名簿/431301
- (手紙が宿に届いた)
「おじさん死んだの!? マジでーもーーちゃんと教えてヨっ! ぜ〜ったい見にいったのにーもったいないコトしたァ…… 今度死ぬときにはちゃんと教えてよネ Paycriff」 --
- 男は生きてその手紙を見ることはできなかった。当然である、死んだかどうかの確認の手紙であるのだ。
しかし、霊魂になったときに見たのであろうか。手紙の封は切られていた。 男は恐らくこういうであろう。「ああ、約束どおり、今度こそは私が死ぬ瞬間を見せよう。」と。 -- シャッド
- 下級とはいえデーモンがあの時期にくるとかなかったわ……(何もしらないのでおくやみのようなことをする) -- エルド
- 部屋には木賃宿の主人が一応置いたと思われる花が一輪置かれていた。
元人足としての人生は終わった。そのお悔やみは、きっと意味があったであろう。 -- シャッド
- 発情薬が撒かれた --
- ……情熱が危ないところまできているな。少し方針でも変えるとするか…… -- シャッド
- (じぃ、と物陰から見つめている幼女) -- アトリア
- ……誰か見ているな。(視線には敏感なので、辺りを見渡してみる男。) -- シャッド
- こんばんは。(すう、と出てくる。その出で立ちは子供そのものだが、頭部に角を生やしていた)
さんぽしてたら、まさかこんなヒトにであうとは。なんたるぐうぜん……ながきせいは、どうですか?じゅんちょうかしら。 -- アトリア
- (角を見るとどうも普通の子供、人間ではないようであるのはわかった。しかしそれ以上のことはよくわからない。)
散歩かね……何……?(いきなり自分の輪廻について見透かされたような、そんな言葉に少なからず驚かされていた。そんな言葉をかけたものはほとんどいなかったのだ。) ……よくわかったな。長き生は輪廻は……今の私にとっては辛いものだ。お嬢さん。(淡々と感情の起伏の無い表情で言った。) -- シャッド
- おなじですからね、てんせいしゃはひかれあうものなのでしょうか?どれぐらいながいときをいきているかはしりませんが……。
……おさっしします。アトも……だいぶつらかったり。じぶんのあいするものが、じぶんをおいていってしまうくるしみは……。 なのりおくれましたね。アトはアトリア。かれこれ2000ねんくらいしんだりいきたりをくりかえしてるものです、ヨロシク。 -- アトリア
- ……まさか。私と同じ存在がいるとは……(実に驚いた表情であった。輪廻が始まって以来の感情の変化かもしれない。)
おお……何と。そう、私も出会いと別れを数え切れぬほど繰り返した。もう人と関わることを拒むくらいに…… アトリア……私はシャッド・ヴァンドゥ、私は2000年までもはいってないはずだ。数えたことなどないからわからないがね、最早最初の自分の姿も性別も思い出せないのだよ、私は。 ああ、よろしく。このような運命の者同士だが、出会えたのは本当に嬉しいことだ…… -- シャッド
- げんみつにはちがうかもしれませんがね……アトのてんせいは、すこしとくしゅなのです。みただけではてんせいというよりふっかつのほうがちかいかもしれません。
それでも、アトはかかわっていたい……あんしんしてください、ワリとこのまちには、ふししゃがいたりします。そういうひとたちは、アトたちのこころのささえとなってくれたり。 シャッドさん。それならば、ときをあやつるまほうをしゅうとくしてみるといいです。そうでなくとも、むかしのじぶんをのぞくほうほうなら、まほうをつかえばあるはずですよ。 アトたちはたったいまから、いっしょうのゆうじんです。このマチにいるかぎり、アトたちにわかれはないでしょう…… -- アトリア
- 復活……なるほど、君はその姿のままなのか。私はまさに転生だ、生まれ変わるたびに別の人間だよ、霊魂は同じままだがな……
私もだ。人と関わることすらやめてしまえば……私は生きた死人だ。この世界に行き続ける限り、それは避けられぬ。なるほど……不死者がほかにもいるというのか。孤独ではなかったのだな……ああ、是非とも会ってみよう。 時を、操る……? そうか、魔法か……私は魔術関連の本などを読むと頭痛に襲われることがあってね……最初の私はきっと魔術関連の人間だったのだろう。 最初の私を見つけられればこの輪廻についてもわかるはずだ。ありがとうアトリア。魔術について……調べてみよう。 私と君は、一緒の友人。この街にいる限り、別れは、無い……あり、がとう……(感無量と言う感じで男は言った。これまでの絶望の中で、唯一の希望を見つけたような、そんな瞬間であった。) -- シャッド
- それはそれでなんだかめんどうくさそうですねえ……つまり、あかんぼうからやりなおすってことでしょう?
