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何処からか流れてきた旅の男。 短く刈った亜麻色の髪に陽に焼けた褐色の肌。 細い顎の先には微かな無精髭を生やし、背が高く引き締まった身体には皮のベストを纏っている。 右眼は眼帯で隠され、明いた左眼は猛禽類のように鋭く光り 微かに銀色の光彩が浮かぶ。 背中には遣い込まれた大刀『クモギリ』を背負い、腰にはナイフを吊り下げている。 旨い酒と博打(と言うより運を天に任す)が好き。 選択肢に迷った時は懐のダイスの出目で決める事もある。
見なかった事にしてやるよ
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飛竜を狩って暮らす遊牧民の一族がいる。 彼等は飛竜の休息地を求めて大陸を旅し、狩った獲物の皮や鱗を加工する事で日々の生業としていた。 また飛竜の肝は治療薬としても高値で売れ、彼等の貴重な糧となっていた。 飛竜は彼等にとって日々の糧を与える友であり、その期に狩る頭数は儀式で厳密に定められていた。 青年には恋する娘がいた。 生れつき身体が弱かったが、気丈で心根の優しい少女だった。 だがある時少女は病に倒れ、彼は死の床にある彼女の為に禁を破って竜を狩ろうと剣を取る。 夕闇の中馬を走らせ遠くの峰から朝日が昇る頃、獲物を携え村へと戻った。 しかし、彼は遅すぎた。 青年の駆る風の如き駿馬の脚でも死に神の鎌には届かない。 こうして青年は一族の元を旅立った。 定められた掟により、再びその地へ戻る日はない。