遥か北、雪に閉ざされるような地にあるという国、ヘブンズパーガトリー。辺鄙な土地にありながら驚くほど人口も多く、進んだ都会。黒い都。
その中には下層奉仕種族というものがおり、ノーザンシェイムは「恥」の言葉を与えられたその一つである。
ある時ヘブンズパーガトリーに遠くの街から逃げてきたという男が辿り着いた。
世界に知れ渡るほど有名な、冒険者で賑わう街…彼はそこにある高校の元教師だったという。
なにか大きな失敗をして、生徒達に命を狙われ逃亡生活をしているのだとか。
ヘブンズパーガトリーの文化を知る事となった元教師は奉仕種族の一人とコンタクトし、その時の有り金をはたいて一つ依頼をした。
「自分の代わりに教師としてあの高校を何とかして欲しい」
…かくして教員推薦状などを携え、リリィフラウは外道高校の教師になるべくこの街にやってきたのだった。
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