スミシー家出身 アラン 213035 †
ID: | 213035 |
名前: | アラン |
出身家: | スミシー |
年齢: | 25 |
性別: | |
前職: | |
理由: | |
状態: | |
その他: | ステータス/戦歴 |
冒険者……そういえば、そんな仕事をしていた事もあったね…… †
冒険者「だった」男。
彼には呪いがかけられている。
その呪いは「過去にしか生きる事が出来ない呪い」
彼にとっては全ての事象が過去であり、今となってはどうしようもない、過ぎ去ってしまった時間である。
今まで起きたことも、今起きていることも、これから起こるであろうことも、
彼にとってはどうすることも出来ない、「過去」でしかないのだ。
設定 †
この名簿で起きていることはどんな時系列であれ、「過去」になります。
基本的にシリアス重視でいきますが、死人やもう居ない人が出てきてもOKです。
なぜなら、その人が死んだという事も生きているという事も、ここでは「過去」でしかないからです。
日記 †
冒険者になった日の事 †
ここ暫く、俺が冒険者だった頃の話を綴ろうと思う。
結構前のことだったように思うが、いつだったかは覚えていない。
まぁ昔の事なんてそんなものだ。過ぎ去った時間はどうにもならないし、どうにもできない。俺には思い出すことしかできない。
確か、文士として食っていくのにも限界を感じ、俺は自分の見識を広めるために冒険者になったんだと思う。
……なった当時はそう信じて疑っていなかったが、今考えてみれば、若い俺はただ単に「冒険」という仕事に憧れていただけだったように思う。
それからどんな事が起こるかも知らずに、のんきなものだ。
最初は誰でも出来るゴブリンの討伐依頼だったかな。よく覚えてないや。
はじめての冒険 †
はじめて出た冒険はゴブリンの討伐だった。確か、そう聞いて俺は冒険に出た気がする。
だが、実際に討伐に出てみればそれはゴブリン討伐ではなかった。ひたすら鼠を駆除する作業だ。
最後にちょっとだけゴブリンが出てきたが、はっきり言ってゴブリンなんておまけみたいなもんだったよ。
俺は思ったね。
「なぁんだ、冒険者なんてこんなもんか。ちょろいもんじゃないか」
こんな簡単な害獣駆除で金が貰えるなんてボロい商売だなと思ったよ。仕事も月一だしな。
だが、その見解は直にどころかすぐに覆されることになった……いつだったかは覚えていないが、俺は確実にそれを知るのだ。
……冒険者に与えられる報酬とは、「命」を秤にかけて与えられる報酬なのだと……
最後の冒険 †
人型の怪物討伐……それだけを伝えられて、俺は冒険に出た。
何を討伐するかは聞かされていなかった。ただ人型だといわれて、俺は討伐に出た。
どうせちょろい仕事だろうと思っていた。ちゃちゃっとモンスターを始末して帰るだけの易しい依頼だと思っていた。
それが俺にとってまさか最後の仕事になろうとは、そのときの俺には知るよしも無かった……そして、俺は死して改めて学んだのだ。
……冒険者に与えられる高額報酬……その意味を……
いつかあった冒険 †
ゴブリンの討伐。以前にもやったような気がする。
多分やったんだろう。いつやったのかは覚えていない。
まぁなんでもいい。昔の話だ。
とりあえず、適当に鼠をゴブリンを蹴散らして、討伐の仕事は恙無く終わった。
同行者の一人が戦利品のサーベルを持ち逃げしやがったのが気に食わなかったが、まぁ一月くらすには十分すぎるほどの給金を貰っているのだ。細かいことでけちけちするのはよそうと、その時は思っていたような気がする。
冒険を続けていると分かる事なのだが、ここはケチケチするべき場所だったのだ。もし、当時の俺に文句が言えるなら、殺してでもそのサーベルを奪えと言っていただろう。
得物の良し悪しはこの辺りでは金に代えられないものなのだ。
そんな事もあったな †
その月はゾンビの討伐に駆り出された。
ゾンビ……かつては俺達と同じ人間だった者たちの成れの果て。奴らにはもう過去も未来も今すらも存在しない。
奴らは生きいてい「た」のだ。もう死ん「だ」けれど。
俺もいつかはああなるのかもしれない、とかその時は思ったが……まぁ、結末なんてのは誰にも予測がつかないもんだ……結局、どうなったのかなんてのは、先を読めばわかるだろうよ。
ああ、そんな事もあった †
その月のゾンビの討伐だったが、よく思い出せない。
まぁ思い出せないということは大したことがなかったんだろう。
昔話 †