盆踊り/夜空

GE/1315

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  （最早なんのための花火なのか。それは誰にもわからない）
  （とにかく全部使うぞとばかりに続行される打ち上げは、なんかもうヤケクソ気味である）
  ＜＜ああ火事はだいたい収まった？よかったよかった。あとは周りの建物をブッ壊せば燃え拡がらないでしょ＞＞
  ＜＜とりあえず、体液かなんかを全部出して火を消してくれたナイスニンジャの英霊に皆でえーと、黙祷！＞＞ -- 2019-08-15 (木) 00:50:17
  • ＜＜――――ひょ？＞＞
    （連絡のために、じつは打ち上げ場所のすぐ傍にあったアナウンス席）
    （アナウンサーと数人のスタッフは突然の大爆発に巻き込まれ、いくつかの花火と共に夜空へ舞い、そして散った） -- 2019-08-15 (木) 01:02:08
    • （数分後、音頭流し用のスピーカーから放送が流れる）
      ＜＜あー。納涼花火大会を終了いたします。皆様、お気をつけてお帰りくださいませ＞＞
      ＜＜あー。それと、花火は河辺など、水のたっぷりあるところで楽しみましょう＞＞ -- 運営本部 2019-08-15 (木) 01:07:30
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  ＜＜火事はおさまったのかしら？え、まだなの？このままだと大火災に発展しかねないわよ？＞＞
  ＜＜具体的には50分までに消化ロールを終えないとそうなると思うわ！＞＞
  ＜＜けど、こっちも行程が押してるし、続き行くわよ！さあ、ここからフィナーレよ！＞＞
  （燃え盛るビルを後目に、どかどかと打ち上げられる華やかな花火）
  （火の粉と逃げ惑う人々を背景に火の粉を撒き散らすそれは、まさに狂気の沙汰だ） -- 2019-08-15 (木) 00:40:36
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  ＜＜皆さん、お待たせしました！！本日のメイン花火！行くわよ！＞＞
  ＜＜なんと半径６００ｍにもなる超大玉！その名も金盏花ぁーっ！！＞＞
  ＜＜瓦礫城の外から来た人にわかりやすく言えばマリーゴールドよ！まあ特大の、だけどね！＞＞
  （ボッゴォォォォォォォン！！！もはや爆音としか言い様のない音が響きわたる）
  （夜空に咲いた１０輪の…直径１２kmにも渡る炎球はもはや爆弾だ）
  （かなり遠くの雲までがその光で赤金色に染まるほどである）
  （これほどの花火は、外の世界でもそうそう見られるものではない――）
  
