コーファックス家出身 トム 508294 Edit

ID:508294
名前:トム
出身家:コーファックス
年齢:17
性別:
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前職:
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理由:
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状態:
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方針:
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難易度:
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信頼性:
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その他:ステータス/戦歴/名簿Edit
企画:企画/空中学園都市

簡易情報 Edit

  • 身長197cm 体重101kg(入学時)
  • ずだ袋がマスクとなっている
  • 男子寮に居住
  • 性格はやや皮肉屋な所もあるが裏表はなく友情に篤い
  • 格闘においてはあくまでも相手の力を受け切り真正面から叩きのめす、力の信奉者


彼について Edit

2mに垂んとする上背と筋肉の鎧を似合わない制服に包み、その容貌はというと――
頭からすっぽりとずだ袋を被り、髪型も瞳の色も、窺い知ることはできない。
だが怯える必要はない。
彼は友好的かつ紳士的に貴方に接するだろう。

例えば貴方がこう尋ねたとする。なぜそんなものを被っているのか?
彼は時にはこう答える。
「子供の頃おふくろが被せたんだ。親父にちっとも似てなかったからね」
だから、おおよそそうした理由だと思っておいて差し支えない。

或いは次の話がヒントになるかもしれない。
彼には非常に信奉している一人のプロレスラーがいる。名前はアブサロム。
感極まった時、また激情が襲ってきた時に彼はそのレスラーの名を叫ぶ。
「アブサロム!」と。

どうしてこの学園に来たのか?
それは謎多きレスラーアブサロムがかつてここにいたからだ。
神話的なまでの強さ、無敗の戦績、その秘密――
ただのファン心理か、それとも…










 異なる証言 Edit

仮にA国としておこう。
その国の中枢深くにまで食い込んでいたスパイの名前をアブサロムと言った。
彼がどこから来たのか(B国か、それともC国か?)それは判然としないし、また知る意味もない。
一つだけはっきりしている事実は、彼がここ空中都市にかつていたということだけだ。



証言2 Edit

記録に残っている公式試合数は1228。そのうち勝利数は1227、敗北は1度のみである。



 異なる証言2 Edit

ヒューストン・バックシアター。
覚えてるか、あんた。
一頃は繁盛してたもんだ…
だがあんなことがあっちゃあな。
そうだ、爆弾事件な。知ってたのかい。
実は俺はその現場にいたんだ。
いやいや、中じゃない。建物の前を歩いてたらな。
いきなりボカンだ。それから飛び出してくる連中、危うく踏み潰されるところだったよ。
中の様子はそりゃひどいもんだった。
あちこちにはがれた皮やピンクの臓物が散らかっててね…
結局6人ってことだったかな、死んだのは。あの時はもっと大勢死んでたように見えたがね。
犯人は少年ていう話だがわかったもんじゃねえ。
だってそいつだって爆弾のそばにいてバラバラだもの。
名前?
死んだ奴全員のかい?
そんなものいちいち覚えちゃいねえよ。新聞には載ったはずなんだがな。
犯人の名前かい。
名前は、確か…



アブサロムの最後の試合が行われた3月27日をトムは<<聖なる記念日>>と定めた Edit

名前は確か、ミスター・タードだったか。
シットだったかな。どっちでもいい、とにかく糞野郎だ。
試合はいつも通りアブサロムの一方的な猛攻で過ぎていった。
敵は息も絶え絶えだったんだ。
なのに、そうだ。いつもと同じ、相手にも多少花を持たせてやろうと体当たりを受けてのダウン。糞野郎のフォール。
俺たちもいつもと同じに、レフェリーのカウントに合わせて叫んだ。
<アブサロム!>
誇張じゃない、観客全員がだ。
<アブサロム!>
いつだって3度目はない。2度目のコールで軽々と相手を跳ね飛ばしちまうんだ。
その時だってコールは2回で終わった。絶対に3カウントはなかったはずなんだ。
なのにゴングが鳴り、レフェリーは糞野郎の手を掲げた。



