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  • てすてす -- フラプティナ 2024-04-22 (月) 21:17:07
  • Prologue
    雪吹き荒ぶ白夜の大地 禍々しき気配を放つ黄金の剣を抱き倒れ伏す者あり -- 2024-04-25 (木) 21:37:05
    • (嗚呼……我が主よ……どうか、お許しを……この邪剣を、人跡未踏の、誰も触れ得ぬ地へ捨て去る役目……全う、出来そうにありませぬ)
      その者の五感は既にその殆どが失われ、最早自分の体がどうなっているのかも分からなくなっていた。
      肌を裂くような風の冷たさも、乾いた空気に混じる匂いも、抱いている筈の剣の鞘の感触も、明るいはずの空さえも暗く。
      それ故に、その体が持ち上げられ、どこかへ運ばれようとしていることにも気が付きはしなかった。
      -- 2024-04-25 (木) 21:43:36
      • その者が次に瞼を開くと、目に入ってきたのは突き刺すような明るい白い空ではなかった。黒みがかった茶色の岩肌に、時折灯りが揺らめいている。
        驚き身を起こさんと身動ぎすれば、予想に反し地面は柔らかく沈み込む。合わせて微かに軋んで、突いた手元を見れば白い布。
        更に手をよくよく見れば包帯が巻かれている。どこの誰かは知らぬが、あの雪原からわざわざ運び込んで手当をした者が居るというのか。
        -- 2024-04-25 (木) 21:56:59
      • 洞窟めいた場所に、しかしかなり上等なベッド。理由の分からない状況に混乱しつつ、漸くかの邪剣の存在を思い出して探し……かけた所で、指が当たった。先に見なかった方の手元に置かれている。
        安堵も束の間、現状を顧みると全く以て飲み込み難いとしか言いようがない。知られている限り最も北にある村を発って恐らく数日、人跡未踏の地へ只管歩を進めた。
        誰かが住んでいるなど聞いたことはない。生命の存在を拒む領域、居るのは精霊や竜ばかり……いずれにせよ人をこの様に丁重に扱うような者ではない。と……

        「目が、覚めましたか」
        凛と、通る声。その声の方へ目を向ければ、そこにいたのは少女であった。白い肌、緑の目。髪は黒く……髪よりも尚黒い角をその頭に頂いていた。 -- 2024-04-25 (木) 22:15:09
      • 竜か、竜に類する存在である証拠だ。やはり話の通りであったか、と自然と身を守る様に、先程指に触れた邪剣の柄を握っていた。
        「落ち着いて下さい。此身に其方を害するつもりがあるのであれば、態々その様に手当などせぬはず……と、言いたい所ですが、竜とは人の子らの考えの及ばぬ存在……と思われているでしょう」
        竜の少女はですが、と続ける。
        「此身は以前、人の子らの……なんと言いましたか……人魔大戦?にて其方ら、善神の徒の側で……少々ばかり手を貸した事があります。故に、其方ら善神の徒との関わり方には多少心得があるのです」 -- 2024-04-25 (木) 22:24:41
      • 黄金の柄を握る手が震え……次の瞬間、ぐぅと腹が鳴って力が抜けた。そう言えば村を発ってから殆ど何も口にしていない。そしてこの空間にはなんとも食欲を誘う香りが流れていた。
        竜であると仄めかす少女の手には盆が乗り、その上には湯気を立てる何らかの料理の器が並んでいる。
        少女はといえば腹の虫の鳴き声が届いたか、

        「これを。口に合うかは分かりませんが、少なくとも毒は入っていません……温まりますよ」
        そう言って笑みを浮かべた。そこに慈愛を見たのは己が弱っていたからばかりではないだろう、とその者は感じた。 -- 2024-04-25 (木) 22:35:04
      • 五臓六腑にしみわたるとはこの事だろうか。供されたのはスープであったが、調理法自体はシンプルと予想されたが、どこで手に入れたのか豊富な食材が豊かな味を作り出していた。末期の食事はこのスープが良い、とさえ思えた。
        その者はあっという間に平らげてしまうと、竜に対して先程の非礼を詫び、次いで命を救われた礼を述べた。
        そしてそれから、訥々と自身が北を目指す理由を話し始めた。本来であれば誰にも秘めたまま、永久に閉ざされた凍土に消えるつもりであったのだが、この竜の少女を信頼に足る者と判断したのか、単に絆されたか。
        ……あるいは、竜ならばなんとか出来るのではないかという淡い期待も手伝ったか。
        一頻り話し終えると、一息ついて己の手にある黄金の剣を今一度見やった。宝石の類を一切用いず、施された彫金のみで荘厳ささえも感じさせる、宝剣。この一振りで帝都を守護する結界を生み出すとされていたが、実際は……

        「それ程禍々しき武具を見るのは久々です。大戦中には幾らか見ましたが……其方が処分に苦慮するのも頷けましょう」
        ですが、と続く。
        「此処より更に北へ向かい、そこへ捨てたとして……安全とは限らないでしょう。此身以外にも、竜や精霊がいます。仮にそれらに悪意が無くとも、『人の子らの許へ届けよう』等と考えればそれだけで水泡に帰すのですから」
        確かに、それはそうかもしれない。だがそれならばどうすれば良いというのか。 -- 2024-04-25 (木) 22:55:27
      • 「破壊するのは危険でしょう。その剣を罠として用いるつもりなのであれば、当然気付かれた時の対策も為されているはず。」
        活きた火山へ捨てるという手も考えはしたが、使われている素材を考えればその程度で破壊されはしないだろう、と予想された。噴火でもして万が一再び世に放たれたら、目も当てられない。
        己に課せられたのはこの邪な剣を主たるウィルハルトの、そして可能な限り未来永劫主の子々孫々に至るまで、手に至らせぬようにする事。
        ……実際はそこまで言われてはいないのだが。『剣に魔術を付与する現場を監視し、主に害を成す物と判断した場合は秘密裏に持ち出す事』程度だったが。
        己に魔術を多少なりとも見る目があって良かった。敵は反ウィルハルト勢力、などと生半可な存在ではなかったのだから。
        -- 2024-04-25 (木) 23:09:16
      • 「……そこで提案があります。その剣、此身に預けてみては?事情が事情ですから、其方が後々盗人として裁かれる事はないでしょう。ですが、失くした責には問われると予想されます」
        預けたとて、遺失した事実は変わらないのでは……?とその者は思ったが、まだ竜の話には続きがありそうだ。
        「ですので、此身、竜との戦いで喪失したとでもすれば、仕方の無かった事と考えて……は貰えませんか、ね……?」
        正直、脇が甘々な気がするが他に妙案も思い浮かばず、その方向で進めることとなる。

        そうして暫し熱りの覚めるまでこの地で竜とともに過ごし、然る後帝都へ戻り事の顛末を報告するということで纏まった。
        -- 2024-04-25 (木) 23:21:20
    • 「……は?今なんと?」
      その者は己が耳を疑い、思わず聞き返した。聞き間違いでなければ、『その剣で此身を刺し貫いて下さい』と言った様に聞こえたのだ。
      「確かに、その様に、言いました。その剣に付与された魔術を解析する為には此身に刺し、内に取り込むのが一番効率が良いのです」
      母親が子に言い含めるように言い直した後、なんだか良く分からない理屈を並べてきた。何故そうなる。
      いや、いや……確かに竜とは人知を超えた存在であるし、当人……当竜?が言うことなのだからその様になっているのだろうが、しかし。
      「恩人……恩竜?に対して気が引ける、というのは分かります。ですがもしその剣の呪い(まじない)が解けるなら、あるいは良き物に置き換えられるなら、それは佳いこと、でしょう?」
      それは確かにそうかも知れないが、それなら自分が居ない時に適当に刺すのは駄目なのだろうか。
      「偽証するにも真実味は少しでも多い方が良いでしょう。少なくとも竜たる此身に剣を刺してきたというのは本当になるのですから。」
      「それに、気が咎めるというのは問題ありません。竜の姿の此身を見れば、きっとそのような気持ちは吹き飛ぶことでしょう」

      共に暮らして暫く経つ。竜の奇矯な振る舞いには数え切れぬほど驚いたが、そろそろ慣れてきた所でこれだ。
      その者は、竜がどのような姿であろうと気が咎めるのには変わりないと断言できるのだが、竜は全く取り合わない。

      「折角、其方の在るべき場所へ戻ることが出来るのです。躊躇う理由がどこにあるのですか?」
      何が『其方ら善神の徒との関わり方に多少の心得』だ。全く分かっていない。命を救われ、更にはしばらく共に暮らせばヒトというものは情が湧くのだ。
      とそんな事を言ったら、

      「此身は名誉や忠義というものには疎いのですが、愛や絆と比して軽んじて良い物では無いのではありませんか?其方は日頃事あるごとに口にしているというのに」
      と、返される。全くご尤もではあるが、忠義と恩義は秤にかけられるものではない。その後もどうにか別の方法は取れないのかと粘ってみはしたが、竜は頑として首を縦に振らない。
      「……ではこうしましょう。此身が帝都?とやらに行くことがあれば、案内を頼みたいと思います。流石にこれだけの魔術、一朝一夕では済まないとは思いますが……いずれ、必ず参りますので」
      正直、交換条件には到底なり得ない。だがその者は泣く泣くそれを飲み、斯くして黒き竜に黄金の剣を突き立てるに至ったのであった -- 2024-04-25 (木) 23:59:37
      • 邪剣が此身に突き刺さってから……体感どれくらい経ったか、分かりませんね。洞窟の中ですしね。
        解析の結果、この邪なる剣に込められた魔術は『ウィルハルト並びにその血族が触れた場合、時間の流れから隔絶させる』という物のようです。
        どうも、数百人単位の人の子らの魂を使って織り上げた呪術で、術式の元々の出所は時空神。どのような経緯で引き出された魔術かは分かりませんが……どのみち碌な物ではありません。まあ……解くには楽しい謎掛けのようではありますが。
        ……おや、また人の子らが這々の体で来ましたね。そして此身の姿を確認するとすぐに帰ってしまいます。そういう仕事なんですかね……
        -- 2024-04-26 (金) 00:23:24
    • ──そして400年の時が流れた── -- 2024-04-26 (金) 00:24:33
      • 隔絶の手法が問題でしたが……なんとかクリアです。これをこうして……こう。
        パキンと術式の噛み合う音が響き、斯くして黒き竜は時の牢獄から解き放たれた。
        「……しかし元の姿では少々、抵抗術の燃費が良くありませんし、帝都に顔を出せませんから……よいしょ、っと」
        漆黒の巨大な体がみるみる折り畳まれ、人の形へと収められていく……
        「ンー…やはりまだ侵食しきれていない部分は残りますね。邪魔なので……誤魔化しましょうか」
        乳あれ。竜は盛った。
        「後はー…服ですねー…服。どれ程経ったかは知れませんが、着られますかね……?」
        サイズを変えたので合わせるのに四苦八苦。帝都到着後に生活の為に持ち物を一部換金しようとしたら、偶々入った商館が邪剣を預けた者の子孫が経営していたりしたが、それはまたいずれ。
        -- 2024-04-26 (金) 00:34:58
  • 歩くたびに景色が変わっているみたいだ 恐ろしいことに、たぶん気のせいじゃないんだなこれが(ロケーション表ころころ) -- ベレグリエル 2024-04-26 (金) 00:34:33
    • ただいま(知らない人の部屋に迷い込んだ!)……あれ、鍵閉め忘れてた? -- ベレグリエル 2024-04-26 (金) 00:36:56
      • おかえりなさい(ただいまと挨拶されればそう返す。礼儀である)其方の家がどうかは存じませんが、此身は塒に鍵を掛ける習慣を持っておりません。
        (とんでもない問題発言だが盗られるものはまず無いし、自分が一番のセキュリティなのでこうなるのは当然の事……いや、人が迷い込むのは当然ではない)
        ……時に確か……歴史の?教官?でいらっしゃいました、ね?(平然としているがよく見たら(よく見なくても)全裸の竜である)
        -- フラプティナ 2024-04-26 (金) 00:48:40
      • ああ、ええと………ただいま、今日も絶好のお出かけ日和だったよ 最近は季節がよくなってきた 帝都を歩くにはいい時分だ
        (帝都にいくつか構えた棲家のひとつに戻ったつもりで、不在中に知らない人が住み着いていることも時々あってそういうアレかと解釈した)
        私を教官と呼ぶってことは、君は私の生徒になるのか この秋から新しく入ってきた子かな(立派な体格に軽く目を見開いて)プライベートは裸で過ごすタイプ? -- ベレグリエル 2024-04-26 (金) 00:56:34
      • それは何よりでございました。此身もこの季節はゆるりと歩くのが好ましいと感じます……馬で遠乗りも佳いですね。
        ええ、如何にも。実は以前学園内を拝見させて頂いたのですが、その折にお見掛けした方でしたので少々驚きました(という割にあまりにも平然としている。ちなみに教科については案内の教員に訊いたのだった)
        (目を見開く様子にもやはり特に気にした風もなく、柔らかく微笑んで)そうですね……どちらかと言えば、服を着ないで過ごす期間の方が長い位で。この方が楽なのは確かですが、お見苦しいようでしたら着替えてまいりましょうか?
