冒険中/360403/洞窟?
- (冒険中ゲートを100回潜って出た人すべてにほれ薬を撒いています)
最初に出会った人にほれてしまうほれ薬を振り撒いた --
- ヒュー……ヒュー……(暗い洞窟の中虚ろな目をして仰向けに横たわっている。首筋から流れ出た血が傷を中心に円を描いている) --
- (辛うじて意識を保っているが危険な状態) -- コノマナヒメ?
- ……ここね、依頼の場所
いなかったらいいんだけど……とにかく探してみましょう -- 灯
- (体が……ま…だ…トモに……何にも喋ってないのに…) -- コノマナヒメ?
- よっ…と(その辺の壁にギプスをたたきつけて左腕を自由にする不良)おっしゃ。きっちり動くぜ
巨大な怪物討伐だったか? …なら、最悪一番奥の方だな -- 蓮司
- (深く息を吸い込む。微かだが、新しい血の臭い)
少し急ぐわよ -- 灯
- あいよ。…場所、分かんのか?(小走りで灯の後を追いながら尋ね) -- 蓮司
- …わぁ〜…(暗い洞窟をキョロキョロしている、何時の間にかいるハーフエルフ) -- ルチル?
- 大まかな所はね、多分……いるわ(駆けながら応え)
ルチル、遅れないでね? -- 灯
- 暗闇から狼が現れた。その口には冒険者のものだろうか、見るも無残な人間の片腕を咥えている。
狼は食料を手に入れて満足しているのか新たな冒険者達にはあまり興味がないようだ --
- そーか、んなら余計急がねーと…ってェルチル先輩じゃねーか。アンタが居るなら心強ェな
狼かよ。どーやら犠牲になった奴が居るみてーだな… -- 蓮司
- …だいじょぶ、だよ〜…よろしく〜…(二人にペコリとしつつも、何故か追走する足が衰えないハーフエルフだ)
…んー。このちゃんのじゃ、ない、ね〜…(眉をしかめつつ、女子寮サロンで会ったっきりの姿を思い出して) -- ルチル?
- あんなのにかかずらってる暇はないし……スルーね、スルー(狼は無視し先へ進み)
ヒメ……無事でいてね(足取りは少しずつ速くなっていく) -- 灯
- こっちにゃ特に興味なさそーだしな(一応の注意を払いつつもその場を通りすぎ)
(脳裏に浮かぶ弱い考えを払拭しながらも、足早に灯に続く) -- 蓮司
- いたるところに戦いの跡が残る。散乱する矢、怪物の死体、そして徐々に血の匂いが濃くなっていく。 --
- (クンクン) …そろそろ、かな〜…?(側面を警戒しつつ、鞘の位置を直しながら呟くハーフエルフだ。口調がいつも通りなので緊張感はないが) -- ルチル?
- (立ち止まって辺りを見回す。視力こそない物の夜目は利くのでさして問題はない)
……近いと思うんだけど……ヒメ! ヒメ、いるなら返事をして! -- 灯
- (右手の掌底を突き出した構えを維持しながら、周囲を見回しつつ進み)
おいヒメ! 生きてんなら返事しろ! 死んでたら…あー。死んでたら絶対ェ許さん! -- 蓮司
- …こぽっ…(かすかに聞こえる足音に気付いた。噛まれた傷は頚動脈を外れているが気管に血が流れ込んでおり窒息の危険がある) -- コノマナヒメ?
- (ぴくぴく。ハーフエルフの少しだけ尖った耳が動いた) …いま〜。何か〜、聞こえた、よ〜…(かすかな呼気と、湿った布が擦れる様な音に気付き、そちらの方角へ) -- ルチル?
- ……?(耳に届いた水音のような異音の出所を探り)……いた!
ヒメ! ヒメ、大丈夫!? ちょっと待っててね……!(瞬時に駆け寄って応急処置を開始) -- 灯
- こりゃ…ヒデェ。おい、生きてっか、ヒメ? 緋奈ヶ瀬来てくれたからよ、もう大丈夫だぜ?(出来るだけ優しくと心がけて声をかける。灯の応急処置の手際に少し感嘆しているようだ) -- 蓮司
- 全てを吸い込んでしまいそうな闇の奥からずるりと超巨大ムカデが現れた!
通路いっぱいを埋め尽くすような巨体のそれは獲物を奪おうとしている冒険者達に明確な敵意を向けている。 --
- …わ〜… …むかで、さん〜… …ひさしぶり〜…(コノマナヒメを助けに行く面々をカバーするように、目の前を大きく動きながら剣を抜くハーフエルフ) -- ルチル?