プリンス・ハデスのインタビュー(アブサロムとの試合後) Edit

アブサロムだろうと法王様だろうと不滅じゃない
人間は子宮(womb)から出て墓穴(tomb)へと入っていく、それだけの脆い存在だ
最後のアルファベットbはblackのbだ
子宮と墓穴の間、この広大な宇宙全てがこれからは暗黒の支配者プリンス・ハデスのものだ



 マリア Edit

隣家に新しい家族が越してきたことを母から告げられた時、マリアは少なからずがっかりした。
キッチンで母の作ってくれたレモネードを急ぎ飲み終えると、かたかたとペンケースの鳴る鞄を力無く手に提げて
二階の自分の部屋へ戻る。むあっとする空気が部屋を満たしてい、マリアは急いで窓を開け初夏の風を入れた。
窓の下には隣家の庭が――家々が密集した中に不意にぽっかり生じた空虚――午後の光を浴びて輝いている。
伸び放題に伸びた芝草が前の住人の残していった小さなブランコを半ば隠し、マリアからは斜め向かいに聳える
一本の樫の木がその周辺に濃い影を落とす。建物の壁と部屋の窓で二重に枠付けられた眺めが彼女は好きだ。
家並の隙間をすり抜けた日の光が薄暗い草の波を救いのように照らす早朝。風が起こす葉音が訳もなく寂しさを
運んでくる夕暮れ。夜中のぽっかりと口を開けた井戸の底のような暗闇さえも、みんな彼女一人の独占物だった。
これは――と窓枠に頬杖をつきながら思う――もう私のじゃない。その考えはマリアの胸をちくちくと棘で刺した。
越してきた人達はきっと芝も刈るだろうし、古いブランコも捨ててしまうかもしれない。ひょっとしたら敷地をぜんぶ
花壇にしてしまうかも。樫の木は残して欲しいわ。こんなに育つのにきっと何十年もかかったにちがいないのだし。
物音と人声が彼女を現実に引き戻し、カーテンの陰に隠れさせた。隣家より庭へと通じるドアから飛び出してきた
小さな人影が二つ。子供たちだろうか?人見知りのマリアにとってそれは何ら印象を好転する理由にはならない
のだが…子犬のように飛びまわる少年と、その後ろをたしなめの言葉を投げかけながらついて来る年長の少女。
その姿を認めた瞬間、マリアはハッと息を呑んだ。それほどにその少女は美しく、まるで彼女の周りに光が舞って
いるようにする見えた。白銀に長く靡く髪、碧く大きな瞳と薔薇色の唇、白く細い身体はまるで生命を吹き込まれた
人形みたいだ、と思い、また思い直して、いいえ決して人形なんかじゃない、だってあんなに優しく微笑んでいて、
瞳も興味深そうに庭のあちこちを見回して…そしてその瞳がカーテンの影から顔を覗かせていた彼女の姿を認め
柔らかな笑顔を向けていることに暫くして気がついた時、マリアのその後の運命は大きく変転することになった。



 如何にしてバックシアターは造られたか? Edit

南部の匂いを浅黒い肌に残す女と無口で狷介な男エーリック・ヒューストンが決して平凡ではない出会いをしてから結婚するまで8ヶ月という月日を要したが
(彼らの物語を詳しく物語る時間がないのはまことに残念なことである)
さらにその4ヵ月後には早くも一人目の(そして一人息子となった)子供を産み落としている。
そしてその日を境に父エーリックが街の外へ出て行くことはなくなった。
(そこにもまた複雑な話があるのだが、やはり語ることはできない)

一人息子トマスの運命を決定付けたもの、それは野心と言うよりも憧憬に似た何かではなかったか。

○○○年9月17日のこと。
遠くの山脈に沈みゆく夕日を反射してオレンジに光る巨大な飛行物体が空の端から端までをゆっくりと滑るように渡っていくのを、少年はひとり見つめていた。
永久に魂を吸い取られてしまったかのように、母親が心配して探しに来るまでその場で身動ぎもせず立ち尽くしていたという。



 マリア Edit

マリアとその姉弟はすぐに仲良くなった。






Last-modified: 2014-01-27 Mon 21:23:56 JST (2586d)