名簿/392004

  •   -- 2010-03-11 (木) 23:50:29
  •   -- 2010-03-11 (木) 23:50:26
  •   -- 2010-03-11 (木) 23:50:22
  • (噴水の側で立ち止まり、中を覗き込む青年。前かがみになって噴水の底をぺたぺた触っている) -- サイラス? 2010-03-10 (水) 23:01:19
    • (噴水の底は、ざらざらとした手触りを青年に返す。)
      (ただの岩の手触り。底が抜けるような、柔なつくりにはなっていない。)
      (青年が沈み込んだその場所も、今はただ岩肌を晒している。) -- 2010-03-10 (水) 23:44:28
      • ふむ…、転移陣でもあるのだろうか…(噴水の中に入り、ぐるりと一周して内側から観察していく) -- サイラス? 2010-03-10 (水) 23:47:14
      • (じわじわと、蝉の声が響く。晴天。枯れた噴水の中は、乾いた岩肌だけを青年の前に晒す。)
        (青年の靴が、乾いた地肌を踏む音が、わずか反響して聞こえてくる。)
        (青年の目に、特に異常な部分は写らないようだ。) -- 2010-03-10 (水) 23:51:26
      • (何も目だった物が見られない事を確認すると、青年は噴水の外に出た)
        (額に浮いた汗の雫を手の甲で拭い、ズボンに擦り付ける)何も無し…か。
        これが「狐につままれた」ってヤツなのかね…(噴水の淵に腰を降ろし、シャツを引っ張って中に空気を入れる) -- サイラス? 2010-03-10 (水) 23:58:43
      • (青年の手から飛んだ汗は、石畳の地面に落ちるや否や、乾きあがる。)
        (腰掛けた青年。不意に微風が吹き、青年の肌へと冷たさが伝わった。)
        やぁ。お兄さん。何か、お探しかい?
        (紙やすりで削り取ったような、ざらついた、しゃがれた声。青年の真後ろから聞こえてくる。) -- 2010-03-11 (木) 00:07:07
      • (少女の声を聞くと、首をコキリと鳴らしてゆっくりと立ち上がる)やぁ、久しぶりだな
        探し物…というより探し人か。今ちょうど見つけたところさ(人でもないだろうが、と心の中で付け足して振り向く) -- サイラス? 2010-03-11 (木) 00:16:38
      • (何時もと変わらぬ、季節感のない格好。そして、顔につけた面も変わらない。)
        そうかい。それはよかった。助けはどうやら、いらないようだ。
        (立ち上がった青年へと向けられた、にやついた笑みは、何時もよりも寧ろ深く。)
        (ただ、常白い少女の肌は、今は青みがかっている。まるで血の気が引いたように。) -- 2010-03-11 (木) 00:20:13
      • (頭数個分は低い少女を見下ろし)この前は鳥居を見せてくれてありがとう。方法はともかく、案内してくれた礼を言っておこうと思ってね
        後はそうだな、2〜3聞きたいことが…ん? 顔色が悪いな…どうかしたのか? -- サイラス? 2010-03-11 (木) 00:32:54
      • (青年の言葉に、ゆるり、と首を振る。長い髪がさらさらと揺れて。)
        気にすることじゃない。探し物を問いかけたんだ。返ってきた答えを、手伝うくらいは、するだろうさ。
        (しゃがれた声で、何時も通りの喋り方で。掠れたそれは、確かに青年の耳に届く。)
        (町並みから声は聞こえてこない。今、ここには、蝉の声と、青年と少女の立てる音だけ。)
        その質問が、ひとつめかい?
        (にやにやと、青年の言葉尻を捕らえるように問い返す少女。)
        なぁに。気にするほどのことじゃあない。君の抱いている他の疑問に比べれば、些細だ。 -- 2010-03-11 (木) 00:38:41
      • (最初に会った頃なら不快感を抱いていたであろう少女の態度にも慣れたのか、気にせずに話しかける)
        ああ、それでもいいさ。どうせ多くを聞こうとは思っちゃいない
        そうだな…君が何者で、あの鳥居と何の関係があるのか、それを教えてもらおうか
        (自分の影でより深く、昏くなった少女の目を、奇妙な色彩を放つ両眼でじっと覗き込む。) -- サイラス? 2010-03-11 (木) 00:50:50
      • (青年の影に覆われた少女は、まるで消え入りそうにも見える。)
        (少女は只、影の内から青年を見上げて。仮面の奥の闇が、青年の瞳を見つめるよう。)
        (しばらくの沈黙。)
        ……君はこれまで、ここに何度訪れたかな。
        (少女は静かな声で、そう、尋ねた。) -- 2010-03-11 (木) 00:56:56
      • (少女の問いに、青年は真摯に真面目に答える)3回だ
        1回目は背中を見せて逃げ出し、2回目は君に導かれて鳥居を拝み、3回目はこうして君を見下ろしている
        (煩い蝉の鳴き声も最早耳には入って来ない。暑さも感じないのか汗も引き、ただ少女の言葉だけを青年は待っている) -- サイラス? 2010-03-11 (木) 01:02:22
      • (この場所は今、ただの廃墟だ。元の姿に帰ったその場所で、少女と青年は向き合って、沈黙し、そして。)
        ……三度参り、か。やれやれ。このまま、は消えるつもりだったのだけれども。
        (少女は、この町に現れて初めて、少女自身の、己の事を呼んだ。)
        (口元のにやついた笑みが、僅か緩んだように感じられる。)
        君の質問に答えよう、サイラス。サイラス・ブラックモア。名前は合っているかな?君の満足のいく答えになるかはわからないが。
        (少女はゆっくりとした動きで、一歩引いて。太陽の下に出た。)
        (こつん、と。地面をつま先で叩く。)
        (噴水に水が満ちた。少女の膝元までが、水に浸かる。)
        暑いだろう?少しは涼しくなるといいのだけれどね。縁にでも、腰掛けてはどうかな? -- 2010-03-11 (木) 01:13:42
      • (教えていない自分のフルネームを呼ばれても特に気にする風も無く、無言で少女に誘われるままに噴水の縁に腰をかけた)
        (涼しげな風で髪の毛が揺れる。合間から覗く両目が再び少女を捉える)
        (その視線には少女が消えてしまわないように繋ぎとめようとする意思が感じられた) -- サイラス? 2010-03-11 (木) 01:30:58
      • さて。こうしてもったいぶったからといって、特に大した回答も、こちらには用意できないのが、心苦しい。
        (揺れる水面。少女のジーンズが、水を吸って色を変える。)
        (濡れ、重くなった生地が、少女の体をその場に縛り付けるように。)
        単純な話だ。は願望器であり、鳥居は君たちの内の、魔力の具現に過ぎない。
        (少女が首を傾げる。それとほぼ同時。青年の背後に、音もなく、一つの鳥居が現れる。)
        (青年がそれに気付くかどうかを気にする様子もなく、少女は続ける。)
        詳しい説明も必要かな? -- 2010-03-11 (木) 01:39:44
      • 願望「器」? やはり人間じゃなかったんだな…(背後に生じた違和感を感じ、振り返る。そして聳え立つ鳥居を眩しそうに見上げる)
        ああ、理解できるかは分からないが…聞けるだけ聞いておきたい。頼む、話してくれ -- サイラス? 2010-03-11 (木) 01:48:01
      • この体は確かに人のものだ。そういう意味で、も確かに人であると、は信じていたいけれど、ね。
        (口元のにやついた笑みが、深まる。風に揺らされた水面が、噴水の縁で跳ね、音を立てた。)
        この場所を、君は知っているだろうか。黄金暦100年頃。ここには、多くの冒険者が溢れていた。
        様々なものが居た。人、獣人、植物、無機物から、あるいは、在るのか無いのか分からないものまで。
        (少女が、ぐるり、と町並みに視線を巡らせる。先日までは、喧噪に満ちていたその場所。)
        (今は静かなその町並みを一通り眺めた後、再び青年に視線を戻す。)
        十人十色の願いがあった。生死にかかわるものから、些細なもの。あるいは、恋の願いもあった。
        (少女の口元の笑みは、僅か緩んだように。)
        時間を経ても、それはここに残っていた。建物の壁に、残された名簿に、そして、或いは人の記憶に。
        それに興味を抱いた何者かが居ても、おかしな話では、ない。
        (噴水の中、水を揺らしながら、少女はゆっくりと移動する。)
        (何時も腰掛ける中央まで来て、軽い仕草で飛んで。高くなったその頂点へと、腰掛けた。) -- 2010-03-11 (木) 02:03:44
      • (ここに来て数年の青年は、この街の事をよく知らない。しかし少女の言葉を聞いて同じように周囲の町並みに視線を移す)
        (少し寂れた感のある町並み、かつての冒険者たちで賑わっていた時代を想像する)
        (少女へと視線を戻し、自分も後を追うように噴水の中へと入っていく)
        (噴水の中央に片手を置き、自分よりか高くなった少女を見上げる)
        いわゆる、空間に残された記憶というヤツか… -- サイラス? 2010-03-11 (木) 02:21:22
      • そう。残留思念、とでも言うべきかな。
        (ざりざりと、耳障りに、喉にかかるような声。鈴の鳴るような、とは形容できない。)
        興味を抱いた何者かは、少し、調べてみることにした。
        嘗て居て、生きていた彼らの願いを、彼ら自身を再演し、その挙動を見てみたいと。
        (近づいてきた青年を、見下ろす形。風に靡いた少女の長い髪が、青年の傍を舞う。)
        そうして送り込まれたのが、だ。思念の中心である噴水を中心として、この町を、再演する。
        (右の手を軽く挙げれば、噴水の其処彼処から、水の跳ねる音が聞こえる。コインの投げ込まれるような音。)
        (願いを掛ける人々が、まるで噴水の外に居るように。)
        ……鳥居は、ただの誤動作に過ぎない。君たちの持つ魔力。それは、何者かにとっては、異常なものだ。
        それがの力と干渉を起こして、通常と異常、その境界を描いた。
        (少女が視線を上げ、青年の背後の鳥居を眺めるように。)
        鳥居は元来、境界線を潜る門。幽冥、境を異にする、とはいわないが、それが顕在化した。
        だから、鳥居を探しにここにきた人間達には、それが一番顕在化しやすい場所へと、移動してもらった。見えやすい、と言い換えることも出来るかな。 -- 2010-03-11 (木) 02:36:03
      • (目を瞑り、耳をすませる。遠くから聞こえる酒場の喧騒、人々のざわめき、行商人の客寄せの声)
        (息遣いすら感じられる程のリアルな音。目を開くと人影ひとつ見えない寂れた街並み)
        (少女の言葉から、青年は「何者か」を東洋から来た人間なのではないかと推測した)
        (振り向いて鳥居を眩しそうに見上げる青年)これが…俺の境界線というわけか -- サイラス? 2010-03-11 (木) 20:16:51
      • そういうことだね。本来なら、再演した冒険者を街路まで満たすつもりだったのだけれど。力不足という奴でね。
        (風に緩く舞う己の髪を、細い手指で押さえる。その仕草だけならば、まるで普通の少女のように。)
        ……これで種明かしは終いだ。つまらない話を聞いてくれて、感謝するよ、サイラス。何か、疑問点はあるかな?
