名簿/254874
- (繁華街の裏路地にフード付のコートをしっかりと被った男が入って行った 最近冒険者を引退した少女が客を取っていると聞いたからだ) --
- 歓楽街の隅、街娼もたたないような人気の無い路地に件の少女はたっていた。
身体を隠すように薄汚れたエプロンドレスを抱え、安っぽい穿き古した下着一枚のすがた。人影を認めると何かを期待するような瞳を向けたが、すぐに暗い表情でうつむいた。 --
- (恵まれた格好とは言えない少女の姿を見て、男は路地に立ち尽くす いつの間にか深い霧が街の殆どを覆い尽くしていた)
冒険を辞めてからは、もうずっとこうして?(多少の沈黙の後、男は言葉を発したが、フードを被った反響と霧で声と姿はあやふやだ) --
- あ、金貨じゅ・・・え?あ・・・は、はい。(予想外の言葉に戸惑いながらこくりと頷く)
いえ、あの・・・す、すいません!い、いくらでも構いません! -- クロ?
- (霧に隠れて見えない男の口から吐息が漏れる 僅かに失望を含んでいるのだろうか)…そんな安値で自分を売って。ようようその日をしのいでいくだけのお金で…。
どれだけ自分を蔑めばいいんだ、クロア君…。(フードを外し、霧に自分の顔を晒す) -- テオン
- 見知った顔に戸惑いを見せる)こ、これくらいしか・・・出来ることは無くて・・・お金が無いと、ご飯が食べられなくて・・・
い、いくらでも・・・頂ければ構いません(深く頭を下げる) -- クロ?
- 自分から動けば、何か食べる道はあったはずだけど。(ゆっくり近付き、しゃがみ込んで無理矢理にでも視線を合わせる)
それでも君が選んで、仕事としてこなしていくのなら。自分を安売りするな。胸を張って、これが自分の生業だと誇れ! …僕は、こういう仕事にお世話になる事は多分ないと思う。だから、クロア君…体に気を付けて。できるだけ元気で、できるだけ笑って生きて。 (這いつくばるように頭を下げ、ついでに小箱を無言で差し出す 立ち上がって何も言わず、霧に閉ざされた通りへ歩いていった) -- テオン
- ひ、ひっ(無理やりに顔を覗きこまれると、びくりと身をすくめる。身体を隠していたエプロンドレスがはらりと湿った路地に落ち、小さな身体があらわになる)
(機械的な赤い瞳がおびえるようにテオンに向けられ、目じりには涙が浮かんでいる) で、でも・・・ボクはこれ位しか・・・出来ることが・・・あの・・・(笑えといわれ、必死に引きつった笑いを浮かべる) あ、あの・・・も、も、申し訳ございません!(相手が頭を下げたのに反射するように土下座して石畳に顔を押し付ける) あ、あの・・・っ!(目の前に押し込まれた小箱に顔をあげると、慌ててその箱を拾いあげて立ち上がり、転がるように霧の中にテオンの後をおった) -- クロ?
- (青年は通りへ出てすぐに走り去ったらしく、濃い霧の中ではもう見つける事はできないだろう 恐らくはもうこの路地を通る事も無いはずだ)
(何かの拍子に小箱の蓋が開いたら、『引退おめでとう』のプレートが貼られたオルゴールの金属的などこか悲しい音色が辺りに響くだろう) --
- (身なりを気にもとめず通りに出てあたりを見回したが、そこに目当ての青年を見つけることは出来なかった)
(安堵と良くわからない喪失感に深いため息をつくとことりと手の中から小箱が落ちる) (あっ・・・と慌てて手を伸ばすと、落ちた拍子に箱の蓋が開きオールゴールの音、そして祝福の言葉が刻まれたプレートがふいに目に入る) (その哀しげな曲はクロエの知らぬ曲だったが、オールゴールの金属音はとても懐かしく、プレートの言葉とともにずっと昔、優しかった養父母との誕生日の思い出を喚起させるものだった) (指先が震え、視界が歪む。) (それは本当に何年ぶりのことだろうか、むき出しの小さな肩を震わせながら年相応に大声をあげて泣いた。) -- クロ?
- 名手おめでとう、いつの間にか並ばれちゃったな。次も情熱が回復するといいね。 -- テオン
- い、いえ!ボクはそのようなたいそうなものではなく・・・も、申し訳ありません(称号を守護者のほうに変えて土下座する) -- クロ?
