蛛の網が現れた) -- [甲冑の男
- まるで病毒。そう、某は含めたアーティストたちは世界を侵す恋をしているのかもしれず…
(ウェッブ・ネットの交点一つ一つに丸を足す。人の頭だろうか?脳と脳のネットワークだ…そして、丸い紙で中心黒点を隠す) ――総体芸術であるな!この構築そのものが一つの作品であり、先般の宗教に照らし合わせるならば全体像こそが美だ―「視点をズラせ」至言と刻もう (幾何学模様を軽く写し取ると脚で図を消す そうは言っても、彼女の価値観は揺るがないのだろう) -- フー
- (思いがけず歌うような声に首をかしげて)そのようなロマンのある話でもないだろう。たとえば兵隊同士が、これこれこういう砦を攻め落とすならば
どんな武器を使うかを口喋るのとあまり変わらない。だが、いくつか着想を得ることができたのには礼を言っておく (必要な情報は得たとばかりに、オチもない雑談を切り上げる鎧男。挨拶も、画学生の今後に関する祈りもなし――既にして祝福された者に何の祈りがあろうか) -- 甲冑の男
- こんにちわー160年度同期生のイーキュオイデですーフーリオさんいらっしゃいますかー?(knock×2) -- EQ
- 不在だ。カンバスの前で某は絵筆となり虚にして空となる…実存を捨て抽象に移ろいつつも画面だけは存在。君が目にするのは一枚の絵画と思え -- フー
- 裸婦セックス! --
- 然り。原始芸術を紐解いてみても散見される通り裸婦、即ち女性の持つ普遍的美しさの表現は芸術に課せられた使命の一つである。
加えて人間が生物である証として、繁殖に伴なう性交渉への歓喜は抗い難い。婉曲的に、あるいは直截的にそのものを描かずとも代替となるモチーフや見立ては無数にあり… -- フー
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