名簿/457810

あぁ、死んだな。
やけに冷静にそう判断した、迫り来るグールの一撃はやけに遅く感じる
所謂死の間際の…という奴だろう、確かこういう時には走馬灯が流れるんだったか
この死が訪れるまでの一瞬は永遠に等しい程長く感じると聞くし、ならばもの思いに耽るとしよう
真新しい記憶から順に、一つ一つ思い出を遡っていく
幼馴染達と過ごした新たな生活…街に戻ってきた当時…漫遊中さまざまな国の光景…留学中の思い出…留学先へ旅立つあの日…
公園や、街中を遊びまわったまだ子供だったあの頃……………
そうして遡るにつれ、覚えていなかった、覚えていられる筈の無い程幼かったあの頃の記憶の扉も開かれる
自分が両親だと思っていた、顔すら見たことの無い人達は存在しないということを、走馬灯の中で知った
森の奥深く、爺様に拾われた時の事すらも鮮明に蘇ってくる
そして、自分を産んだ本当の母親の姿、それを確認して
「…儂は人では無かったのだな」
そう、呟いた瞬間、グールの攻撃は体に深々と食い込んで、その痛みを感じる暇も無く意識を手放した
それとほぼ同時、自分の中に眠っていた血は覚醒した
多分、死なないな。
時間にしてはほんの一瞬前に考えていた事とまるで逆の事を頭の隅で考えていた


死亡報告が出されて数日の後、クンネレタルペ・ルクートゥスは何事も無かったように森の庵に戻ってきていた

外見

• 身長165ｃｍ、スタイルは控えめで細身の為やや実際より背が高めに見える
• 年中フィールドワークを良く行っているので健康的に日に焼けた褐色の肌、元々は少し色白なくらい
• 対照的に髪の毛の色は白い、苦労していたとかではなく地毛で羊毛のような色合い。長さは肩甲骨辺りまでのセミロングで通常、そのままで流している。やや内跳ね気味
  • 作業中だったり体を動かす時には結ってポニテにしている
• 目の色は青紫、ぱっちりとした丸い目で活発そうな印象
• 普段着は和服を好むが別段こだわりがあるという程ではなく、祖母が東方出身だったようで家に和服が一杯あったから、というのが理由
• アクセサリーの類は好んで着用しない

性格

• 明朗でおおらか、滅多に怒りはしないが多少頑固なところが有る
• 爺口調、祖父から移ったもので特に直す気もない
• 悪戯好き
• ツッコミ寄りかもしれない
• 面倒見は良いものの厳しくすべきところはちゃんと厳しくする、飴と鞭完備

その他

• 薬師、通常の風邪薬頭痛薬などの頓服薬から媚薬の類、毒薬など各種取り揃え
  • 例の撒き物とかの解除薬なんかもお作りします。逆もまた然り
• 両親は幼い頃に魔物に襲われて他界、母方の祖父に引き取られて以来、15歳になるまでこの街で暮らしていた
  • 15歳の時に薬学の勉強をする為に留学、最近になって帰ってきた
    • 祖父は健在だが留学してる間に若い愛人作ってたので邪魔してもなんだな、と思い元々住んでた祖父と愛人の暮らす屋敷から森近くに引っ越した、祖父の金で
• 暇になれば森などに出てフィールドワークを行う程度には活発、お陰で体力には結構自信アリ
  • 子供の頃はもっと活発でケンカとかもやってたかもわからんね
• 手先が器用な方なので料理とか裁縫は得意。だけど掃除片付けは不得意なので割と部屋は散らかっている
  • 薬の調合用の部屋なんかは別
• 調合に役立つので魔法も多少扱えます、主に熱を操る魔法とか
• 非常に鼻が効く、ついでに勘も良い
• 新月の夜は余り外に出たがらない
  • その時の調子にもよるが、その日だけは何故か青紫の瞳が赤色に染まっている