- うーん…危ないなあこれは。情熱が回復すればいいんだけど…。 -- テオン
- そ、その・・・・・・・・・・申し訳ありません!やっぱりボクではお役に立てないように、お、おもうの・・・です・・・。(土下座) -- クロ?
- ゴブリンだけでは護衛といっても情熱が下がるね…でも一年お疲れさま、良く頑張ったねクロア君! -- テオン
- も・・・申し訳ございません。やる気がない訳では、ないのです・・・が、その・・・申し訳ありません!(土下座) -- クロ?
- わー!土下座しなくていい!しなくていいからっ!(座り込んでどうにか頭を上げてもらおうとあたふた)
知り合いと毎月無事に顔を見せ合えるのが凄く嬉しいんだ、それだけなんだよ。 あ、そうだこれこれ。(近くのザックから小箱を取り出して渡す 開けるとやや大きな赤虎目石の開閉式リング) 本当はイヤリングなんだけどね、鎖の先に付けられる様にヒンジ止めのを探してきたんだ。たまには何か送りたくて。 -- テオン
- (不安げに頭をあげて顔を見上げる)
(差し出された箱をおどおどと両手で受け取るとそっと蓋を開けて中を覗き込む) (なにか思うものでもあるのだろうか、しばらくじっと中身を見つめていたが、ふと気がついたように慌てて頭を地面に付ける) こ、このようなものを頂いても、か、かまわないのでしょうかか・・・。 -- クロ?
- 安物だとかセンスが無いとかはもっともなんだけど…何かおしゃれはしないのかって気になって。
友達に思い出してもらえたら僕も嬉しいからね、良かったら使い潰してよ。 -- テオン
- ありがとうございます!必ずや仰せのとおりにいたします!(ぺこぺこ) -- クロ?
- 護衛お疲れクロア君、巨大討伐の練習にもなるのかな? -- テオン
- あ・・・た、ただいま戻りました・・・。
その・・・巨大生物は投げられないので・・・に、苦手で・・・申し訳ありませんっ! -- クロ?
- 護衛依頼だったのか…無事でよかったよ、お疲れクロア君。暑い中ご苦労様。 -- テオン
- あ・・・あの・・・冒険者になる・・・き、きっかけだったので! -- クロ?
- 耐久14…凄いな、これは…。上げられる時には是非とも上げておきたい能力だからね、おめでとう!
護衛がきっかけ…?誰かを守って冒険者になろうと思ったのかな。クロア君は偉いなあ…。 -- テオン
- い、いえ、あの・・・お・・・おかね・・・護衛をしたら・・・お金を貰って・・・それで・・・も、申し訳ありません!(土下座) -- クロ?
- あ、謝る事は何もないと思うというか…こ、こっちこそごめんよ。(釣られて平伏)
ほら、床に付いたからお互い同じだよ。偉いとか偉くないとかないんだ。 -- テオン
- 狼王討伐お疲れ様、全員無事で帰って来られて何よりだね。 -- テオン
- あ・・・(目を丸く開けて一瞬驚いた表情。すぐに視線を逸らしうつむいてしばしオドオドとうつむいて視線を泳がせる)
あ・・・あの・・・えっと・・・は、はい。 -- クロ?
- 今月は張り合いの無い依頼だったみたいだね…もう少しやりがいがある物を回してくれないと困るだろうに。
ああ、クロア君は先月何か言おうとしてたみたいだけど、良かったら教えてくれないかな? -- テオン
- そ、その、ちが・・・!あの・・・そ、そう言うわけでは、ないの・・・です。
申し訳ありませんでした!お許しください(土下座) -- クロ?
- クロア君お疲れ様、怪物ハンターおめでとう!(持ち上げてぐるぐる)
モンスターを倒してきた証拠としてちゃんと貰えたものだよ、大事にしなくちゃね。 -- テオン
- わっわっ!(びっくりしておろおろとする)
あ・・・その・・・ ありがとう・・・ございます -- クロ?
- 新年明けておめでとう!今年もいい年になるといいね…って、どうするかな…。(土下座を繰り返す少女を見て考える)
うーん…僕はクロア君を見捨てたりなんかしないよ。冒険者を辞めても君が何か別のものになる訳でもないし。 -- テオン
- や、役に立てなければ、何も食べさせてもらえないし・・・ですね・・・。
そ、その・・・どうやってお金を貰えばいいか良くわからないし・・・ボクにできることなんて・・・その・・・しかないし・・・。 も、申し訳ありません!つ、つまらないことをいってしまいました! -- クロ?
