ベウルク家出身 ニコレット 60730 †
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| ID: | 60730 |
| 名前: | ニコレット |
| 出身家: | ベウルク |
| 年齢: | 22+1 |
| 性別: | |
| 前職: | |
| 理由: | |
| 状態: | |
| その他: | ステータス/戦歴 |
| テーマ曲: | お前のXXXで天を衝け!! |

ただいま。名簿チェンジしたよ
&color(tomato){マジ色つけるの忘れる}; &br;
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ここはニコレットの日記置き場になりました
飽きた!不定期にしようっと
―――
先日、ダンジョンに潜った時、絶体絶命のピンチに陥ってしまった。
――後一撃で死ぬ!
その瞬間、わたしの眼前に逞しい背中。それは、ああ。やはりアルトロくんだった。
アルトロくんは巧みに敵を退けると、へたり込むわたしに手を差し伸べてくれた。わた
しは頬を染めながら手を取ろうとすると。「痛ッ!」
何たる不覚。助けられただけではなく脚まで挫いてしまっていた。するとアルトロくん
は「俺の背中に」とわたしを負ぶってくれたの。その暖かさはとても安心出来たのですよ。
「それじゃあ帰ろうか」とアルトロくんは何の迷いもせず持ち帰りの魔法を唱える。わた
しを捨て置けば、まだ先に進めるはずなのに!
「わたしは、冒険者失格だね。独りでどんな困難も切り抜けるのが務めのはずなのにアル
トロくんに助けられて、今もこうして……」と言うとアルトロくんは「俺はずっとニコレ
ットに助けられて来たんだよ。逢えない時でもニコレットを思えばどんな困難も乗り越え
られたんだ」
二人の頬が赤く染まったのは何も夕陽の所為ばかりではなかったのですよ。
まあその後はアルトロくんに(性的に)持ち帰られちゃったんですけどね!
―――
先日、アルトロくんと一緒にダンジョンを踏破しようとしていたところ、途中、超巨大
ムカデに遭遇してしまった。
もちろん先制攻撃は出来たんだけど惜しくも一撃では倒せずに、貴重なたぬきのかぶり
ものを壊されてしまった。
それから超巨大ムカデを倒した後に嘆息しながら「まったく、大切な物に限って壊され
てまうから困ったものだよね」と言うと、アルトロくんは心配そうにわたしを見やってき
たの。
「アルトロくん、どうしたの? ――きゃ!」
――わたしはアルトロくんの暖かく大きな胸に包まれていた。
「アルトロくん……。恥ずかしいよ……」とわたしが思わず頬を染めて言うと、アルトロ
くんは「あいつは大切な物を壊してしてしまうんだろ? そんな事、絶対させない、させ
てやるもんか。だって俺の大切な者はニコレットなんだから」と更に強くわたしを抱いて
くれたの。わたしも「アルトロくん……。わたしもあなたを絶対に傷つけさせないよ」と
アルトロくんの逞しい背中に腕を回して、きゅっと抱き返したの。
まあ、その夜はお互いの恥ずかしい秘密を守り合ったのんですけどね!
―――
アルトロくんとはラブラブだよー、どのくらいかと言うとダンジョン内でわたしがお腹を空かせて
しまったのでおにぎりを取り出そうとしたんだけど
気づいたアルトロくんがわたしにおにぎり差し出してくれたのね
でもわたしそれでは悪いからと自分のおにぎりをアルトロくんにあげたのさ
「アルトロくんのおにぎりはおいしいねー」
「ニコレットのくれたおにぎりも凄くおいしいよ」
「アルトロくんはお上手だなぁ」とついつい顔を赤くしたら
「ニコレットのそんな顔も大好きなんだ」
とわたしを押し倒してそれからはもうすごいアルトロトロットロだったわけよ
―――
先日、アルトロくんと北へ歩いて3日の洞窟へ討伐に行ったよ。
その時のアルトロくんの顔は今までになく真剣で、その精悍さにわたしは思わず鼓動を
高鳴らせてしまったりして。
しかし激しい感情は冷静な判断を狂わす原因にもなるという事は冒険者の鉄則。もちろ
ん、アルトロくんだって知っているはずだった。
だからわたしは「アルトロくん。どうしてそんなにピリピリしているのさ?」と聞いて
みたんだ。
するとアルトロくんは突然「早く子供達を助けなきゃいけないじゃないか!」と大きな
声を上げたので、わたしはびっくりして「きゃ!」と悲鳴を上げてしまったの。
アルトロくんはそれを見ると申し訳無さそうに「……ごめん。驚かせて。でも親御さん
達はずっと子供の心配をしていただろう? もし俺達がその立場だったらと考えると怖く
て仕方が無いんだ。だから、だから!」
「俺達? えっ、それって……」思わぬ言葉にわたしの頬は急に熱を持ってきたのね。
見ればアルトロくんの頬も徐々に染まっている事がはっきりと分かったわ。
まあ、その夜はアルトロくんの前にわたしの洞窟も探索されっ放しだったんだけどね!