        -- フラプティナ 2024-04-26 (金) 01:05:15
      • そうかい、エルフはあまり多くないから目立っていたのかもね そういう君も私の耳より立派なものを持っているじゃないか 一目見ただけで記憶に残る……
        あっ、思い出してきたぞ すごい子が来るって話、聞かされたような気がする 私もこの秋に着任したばかりでね、ベレグリエルっていうんだ(物怖じせず握手を求める)
        寒くないなら別にいい 来客が無いのをいいことに、年中裸で過ごしてるやつを知ってる あっちは長い髭を蓄えたおじさんで、そのまま外に出て捕まってしまった… -- ベレグリエル 2024-04-26 (金) 01:15:23
      • そうでしょうか?其方のそれとは比較にならないと感じますが(耳の話なので無害です)
        帝都には人の子らが様々居りますれば、扱いの難しい者も居りましょう……せめて此身は御手を煩わす事は避けたいと思います。ベレグリエル、佳き名ですね……此身はフラプティナと申します。以後御見知り置きを。
        (差し出された手をそっと、両手で包むように握って柔らかな笑みを深めた。これでイチコロだぜ!と知り合いから聞いているがイチコロが何かは知らない)
        それは何より……ふむ、捕まるというのは困りますね?留意致しませんと……其方にも少なからず迷惑の掛かる事でしょう(実の所、侍女にもちょっと言われることではあった)
        -- フラプティナ 2024-04-26 (金) 01:25:58
      • ベレグリエル、私たちの言葉で「強き心の娘」だ 悩み多き身には皮肉な名前になってしまっているけど、ありがとう 君のも素敵だと思う
        フラプティナ、野に咲く花のように穏やかな響きだ 何ていう意味になるんだろう?(杖を抱えたまま考え始めて)やっぱり君が例の子か
        滅多に人里に現れない古生物が向学心に目覚めたっていう…大きな生き物には窮屈に感じるかもしれないけど、好きなだけゆっくりしていくといい
        家具の配置なんかも好きに変えて貰って構わないから(まだ自分の家だと思ってる)トラブルに見舞われた時には力になるよ それも師匠の役目のうちだ -- ベレグリエル 2024-04-26 (金) 01:49:46
      • (成程、竜の塒に迷い込んで動揺した様子が無いのは名にし負う所か、と理解しつつ)何も、悩みは弱さの証明とはなりませんでしょう?ですが、此身にお手伝い出来る事があれば何なりと。
        此身の名は、以前住まう所であったこの国の北の方での言葉で黒曜石を指す言葉です。この尾や総身を覆う鱗を見た人の子らの付けた呼び名の一つで、とても気に入っている物です(尾はふりふりと、どこか上機嫌に揺れる)
        (どうもこの国では竜は少々特別な存在らしく、あちこちで何やら歓待されたり複雑な表情を浮かべられたりした物だが、教員間でも噂になっているようだ。見学の際に質問攻めにしたせいであろう……と話を聞きながら思う)
        有り難うございます。窮屈とは思いません、人の子らの趣向が詰まっていて楽しいと思う程で。
        (ははーん、さては買い手の付かなかったこの邸宅はこの教員の持ち物だったのですね?となにか得心の行った様子であるが、多分間違い)確かに人里に降りるのも久し振り(竜基準)ですから、喜んで頼らせて頂きましょう。
        同じ様に、其方の手に負えぬ事であれば此身の力が役に立つこともありましょう。その時はよしなに(そうしてまたにこりと微笑む)
        -- フラプティナ 2024-04-26 (金) 02:08:15
      • なるほど、黒曜石の竜……ねえフラプティナ、何がきっかけになったのかわからないけど、君が興味を持ってくれたこと…人に学ぶと決めたことを、私は嬉しく思うんだ
        何をするにも、まずお互いのことを知るところから始まるわけだから 君はこれからたくさんの人と関わりを持つことになる 今まで以上に、ずっと多くの人とね
        私も人と関わることを決めて、かれこれ500年くらいになるかな 辛いこともたくさんあったけど、今はよかったと思ってる 500年後の君もそう思ってくれたらいいな
        ところで、間取りもちょっと変えたかい? 奥の部屋に箪笥みたいなのがなかった……?(記憶との不整合に怪訝な表情)まあいいか、身の回りのものは揃え直せばいいし
        どうぞごゆっくり、フラプティナ 遠慮なくくつろいでってよ 必要なものがあれば買い物に出てみようか よろしくね(時々寝に帰る場所のひとつに追加された!) -- ベレグリエル 2024-04-26 (金) 02:33:20
      • (思えば第一次人魔なんとかの頃にも人の子らと関わる事は多かれど、それぞれ余裕ある付き合いであったとは到底言えるものではなかった)
        (瀬戸際に表れるものこそその者の本質であるという話もある。しかし神代の時代ならまだしも、人の子らを駒とする者達はもう居ない。現代の生活とは戦いの外にあるもの。であれば、平時の中にも本質があるのではないだろうか)
        (差し当たって、眼の前のベレグリエルは……好ましい人物と思えた。辛いことが多くあろうと、それでも良かったと言える者は正しく『強き心の娘』だ)
        いえ?配置にはそれ程拘りはありませんので、手を付けては……ええ、そちらこそごゆっくり……(それ本来此身のセリフですよね……?と事此処に至って漸く齟齬を覚えた)
        (……が、それ以上気にすることはなく)ええ、喜んでお供致しましょう。こちらこそ、よろしくお願いいたします(偶に特定の教員が出入りする謎の邸宅の完成である)
        -- フラプティナ 2024-04-26 (金) 03:01:46
  • (真に古きフラプティナならばその存在には既に気付いている事だろう、もしくはコレがヒトであった頃ですら知っているかも知れない)
    (ゼイムのスラムで朽ちんとしていた命がある竜種の手により作り変えられたモノ、おぞましいと呼ぶべきほどに正負の可能性詰め込まれた怪物)
    (それが時計塔の屋根の上に居るフラプティナに会いに来たのだ、地面より一飛で)お初にっ!ボクはミオソティス!キミならボクの事はもう知ってると思うけどご挨拶に伺いました!
    (かの竜とも時折視線が合った事はあるかも知れない、人のシステムが取り零した命を拾い上げ眼前少女の子育てで会いに来る程の時間はなかったかも知れないが) -- ミオソティス 2024-04-26 (金) 20:33:53
    • (眺望の良好な場所から人の子らの営みを睥睨している……という訳ではなく、胸の黄金の柄(つかえ)に魔術的に圧を掛けるのに邪魔が入りづらいから居るだけなのだ)
      (裏を返せば通常声を掛けてくる者が居ないということでもあり、まして目線の合うなど正しく珍事であった。黒曜の竜はそんな闖入者を一目見るなり、ふっと目を細め微笑んだ)
      (懐かしき者の気配を悟ってか、或いはその者の寵愛を一身に受けた者であるが故か、もしくは可愛らしかったからか──)
      (または単に、己の存在を全世界に知らしめんとするような極彩色に目がびっくりしたか、のどれか……全部かも知れない)
      初めまして。此身はフラプティナ……其方こそ、此身の事をある程度知っているようですね?
      -- フラプティナ 2024-04-26 (金) 20:59:17
      • (二人並べば当に大人と子どもと呼ぶべき程にある身長差だ、実際は時も加味すれば大人と赤子とすらも言えない程の差はあるが)
        (そしてそれを裏付けるように少女は笑みをフラプティナへ向ける、神話以前の竜同士であれば殺し合いのサインでしかないが…)
        ほんとーにある程度ね!キミが彼と同じぐらいに古くてヒトを見るのが好きな竜で何故か力が封印されてるって事ぐらいだ!
        (どうやら「こんにちは!死ね!」の流儀ではないらしい)ボクはこの学園に完全な存在とは何かを学びに来たんだ、キミって完全な存在ってなんだと思う? -- ミオソティス 2024-04-26 (金) 21:09:42
      • (この場に時代の流れに染まぬ古き竜が居れば、フラプティナの笑みを見て『随分と人の子らに毒されたものだ』と嘲笑っただろう)
        (古き者同士の流儀など知らぬ相手と付き合う方が余程多くなったのを毒された、と表現するのならば果たしてそうなのかも知れないが)
        (ミオソティスがそのつもりで来ていたのならば応えることもしただろうが、そうではないというのは、下からこちらを見ている時にはもう分かっていたことだ)
        ふふ、良くご存知で。彼の竜は……案外耳聡いのですね?(冗談めかして笑う様は人の子と変わりないように見える)
        (問われ、ふと考える)完全な存在、というのはどの程度のものを指すのかにもよるでしょう。完全とは単一の意味しかないはずなのに、不思議ですね?
        例えば生物として、何もかも一切他の何かに頼らず生きていける物だとします。しかしそれは人の子らの目には、社会性を喪失した存在と映るでしょう。
        また、人の子らの学生という観点から完璧な人間を仮定すると、眉目秀麗、文武両道……いろいろな要素を持ち合わせた者、と言われますね(なにかの読み過ぎかも知れない)
        ……やや話が逸れましたか。いずれにせよ、何もかもを持っていて、他者を必要としない者は……孤独でしょう。此身は……その様になりたいとは思えませんね……
        -- フラプティナ 2024-04-26 (金) 21:35:41
      • (自身の育ての親が褒められれば本当に嬉しそうな笑みを浮かべるが…)あっでもキミについてはボクなりの目と耳さ!
        彼ならもっともーっと良く見えるし良く聞こえるからね!そこはもっとボクも鍛えたいんだけどねーこればっかりは修行あるのみさ
        (修行、竜混じりが口にするには奇妙な事を言う。アレが作り出したのならば生まれついての強大な種だと考えるのが当たり前と言えるだろうに)
        ふんふん、流石に始まりの一匹が言うと説得力がある…彼も時々そんな事は言ってたねーオレ達はあまりにも強く完璧すぎたって
        でも同じぐらい言うんだよね、あの御方こそのみが真に完全な存在だったって。そういう意味だとキミの目から見た創造主はどうだったのかな?
        完全じゃなかった?だって他の竜を想って命を掛ける様な神様だもんね(それは竜が口にするにはあまりに不敬な言葉だ、だが永く生きる果てに竜の誰もが考える事だろう…祖は完全であったか、何故完全であったのか) -- ミオソティス 2024-04-26 (金) 22:00:33
      • (修業が必要、と当人が言うのだからそうなのだろう。それはつまり成長の余地を持たせている、不完全であるということだ)
        (そして足りないなりに良く考える。下手の考えなんとやらと言うが、それは素地となる物を持たない者を指す言葉に過ぎない。彼の竜は良く教え育てたものだ、と内心に深く感嘆する)
        (そうした背景があればこそ、不敬だとは感じない。今はまだ最初に教え込まれた知識の上で考えているに過ぎず、つまりは彼の竜のずっと考えていたことであり──)
        (自分も偶に考えることであった)先程は完全な者というのは他者を必要としない、と定義しましたが……そうして考えれば我らが慈母は、完全ではないのかも知れません。
        其方の言うように他者を想う存在であった。それは自分以外が居なければ成り立たぬ行為です(そうでなければ今も慈母は失われず在っただろう。しかしそれは同時に此身や神、人の子らの存在しえぬ世界だったのだ、と考える)
        (それは何故か)……完全な存在、というのは他の見方をすれば永久に変わらぬものです……が、それは存在の袋小路とでも言いましょうか、それ以上悪くも良くもならない。
        逆説的に、不完全であれば完全を目指し続けることが出来る……我らが慈母は、不完全であるがゆえに完全であった、と……か?(自分で言っていて禅問答のように感じてつい疑問形になった)
        -- フラプティナ 2024-04-26 (金) 22:31:59
      • (フラプティナの目からすればある種合理性の塊にすら見えるだろう、あの竜は計算尽くでこの不完全さを作り上げている)
        (だが同時にだからこそ理解の出来ない世界にこの少女は放たれたのだ、何かを乗り越えるだけの成長を願われて)
        ほほお…やっぱり彼と似た事を言うんだね、彼はそれをあの御方の無限性…愛があるから自分とは違うと言っていたんだ
        愛とは不完全で同時に恐ろしい力を持つものだって、でもボクは彼にもその愛はあると思うけどね…彼に無いのは実感なんだと思うのに
        うんでも当時を知るキミからそれを聞けたのは大収穫だ!ついでに言えばキミも愛があるように見える!あはははは!
        よし!じゃあ挨拶もそこそこに!またね!(ポンと跳ねればそのまま地に落ちつつ手を振る) -- ミオソティス 2024-04-26 (金) 22:49:39
      • まあ……一人で黙々と考えているとどうしても、その辺りに着地するのでしょう(しかし愛とは。此身よりも余程ロマンティストに思える)
        (そして何よりそのロマンに満ちた愛をきちんと注ぎ、未だ青かれど結実に導いている)ふふ、それには同感です。まあ……実感を得たとしても照れて認めない気も、しないでもないですが。
        (果たして、自分の場合はどうだろうか。未だ昔受けた物を模倣しているに過ぎないとも思う。何事も模倣から始まるのならば、まだ入口に立った所なのだろう)
        ……それは重畳でした。授業で会うこともありましょう、共に楽しんで勉学に励みましょうね(ひらひらと手を振り返すと、飛び降り、そして駆け去る姿を暫し眺めた)
        (すわ飛び降りか!?と上がった悲鳴は聞かなかったことにした)
        -- フラプティナ 2024-04-26 (金) 23:14:38
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  • ここにいると、服を着ているのがなんだか申し訳なくなってくるな………(書き物をしていたのが出てきて、伸びをしている)私も脱いだ方がいい? -- ベレグリエル 2024-04-28 (日) 21:41:32
    • 奇遇ですね……此身は服を着た方が良いのではないかと考えていた所です(侍女に言ってみたら『郷に入っては郷に従えと申しますし、むしろお仕事が増えるのは嬉しい方ですが……』と何やら微妙な顔をしていたという)
      しかしそうですね……ええ、此身の造形には自信がありますが、美しきものはいくら見ても飽くことはないでしょう(やや持って回った言い方な辺りに仄かな遠慮が見えるが、そもそもその仕方が間違い)
      -- フラプティナ 2024-04-28 (日) 21:53:13
      • 身もふたもないことを言うと、下着くらいはつけていた方が汚れが少なくて済むだろうね 君も女の子なら、あるでしょそういうの(汗もかいたりするし、と付け加え)
        ふふっ、不思議な言い回しをするんだね 綺麗だからもっと見てほしい、って言ったの? たしかに見ごたえは十分だけど……(ものすごいところから突き出た剣の柄に目がいく) -- ベレグリエル 2024-04-28 (日) 22:02:16
      • ありませんよ(ありませんよ)概ねの形は人の子らと同じ様に整えてありますが、不要な器官は『今の所は』省いていますね。構成素材も元のままです。
        勿論誰にでもという訳ではありませんが……って此身の話ではなくてですね……(視線を感じて何故かちょっと胸を張って……胸を見てるわけじゃないと気が付いて姿勢を正しつつ)もしやと思いますが……これをご存知で?
