理解する必要がある †
彼女について明らかになっている事柄は以下の通り
黒髪の頭から伸びる兎の耳が、純粋な人間ではない事を物語っている
平然と男物を着るのは、女扱いを端から期待しない事の表れだ
鹿撃ち用の散弾を用いて無残な死体をメッセージに残す事から“バックショット”の異名がついた
その頃から、火器の調整及び管理部門に彼女が姿を現すようになった
それ以外に分かっている事があるかと言えば、ひとつだ
奴が10ゲージのウィンチェスターを手にした時は、絶対に怒らせないことだ
真実など無く 従うべき真理も残されはしない †
古びたビルの1フロアに彼女の職場はある
組織の「仕事」を円滑に進める為 時には火器が必要になることがある
構成員の私物以外に、仕事内容に応じてその場その場でそういった火器が支給される
それらの管理及び保守整備を受け持つ部門が彼女の職場である(恐らく他の地域にも同様の施設があると思われる)
在庫数の把握から貸し出し状況、消耗品のチェックに、違法な改造、仕事内容は様々だ
ボスや幹部からの許可証があれば、いつでも借りていくことが可能
- 愛用の銃はウィンチェスターM1901 レバーアクションのショットガンだ
口径10ゲージ、装弾数5、銃身内のチョークが除去されている為射程は低下しているが
散弾が広範囲に拡散するため至近距離での殺傷力は非常に高く改造されている
- サイドアームとしてドライゼM1907を携行する事もある
口径7.65mm、装弾数7、こちらはサプレッサーが装着できるように改造済み
しかしスライドをロックできるようにはなっていないので消音効果は低め
- 目立たぬように拳銃を隠し持つ必要がある仕事では25口径のポケットオートを使用
大抵はコルト・ベストポケットかブローニングベビーなど、その時保管庫にあるもの
殺傷力の低さから彼女はあまり好んでいない
- 愛車は1934年式デソート・エアフロー 紺の4ドアセダンである
オフィスはビル1階にあり、廊下の扉をくぐれば受付兼応接間に出る
応接間からは給湯室、トイレ、書類保管庫の3室に繋がっており、書類保管庫の奥には銃器保管室がある
何列かのロッカーや棚に分類されているほか、加工や整備に用いる機械類が置かれている
構成員数名が常時居るため、組織関係者以外が入れるのは応接間までである
知人であればシルヴィアの名を出せば通してもらえるだろう
地下にシューティングレンジがあるが隠し扉を通らなければ入ることはできない
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| | 自分用メモ
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- ヴァレリオ・ロセッティ
銃器密輸を取り仕切る現幹部にしてシルヴィア直属の上司にあたる人物
無口で無愛想ながら、状況に応じて説得や賄賂、恫喝、暴力を使い分ける
先代「バックショット」は彼であり、水平二連のソウドオフショットガンを愛用していた
- デイヴィス
組織お抱えの会計士 裏帳簿の入ったアタッシュケースを手錠で繋いでたりする
警察に目を付けられているが荒事はからっきしなので護衛つき 丸メガネマン
- フィーデル
部下だが同僚といった程度に対等な関係 グレーのスーツを着ている細身の男
部署における事実上のナンバー2 シルバーのM1911(A1ではない)を愛用 典型的な45口径信者
- ブライス
部下。サボることにかけては一流 それなりに怖い外見と無能さのおかげで留守番担当
大抵は門番のように入り口でだらけているが当人はそれが仕事だと思っている
チャプス来訪の際に構成員とは知らずに門前払いしようとした所、返り討ちにあう
以後チャプスには相当ビビっているらしい アイバー・ジョンソンM1900あたりを懐に忍ばせる
- ノターレ・シンジケート
さほど大きくはない対立組織 サラトガホテルを根城にしている
かつてシルヴィオが所属していたのは内緒 野垂れ死に
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誰が為に銃は鳴る †
- 元々はルールもへったくれもないギャングの内の一人だった
ある日仲間と強盗に入った店が、運悪く組織の幹部の友人が経営するものだったのが運の尽き
半日と経たぬ内に全員捕らえられ 服従か死か選ばされる事となる
店に居合わせた客からは一銭も盗らなかった事が気に入られ、シルヴィア一人が服従することで残りの仲間はひとまず解放された
彼女は仲間の分の赦しを得るため組織の下で働き続けた。残る赦しは、彼女一人分だけだ
- とある幹部曰く「彼女は命令に然るべき理由があれば自分の両親も躊躇無く殺すだろう。しかし一方で同じ命令に正当性が無ければ、その時は私を殺すだろう。」
彼女は自らのルールに基いて行動し、組織には秩序が必要であると考えている
そのため自己の利益のみを追求する構成員を深く信用することは少ない
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