―――
先日、アルトロくんとダンジョンに潜った時、大量の敵に囲まれてしまった。
すると急にアルトロくんがわたしを抱き上げたの。それはまるでお姫様抱っこだったの
で、わたしは思わず頬を染めて俯いてしまった。
するとアルトロくんは「大丈夫」と微笑んで、足元を視線で示しす。
「あ、聖域の魔法書……」
だからアルトロくんはわたしを抱き上げてくれたのか。何故か感じる落胆の気持ち。す
るとアルトロくんは「ニコレット、俺の懐の魔法書を読んでくれないか?」と言ったの。
わたしは顔を真っ赤にしながら「し、失礼するよ」と胸元に手を差し入れて魔法書を取
り出すと「これは極めて高級な炎の魔法書!」
敵どもは見る見るうちに炎に包まれて、消えていった。
やがて静まる炎。するとアルトロくんは「あのさ、もう少しこのままでいてもいいか?
」と頬を染めながら尋ねて来たの。だからわたしも「ええ。わたしももう少しこのままが
良いから……」その時、二人の聖域は確かにそこにあったよ。
まあその夜は二人で燃え上がってわたしの聖域に、アルトロくんのせいえきを迎え入れ
たんだけどね!
―――
先日、アルトロくんと森に入っていた時、うっかり切り立った崖から落下しまったの。
眼前にそびえ立つ岩の壁。わたしたちははぐれてしまった。
「うう、アルトロくん……」
何とか合流しようと歩いていると今度は丸太の罠を踏んでしまった。丸太を打ち付けら
れて吹き飛ばされるわたし。
それでも早くアルトロくんに会いたい。そればかりを考えながらまた歩き出した。
しかし悪い事というのは続くもの。今度は大爆発の罠を踏んでしまった。凄まじい大爆
発に流石のわたしももう倒れる寸前。
「アルトロくぅん。どこにいったのぉ……?」
今にも泣き出しそうになりながらもアルトロくんを探し続けていると、見覚えのある後
姿。あの赤いコートは! あの犬仮面は! ああ、やはりアルトロくん!
何もかも忘れて駆け出したわたし。しかしざばり。全身を生暖かい水。……通り雨が降
ったのだ。それでも再開できた喜びは何物にも代え難い物だったよ。
まあ、その夜はわたしの深い崖にアルトロくんの丸太が打ち付けられて、そして大爆発
したアルトロくんの想いでわたしの中がぐっしょりになっちゃったんだけどね!
―――
先日、アルトロくんと宝探しに森に入った時、罠を見つけたんだ。
「何の罠なんだろうね?」と聞くとアルトロくんも「何だろうね?」と首を傾げた。
「毒針の罠かしら?」と聞くと「ちょっと違うみたいだね」
顎に指を当てて考えても、それ以上思い浮かばないので「スライムが入ってたりしてね
」と苦笑い。アルトロくんも優しく苦笑い。
アルトロくんは「いっその事、一思いに開けて確かめてみようか」と剣を取り出して言
うのでわたしは「虎鋏の罠かも知れないから慎重に……。それにもし毒ガスや警報の罠だ
ったらと考えると、やっぱり識別の魔法を使ったらどうかな?」
アルトロくんは「そうだね、手堅く識別を使おうか」
そして魔法書を読み終えて「うん、警報の罠だ」
「ありがとう。ニコレットのお陰だ」
何とアルトロくんはぎゅっとわたしを抱き締めてくれた! ――わたしは警報の罠を踏
まなかった事なんかよりもむしろこっちの方が嬉しかったよ。
まあ、その夜はアルトロくんのいきり立った剣を、蕩けるわたしの罠で捕まえて、抜け
なくして、充満して、結局互いの子種というお宝が遭遇しちゃったんだけどね!