        -- フラプティナ 2024-04-28 (日) 22:11:14
      • それなら安心……いや待って、待ってフラプティナ 君は黒曜石の竜で、人に化けてて、使わなそうな部分は省いてる? 滅茶苦茶だな 逆に大変じゃないのそれ…
        どうだろう 今じゃ儀式用の宝剣にさえ使われなくなった意匠だ(近づいて眺める)古びて見えないけど、そうとうな古物だろ ウィルがいた頃か、もっと前に造られたものだ
        しっかり刺さっちゃってるけど、痛くないのかい 昔誰かに殺されかけたとか? だとしても、ウィル以外の誰かだろうね こんなのを使ってるところは見たことがない -- ベレグリエル 2024-04-28 (日) 22:27:06
      • 人の子らにとって不可能とも思えるような技は、此身の力を示すには丁度良いでしょう?と言いたい所ですが、一見して気が付かないのではあまり意味がありませんね(困ったようにくすりと笑う)
        その推測はほぼ正解ですが──逆説的に、つまりはご存知でないと(嘗てウィルハルトの近くに居た者でも知らないとなると、やはりこの方向では手詰まりか、と考える)
        この剣は──(斯々然々。竜曰く、建国宣言の際に使われるはずの、護国の象徴となるべき宝剣であった)
        (が、実際には反ウィルハルト・反帝国もしくは悪神の徒……或いはそれらを兼ねた者等によって、ウィルハルトを時の流れから隔絶させる魔術が掛けられていた)
        (疑念を抱いた初代皇帝の命により式典前に持ち出され、紆余曲折を経てフラプティナの許へ辿り着いた、という旨の話をした)
        ……詳細な解析の為、此身にそれを受ける必要があったのです。まあ、刺された時には多少痛みはしましたが今は大丈夫ですよ、有難う御座います。
        -- フラプティナ 2024-04-28 (日) 22:46:28
      • あるべきものがない、というのは想定外の弊害を招く可能性がある 不自然なものは続かない 自然の摂理だ 揃えらえるものなら、きちんと揃えた方がいいと思うよ
        ふむ………宝剣が汚染されていた? 知らなかったな セレモニーの準備はほとんど人任せにしていたから…そんなことがあったんだね
        あの時はあっちこっちから干渉があって、目が回りそうに急がしかった 失敗に終わることを望む人は星の数ほどいたからね 王国も随分えげつないことをした
        それで、厄ネタの後片付けが巡り巡って君のところに運び込まれて、事もあろうに引き受けちゃったのか 知らなかったとはいえ、申し訳ないことをした
        すまなかったね、フラプティナ とんだ迷惑をかけてしまって…(金色の宝剣の柄へと手を伸ばす)あいつの置き土産の始末は私の仕事だ これは必ずどうにかする -- ベレグリエル 2024-04-28 (日) 23:06:14
      • 此身が欲するか、必要となるか……その時に、と。どの道この学園に通う四年の後の事は決めてはおりませんし、仮にその期間だけの話であれば竜にとっては瞬き程の時間ですので。
        恐らくそれが目的でしょう。これを用意する間、なるべく多くの者から目を逸らさせておく為……結果としては失敗に終わりましたし、よしんばその時上手く行ったとして、その後の算段が上手く行ったとも思えません。
        (と、伸びて来た手を捕らえるとするりと指を絡め)……いけませんよ、不用意に触れては。その気持ちは嬉しく思いますが、彼の者達の想定する対象者は初代皇帝ばかりではありませんから。
        事実、術に含まれる条件式には“血縁者”“関係者”と大雑把に指定してあります。人の子らにとって充分に長い時が過ぎたと考えていましたが、其方の様に未だ存命の関わりある者が居るとは思っても見ませんでした……考えが足りませんでした、ね。
        それと……そもそも、今を以て尚、悪用を防ぐという目的は変わりませんので容易には抜けぬようにもなっているのです。
        これこの様に(身を捩り、背の側を見せれば刃が突き出た様子は無い)此身を再構築する際、剣の掌握した部分を我が身として取り込んだのです。
        -- フラプティナ 2024-04-28 (日) 23:25:39
      • 数多ばら撒かれた策謀のなれの果てでも、君にとっては今現在の問題だ 私にとってもね かわいいかわいい私の弟子が苦しめられてる 見過ごせるものじゃない
        ん(正面から手をつないだみたいに指が絡まった)関係者って、私もかい? 血縁者じゃないならいいかと思ったのに……存命の者は私だけかもね 人はすぐに死んでしまうから
        とはいえ、帝国が敗けたあとの戦後処理より大変な仕事なんかないさ(押しとどめるような手を引いて)滅びた国が元通りになるまで、付きっきりで見ていたんだぞ私は
        汚染を除く、可能であれば反転する…君の心臓を炉心に使えば、魔力の多寡は問題にならないはずだ エルフ領にいる若いのに、器物の解呪に詳しいやつがいる
        調べてみるから、分かっていることを教えてほしい 私は君の師匠だからな 弟子の苦しみを除くのも務めのうちだ -- ベレグリエル 2024-04-28 (日) 23:48:03
      • (人の子らの記した歴史書を紐解けば、暴力に依る主義の主張とはより多くを巻き込み大きな悲劇とするのを是とする物のようだ、と知った)
        (大雑把な範囲指定はそれを狙ってのことだろうが、範囲が広すぎて機能するかはやや疑わしい所がある。それでも、試してみようとさえ思わないのがこの竜であった)
        (手を引かれる、とはなんと心躍るものだろうか。暇な時間に読み耽った物語でも佳い場面で行われるそれはなんとも楽しげであった……今はそういう場合でもない気がするが)
        (やや逸れた思考を引き戻す。実の所、時間を掛ければこの術を除く力はある。その代わりあまり急いでもいないので、終わった頃には人の世は終わっているかも知れないが)
        (であれば、人の子らに甘えてみるのもアリのように思えた。ベレグリエルの斯様に背負い込む所は少々、心配にならないでもないが)……では、力を借りましょう。
        とはいえ、背景情報は先程申し上げた通り。追加出来そうな情報は……時の神が関わっていると思われる辺りでしょうか。
        時の流れは絶対不変。故に多くの者がその名さえも知らない……善も悪もありませんし、実存も疑わしい所ですが……時間の流れから隔絶させるなど、人の子らのみでは成し得ないでしょう。
        -- フラプティナ 2024-04-29 (月) 00:17:02
      • (フラプティナの表情に何かを察して)わざわざ他人の世話を焼いて、余計な苦労を買って出るのが不思議に思えたかい それはフラプティナだって同じことだろ
        君がことを収めてくれたおかげで今があるなら、帝国の人みんなが君を助けなきゃならない ましてや君は私の弟子だ これくらいの面倒は当たり前に見るとも
        それに何より、ウィルならそうした(・・・・・・・・・) 借りを作ったままにするようなやつじゃなかった 彼がしたくてもできないことを、私が代わりにするだけだ
        しかし、時の神…”未知なる諸神”とは大きく出たな 呪詛の域を超えてるよそれは たった一度の仕掛けのために、どれだけ大掛かりな仕込みをしたのか……
        君のおかげで当てが外れて、さぞかしガッカリしたことだろうね(シリアスな雰囲気を締めくくるように笑い、つながれた手をにぎにぎとして)
        まずは事情を知っていそうな人に、話を聞いたりしてみようか ウィルの仕事(クエスト)はいつもそこから始まるんだよ、フラプティナ(小休止を終え、仕事に戻っていった) -- ベレグリエル 2024-04-29 (月) 00:48:17
      • 此身のこれは好きでやっていることですのに……と、きっとそれもまた同じ様に仰るのでしょうね。
        (好ましい心掛けではあるが。一方で、死した者ならこうしたであろう、という考えはある種の呪いのようにも思えた。とはいえそれは此身にも言えること……我らが慈母の事を想わぬ日はないのだから)
        善悪に関わらず、何ら負う物も無いマクマクとは異なり、触れてはならぬ物を司るが故に名さえ知られぬ神です。無論、彼の物らとて直接力を引き出せた訳では無いでしょうが……
        ふふ、そうですね。表情を見られなかったのが残念でなりません(真似るようににぎにぎと返して微笑む)
        おや、英傑として名に聞く者も、初めは地道に始めるのですね(是非そう致しましょうと返すと、やや名残惜し気に解かれた手を見送った)
        -- フラプティナ 2024-04-29 (月) 01:08:38
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  • 迎えに来たよ、お姫さま(杖を抱えてきょろきょろと黒曜の竜の姿を探す)おめかしをして出かけよう 今日も絶好のお散歩日和だ -- ベレグリエル 2024-05-05 (日) 19:35:40
    • ふふ、その様に呼ばれるのは初めてです(と、弾んだ声と共に現れるが)……しかしそれならばスカートの方がよりそれらしいでしょうか?(その姿は言葉のとおりパンツスタイル)
      ……まあ、ひらひらとした物は尾に纏わりついてどうしても気になってしまいますので、実の所殆ど持っていないのですが。
      (そこへ侍女がバッグとコートを持たせるとあっという間にお出かけスタイルが完成して)……参りましょう
      -- フラプティナ 2024-05-05 (日) 20:51:34
      • だって好きでしょ、そういうの(お姫さまへの憧れはハイコンテクストな概念で、人の文化に通じた彼女ならあるいは、と推察した通りの反応にどこか得意げな表情を)
        君は振舞いも洗練されているから、帝都の社交界でもやっていけそうだ フラプティナなら夜会の主役になれるだろうね 今度誰か紹介するから、その時までとっておこうよ
        さて、折しも今日は祝祭の日だ 宮城前の広場を通って会場に向かうとしよう 侍女くんも一緒においで(意気揚々と出かけていった) -- ベレグリエル 2024-05-05 (日) 21:31:22
      • 好きか否かと問われれば無論ですが……面映いとはこの事でしょうか(得意げな師に、照れたように微笑む)
        目立つのはあまり得意ではありません(目立とうとするまでもなく目立つというのはさておき)……ですが、竜を夜会に誘う様な猛者は中々いらっしゃらないのでは?
        ええ、畏まりました(『えっ、私も!?』となにか良いのかなぁ……という顔で侍女もついていく)
        -- フラプティナ 2024-05-05 (日) 21:42:39
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  • (深呼吸する)
    さて、いるかねえ…(ふらふらとやって来る) -- ルミナ 2024-05-06 (月) 23:53:53
    • (残念!居なかった!)
      (……ということもなく。図書館の座り心地の良い椅子に深く身を預け、宙に浮いた十を超える本の全てに目を通している)
      -- フラプティナ 2024-05-07 (火) 00:03:49
      • アレ全部ちゃんと読めてんのか…?お〜いフラプティナ、で合ってるよな?
        何読んでるんだ?(とりあえずまずは話題を振る事から初めて見る、正直人柄?竜柄?が不明なので)
        (ここはまず様子見といったところだ) -- ルミナ 2024-05-07 (火) 00:11:01
      • ?ああ、ええと其方は……ルミナ、でしたか(手元の本から目を外すと椅子から腰を上げ一礼して)
        今は魔術関連と歴史関連が半々くらいですね。きちんと読めていますよ(と言う間も手元の本以外はページが進んでいる)
        -- フラプティナ 2024-05-07 (火) 00:20:48
      • は〜…(ディノクもそうだが改めて龍という存在のぶっ飛んだスペックに驚きを隠せない)
        ああ、一応気は遣ってくれんのか…まあ二人だけなら本名でもどっちでもいいけどよ
        さて、あんたが無害なのは知ってるけど一応確認して来いってコトでな…ここにいる目的は何なんだ?
        (自分の知ってる通りの竜なら嘘はつかない…そもそも嘘をつく必要もないだろうという事で、単刀直入に質問する) -- ルミナ 2024-05-07 (火) 00:41:10
      • では……人目が全く無いという訳でもありませんし、此処ではルミナと呼びましょうか。
        (残りの本を閉じ、側の机に整然と積み上げた。能力的には余裕で並行処理出来るが、それはそれとして、話をする態度というものがあるというのは知っているのだった)
        目的。そうですね……人の子らについて良く知りたいというのが一つ。これにも関わることですが(と胸の黄金の柄を指し)無私の心にも種類があるという事に興味を抱いています。
        (柄を指したまま)もう一つはこれです。これをどうにか出来る者があれば……という所ですね。今はベレグリエルに助力を頂いています。
        -- フラプティナ 2024-05-07 (火) 00:56:17
      • (今まで見てきた脳筋ドラゴンより圧倒的にマナーがなっている事に軽く感動する)
        人の子についてか…確かにそれなら学園に人間?としてやって来るのはいい案かもしれんな…で、そのもう一つは…(胸から生えてる柄を見て)
        …それどうなってんだ?ってのは聞くだけ野暮か(そも、竜に常識を問う事が間違いなのだというのを思い出し)
        その剣をねえ…竜の力で無理やり引っこ抜いたりできないのか?(エル先生またとんでもない事に関わってんなと思いつつ) -- ルミナ 2024-05-07 (火) 01:06:12
      • 其方も竜について相当理解が進んでいるようですね……(自分の所作に驚く様子やら聞くだけ野暮かという発言等からその様に思う)
        ええ。より正確に申し上げれば抜けず困っているというよりも、込められた呪術が厄介で此処に押し留めていると言った所でしょうか。やや繊細な問題ですので、力技で進めるのは得策ではない、と。
        (表情から何かを察し、苦笑する)あの者は色々と背負いすぎるきらいがありますね……此身も荷の一つであるというのを棚に上げますが
        -- フラプティナ 2024-05-07 (火) 01:18:41
      • 同僚含めやたら竜に関わる事が多くてな…成程、まあ竜に刺さってるって時点でヤバイブツなのは予想ついたが…
        (想像以上に危険そうな剣であることを知ると同時に、新たな厄介事の予感を感じる)
        ベレグリエル先生はすげえよ…アレだけ功績があるのに少しも奢らないし、それどころか
        昔の仲間との約束を守って、この国の為に教師として後進の育成に努めている
        立派過ぎて同じ職場でダラダラやってんのが柄にもなく恥ずかしくなる位だよ
        (お、自覚あるんだなどと大分不敬な軽口をたたきながら)
        まあとりあえずお前の事情は分かった、足しになるかはわからんがこっちでもその剣の事は調べておくよ…
        何かあったら教えに来るわ、じゃあな(そう言って、プラプラ手を振って見送る) -- ルミナ 2024-05-07 (火) 01:35:05
      • 竜の生んだ世なれば、そうなるのは致し方ない所ではありましょう……(面倒くさそうにしつつも可能な範囲で見るつもりではありそうなのは見て取れて、ルミナに苦労人の気配を感じる)
        ええ、本当に。ふふふ、そちらも自覚はお有りなのですね?(教員と学生という間柄では不敬とされるような軽口で返す)
        それは……大変有り難く存じます。もし必要な情報がありましたら此身か(行間で可)、ベレグリエルに尋ねると良いでしょう……
        ええ、ではお気をつけて。(楚々とした所作で見送ると、再び読書を再開した)
        -- フラプティナ 2024-05-07 (火) 01:43:58
  • そういえばフラプティナ、そろそろテストだけど……勉強は捗ってるかい(お風呂上がりのぽかぽかエルフが髪を乾かしながら様子を見に来た) -- ベレグリエル 2024-05-07 (火) 23:36:10
    • (ベッドの上、全裸でめっちゃ猫もふりながら顔だけベレグリエルに向けた。お風呂上がりも素敵ですね)ええ。授業外の事柄を訊ねる様な試験でもなければ問題ありません。 -- フラプティナ 2024-05-07 (火) 23:45:50
      • 君が言うならそうなんだろうなって安心感がすごくある……課題図書も指定があるものはきちんと目を通しているだろうし、心配がないならいいんだ
        (波打つ金の髪が潤ってつやつやのさらさらエルフであった)フラプティナの師匠としてね、もし何かマズそうだったら…わかるまで見てあげないとって思ったんだけど -- ベレグリエル 2024-05-07 (火) 23:53:47
      • (流石に寝転がったままなのもどうかと思い、もそもそと姿勢を変えてベッドの縁に腰掛ける。猫がなんなんぬーと抗議の声を上げたがすぐ膝の上で丸くなった)
        ……む。ベレグリエルとのマンツーマンは非常に甘美な響きですが……分かっている事を聞き直すのも無為な時間ですし、其方としても出来ぬ学生を掬い上げる方が有意でしょう。
        (豊かな金糸の艷やかな様に何やら高揚に似たなにかを覚えつつ)ですがそうですね、少しだけ我儘を申し上げれば……質の高い復習ならば、幾らしても困りはしないでしょうか(遠回しな我儘である)
        -- フラプティナ 2024-05-08 (水) 00:09:23
      • お、やる気になったかいフラプティナ それならひとつ、普段とは違うやり方をやってみようか?(乾いた髪を軽く束ねて、テスト範囲の教科書を持ってきた)
        私は歴史の先生だから、歴史のことはよくわかる でも他の教科はそれほどでもない ものによっては、君の方がちゃんと理解していることもある
        たとえば……ここの計算問題(隣に腰かけて、付箋のついたページを開く)どうやって解いたらいいのか、私に教えてくれるかい 知識は実践してこそだ きっといい勉強になる -- ベレグリエル 2024-05-08 (水) 00:19:43
      • 普段と違う方法……?(きょとんとしつつベッド近くのテーブルを引き寄せて机代わりに)
        ふむ。ベレグリエルに教えることで、此身の理解度の確認にもなる、と。承知しました(隣に風呂上がりの熱が来て、ふわりと好い香り)
        (そこはかとなく心が浮足立ちかけるのを、いえこれ此身と同じ香りですけれども?それがなにか?と抑えつけ)
        他者に何かを教授するというのは初めてのことではありますが……何事も経験、ですね。至らぬ所も多く在りましょうが、どうぞお手柔らかに……(それでは早速、とノートに解法を書いたりして一緒に問題を解きながら説明していく)
        -- フラプティナ 2024-05-08 (水) 00:34:25
      • なるほど、ほんの少し見方を変えるだけですんなり解けるようになっているのか……弟子に気付かせたい意図があるわけだね 私も真似してみようかな
        あ、この図形はわかるかもしれない(解法を知っていたようですらすらと答えを導いた)例の彼がね、それくらい自分で計算して下さいよ…って嫌〜〜〜な顔して教えてくれたんだ
        フラプティナは嫌味を言わないのがいいところだ 君はいい師匠になれるだろうね(ややこしい問題を選んで尋ねるのに夢中になって、肩も露わにはだけている)
        そういえば例の…(ふと顔を上げた刹那、あまりにも顔が近いことにびっくりしたような表情をする)おっと……ごめんね、もう少しで頭突きするところだった -- ベレグリエル 2024-05-08 (水) 01:17:09
      • ええ。そしてその意図を極力隠し、自力で気が付いたと思わせることが大事です……(露骨な誘導は時にちょっぴりやる気を削いでしまうので難しい)
        ああ、ふふ。なんだか顔が思い浮かぶようです(像を交えて人となりを聞いたせいだろう。褒められれば少しはにかんで)ふふ、そうでしょうか?そうした言葉は口にする側もされる側も、良い気分にはなりませんので。
        ……と。どの部屋も温めてはありますが、これでは流石に冷えてしまいます……?(はだけた肩を直すと、必然手を置くような姿勢。更には吐息の混ざり合うような位置の顔)
        (しかもベッドの上。年頃の人の子ならば、なにかにぐっと背を押されてしまいそうな構図だが)
        (時に、エルフというのは人の子らの中でも特に容姿に秀でているという。竜は美しきものを愛でる気質があるが、ベレグリエルを眺めるにつけ、そこを擽られるような心持ちになる)
        (それは驚いたような表情でもまた同じで……と見惚れているのはあまり良くないのではないだろうか。ちょっと離れる)……いえ。頭突きなど此身には大した事ではありません……其方のほうが痛むでしょう
        -- フラプティナ 2024-05-08 (水) 01:41:24
      • 大丈夫、エルフは滅多に風邪をひかないって言われてるんだ 普段から薬みたいなものばかり食べているおかげでね……ん、その理屈で行くと私はどうなんだ…?