        (柔らかい動きで、小首を傾げる少女。何時も通りの仕草。) -- 2010-03-11 (木) 21:39:36
      • 詰まらなくなんてないさ。実に興味深くて面白い話だった。夏休み中に調べる物がまた増えてしまったな…
        (額の汗を拭い、噴水の外に出る。足元に感じる水の感触は、既に冷たさを感じない)
        (タネが分かってしまったからか? 人間の感覚なんて曖昧なものだな、と考える青年)
        (噴水の外に出ると、少女の方を振り向いた)今の所、聞きたい事は無くなった。欲張って色々と聞きすぎてしまったな…話してくれてありがとう
        (空を仰ぎ見て再度額の汗を拭う)ふぅ、暑いな。このままここに居たら熱中症になってしまいそうだ
        今日の所はこれで帰る…また来るよ(少女に背を向けて噴水から離れていく)
        (途中、青年は足を止めて振り向いた)…最後に一ついいか? 君の…顔を見せてくれないか? -- サイラス? 2010-03-11 (木) 22:17:52
      • それはよかった。あぁ、よかったのだろうさ。
        (少女は噴水の頂点に腰掛けたまま、青年が噴水を出るのを、眺めている。)
        (汗一つかかない白い肌。両手をポケットに収めて、足をぶらぶらと揺らして。)
        いいや。人のためになったのなら、有難い話だ。は願望器。そういう、ものだ。
        (声が酷くざらついた。少女の口元の笑みが、深まる。)
        (青年と共に、空を向いた少女。帰ると告げる青年の言葉に、ポケットから出した右手をひらり、と振って。)
        (その後の言葉に、一瞬動きを止めた。)
        ……まったく、君は。
        (くつくつと。喉を鳴らして、笑う。常に浮かべていた、にやついた笑みとは、違って。)


        (少女は右手を仮面にかける。ポケットから出した左手を、後頭部に当てて。)
        (髪を押し上げ、仮面が外された。)
        (靡いた髪が、少女の顔を一度、覆って。)
        (首を振った動きを追って、髪は流れ、そして。)
        はじめまして。日野、尊だよ。サイラス。
        (闇の欠片も残さない、黒目がちな瞳を青年へと向けて。)
        (少女はふわりと、微笑んだ。) -- 日野尊 2010-03-11 (木) 22:56:50
      • (鈴の鳴るような声で、少女は己の名を告げた。静かな町の中、青年の耳へと声は届いて。) -- 2010-03-11 (木) 23:06:44
      • はじめまして。日野 尊 (青年も笑う。そこには普段の大人びた雰囲気は無く)
        なんだ、可愛いじゃないか(悪戯好きの少年のような笑顔がそこにはあった)
        (最後の呟きを風に乗せると、青年は手を上げて籠の中の鳥に別れを告げた)
        (踵を返して、また歩き出す青年。もう鳥居を見ることも無く、青年は自分にとっての日常へと帰っていった) -- サイラス? 2010-03-11 (木) 23:17:16
      • (少女が青年を見送って、己の仮面を噴水へと落としたと同時。噴水から水が溢れ出た。)
        (時を同じくして、それは天頂より来た。目には見えず、触れることも出来ないそれが。)
        やぁ、時間か。遅かったね。
        (噴水から溢れ出た水は、町を覆うように広がっていく。)
        (人の踝丈で石畳を這い、音を立てて、飲み込むように。)
        ……己を持った願望器ほど、危険なものはない。潮時だったのかも、しれないね。
        (少女の口調が転じ続けたのも、それが理由なのだろう。空を向いて、訪れたそれと向き合うように。)
        (気付けば少女の腰掛ける噴水は、赤く染まっていた。少女の背中から流れ出る、血によって。)
        やれやれ。短いようで、長かった。私の仕事もお終い、か。彼らはもう、観察に飽いたのか……―――
        (不意に少女が視線を前にやった。視界に入るのは。)
        ――……なるほど、なるほど。彼らはまだ、この場所に多少興味をもっている、ということか。
        (ひらひらと少女が手を振れば、少女に向かい合った何者かもまた、ひらひらと手を振った。)
        (噴水から溢れ出した水は、既に、町並みを覆いつくしている。)
        (ただ、ある場所から先へは、まるで透明な壁に遮られたかのように、水は進まない。)
        (そこが、彼女にとっての、境界線なのだろう。)
        (そうして、最後に。噴水の頂点に腰掛けた少女が、足先から消えていく。)
        (雪のような光の粒となって、吹く風に乗って解けて。)
        (天頂のそれに向かって、吸い寄せられるように)
        上手にやるんだよ、私の次の君。……あぁ。
        (少女の体がバランスを崩す。足の重みを無くした体が、背後へと倒れこんで。)
        そうか。私は、寂しいのか。
        (水面にその長い髪が触れるより前に、少女の全てが光の粒となって、消えた。) -- 2010-03-11 (木) 23:36:58
  • ラベルに美味しい水と書かれた瓶入りの液体薬が送り主不明で届いた
    ただし中に入っているのは媚薬であるらしいが届いた時点のあなたには知る由も無い
    -- 2010-03-09 (火) 10:49:07
    • 街路に人の姿はない。空になった瓶が、風に吹かれて転がっている。
      気がつけば、その瓶の姿も消えていた。 -- 2010-03-09 (火) 12:30:49
  • 家々からざわめきが聞こえる。少女が一人座っている。 -- 2010-03-07 (日) 20:34:38
  • ふむ、偶の散歩に出てみれば…見慣れぬ場所まで出てきてしまったようですな
    (既に水も出なくなって久しいであろう、噴水を眺めながら、ふと誰ともなく独り呟く糸目の男) -- ギルモア 2010-03-03 (水) 23:11:22
    • (男の眺める噴水の天辺。いつの間にか、少女が一人。)
      (パーカーのポケットに手を収め、足をぶらつかせて。)
      探し物かい。
      (問いかけた。にやついた笑みが張り付いたように浮かぶ口元。)
      (寒風が、時折少女の髪を揺らす。寒そうにする様子は、ない。) -- 2010-03-04 (木) 00:12:05
      • (はて、先程まであのような少女はいなかった筈ですが…)
        いえ、単なる通りすがりですよ、お嬢さん。何やら楽しそうですが
        何かいい事でもありましたかな。(既に月は師走、普通なら少女の服装では外を出歩くのに少々向かない筈)
        (であるにも拘らず、身震いの一つもしないという事は、つまりは彼女もそういう者なのだろう、口には出さないが男はそう考えていた) -- ギルモア 2010-03-04 (木) 00:18:34
      • 楽しいね、楽しいか。君がそういうのなら、きっとそうなのだろうよ。
        (笑みを浮かべたままで、少女はそんな言葉を返した。)
        (つけた仮面をちっちっと弾いて、小首を傾げる。)
        通りすがりでこんなところに来る君は、何か良いことでも合ったのかな?
        (さらり、と。日に透けて猶黒い髪が、流れて。) -- 2010-03-04 (木) 00:50:45
      • 見る人次第、という事ですか。少なくとも私には、楽しそうに見えますな
        (こつこつと足音を響かせ、少女のいる噴水の、間近まで寄って来る。鼻がよければ男から物が焦げるような、異様な匂いが微かにするのに気づくかもしれない)
        私ですか?私は…(しばし、思案顔で俯いた後)まあ、あったといえば、あった事になりますかな。
        (何とも言えない、曖昧な返事を返した。糸目故、わかり辛いが視線は少女の顔へ向いている) -- ギルモア 2010-03-04 (木) 01:08:52
      • (男の視線の先。少女の仮面の下の瞳は、とろりとこぼれそうな闇に覆われて、見えない。)
        (近寄った男の匂いを嗅ぎ取ったか、それとも何も気付かなかったのか。)
        (少女の様子が変わることはなく。)
        それはいい。楽しみこそが人生だ。
        (ポケットから抜き出した右手を広げて。少女はにやついた笑みを深めて、囁くように。)
        生きているか死んでいるか。それよりも大事なことは、時にある。 -- 2010-03-04 (木) 01:27:37
      • いやいや、楽しむばかりでは何事も無い、味気ない人生と同じだと私は思っています。
        苦難と栄光、不幸と幸福、選択と後悔…それらが複雑に谷と山を作ってこその、充実した人生だと、私は思いますな。
        後者については全面的に同意しますが。
        ところで…(糸目の男が不意にその眼を見開く、そこには人間のあるべき眼球の代わりに、赤い、血に染まったかのような真っ赤な目玉があった)
        そろそろお帰りになられてはいかがかな?この辺りは最近、子供を狙う人攫いが出ると聞いてますが -- ギルモア 2010-03-04 (木) 01:35:25
      • (己の言葉を否定されても、少女はただ、笑っている。)
        それは、それは。君はそれらを楽しんで過ごしている訳だ。
        (出したままの右手で、己の髪の先を摘んで。弄るように、指に絡める。)
        おや、それはそれは恐ろしい話だ。人っ子一人、出歩けなくなってしまう。
        (男の異形の瞳を気にする様子なく、少女は笑う。)
        (だが、そもそも街路に人影はない。男と少女の他に歩くものの居ない通り。)
        (周囲の建物からは、酒精を交えた喧噪が聞こえてくる。) -- 2010-03-04 (木) 02:00:37
      • (男にしては珍しい失態であった。周りの不自然さに気づかない…いや、少女に巧妙に注意を逸らされたのか
        何にせよ自分が現術にでもかけられているのは確かだろうと考え、しかし解決する方法も無くどうしたものかと内心独りごちる)
        いえ、私の場合は…まあ、谷を下っている所ですかね。そう、深い谷を…
        ところでお嬢さん、つかぬ事をお聞きしますが、この不思議な状況はお嬢さんの仕業ですかな?
        (辺りに人はおらず、しかし家々からは賑やかな声。明らかにおかしな今の状況を、自分ではどうする事も出来ないとあっさり結論付け、少女に尋ねる) -- ギルモア 2010-03-04 (木) 02:13:18
      • 人間はみんなそうだ。喝采を浴びて降りるか、転がり落ちるかの違いだけさ。
        (指に絡めた髪を、手放す。癖がつくこともなく、さらり、と。元の通りに戻る黒髪。)
        不思議?何が不思議なものか。酒場は喧噪に満ちて当然。そうだろう?
        (にやにやと。張り付いたような笑みを浮かべて、そう返す。)
        (噴水の天辺から、降りた。軽い足音。枯葉に満ちた噴水の内側を、縁へ向かって歩んで。) -- 2010-03-04 (木) 02:44:40
      • 全く持って(返す言葉も無い、と言う様に頷く)
        まあ、確かにそれが自然ですが…些か、酒場とこちらの世界がずれ過ぎているというか…。
        お嬢さんとこうしていつまでも語り合うのも悪くは無いのですがね。
        (いって、相変わらず少女の方を見やりつつ、余りに人気のない噴水の周りを見回す。幻術の類でなければ異様極まるこの場から逃げ出す事も出来るだろうが…) -- ギルモア 2010-03-04 (木) 02:57:49
      • 不思議なことを言うものだね、君は。
        (おかしいのは男のほうだ、とでもいうように。小首を傾げれば、髪がさらりと。)
        (男の周りの風景が、男を閉じ込める様子はない。)
        (町並みは、ただ、其処にあるだけ。)
        (男が歩いてきた道は、そのまま元の道へと繋がっているようだ。)
        (少女はただ、にやにやと男を眺めている。) -- 2010-03-04 (木) 03:43:19
      • ふむ…(文字通り狐に抓まれた気分だった。先程までのあの妙な閉塞感が、今はみじんも感じない)
        (それどころか、さっきまでの事が、自分の妄想の中の出来事だったかのように、辺りはいつも通りの景色を映している)
        …いやはや、これはお恥ずかしい。先程の言葉は、妄言とでも思って忘れて下されば幸いです。
        色々と失礼しましたね、お嬢さん。縁があればまたお会いしましょう
        (やや困った様子で頬を掻くと、すぐに何事も無かったかのように少女の元を離れ、来た道を辿り帰っていった -- ギルモア 2010-03-04 (木) 04:28:34
      • (にやにやと。少女は、男の姿を眺めている。)
        (背を向け、立ち去った男。その姿を見ていた少女が、つい、と。上を向いた。)
        (男の通り過ぎた、その直ぐ傍ら。一本足で立つ、異形の鳥居が立っている。)
        (町の外れに鳥居が立った。男は気付かず立ち去った。少女は一人、見送った。) -- 2010-03-04 (木) 05:19:50
  • うにゃ、さっき下から上がってきた変なのはこの辺だったような…(きょろきょろ) -- マリータ? 2010-03-02 (火) 22:32:22
    • (視線を彷徨わせる少女の周囲。街路に人の姿は無い。)
      (やがて行き当たったのは、噴水。その天辺に腰掛ける少女が、獣娘へと声をかけた。)
      あら。探し物ですか?
      (面を被り、口元ににやついた笑みを浮かべて。少女は小首を傾げた。) -- 2010-03-02 (火) 22:41:18
      • うにゃ?うん、この辺に………えーと、なんて言うんだろ、こう、こんな感じの(鳥居の形を表現しているらしきジェスチャー) -- マリータ? 2010-03-02 (火) 22:50:40
      • (噴水の天辺から、少女は降りる。体重を感じさせない動きで、噴水の淵まで近寄って。)
        (少女の言葉に頷きながら、想像するように首を傾げる。)
        なるほど、そんな感じのものを探しておられるのですね。
        (一応伝わりはしたのだろうか。ポケットの中に手を差し入れたまま、少女はうん、うん、と頷いて。)
        貴方はそこに行きたいの? -- 2010-03-02 (火) 22:59:58
      • 行きたいっていうか、どんな物か近くで見たかったな。あたしの居た所には無かったしあんなの(噴水の縁に腰掛けてちょっと休みながら答える) -- マリータ? 2010-03-02 (火) 23:08:45
      • (噴水の淵、足を止めれば、それ以上進むことはなく。内と外、対峙する。)
        あぁ、そういうことでしたか……それにしても、可愛らしい耳ですね。少し、触ってみてもいいですか?