―――
先日、アルトロくんと遺跡に潜った時、物知りの魔法書を拾った。
互いに大抵の怪物の特徴は把握していたのでわたしがそれを捨てようとすると、アルト
ロくんは「一応、取っておこう」と言ったの。
「まあ、アルトロくんがそう言うなら……」とわたしが言うと、アルトロくんは「ところ
でニコレットは、知りたい事ってあるかい?」
わたしは苦笑しながら「余り思い付かないよ」
しかしこれは嘘。本当はアルトロくんの想いが知りたいのだった。
――わたしは彼を愛している。これは断言できる事実。しかし当の彼に事実を聞く勇気
を、臆病なわたしは持てなかったのだ
やがてアルトロくんから「俺は知りたいよ。ニコレットが俺をどう思っているかって」
と思わぬ言葉。唖然とするわたしをアルトロくんは強く抱き締めて「――俺はあなたを愛
している。
だから聞かせて欲しい、ニコレットの本当の気持ちを」
わたしも慌てながらも「わたしも、あなたを愛しているよ」と抱き返した。するとアル
トロくんは「ありがとう、ニコレット」とわたしに接吻をしてくれたよ。
まあ、その夜は互いの身体と心の隅々までも物知りになっちゃったんだけどね!
―――
先日、アルトロくんとダンジョンに潜った時、ワイバーンに遭遇した。
その凄まじい巨体から繰り出される重い攻撃だけではなく、大きく真っ赤な口から吐き
出される灼熱の炎もとにかく脅威だった。
最初は防戦一方。しかしアルトロくんの瞳はまっすぐに敵を見据えていたんだ。やがて
ワイバーンの攻撃の端々に生まれる隙を見極めると、
「ニコレット! 行くぞ!」「はい!」
まるで夫婦の様な呼吸で連携攻撃。やがて巨体が地響きと共に沈む音。
そしてアルトロくんは、にっこり笑顔一つ。
「ふう。少し危ないと思ったよ」と冗談交じりで言ったが、わたしはポツリと
「わたしは少しも思わなかったよ。だってアルトロくんと一緒だったからね」
するとアルトロくんは一瞬、驚いた後「――うん。本当は俺もそうだった。ニコレット
と一緒だから全然そんな事思わなかったんだ」とわたしを抱き締めてくれたんだよ。
――先程の『夫婦の様な』は勘違い。わたし達はとっくに『夫婦』だった。
まあ、その夜はお互いの口から吐き出された愛の言葉が、アルトロくんとわたしを熱く燃え上
がらせちゃったんだけどね!
―――
先日、アルトロくんとダンジョンに潜った時、怪鳥に遭遇したんだ。
「気をつけろ、あいつは厄介だ」とアルトロくんが言うので、わたしも「はい!」と返事。
しかし敵もさるもの。わたしの一撃を耐え切ると異様な瞳でわたしを凝視してきた。
――しまった! 催眠術か!
それから先は曖昧で、はっきりと気付いた時には、既に怪鳥は事切れていた。
「ごめんなさい」とわたしが頭を下げると、アルトロくんは黙って俯いたんだ。
「ど、どうしたの?」と聞くと「さっき操られたニコレットに好きだって言われて、
それで抱きつかれて……」とアルトロくん。
かあっと紅くなるわたしの頬。先程の催眠術は本心を露にするものだった様だ。
「その、申し訳ないよ」と謝ると、アルトロくんは「いいんだ。例え本心じゃなかったと
しても、俺、凄く嬉かったんだ。ごめん、こんなの迷惑だよな」と思わぬ言葉。
これ以上の言葉は無粋。わたしはアルトロくんに抱きついていた。
そしてようやく一言。「――わたしも」
まあ、その夜は濡れた瞳で見詰め合ったせいで、二人ともベッドの上で乱れちゃったん
だけどね!