そう、ニンゲンはひとりではどうしてもいきられないいきものですからね……ええ、いますよ。だからこそ、このマチにアトはいつづけているのです。 なんぎですねえ、それは……しかし、さいしょのアナタをみつければ、じたいはすこしはこうてんするのではないでしょうか?ごいっこうをおねがいです。 いえ、こちらこそ……であえてくれて、ありがとうです!(にこ、と笑んでその日は帰った。いずれまた逢う日が来るだろう) -- アトリア
- ああ、そういうことになる。前世の記憶を、この多すぎる経験を蓄えた霊魂を持ったまま生まれ変わるのだ。
ああ、君の言うとおりだ。私も人と関わり続けるだろう。我が輪廻を終わらせるときまでは。 そう、難儀だ。何度も何度も人生を繰り返す……初めからだ。地獄のような話だ……ああ、それも最初の私についてわかれば、変わるやもしれん、この輪廻が。 何かあれば君に報告しよう。きっと君は私よりも先輩だろうからね……ありがとう、本当に。(そうして静かにアトリアを見送った。その夜、男は一人涙したという。恐らく、ここ何百年で初めての涙であった。) -- シャッド
- ・・・・・・おじさーん ごめんネ -- ペイクリフ
- ……どうした、クリフ。いつもの君とは違う様子だが。(なにやら普段の勢いが無いので不思議がっているようだ。) -- シャッド
- ボク帰んないといけないんだー お話、聞きたかったナー・・・ -- ペイクリフ
- ……そうか。(いつもよりさらに重々しい声で言った。寂しいと言う感情はまだ残っているようだ。)
どういう事情があったかは知らぬが、帰るか……別れとは何度経験しても辛いものだ。 だが、私の輪廻はまだまだ終わりそうにもない。いずれ君とまた会うときもあるだろう。そのときの私が今の姿かどうかはわからないが、恐らく君ならわかることだろう……そのときにまた、私の話を聞かせてやろう。我が人生を。 -- シャッド
- ホント! お、おじさんっ、ボクとお別れするの、辛いと思ってくれるっ?