        (己の目前、座った獣娘を見下ろす形。少女はそっと手を伸ばす。)
        (白く、細い手指。寒空の下、体温を感じさせない肌。) -- 2010-03-02 (火) 23:13:18
      • いいよー、減るものじゃないし。そういえば触らせてって言われたの初めてかも(触りやすいように耳をぴこっと立てる) -- マリータ? 2010-03-02 (火) 23:20:23
      • ありがとうございます。では……。
        (手を伸ばした先、柔らかそうな獣娘の耳へと、ゆっくりと触れた。)
        (壊れ物を扱うように、撫でるように触れて。擽るように、指先で軽く引っ署ノくように。)
        ……猫は、人には見えない猫の道を持っている、と。昔から言いますね。 -- 2010-03-02 (火) 23:47:10
      • にゃっ(そっと触られてくすぐったそうに目を細める)
        そうなの?あたし達はどっちかっていうと人間よりだけど、そういうのが見えたりすることもあるのかな -- マリータ? 2010-03-02 (火) 23:54:55
      • (獣娘の耳に伝わる少女の手指は冷たい。その手で、少女は耳を触り続けて。)
        (少女の口元の笑みが、僅か和らいだようにも見える。)
        えぇ。見えるかもしれません。どうでしょうね。
        (不意に。強く、風が吹いた。噴水の中の落ち葉を巻き上げて、辺り一面が、こげ茶に染まる。)
        (舞い上がった枯葉は、二人の間を遮るように。獣娘の視界も、茶に染める。) -- 2010-03-03 (水) 00:00:14
      • 見えたら面白いのかな…わわっ(急に吹いた風に思わず目をつむる)
        うー、風が寒い季節になってきたなぁ(服についた枯葉を払いながら立ち上がる) -- マリータ? 2010-03-03 (水) 00:08:06
      • (立ち上がった獣娘の周りに、町並みは無い。)
        (町の外れに鳥居が立った。獣娘の腰掛けていた小さな岩から、僅か離れて。)
        (獣娘の正面。朱塗りの鳥居が一つ。町の外れの更地に立っている。)
        (噴水は無い。少女の姿もない。ただ、岩と、獣娘と、鳥居だけが有る。)
        (町の外へ旅に出る冒険者の獣娘には、覚えがあるか。ここは、先程までいた場所とは、街の反対側に近い。) -- 2010-03-03 (水) 00:13:19
      • …あれ?(急に周りの風景が変わったのに驚いて目をこする。いつの間にか少女も居ない)
        あ、さっきの!やっぱりここに…あれ?(鳥居が見つかったのに喜ぶが、よく見ると今居る場所がさっきまでとは全然違って首をかしげる。かしげながら鳥居にぺたぺた触る) -- マリータ? 2010-03-03 (水) 00:22:36
      • (朱塗りの鳥居は、獣娘の手の先で、揺らぐ事無く硬質の手触りを感じさせる。冬空の下、冷たい石の感触。)
        (にゃあ、と。声が聞こえた。鳥居の向こう、一匹の猫が、獣娘を見ている。)
        (つい、と視線を逸らして、猫は行ってしまった。) -- 2010-03-03 (水) 00:25:07
      • へぇー、石で出来てるんだ…(ひとしきり満足するまで鳥居を触ったり眺めたりした所で、猫がかけていったのに気付いた)
        あたしが猫に気付かないなんて…うーん、何だか今日は不思議なことばっかりみたい。疲れてるのかな…(早く休もう、と呟きながら宿の方へ歩いていった) -- マリータ? 2010-03-03 (水) 00:32:35
      • (町の外れに鳥居が立った。朱塗りの鳥居が獣娘を見送った。)
        (少女の姿は無い。町並みは無い。どこからかまた、にゃあ、と聞こえた気がした。) -- 2010-03-03 (水) 00:43:27
  • (なぜか酒場で鳥居が見えたのでふらふらと誘蛾灯のように引き寄せられる) -- 仮面奏者? 2010-03-02 (火) 21:46:14
    • (寒さの中季節感のない格好で現れた仮面の女の前に現れたのは、鳥居ではなくて己もあんまり季節感のない少女であった。)
      (しかし厚手のパーカーは着ているので、少女の方がまだまし。ましじゃない。)
      (でも噴水の上に座ってる段階で格好分くらい帳消しであった。) -- 2010-03-02 (火) 21:49:29
      • (視線に映る少女の姿、だが服装よりもやはりその仮面へとついつい目がいってしまう)
        人は顔を隠すとき、二種類に分けられる
        過去を隠した者か、それとも今を偽る者かにだ
        (女は口元が開かれた仮面の下でほくそ笑む) ‥お前はどちらだろうな -- 仮面奏者? 2010-03-02 (火) 21:53:11
      • (仮面に覆われた少女の瞳は、たゆたう様に揺れる闇に覆われて、見えない。)
        (仮面に覆われず、晒された口元は、にやついた笑みを湛えて。)
        突然やなぁ、ねーちゃん。せやったら、あれか。ねーちゃんは、借金でもしたから、そのお面つけてるんか?
        (己の仮面をちっちっと弾いて、口元の笑みを深くした少女は問い返す。) -- 2010-03-02 (火) 21:56:34
      • そんな事でだったらどれほど私も楽だったことか
        (互いに目元のみを覆う仮面を付け、銀の髪と黒の髪があたかも陰陽のコントラストとなって二人を確固たるものとして分ける)
        私はそうだな、今を偽るといったところだろうか
        訳あって素顔を晒すことはできはしないのでな -- 仮面奏者? 2010-03-02 (火) 22:13:33
      • まぁ、あれやなぁ。そんな格好しとったら、そりゃあ親御さんに顔向けもできんやろ。
        (冷たい木枯らしが吹いて、二人の髪を揺らした。)
        (噴水の内の落ち葉が擦れあって、かさかさと乾いた音を立てる。)
        そんな服装せな、見つからんもんでもあるんか?
        (風が止み、少女が手を触れずとも、少女の髪は元の通りに落ち着いて。) -- 2010-03-02 (火) 22:24:08
      • 本当に酷い言われようだな‥‥。自慢のスレイブユニットも‥‥
        (半目になって自分の衣装を見直しても、魔術と科学の結晶である技術の塊としか認識できない)
        見付からないというか、これでないと戦えない相手が――あ、
        (風に揺れて彼女のマスクが捲れ、目の下に刻まれた"何か"が一瞬だけ見えた)
        (呪文のようであって刺青のようでもあり、それ自体が一種の枷でもある)
        (女は慌てて仮面を付け直すとそそくさに背を向けて歩き出す)
        ま、まあ!アレだ!私もお前にも等しく理由はあるということだよ!今は聞かないでおくがな! -- 仮面奏者? 2010-03-02 (火) 22:37:45
      • 名前からしてなんかアレやなぁ。スレイブユニットて。男に聞かれたらえらいことになるで。
        (にやついたままにそんな言葉を投げかけて、噴水の上、足をぶらぶらと揺らす。)
        (風の悪戯か、見えた女のマスクの下。顔に刻まれた何かを少女は見たか、見なかったか。)
        (先程までと変わりない様子で、少女はポケットに手を収める。)
        なんやそれ。ねーちゃんえらい忙しないやっちゃなあ。42点や。
        (逃げるように歩く女を、少女は追うことなく。噴水の上から眺めたまま。) -- 2010-03-02 (火) 22:46:46
      • (去り行く女の通った道の両端に、巨大な柱。)
        (町の外れに鳥居が立った。女は気付かず通り過ぎ、鳥居と少女は見送った。) -- 2010-03-03 (水) 00:45:31
  • 掃除をする者の姿もない街路。しかし落ち葉は、掃き清められたかのように見当たらない。少女は一人、噴水の頂点に腰掛ける。 -- 2010-03-02 (火) 20:59:23
  • …道に迷ったかな。久しぶりに知らない場所に沢山行ったから…えっと、帰り道は…… -- ヨウム 2010-02-26 (金) 16:54:56
    • (夏も盛りに近づけば、湿度の高い空気が街を満たす。)
      (そのような中でもこの町並みは、どこか乾いた印象を与えて。)
      (迷子の少女の視線の先。枯れた噴水の頂上に、一人の少女が腰掛けている。)
      (緩い風に揺らされるその髪は、夏の湿度を無視しているかのように、軽く。)
      ……あんだい。嬢ちゃん。探しもんかい。
      (被った面をちっちっと弾いて、少女は迷い人へと、そう問いかけた。) -- 2010-02-26 (金) 18:23:14
      • (仮面の少女と目…仮面の下に目があれば、それと合う。どこか不思議な感じを受けつつも)
        あの、すみません。道に迷ってしまいまして……そうですね、酒場の位置をご存じないですか?
        そこまで分かれば、後は帰れるんですけど… -- ヨウム 2010-03-01 (月) 11:42:24
      • (仮面の奥の瞳は、澱んだ様に暗い闇に覆われて、見えず。)
        酒場っつっても沢山あらぁな。アレだって酒場だし、アレだって酒場だ。
        (少女の指差す先、確かに幾つかの建物は、酒場の看板が掲げられて。)
        (その中からは、酒精を交えた喧噪が漏れ聞こえてくる。)
        でもまぁ、道に迷ったってのは、大変だねぇ。助けてやろうか。
        (仮面に覆われない口元は、にやついた笑いで覆われて。)
        (噴水の頂上から降りて、枯れた噴水の内を歩く。縁の手前で立ち止まって。) -- 2010-03-01 (月) 19:24:28
  • 晴天。湿度は高い。家々からざわめきが聞こえる。街路に人影はなく、少女は一人噴水に腰掛ける。 -- 2010-02-28 (日) 00:12:38
    • むぅ、鳥居など見当たらぬ…根も葉もない噂に躍らされたか、やれやれ(うなじに浮かぶ汗を手拭いに吸わせ、日陰をさがす) -- 高嶺 2010-02-28 (日) 05:27:10
      • (太陽の熱は石畳を焼いて、陽炎を立ち上らせる。)
        (人通りのない街路が、まるで蜃気楼のように歪んで見える。)
        (本来ならその中で、涼をとるのに一役買っていたはずの噴水。)
        (今は枯れたその場所に、一人、少女が腰掛けていた。)
        (仮面を被った口元は白く、この暑さの中でも服の袖は長い。)
        (訪れた女に気付いたか、それとももっと以前から気付いていたか。)
        (少女はつけた仮面をちっちっと弾いて、女に声をかけた。)
        ん?どうしたのかな、お姉さん。探し物?
        (茹だる様な暑さの中。風鈴の音のように、耳に届く。) -- 2010-02-28 (日) 13:38:35
      • (立ちのぼる熱気は肌にまとわりつき、拭う端からうっすらと汗ばんでしまう)探し物…そうだな、探し物だ
        この近在には(最後に水分を摂ったのはいつだっただろう、と気もそぞろに記憶をさぐる)出るのだそうだ
        (涼やかな声色に引き寄せられるように一歩二歩と歩み寄り)…人を誑かすという化生が、な
        怪力乱神を畏れ、それでも語らずにはおれぬのが人の業というもの…娘、そなた何か聞き及んではおらぬか? -- 高嶺 2010-02-28 (日) 21:14:18
      • (女の言葉を聞けば、己の身を抱くようにして、わざとらしくぶるり、と震えて。)
        それは怖い。なら、お姉さんも早く帰ったほうがいいんじゃないかな?危ないよ?