―――
先日、アルトロくんとダンジョンに潜った時、なにものかにセクハラされたんだ。
それは周囲に敵が見えなったのでアルトロくんと雑談をしていた時だった。いきなりわ
たしのお尻をさっと撫でる感触。
「きゃあ!」すぐに辺りを見回してもアルトロくんの訝しげな顔だけ。――とり合えず単
なる勘違いという事にした。
それからしばらくして、今度は嘗め回す様にお尻を撫でる感触。
「きゃああ!」と屈み込んだわたしが「アルトロくんはエッチだよ!」とアルトロくんを
睨むと当の本人は「さっきからどうしたんだ?」と白々しい台詞。
「今更惚けるなんて! 言えば、わたしのお尻位幾らでも触らせて差し上げるのに!」と
叫ぶと、それまでポカンとしていたアルトロくんが急に得心した様に、辺りを見回すと虚
空を一閃。やがて現れた猫耳の死体。――ウインド(cv子安)であった。
それを見て、アルトロくんは「それじゃあ、早速触らせて欲しいな。ニコレットのお尻
」とクスクス笑い。しかしわたしは「……バカ」と真っ赤な頬を俯かせるのに精一杯。
まあ、その夜は見えない想いを確かめ合う様に、互いの身体の隅々まで触り合っちゃっ
たんだけどね!
―――
先日、アルトロくんとダンジョンに潜った時、転び石に引っ掛かってしまった。
「きゃあ!」と体勢を崩してよろけたわたしを受け止めたのは、冷たい地面などではなく、
暖かいアルトロくんの胸だったの。
「おっと。大丈夫か? ニコレット?」とアルトロくんが言うがわたしは無言のままアル
トロくんの胸に頬を埋めたままだった。
「――ニコレット?」とアルトロくんの訝しげな声。わたしは慌てて「あ、はい! あ、
ありがとね」と言ったんだけど、身体は依然アルトロくんに預けたまま。
――この暖かさの中から抜け出す事など、今のわたしには出来ようはずもなかったのだ。
「ニ、ニコレット? 一体どうしたんだ」と再び訝しげな声。
「な、何でもないよ。だけど――もう少しだけ今のままで居させて?」とわたしが呟くと、
アルトロくんはわたしの背中に手を回すと「少し。でいいのか?」
だからわたしは「い、いや。ずっと、ずっとわたしを抱き締めてもらえないかな?」
アルトロくんは「ああ。これからもずっと、ずっとニコレットが望むだけ抱き締め続けるよ」
まあ、その夜は逆にアルトロくんから吐き出される全てを、わたしが受け止めちゃった
んだけどね!
―――
先日、アルトロくんとダンジョンに潜った時、アルトロくんが分身の魔法書を読んだ。
急に溢れ出て来たアルトロくんの分身達に、怪物達は目を回す。
――実はわたしも高鳴る鼓動。
とにかく、この隙に怪物達を倒していったんだけど、最後の一匹に刀を振り上げた瞬間、
わたしと怪物の間によろける様に人影。それはアルトロくん。
本物? 分身? 答えは二つに一つ。しかし迷い無く振り下ろされた槌。
――槌はアルトロくんをすり抜け、怪物だけを叩き潰した。
怪物を見下ろして一息つくとわたしは『本物』に微笑み一つ。
やがて掻き消えていく分身達を少し残念そうに見送るわたしに、アルトロくんが「よく
咄嗟にあれが分身だって分かったな」
だからわたしはアルトロくんに抱き付いて「分かるよ。だってこの大きさと暖かさ、そ
して息遣いの全てを、身体が覚えているからね……紛い物とは大違いだもん」
するとアルトロくんは「恥ずかしいな。――でも嬉しい」と抱き返してくれたんだ。
まあ、その夜はアルトロくんから溢れ出した分身をいっぱい注ぎ込まれて、わたしも思
わず目を回しちゃったんだけどね!
―――
先日、アルトロくんとダンジョンに潜った時、スライムに不意を打たれたんだ。
全身を走るおぞましい感覚が過ぎ去った後、わたしは全裸であった。
「きゃああ!」と乳房を隠して屈み込んだわたしは羞恥で死にそうだったよ。
確かに冒険者として生きてきて、この罠にかかった事は一度や二度ではない。――ただ
アルトロくんの前でだけは嫌だったのだ。
それはアルトロくんに裸体を見せるのは契りの時。そう決めていたから。すると彼の方
より衣擦れの音。
――まさか。最悪の想像。わたしを辱めようというのか!