        フラプティナの作るごはんに胃袋を掴まれて、おまけに好きなものばかり食べて暮らしてる…(自信がなくなってきた)そういう君だって裸族じゃないか
        (しばしの間、間近に目と目が合っていた 少し離れると、瞬きをして)何というか、本当に綺麗な顔って見ていて飽きないものだね
        顔立ちは自分で決めたの? それとも天の配剤で、人として生まれていたらこういう顔だった…? もしかしたら、どこかにモデルがいるのかも……
        気になってきたけど、勉強の邪魔をしてはいけない 積もる話はテストの後だ(問題が尽きるまで問答を重ね、弟子の学びを助けるのだった) -- ベレグリエル 2024-05-08 (水) 02:01:58
      • ふふふ……もしお風邪を召されましたら、是非此身が看病致しましょう。此身は元より此処より遥か北の地で、永き時を生まれたままの姿で過ごしておりました故。
        奇遇にも全く同じ感想でした(ほわわ)ええ、この顔は……と、そうですね。話というものは一度逸れると元に引き戻すのが大変ですものね。
        (後日テストの順位が張り出されるようなことがあれば『全部満点とかまぐれ』『全部生身で……?』『ぶりんばんばんぼーん』等どよめきが起こったとか起こらないとか)
        -- フラプティナ 2024-05-08 (水) 02:16:07
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    • ラジエル堂は古きエルフの営む書店である。
      通りを一本入った所にある静かな佇まいの店で、新旧、新古を問わず様々な本が所狭しと積み上げられた、宛ら書物の城塞であった。
      学園の図書室になければ大図書館へ、大図書館になければラジエル堂へ、と黒曜竜が心に決めている程、品の揃う所であるが──
      -- フラプティナ 2024-05-09 (木) 22:16:00
      • 店より漂う威圧感にも似た重厚な雰囲気が、覚悟の無い者の立ち入りを拒むようであった。
        店主とて、望んでそうした雰囲気にした訳では無い。
        ただ、望むまま本を取り寄せ、或いは買い取りをする内に自然とそうなってしまったのだそうである。
        そんな一見さんお断りと言った店から、紙袋を抱えて足取り軽く歩みだした者が居た。フラプティナである。
        -- フラプティナ 2024-05-09 (木) 22:22:46
      • 学校帰りと言った風情の竜は、そのまま更に人気の無い方へと進んでいった。
        数多の人の子らの集う帝都と言えども半日以上人の通らぬ道はあり、誰も知らぬような袋小路がある。
        そんな薄暗い場所へたどり着くと竜の少女はやおら、くるりと振り返った。
        「なにか、此身の御用が?」
        問いかけの先には、退路を塞ぐように数人の男が立っていた。どの者も黒っぽい服にフードを目深に被って、手は隠す様に後ろ手に組んでいる。
        -- フラプティナ 2024-05-09 (木) 22:28:14
      • 数人の内の一人、フラプティナの真正面に位置する者が一歩前に進み出た。
        「いやねぇ、その紙袋の中身を譲ってもらいたくて、ねぇ?」 -- 2024-05-09 (木) 22:30:10
      • どうも、男達は圧を掛けているようだが、竜はそよ風ほどにも感じない様子でにこやかに、紙袋の中身を取り出して見せた。
        「この……月刊・世界の猫 ミオン・ボブテイル編をご所望でしょうか?確かに、このシリーズは猫の各品種について詳細に解説していますし、
        カラー挿絵がふんだんに盛り込まれ、実に充実した内容です。
        加えて付属のフィギュアもまた精巧に作られており、愛らしさを十二分に写し取った物ではありますが……
        何も斯様な手に出ずとも、書店にて定期購読を申し込めば容易に手に入る物ですよ?」
        渡すつもりもないので紙袋に仕舞い、更にバッグに入れた。
        -- フラプティナ 2024-05-09 (木) 22:38:41
      • 紙袋の内容物が思っていたものと違ったために、センターの男は大いに動揺しつつ
        「いや、私達が欲しいのはもう一つ……ほら、あるだろう?あのー…剣についての、冊子が」 -- 2024-05-09 (木) 22:42:53
      • 心当たりは勿論あったが、さりとて今それは持っていない。恐らくラジエル堂に戻っても、もうそこにもないだろう。
        それは“宝剣ノススメ”と題された、反政府組織発行のテロ行為のマニュアル冊子だ。
        『お隣さんの形見分け』をしたというスラム住まいの男から、昼頃ラジエル堂へと持ち込まれた物だ。先程、月刊・世界の猫を受け取りがてらに店主と共に検分した。
        内容が内容だったため、然るべき所に引き取って貰う事にし、店を出る前にきちんと然るべき所属の騎士への受け渡しが完了したのを見届けた。
        男たちはノーマークだった騎士をスルーしたが為に、この様な自体に陥っているのだった。
        -- フラプティナ 2024-05-09 (木) 22:53:33
      • 「は?は?ありえんだろ……クソっ、戻るぞ!あの騎士を探せ!!」
        男達は踵を返し走り出そうとして…… -- 2024-05-09 (木) 22:55:27
      • なにかにしこたま顔面を打ち付け、尻餅をついた。事態の飲み込めぬ男達の後ろから、心臓さえも凍りつくような声が降り注ぐ。
        「……逃がすと、思いますか?お前達(・・・)が誰を相手にしているか御存知ではないようですから……嫌という程、その身に教えて差し上げましょう」
        男達の悲鳴は路地裏に響き渡ることもなく、目に見えぬ箱の中に飲み込まれて消えた。
        -- 2024-05-09 (木) 23:00:25
      • 「殺しはしませんよ、ええ。お前達のような取るに足らぬ者でも、一応人の子らの法の庇護下にあるのですから」
        その晩、数人の縛り上げられた怪しい風体の男達が衛兵詰所前に転がされていたという。
        -- フラプティナ 2024-05-09 (木) 23:24:42
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    • (冬休み中なんであんなこと言っちゃったかなー!!と転げ回っていたとかいないとか) -- フラプティナ 2024-05-12 (日) 02:14:03
    • 良いんです?新年会……じゃなくて新年祭の後じゃなくて(自棄?自棄なの?と言外に問う目付きの侍女) -- 侍女 2024-05-12 (日) 19:22:13
      • (問い以上の事は無視して)ええ。少々無駄な時間を過ごしてしまいましたが、長期休暇ほどこの作業に向いた時間もないでしょう。
        此身の許に新年の挨拶に来る者など……居はしないでしょうし(人の子らに興味があるとか言いながら、拒んでいるのだから笑えぬ話だ、と自嘲しながらベッドに横たわる)
        -- フラプティナ 2024-05-12 (日) 19:26:05
      • (この主はさぁ……と思いながら)実際、うまくいくとは思えませんが。冬休みが終わりましたら……頑張って……なんか、どうにかしますよ、うん。
        (実際、起こせなければ次に相まみえるのは人の世が終わってから、かもしれない)……責任取れないんですけど?
        -- 侍女 2024-05-12 (日) 19:28:27
      • ……終わったらでは間に合わないのでは?(くつくつと笑って)……其方に責任はありませんよ。全て此身の……未熟さ故の事ですから。
        (あんなにも、心乱してしまうなんて。だが、あんなに眩しく思える程に楽しげに語っていた仲間の事を、無くても良かったなどと思って欲しくはなかった。それはあまりにも悲しい)
        ……ではまた。くれぐれも頼みましたよ?
        -- フラプティナ 2024-05-12 (日) 19:31:26
      • (この主はさぁ……(二度目)それを言えば良かったのに)……吐いた唾は飲めぬ、覆水盆に返らず……まあ言っても詮無いことですとも、ね。
        上手くいくことを祈ってますからね……じゃ、おやすみなさい、我が主(明かりを消し、部屋の外へ出る。後ろ手にドアを閉めると……俯き、その場に立ち尽くした)
        (対抗術式の出力を弱めてその分を解析に回すのだというが、それは元より流れの違う竜と人とを更に隔てる事になりはしないか?)
        (帰らぬつもりなのではないか?二度と、誰とも会いたく無いのか?)
        (侍従の自動人形に問うなど出来はしなかった)
        -- 侍女 2024-05-12 (日) 19:34:27
  • 正直気が重いけど、虎穴に入らずんば何とやらだ……覚悟を決めろベレグリエル(両方の頬を叩いて気合を入れて)ただいま、ブロディ フラプティナはいるかい -- ベレグリエル 2024-05-12 (日) 20:24:05
    • おかえりなさいませ、ベレグリエル様。やー、参りましたねー。冬季休暇中は来客があっても誰も通すな、と仰せつかったのですがー(物凄い棒読み)
      ……お客様、ではございませんものね(にこり。顔立ちは違えど表情の作り方は何処となく似ている)居られます……が残念ながら、お話できる状態ではございません。
      (等と言いながら、フラプティナが普段ごろごろしている部屋へ先導していく。もし仮に主が起きていたとしても、絶対に会わせるつもりの侍女である)
      ……現況をご報告致しますと、我が主は件の剣に正面切って相対しておられます。故に、恐らく外界からの干渉は難しいかと……本当に、冬休みの終わり際に起こせと言われて私も困っていましてですね……
      -- ブロディ 2024-05-12 (日) 21:10:33
      • 実は私も困ってるんだ ちょっとした行き違いというか、見解の相違みたいなものがあって……話せないのは特に困る いやそれよりも、そもそもの話…
        どういうこと? 手伝うって言っていたのに(あまりにも頼りない師匠に見切りをつけられて、一人でどうにかする気になった…という可能性に思い至る)
        とにかく状況を確認しようか わかるかぎりのことを教えてくれるかい(こつん、と杖を突いて侍女くんの案内に任せる) -- ベレグリエル 2024-05-12 (日) 21:21:12
      • それは直接ご本人から……確認できない……っ(このぉ、と唸りながらノックもなしにドアを開けた。普段竜が猫を抱えてごろごろしているベッドに、しかし今はただ静かに横たわっている)
        (その姿は剣を胸に受け、死んだようにも見える。だが、暫く注視すればその胸が長い周期で上下しているのに気が付くだろう)
        ええと、ご存知かもしれませんが『時の流れから隔絶させる』っていうのは要するに、時間の流れを極端に遅らせるって方法みたいなんですね。
        それを普段は自分が加速することで相殺している、と。ただ、人間サイズに畳んであっても、竜ほど存在の大きな物を常時加速させるというのはとんでもなく魔力を使うそうで。
        その加速の度合いを下げて、呪術の解析に魔力と意識を集中させようって事みたいです。
        ……正直、こうやって休んでおられる姿を見るの初めてなんですよ。付き合い結構長いんですけど。ずっと起きて、なにかしてるんです。止まったら死ぬみたいな……(だからこれでも良いのかな、と少し思ったりもするのだが)
        時に私、主に影響されて本読むようになったんですけど……大した本じゃなくてお伽噺とか。それで、ほら……眠り姫を起こすなら……とか一瞬考えたんですけどまあそんな都合のいい話無いですよね……
        あ。一個……あー…うーん、でもどうかなぁ……起きた時、滅茶苦茶怒られそうだしなぁ……(等と言っているが怒られることなど屁でもないらしく、聞きたい?聞きたい?とばかりにちらちらベレグリエルの様子を伺っている)
        -- ブロディ 2024-05-12 (日) 21:36:45
      • かれこれ3か月も経ったことだし、最近はもう慣れてきたと思ってたんだけど……(人型の竜は容姿端麗、常人離れした姿が今は深い眠りに落ちている)
        (おとぎ話の眠り姫もきっと服を着ていたと思う いやもしかすると、彼女らも同じように生まれたまま?の姿で寝転がっていたのかもしれない)……ごめん、ブロディくん
        話が半分も頭に入ってこない…(頭を抱えた)つまり時間が………遅くなる魔法で、相対的には…加速して帳尻を………(頑張って集中して、理解に努めている)
        でもそれって、効果が切れるのを待つってこと? あの剣に積まれた魔術資源がどれくらいかにもよるね 式典を三日遅らせれば十分だったのか、それとも300年は封印したかったか
        (後者の場合はみすみす罠にかかるようなものでもあって、現実的とはとても思えず)何だい奥歯にものが挟まったような物言いをして
        言いたいことがあるなら言ってしまえばいいさ 減るものでもなし(フラプティナの傍らに立って、剣に手を伸ばす ためらいなく柄を握り込み、力を込めて強く引く) -- ベレグリエル 2024-05-12 (日) 21:53:42
      • 我が主との会話では双方、話を圧縮しがちでして……一気呵成に過ぎました、申し訳ございません。
        ああいえ、そうではなく。分かりやすく言えば呪術を完全に乗っ取る心算で……そうした上で完全に無害なものとするのだとか。って……!(言い淀んでいた事が今当に行われんとしていた!)
