笑う犬の生活 小須田部長 引越し -Good bye!- †
ID: | 419557 |
名前: | 小須田部長 |
出身家: | 笑う犬の生活 |
年齢: | 55 |
性別: | |
前職: | |
理由: | |
状態: | |
方針: | |
難易度: | |
信頼性: | |
その他: | ステータス/戦歴/名簿 |
引越し -Good bye!- †
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| | 第一回
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部長、大体片付きました
あー、そうか。ありがとう原田くん
あとは部長の身の回りのものだけです
いやー…でもいざ片付けていると迷うものが多くてねぇ
そんなものですよね
例えばこれ、(名刺入れを取り出し)名刺! これなんかどうだろう?
それはいらないです
え……あ、そうなの?
これからもう小須田さんは部長ではなくなるんですから
そうだ、な……いらないね? はは…
すいません(いらないものと書かれたダンボールに名刺入れを捨てる)
じゃ、これなんかどうだろ。これ、携帯電話。これはいるでしょー
いらないです
なんで? なんで?
携帯電話なんて使ってたら、空気読めない奴って扱われて先が辛くなりますよ
で、でもこれは使うと思…
携帯の電波が届く場所だと思ってるんですか!
えー………どこだろ、わかんないなぁ…どこに引っ越すんだろう私は
とにかく、いりませんから(携帯電話をいらないものに入れる)
(間)
じゃ、これはどうだろ!(スーツを取り出し) スーツはな、さすがにね……これいるもんだしね
いりません
なんで?
今度から小須田さんは(映画の冒険家が着るような服を取り出し) これがありますから……
(原田から渡された服を自分に合わせ) これ……どんな仕事するのかな
着てるうちに、グスッ に、似合ってくるようになりますよ
なんで泣いてるの?
いえ……
なんで泣いてるの? あ、そうなの…… じゃあ今度はこれ。(立てかけてあった槍を手に取り) 本社から送られてきたんだけどこれはなにかな
部長!(小須田の手にある槍を強引に「いるもの」箱に入れて) 今度からはこれだけが頼りですからね!
私はどこで仕事をするんだい!?
(涙を必死に堪える原田、しばしの間)
そっかー………自分の身は自分で守らなきゃいけない場所かー… (妻と娘の写真が入った写真立てを手に取り)
小須田さん!
(写真立てを「いるもの」に入れようとする小須田を必死に押さえつける原田)
もう本社がお二人に渡す遺書を用意してますから!
頑張れー! 負けーんなー! ちーからーのー限ーり生きてやれぇー……
(泣き崩れる小須田、涙を堪えきれなくなる原田)
あなたが……あなたがパーティで社長婦人の服を見て 「随分と冒険なさってますね」なんて言うからいけないんだ!
(フェードアウト)
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| | 第二回
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(長槍を掲げて同行した冒険者たちに別れを告げる小須田、それを見守る原田)
もうすっかり冒険者としての暮らしが板についてるみたいですね
はは……慣れればなかなか楽しいものだよ?
そうですか、それはよかったです
ところでまた引越しの手伝いをしてもらいに。こんな遠くまで来てもらってー、ねぇ?
いえ、ひとえに小須田さんのためですから
(長槍を置いて座り、照れくさそうに笑う小須田)
本社が住む場所を提供してくれるっていうのもなんだか気が利いてるよ
わが社のキャンペーンの一環ですから、仕事の内です
それでいざ引っ越すとなるとどうしても決められなくてね…
(いるもの いらないものと書かれた木箱を原田の前に持ってくる)
まずこれ、名刺。これはどうかな?
それはいりません
あ、そうなの?
知らない人を相手に懐に手を入れたら殺されますよ!
そんなに危険な場所なの!? そっか……そっかー…(名刺をいらないものに入れる)
じゃあこれ。(長槍を見せて)これはいるでしょー。冒険にも使うし?
それもいりません
どうして? だってこれがなかったら冒険どうするの…
次からは小須田さんにはこれを使っていただきます
(モーニングスターを小須田に渡す原田)
これ……ちょっと怖い感じだね? 槍のほうが使いやすそうだし…
大勢に囲まれた時にはまずこれで一人を徹底的に痛めつけてください 新入りがナメられたら終わりですよ!
原田くん私はどこに引っ越すんだい!? ねぇ! どこ!?
