3年B組家出身 永岡志穂 84420 †
ID: | 84420 |
名前: | 志穂 |
出身家: | 永岡 |
年齢: | 15 |
性別: | |
前職: | |
理由: | |
状態: | |
その他: | ステータス/戦歴 |
歩く東スポ…ではなく、名前の読みが一緒なだけでまったくの別人です
性格 †
面白そうな事があったら割と何でも頭をつっこむが、人が嫌がるところまではやらない
順応性は高く、せっかくだからと言って前へ出る事も多い
だが、面倒くさがりでやらなくても良い事は極力やらないし、やりたくもない
…そんなんだけど面倒見は良かったりする。金が無いなら働く
引退、その後… †
ID: | 196657 |
名前: | 志穂 |
出身家: | 永岡 |
年齢: | 16 |
性別: | |
前職: | |
理由: | |
状態: | |
西暦2008年10月、16時00分
目を覚ますと、そこには真っ白な風景と今にも泣き出さんばかりに目に涙を浮かべた母がそこにいた
状況が飲み込めずに、辺りを見渡そうにも身体が自由に動かない。縛られているわけでも何でも無いのに、身体が――重い
少し整理をしよう。私は確か…3月の巨大な怪物討伐依頼で、超巨大トカゲにトドメを刺して……気がついたら、ここに寝ていた
ともかく私―――永岡志穂は、毎月依頼に向かう必要の無い本来自分が居る世界に戻ってきた
少しすると病室に医者やら看護師やらが大わらわで何人も尋ねてきてもう大変!
…で、落ち着いてから色々と今の状況を教えてもらった
私…いや、私達は『半年近く前の3月下旬に卒業旅行でクラス全員がバスに乗り込んでたが
そのバスが目的地に向かう途中にガードレールを突き破って谷底へと墜ちていった』との事だ
正直驚いた、あれから半年しか経ってないなんて…言われて思い返すと、確かにそんな事が…その際に奇跡的にも一人を除いて殆どは即死を免れたらしい
…ここで一つ嫌な予感が浮かび喋ってるのを遮って「先に教えて!私以外に助かったのは…?」
そしてその場を支配したのは、沈黙―――細かく言えば一人、先生だけが目を覚ましたがどこかへと行方を眩ましてしまったらしい
…たった一人残って、こうして目を覚まして…「すみません…一人にしてもらえますか?」
――その日、一人泣いた。身体が乾いてしまうほど、とにかく泣き続けた。でも、死ぬ気にはどうしてもならなかった
死という物を身近に感じていた、そんな確かな経験が確かに自分に残っていたから・・・・・・
西暦2008年11月
目が覚めてから一ヶ月、その間に色々な事が怒涛のように舞い込んでくる
病室には連日人が尋ねてきた。親戚、中学の時の別のクラスの友達、通っていた塾の講師やそこでの友達…etc
その時に合格していた高校の人が尋ねてきてて、私はそのまま来年度の新入生として扱われるというのには正直ホッとした
2回も試験なんか受けていられないってね
そしてリハビリやら何やら、眠っていた間に頭から何か抜け落ちてるんじゃないかと毎日の様に検査も行われて
その中でも驚かれたのが知識が増えていたこと、『眠っていたのにどうして…』とその事を知った人が全員口にしてたのは面白いを通り越して少しうんざり
…あっちの世界で、一応博士号まで持っていた事は黙っておこう
ここで私のあの後を語っておかねばならないだろう
あの後私は働きながら勉強をして元の世界に戻る方法を突き止めようと頑張っていた
自分に出来るせめてものこと…だが、そうしている間にも残っていたみんなはいなくなって…とうとう一人
失意にくれて自分も命を絶とうと考えて…そんな私に声をかけてくれたのは一人の女性だった
彼女は医者で『流石に命を絶とうとしているのを簡単に見過ごせない』と言ってとりあえずと食事誘ってくれて話を聞いてくれた
『…多分、それ相応の道具と術式と魔力さえあれば空間を繋いで移動は可能ですよ。と言っても説明下手なんで上手く教えることは出来ませんが』
照れ笑いをしながらそう言いつつ何かを書いて、金貨の入った袋を差し出して
『とりあえず、専門に勉強が出来るところへの紹介状と先立つ物…あ、もちろんここへ訊ねて来てくれたら出来る範囲でならお教えしますよ』
…おかしい、何だか話が上手く行き過ぎている!というか何で鉄アレイをポケットから取り出してるんだこの人!?と思いながらもありがたく受け取って
そこからは毎日専門機関と呼ばれるところで勉強をして、その医者という人に練習に付き合ってもらって…
まあ色々とあって、魔力の絶対値が足りないと言う事で鍛えるために手っ取り早く冒険者に復帰することにした
そして、黄金暦109年3月、超巨大トカゲを討伐し終わって倒したと確認した瞬間私は……真っ白な病室のベッドの上で寝ていた
そんな訳で、高校の入学に備えていたが海外の大学から飛び級を受けてみないか、なんて漫画みたいな事を言われている
あの時の出来事は、多分本当の事だったんだろうが信じてもらえそうに無いから胸にしまっておく
……ときどき、皆のことが思い出して…それでも私は歩いて行かなければならないんだろうな。…うん、私なら大丈夫だ
こうして、3年B組の物語は一人が元の世界に戻ったことで一旦の区切りを迎えた。…平穏な生活が待っているかどうかは、ちょっと分かりかねるけど
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