・精霊魔法と呼ばれる特殊な高位魔法を使用する。
魔力を使う術ではなくそれその物が一つの現象として成り立つ強力な「魔法」であり、即ち奇跡を起こす、災害を起こす、等と同等の物である。
・フローズヴィトニル(悪評高き狼の意)
展開される闇が自在に形を変え、自らの意をもって災とする
槍状として放出される場合が多いが、一振りで天候を変える程の威力があり、神を穿つ牙となる
・ヴァナルガンド(破壊の杖)
闇の天球を天に浮かべ、大地を飲み込む災とする
光すら通さぬ天球が空間を覆い、破壊の限りを尽し全てを無に返す。
ブラックホールを展開する魔法。
・黒い森
人を惑わし、迷わせる永遠に夜が明けぬ森を創りだす
特殊な結界であり、迷い込んだ人間を誘い、一晩の情を通ずる
この時人間の話を聞き、学び、関心を寄せ、その好みを反映した姿をとる
・ユグドラシル(塔)
内部に固有の世界を有する塔を創りだす
あらゆる世界と世界の境界に創りし世界を内包する塔であり、全ての世界に存在する可能性と存在しない可能性を内包する。
現存するゲートとして息子の城が建てられており、内部にはいる事は可能だが
塔の内部に広がる空間は生きたダンジョンであり、場所によっては空があり、海があり、大地も存在する。
塔の中層にのみ、揺り椅子が一つ置かれた白紙の空間があり、子育てはそこで行っている様である。
・一握りの世界(創世)
ありとあらゆる物を創造し作り出す精霊魔法。
神の所業とされるそれだが、その手から離れた物は一晩で無に帰してしまう
これにより本来生殖機能を持たぬシャドウは子供達を創りだした。
人間や生物が行う生殖、生命の誕生、愛情や幸福。生物という未完成な物がおりなす奇跡を、切に欲した魔物が手に収める、最後の魔法。
家族が、繋がりが欲しい。過去に自らをこの世に留め、自らの存在を美しき奇跡と称した、あのちっぽけな人間の様に。
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