- こんな時に、鬱陶しい……!
二人とも、私はまだ少し手が放せそうにないわ……頼める? -- 灯
- ……テメェ、テメェか俺の後輩を可愛がってくれやがったのは(ギラついた目でムカデを見据える不良。対照的に静かな動きでタメの構えを取り)
任せろ緋奈ヶ瀬。ルチル先輩よ、コイツの動き止められっか? ……一発で仕留めてやる -- 蓮司
- …ト……ごぷっ…司…?(僅かに目を動かしてトモを捉える。虚ろな目に少し光が戻った) -- コノマナヒメ?
- キチキチと牙を打ち鳴らしていたムカデが突如その巨体からは想像も出来ない素早さでルチルに襲い掛かった! --
- そう、私よ。レンジもいる、ルチルも来てくれた……(頬を撫でて微笑む)
あんまり心配かけちゃダメでしょう? 帰ったら折檻だから -- 灯
- (トコトコと走りながらコクリと頷き) …ん〜… …やってみ、る〜…(呟くが早いか)
ゴッ!!(異音。見れば、何時の間にか振られていた剣が、洞窟の岩肌を砕いていた…何の変哲も無い標準的な剣で、ただの一振りで))br;…じゃびこにー、りゅーせー、だほー(微妙に間違った技名を言いつつ、未だ空中にある岩をハーフエルフは高速で打ちっ放しだした!ムカデの間接という間接に、散弾の如き岩の雨が降り注ぐ!) -- ルチル?
- 猛烈な岩の嵐に押されムカデは身動きが取れない!全身を襲う痛みから怒り狂いギチギチと牙を鳴らす! --
- サンキュ先輩!(動きが止まったのを確認し、一息で間合いを詰める。狙うは頭部。甲殻に覆われた其処へと掌底を繰り出し)
ブチ撒けや…!(触れた掌から、人間の肉体のリミットを越えた力が加わる。砲弾の如くの威力の螺旋状の衝撃がムカデの全身へ浸透し) -- 蓮司
- 衝撃がムカデの全身を伝い…一瞬の静寂の後、全身が膨張し破裂する!!
僅かに残った頭部を見ると牙や触覚がまだ動いている。驚いた事にまだ生きているようだ。 --
- …んむー…元気な、ムカデさん、だ〜…(トドメを刺しに駆け寄るが、位置的な関係で実行には一拍遅れるだろう) -- ルチル?
- (聞こえる蓮司やルチルの声を聞き)…あ…が…とう…んじゃ…(涙をぽろぽろとこぼす)
(出せる力を振り絞ってトモの手を握る。応急処置で気道が確保できたとはいえ危険な状態には代わりない) -- コノマナヒメ?
- とりあえずの応急処置はこれでおしまい……早くちゃんと治療出来る場所にいかなきゃ
まだ生きてるの? それ -- 灯
- 頭部のみとなったムカデはキーキーとしばらく鳴いていたがやがて完全に絶命した --
- はー…ハァ……まだ生きてんのか(歯噛みしつつもそちらはルチルに任せてムカデの頭部に背を向け、ヒメの方を振り向く)
ったく、心配かけさせんなよ……(言葉とは裏腹に真剣な表情で近づいていく) -- 蓮司
- …ごめん、ね〜…?(ぽやぽやと冷静にトドメ刺して手を合わせるハーフエルフだ)
…このちゃ〜ん…だいじょぶ〜…?(剣を納めてトコトコと駆け寄り) -- ルチル?
- …だ……ぶ……ゃよ…(力なくにこりと笑い振り絞るように声を出す。) -- コノマナヒメ?
- よいしょ……(コノマナヒメを背負い)
それじゃあ可及的速やかに帰りましょうか、のんびりしてはいられないわ -- 灯
- んだな。医務室連れてきゃ何とかなんだろ。っつーか何とかさせるぜ(頷き、洞窟を後にするべく歩き出す)
……なんとか間に合ったみてーで、マジに良かったぜ…… -- 蓮司
- …そうだ、ね〜…ここ、サソリさんも、出る、らしいし〜…(木の枝と替えの衣服で即席の担架を作りながら追走するハーフエルフ) -- ルチル?
- (孤独や死の恐怖に耐え必死で意識を保っていたがトモに背負われた事で安堵し気を失った) -- コノマナヒメ?
- こうして冒険者達は大切な仲間を危機から救い出し洞窟を後にした。だが助からない者達も多く存在するのだ。その事を忘れてはならない --
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