- 情熱が回復したみたいだね、良かったなあ…。この程度のそこそこ緊張感のある依頼なら次もいいんじゃないかな。
クロア君の話はつまらなくはないんだけどな…何ができるのか、話していく内に見つかるかもしれないし。 出来ない事を悔やむよりは、出来る事を探してみようよ。 -- テオン
- ひ、評価が・・・あがったのは、よ、よかったです・・・と思います・・・。
これでもう少しだけ、ご飯が食べられる・・・と思い・・・ます。 出来ることなんて、そんなこと!ボクは・・・その・・・何も無い無駄飯ぐらいです。(土下座する) -- クロ?
- 狼王を討伐してきたのか、中々強くなってるなあ…。がんばってる証拠だね、僕も何だか嬉しいよ。 -- テオン
- 今月も無事が一番だね…とは言っても、情熱が危ないのかな。できる範囲で討伐数を狙ってみるのもいいかもね。 -- テオン
- も、申し訳ございません!情熱・・・もとい、決してそのような・・・やりたくないとか、やる気が無いとかではございませんから、どうか、どうかボクを見捨てないでください・・・。申し訳ございません申し訳ございません(土下座) -- クロ?
- 今月も無事に帰って来たんだね、お疲れ様。クロア君の頑張りに負けないよう、僕も全力で戦うよ。
だから同じ冒険者同士、どっちが偉いとかは無いからね。そんなにへりくだらなくていいんだよ。 -- テオン
- あ、ボ、ボクは・・・その・・・そういうものではなくて・・・。ボクもそう思っているのだけど・・・
えっと、その・・・思わず・・・・・・な、なんでもありません!申し訳ありません! -- クロ?
- ボス直行か…楽すぎる依頼は避けたい所だね。でもクロア君よく頑張ったよ、無事に帰って来れたんだから。(頭を軽く撫で) -- テオン
- (忙しくて)申し訳ありません!(土下座)
(頭を撫でられて、ビクッと身をすくめ、落ち着き無くもぞもぞと動く) -- クロ?
- 冒険お疲れ様、今月も強すぎる相手はいなかったみたいだね。毎日確実に達成して帰ってくるのが一番だよ。
ああそうだ、先月渡してなかったんだけど、はい。(紅茶の缶を渡す) いつも飲んでいる奴だから特においしいとかではないんだけど、一応ホワイトデーはしておかないとね。 -- テオン
- ひいっ!申しわけありません!じ、次回こそはきちんと精一杯働ける仕事をします!(土下座)
ほわいとでー?と言うのはなんでしょ・・・も、申し訳ございません!ボクは無知なメスでございますっ!!(おでこをぺたりと地面にくっつける) -- クロ?
- 狼討伐お疲れ様、可もなく不可もなくって感じだね。今月も無事で良かった、可愛い子が怪我したら誰だって心が痛むもの。
暖房用の炭を買っておいたから裏手においておくよ、力仕事があったらいつでも呼んでね。 -- テオン
- そのようなこと、滅相もございません(土下座)
わざわざきていただいて申し訳ございません!ボクは寒いのには慣れていますから、その・・・えっと・・・申し訳ありません!(ぺこぺこ) -- クロ?
- 熟練おめでとう!頑張りが結果になるって嬉しいことだよね。
クリスマスだから、騎士団の方に持って行くついでに料理を買ってきたよ。良かったら食べてくれないかな? -- テオン
- 申し訳ありません!ボクごときが熟練なんて、10年早いです!申し訳ありません!
そ、それを・・・頂いてもよろしいのですか?それを食べたら、ぼ、ボクは何をすれば良いのでしょうか?(地に伏してもぞもぞと土下座する) -- クロ?
- い、いやそんなに卑下しなくても大丈夫だよ!10年続けられたら歴戦の戦士だよ、僕もようやく6年目が終わった所だし。
何もしなくていいって言うかそんなにかしこまらないでくれると嬉しいなっ!?(つられて土間で正座) 食べてもらって、おいしいなって思ってくれたら嬉しいかな。それだけだよ、気にしないで。 -- テオン
- 10年・・・考えた事もなかった・・・。
ほ、本当に?本当に何もしなくて良いの?(不安げに見上げる) -- クロ?
- 何かして貰おうなんて思ってるわけじゃないよ、大丈夫。次の依頼に向けて頑張ろうって思ってくれれば、それが望みかな。 -- テオン
- じゃ、じゃあ、頂きます・・・。(不安そうにちらちらとうかがい、もぞもぞ落ち着き無く身体をゆすりながら、ミルクを舐める犬のようにおそるおそる這い蹲って料理を口にする) -- クロ?
