洋上都市家出身 天野爽太 498191 †
ID: | 498191 | |
名前: | 天野爽太 |
出身家: | 洋上都市 |
年齢: | 18 |
性別: | |
前職: | |
理由: | |
状態: | |
方針: | |
難易度: | |
信頼性: | |
その他: | ステータス/戦歴/名簿 |
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━━無関心が俺を不死身にし、無関心が俺を殺し続けた。
人間の究極の関心事が死である事を知りながら、俺は奪い続けるモノとなり、何も得ず、ただ清爽の消滅を願う。
「君がこちら側に戻って来てくれるなんてね、宗太」
白衣の男が二人並んで、実験室をクリアガラス越しに眺めている。
幾つも並べられる金属カプセル、その覆われたシェルの中に被験者が閉じ込められている。
公の発表では実験は被験者とはクリーンな関係で行なわれているらしいが、実際の事など誰が知りえようか。
「こんなものを見せられるだけだったら、戻っては来なかっただろうね」
「こんなもの?」
心外そうにして金髪の青年が続ける。
「ここでは人間の持つ可能性を研究しているんだ。それは希望と言い換えても良い。
希望の発展にある程度の犠牲は付き物さ。宗太、君だって可能性を欲しがって、ここにやってきた」
違うのかい、と笑みを浮かべて宗太の肩をぽんと叩く。
宗太は「ああ、そうだ」と頷いた。屈託のない爽やかな微笑みで笑みを返した。
「僕は君の妥協しない姿勢を買っているんだ」
宗太は口元を抑えて可笑しそうに笑った。
「ははは、先日は俺を不具と罵ったじゃないか」
「宗太、君は少し真面目過ぎるくらい完璧主義者だ。目的を完遂するためには全てを捨て去る覚悟を決めている。
そんな君が無欲で居たら、誰だって嫉妬して罵りをしてしまうよ」
「俺はそんな大した奴かな。買い被っているんじゃないか」
「……とにかく、戻ってきてくれて嬉しいよ」
宗太と青年はかたい握手をした。それから青年を言った。
「今日は宗太に会わせたい人が居るんだ。彼女は遺伝子学の専門家でね。
昔、君の実験にも助教授として携わっていたそうだよ。
君とは是非会って話がしたいのだって。僕もお世話になってるから断れなくてね」
宗太は目の色を変えて青年を見た。険しい表情になるのを抑えて、努めて笑みを浮かべる。
「それは俺も興味があるな。昔、お世話になったのならお礼も言うべきだろう」
「よかった、お蔭で僕の面目も保たれるよ」
研究室を後にすると、背の方から悲鳴が響き渡った。
二人の男はそれを気にした様子も見せず、長く続く廊下を歩いていく。
宗太の手に白刃が握られている。
設定 †
異能(アート) †
●『絶対少年』<アンブレイクサルヴァトーレ>
- 爽やかオーラで全てを無かった事にしたりする能力
- 表面的に言えば能力による干渉の超防御能力です。ただし上位的な異能の力による上書きは全て通じるのでそんなに不干渉でもない。
学園都市全体に影響するもの、環境天候を変えるもの、個人的ではない事実の改変とは無関係。特定の異能は無効化される。
- めっちゃ不死身ボディ
+
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ここから先は知らなくても大丈夫ゾーン †
- 実際の所、力を無効化する能力でもなんでもなく、単純に死んでいると言う事実が存在する事が能力の根底であるらしい。
そのため『死』そのものに対しても影響する能力であるならば無効化されたりはしない。死が絶対的な価値観として君臨した能力になっている。
- 何故なら彼は数年前(学園に入学する前に)、事故により既に死んでいるからである。
(この事実は調べれば誰にでも直ぐに理解することが出来る。ただし、何故、彼が生きているかの様に存在をしているかは分からない。)
学園都市に、彼の墓も存在しているが、そこに彼の遺体は存在しない。
- よって全ての異常現象は彼を揺るがさない。(異常とは死を超越しようとする力であり、不自然な意図であり、願望である。)
- 割と普通の事はする事が出来る。物理的干渉(殴る、蹴る、触る....etc)によって彼をミンチにする事も可能である。
が、彼が死よりも先に進む事はない。矛盾した死は存在を修正され、彼は宙吊りに元通りになるだろう。
- 既に自分が呪われているので、もう呪われない理論。
- 『死』によって未来に関係する希望、欲望が消失している。だが逆に何よりも命を欲している。
矛盾した存在となってしまった事で、人間としての存在が保てなくなっており、化け物としての自分が頭角を現している。
化け物を封印するために強い自制心を保つ事を目標に、規律のある生活と態度を持ち続ける事にしている。
- 命に対する感情が堪らなく昂ぶると、夜の街にふらりと、姿を消す。
- ちなみに、彼は生きる屍の類ではない。(不死や、ゾンビの様な化け物ではない)
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