確かにアルトロくんに抱かれる事はわたしにとって僥倖。しかしそれは夫婦の褥にある
べきもの。一方的な欲望など望んでなどいなかった。
次第にアルトロくんが近づいて来て、わたしのすぐ傍に。
恐怖に目を瞑るわたしに、ふわり。裸体を包む柔らかな感触。アルトロくんが自身の赤
いコートをわたしにかけてくれていた。そして「大丈夫か?」と優しい声。
――この時程、3乙してねこ車で帰還してしまいたいと思った事は無かったよ。
まあ、その夜は互いに素直になって、裸の心をぶつけ合っちゃったんだけどね!
―――
先日、アルトロくんとダンジョンに潜った時、ごんぼうを拾ったんだ。
ごんぼうとは、生のゴボウの事。お世辞にも旨いとは言い難いんだけど、そうそう腐ら
ないため非常食としては重宝するんだよ。
「でも、もしここで料理ができたら美味しく食べられるのに」とわたしが言うと、アルト
ロくんが驚いた様に「ニコレットって料理できたのか?」
「し、失礼だなぁ! わたしだって女の端くれ、料理くらいできるよ!」
「ごめん、悪かった。――ところでニコレットの得意料理って何なんだ?」
「う……」とわたしは俯くと搾り出す様に「――や、焼きお握りだよ」
アルトロくんは大笑い。わたしはますます顔を赤くすると「これからもっと修行するか
ら、いつか満足な料理を作れたならばわたしを娶ってくれないかな? ――だってそれこ
そがわたしの花嫁修業なんだから……」
するとアルトロくんが「旨い料理と美しい花嫁か。どっちも今すぐ食べたい物だな」と
わたしを抱き締めて、甘いキス。
まあ、その夜はわたしがアルトロくんの太いごんぼうを上下の口いっぱいに頬張って、
更にわたしの身体をアルトロくんが美味しく頂いちゃったんだけどね!
―――
先日、アルトロくんとダンジョンに潜った時、イカすしの巻物を拾ったんだ。
名前は雷の巻物と似ているんだけど、黒光りする太い棒状のそれはイカの巻き寿司なの
である。
「実はわたしはこれが大好物なんだよねー」とわたしが言うと、アルトロくんは「へえ。
知らなかったな。――俺たちは随分と一緒にいたような気がするけど、まだまだ知らない
事ばかりなんだな」と感慨深げに頷いていた。
「そういえば、わたし達が虹の裏亭で初めて出逢ってからどれ位経つんだっけね?」
「ちょっと分からないな。――でも、あの時には、ニコレットとこんな仲になるなんて夢
にも思わなかったよ」とアルトロくんがわたしを抱き締めてくれた。
だからわたしは「そうなのん? わたしはあの時からずっとこうなる事ばかりを夢見て
いたんだけどねー」とこちらからキス。
もう一度、甘いキスをして、微笑みながら離れると、そろそろお昼ご飯。
――その時食べたイカすしの巻物ほど美味しい物をわたしは知らないね。
まあ、その夜はアルトロくんにイカ臭くて黒光りする棒状の物を食べさせて貰って、わ
たしはお腹一杯になっちゃったんだけどね!
―――
先日、アルトロくんと真夜中のナンデスノ食堂に潜った時、お腹が痛くなったんだ。
虹の裏亭に来て初めてモンスターの肉をたべたんだけど、その珍味たるや堪らない物
だった。だからこの食堂を潜る途中もわたしはアルトロくんの諫言を聞かず、様々な肉を
食べる事に夢中だったのさ。
すると急に腹痛。最初は何とか我慢していたんだけど、やがて激痛。屈み込むわたし。
アルトロくんが「大丈夫か?」と心配してくれたけど、わたしは脂汗で首を振るばかり。
そんなわたしをアルトロくんは横にさせると「ちょっと御免な」とわたしの腹の辺りに
手を入れたの。その掌はひんやりと心地良かったよ。
やがてアルトロくんは「――食べ過ぎだな」と液キャべを取り出すと「飲めるか?」
首を振るわたしにアルトロくんは液キャべを自らの口に含むと急に口付け。喉を流れる
懸濁液の感触。そして楽になるわたしの腹。
「お手数かけ申した」と謝るわたしにアルトロくんは不満一つ言わずにっこり笑顔。
わたしはこのまま神砂嵐にでも吹き飛ばされてしまいたかったよ。
まあ、その朝はアルトロくんにわたしの隅々まで触診されて、白濁液を飲まされて最終
的にはわたし自身が食べられちゃったんだけどね!
