名簿/457820
- (偶然か、必然か――……あるいはどちらでもあるかもしれないし、どちらでもないかもしれない)
(ローテローゼがサーヴァントの召喚を済ませた夜、もう彼女が寝ようとベットに潜り込んだ時) (小さい音を響かせながら窓を叩いて)……こんな時間にごめんなさい、今ちょっとだけよろしいかしら? -- ベラドンナ
- (初めての召喚が無事に終わると同時に、魔術を行うと言う事はこれだけ身体が思った以上に反応し、疲労することである事を同時に知り)
(聖杯戦争関連者の切符を手にした事や、気付かないうちにサーヴァントに魔力を吸われていることから 何だかいつも以上に体調が悪いような気がしていた) (けだるい疲労感に頭痛に近い症状……先程も、くらりと軽い眩暈が起きたので早々に夢の中へと逃避しようと思ったところだった) (微かに聞こえる、窓をノックする音……怪訝に思いながらも窓の方を向くと、薔薇の魔女の姿が見える) っ……!!(嬉しさと驚きと……それ以上に、ネグリジェ姿が何より恥ずかしい。上に軽くロングケープを羽織るとすぐさま窓に駆け寄って 開ける) いえ! 来て下さってありがとうございますわお姉様……っ 昼間のようにおもてなしは出来なくて恐縮ですわ -- ローテローゼ
- ……ありがとう、お邪魔します(慣れたように窓から部屋へと入ると箒を魔術で仕舞う。ローテには手品のように見えるだけかもしれない)
この間はごめんなさいね、遅くなってしまったわ……お詫びの代りにこれを……(そしてまた、魔術で取り出したのは一つのタロットセット) 貴方、フルデッキが使える程度にはなったのよね? -- ベラドンナ
- (ナチュラルな仕草で繰り広げられる魔法もそうだが、それ以上に手の動きがしなやかで綺麗だと魅入りそうになる……)
(『……この間の? ああ、あの 黒い魔女の……』 思い出したくもない嫌な記憶。感情に遮られるかのように、何だかあまりよく思い出せない気がする……いや、思い出したくないの間違えかもしれない) ……えっ? いいんですか、貰ってしまって……はい、そうですわ まだ勉強中ですけれど(側面が少し薄灰色になり、表面も光に反射してよくよく見れば細かい傷が幾つも見える。使い古されたデッキ) (記憶違いでなければ、彼女が愛用していたデッキの中の一つだった気がする)……いいんですの?これ……お姉様の愛用していたものですわよね? それから、一つ聞きたい事がございますの……(聖杯の事を聞きたいと思い真っすぐベラドンナを見つめる……彼女は何か聖杯について知っている事があるかもしれない) -- ローテローゼ
- ええ……新しい物を使う事になったのですけれど、使いこんでいるとはいえまだ捨てるほどの物ではないの よかったら気兼ねせず使って頂戴
(物には魂が宿ると言われるように、持ち主の影響を受ける……特に精神的な物、宝石や呪術・魔術・占い道具等に逸話が多いのはそのせいだ 中古の品は以前の持ち主の運や性質が影響するが、それをあえて逆手に取って、タロットに自分の魔力を注いでおいた) (導きだす答えは若干厳しすぎる感も否めないかもしれないが……彼女が何か疑問などがあったら、タロットを媒体としてベラドンナに直接聞き その答えが返ってくるような効果があるくらいだ、時にそれが惨酷な事に繋がるかもしれないのだが……) ただし、これはあまりお友達とかを占うのには使わない方がいいわ……特に恋愛系とか、ちょっと救いや希望の欲しい事を占う場合は避けなさい。それは貴方自身も占う時も一緒、希望を見出したい 優しい言葉をかけて欲しいならカードを切るのをやめておきなさい それから……?(真紅の彼女の瞳を覗き込む、燃え盛る炎が激しく揺らめき、なびく赤い天使の羽がカーテンの幕開けの様に場面が切り替わると……暗い石室で何やら召喚をしている姿が垣間見えた ブラッドストーンにミルラの香の香りが伝わるかのよう……)そう、貴方も聖杯のマスターなのね…… この先、私に聞きたかった事を折角だからタロットで占ってみてはいかがかしら?練習にもなると思うの ……今日は、綺麗な月でしょう?占星術でも星の配置が良いわ、もし何かそうなって欲しいと思うならイメージして、その未来像を貴方の中に刷り込み落としなさい ……貴方の迷いも晴れて、願いや目的が浮かび上がる一歩にもなるかもしれないわ -- ベラドンナ