- クロア君お疲れ様、可もなく不可もなくって感じかな?無事でよかったよ。
そういえば、この前何かいおうとしてたのかな。ランニングの途中だったから言ったまま走りだしたのはまずかったよね、ごめんよ。 -- テオン
- い、いえ!そのようなことはございません!申し訳ありませんでした!
次は、次はもっとがんばりますから、申し訳ございません。(ぺこぺこ) -- クロ?
- 巨大討伐お疲れ様、よく頑張ったね。無事に戻ってくることが何よりも大事だから、無理しないようにね。
頑張っているのは、ちゃんと称号って目に見える形で認めてもらえてるから。焦らないようにお互い気を付けよう。 -- テオン
- あ、あの・・・ボク、その・・・。えっと・・・えっと・・・。
は、はい!あ・・・ありがとうございました!(土下座) -- クロ?
- 今月は…少し簡単すぎた依頼だったんだね。成長してる証拠だと思うよ、お疲れ様。
早く装備が貰えるといいね、僕も防具はまだなんだけど。 -- テオン
- 申し訳ありません!次はきちんと仕事をします。アイテムをいただけるくらい一生懸命がんばりますから、お許しください。 -- クロ?
- にわかに雲行きが怪しくなり……たちまち激しい雨が降り出した。土砂降りだ。 --
- わ、わっ・・・(びしょぬれになりながら誰もいない軒下を見つけると、そこで雨宿りをする) -- クロ?
- 元気かい?依頼は無事にこなせているみたいだね。
無理してはいけないよ、できる範囲で頑張って。これ良かったら食べておいて、干しタラ買い過ぎたんだ。 -- テオン
- あ、は、はい。も、申し訳ありません!あまりうまく出来なくて、その・・・お、お許しください(平身低頭)
お魚・・・あ、ありがたく頂戴いたします!(ぴたりと地面に頭をつけて感謝する) -- クロ?
- これだけ遠いともうお隣様への挨拶とはいえませんね…
初めまして、わたくし挨拶回り中のリープと申します。よしなに。…教会に参られたらきっとあの子が興味を持ちますね…その耳は。 -- リープ?
- あ・・・あの・・・く・・・クロエ・・・です。
(バッと頭を手で隠す)こ、これは・・・あの・・・か、髪飾りで・・・ボ、ボクは・・・ -- クロ?
- 大きな怪我は無いようだね、お疲れ様。最初会ったときは冒険者だとは思わなかったよ、怪我には気をつけて。
スープ用のベーコンを少し買い過ぎたんだ、よかったら置いておくよ。 -- テオン
- は、はい・・・あ、申し訳ございません、申し訳ございません。紛らわしい格好で申し訳ございません!
あ、あの・・・も、申し訳ございません。頂きます。 -- クロ?
- ややや!ルーンフォークですか?こんなところで出会うとは思わなかったですよ! -- ククッド?
- ぼ、ボクは!あ・・・あの・・・え・・・あの・・・
に、人間・・・・・・で・・・です・・・。 -- クロ?
- ややや?ルーンフォークは人側ですから人間というのは間違いないですよ。ふむふむ。
それにしても僕と同じ世界の人がいるとは思いませんでしたよ! -- ククッド?
- い、いえ!そ・・・そう・・・いう・・・い、意味でなくて・・・
ぼ、ボクは・・・人間・・・なんです・・・人間なんですよ -- クロ?
- ふむふむ?なにかあったですか。まぁいろいろあるですね。頑張ってください。 -- ククッド?
- あの・・・あの・・・えっと・・・(おどおど)
も、申し訳ありません!(土下座) -- クロ?
- うわっと…それだけ謝れるならこの前のも冒険の傷も大丈夫みたいかな。
良かったよ、助けるのが遅れなくて。それじゃあ、気を付けて。 -- テオン
- 申し訳ありませんでした、申し訳ありませんでした。今後は気をつけます、申し訳ありません(土下座クライマックス) -- クロ?
- 先日は失礼しました、怪我はないかな?あそこは治安が悪い場所だと聞いたよ、あまり一人で歩かない方がいいかも。 -- テオン
- せ、先日はお騒がせして申し訳ありませんでした!申し訳ありませんでした!もう二度といたしませんのでお許しください(ぺこぺこ) -- クロ?
- 黒いねん --
- も、申し訳ありません、申し訳ありません、申し訳ありません(慌てて褐色の肌を隠そうとする) -- クロ?
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