―――
先日、アルトロくんとダンジョンに潜った時、デビルボロントに遭遇した。
それもよりによって古代遺跡近辺に生息するタイプ。あのボロントの杖は思い出しただ
けでも悪寒が走るのだ。
「すぐにあ奴を!」と叫ぶわたしに、アルトロくん「ああ、奴の倍速とボロントの杖は厄
介だからな!」
「え?」――思わぬ返事にわたしから間の抜けた声。
わたしと共にいた虹の裏亭近辺ではこのタイプではなかった。つまりアルトロくんはわ
たしの知らない時にこのタイプのデビルボロントと戦って、その上で今の返事をしたんだ。
そんな当たり前の事実が悔しくて、その感情のまま一閃。それで敵は事切れた。
「お疲れ様」と微笑むアルトロくんに、思わず抱きついて「――わたし達はお互い知らな
い時間をいっぱい過ごして来ているんだねぇ」と言うと、アルトロくんは「そうかも知れ
ない。だけど今はこうして同じ時間を過ごしている。なら、それでいいじゃないか」と抱
き返してくれたんだ。わたしは感動の余り涙ぐんでしまったよ。
まあ、その夜はアルトロくんの大きい杖を倍速で突き立てられて、わたしはもうメロメ
ロだったんだけどね!
―――
先日、アルトロくんとダンジョンに潜った時、トロールに遭遇したんだ。
慌てて辺りを見回すと、切り立った深い崖。あそこに投げられてしまったら万事休す。
アルトロくんもそれを分かった上で「ニコレット、一撃で仕留めるぞ!」と叫んだ。わ
たしの方が敵に近かったので、すかさず敵に一閃!
しかしトロールはその強靭な力で刀を掴むと、わたしを引き寄せたのだ。
「くっ。放すもんか!」と叫んだ時にはもう遅く、わたしの身体はトロールに持ち上げら
れていた。
もうお仕舞いだ。わたしが恐怖に目を瞑ると同時にわたしの身体は宙を舞っていた。し
かしわたしをひしと受け止める感触。恐る恐る目を開けると、アルトロくんの精悍な横顔。
「ア、アルトロくん?」と頬を染めるわたしにアルトロくんは「間一髪だったな」と微笑
むと、わたしを優しく降ろしてくれたんだよ。
「よし、反撃だ」とアルトロくん。すぐに「オッケー!」とわたし。
アルトロくんとわたしが力を合わせれば百人力。すぐにトロールは息絶えたのだった。
まあ、その夜はアルトロくんにお姫様抱っこから布団に放り投げられた後で優しく抱か
れちゃったんだけどね!
―――
先日、アルトロくんとダンジョンに潜った時、くねくねビシィに遭遇した。
彼奴の気力ドレインは脅威だけど、もしここであの魔神ブゥもどきを倒したならアルト
ロくんに誉めてもらえるかも知れない。
だからわたしは少し離れたアルトロくんに声をかけず、彼奴に挑む事にしたんだ。
しかしそういう気負いがミスを招くもの。E・HEROは槌を避けるとわたしにしがみ付いて
バックブリーカーをかけてきた。
全身の骨が軋む感覚。ブゥもどきが離れるとわたしはへたり込んでしまった。
ブゥもどきが再びわたしにしがみ付こうとした瞬間、「ニコレット、大丈夫か!」との声
と共に彼奴は真っ二つ。
そしてアルトロくんはへたり込んだままのわたしを抱き起こして「どうして一人で!」
と怒気を孕んだ声。わたしが「誉めて欲しかったから……」と呟くと「馬鹿だな……」と
アルトロくんはわたしを更に強く抱き締めてくれたんだよ。
その温もりにわたしは自らの愚かさとアルトロくんの愛の深さを知ったのさ。
まあ、その夜は愛を二千五百回囁き合って二人の仲もレベルアップ。更にアルトロくん
とコンタクト融合してえっち、へんたい、えろっちゃったんだけどね!
―――