        (口元ににやついた笑みを湛えて、少女は言った。)
        (ポケットに両の手を収めて、足をぶらぶらと揺らしている。)
        で、探し物はそれ?もしもそうなら、力になれそうにはないかなぁ。
        (笑ったままに小首を傾げれば、さらり、と髪が揺れる。) -- 2010-02-28 (日) 21:31:26
      • (都合よく一陣の涼風でも巻き起こってはくれぬものか、と枯れた噴水を恨めしげに見やり)
        (不興げにすっと目を細め)忠告のつもりか、だがそれは私が決めることだ 己の身一つくらいどうとでもなる
        (子供の戯言に一片の真理が含まれていることもある、そう期待したのだが それとも、こんな小娘に問うたのが誤りだったか) -- 高嶺 2010-02-28 (日) 21:48:22
      • (風の起きる様子はない。周囲の建物からは、暑さに負けぬほどのざわめきが聞こえる。)
        (かつての廃墟から聞こえるその喧噪は、只でさえ熱い大気を更に熱するように。)
        人の忠告は素直に聞いておいた方がいいと思うけどなぁ……まぁ、いいけどね。
        (にやにやと、肩を竦める仕草。足をぶらぶらと揺らしたまま。)
        まぁ、ここいらにお化けの類も、狐狸もでやしないよ。残念だけど、多分期待外れだ。
        (噴水の頂点から降りた少女は、枯れた噴水の中を歩き、噴水の淵まで歩み寄って。) -- 2010-02-28 (日) 21:55:25
      • そなたこそ暮れぬうちに帰ることだ、斯様な場所に一人でおっては母御も心配召されよう?
        狐狸の棲家にはまずお誂え向きと見たが…他に何があると言うのだ(軽い眩暈に頭を揺り動かされ、噴水の淵に腰かけて)
        …さよう、何もないではないか(淡い幻滅を述べ立てるようにつぶやき、少女の仮面をアンニュイに見上げる) -- 高嶺 2010-02-28 (日) 22:12:19
      • (此方を心配する女の台詞に、少女はにやついたままに、後ろに手を組んで、小首を傾げた。)
        (黒い髪がさらり、と流れて、日を遮る。)
        (少女の間近に腰掛けた女に伝わるのは、ひんやりとした空気。)
        (風が吹いたかと錯覚するが、少女の長い髪が揺れる様子は、ない。)
        何もない、っていうのは、ちょっと違うなぁ。
        (此方を見上げる女の両肩に、少女が手を置いた。伝わる冷気。少女の手は、冷たく、ひやりと。)
        ここはこんなにも、騒がしいのに。
        (女の両の肩に冷たさを与える少女の手。細く、柔らかい手指。)
        (押さえつけるでもなく、女の肩に、触れている。)
        (不意に、近くの酒場から歓声が上がった。閉じた扉の内から、喧噪が聞こえてくる。) -- 2010-02-28 (日) 22:20:45
      • ?(今はこの冷たさがありがたい、娘のとった行動に疑問を呈する前にそっと双眸を閉ざす)
        (急速に遠のいていく現実感、身体から熱が奪われていくのがわかる けれど何故、こんなにも)…冷たいのだな、そなたの手は
        …ッ!(不意の歓声にぐらり、と首の付け根が浮きかかって我にかえり)いかにも…何もなくは、ないらしい
        (少女の手を離れ、噴水から少しだけ距離をとって)是非もなし、ここはそなたのすすめに従うといたそう
        (今から戻ればたんと時間をかけて夕涼みに興じられるかもしれない、それに途中で見つけた茶店に立ち寄るのも)ではな、娘 -- 高嶺 2010-02-28 (日) 22:36:16
      • 冷たいかな?そうだね、お姉さんがそういうのなら、冷たいのかもしれない。
        (背後に立った少女の声色は、最初と変わらず。)
        (恐らく口元のにやついた笑みも、最初と変わっていない。)
        (目前の女の首がぐらついても、少女が特に反応を返すことはなく。)
        (帰る、と告げる女へと、笑みを向けたまま。ポケットへと、両の手を収めて。)
        うん、そうするといいよ。何かあったら、大変だ。
        (少女は噴水の中に立ったまま、女の姿を見送る様子。) -- 2010-02-28 (日) 22:46:38
      • (かつての廃墟を後にした女。それを見送る一人の少女。)
        (不意に少女が視線を上に上げる。女の通り過ぎ行く、その先。)
        (暑さに眩んだ女の視界には入らないだろう。)
        (女の通り過ぎる道を囲うように立つ、四本の鳥居。)
        (町の外れに鳥居が立った。四本鳥居を女は見ない。) -- 2010-02-28 (日) 23:29:31
  • さっき酒場で鳥居を見たような……でも鳥居なんかあるはずないわよね
    きっと宿酔が残ってるから幻でも見たのね、うん(夜更けの帰り道、噴水のある公園を通りかかる) -- 2010-02-27 (土) 00:01:54
    • (廃墟であったはずの家々の窓から洩れる明かりが、街路を照らす。)
      (扉の閉じた、酒場の看板のかかる建物から聞こえる喧騒で、周囲はざわめきに満ちている。)
      (枯れた噴水の頂上に腰掛ける少女は、騒ぐ事もなくひっそりと、そこに居た。)
      (まるでそこだけが、本来のこの町並みの姿であるかのように。)
      (通りがかった女の他に、街路を歩く影は無い。一人の人とも擦れ違わない。)
      ……おや、夜道の一人歩きは危険ですよ、お姉さん。何か、お探しですか?
      (女に声をかけた少女。その口元には、にやついた笑みが浮かんでいる。)
      (つけた仮面をちっちっと弾いて、少女は小首を傾げた。) -- 2010-02-27 (土) 00:08:55
      • ん……(周囲を見渡す。いつもの帰り道なのに、位相がズレたような違和感が付きまとう)
        迷い込んだかしら(人っ子一人見当たらないのに街は『生きている』。自分が異物とさえ思えそうな空間に、目に付いた仮面の少女)
        お姉さんこれでもケンカは強いのよ? へーきへーきっていうか、むしろあなたの方が危なそうだわ
        お探し……ね、特にないわ。あなたお店屋さんか何か? -- 2010-02-27 (土) 00:33:35
      • (湿った夏の夜の風。女の身を撫でた其れが、少女へと行き当たり、長い髪を散らす。)
        心配して頂いて申し訳ないけれど、眼鏡をかけている人は、夜道だと危ない。
        どうか、背中にはお気をつけて。
        (よほど髪質が柔らかいのか、それとも何か他の理由か。)
        (風に吹かれた髪は広がり、舞って、再び元の位置に落ち着いた。)
        いえ。商売をしている覚えはありませんが。なにせここらには、探し物をする人が多くて。
        (両の手をポケットの内へ収め、足を僅かぶらつかせて。少女は笑みを深くした。) -- 2010-02-27 (土) 00:45:15
      • ふふ、足下を掬われるって事かしら? ご忠告傷み入るわ(背中から吹く風に髪を掻くと、にこやかに会釈で返し)
        探し物ね……こんな寂れた所に何を探しに来るのやら
        (短く嘆息して再度周囲を視ると微笑み)そうね、私も探し物してるかも -- 2010-02-27 (土) 01:04:26
      • (少女の口元の笑みが枯れる事はない。淡紅の唇が、鈴の鳴る様な声を紡ぎだす。)
        (喧騒の中。確かに女の耳元まで、少女の声は澄んで響いて。)
        いえいえ、なかなかどうして。探し物とは何処で見つかるか、わからないものです。
        (ポケットから右手を抜き出し、人差し指を一本立てた。)
        おや。何をお探しで?
        (再度首を傾げた少女。さらり、と髪が流れて。) -- 2010-02-27 (土) 01:11:22
      • この辺りって何かあるの? 区画整理されてもよさそうなのに、放っておかれちゃって(純粋な好奇心からの問いを投げかけ)
        それはね……帰り道!(茶目っ気あふるるスマイルで)いやー情けない、いつも通りの道で帰ってたつもりだったんだけどね
        全くどこかわからないのよ、此処。何て言うか……狐にでも化かされたみたいで -- 2010-02-27 (土) 01:24:38
      • えぇ、ありますよ。ここには、確かに。
        (少女は両の手を、小さく広げるようにする。周囲の町並みを示すような。)
        おや、迷子の方でしたか。其れは大変だ。それでしたら、お力になれると思います。
        (軽い動きで、少女が噴水の頂点から降りた。体重を感じさせない。)
        (乾き、水気の無い噴水の内を、足音無く女の方へと歩み寄って。)
        (噴水の縁越しに、女に向けて手を差し出した。白い。きめ細かな、まるで温度の無い石膏のような手。)
        狸も狐も、ここいらには出やしません。お手を宜しいですか?お姉さん。 -- 2010-02-27 (土) 01:40:17
      • へえ……何かあるのか、やっぱり(ぽつり、呟いた)
        そう? いや正直ありがたいわ。はい、どうにかしてちょーだい(噴水の内と外の間で、手が交わされた) -- 2010-02-27 (土) 02:10:01
      • えぇ。ありますとも。いい街ですからね。
        (にやついた笑みのまま、少女は女の呟きにそう返す。)
        (そうして握った少女の手から伝わるのは、ひやりとした感触。)
        (初夏の夜には心地よい冷たさ。)
        (不意に、家々の扉が蹴飛ばされたように開く。)
        (扉に塞がれていた喧騒が、街路に満ちた。)
        ここは、喧騒に満ちた、活気の在る、いい町です。でしょう?
        (女の耳元に声が届く。)
        (ある者は好いた女の話をしていた。)
        (ある者は死んだ友人の話をしていた。)
        (ある者は料理を注文していた。)
        (ある者は夫の稼ぎの話をしていた。)
        (ある者は歌い、ある者は乾杯し、ある者は罵り、ある者は泣いていた。)
        (ある者は女に話しかけた。)
        (『おぉい、姉ちゃん。こんな所で何やってんだぁ?』)
        (道端から農夫は声をかける。町外れの更地に居る女へと。)
        (怪異を捕らえる、万象を見通す女の瞳には、何も見えない。)
        (ここは更地だ。町外れ、更地の中、暗闇の中、街から洩れる僅かな明かりが、女を照らして。)
        (噴水も無く、少女もおらず、町並みも無いその場所に立つ女へと、道から農夫が声をかける。) -- 2010-02-27 (土) 02:27:08
      • ええ……いい街ね、きっとみんな幸せ(それは死かも知れない、或いは過ぎ去った幻影。掌から伝わる冷たさと周囲の賑わいから、それらを連想した)
        う──えっ?(目眩のような感覚に捕らわれ、声に振り返ればそこはまっさらな野っ原)
        あの、おじさん。この辺街とかなかった? いや自分でも変な事言ってるのはわかってる -- 2010-02-27 (土) 02:49:18
      • (女の言葉に、農夫はきょとんとした顔を見せる。)
        (『街……?あれかい?』指差した先は、喧騒賑わう街。)
        (女の良く知る、女の住まいのある、行き付けの酒場のある、街。)
        (『なんだぁ。狐にでも化かされたかぁ?』)
        (人の良さそうな農夫は、不思議そうにしている女へと笑いかければ。)
        (『女の一人歩きは危ないからなぁ。早う家にかえりんさいやー』)
        (手を振り、己の家路へと帰っていった。) -- 2010-02-27 (土) 02:54:17
      • んー……(釈然としない面持ちのメガネ)
        いよいよ以て化かされた気分だわ……くそっ、どっから紛れ込んだのかしら。全っ然わからなかった……私もまだまだ未熟だわね(毒づくと踵を返し、いつもの街へと歩を進める)
        ……探し物、か…… -- 2010-02-27 (土) 03:02:16
      • (悔しがり、去り行く女の背後。更地の上には、少女は居ない。)
        (噴水は無く、町並みは無い。先程までの残滓は、何処にもなかった。)
        (唯、二つ。)
        (聳え立つ、巨大な二本の鳥居が、去り行く女の背後にあった。)
        (灰色でざらついた表面の鳥居は、闇の中に。)
        (街の外れに鳥居が二本。女は其れを見なかった。) -- 2010-02-27 (土) 03:06:49
  • 湿った空気。曇天。家々からざわめきが聞こえる。少女は一人噴水に腰掛ける。 -- 2010-02-25 (木) 22:19:59
    • (地図のような紙を持った男が近くを通る)しまった…道に迷ったか…? 慣れない道を使うもんじゃないな…
      ん? ここは確か…(少女に気が付き、声を上げた) -- サイラス? 2010-02-26 (金) 00:16:29
      • (湿った空気が街路を吹き抜け、噴水に行き当たる。)
        (天辺に腰掛けた少女の髪を揺らす風。湿度に見合わぬ軽さで揺れる、少女の髪。)
        (男の目に映ったのは、少女の口元に浮かんだにやついた笑み。)
        あら、お久しぶりですね。怖がりなお兄様。今日はどうなさいまして?