- そうですの?ではありがたく頂戴いたしますわ♪(ベラドンナの愛用品を譲り受けて貰って嬉しい、程度の甘い考えで 今はタロットを手にした事に手放しで喜んで)
(嬉しさに溺れている中で、そんな甘美な感情を壊すような強い魔力をタロットから感じる)……は、はい……恋愛で占うのは禁止ですわね? (何だか持っているタロットがちょっと怖い、だから恋愛には向かないのだろうか?) (聞きたい事をずばりと当てられれば、驚きで目が丸く大きくなる)……貴方も、って事はお姉様も関係者なのですか? (……おかしい、聖杯関係者には彼女の名前なんてなかった筈だ、まさか過去の関係者であるというのか) (見透かされている様な眼に怖さを覚える……今までの只のお茶をしていた関係ではわからなかった彼女の仮面を覗いたような気がした) ……は、はい(こくりと頷く。今日はこれから寝ようと思っていたがその前に月を見て言われた事を行おうと思う
) -- ローテローゼ
- (フッと微笑むと)……では、今日は失礼して……もし使いにくかったり相性が悪かったら無理に使わなくてもいいわ……おやすみなさい
(闇に溶けて行くように、姿が見えなくなると帰っていった) -- ベラドンナ
- おやすみなさいお姉様……(居なくなると、早速タロットの絵柄を丁寧に見ていく……絵柄そのものは綺麗だが、ちょっと怖い気がする)
(聞きたい事は沢山あったけれど、一つづつタロットに聞いてみようと思いながら……忘れないうちに窓を開けて月を眺める) (少し青ざめたような透き通った色が何とも言えない綺麗さだった……自分には星の事はよくわからないけれど、願い事を祈るようにして月に届けようとする) (それなのに、どうしたいとか、未来の映像が上手く見えない 思い描けない) ……これだから私は前に進めないのかもしれないのですわね……(はぁ、と溜息。自分自身を見据えられないものが、未来なんて望む資格は無い。刻一刻と時は過ぎる以外は停滞と何も変化はない) ……イメージできるまで寝るのはお預けですわね(他の人を起こさないようにこっそりとキッチンへと向かうと眠気覚ましのお茶を入れる) (ゆっくりと自室へ持ってくると、月明かりに照らされながらお茶を飲み、ゆっくりと自分が何をしたいかを考えて 夜は深けていった……) -- ローテローゼ
- --
- (時折、彼女がこの街から外れた森の中の古城へと通い出したのはいつからだろうか?
――……昔、彼女が今の人生を歩むきっかけになった日に丁度彼女が街から忽然と姿を消して 一日帰らずに大騒ぎになった事があった 次の日の朝になると、屋敷の玄関を開けた形跡もなく 何故かベットに横たわり眠っていたので両親には一種の神隠しだと思われていたが) -- ローテローゼ
- (それ以来、時折 ふと彼女が居なくなることがある……今は以前のように大騒ぎになるようなことはしていないけれど
毎日でも通いたい気持ちを抑えて、稀に足を運ぶのは ローテローゼ自身にとって「特別なお茶会」であると同時に、非常に緊張するから) (行くか行かないか、たっぷり3日がかりで悩んだ挙句 足を運ぶ事にする……聞きたい事も出来たから いつもより親密にお喋りできる機会を得られたから) -- ローテローゼ
- (街から外れた深い森の奥を暫く進むと、門の代りに広がる墓地を目印に そこからは真っすぐの道なりで現れる古城)
(1〜2カ月に一度のペースで会いに行くときめきと、前日の念入りな衣装選びは他の人から見たら恐らく、デートに行く乙女のそれにしか見えないので幼馴染の中には秘密にしている彼氏でもいるのかと勘違いする人がいたかもしれない) (通い慣れた道を通り、本物の古城の門を見つけると中へと入っていく……今日は天気が良いから中庭でお茶をしているのだろうか、それとも古城の中だろうか と、考えながら) -- ローテローゼ