  （――だが、それがいけなかった）
  お盆だけにＢＧＭは -- 2019-08-15 (木) 00:21:07
  • ＜＜え？何？火事が起きた？どこで…って、ああアレか、めっちゃ燃えてるわね！？＞＞
    ＜＜アレはきっとアレよ！寝たばことか寝火炎放射とか寝メラゾーマのせいね！この大会とは関係ないはずよ！＞＞
    ＜＜あー、周囲の皆さんは避難するか、消化するか、ファイアパンチになるかしてくださいねー＞＞ -- 2019-08-15 (木) 00:29:49
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  ＜＜カラフルのお次はすごい豪華なすごい金色でいくわよ！＞＞
  （そんなアナウンスが入ると同時に赤金色の花火が横並びに吹き上がり、打ちあがる）
  （とにかく派手で派手。一面金色に染まる会場と人々には風情はまったくない！） -- 2019-08-15 (木) 00:10:10
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  （続いては７色の光の柱が地から天へと吹き上がる）
  （さらにその中央から放たれたレーザー光が回転し、派手なライティングを見せる）
  （花火と言うよりは巨大なステージ演出の様だ）
  ＜＜あ、命知らず以外はレーザーに触れるんじゃないわよ。焼き切れちゃうからね＞＞ -- 2019-08-15 (木) 00:00:46
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  ＜＜さあ、こっからは後半戦！派手に行くわよ！目をよーくかっぽじって見るがいいわ！＞＞
  （一気に咲く六色六輪の華。レッドを中心に整列するその姿はまるで戦隊ヒーローだ）
  ＜＜最近は魔法少女なんかもこんな感じらしいわねー＞＞
  ＜＜あんた…じゃない、観客の皆さんも自分のイメージカラーには気をつかってるかしら？大事よ、色＞＞ -- 2019-08-14 (水) 23:50:04
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  （ぽんぽん　どどん　どんぽぱん　と上がる花火。どの様な仕掛けなのかその中にハート型のものが混じる）
  （ハートの花火を背景に記念撮影をするカップル達。モブップルしかいないけどな！） -- 2019-08-14 (水) 23:40:12
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  （あざやかにしてしめやか。ほんの僅かな時間で消える光は物寂しさを感じさせる）
  （涼を帯びた夜風と共に、のんびりとした時間が流れる――）
  ＜＜早くお酒もってきなさいよ！おつまみ？イカ飯でいいわ、ああタコ焼きもあるの？なんか触手責めって感じねー（くすくす）＞＞
  ＜＜え？あ、マイクのスイッチはいってる！？ちょっとバカ！言う前に止めなさいよこのバ（ブツッ）＞＞
  （――アナウンスを除いては） -- 2019-08-14 (水) 23:30:12
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  （緩急か、あるいは休憩か、おとなしめに花火が打ち上げられる）
  （しかしそれは本来の風情ある、古式ゆかしい花火の姿かもしれない） -- 2019-08-14 (水) 23:21:57
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  （うってかわって今度はピンクの大輪が咲いた）
  （ご丁寧なことに緑色の葉と茎まで表現されている。これが花火師の実力か）
  ＜＜えーと、この花火の名前はガーベラ。その名の通りガーベラの花を表現したものらしいわ＞＞
  （――とアナウンスで説明がはいった） -- 2019-08-14 (水) 23:10:08
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  （再び赤く染まる会場。夜空に咲いた花はまるで彼岸花を思わせる）
  （お盆というあの世に関連した行事の中で打ち上げる花火としては相応しいだろうか） -- 2019-08-14 (水) 23:00:13
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  （低空で破裂した花火が色とりどりの火花となって地上に降り注ぐ）
  （花火の真下でぼんやりしている者がいれば、すごい量の火花をおっ被る事になるかもしれない） -- 2019-08-14 (水) 22:50:12
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  （夜空が、そしてそれを見上げる者達の姿が真っ赤に燃える！勝利を掴めと轟き叫ぶ！）
  （地上から吹き上げる花火と空で爆ぜる花火、その共演が、ここからはただ打ち上げるだけではない事を示唆する） -- 2019-08-14 (水) 22:40:46
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  （更に夜空の華は増える。増えまくる）
  （間断なく鳴り響く破裂音が空気を震わせる度に煌びやかな光の華が咲く） -- 2019-08-14 (水) 22:30:45
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  （花火の打ち上げは勢いを増す。次々に打ち上げられる花々黒い空を色とりどりに染めては散る）
  （その度に、花火を見上げる人々の姿は違う色に染まるのだ） -- 2019-08-14 (水) 22:20:25
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  （色とりどりの小規模な打ち上げ花火が小刻みに打ち上げられる）
  （まだまだ準備運動、あるいは前座といった感じだ。そう、先はまだまだ長いのだ） -- 2019-08-14 (水) 22:12:28
• ＜＜これより瓦礫城スーパー盆踊り、納涼花火大会を開催するわ！＞＞
  ＜＜なお、花火の影響および見物席でのゴタゴタには運営一同いっさい責任を負わないわよ！＞＞ -- 放送 2019-08-14 (水) 22:04:44
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  （ドン！ドン！ドン！突如、会場全体に鳴り響く火薬の爆ぜる音）
  （花火大会の開幕を告げる、３発の大玉が夜空を３色に染める） -- 2019-08-14 (水) 22:00:41
• （こちらのコメ蘭は主に花火の打ち上げに使われます） -- 2019-08-14 (水) 21:51:57