        私が言いたかったのはまさにそれで!その剣の呪術の対象にベレグリエル様が含まれているはずですので、そうして触れればイケるんじゃないかと思ったのですが……!こうなると最早この声が届くか……
        (雑な対象判定は、しかし確実に、剣を抜こうとしたベレグリエルを捕らえ、その呪わしき時の牢獄へと引きずり込んでいく)
        (飲み込まれた者は限りなく遅く、停滞した時間の流れへ。周囲の者は相対的に加速していく……)
        -- ブロディ 2024-05-12 (日) 22:05:46
      • ……おや。誰か来た……今宵は千客万来だ……(次にベレグリエルが目?を開くとそこは真っ白な空間であった) -- ??? 2024-05-12 (日) 22:06:42
      • (何はともあれ、物理的に引き剥がしてしまえばそれまでのこと これ以上彼女が抱え続ける必要もなくなるはずと考えた)
        (ウィルのことを忘れている今なら関係者にカウントされない可能性、というのを考慮してみたものの、元々そんなに精密なつくりをしているものでもなく)
        (ブロディくんの声が急激に引き延ばされて意味をなさない一定の音域へと収斂していく そして世界は静止した)
        (立ち入ってしまった以上、どうすればよかったのかと論じてみても詮無きことだ)うん? フラプティナの他に先客がいたのかい -- ベレグリエル 2024-05-12 (日) 22:14:33
      • やあやあ、今晩は。人の子のお嬢さん……よく来たね(その姿はまるでフラプティナの鏡写し。緑の視線が向かって左からベレグリエルの姿を射抜く)
        ここはそうだな……精神と時の……狭間、とかそんな感じにしておこうか。剣の中の魔術空間、みたいなものだよ。そして僕はそうだな……やはりここは時の神とでもしておこうか、分かりやすいし。
        それで、君の探しものはあそこ(指差す先には剣に触れる前に見た、生まれたままの姿のフラプティナが浮かんでいる)
        //*座りよいよう入れ替えました
        -- ??? 2024-05-12 (日) 22:11:03
      • 精神と時の……部屋みたいな空間(せっかくの配慮を台無しにした)自分で神を名乗るやつには碌なのがいない それにお嬢さんという歳でもないよ
        (指示された方を見やる)夢の中で眠りこけるだなんて器用な真似をしてくれる お察しの通り、弟子を連れ戻しに来たんだけど…… -- ベレグリエル 2024-05-12 (日) 22:18:57
      • (ふふん、とどこか楽しそうに笑って)僕からしたら大抵がお坊ちゃんお嬢ちゃんさ……神でさえも、ね。
        ただ、君たちの話題に上っていたからそう名乗るのが通り良いと、そう思っただけさ。実の所名前なんかはどうでもいいんだ、特に僕にとっては。
        この姿だって虚空とは話しづらかろうと用意したんだけど……まあいいや。で。君が来る前にもそういう話をしていたんだけれど……結論から言おうか。
        その子、僕が連れて行こうと思うんだ……竜が、人の時代の中を生きていくのは可哀想だと思わないかい?ちなみに既に本竜にはフラレてしまったけれど(HAHAHA、と軽い笑い)
        -- ??? 2024-05-12 (日) 22:26:44
      • また随分と大きく出たな……私だって神々の時代から生きてきた身だ 浮かれた自惚れ屋にはそれなりにお目にかかってきた その末路も含めてね
        語られざる諸神の一柱が、今は無銘の剣に詰め込まれてびっくり箱のばね仕掛けに甘んじている あまりの落ちぶれように掛ける言葉も見つからない……
        それで、口説いて袖にされたから中身だけでも攫ってしまおうって? 馬鹿馬鹿しい、君は恥ってものを知らないのか
        フラプティナは私よりずっと齢がいってる 世の中こんなもんかって見切りをつけて惰眠を貪っていたって不思議はないさ
        なのにこの子は勉強に来た 50年や100年も生きられない人の世を敬い、学びの機会を求めたんだ それがどれほど尊いことか、君には一生わからない
        この子が自分で選んだ道だ 台無しにされていい訳がない 一体どういう了見だ……(声のトーンが下がって、杖を構える) -- ベレグリエル 2024-05-12 (日) 22:48:19
      • オイオイオイ。良く識らない、分からないモノによく刃を向けられるね?敵を知り己を知ればなんとやら……って、誰かが言ってたけど(杖を向けられようが怯む様子もなく、そしてせわしなく。へらへらふらふらしている)
        ……まあ、知る由も無き事を知らぬは道理。なら教えてあげるのが優しさとかいうやつだ、ね?(フラプティナと同じ顔で、まるで違う笑みを浮かべる)
        どこからが良いかな……まず最初に引っ掛かった所からにしようか。僕は別にここにいるわけじゃない。なんていうかな、その子が作業用に作った空間に小指の先をちょんと突っ込んでいるようなものだね。
        剣の呪術とやらの読み取りが進んで、漸く僕の力の欠片に触れられたから、こうして会いに来た。
        ……ずっと待っていたんだよ。神を通して人の子に貸した僕の力の欠片を通して、僕に触れる者が現れるのを……僕の求める半身を。
        僕に君の言う尊さが分からぬように、君に僕の孤独を理解出来るとは思わない。半身だというのにその子も理解出来なかったのは悲しかったけどね。
        -- ??? 2024-05-12 (日) 23:13:00
      • のぞき見とは趣味が悪い お生憎さま 兵は神速を尊ぶ、というのもあってね 何ごとも状況判断次第だ いつ何時にも通用する金科玉条なんてそうあるものじゃない……
        (解析は首尾よく進み、進んだからこそその裏にある力の源が接触してきたという次第らしい 話自体は筋が通っている様にも聞こえる)
        どこの馬の骨とも知れない策謀家に道具のように使われて、はい何なりとって手を貸したんだろ こちらの事情なんかほっといて、お仲間とよろしくやっていればよかったのに
        いくら暇で暇で、寂しくてたまらないからって……人攫いに手を染めていい道理があるもんか(喋りたいなら喋らせておけばいい、と割り切って問い返す)半身とは? -- ベレグリエル 2024-05-12 (日) 23:27:46
      • 然り然り。柔軟さは人の子らの良い所だ、好きだよ……まあ僕がどう思おうがどうでも良いのだけど(どうでも良いのはベレグリエルではなく自分だ、というような語調だ)
        あはははは、逆だよ、逆逆。こうなることを見越して、欠片を貸したに過ぎないんだ。
        人の子らの無茶振りに無い頭を千切れんばかりにぶん回した結果、時間を操作するなんてイカれた発想から僕に至った神へのご褒美でもあるけどね。
        人の子らの、神の定めた道理など僕の知ったことではないよ?そう、半身だよ、お嬢さん。時が流れ始めたのはいつだと思う?勿論、神が生まれた時ではない……世界が生まれた時だ。
        僕は、母アリウスが世界を望んだ時、最初にあった無、混沌、そんな物から掬い上げた一欠片だ。時とは流れ続け、誰にも見えず、触れ得ざるモノ。
        僕が“流れ続けるモノ”であるよう、そこから“永遠に在り続けるモノ”を切り離した。そうして生まれた僕の半身が……その子なんだよ。
        -- ??? 2024-05-12 (日) 23:42:56
      • たまたま利害の一致を見たまでのこと 興味本位で手を貸した、と……(トリックスターみたいな物言いを一言二言でまとめればそんなところだ)
        原初の時は日の廻り、潮の満ち引き……星々の海、そこに私たちは「時刻」を刻んだ 目覚めてから寝床につくまで、作付をしてから収穫するまで……
        時刻と時間は同義になり、こと人の世においては時刻が生活の全てを支配した 言うなれば時間が君で、時刻がフラプティナ……といったところかな
        (話が抽象的に過ぎて神学論争でも繰り広げているような気分だった 外交官時代とはまったく質の異なる思考への負荷に困惑を残しつつも)
        人の血縁関係に言い換えるなら、双子の姉ともいえる それで、連れて行こうって……一体どこに? あいにくだけど、この子はまだ勉強中なんだよ
        師匠としては承服しかねる でも君がどうしようもなく寂しがりなのは理解した それでひとつ提案だけど、君がこっちに来るのはダメなのかい? -- ベレグリエル 2024-05-13 (月) 00:05:52
      • ふふ、うん。君は頭が良い……人との関わりがその子を変えた事さえも、理解している。
        どこへ連れて行くのか?僕と一緒になるんだよ。一つ所に留まらず、永遠に流れ続けるんだ。世界をずっと巡り続けて、いつか時を識る者の居なくなるまで……
        ああ、うん、ふふふふ……嬉しいな、嬉しいよ。君はとても優しい、ね。そんな風に言って貰えるとは思ってもみなかったよ……(笑顔はまるで違うのに、寂しがる顔はとても似ている)
        ……でも、そうはいかないんだ、残念ながら。時は歩みを止める事を許されない。こうしている事自体、結構危ない綱渡りをしているんだ……一部をここに置いていられるのだって、その子との縁があればこそだよ。
        誰が咎める訳でもないけど……何もかもが止まってしまったら、勉強どころの騒ぎではないだろう?(最初から連れて行くことさえ無理な事は承知していた、とそんな風に言う)
        -- ??? 2024-05-13 (月) 00:21:15
      • ひとつになったら、それこそ元の木阿弥じゃないか 話し相手がいなくなって、私との縁も切れることになる 今度は完全な手詰まりだ 挽回のしようも無くなる
        フラプティナも論外だって言ったんだろ 私もそう思ってる それにね、ええと……君を何と呼んだものかわからないけど、私のことはベレグリエルと呼んでほしい
        (強硬手段に訴える気ならとっくにそうしていたはずだ 半ば警戒を解き、杖を下ろして)仕事を止めろなんて言わないさ ただ、私が前にしていた仕事は……
        白と黒の間に立って、いい塩梅の灰色を納得させる役回りだった 一つ目の疑問は、どうしてフラプティナが暢気に学園生活を送れていたのか
        二つ目は、小指の先でも出てくればいいのにってことだよ こっち側に送り込むことくらい造作もないことじゃないか この子と私が保証人になれるだろうし
        できない理由を考えるより、どうしたら世界を騙せるか悪知恵を練る方が建設的だ いいからおいでってば、お姉ちゃんなんだろ(近づき、手を取り、力強く引こうとする) -- ベレグリエル 2024-05-13 (月) 01:08:34
      • あ、いや、一つになる訳ではないよ。そこは僕の言い回しが悪かった……僕だってそれは望んでいないよ。
        名を呼ぶことは……保留にさせてもらうね、僕のも、君のも。本来竜が名乗るのは闘争の時だ……僕にその意志が無い事を、示す他の手段を知らないんだ(しかしどこかで見た様に、空の両手を上げて見せる)
        (それはさぞ骨の折れる仕事だった事だろう、と思いながら)……その子はね、流れ続ける、続けなければならない僕とは違って、竜と共に在って、竜として育ち、竜の振る舞いを学んだから。
        永劫不滅の存在でありながら、変わることを恐れなかったから。流れ続けなければどうなってしまうのかを恐れ、変われぬ僕と違って、ね(変わり続けるはずの僕が、おかしな話だよ、と笑う)
        人の子らの法としてはそれで通るのだろうけど……世界を騙すとか、随分だいそれた、悪い事を言うもんだね?(くつくつと笑う姿は先程までの軽薄さとは違った物で)
        (仮初の形に触れるとは、なんと豪胆な振る舞いだろう。妹が好きになってしまうのも無理からぬ事だ……と考えて既に影響が出始めているのを感じる。姉妹の概念など、本来当たらぬ存在なのだから)
        (全てが幻のような空間で手を引こうとする力よりも尚、その温かさに強く惹かれる)……揺れるような心なんて、疾うの昔に無くなった物と思っていたのに。
        ねえ……君は、大層な竜を二竜(ふたり)も抱えて平気なの?いくらなんでも、重いんじゃない?
        -- ??? 2024-05-13 (月) 01:32:46
      • 正直、君たちの事情なんてものは千分の一も理解できてる気がしない 使命も、責務も、覚悟も、矜持も、意義も、運命も理解が遠く及ばないところだ
        私もね、いつまでも変わらないものがあるって信じてたんだ ある時私は運命に出会って、世界を巡る冒険の旅に出た 彼らと過ごした時間の全ては永遠の輝きだと信じた
        けど、諸事情があって手放してしまったんだ 永遠に変わらないものが変わってしまった……私の手を離れて、今はある若い竜の子に預けてる
        何よりも大切なものを失ったけど、あながち悪いことばかりでもなかった 自分を見つめ直す時間ができて、自由というのがどういうものか思い出せたんだ
        いつまでも旅を続けて、よりよい明日にたどり着くために……大切な友達の名を利用した 「彼ならこうする」って言い訳に使い続けたんだ
        でも、その記憶がすっぽり抜け落ちてみると…どれも自分の意志でしたことだった 虚像が消えて、初心を取り戻せたんだよ(すっきりとした顔で笑い)
        私たちにとっての「絶対」なんてそんなものだ 一番大切には違いないけど、無くても別に大丈夫 私の本質は変わらない訳でさ
        この世に絶対なんてものはない 永遠に変わらないものもないし、誰もが移ろい変わり続ける…あ、なんだ触れるじゃないか(しっかりと握り直して、もう一方の手も引く)
        何はともあれやってみろ、だ 理屈は後からついてくる 私の「知ってた」ウィルなら、今ごろ君たち二人を小脇に抱えて出口を探していただろうけど……
        同じようにはできっこないから、私は私のやり方で行く 君、今日から私の弟子になれ 込み入った事情のひとつやふたつ、誰でも抱えているものさ -- ベレグリエル 2024-05-13 (月) 02:20:25
      • (執着を抱いた。興味を持った。それはなにかに囚われる事。流れ行く者であり続ける事など疾うに失敗していた……生まれたあの時からずっと。それでも世界は回り続ける。美しく、儚く)
        そっか……ベレグリエルは偉いね。大事なことに気が付いたんだ……ってうゎ(感嘆から思わず名を呼んでしまった。と思っている内に両の手が引っ張られ──)
        (立っている訳でもないのに蹌踉めいた。そのまま胸の中に飛び込みそうな勢いで)
        (流れ流れて世界の隅々に遍く広がりきった自分の存在など、希薄な物だと思っていた。誰にも見えず、触れられず、名を忘れ去られ幾星霜)
        ん。じゃあ、さ。師匠。早速無茶振り良いかな?(いたずらっぽくにやり。姉という自認が生まれはしたが、その振る舞いは子供のようで)
        僕に名前を頂戴。その子……フラプティナと同じように、人の子らの付けた名を僕が受け入れればきっと……変われると思うから。
        あ、ちなみに参考までにだけどフラプティナ、前はディアって名乗ってたよ。オブシディアンのディア。
        -- ??? 2024-05-13 (月) 02:49:42
      • 理解の及ばぬ神秘、超然たる概念……捉えどころのないものを定義する 姿を想い、名を贈る 昔から行われてきたことだ これも人づきあいの知恵かもしれないね
        (それは本来であれば交わり得ぬ存在と交わるための方便だ 次元を落とし、理解可能な範疇までスケールを縮めて共に歩める存在とする)”名づけ”の魔術……
        その前に、ちょっと(よろめく身体を受け止める 背丈のある分の運動エネルギーが乗っているのを踏みとどまって)さっきは言いすぎた 後悔してる
        フラプティナの一番綺麗なところを嘲られたみたいで、頭に血がのぼってしまって……師匠として、以前に個人の感情で先走ってしまった
        こんなだからあの子にも失望されるんだ……君の事情も知らないで、ごめんね 悪かったと思ってる(背中に腕を回して、慰めるようにさすった)
        それで、名前………あの子が黒なら、対をなす君に相応しい名前にしよう(背中を撫でさすりながら頭を捻って、やがて決心と共に口を開く)
        クロマ(chroma)”―――万象の彩を意味する言葉だ 色の鮮やかさとか、色彩そのものを示すこともある 色彩というのは、色と色の組み合わせだ
        一つの色では現れ得ない明暗、対比、コントラスト……二つが出会えば調和が生まれる 君が生み出してきたものだ いいお姉ちゃんになるんだよ、クロマ -- ベレグリエル 2024-05-13 (月) 22:57:28
      • うん……名を知る、名を付ける……それらは理解の初めの一歩。竜も人の子も変わりない(受け止める腕に、どこか安堵を覚えた)
        (会話の為の幻影だったはずが、今や完全に質量を持った存在となっている……魔術的な空間とは言え、摩訶不思議な現象と言えよう)
        え?ああ、良いよ……気にしてない。こんなに怒ってくれる人がいるんだ、って羨ましく思ったけど(本当に失望したわけじゃないんだよ、と教えたくなるがそれはきっと二人の為にならないのだと思う)
        (背を擦られるの初めてだが、その感触は不思議と懐かしい気がして)
        (もし竜の原初の形が人のそれと同じだったならば、きっとこうすることもあっただろう。そして今こうして名を受け、新しい自分が生まれるのだと表現するならば)
        (もう一人の母と言っても過言ではないのかも知れない。偉大なる慈母アリウスには悪いけど)クロマ……万象の彩、か。
        良いね……とても気に入った、有難う(与えられた名を自身に銘することで、今ひとつふわりとしていた像がしっかりと形を強めた)
        ……じゃあ、そろそろヤキモチ妬かれそうだし、本題に入ろっか(ふっと微笑み、そっと体を離す。拒絶や離別ではなく、ただただ言葉の通りで)
        -- クロマ 2024-05-13 (月) 23:28:09
      • 気に入ってくれてよかった 人の名前を考えるなんて滅多にないことだし、責任重大だもの すごくドキドキしてたんだ(ほっとした様子ではにかむ)
        え、まだ始まってさえいなかったの……君の事情も知れたことだし、そろそろフラプティナが起きてきて帰り支度をする頃かなって思ってたんだけど