        (表情をそのままに、仄紅い唇を開いて、少女は男に声をかけた。) -- 2010-02-26 (金) 00:22:41
      • (前回の件もあったので、そのままスルーしようとしたが、相手に気付かれたので足を止める)
        (怖がりと言われてムッっとしたのか口元をひく付かせ)ああ、少々道に迷ってしまってね。途方に暮れて歩いていた所、偶然辿り着いたってわけだ
        (怖がりで無いということを示すように自分から近付き、少女を見下ろした) -- サイラス? 2010-02-26 (金) 00:37:12
      • (笑みが深まった。風に揺れる髪を押さえ込んで、少女は笑う。)
        あら、それは大変。私はきっと、怖がりなお兄様のお力になれると思うのですけれど。
        (間近。少女は青年の顔を、仮面越しに眺めている。)
        (前回と同様に、首を僅か前に出して、下から覗き込むような視線。)
        (見ようによっては可憐に見えるその仕草で、少女は青年を見上げて。) -- 2010-02-26 (金) 00:52:27
      • (相手を付け上がらせないように表情を押し殺し)ここまで来れば後は知った道だ。道に関しては問題無い
        (相手の挑発的な態度に応えるように、少女の目をじっと見る。鈍く、不思議な色彩の光を仄かに放つ両目が、仮面の奥の少女の眼を捕らえる)
        そういえば、以前にトリイに案内してくれると言っていたな。もし良ければ今から頼めるかな? -- サイラス? 2010-02-26 (金) 01:01:26
      • (相手の口調に、様子に何らかの感情を覚える様子もなく。)
        (少女は口元を笑ませたままに、青年の瞳を観察するように、見上げ続ける。)
        そう。それは残念です。それにしても、綺麗な眼ね。まるで金平糖の様。
        (食べてしまいたいくらい。鈴の鳴るような声で、少女は囁くように。)
        (仮面の奥の瞳は、青年の視線の先で、どろりとたゆたうような黒い影に覆われて、見えない。)
        あら、あら。怖がりのお兄様は鳥居が見たいの?そう―――……。
        (青年を下から覗き込んでいたその姿勢を元に戻して。)
        (少女はそのまま、後ろへと倒れこんだ。乾いた噴水の中へと。) -- 2010-02-26 (金) 01:10:59
      • (少女の仮面の奥に目を凝らすが、相手の雰囲気に飲まれて立ち眩みに似た感覚を受ける)ッツ…! 綺麗な眼か…面白いことを言うな
        この眼を見た人間は大抵ぎょっとして目を逸らしたりするものなんだがね
        (最早挑発的な言葉には気にも留めず、少女の一挙一動を注視する)
        (少女が後ろへ倒れようとしていることに気付き)?…おい、何やってるんだ! 危ない!
        (自分も噴水に前のめりになり、手を伸ばして少女を抱き止めようとする) -- サイラス? 2010-02-26 (金) 01:24:06
      • (伸ばされた手が、己の身に回される前に。少女はその手を掴んだ。)
        (男の手指に伝わったのは、ひんやりと冷たく、滑らかな白磁の感触。)
        (夏の近づいた湿った大気の中、肌には心地よい。)
        (しかし、重い。まるで石像を掴んだような重量が男の手にかかり、そのまま少女の身を追わせて。)
        (そして次の瞬間。ぱしゃり、と呆気ないほど軽い音と共に、少女と男は水の中に沈んだ。)
        (男の背丈を遥に超える深さ。まるで引きずり込まれるように、男と少女は沈んでいく。) -- 2010-02-26 (金) 01:31:11
      • (少女の手の冷たさに戸惑いながらも、掴まれた手を引っ張り上げようとする)
        (しかし意外な手応えと、不安定な姿勢のため、抗う間も無く引き擦り込まれてしまう)
        (海草のように揺らめく前髪の間から、自分より先に沈んでいく少女を見る)
        (水中の息苦しさに身悶えながら魔法を使おうとするが、仮面の奥から覗く深淵を見るとサイラスの動きは止まり、そのまま水の底へと沈んでいった) -- サイラス? 2010-02-26 (金) 01:45:57
      • (振り払う様子なく沈み行く男と、その手を引いて誘うように沈む少女。)
        (男の視界には、徐々に暗くなる周囲に比べ、やけに鮮やかな紅の舌が見えるまま。)
        (少女が男の手を強く引き、二人の身は近づいた。)
        (男の手から少女は手を離し、そのまま頬に、少女の両の手が触れる。)
        (不意に水を抜けた。まるで重力が逆になったように、下にあった水面を、男は通過した。)
        (町外れに流れる川は、浅く、流れも緩やかであれば、幼子達の遊び場となる。)
        (幾人かの子供達が、不意に川の内から浮かんできた男を、不思議そうな眼で見ている。)
        (誰か一人が背を向けて駆け出した。他の子供達もそれに続く。)
        (川の両端に柱が立ち、まるで跨ぐように、一本の鳥居が立つ。)
        (町の外れに鳥居が立つ。初夏の陽気の中。男の身は、川に有る。)
        (少女はない。噴水は無い。町並みはなく、ただ男と鳥居と川だけがあった。) -- 2010-02-26 (金) 01:55:06
      • (水面から出た顔が空気に触れ、沈み掛けた意識が覚醒する。同時に大きく息を吐いた)ぶはぁっ! クソッ! あいつ一体何を…
        (事態を把握するために周囲を見回す。かけて行く子供たちの姿を見つけて声をかけようと手を伸ばす)
        (が、川の橋の太い柱が視界に入るとそのまま手を下ろした)これが…トリイか? -- サイラス? 2010-02-26 (金) 02:06:40
      • (手を伸ばした先、子供達はきゃあきゃあと声を上げて、男から離れていった。)
        (男を見下ろす朱塗りの建造物は、水底の闇の中に見た、女の舌と同じ色をしている。)
        (まだ真新しいかのように滑らかな表面に、川面の光を反射する鳥居。)
        (遠くの道に、馬車の姿が見える。どうやら街の中心へと向かう、乗合馬車のようだ。) -- 2010-02-26 (金) 02:11:31
      • (川から上がると柱に近付き、その表面に触れてみる)どうやら、そのようだな…
        (資料で見た通りの形状に頷きながら)トリイ…確か東洋の宗教建築物で精霊の通り道、異界との境界と聞いたが…
        (先程の少女の姿と、自分で調べた鳥居の情報が頭の中でぐるぐると回る。再び立ち眩みのような感覚を覚え)ふぅ、一先ず帰ってから後は考えるか…
        (遠目に馬車の姿を見つけて、そちらに歩き出す。鳥居全体が見渡せるほど川から離れると振り返り)
        確かこうだったか…?(パンパンと2回手を打ち、大きくお辞儀をすると踵を返し、再び馬車へと歩いて行った) -- サイラス? 2010-02-26 (金) 02:25:59
      • (男の去った後。鳥居はただ其処に有る。)
        (流れる川の光を反射し、きらきらとまるでそれ自身が光っているかのように。)
        (町の外れに鳥居が立った。川の流れが途絶えずあった。) -- 2010-02-26 (金) 02:33:35
  • なになにーリッチー、こんなとこ連れてきて? -- クルト 2010-02-23 (火) 22:31:59
    • いいからそこの噴水にいって・・・こいっ!(どん、と背中を押す。) -- リヒャルト 2010-02-23 (火) 22:32:19
      • いつつ・・・なにこれ、噴水?水がないじゃん?
        (少年は、噴水であったものをまじまじと見つめた。水は涸れ、あたりには静寂が広がっている。) -- クルト 2010-02-23 (火) 22:37:14
      • (町並みは喧噪に満ちている。聞こえてくるのは歌だ。どうやら今日の宴は、音楽を伴うらしい。)
        (その中で、少女が一人、噴水から少年達を見ている。)
        (仮面の内の視線は見えなくとも、口元に浮かんだ笑いが其れを示すように。)
        んー?なんだい?どうしたんだい少年達。一人は見た顔だけど、探し物かい?
        (にやにやとしながら、少女は噴水の天辺で、足をぶらぶらと揺らしている。)
        (つけた仮面をちっちっと弾いて、少女はゆるりと首を傾げた。) -- 2010-02-23 (火) 23:07:10
      • いや、うちの連れが行ってこいって・・・?あ、あっれーあいつもういない!?
        (突然突き出され、友人は姿を消し。状況がつかめず呆然とした表情。)
        え、えーっと、こんにちは? -- クルト 2010-02-23 (火) 23:22:38
      • (駆け去った少年を、恐らく少女は見送ったのか。口元の笑みは消えることはない。)
        やぁ、こんにちは。君もお友達になりにきたのかな?
        (風が吹いた。少年の鼻には葉桜と、周囲の建物から香る人々の匂いが届く。)
        (春一番というには遅く、弱い風。少女の髪は緩く舞って、直ぐに落ちた。) -- 2010-02-23 (火) 23:26:43
      • ううんー。そうだねぇ。お友達、なんならもっと?
        (近づき、徐に頬に触れようとする。) -- クルト 2010-02-23 (火) 23:33:09
      • (少年の手が伸ばされた瞬間、少女の体が後ろへと沈む。)
        (開いた両足が少年の左右を追加し、後ろへ一回転して、少女はするりと逃げた。)
        (動きに続いてふわり、と舞った髪が、少年の鼻先を擽って、淡い桜の残り香を残した。)
        (軽い動きで地面に着地して、少女はポケットへと手を突っ込んだまま、けらけらと笑う。)
        いけないなぁ、いけないねぇ。少年。踊り子さんには手を触れちゃあ、駄目だ。
        (にやにやとした笑いが、口元を覆っている。) -- 2010-02-23 (火) 23:37:18
      • ちぇっ。つれいないねえ。
        (空を切った掌を、手持ちぶさたにひらひらと舞わす。)
        で。お嬢さんはどういう素性でいらっしゃるので?あいつが気にかけてるってことは何かあるんでしょうよ。 -- クルト 2010-02-23 (火) 23:53:05
      • (噴水の中央隆起を挟んで対峙する、少年と少女。)
        (問いかけの声に、少女は二、三度うん、うん、と頷いて。)
        (聞き終えて、ふむ、と唸った後。)
        (口元のニヤニヤ笑いが深くなった。)
        初対面の女の過去を詮索して、楽しいかな?いや、ろくな趣味じゃない。感動したなぁ。
        (ポケットから出した手を叩いて、喝采。空を仰いでけらけらと、笑い声を上げた。)
        (空になった噴水の中。その笑い声は反響したか、わんわんわん、と響いて、少年の耳に届く。) -- 2010-02-24 (水) 00:01:45
      • なんだい、聞かれて困るものなのかい?妖しい。妖しいねえ。
        (ちゃらけた口調。だが、視線は真っ直ぐ、仮面の奥、少女の瞳へ向けて。) -- クルト 2010-02-24 (水) 00:12:19
      • (叩いていた手を止めて、少女はポケットに再び手を入れた。)
        (口元のニヤニヤ笑いは僅か収まり、首を緩やかに振っている。)
        (その動きに合わせてさらさらと揺れる髪は、手触りの良さを感じさせて。)
        なんだい、そんなに女の過去が知りたいのかい?妖しい。妖しいねえ。
        (後ろを見ぬまま、少女は後ろへ歩き出す。)
        (噴水の淵まで来ると、軽い動きで飛び、淵の上へ乗った。)
        (舞った髪だけが体重を感じさせる。僅か高いところから、少年の顔を見下ろす形。)
        (少女の背後に太陽がある。少年から見れば逆光となった今、少女の顔全体が影に覆われて。) -- 2010-02-24 (水) 00:19:24
      • (少女の背後から照りつける光に眼をしかめる。)
        (額に手をやり、光に包まれたおぼろげな少女の像を確かなものとすると、少年は口を開いた。)
        知りたい。知りたいねえ。とても知りたい。どうだいお嬢ちゃん。この鬼ごっこに勝ったら教えてくれないもんかね。 -- クルト 2010-02-24 (水) 00:43:41
      • (逆光の影の中。少女の口元がにやついていることだけが、何故か、分かる。)
        (強い風が吹いた。煽られた髪の一本一本が別の生き物のように踊って、落ちて。)
        (同時。少女は少年に背を向けて、駆け出した。)
        あはは。鬼さん此方、手の鳴る方へ?
