ディランディ家出身 カール・ディランディ 505159 Edit

ID:505159
名前:カール・ディランディ
出身家:ディランディ
年齢:18
性別:
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前職:
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理由:
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状態:
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方針:
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難易度:
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信頼性:
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その他://ステータス/戦歴/名簿Edit
企画/幼馴染

見える赤の色は、炎の紅か、血の朱か。

燃やす。(flam)燃やす。(flame)燃やす。(blaze)
先駆けが宙を迸り、触れたものへとその身を這わせ、一面の火となって燃え立つ。

洞窟の中。
燃えるはずのない壁が。
空を舞う微細な塵が。
只々、燃えて。道を塞ぐ。

「ばぁーか」

がらがらと、嗄れた声が出た。
詠唱の叫びに焼けた声。
数刻ぶりに、何かを焼かない言葉を吐いた。

「ミゲルあたりに負ぶってもらって逃げろって、言ったじゃねえか」

背にした炎の向こう。
彼らはそろそろ、洞窟を抜けられただろうか。
そう信じたい。逃げる途中で何かあるなど、信じたくはないのだ。
さもなければ。

「カッコつけるのは俺だけにさせてくれりゃあよかったのに」

俺も、ジョディーも。報われないってものだろう。

「いいところをあんただけに持って行かせろって?そりゃあ調子良すぎでしょ」
やれやれ、と言った調子で笑う女に、溜め息を吐く。

「まったくもって、酷い話だ」

ゆるゆると首を振ると同時。
振りかぶられたトロルチーフの棍棒が、間近の岩を砕き、こちらへと礫を飛ばす。

燃やす。(flam)燃やす。(flame)燃やす。(blaze)

口から出た呟きとともに、虚空に炎が迸る。
それはガレス・ピューの指先を掠め、そのサイズを大幅に増して、宙を翔けた。
その勢いに弾き飛ばされる岩礫。

「ちょっと。勝手に使うのやめてよ」
「サイズ変わったってことは、承知のうえだろ。パンやるから許せ」
「許す」
「マジか……」

軽口を飛ばす。喉に走る痛み。
舌の上に乗った血の味ごと、唾液を地面に吐き捨てた。
きっと、そろそろ。
声が出なくなった時が、自分の終わりだ。

「あー……」
「何。後悔してんの?」
「いや」

否定の声は端的に。

「パン焼きてぇなぁ」

何時でも思いは単純だった。

呆れたようなジョディーの表情。それを見て、ふん、と鼻を鳴らす。
「焼けば?火なら沢山あるし」
「着火した俺が一番良く知ってるよ。材料あれば焼いてるっての」
「そんじゃ仕方ない。帰って焼くしかないね」
「だよなぁー…帰るか」
「そだね。なんとかして帰ろう」
「なんとかなるか?」
「する!」
「男らしいなお前…」

思わず笑う。ははは、と。その声だけは、昔から。幼馴染の知るそれと変わらず。

そして男は、炎を放った。

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Last-modified: 2013-12-03 Tue 21:34:06 JST (2169d)