ある日、自室に一人でいるとダイスから霧のようにして現れた恐ろしい悪魔
「貴様かヒルデブレヒト!我が寝ている間に好き勝手に能力を使いおって!!…ん、よく見れば違うな、誰だ貴様は」
恐怖に腰を抜かしながらもランベルトは、祖父が亡くなったこと、自分がその孫であることを説明した
「ほう、愚かな事をしたものだなランベルトよ」
ニタニタ不気味に笑いながら悪魔は続けた、ダイスを振る代償は所有者の寿命であること
これまでランベルトが何の気なしに使ってきた回数は、彼の残り寿命を軽くオーバーしてしまっていること
「ぬぅ…赤字ではあるが、決まりは決まりだ。貴様の魂を頂こう!足りぬ分は地獄で強制労働の刑だ!」
そんなルールがあった事は知らない、どうか見逃して欲しいと必死に懇願するランベルト
「ならば我の仕事を手伝え。貴様の寿命とは比較にならん程の魂を回収する事になるが、見逃してやろう」
魔のダイスと同じ様に、この世界のあちこちに悪魔の能力を宿したアイテムがあり
それらを不正に用いて契約を踏み倒した債務者が大勢いるのだという
こうしてダイスの悪魔の契約書にサインする事となってしまった彼の明日はどっちだ
(※この設定について知っていても問題なし これまでの賭けがイカサマだった事もセットで知ることになります)
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