        (人より長い人生を振り返ってみてもそうそう何度もある訳がない大一番を乗り越えたような気でいた矢先の出来事であった)本当の問題はまだ別にあったのか
        君を頼りにしても構わないなら、聞かせてくれるかい 私の手に余りそうなことでも……どうにか手立てを考えてみるから -- ベレグリエル 2024-05-13 (月) 23:50:41
      • あはは。いや、そう大袈裟な話じゃないんだよ?でも君達にとってはとても大事な話だ。ここから戻ったらきっとあの赤い子……ブロディ?が大騒ぎだろうからさ、今なら落ち着いて話せて色々スムーズなんじゃないかなって。
        僕はあっちで店じまいしておくから、ちゃんと話しておいで……と言ってもまあ、同じ話は繰り返さなくて多分大丈夫だから、大事なとこだけね(ひらひらと手を振りながら遠ざかっていく。精神的な空間で妙な話であるが)
        -- クロマ 2024-05-14 (火) 00:00:14
      • (ベレグリエルがフラプティナの方へ目を向けると、とてもなんとも言い難い、気まずそうな、申し訳無さそうな表情をしているのが見えるだろう) -- フラプティナ 2024-05-14 (火) 00:01:30
      • 今日一日でここ百年分くらいは驚いたから、何が出たって驚かないぞ…ってフラプティナ、起きてたんだ!?(さっそくびっくりした)
        こっちもこっちで大事な話をしていたし、起きてまーす!なんて言える雰囲気じゃなかったか……とにかく、目が覚めたならそれでいい 無事でよかった、フラプティナ
        どこから聞いてたかわからないけど、クロマが言ってたのはこないだのことかな 私は何かを諦めた訳じゃない それを君に知ってほしかったんだ
        ウィルがいなくなっても前に進み続けるために、何もかもを彼に被せた 彼、本当に無茶苦茶なやつだったみたいで……実際何でもしたんだろうけど
        忘れて分かったことがある(杖をついて、一歩ずつ歩み寄っていく)彼が亡くなった後、いつも必死にしてきたことは…私が、私のために、私の意志でしたことだ
        旅のはじまりには彼がいた 歩き出すきっかけをくれて、旅の仲間として愉快な思い出がたくさんできた その事実は決して変わらない
        でもね、フラプティナ この道行きは私の旅だ 彼の歩みを見習いながら、自分の足で歩いてきた 今度のことで、はじまりの気持ちを思い出せたんだ
        とはいえ頭も混乱していたし、心配をかけてしまったことに変わりはない訳で……頼りない師匠でごめんね、フラプティナ そのことだけは謝りたかった -- ベレグリエル 2024-05-14 (火) 00:20:55
      • (こくり、こくりと言葉の一つ一つを己の胸に染み込ませるように頷きながら話を聞いた)
        (想いの行き違いはよくある事。昔から、多くの者が数え切れぬほどそうした経験を重ねてきた。些細なものから大きなものまで、時に世を大きく乱しもしたが……大抵の場合、更に言葉を重ねる事で理解を深め、乗り越えた)
        此身こそ……ごめんなさい。其方を傷つけるようなことを、言ってしまいました。あの祭の夜、楽しげに輝かしい想い出を語っていらしたのに……
        それを、無くても良かったのかも知れないと仰るのがとても……とても、悲しかったのです。
        そして今となっては全くの早とちりと分かりましたが、其方はそれを諦めてしまったのだと……そう感じてしまって。
        芯を失った樹は枯れるばかりと申しましたが……其方はそうではないと、分かりました。芯は変わらずに其処に在って、此度その姿をありのままに捉えられるようになったのですね。
        ……此身は、其方を見限るようなことを言いましたが……それは誤りでした。其方は依然変わりなく尊敬に値する者と、仰ぐべき師であると……そう思います。
        虫の良い話と思われるかも知れません。ですが……今一度、其方を慕っても……良いでしょうか……?(いつもの堂々たる態度は鳴りを潜め、実にしおらしい)
        -- フラプティナ 2024-05-14 (火) 00:52:01
      • ああ………ええと、この流れで言いづらいんだけど…無くてもいい、って言ってきちゃった 彼の記憶を持っていった子がね、今生きるか死ぬかの瀬戸際で苦しんでるんだ
        北の勇者と旅の仲間たちが紡いだ希望が、私たちの物語があの子の生きる力になるならそれでいい 死後400年も経ってから竜を救ってしまうなんて彼らしいじゃないか
        だから、本当に…少しも惜しくはないんだよ、フラプティナ もちろん、必要が無くなったら返してほしいし、あの子なら、きっと粗末に扱うことはないと見込んでのことだ
        やる気のないエルフの話なんかしたから、心配してくれたんだね 私を想って言ったことだってわかってるし……君もわかってくれたならそれでいい
        ひとつ付け加えるなら…やる気のないエルフは、旅の終わりにたどり着いた人たちだ エルフだって人間だから、いつの日にかは死んでしまう
        もし幸運にも、長い長い道の歩みを……旅の続きを託せる誰かを見つけられたなら、そのエルフは心穏やかに生命の終わりを迎えられる 決して悪いことじゃないんだよ
        いつかは私も、そうなるかもしれない そんな幸せな終わりを迎えられたらいいとも思ってる 教師の誘いに乗ってみたのも……実は少しだけ、そういう気持ちがあったんだ
        君たちを立派に育てて、旅の仲間(パーティ)に迎える計画だ ウィルがこのゼイムという国……世界最大の旅の仲間(パーティ)を遺したように、私は素敵な弟子たちをこの世界に遺したいと思ってる
        まだまだ先の話だけどね(笑って杖にもたれる)このことは君にも知っておいてもらいたかった やっぱりダメな師匠だって思ったなら申し訳なく思うけど……
        構わないとも、君さえよければ 許しなんて本当はいらないけど、許されたいなら許してあげる 今後ともよろしくね、フラプティナ -- ベレグリエル 2024-05-14 (火) 01:16:39
      • (ふふふ、となにか安心したような、そして嬉しそうに笑って)……それはなんとも……かの勇者らしく、そして其方らしく思います。そういう事であれば、此身は悲しくはありません。
        (なんと竜の多い旅の仲間(パーティ)だろうか。想像するだけで思わず楽しくなってしまいそうだ)ふふっ……いいえ。決してダメだなどと思いませんよ……喜んで、許されましょう(妙な言い回しだと再び笑って)
        ええ、今後とも……末永く。其方が弟子達の幸福を願うように……此身もまた、其方の幸福を願い、力の限り助勢致しましょう。
        (ベレグリエルの背後で「終わったー?じゃ帰るよー」と軽い調子のクロマ。段々と精神と時のなんとかが揺らぎ始める)
        -- フラプティナ 2024-05-14 (火) 01:32:50
      • そういえばこれ、外ってどうなってるんだろう……私が剣を掴んだまま卒倒するか何かして、かと思えばいきなり目を覚ましてクロマがにゅっと飛び出てくる…?
        ブロディくんもさぞかし度肝を抜かれることだろうね ちょっと気の毒かもだけど、何だか楽しみになってきた それじゃ、一件落着ということで……
        行こうか、フラプティナ(杖をついて、開いている方の手を差し出した)クロマくんもおいで 帰る時にはみんな一緒だ -- ベレグリエル 2024-05-14 (火) 01:46:19
      • ふふふ、どうなるのでしょうね?(そう言えばブロディは言いつけの何もかもを守っていないのだが、全く怒る気にはなれなかった)
        ええ、では(差し出されたベルグリエルの手を……態々指を絡めて恋人握りにして)
        (埋まったベルグリエルの手の代わりと言うように、永く離れ離れだった半身へと手を伸ばす)
        -- フラプティナ 2024-05-14 (火) 01:51:23
      • あはは、やーっぱりヤキモチ焼いてる。僕も妬けちゃうなー?(きゅ、と初めて握る懐かしい温もりをしっかりと確かめて)
        (三人で、光の中へと歩みだす)
        -- クロマ 2024-05-14 (火) 01:52:35
      • (主達の朝食兼、新年祭の雰囲気だけでも味わって貰おうと色々買って戻ってきたら……)
        なんか主が増えてる!!!1!!!1!!!
        (因みにベルグリエルは剣に触れて倒れる前にキャッチしてベッドへ寝かせておいたそうな)
        -- ブロディ 2024-05-14 (火) 01:54:18
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  • そういえば……ねえフラプティナ、アレってどうなったの?(胸の下に杖を当てて見せる つい先日までココに刺さっていたアレのことを言っているらしい) -- ベレグリエル 2024-05-19 (日) 22:43:48
    • ああ、結局あの後、説明差し上げる機会がありませんでしたね……(思いっきり巻き込んであのようなことになりましたのに、と申し訳無さそうに)
      結論から申しますと無力化に成功して、現在は此身の預かりとなっています。ゆくゆくは当代の皇帝にお返しすることになりますが……
      ただそうするのでは勿体無い、ということで新たに付呪を施すこととなりまして(「竜のマナが随分と染み込んでいるから絶好の土台なんだよ」とはクロマの言)
      -- フラプティナ 2024-05-19 (日) 23:00:44
      • いや、私の方こそ気が付かなくてごめんね もし扱いに困ってるなら、返しに行ったらいいんじゃないかって思ってて…どうやら同じ考えだったみたいだね
        実は先の宰相に手紙を書いて、簡単なことの次第を伝えてあるんだ 家に伝わる記録に当たってもらって、たしかに遺失物扱いになってることもわかった
        鳴り物入りでお披露目するはずだった宝剣が行方知れずになってしまって、内々に処理するのに随分苦労したってさ 新しい付呪……いいね、君たちからの贈り物かい -- ベレグリエル 2024-05-19 (日) 23:12:12
      • お心遣い、大変嬉しく存じます(言葉の通り、嬉しそうな笑顔を見せる。帝国内での顛末にはちょっぴり苦笑いもしたが)
        はい。実は先日はその……少々舞い上がってしまって、今ひとつの目的がすっかり頭から抜けてしまっていたのですが(舞踏会でのここへ来た理由についての話だ)
        400年余りの間に魔術理論がどれ程発達したかを見たい、というのもありまして。学園で学んだことを活かすのに絶好の機会と考えました。
        無論それはあくまで序の話。剣に罪はありません……善き力として正しい姿となれたならば、之を拵えた鍛冶師も浮かばれましょう
        -- フラプティナ 2024-05-19 (日) 23:28:30
      • 君たちにはとんだ置き土産になってしまったけど、たしかに見掛け倒しの飾りとして仕舞われるには惜しい品だ 護国の宝剣、本来はどういう設計だったのかわからないけど……
        ちょうどいい課題になるかもしれないね そういうことなら、私は手伝わないことにする 手出しするのは簡単だけど…あえて君たちだけでがんばってみるといい
        完成の暁には、ちょっとしたセレモニーをやろう アリウスの子供たちが二人そろってウィルからの預かりものを返しにくるなんて、歴史に残る大事件だ
        そちらの手配は任せてほしい めでたく剣を手放せたなら、その時が本当の一件落着だ 今までずっと、よくがんばったねフラプティナ -- ベレグリエル 2024-05-19 (日) 23:57:15
      • 本来……というのが計画を立ち上げる為に吹いた法螺に当て嵌まるのであれば、帝都か帝国全域かを覆い尽くすような防護結界という事になりますが……(竜からしても現実的ではないように思える)
        ええ、元よりそのつもりでありました……もし熱心に助力を申し出られましたら揺らいでいたかも知れませんが(くすり、と笑い)
        し、少々大袈裟にも思えますが……経緯を考えれば或いは妥当、なのでしょうか……(労う言葉に涼やかな顔立ちが、思わずふにゃりと緩む)いえ、その……
        せっかく助勢を頂きましたのに、十全に活かしきれず……ですが謝るよりも、感謝を示しましょう。ベレグリエルの助けがあってこそ、この結果を得られました……有難う御座います。
        (「そうそう、僕なんかここに居なかったかも、だからね。僕からも、心からの感謝を……有難うベレグリエル」いつの間にやら二人で両側から挟むようにして、普段よりも心做しか甘さ優しさ三割増位の声色で)
        -- フラプティナ 2024-05-20 (月) 00:14:50
      • そうそう、こないだの一件もね、ウィルの記憶が戻ったんだ 弟子たちが力を合わせて、竜の親子を悩ませるモノの退治をやってのけた 私はただ見届けただけだ
        人は経験によって育っていく より良い経験はより良い成長につながるといっていいと思う 君たちが成長の機会を得られるように努めるのも師匠の役目だ
        フラプティナもクロマも神様なんだろ かわいいおへそを見慣れてる身からすると全然そんな感じがしないけど、さておき慶事には違いないとも
        それにね、みんなやたらと竜が好きで、名のある竜が関わると舞い上がっちゃうんだ ウィルにも同じ血が流れていたわけで……
        ふふっ、くすぐったいじゃないか(むずむずとして、耳の先がほんのり赤くなる)はいはい、どういたしまして 二人が元気でいてくれるなら言うことなしだ
        そうだ…機会があったらブロディくんの事情も聞いてみたいかな(また今度ね、と付け加えてお手上げのポーズを 間をすり抜けて仕事に戻っていった) -- ベレグリエル 2024-05-20 (月) 00:46:53
      • それは重畳ですね……(クマの戻りかけた目元を見ればそんな気はしていたが、思った以上に上手く事が運んだようだ。竜が絡むこともあり我が事のように喜ぶ)
        子は親が見守りますが、大人となってからのそうした存在はとても得難い物と心得ております……ですから、ベレグリエルは此身のような竜にとっても有難いのです……
        (神々のように信仰を集めているとは思わないが、畏怖という意味では当てはまらぬこともないだろう。人の子らを好む竜としては、もっと親しみを持って欲しいものだが)
        (ベレグリエルの言の通りであれば、それもある意味では充分なのかも知れない……いやどうかなあ、もっと親しくなりたいと思うのだけれども、特に眼の前のこの人物とは)
        それは、其方もですよ?またぞろ寝不足のようではありますが……ええ、あの子も中々面白い経歴のようですから(ええ、また、と笑って答え)
        (「ンー、もっとあまあまとろとろ目指さないと駄目かな?」などと冗談めいた会話をしつつ見送った)
        -- フラプティナ 2024-05-20 (月) 01:02:27
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  • 夢を見ていた。緋色の竜が漆黒の夜空を切り裂いて飛翔する夢。 -- 2024-05-21 (火) 00:41:31
    • 嗚呼、否、違う。緋色のそれは確かに竜と呼ばれる生き物であったが、同時に■■■■■であった。
      漆黒の夜空と見たそれも実の所は■■であり、つまり目にしているのは■■を駆ける■■■■■の群れなのだ。
      その群れは無数に飛び交う閃光の中を、大魚が身を捩り波を切るように、一点を目指していた。
      -- 2024-05-21 (火) 00:46:02
      • 白亜の巨竜。対比する者のない■■空間で尚巨大に見えるそれは、自身の姿を小さくしたような、無数の竜に守られている。
        月に照らされた雨粒のように走る閃光は、その白い子竜から放たれた物である。緋色の竜達は時にそれを躱し、時に自身の吐くブレスで相殺し、時に身を焼かれ無惨に散った。
        -- 2024-05-21 (火) 00:50:28
      • そしてそれを見る自身もまた、緋色の竜の背にある■■■■■■に居ることに気づいた。
        胸を、何時死んでもおかしくない恐怖と、■■■■■■■■■を楽しむかのような高揚感が同時に満たしていた。
        緋色の竜は次第に数を減らしたが、それ以上に白の子竜は減っている。何体かの緋竜が巨竜表層へとたどり着き、程なく自分の乗る竜もそれに続いた。
        -- 2024-05-21 (火) 00:56:08
      • 遠目に鱗のように見えた表層は、近付いてみれば何らかの都市構造のようでもあり、その隙間を縫って飛翔する光景は昔見た■■■■■■■のようだ。
        敵味方の数を更に減らしながら、ついに目的の侵入経路が見つかると、緋色の影は次々と飛び込んでいった。■-■■■■よろしく中枢を目指すらしい。
        -- 2024-05-21 (火) 01:04:03
      • 薄暗いトンネルの中を、幾つかの岐路を経る内に、自分以外の敵味方全ての影を認める事は出来なくなっていた。
        最早、この使命を果たすことの出来るのは自分と……この緋色の竜だけだ。
        -- 2024-05-21 (火) 01:10:29
      • やがて辿り着いたのは広い空間。その中心に巨竜を小型化したような真っ白な竜が浮かんでいる。
        直観的にこれが巨竜の核、真の姿なのだと理解する。同時に自身の口が開いてなにか言葉を紡ぎ出すが、聞き取れない。それに白竜が答えて思念で何かを語りかけてきたが、やはり理解が出来なかった。
        理解出来ない、というのが意味なのか言葉その物なのか分からないまま、言葉と思念の応酬が続く。
        不意に遮るように別の思念が割り込む。『これ以上は無駄だ』とでも言ったのは何となく分かる。暫しの沈黙の後、緋竜と白竜の交戦が始まったからだ。
        -- 2024-05-21 (火) 01:18:39
      • 緋と白の色彩は目まぐるしく入れ替わりながら、今度は光線(ブレス)の応酬を吐き交わす。
        双方決定打のないまま、永遠にこの時が続くかと思われたが……なにかの合図を出す緋の思念に、自分の口元が不敵に歪む。
        次の瞬間、やおら目の前が真っ白に染まったかと思うと……
        -- 2024-05-21 (火) 01:25:52
      • (眩しさに瞼を開く)……朝ですね。や、日の出が早くなってきたとはいえ、太陽で目が覚めるのは流石に……!