(間)
ところでこれ、会社から送られてきたんだけど。(コンドームのケースを取り出し)
それはいります
えっ
(恥ずかしそうに笑う小須田)
私もねー、もう年だし……ほら。別れたとはいえ妻の益江が
いえ、小須田さんが使うんじゃないです 襲われてどうしようもなくなった時は頼み込んで相手につけてもらってください
どういうこと! ねぇ原田くん! どういう状況なんだいそれは!?
(涙を堪える原田、狼狽する小須田)
男に襲われるような場所って……原田くん、私の仕事は一体なんなんだい
スラムに定住してもらって、そこの地域の清掃活動をしてもらいます
な そ、そんなの無理だよ……死んじゃうじゃないかぁ… だってあそこに住んでる人ってみんな怖いし……あ、じゃあ (ボロボロの布を取り出し)これ! 本社から送られてきたこれはなんなんだい!?
聖杯戦争に巻き込まれたらスラムの人間はみんな死にますから…グスッ なんか、始まったらこれを頭から被って道の端で死んだフリをしててください、 そうしないと小須田さん…(涙で声が途切れる)
頑張れー! 負けーんなー! ちーからーのー限ーり生きてやれぇー……
(泣き崩れる小須田、声を上げて泣き出す原田)
あなたが……あなたが社長のお孫さんの誕生日に 自分の歌声を吹き込んだレコードに「天使にラブソングを」って書いて贈るからいけないんだ!
良かれと思ったんだよぉー……良かれと……
(フェードアウト)
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(スラム街の住民たちに人差し指を振る小須田)
Kill all sons of bitches… That's my official instructions.
(HAHAHAと笑って小須田と別れるスラム街の住民たち、そこにやってくる原田)
や、原田くん。こんな場所まではるばるすまないね
驚きましたよ小須田さん。あんなにもこの街の人間と仲良くなるなんて
住めば都という言葉もあってね
いやいや普通の人間は慣れる前に死ぬでしょう?
(懐かしそうに原田を見て人当たりの良い笑顔を見せる小須田)
大変だったよ
(はっはっはと笑いながら「いるもの」「いらないもの」と書かれた箱を持ってくる)
荒んだ街だったけどいざ引っ越すとなるとまた何を持って行くか迷ってしまってね…
ところでこれ(名刺入れを取り出し)これはいるのかな?
それはいりません。小須田さんはこれから鋼の盾となられるんですから
オチだよぅ
(切なげに顔を上げる小須田)
それはもうオチだよ原田くぅん。もっとこう……もっと段階を踏もうよぉ!
あー………なんか、すいません
じゃこれはどうするの?(モーニングスターを取り出し)
私はね、もうコレの扱いも手馴れてきたよ
それはいらないです
あ、そうなの?
今度から小須田さんにはこれを使っていただきます
(非常に出来の良いレイピアを渡す原田)
なんか細くて使いづらそうだね…
クライアントの不興を買わないようにその武器でできるだけ華麗に戦ってください
ねぇ小須田くん。私がやるのは護衛依頼なんだろう? なんでそんな注文がつくんだい
次の依頼の依頼主は益江さんです
(小須田、眼鏡を取ってシリアスな声)
……益江が?
護衛対象は益江さんの再婚相手です
商人……なるほど…
(小須田が肩を震わせて目を強く瞑り涙を堪える)
ウウウウ!!
(しばらくして眼鏡を掛けなおし)
取り乱してすまないね原田くん
いえ、当然のことだと思います
それじゃ次…このスーツはどうかな? これいざという時にいるかも知れないし
それはいりません
あ、そうなの? やっぱり貴族護衛とか大変じゃないかな失礼にならないように
小須田さんには次からこれを着て護衛依頼に行ってもらいます
(涙ぐみながらピーターパンの衣装を渡す原田、それを体に当ててレイピアを持つ小須田)
これはちょっと……
それも益江さんの命令です
頑張れー! 負けーんなー! ちーからーのー限ーり生きてやれぇー……
(泣き崩れる小須田、涙を隠しきれない原田)
あなたが……あなたが益江さんの結婚式の祝辞に「素敵なナイトと素敵な夜を」なんて書くからいけないんだ!
私なりに精一杯祝福の言葉を考えたんだよぉー……
(フェードアウト)
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&color(#B22222){これはどうかな?}; &color(#00008B){それは…必要ありません};