        (一歩目の足音が響いた。二歩目は聞こえない。)
        (町並みの中。無人の街路を少女は駆け出す。) -- 2010-02-24 (水) 00:48:27
      • 商談成立、ってことかな。
        (目を閉じ耳を澄まし、心を研ぎ澄ますと、)
        (少年もまた、駆けた。少女をめがけ、時間が経つのを忘れ、辺りの景色を気にもせず。) -- クルト 2010-02-24 (水) 01:02:23
      • (街中を駆ける少年少女。人気のない街路を、足音も高らかに駆け抜ける。)
        (少年の足であれば、少女に追いつく事など容易であろう。)
        (けれど少年の指先は、少女の髪に幾度も幾度も掠るものの、その身を捕らえることはない。)
        (同じ町並みをぐるぐると回るような感覚の中、少年は少女の後ろを追いかける。)
        (通り過ぎる家々から聞こえる喧噪は、まるでこの鬼ごっこすらも酒の肴にしているかのよう。)
        (少女は振り向かぬまま、軽やかな足取りで駆け続ける。)
        (少年の手は、駆ける少女の腕を掴めそうで、掴めない。) -- 2010-02-24 (水) 01:29:15
      • (どれくらいの時間、こうしていたのだろうか。)
        (若く活力溢れる年頃。少年のからだは、消耗こそすれ、限界にはまだ遠い。だが、こころはそうともいかないものだ。)
        はーっ、やめやめ!
        (道ばたに大の字に寝転がり、少年はあきらめの言葉を口にする。)
        キミはこんだけ追っかけても捕まえられない不思議ちゃん、そーいうこと!いいよな! -- クルト 2010-02-24 (水) 01:49:26
      • (少年が追うのを止めたことに気付いたか、少女も立ち止まった。少年に背を向けたまま、軽い足取りで近づいてくる。)
        ほんとに最近会う男の子はみんな根性がないねぇ。
        (少年の間近で立ち止まって、嘆くようにそんな台詞。)
        (しかし背を向けていても分かる。少女の口元には、あの笑みが浮かんでいることが。) -- 2010-02-24 (水) 02:01:59
      • うっせ。
        (吐き捨てるように。だが、少年の顔もまた、満面の笑みを浮かべていた。) -- クルト 2010-02-24 (水) 02:10:08
      • (寝転がった少年の顔を、春の風が撫でる。)
        (風上の少女から香る、葉桜の匂い。風に靡いた少女の髪が、少年の顔にかかる日差しを遮って、カーテンのように。)
        まぁ、あれだね。女の秘密が知りたかったら、良い男になってから出直しなさい。
        あの、ずっこいお友達にも伝えておきなさいな。
        (同時刻。リヒャルトの指に巻きつけられていた少女の髪が、ぷつりと切れて、床に落ちた。)
        (少年の顔を風が撫でる。町外れに鳥居は立たない。)
        (噴水はない。町並みはない。少女の姿はない。鳥居は立たず、町外れの更地に、少年は一人寝転がる。)
        (がらがらと、馬車の車輪の転がる音がする。)
        (『そんなところに寝転んでると、風邪引くぞぉ』)
        (町の中央へと伸びる道を通った馬車の上。農夫が、少年に声をかけた。)
        (町の外れに鳥居は立たない。少年は鳥居を見なかった。) -- 2010-02-24 (水) 02:17:16
  • 家々からざわめきが聞こえる。少女は一人噴水に腰掛ける。 -- 2010-02-23 (火) 18:34:08
    • 馬に跨り参上。 -- スヴャトポルク 2010-02-23 (火) 19:01:55
      • (町並みの入り口。石畳の上。馬の蹄が地面を叩く音がする。)
        (規則的に聞こえていたその音が、戸惑うように、不規則になった。)
        (馬が、スヴャトポルクを乗せたまま、それ以上先に進もうとしない。)
        (その場で足踏みを繰り返し、何かに怯えるように、ぐるぐると回っている。)
        (どうやらこの馬が此れ以上先へ進むことは無いようだ。)
        (少女の腰掛ける噴水へは、少し遠い。未だ男の目に少女の姿は映らない。) -- 2010-02-23 (火) 19:27:50
      • うーむ、こりゃいと怪し。(びぃーん、びぃん、びぃーんびん)
        弓を鳴らして怪しい気をはらってみよう。 -- スヴャトポルク 2010-02-23 (火) 19:37:03
      • (弓の弦の鳴る音が、人気のない街路に響いた。)
        (建物の内から聞こえる喧噪に混ざって、その音は広がっていく。)
        (びぃん、びぃん、と男の弾く音が、近くの建物の内へも聞こえたようだ。)
        (弓の弦の鳴る音に合わせるかのように、ある建物の中から、太鼓のような音が聞こえ始める。)
        (次第に、笛の音も混じり始め、建物の内から聞こえる音色は種類を増し始めた。)
        (『なんか鳴ってるんだけど』『祭りか!?』『歌うか!』という声の後。)
        (男にも聞き覚えの有る、冒険者の歌う酒場歌が聞こえ始める。)
        (町並みに変化の起きる様子はない。) -- 2010-02-23 (火) 19:53:54
      • 司祭様!これは妖怪仕業ですか!? -- スヴャトポルク 2010-02-23 (火) 20:03:38
      • 司祭 -- 2010-02-23 (火) 20:04:15
      • (司祭の視線の先、茶色の名状しがたい物体が、隆々と積み重なっていく。)
        (ぬめるその物体を見て、司祭は眉を顰めた。)
        (『カンジマス!カンジマス!』司祭の叫びが街路に響く。)
        (司祭はその物体へと駆け寄ると、手を伸ばした。)
        (スヴャトポルクが乗ってきた馬の馬糞へと。すっきりして満足げな表情の馬。) -- 2010-02-23 (火) 20:34:08
      • 司祭殿〜!!!しっかりいたせ〜!! -- スヴャトポルク 2010-02-23 (火) 20:35:44
      • (馬糞を間近で見て、ビクンビクンと善がる司祭。しかし背後に無作為に近づいたせいで、馬が司祭を蹴飛ばした。)
        (撒き散らされる見せてはいけないものを、恐らく神のご加護か何かで、己の体で隠しながら吹っ飛ぶ司祭。)
        (赤く染まった帽子が人参のように見えたのか。)
        (または、そこから先にどうしても進みたくなかったのか。)
        (馬はスヴャトポルクを乗せたまま反転し、司祭を追いかけ始める。)
        (這う這うの体で逃げる司祭。追う馬。) -- 2010-02-23 (火) 20:43:59
      • 取り残されてしまった。
        …(バっ!)…とり残されてしまった。(カッコいいポーズで) -- スヴャトポルク 2010-02-23 (火) 20:57:51
      • (見得を切るスヴャトポルクを見るものは、誰も居ない。)
        (ここはかつての廃墟の入り口だ。)
        (男の鼻には、先程垂れ流された馬糞の匂いだけが香る。)
        (近くの建物から聞こえていた酒場歌は漸く止まり、今は喧噪の気配だけがする。)
        (以前に来たときと代わらぬ状況の中、男は一人見得を切る。) -- 2010-02-23 (火) 21:04:20
      • 仕方なくリコーダーを吹く俺。 -- スヴャトポルク 2010-02-23 (火) 21:07:42
      • (先程の弓の弦の折と同様、それを聞きつけた建物の中から演奏が聞こえ始める) -- 2010-02-23 (火) 21:14:29
      • なにこのコアなチョイス…。 -- スヴャトポルク 2010-02-23 (火) 21:19:24
      • (演奏が終わるや否や、ミッションアウラスペース夢轍と、立て続けに音楽が聞こえ始める。)
        (どうやら建物の中では、カラオケ祭りになったようだ。) -- 2010-02-23 (火) 21:26:24
      • ちょっとー!あたいも混ぜなさいよー!!あたいの十八番取んないでよー!? -- スヴャトポルク 2010-02-23 (火) 21:29:51
      • (マイク片手に建物の扉を開いて中に飛び込んだスヴャトポルクの視界に入ったのは、肌の浅黒い、眼帯をした一人の娘。)
        (スタイルの良い体を薄い着衣に包んだその少女が、マイクを差し出し、男を見て微笑んだ。)
        (町外れに風が吹く。鳥居が二本立っている。)
        (扉にかけていたはずのスヴャトポルクの手は、一本目の鳥居を掴んでいる。)
        (建物もなく、酒場もない。噴水などあるはずもない。鳥居へと飛び込む姿勢のまま、男はマイクを片手に立つ。)
        (鳥居に止まっていた鴉が、カァ、と一つ鳴くと、飛び立った。)
        (街の外れに鳥居が二本。更地の中、静寂の中に男は一人立っている。) -- 2010-02-23 (火) 21:38:15
      • 悔しいの怖い唄を歌って帰った -- 2010-02-23 (火) 21:40:01
  • さて、来月の仕事で同行する冒険者がここに居るって聞いてきたけど……(周囲を見回し)
    ……どう見ても廃墟だよな、ここ。(徒労感に溜息をつく)冒険者組合だかギルドだか知らないけど、
    当てにならない情報も多いってことなのかね……(ふぅ、と再び短い溜息をつくと、そのまま帰って行った) -- ソリン? 2010-02-21 (日) 21:24:05
    • (帰り行く少年を、眺める少女が一人。)
      (噴水の天辺に腰掛けて、足をぶらぶらと揺らしている。)
      (少女の髪が風に靡いて、舞い上がって、落ちた。)
      (少年の歩く道に鳥居は無い。)
      (町外れに鳥居は立たない。少年を少女が見送った。) -- 2010-02-21 (日) 21:41:41
  • ・・・。ここが依頼の場所か・・・。なんだか不思議な場所だなあ・・・。(積もった枯れ葉を踏みしめ、噴水に近づく) -- リヒャルト 2010-02-21 (日) 12:44:39
    • (周囲の家々から聞こえる喧噪は、まるで祭りのようだ。毎日が何らかの宴で彩られたような。)
      (少年の踏みしめた枯葉は、乾いた音を立てて砕け、荒ぶ風に舞う。)
      (噴水に腰掛けた少女が一人。水のない、枯れた噴水の頂点から、少年を見下ろしている。)
      (口元には笑みが浮かぶ。仮面の内、視線は図れなくとも、顔は其方を向いていた。)
      ……何だィ。坊主。何か、探してる顔に見えるがねェ。
      (鈴の鳴るような声。距離を隔てても、少年の耳に届く。少女は仮面を指先でちっちっと弾き、僅か身を乗り出した。) -- 2010-02-21 (日) 13:57:08
      • (・・・来た。これが依頼の。)
        いえ、ちょっと涼みに、ね。きみは、ここで何を? -- リヒャルト 2010-02-21 (日) 14:00:45
      • そうかィ。珍しいねェ。涼みに、涼みに……
        (ゆるりと数度頷きながら、少年の言葉を反芻するように、二度、三度。)
        (寒風吹き荒ぶ中、少女の髪は風に煽られて、舞い上がった。)
        君が涼みに来たのなら、こっちも涼みに来たんだろうさ?
        (扇の様に広がり、舞って、髪は落ちる。其れは柔らかに流れ、乱れる事無く。)
        (少女は噴水の天辺から降りる。枯葉に満ちた噴水の内、少年へと少しずつ近づいて。) -- 2010-02-21 (日) 14:06:16
      • (超能力者・・・?それとも、人ではない、何か・・・)
        (近づいてくる少女を見、身構える。じり、と足下の砂利が鳴く。) -- リヒャルト 2010-02-21 (日) 14:31:53
      • (静かに歩みを進め、結果噴水の淵を隔てて、少女と少年は対峙した。)
        ……?どうしたんだィ。なんか、あったかねェ?
        (少年が身構えたのを見て、首を傾げて問いかける。少女の髪が、さらりと揺れた。)
        涼みに来たんだろう?それじゃァ、逆に汗をかいちまうんじゃァないかい? -- 2010-02-21 (日) 14:42:29
      • (依頼人の言う、不安、の意味を理解し、苦笑い。)これのどこが探偵の仕事なワケ・・・?
        ええーい、なるようになれ!
