企画/ゴノレロア聖杯戦争/5期
- 長く凄惨な戦いにもいよいよ決着が着こうとしていた!! --
- ふふふ…共和国大統領である私に!そして…(片一方に立つ紳士は不敵に笑う。立ちはだかったサーヴァントとマスターの尽くを破砕しつくした、今大会の正に暴君、そして)
そしてこの…キングゴジュラスに!楯突こうなどと!(指を鳴らせば、あまりにも巨大な機獣が現界する!) -- ヘリック大統領
- SYAGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!! -- キングゴジュラス
- 死ねよやぁー!!(ジョナサンの操るバロンズゥが数度の短距離バイタル・ジャンプを繰り返しながらキングゴジュラスに肉薄する)
(バイタル・グロウブ―――オーガニックエナジーの流れに乗ることで可能とする超高速移動は彼のオーガニック的な力に、グランチャー・バロンズゥに呼応しさらに速度を上げていく) 一つで完全無欠に、永遠であるものなど、この世の中には無い!(両肩にあるフィンが展開し)だからこうやって! (キングゴジュラスに対しバロンズゥはチャクラ光を乱射する) -- ジョナサン
- ごめん、覚えてない!(見てるだけのネリー・ブレンに乗る勇) -- 勇
- ふふふはははははっはははは!無駄なことよ!(いつの間にかキングゴジュラスに乗り込んだヘリック大統領の声!頭部グラビティホーンが鈍く紫電を放ち、グラビティモーメントバリアがチャクラ光の殆どをシャットアウトする) -- ヘリック大統領
- GRRRRRRRRRRR(そして、抜けた威力ではその超重装甲にはかすり傷!)
(お返しとばかりに、胸部スーパーガトリング砲の一斉射!荷電粒子、レーザービーム、レールキャノンが雨あられと振りかかる) -- キングゴジュラス
- くっ……人間ってヤツは、 力の使い方を知らないエゴイスティックな動物だから!
(キングゴジュラスの攻撃をチャクラシールド、力場で軽減しながらも大半を受け) そんなヤツらが生き物を、ブレンやグランチャー、ゾイドを利用しようって、ええ!?(決して少なくない損傷を負いながらもバロンズゥは翔ぶ) 気に入らないんだよ!! 自分の反対にあるものとは、戦わなきゃなぁ!!(フィンを一斉展開) 要らないんだよ、お前のような時代はさぁ!!(生成され、どこまでも伸びる刃がキングゴジュラスに襲い掛かる) -- ジョナサン
- ごめん……覚えてない!! -- 勇
- この私が統制する新しい時代を!見せてあげようというのに…!(重力制御装置が唸りを上げる、巨体がその場で旋回する!) -- ヘリック大統領
- GRRRRRAAAAAAHHHHHHHHH!!!!!
(加重衝撃テイル、巨大な尾が刃へと真っ向から衝突する!) -- キングゴジュラス
- ぐわぁ!?(フィンは先端から全て砕かれ、満身創痍となったバロンズゥが力なくソードエクステンション―――剣を構える)
新しい時代を作るなんて言ってるヤツはなぁ!! 俺は反発する!! バロンズゥが根源的に、陰陽とか、プラスマイナスくらいはっきりと反発している。何故だよ!(ソードエクステンションを掲げ) お前がわかりやすい敵だからだ!! それがわかるってんだよ!!(今やボロボロとなった白の装甲が、唸りを上げた) -- ジョナサン
- ………ごめん、覚えてない… -- 勇
- 若い…若い考えだな、年長者を敬いたまえ…そう!(コクピット内にアラート、この兵器の使用は自らをも危険に晒す)
敬って、従っていればいいのさ!くらぇい!(スーパーサウンドブラスター、その鳴き声を計り知れないほど増幅しすべてを砕く音波兵器はそれ故に) -- ヘリック大統領
- …………(発射体制に入る、一瞬の隙。自らにも危険過ぎる威力、バリアの展開と、スーパーサウンドブラスターを同時に使うためには)
(無防備となる、チャージ時間が存在する!) -- キングゴジュラス
- (勝機は今しかない―――この一瞬に、絆に、全てを)
俺に合わせろ!!(照準までの時間を稼ぐために短いバイタル・ジャンプを繰り返す) -- ジョナサン
- そっちがその気なら!!(ネリー・ブレンはジョナサンに追いすがるようにバイタル・ジャンプ)
狙えるぞ……ようし、行け!! (バロンズゥとネリー・ブレンの影が重なり、チャクラの流れが同調する) -- 勇
- チャクラエクステンション!! -- ジョナサン
- シュートォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!
(ブレンとグランチャー、二機が力を合わせ、強力なチャクラ光の奔流を放つ!!) -- 勇
- スーパサウンドブラッ…何ィ?!'(バリアなど無くともこの重装甲、通常の攻撃では傷ひとつ付かないはず…その過信が仇となる) -- ヘリック大統領
- (オーガニック的な力の振動が、巨獣の絶対防御を突き崩す!重装甲の隙間から、爆発が伝播し、その機能を次々停止させていく)
(チャクラの光に染まる視界。最期の咆哮は、音波兵器などではなく…純粋な機械生命体の叫び) GAHHHHHHHHHHHH…… -- キングゴジュラス
- おのれ…この大統領に!この星の未来に!楯突こうと…ぐわあああああああーーー!!!
(重力制御装置の狂ったキングゴジュラスが、猛烈な勢いで地上から遠ざかり始める) (星の彼方への旅立ち。少なくとも、二度とこの地を踏むことは…無いだろう) -- ヘリック大統領
- 人は誰だって自分の反対にあるものと戦って、探してるものがある。
それが今だった。それがお前だった。さよならだな、オーガニックで無機的な命……ゾイド。 (バイタル・グロウブに乗る力すら失い、浮力を失って落下を始める) -- ジョナサン
- ごめん、覚えてないッ!(ネリー・ブレンはジョナサン・バロンズゥを支え、空中に引き上げる) -- 勇
- 見ろよ勇。(自らが持つ全てのオーガニック的な力を使い果たし、憔悴しきった顔で呟く)聖杯の輝きは暖かい。 -- ジョナサン
- ごめん……覚えて、ない…(ネリー・ブレンのキャノピーを開き、機体の上を駆けてジョナサンの元へ) -- 勇
- もう随分と長いこと…こうしている気がしてくる………な…(キャノピーを開き、勇に笑いかける)
帰ろう、勇。元の世界へ……聖杯がやってくれるさ、それを。(息も絶え絶えながらも、満ちる無色の力に手を伸ばし) -- ジョナサン
- ごめん、覚えてない!(同じく輝く方向へと手を伸ばして) -- 勇
- 次の瞬間、ジョナサンと勇の姿は光に導かれるように消えていった。
聖杯は再び沈黙を守るだろう。次の戦いが新たな願いを、闘争を求めるまでは…… その後、二人の姿を見た者はいない。 --
- 終わったようじゃね… (地上から空を見上げながら)
さようなら私のヒゲ… (そっとヒゲを外すと空に向かって散らした) -- ヒゲ
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