        (慌てて飛び起きると身支度を整え、朝の仕事を始め……ふと目を留めたカレンダーで今日が休日であることに気付いて、ほんの少し安堵したのだった)
        -- ブロディ 2024-05-21 (火) 01:29:31
      • ミツケタ…… -- 2024-05-21 (火) 01:37:26
  • ひとつとんでもないことに気付いてしまったんだけどね……(珍しく蒼ざめている)この鍵、何だと思う…? -- ベレグリエル 2024-05-21 (火) 23:02:50
    • (手ずから摘んだ薔薇のブーケを整えていた)……えっ、なんでしょう……何か学園の、持ち出し禁止の鍵でしょうか?
      ああでも、そうでしたら場所にも依りますが翌朝返せば済む話ですし……(ちょっと怒られるかも知れないが、青褪める程ではないかと思い直す)
      -- フラプティナ 2024-05-21 (火) 23:08:27
      • ふふっ、私の家の鍵だよ 近所に外観のよく似た建物があって、そっちが本当の家だったんだ…周りの風景が色々建て替わっていたものだから、気づかなくて……
        つまり私は、君の住まいに勝手に上がり込んだばかりか我が物顔で居座って、美味しいごはんをご馳走になり続けた不審者…というわけだ(両手で顔を覆う)
        謝って許されることではないと思うけど、ごめんねフラプティナ 君に余計な苦労を掛けてしまった(おろおろしている)すぐに荷物をまとめて出ていくから、後日きちんと話しあいをしよう…… -- ベレグリエル 2024-05-21 (火) 23:15:33
      • ああ……てっきり城の宝物殿の鍵のような、もっととんでもない場所の物かと(何だそんなことか、と安堵する)
        (青褪めておろおろする様もまた好ましいと思うが)……最初に申し上げた通り、そもそも鍵を掛けていなかった此身が悪いのです。それに人の子は……いえ、神や竜でさえも、生きていれば過つこともあるでしょう。
        その後に関しても、弟子が己の師に休憩場所と食事を供するのは別段、おかしな話ではありませんでしょう?
        ……ですから、出ていく必要などありません。というよりその……なんなら、ずっと住んでいても構わないのですよ?
        -- フラプティナ 2024-05-21 (火) 23:29:09
      • もちろんそうだよ 君の言う通り、誰だって間違うことくらいあるとも でも今度ばかりは自分で自分にびっくりしている始末だ……(難しい顔で唸っている)
        いいって言ってくれる気持ちも嬉しいよ 君ならそう言ってくれるだろうってよくわかるし、すごく嬉しい(めずらしく落ち着かない様子で目が泳いでいる)
        でもね、それはそれこれはこれだ あってはいけない間違いがあって、迷惑をかけてしまった そのままにはできないよフラプティナ
        君の好意に甘えてしまうのは簡単だけど、易きに流れてはいけないこともあるんだ 示しがつかない、というのかな
        (じわじわと顔が赤らんでいって)ああ、恥ずかしくてたまらない…や、やっぱり荷物は後日取りにくるから!(杖を抱えて今すぐ出ていこうとする) -- ベレグリエル 2024-05-21 (火) 23:43:44
      • (えぇ……ダメ、めちゃくちゃ可愛い……なんか胸の奥がキューンってなって、なんでしょうこれ。などと未知の感覚を味わうのも束の間、逃げるように背を向けるベレグリエル。追いたくなるのはどの本能なのだろう)
        (追いすがる勢いが余って、前に回り込んでいた。ボッとかバッみたいな音が聞こえたことだろう)……今ひとつ訂正を。まず、迷惑などと思ったことは一度もありません。
        むしろとても嬉しく思っておりましたし、此の館に戻られない日は寂しくも思いました。無論ブロディとの仲は良好ですが、あの子は主従として分を弁えて距離を置きたがるものですから。
        ですから、出ていかれると仰るのはとても……とても寂しいです。此身は、ベレグリエルを……(先に続く言葉をぐっっっっっっと飲み込み)
        (少し、声が冷える)……示しが付かぬというのであれば、致し方なきこと……ですね。其方にも矜持があるでしょう……暫し、頭を冷やし考えてみるのが良いでしょう。
        (頭を冷やせとはどちらに向けた言葉だろうか。は、と小さく一息吐く。遮る位置から逸れて)……では、また。
        -- フラプティナ 2024-05-22 (水) 00:02:54
      • ここにいてほしい、って言ってるみたいに聞こえるけど(音が遅れて聞こえてくるくらいの勢いで行く手を遮られて、さすがに目を丸くする)
        楽しかったよ、私だって……君の作るごはんは繊細で温かみがあって、味がいいばかりじゃなくて食べる人のことを想ってくれてる感じが伝わってきた
        ブロディくんも含めて住み込みの弟子が三人できたみたいで、何不自由ない快適な暮らしを送らせてもらった 文句を言えば罰が当たるくらいだ
        でも、私はね、フラプティナ、君が師匠として慕ってくれていることもわかってるつもりだよ 好意を知って、好都合とばかりにその上に胡坐をかくのは……
        何より君に失礼じゃないか ダメだよそれは 君たちとは…そんな風になりたくない(ただ都合よく利用する関係にしたくなかった 意図をはっきりを口にして)
        (舞踏会の夜と同じ距離感で、彼女が引けば踏み込んで、明るく光る緑の瞳を覗く)私を……何? 今しかできない話があるのに、もったいないよフラプティナ -- ベレグリエル 2024-05-22 (水) 00:41:56
      • (クロマにはそれこそ名の付いた直ぐから散々、早く告げてしまえと言われていたし、あの控えめなブロディでさえも、時折何か意味ありげな視線を送ってくる。今しかできない話がある、それは知っている)
        (しかしそうしなかったのには理由がある。今が心地良いから。それを崩してしまうのが怖いから。或いは……ベレグリエルに師弟の関係を崩すつもりがないと、はっきり分かってしまうのが怖いから)
        (大凡怖れるもののない竜が、これ程までに恐れ、惑うとは。知りたいのは人の心だというのに、思い知るのは自分ばかりのように思える)
        (引いた分詰められて、更に身を退こうとして思いがけず、壁に遮られた。最早観念するより他にない)……ええ、そう。その通り……此身は、其方にここに居て欲しいと、思っています。
        (にわかに口の中が乾いて、唾を飲み込むのも一苦労だ。これ程に追い詰められた経験等、永い竜の生でも初めてのこと)此身は……其方を、ベレグリエルを……好いております。只、師と仰ぐばかりではなく、ああ……なんと伝えれば、佳いのでしょうか……
        (身動ぎをした手元でカサリと乾いた音がした。手にはまだ、整えたばかりのブーケが在った。その本数は想いを仮託するには頼りなくもあるが、花屋の言うにはこれがベストの本数なのだと)
        愛して……います……(12の真紅の色彩は、うっとりするような香気を纏っておずおずと差し出される)
        -- フラプティナ 2024-05-22 (水) 01:07:07
      • (好意を向けられてそれと気づかぬほど鈍感ではなく、慕われている自覚はあった 清い師弟の関係に心地よさを感じていたのもまた同じく)
        (想像の範疇を越えていたのは、アリウスの子がただほんの少し長く生きているだけの人に愛情を向けていたということ)
        (先例があることは知っていた ウィルを愛した女たちの中には人の姿をとった力ある竜種が幾人もいたから しかし、それが我が身となると……)
        (彼のような英雄ではない、一介の凡人に過ぎぬ身には考えもしなかったことだ 目を見開いて息を呑み、瞬きだけをして固まっていたが)
        …………フラプティナ、君……は…(竜ならぬ只人の身であって、女同士では子をなすこともない それも承知の上のことと直感では理解している)
        (実のところ、好意を伝えられたのはこれが初めてではない ウィルが世を去ってからの400年、数知れぬ人々が真実の愛を口にしてきた)
        ……私はね、ウィルの気持ちに応えられなかった いつの日か死んでしまうあの子が、あれ以上に特別な存在になるのが怖くなったんだ
        ウィルがダメで、他の人はいいなんて話もない それで断ってきたんだけど………ねえフラプティナ、君は私より長生きするんだろ
        (彼女は「時」の概念そのもので、永遠にさえ手が届く存在だ 間違いなくそうなる)先に死なれるのは困る かといって、情を交わした人を置き去りにするのも嫌だ
        だから……いつか私が死んでしまったら(しまうまで)、一緒に死んで(いきて)くれるかい(花は、まだ受け取れない)たとえそれが、この世の終わりを意味するとしてもだ
        (何の得も無く、呆れるほどに愚かな問いだ これに是と答えたならば、末路は心中と定まることになる)
        (けれどもしも、彼女の想いがそれほどまでに向こう見ずで狂おしい熱情を宿したものであるならば―――) -- ベレグリエル 2024-05-22 (水) 01:59:17
      • (ああ、終に口にしてしまった。来年か再来年か、或いは卒業後か10年後か、もっと先かとさえ思っていたのに。覆水盆に返らず……程クリティカルではないが、どの道吐いたブレスは呑めぬのが竜だ)
        (こちらがじっと見つめる先の涼やかな色の瞳が見開かれ、その驚いた様な素振りに早くも後悔が押し寄せる。それをまだ早いと思う心がどうにか堰き止めているが、自然と呼吸は止まり、胸は早鐘を打つ)
        (口から飛び出しそうな心臓を、紡がれる言葉を噛み砕き呑み込んで、その衝撃と納得で抑え込む)
        (この人の子は……輝くような楽しかった想い出と、澱のように降り積もり続ける後悔がずっとずっと、共に在ったのだろう)
        (……それを抱え続けろとは、我ながら酷な事を言ったものだ。しかしそれでも、失い、客観的に向き合うことで多少なりとも折り合いをつけられたのは僥倖だったのは間違いない)
        (その結論が、先に死なれるのは嫌だし、残していくのも嫌だ、と。どうしようもなく、胸がぎゅっと締め付けられて、じわりと涙が滲んでしまう。何故ならば──)
        (それは折りに触れ考えていたことの延長。永久に在る者の、その終わり方。それは正解のない答えだ)
        (クロマがその名を得る前に掛けた、永遠に戻らぬ流浪の旅出への誘い。その時は今暫く待って欲しいと答えたが、此身の半身はそれを“フラレた”と解釈していた)
        (しかしそれはなんのことはない、ベレグリエル亡き後の世に見るべき物など無いと、そう思ったからこその“今暫く待って欲しい”だったのだ)
        (つまりはもう、答えは決まっている。問いかけに間を置かず、しかしゆっくり頷いて)……ええ、構いませんとも。
        例えこの世が果てようとも、此身は永遠を捨て(ともにいき)ましょう……ふふ、中々大胆なことを言いますね?