- (手入れの行き届いた庭園を行くと、のんびりとお茶をしている深いワイン色のドレスを身に纏う人形の様な魔女の姿を見つける)
御機嫌よう、ベラドンナお姉様(にっこりと微笑み、挨拶をする……せめて表面上は優雅に出来ていると思いたい。内心、一言声をかけるだけで緊張で胸が一杯なのだから) -- ローテローゼ
- 御機嫌よう(ゆっくりとローテの方へと目を向けると微笑して、魔術で一人でに椅子がロゼの座りやすい位置へと動くと同時に、彼女の目の前にティーセットが現れる)
(香り高く広がるローズティーの香りと、白い薔薇と赤い薔薇の可愛らしいバニラとフランボワーズのフィナンシェ、優しいベビーピンクの生クリームにはラズベリーが練り込まれ、上にまた、綺麗な薔薇の飾られたケーキ) -- ベラドンナ
- (席に着くと、お茶とケーキに舌鼓して 何気ない会話をしながら いつ話を切り出すかタイミングを見計らう。聞きたい事があっても、勝手に呼ぶ事があっても、目の前にいる魔女は自分の師匠ではないのだから)
……あの、ところでお姉様? ちょっとお伺いしたい事があるのですけれど。最近、タロットで占って頂いたのですが 魔術師の正位置と女帝の逆位置ってどういう意味か御存知でしょうか? -- ローテローゼ
- それは実際、占った奴に聞くんだな小娘……別にリーディングなんていくらでも語れるけれど、そんなの聞きに来たの?
……タロットはな、実践しなきゃ駄目だよ。人それぞれ体感が違うんだ……カードの統計や逆位置を取るか否かって言うのもあるし ……ま、逆位置なんて話が出ているんだし 採用している事はわかるけれどな(ベラドンナが口を開くよりも先に、人をやや小馬鹿にしたような冷たい声が後ろから聞こえる) (……それと同時に、目の前の薔薇の魔女の表情が 今まで見たことのない不機嫌そうなそれに歪んで) -- ヴァイオレット
- ……何よ、暇そうな顔をして現れたと思ったら お客いじめにでも来たのかしら? -- ベラドンナ
- お呼びではないと言いたそうだな? ……そもそもお前が私を招く事なんて殆どないようなものではないか
(適当に席に腰を落ち着かせて、自分でカップにお茶を注ぐとそのままお茶会に交わり始める) -- ヴァイオレット
- (数日悩んで楽しみにしていた会話に、途中から現れる黒い魔女に踏みにじられて 見た目にもわかりやすく不機嫌になる)
(初対面の印象もよくないが、それ以上に偉そうな口調と態度から「嫌い」だと思う) -- ローテローゼ
- (不穏な空気の中一人構わずお茶を口に運び、カップの中身を空にすると新たにお茶を注ぎながらローテに問う)
……お前、調べれば済む程度の事まで聞きに来たの? ……だとしたら、まだ教わる段階でもないし最低限自分なりに把握してから来るべきだと思わんかね? 分かりづらい魔術と違って、いくらでも解説書なんて出ているだろう -- ヴァイオレット
- (姉の良い分ももっともである、ただ、目の前の少女は今まさに手を出し始めたところなのだ
初心者相手にそんなに目くじらを立てる必要が無いとしたら、遠巻きに帰れと言っているのだろう事が予測できる) (姉の話なんて聞きたくもないが……このまま長居させても彼女、ローテローゼが可哀想だ。現に、泣きそうな雰囲気で俯いているのだから) (溜息交じりに)……ごめんなさい、ローゼ。後でこちらから貴方の方へと伺うわ 申し訳ないのですけれど、今日は帰って頂いてもよろしいかしら? -- ベラドンナ
- (何故、この黒衣の魔女のせいで あの方がこんなに申し訳なさそうにするのだろうかと、納得がいかなかった)
(横柄な態度と威圧感から、お姉様にとっても招かれざる客なのだろうと思うと、やっとのことで小さく頷き そのまま帰っていった) -- ローテローゼ
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