黄金暦151年、8月某日。
町の外れを、水が覆い尽くした。 その水は、廃墟の一帯を覆い、その外へと被害を及ぼすことは、なく。 直後、光に形作られた一本の鳥居が、宙に浮かんだ。 町の中からも、若しかすれば見えたのかもしれない。 鳥居はしばらくの間空にあり、そして暫くの後、唐突に消えた。 町の外れに、空き地が出来たのだと。囁かれるようになった。 嘗て廃墟のあったはずのその場所には、今は何もないのだと。 確かにその場所には更地があり、多くの子供達は、突然出来たその遊び場を、楽しんだという。 町の外れに鳥居が立った。 誰かがそれを潜り、去った。 町外れの更地 †最新の3件を表示しています。 コメントページを参照 |