        (徐に少女に近づき。何を思ったか、手を握ろうと試みる) -- リヒャルト 2010-02-21 (日) 14:50:27
      • (冷たい。少年の手へと伝わった第一印象は、それだろう。)
        (吹き荒ぶ外気がなお暖かく思えるほどに、少女の手は冷たい。)
        (少年の掌の内へと収まった小さな手は細く、柔らかく、冷たく、まるで。)
        おや、握手かィ。突然だ。不躾でも有るなァ。
        (モルグの死体のように、されるがままに、力を込める事無く、手を預ける少女。)
        (その口元の笑いは、張り付いたように、にやついて。) -- 2010-02-21 (日) 15:03:19
      • (ひやりとした感触に強ばる身体を落ち着かせるべく、すぅと深呼吸。更に一呼吸置いて。)
        お友達になって下さい! -- リヒャルト 2010-02-21 (日) 15:07:43
      • (びょう、と。不意に強く、風が吹いた。噴水の内に居る少女。噴水の外に居る少年。)
        (噴水の内の枯葉が、ごぅ、と音を立てて巻き上がり、二人の体に叩きつけられる。)
        (繋いだ手指にも、それは容赦なく当たり、枯葉の硬い淵は、少年の手に痛みを与える。)
        不躾だ。あァ、不躾だ。
        (ごうごうと、唸るような木の葉の舞う音の中、少年の耳元に、少女の声は届く。)
        けれど、多少の勇気は有る。
        (獣の尾を掴んでいたかのように、少年の手の内から、するりと少女の手は引き抜かれた。)
        (同時。枯葉の舞う外、立ち並ぶ家々の窓が、勢い良く開いた。)
        (聞こえる宴の歓声、舞う木の葉の音。少年の耳が馬鹿になるほどの、騒音。) -- 2010-02-21 (日) 15:19:56
      • (耳をつんざく騒音に、思わず両の手で耳を押さえ、あたりを見回し。暫し、呆然とした表情) -- リヒャルト 2010-02-21 (日) 15:32:04
      • (少年の視界を木の葉が覆う。茶一色に染まった視界の内で、少女の口元だけが、少年の視界に入る。)
        (薄紅の唇の間から見えた、深紅の舌。それすらも、最後には枯葉に覆われて。)
        (わんわんわん、と耳鳴りのように聞こえるほどに大きくなった、周囲の音。)
        (そうして音と、木の葉の嵐が止んだ時。少年の前に鳥居が一つ。町の外れに鳥居が立つ。)
        (子供と遊びに来ていたらしい母親が、少年の姿に気付き、怪訝そうな目で眺めている。)
        (少年の小指には、一本の糸が結ばれている。黒くて細い。)
        (少女の髪が、少年の小指へと、蝶々結びで結ばれている。)
        (町の外れに鳥居が立つ。廃墟はない。噴水もない。母子が少年を眺めていた。) -- 2010-02-21 (日) 15:40:32
      • (めまぐるしく変わる景色に驚き、あたりを見回す。)
        (見慣れぬ景色に心許なさを覚え、薄く汗の滲む掌に力が入る。)
        (そして、少年は少女へ向け、口を開いた。)
        あの・・・ここは、一体。 -- リヒャルト 2010-02-21 (日) 15:51:20
      • (舞い落ちた枯葉の先。少女の舌の紅が見えた場所に、少女の姿はない。)
        (少年の声を受けるのは、少女の纏ったパーカーと同じ色の、深い緑の低木。)
        (少女の姿はない。低木になった柑橘が一つ、自然と地面に落ちた。)
        (子の声が、少年の耳に届く。おかぁさん、金柑の木だ。)
        (廃墟も無く、噴水もなく、少女も無く。小指の髪を一本残して、少年は町の外れに居る。) -- 2010-02-21 (日) 16:02:21
      • (返事を求め振り向くと、少女の居たはずの、居たと思っていたその場所には、もはや誰もいない。参ったな、という表情を浮かべ、少年は母子へと視線を向ける。)
        あの、すいません。ここは何処だかわかりますか?この近くに枯れた噴水なんかは・・・? -- リヒャルト 2010-02-21 (日) 16:18:33
      • (少年に声をかけられて、母は警戒した様子で娘を抱き寄せた。)
        (ここは町の外れであり、噴水などあるはずもないと、少年は耳にする。)
        (柑橘を拾おうと、少年へ寄ろうとする娘を、母は抱き上げて引き止めた。)
        (どうやら相当警戒されている様で、母は問われたことだけ応えると、そそくさと立ち去っていった。)
        (少年が残った。鳥居が残った。町の外れの更地の真ん中、其れに加えて低木が残った。) -- 2010-02-21 (日) 16:22:58
      • あっ、ちょっ・・・(引き留めようとするも、女性はその声を着きれることはなく、足早に立ち去ってゆく)
        うむむ・・・どうしよう、帰るにしてもわけがわからなすぎる・・・。(その場で円を描くよう、ぐるぐると歩き回る。)ん。
        (立ち止まり、鳥居を見つめる。)
        こんな更地に、鳥居・・・?
        (近づき、鳥居に触れる。)// -- リヒャルト 2010-02-21 (日) 16:34:12
      • (紅色の鳥居は、少年の頭上に高く伸びる。)
        (触れた表面はつるりとして、冷たい。)
        (ひんやりとした感触が、少年の手の体温を奪っていく。)
        (町の外れに鳥居が立った。少年は鳥居を一本見た。) -- 2010-02-21 (日) 16:41:01
      • ・・・大きな鳥居。帰る手がかりは・・・ないのかな。(こつん、と鳥居を小突いてみる。) -- リヒャルト 2010-02-21 (日) 21:36:58
      • (少年の手に帰る手ごたえは、ただの岩に触れたのと同じもの。)
        (少年にとってこの鳥居は、唯の建造物以上の意味合いを持たないようだ。)
        (ただ、鳥居の柱に近づけば、遠くの林に切れ目が見える。)
        (林の開けたその向こう、少年の知る町並みが、木々の隙間に遠目に見える。)
        (廃墟へ訪れた少年の、来た風景とは別の場所。)
        (しかし見知った風景が、開けた林の向こうに見える。) -- 2010-02-21 (日) 21:45:20
      • ・・・あれは!(少年の目に飛び込む見慣れた風景。)
        (少年は、見慣れぬ土地を一瞥をくれると、あるべき場所へ、駆けだしていった。) -- リヒャルト 2010-02-21 (日) 22:06:49
      • (駆け出す少年を、止めるものは誰もない。少年の去った後も、鳥居はそこに立ち続ける。)
        (町の外れに鳥居が立った。少年は一人駆け去った。)
        (いきはよいよい)
        (かえりはこわい)
        (こわいながらも)
        (とおりゃんせ)
        (とおりゃんせ) -- 2010-02-21 (日) 22:10:35
  • 何だここ…こんな所に噴水なんかあったけか…? -- サイラス? 2010-02-21 (日) 01:14:21
    • (街を襲った寒波は、この場所にも訪れている。木枯らしの吹き荒ぶ中、髪を揺らして少女は座る。)
      (不思議そうな顔をしている男。其方へと顔を向けて、少女は首を傾げる。)
      ……どうか、したのかな?何か、不思議なことでもあったような顔だ。
      (少女の指先が、顔を覆う仮面をちっちっと弾いた。軽く勢いをつけて、噴水の天辺から降りて。)
      (水のない噴水の中。少女は静かに髪を揺らして立ち、男を眺める。) -- 2010-02-21 (日) 01:21:34
      • (コートの襟を立てて首を竦めながら)やぁお嬢ちゃん、何だか今月はやけに冷え込むね
        面白い仮面を付けているが…それは流行っているのかい? -- サイラス? 2010-02-21 (日) 01:27:09
      • (冒険者らしく寒さに備えた男に比べ、少女の服装は薄着だ。)
        (パーカーのポケットに手を突っ込んで、口元ににやついた笑みを浮かべて男と対峙している。)
        そうかい?そんなに冷え込んだ気はしないが、そうか、今日は寒いのか。
        (強く吹いた風に、少女の髪が靡く。顔へとまとわり付くそれを、鬱陶しいというように、首を振って。)
        仮面?……あぁ、仮面。仮面ね、そうだ、仮面だ。君がつけていないところを見れば、流行っていないんじゃないか?
        (首を傾げて、肩を軽く竦める少女。不意に、周囲の建物から聞こえる喧噪に混じった、ガラスの割れる音。気にする様子はない。) -- 2010-02-21 (日) 01:32:34
      • (目の前の少女に言いようのない違和感を感じ始めるが表情には出さない)
        そうか、お嬢ちゃんの趣味だったのか。いや、悪いとかそういう意味で聞いたんじゃないから気にしないでくれ
        ん…?(不意のガラスの割れる音で意識から少女を外し、周囲を見渡す) -- サイラス? 2010-02-21 (日) 01:43:54
      • (強い風は止み、凪いだ。一瞬の後、宙を舞っていた少女の髪も落ちる。)
        (余程柔らかいのか、髪は触れずとも下へと流れ、乱れの痕跡を残さない。)
        ははは。君は良い人みたいだね。……ん?あぁ。気にしないで良い。酒場の連中が、どうせ徹夜で飲み明かして、潰れたんだろう。あの酒場はそういう場所だ。
        (気に留める必要はないのだと、男へと声をかけて。ゆっくりと、少女は男の近くへと、歩みを進める。)
        ところで、何か探し物かい? -- 2010-02-21 (日) 01:49:14
      • (ふむ、と何かを得心したように頷き)随分詳しいんだな。そんな小さい頃からああいう場所に入り浸るとロクな大人にならないぞ?
        ああ、この辺で「トリイ」とかいう東洋の建築物を見たって話を聞いて見物に来たんだが道に迷ってしまったようだ -- サイラス? 2010-02-21 (日) 02:01:40
      • (足を薦めたその身は、噴水の淵までたどり着いて。その上へと上り、しゃがみこんだ。)
        (男の傍、少女は相手の顔を見上げる姿勢。男の台詞に、少女は喉を鳴らして笑う。)
        ははは。冒険者の多いこの町で、それを言うのもおかしな話だね。
        (腰の後ろで両手を合わせ、身を折って。更に下から見上げるように、少女は男の顔を見上げる。)
        鳥居が見たいのかい?それなら、直ぐにでも教えて上げられるよ。
        ……それにしても、君は面白い目をしてるね。興味深い。
        (仄紅い少女の唇を、より紅い舌が舐めた。唇に紅を引くように、唾液が残る。) -- 2010-02-21 (日) 02:08:16
      • ハハ、確かにそのロクデモナイ大人が言っても説得力は無いな(下から見上げられ、前髪で隠れていたサイラスの目があらわになる)
        (白濁した瞳を見られるのが嫌なのか顔を逸らす)お嬢ちゃんは場所を知っているのかい? だったら是非案内してもらいた……いや、やはり遠慮しておこうかな
        (違和感が確信に変わったのか、数歩後退する。目には不思議な色彩の鈍い光が仄かに燈る) -- サイラス? 2010-02-21 (日) 02:20:54
      • (顔を逸らした男の姿に、楽しげに笑って。少女はその顔を追う様に、半身を倒す。)
        ……どうしたんだい?案内して欲しいんじゃないのかな?
        (寒さの中、少女の口元に浮かんだにやついた笑いは、出会った時と変わらない。)
        (その口元から吐き出される息が、白くならないのも、出会った時と変わることはない。)
        おや、光った。暗いところの猫目みたいだね。何が見えるのかな?
