終末戦隊家出身 ファイナル・グリーン 144363 †
ID: | 144363 |
名前: | ファイナル・グリーン |
出身家: | 終末戦隊 |
年齢: | 26 |
性別: | |
前職: | |
理由: | |
状態: | |
その他: | ステータス/戦歴 |
CV: | 子安武人 |
さて、実家じゃ兄貴が家業を継いでるって話しだし本当に行くところがないな。
アテのない旅なんて初めてだぜ。娼館と煙草のあるところならどこでもいいけどな。
「竹村さん……」
俺を呼ぶ声に振り返るとよく通ってた娼館の女だった。
「ようキャンディス。最近、店に来てなかったがお袋さんの病気は良くなったのかい?」
返事はなかった。代わりに目の前の女が懐に抱きつくように飛びかかってきていた。
腹に違和感があり、触ると手に血がべったり付いている。
「なにもかも終わりだわ……たくさんのお金をありがとう竹村さん、あなたも死んでッ!!」
女は前後の繋がらない、狂気の混じった叫びを残すと俺の血で赤く染まったナイフを持ってどこかへ走り去った。
その騒ぎを遠目から見ていたおっさんが俺に近寄ってくる。
「あ、あんたすごい出血じゃないか!誰か、誰か医者を呼んでくれぇー!!」
医者?たいしたことないのに騒ぎすぎだよ。
懐からシガレットケースを取り出し、いつもの紙巻煙草をくわえる。
が、マッチが血で塗れていて火を点けることは出来なかった。
「どこに行くんだ、おい!そんな怪我で動いたら死んじまうだろ!!」
うるせぇなぁ。いいんだよ、だって俺は――
「もう、寒くないんだからさ」
ずっと震えていた。正義が分からなくて、人に自分を見せるのが怖くて。
寒さが消えたのはお前らのおかげなんだぜ?
ココア。ミドリ。パンティー。ザビーネ。ヴァシリ。シュミテル。それに――エル。
俺は火の点いていない煙草をくわえ、騒ぎが続く街に血の跡だけを残して歩き出した……
本人の部屋には宝物だった絵だけが残っている
ありがとよ さよならだ †
盗賊エル
お前とバカをやっていた時間が一番楽しかったよ。ありがとな。
ザビーネ
人を家に泊めるなんて初めてだったからよ、あの晩はとっとと寝ちまった。悪ぃ。
ミドリ?
もう一度会えれば別れの挨拶が出来たんだがな……お前は自分の道を見失わないでくれ。
シュガーココア
ごめんな、最初見た時本当に子供だと思ったんだよ。でもお前から見た世界を少し綺麗にしたいって思ったのは嘘じゃない。
ヴァシリ?
俺の中の正義は亜人を皆殺しにしてる間に磨り減って消えた。お前は何のために戦っているんだ…?
シュミテル?
もっと人と本について話したかった。シュミテルともっと早く出会ってりゃ…泣き言はないな。また会おう。
パンティー
お前みたいな奴と話したのは初めてで、絵を描いてもらったのも初めてだ。本当に嬉しかったんだぜ、俺は。
お別れの季節に咲いた花
次回予告ついでにコメントアウト! †
硬質のマスクに自分を隠さず、自分自身の言葉で人と話せていたことを知ると
竹村浩二はずっと感じていた寒さが消えていることに気付く
次回、「あの空に誓って」にジョイント・オン!