        -- フラプティナ 2024-05-22 (水) 21:39:44
      • よし、乗った(あっさり応えて、ブーケを受け取る 目も眩むほどに鮮やかな真紅を鼻先に近づけて、馥郁たる色香を味わった)
        ふふっ、大変なことになったぞ うっかり死んでしまったら一大事……私くらいのベテランにもなると、君の隣で生きてるだけで世界を救ってしまう訳だ
        生活に張り合いが生まれそうで結構なことじゃないか(もしもあの時、という悔悟を断ち切ったなら、そのままどこかへ飛んでいってしまうような気がしていた)
        (実に剣呑ではあるものの、世に永らえて生きる理由ができた 次の500年にはきっと、今までの自分が考えもしないような経験が待っているのだろう)
        それで、フラプティナ、君は女の子が好き……というか、私のことが気に入ったんだね 女の子って齢でもないけど、そこはお互い様として…
        答え、よろしくお願いします、でいいのかな 恥ずかしながら、こういう時になんて言うのかわからないんだ……(くすぐったそうに眼を細めてはにかむ)
        ちょっとずつでいいから、一緒に勉強していくとしよう 慣れないのも無理からぬことだよ 竜もエルフも滅多にそういうお相手を作ったりしないもの
        この場はさしあたり………お返しをあげてみようか(ブーケと一緒に抱えていた杖を一振り、杖の先から金色の小枝が芽吹いて蕾をつける)
        (ただ一輪だけ黄金の薔薇が花開き、それを手折って差し出した)私がこの世に在る限り、枯れることのない花だ 君を大切に想うしるしに、受け取ってくれるかい -- ベレグリエル 2024-05-23 (木) 01:11:07
      • (あまりにあっさりと応えるので、手の中のブーケの感触が無くなってから少しして漸く、安堵の息が漏れる)
        (きっと、世界の危機でも放って置けないのがベレグリエルだ。只人と自称するが、その心は勇者の中に力強く息衝いていた。だからこそ親子のような間柄であっても強く惹かれたのだろうと理解できる)
        (確かに言われてみるとやや女性の方が好みかもしれない、とは言えやはり何より、ベレグリエルがベレグリエルだからというのが一番だと自分では思う)
        (竜から見たら充分女の子の歳ですよ?という顔をしつつ)……ええ、こちらこそ宜しくお願い致します。此身も様々な物を鑑賞こそ致しますが、実践は全くでして……
        (はにかむ姿に、口から『うっ、可愛い』が溢れそうになりながら)……その時が来るまで、二人で様々なことを試してみたいですね……
        ぁ、お返し……(どきどきしながら一挙手一投足を食い入るように、目に焼き付けんばかりに、じぃっと見て)
        (手折られた黄金の輝きを恭しく受け取る。蕩けそうな程うっとりとした表情を浮かべ)……有難う、御座います……大切に致します……(はふ、と感激と安堵と色々の混じった息を吐いた)
        -- フラプティナ 2024-05-23 (木) 01:42:23
      • 何をするにも初めてのことばかりだから、うまくできないこともあるだろうけど……幸い、どちらも経験のない者同士だ 笑われることはないから、とにかく色々試してみよう
        クロマとブロディもこっちにおいで 君たちは三人でひとつの姉妹だ いつまでも仲良く暮らしてほしいし、何をするにも三人一緒がいいと思ってる
        お姉ちゃんなんだから我慢しなさい、なんて私は言わないし…二人のことも同じくらい大切に想ってるから(三姉妹のように、少しずつ形の違う薔薇を一輪ずつ咲かせて)
        いつもありがとうね、クロマ、ブロディ(それぞれに贈った)あと、フラプティナ…ちょっといいかい(内緒話でもしたいみたいに手招きをする) -- ベレグリエル 2024-05-23 (木) 02:19:04
      • (当然、という顔のクロマと、『えぇっ、良いんですかね……』という表情のブロディ。それぞれ受け取ると、なんだかんだでぽわわっとした嬉しそうな表情を浮かべる。お返しは後で渡すことだろう)
        (二人が受け取るのを我が事のように幸せそうな笑みで眺めていると、手招きされて)……なんでしょう?(そそそ、と小走りに歩み寄る)
        -- フラプティナ 2024-05-23 (木) 02:28:27
      • (肩に手をかけ、軽く背伸びを いつものように、間近に見上げるようにして幾分かの運動エネルギーが乗った口づけを交わす)
        (内心の緊張もあって唇は薄く開くに留めていたこともあり、少々勢い余っても歯と歯が当たってしまうことなく柔らかい感触に受け止められた)
        (とにもかくにも形を真似て押し当ててみているような、巧拙以前の接触は一体どれほど続いたものか 胸がどこまでも高鳴って、時が止まってしまったような感覚もあり)
        (ようやく唇が離れる頃には、こちらの方が気恥ずかしさを覚えて顔を赤らめていた)ふーん……なるほどね、こういう感じなんだ
        君の勇気に敬意を表して、ひとつおまけのご褒美だ 何がいいのかわからないけど、たしかにすごくドキドキはする…びっくりするほど恥ずかしいねこれ
        (照れて、笑って、また照れて 微かなぬくもりと感触の残る唇に触れてみながら、見目麗しい竜たちとの新しい日々への期待に胸を膨らませるのだった) -- ベレグリエル 2024-05-23 (木) 03:06:14
      • (肩に手が掛かり、見上げてくる視線と自然と見つめ合うがそれも束の間。金の縁取りの瞼が氷にも似た色彩を覆い隠し、何事でしょうかと思う内に)……んっ。
        (多分胸が先に押し当たったのも良いクッションになったのだろう、火花散る様な口付けにならず良かった……とは後々の弁である)
        (この時はただただ、柔らかくて、温かくて、薔薇混じりの佳い香りで、恐らくはそう長くはなかったはずだが、随分と永く永く感じた)
        (唇が、麗しき尊顔が離れ)……っは、ぁ……(息を吹き返す。何やら顔どころか長い耳の先まで赤みを帯びたベレグリエルを見て、段々と何が起こったか理解し始める)
        ぁ、ぅ……はぃ……(びっくりするほど恥ずかしいね、にかくかくと頷く。ツンと尖った耳の先まで真っ赤だ)
        (一緒になって笑って、照れて。伴侶?恋人?の、唇に触れる仕草に、早速もう一度を望んでしまう自分を発見して、節度、節度、節度、と心に唱える)
        (その背景ではブロディが必死にクロマの気を逸すも、「僕だって順番くらいは守る」と何故か自慢気にしていたという)
        -- フラプティナ 2024-05-23 (木) 03:26:51
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  • うわ、マジで剣抜けてる…(挨拶)
    いやーあの剣結局あたし等の調べられる範囲じゃ全然情報引っかからなくてな
    役に立たなくてワリいな -- ルミナ 2024-05-28 (火) 00:05:58
    • 実際に解決に至った道筋はいささか特殊なものでしたから、致し方なき所もありましょう……
      ですが、いざという時に頼る事の出来る者が居る、と言うだけでも心強いものですよ。
      -- フラプティナ? 2024-05-28 (火) 00:14:22
      • そう言ってもらえると助かる…わ…
        え、フラプティナ…だよな?なんかちょっと違うような…
        ああ、髪切ったのか(気づいてないメガネ -- ルミナ 2024-05-28 (火) 01:00:45
      • これはあなたのメガネの故障ではありません。こちらで印象をコントロールしているのです(楽しげに、何かどこかで聞いたようなセリフを言いつつ、別になにか特別なことをしているわけではない)
        そう……あなたは既にパラレルワールドに迷い込んでいるのです(差異自体には気が付いているようなのでそんな風に続けて煙に巻く……)
        (と見せかけて程々の所で切り上げる)……なんてね。もう聞いていると思うけど、僕がフラプティナの双子の姉のクロマ。改めてヨロシクね?
        -- クロマ 2024-05-28 (火) 01:09:41
      • う〜ん普段なら冗談で流すが竜ならやりかねないかあ何ともいえねえ…!
        ああ、あんたが例の…いやマジでそっくりだな?人間の状態も兄弟姉妹だと似るもんなんだな…(へーとじろじろ見ながら
        あたしはルミナ…ってもしかしてこっちの素性見れるのも妹と同じとか?
        (一応確認しておく -- ルミナ 2024-05-28 (火) 01:24:53
      • 経緯を話すと長いんだけど……でも良く考えたらそれで合ってるね、うん(不躾とも思える視線にもにこにことする)
        (元々フラプティナとは2つに分けられた片割れだったので同じ姿のはずだが、永い時を経て姿形を失っていた。その後再会した時、会話しやすいよう一時的な措置として鏡写しの姿を取った)
        (結局その後も存在し続けることになったので、ついでに紛らわしさを軽減するために鏡写しの姿で、髪だけ短くした)
        (……という経緯を短くすれば“姉妹なので似ている”とならないこともない)
        うん、でもまあ君は君でしょう?どのような者であろうと、僕には関係ない……あ、関係ないってネガティブな意味じゃなくてね?気にしないってことだよ。
        -- クロマ 2024-05-28 (火) 01:40:53
      • ああ、そうしてくれると助かる
        なんかその言い草だとお前も複雑な経緯もちっぽいな…大変だったな
        しっかし、今更だがあの剣って結局何だったんだ…?呪いがかかってたらしいが
        ってかお前もその関係者って感じか? -- ルミナ 2024-05-28 (火) 01:47:38
      • あれはね……僕が半身、フラプティナを見つける為、または見つけて貰う為の物……かな。
        偶々僕の存在に気が付いた奴が居てね。ソイツらの進めてた……この国の、初代皇帝?とかをなんかしようって計画を利用した、って感じ。
        僕の力の欠片を人の子らに貸して、それを感知してくれたら良いな、位だったけどね(超絶迂遠過ぎる辺りに竜らしさが出ている)
        -- クロマ 2024-05-28 (火) 02:01:13
      • 話が…話のスケールがでかい!(初代皇帝を何とかの時点で大分手に余る話だなこれ?となった)
        まあ何だ、つまりあのぶっ刺さった剣に封じられてるっていうか入ってたのがお前で
        長い時間の間に誰が入ってるかとかそういうもんが一切抜け落ちちまったって感じか?
        …まあ、とりあえず時間はかかったが再会できてよかったな、で、その剣はどうしたんだ?
        やっぱ長い事封じられてたわけだし竜の力が移った…何て事は流石にないよな幾らなんでも!そんな事になったら一大事だし!(若干の希望も交えた冗談 -- ルミナ 2024-05-28 (火) 02:08:10
      • はは、竜と付き合いを持つならスケール感は諦めた方が良いんじゃない?(カラカラと愉快げに笑って)
        僕自身が丸々封じられていた訳ではないけど、概ねそんな感じかな。僕という物の本質的に、誰も彼もが一々因われていたら生活が立ち行かないから、忘れられるのも無理からぬ話だよ……追われてる人の子は結構見るけどね?
        (寿がれれば素直に「ありがと」と笑って答えて)実の所、あれは僕らで預かってるんだけど……ルミナは400年を超える時間、ずっと竜のマナを浴び続けた剣ってどうなると思う?(期待を裏切りそうな意味深な笑み)
        -- クロマ 2024-05-28 (火) 02:19:42
      • いやまあ、そうなんだけどよ(知ってるマッチョ天竜や爆食人竜が頭に思い浮かぶ)
        その言い方だと何つうか…概念的な存在なのかお前…?(魔術師としてちょっと気になってくる)
        (クロマの言葉に)デスヨネー…う〜んしかし今更世に出たら大変な事になりそうだなその剣…いっそ竜のお宝って事で
        このままずっとお前ら預かりの方が良い気がしてきた…
        さて、知りたい事も知れたし、いい時間だからあたしはそろそろ帰るとするわ…じゃあなクロマ、また来るわ…
        妹にもよろしくなー(そう言って去るメガネ、帰り際あの刺さってた剣魔術の触媒としてもやべーのでは?とか思ったが考えないことにした) -- ルミナ 2024-05-28 (火) 02:31:30
      • その通り……って言ってもまあ流石にこれだけヒント出したら察するよね(フラプティナが剣の説明をする時にちょっと触れた存在なのだった)
        流石に、おいそれとどこかへ流したりはしないさ。元はと言えば皇帝の為に誂えられた物だからね、いずれは在るべき所に返すつもり。
        ン、それは何より。僕もちょっと話したいなと思ってたから丁度良かったよ……うんうん、承った。それじゃまたねー(ふりふりと手を降って見送る)
        (いつかルミナの危惧?は的中する……ゼイム、或いは人の子らにとって最善の形(予定)として……!)
        -- クロマ 2024-05-28 (火) 02:42:53
  • 🐉 -- 2024-05-30 (木) 21:49:24
  • 🐉 -- 2024-05-30 (木) 21:49:30
  • 🐉 -- 2024-05-30 (木) 21:49:38
  • (図書館にて、各国に伝わる悪神と灰色の神々なる本を手に取ればフラプティナの隣に座る)
    ねーねーフラプティナー、キミはさー人類を滅ぼしてやる!って思った事ある?
    (静謐な空間にて本を開けば突然物凄い事を問うてくる、とはいえ古き竜であれば可能か不可能かで言えば…可能ではあるだろう、常に頭を回し続け致命的なまでに世界を破壊する事は) -- ミオソティス 2024-06-07 (金) 23:02:02
    • (対する黒曜の竜は『今日のこんだて8月号』と至って平和な書を紐解いていた)
      そうですね……滅ぼすとまでは行きませんでしたが、なんと下らぬ、取るに足らぬ生き物であろう……と思っていた時期はありましたね。
      (それは偏に、直接手を下さず捨て置いても勝手に滅ぶだろう、というようなやや無関心寄りの負の感情であったが)……二度と取り戻せぬ程に大地を汚しかねない存在であったなら別、だったかも知れません。
      -- フラプティナ 2024-06-07 (金) 23:15:18
      • へ〜(その返答は少し予想外だったのか少し驚いた様子を見せる、人に寄る竜は最初からそういう立場の者が多いと思っていたから)
        という事はキミの考えを改める機会があったって事かな?今こうして生徒をやってるのもそうして変われたから…って事だろうし?
        なんでそう思えたの?ベレグリエル先生と出会えたからって訳じゃーないよね?(不思議そうに問う、本はパラパラと気楽に読んでいるようだ) -- ミオソティス 2024-06-07 (金) 23:20:42
      • そうですね……幾つかこれというタイミングはありましたが……最初は人の子らがまだ只の駒であった頃でしょうか。
        (関係性としてはアリウスと竜達との物と似ていながら、醜悪なカリカチュアとして徹底的に歪めたような、悪趣味な遊戯に過ぎぬ物。しかし、駒は時に神々の想定を超える力を見せることがあった)
        興味を抱いたのはその時です。いずれ造物主たる神を超える者が現れるのでは、と。で、あればその根源に何があるのか、と……そう思いました。
        そうして簡単に言えば、“気に入った”人の子らに交じって神々の遊戯を掻き回してみたりもして、根源にある物の一つを見たのです。
        要はかの天竜と同じですね。愛やそれに準ずる感情、人の子ら……特に善神の徒が多く持つそれを深く知りたいと思ったのが二度目。ここにあった剣を預かった時です(鳩尾の当たりをとんとんと指さして)
        そしてベレグリエルは三度目。その愛という物を、此身も抱くことが出来るのか、と……考えた時にはもう、という感じでしょうか(気が付けば遠回しに惚気けが始まりそうになった。そして話す間も良さげなメニューのメモを取っている)
        -- フラプティナ 2024-06-07 (金) 23:38:15
      • (フラプティナの怒りの理由を聞けば何処か穏やかな微笑みを向けている)キミも彼みたいな理由で怒ってたんだねぇ
        彼も人の身として蘇って暫くは神々への怒りを叫んでたらしいよ、けど人の中に在ってもしかして神々はより正しい生命を作れたのか?と思ったんだって
        やっぱり優しい竜は皆そう思っちゃうのかな?彼が人の姿のまま歩いているように、キミの様に力を削がれてでも剣を受け止めていたように
        (それは天竜種を知っているであろうフラプティナからすれば冗談のような話だろう、かつてその一族は竜の時代で天地を割らんとする程の闘争をしていたのだから)
        (けれども…フラプティナ程の竜であれば蘇った天竜が四苦八苦しながら人を理解しようとしていた姿も知っているかも知れない、まるで別竜の様に)
        ふーん…ねえフラプティナもベレグリエルの卵を産むつもりなの?この国の初代帝も竜に産ませたって先生言ってた(惚気に対して激烈な質問を飛ばす子供竜) -- ミオソティス 2024-06-07 (金) 23:50:10
      • そうかも知れませんね……(嘗ての、苛烈という言葉では到底評し足りぬ天竜と、その被造物であるミオソティスの気性は似て非なる物)
        (つまり彼にもそこに至るまで、そうして想いを変える何かが在ったのだというのは想像に固くない。そう考えられる程に人の子らに受けた影響は大きかった)
        卵(卵)……いずれ仔を持ちたいとは考えていますが……此身の産む卵ではもしかすると、ベレグリエルが仔の顔を見る事は叶わぬかもしれませんね……
        そうするとベレグリエルが産むのが良いのかも知れませんが……やはり、いずれ遠くない内に、の話ですね(激烈な質問にも涼しい顔だがタイムスケールがとんでもなかった)
        -- フラプティナ 2024-06-08 (土) 00:01:12
      • あっそっか(古竜の卵の成長スパンを考えていなかった、強い生物であればある程その期間は長く…古竜ともなれば人には信じがたい年月を必要とする者もいる)
        (人類種であるベレグリエルとの子であってもその期間はベレグリエルからすれば計り知れない可能性がある事を失念していた)
        なら元気な赤ちゃん産ませてあげてね!あっでも今は日々を大切に、だよね。そうして料理の一つ一つを楽しめるのも大事な事だから
        よし(パタンと本を閉じて)なら二人が安心して子作りが出来るよう今日も平和を推し進めよう、行ってくるね!(そう言うと本を片付けてててーっと去っていった)
        (最も古き竜の一人を危険にさらす問題事とは何だという話ではあるが) -- ミオソティス 2024-06-08 (土) 00:26:20
      • (何しろ通常の古竜同士の番でさえも未経験な所を、人類種と行うのだから未知も未知である。初代皇帝の后達の例も当て嵌まるかは怪しい所なのだった)
        ええ。まずはそこへ至るまで一歩ずつ、と約束していますから……(それでも普通の人類種からしたらだいぶ気の長い話になりそうな気配はある)
        ふふ、有難う。どうか気を付けて、と言っても其方を打ち負かすような者はそうそう現れぬとは思いますが、くれぐれもですよ?
        それにしても……佳い顔をするようになりましたね(去りゆく背中を見送りながら呟く。佳き友を多く得たのだろう、出会った頃とだいぶ変わったように思う)
        (天竜と似通った所のある自身では力添えは出来ぬ物と思っていたが……杞憂であったのを、我が事の、或いは我が仔の様に嬉しく思うのだった)
        -- フラプティナ 2024-06-08 (土) 00:46:11
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Last-modified: 2024-06-10 Mon 21:22:48 JST (46d)