        (噴水の淵に一度腰掛けて、それから地面に足を付いて。男が下がるのを追う様に、少女は近づく。) -- 2010-02-21 (日) 02:31:51
      • (「なんだコイツは…。未来が殆ど視えない…」)そのつもりだったが急用を思い出してしまってね、トリイ探しは次の機会にするさ
        この眼かい? 何の変哲も無い普通の眼さ。大した物は見えないよ
        そういうワケでお嬢ちゃん、又会おう!(さらに後退し、距離を取る。最後まで言葉を言い切る前に反転して駆け出した) -- サイラス? 2010-02-21 (日) 02:51:01
      • (逃げ出した男の背を、足を止めて眺める。追いかけることはない。逃げ出すこともない。)
        ……やれやれ。この街の男の子は、怖がりが多いようだ。
        (少女は男の背を眺めながら、空へと視線を移した。視線の先に見えるのは、鳥居。)
        (男は気付いていたのだろうか。)
        (男の逃げるその道。通り過ぎた両脇に有る壁は、天高く繋がり、一つの鳥居の柱であったことを。)
        (少女が眺める。男が一人。鳥居は一つ。噴水に少女は腰掛ける。) -- 2010-02-21 (日) 02:58:43
  • 曇天。家々からざわめきが聞こえる。少女は一人噴水に腰掛ける。 -- 2010-02-20 (土) 20:54:41
    • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst057620.png -- 2010-02-20 (土) 21:05:16
      • 木枯らしの吹く曇天の下、家々から漏れる熱気は、まるで夜に燈した火の様に、暖かに感じられる。 -- 2010-02-20 (土) 21:07:32
      • 少女の黒い髪を木枯らしが揺らす。曇天の下、少女は一人噴水に腰掛ける。 -- 2010-02-20 (土) 21:13:38
  • ほう。中々いい仮面だな―― (鳥居の前に立つ仮面愛好家) -- 仮面奏者? 2010-02-19 (金) 22:32:25
    • (町外れ。鳥居が立つ。女の前に鳥居は一本。仮面の少女は鳥居の向こう。)
      (噴水は無い。鳥居の先に噴水は無い。廃墟の外れ。鳥居の向こうに少女が一人。)
      (少女の瞳は仮面の向こうで女を見ているか、それとも見ていないか。)
      (少女はつい、とスカートを摘むような仕草と共に頭を下げる。長い髪がさらりと揺れた。) -- 2010-02-20 (土) 00:03:23
  • …? 水出てねーじゃん。なんだこれ(噴水の周りをぐるぐる調べてる) -- COLT 2010-02-18 (木) 01:16:29
    • (俯き、噴水を調べる少年の頭上から、不意に声がかかる。)何をしておられるのですか?
      (間近、噴水の縁に立つ少女は、小首を傾げ、問いかけた。付けたままの面だけが異様だ。) -- 2010-02-18 (木) 01:20:45
      • 水が出ない噴水なんておかしーだ(顔を上げて一瞬止まる)…ろ。調べてんだよ。わかんねえけど
        驚かすなよ、なんてもん付けてんだ。それってファッション? -- COLT 2010-02-18 (木) 01:24:54
      • (相手の問いかけに、不思議そうに首を傾げる。長い髪がさらりと揺れて、少年の鼻先を擽った。)
        (口の先を少し尖らせて。うぅん、と少し唸った後。)えぇと、噴水から水が出ては、困るでしょう? -- 2010-02-18 (木) 01:49:50
      • (なんとも言えない野の花の様な香りが髪と共に鼻にそよいだ。指の背で優しくそれを除けると片眉を吊り上げて)
        …水が出ないなら噴水じゃなくていいだろ。この形には水を出す意味があるんじゃないのか? 何を困る -- COLT 2010-02-18 (木) 01:56:52
      • (己の髪が相手の邪魔になったのに気付いたか。乾いた噴水の縁の上、屈み込めば、相手の僅か下から見上げる角度。)
        貴方は噴水から水が出ても困らないのですか?手に持った剣が己を切り殺す事を、厭わない方なのですか? -- 2010-02-18 (木) 02:05:14
      • 困んないと思う(自分も噴水の縁を跨いで仮面の少女の隣に腰掛けた。顎に手を当て考えてる)噴水から水が出て困る奴って…うーん
        …噴水の内側に住んでるのか? んなバカな…お前は、ここから水が出ると困ると?
        (剣が云々はよくわからなかった。手の中でバタフライナイフをシャカキシャカキとはためかせる)これで手を切る事は滅多になくなったけど -- COLT 2010-02-18 (木) 02:16:31
      • いいえ?私の家は、ここではありませんよ?不思議な事を言う子。(口元に手を当てて、くすくすとおかしそうに笑った。)
        (風が吹いた。靡いた髪を押さえて。)この噴水は、枯れて久しいのです。だから此処は、そういう場所なんです。
        (眼前で出し入れされる刃を見て、あぁ、と頷いた。)そのナイフで、刃を出した回数だけ、貴方は私を殺すのでしょうか。 -- 2010-02-18 (木) 02:27:19
      • (奇妙は面で奇妙な事を言う女だと思っていたが、段々と自分の正気を疑いだした。吹いた風に怖気が走り改めて辺りを見回す)
        ああ…そうかつまり…そのなんだ ここはもう終わったのか。噴水には 枯れた噴水もあるんだな。…あってる?
        (さらに物騒な事を言う少女に虫の知らせ的な不安が募る。少女の肩を掴むとナイフを構えた)あのさ
        ここでもしオレがお前を刺したら 胸に柄を生やしてるのはオレだったりするのかな -- COLT 2010-02-18 (木) 02:39:22
      • 貴方のナイフは、刃を出したら誰かを切り付けなければならないものですか?なら、刃先を沈められるのは、私の身体か貴方の身体しか、
        (突然捕まれた肩。少女の言葉は止まる。)
        (少年の台詞を聞いた、お面の内の少女の視線が、見えるはずも無い。しかし、肩を捕まれたその表情は、少年にも推測できる形で表された。)
        (口を僅か開いて、首を傾げる。きょとんとした表情。暫くして、合点がいったか。少女はぱくりと口を噤んで。)
        (口から息を噴出した。)あははははは!あぁ、おかしい!面白い子ですね、本当に!
        (ナイフを突きつけられた形。相手の気分次第では殺される状況で、少女は笑った。)
        まさか、私が怖いのですか?男の子なのに!(口元に、温和な笑みを浮かべて、突きつけられたナイフの先を指差す。) -- 2010-02-18 (木) 02:53:11
      • ッ(感情は一瞬で沸騰し腕の筋肉を爆発させた。予想した肉の反発はずっと軽く、ナイフはあっさりと少女の身体に突き刺さった。首元、鎖骨の上辺りに)
        ぁ(はい、怖いですと答えたようなものだった。この心の吐かせ合い負けである。ナイフの柄から手を放し、肩からも手を放そうとする)っ、ぅ -- COLT 2010-02-18 (木) 03:06:58
      • (刺さったはずのナイフが落ちた。からん、と軽い音を立てて、石畳の地面に転がる。刃は無い。柄だけが転がる。)
        (少女はそっと屈みこんで、その柄を拾い上げた。)えぇと……。
        (噴水の縁へと腰掛け、先ほどの少年の手つきを真似る。シャカキシャカキと、ナイフの刃が出し入れされた。不意に止める。)
        やっぱり難しいですね。返します。(軽い動きでナイフを投げた。少年の足元、落ちた影へとナイフは刺さり、吸い込まれた。)
        駄目ですよ?男の子は、強くないと。(微笑みと同時、石畳が崩れる。噴水から水が吹き上がった。建物の扉が内側から開いた。聞こえる喧騒。)
        (少年の足元は虚空。その底から、冷たい風が吹き上がる。)
        (風は少年の顔へと吹きつける。町の外れ、鳥居は無い。少女は居ない。農作業から帰る農夫が、少年の姿を見て、首を傾げた。)
        (少年の足元にはバタフライナイフ。傷一つ無い。)
        (町外れに鳥居は無い。農夫は少年を眺めていた。) -- 2010-02-18 (木) 03:19:15
      • (町の外れで立ち尽くしていると、噴水の側で感じた薄気味悪いのとは違う爽やかな風が頬を撫でていった)
        (もう十月だというのに汗ばんだ肌に心地いい。ナイフを拾おうとして石のように凍りついた足に気づき、拳で叩き強張りをほぐす)
        (ナイフを拾うと少女よりずっと巧みにシャカキシャカキと回した。それを逆手に握り自分の腕に突き立てる。眺めていた農夫が叫び声を上げる)
        (痛みを嬉しく思った。罰する事で自分の弱さを遠ざけられた気がした、殺せる気がした。それでも頭の中で、少女の言葉はずっと響き続けるのだった) -- COLT 2010-02-18 (木) 03:29:09
  • 家々からざわめきが聞こえる。少女が一人座っている。 -- 2010-02-17 (水) 22:43:13
    • お腹減ったなー。なんか飯食えるとこないかなー…へーいそこのお嬢さんうまい飯屋知らないかい。 -- スヴャトポルク 2010-02-18 (木) 00:27:34
      • (頭につけたお面の端をちっちっと弾いて、噴水から降りた。髪が動きを追うように、浮いて、落ちた。)
        やぁやぁ!おにーさんお腹がすいてるのかい?じゃああたしがいいお店を教えてあげよう。
        (口元には笑みが浮かんでいる。親しみやすそうな声色だ。)お兄さんは何が食べたいんだい? -- 2010-02-18 (木) 00:53:57
      • 子羊の香草焼! -- スヴャトポルク 2010-02-18 (木) 01:58:32
      • それならいいところを知ってるよ!(口元がにやりと歪んで、二回、少女は頷いた。)こっちだ。
        (男に背を向けて歩き出したその足が向かったのは、噴水から程近い建物。ここに来るまで、誰とも擦れ違わなかった。)
        (扉の内からは、喧騒が聞こえる。少女が手を掛けて、扉を開いた。)
        (『―――――――――!』扉の内から、活気が溢れ出る。)ここ。お勧めだよ。
        (扉の内から、声がかけられた。)『おい、お面の。やっと来たのか!やっとサ――が――ネちゃんに告白しやがった!今日は俺のおごりだ!』
        (店内を見れば、奥の方で、耳の尖った男がグラスを掲げている。)『そっちの男、新顔か?飲もうぜ!』
        (どうやら酒場の中では、祝いの宴が行なわれていたようだ。)
        (二人へと声を掛けた男は、こちらを手招きしていたが、他の冒険者に呼ばれてそちらへ向かった。)
        どうする?(笑んだ口元。扉の取っ手を握ったまま、少女は問いかけた。) -- 2010-02-18 (木) 02:11:05
      • んじゃ、とりあえずビール。 -- スヴャトポルク 2010-02-18 (木) 02:15:15
      • (ビールが飲みたい。そう告げた貴方を少女は見上げて、笑った。もう一度、扉の中へと視線を戻せば、そこにはウエイトレスが一人。)
        (泡立つ黄金色の液体が入ったグラスを、男へと差し出している。)着たよ、ビール。ほら、受け取らないと。(少女は男に、早く中へと入るように促した。) -- 2010-02-18 (木) 02:19:57
      • 子羊の香草焼と野菜のスープおねがいしまーす。(席に付いた) -- スヴャトポルク 2010-02-18 (木) 02:21:54
      • (注文を受けたウェイトレスは、店の奥、厨房へと引っ込んでいく。席に着いたスヴャトボルクの傍らに、先ほど手招きしていた男が座った。)
        『――――。――?』(貴方へと話しかけた声が、聞こえない。喧騒が酷い。) -- 2010-02-18 (木) 02:30:20
      • (まだそんなに飲んでないのになぁ、まあいいや。)オネーさん、ビール追加。 -- スヴャトポルク 2010-02-18 (木) 02:31:42
      • (スヴャトポルクの傍らを通り過ぎたバニーのウエイトレスは、その声が聞こえなかったように隣を通過した。)
        (男がスヴャトポルクの耳元へと口を近づけて、話している。遠くの席では一気飲みが始まった。)
        (宴の主役らしき男が店の中央で何かを話している。不意に店の扉が開いて、店内の一同がそちらへと視線を向けた。)
        あぁ、ごめんおにーさん、間違えた。(店の外から、少女が声を掛けた。喧騒の中、スヴャトポルクの耳まで届く。) -- 2010-02-18 (木) 02:38:00
      • なにがー? -- スヴャトポルク 2010-02-18 (木) 02:38:55
      • おにーさんを案内するのは、ここじゃなかった。ごめんね?(口を開いて明るく笑った。)
        (スヴャトポルクの傍らに、男は居ない。視線の先に少女は居ない。町外れの更地に、鳥居が二本立っている。)
        (二本の鳥居の間に挟まれて、場違いな椅子に腰掛けたスヴャトポルクの姿を、通りすがりの子供が奇妙な視線で眺めている。)
        (眼前の地面には、皿に乗った握り飯が三つ。珍妙にも、隣に子羊の香草焼が並んでいる。)
        (町外れに鳥居が二本。子供が男を眺めていた。) -- 2010-02-18 (木) 02:45:34
      • な、なんじゃこりゃー!! -- スヴャトポルク 2010-02-18 (木) 02:50:14
      • http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst040930.png まめちしき 宮城県石巻市桃生には蛇笠のおちゃんこ狐という妖怪がいて、時々近所の子供とあそんでいた。 -- 2010-02-18 (木) 02:50:37

Last-modified: 2010-03-11 Thu 23:50:29 JST (5160d)