(オレンジ色の瞳が、黄緑色に変わる) -- ペイクリフ
- ……ああ、当然だ。折角出会えたものと別れるのは辛いことだ。
君は中々面白かったのだがな……やはり私でも別れは辛い。(目の色が変わったのに少々驚いた様子で言った。) -- シャッド
- (黄緑の瞳でじぃっと見る。心眼。心を見ることのできる目)
・・・・・・・・・・・・(きゅうっと抱きついた) -- ペイクリフ
- ……(その目の力がなんであるか、男はわかったのだろうか、否か。男は静かに頷いた。)
……私は今まで出会った者達のことを覚えている。君のその一人だ、決して忘れはしない。だから、安心して帰郷したまえ。世界は輪廻する、会うときも必ずあるだろう。(そういって、彼の背をなでた。) -- シャッド
- (こくりと頷くと、シャッドから離れた)おじさん おじさんのコト、たぶんボク好きだよ
ボクも覚えてるから! じゃあネ!!(最後までシャッドを見ていられず、飛び立った) -- ペイクリフ
- 嗚呼……私もきっとそうだ、クリフ。
ありがとう、それでこそ、此処まで生きてきた甲斐があるというものだ。……またな。(そういうと、とびだった彼を静かに見送った。) ……だから、だから輪廻は嫌だというのだよ、クリフ。このような別れを繰り返さなければならないからな……(彼がとびだったあとに、呟くように言った。たとえそれが辛くとも、それでも男は記憶する。出会った者たちのことを。クリフのことも、心の中にしっかりと書きとめたのであった。) ……また会おう。 -- シャッド
- おーじーさ〜〜〜〜 んっ(後ろから抱きつきっ) -- ペイクリフ
- ム……?(後ろから抱きつかれ、後ろを振り向くと、先日の悪魔がいた。)
クリフか……私は幸運にも今月は次の人生に移行しなくてもいいようだ。それで……どうしたのか。(抱きつく彼にそう尋ねた。とても冷静な表情であった。) -- シャッド
- 遊びに来たんじゃーーん!(腕で抱きついたまま、シャッドのほっぺを伸ばして) あと寒いし
てゆかサ、死んでも生き返るんならサ、別に死んでもよくない?(むにむに) -- ペイクリフ
- 成程、遊びに、か。だが私のところに来たところで大して暖かくなどならんぞ。
……確かにそうなるが、そう割り切れるなら輪廻で苦しんでなどいない。死ぬということは嫌なものだ。 この姿で何年も生きればいつかは愛着が湧くものなのだ。(頬をむにむにとされつつ) -- シャッド
- ん〜〜ぶっちゃけあんまりあったかくなんないー おじさんコートだし(むにむに)
死ぬのイヤなんだ? 意外ーー、おじさん愛着とかそーゆーのなんか、っぽくなーーい アハハっ おじさん死ぬときくらいは怖がったりするんだ?(にまにましながらほっぺつんつん) -- ペイクリフ
- 木賃宿で暖かさを期待しないことだ。君ももっと暖かいものを着れば言いだけの話だ。
……嫌だからこそ輪廻を絶とうとしているのだ。終えるなら普通に一人の人間として人生を終えたいものだ。 そう、らしくないかもしれん。だが物も使っていれば愛着が湧くもの、肉体も同じと言うわけだ。 悪魔がどういう死生観を持っているかは知らないが、私は怖い。死ぬのを何度も経験するということがな。そして生まれ変われば、来るべき死の苦しみをまた思い出すというわけだ。(死の恐怖といいつつも、冷静に淡々と言葉を紡いだ。) -- シャッド
- たしかにーぼろっちぃしネ 次からそーするー
ふつーに一人の人間として、ねぇ・・・ヘンなの やっぱおじさん変わってるぅ え〜〜人間もボクらもおんなじだってー! おじさんがヘンなんだもんっ あでも、おじさんの死ぬトコちょーっと見てみたいかも -- ペイクリフ
- いつまで絶っても終わらずに繰り返す命など、ただつらいだけだ。確かに2、3回なら色々なものが体験できて面白いと思うかもしれん。
だが私は数え切れないほどの輪廻を繰り返している。そのたびに出会いや別れなどを繰り返すのだ。次に生まれ変わるときはまた別の人間として。無に還りたいものだ。 悪魔も人間と同じか……確かに私はおかしいのかもしれない。何かに感動することもなくなってしまったからな。……私の死ぬところか。良いだろう、そのときがくれば見せてやろう。 死ぬところを見られるというのも面白いかもしれん。(そう言うと、暗い笑みを浮かべるのであった。) -- シャッド
- ん〜〜そう言われてもー ぜいたくに聞こえるだけだし
おじさん、人間とかボクらとかより、どっちかってゆと神サマっぽい感じ? あんま感動してなさそーなのいるじゃん おっ ちょっとは顔も変わるんじゃ〜ん☆ 面白そーには見えないケドーキキキっ じゃボクコート買ってくる〜バイ! -- ペイクリフ
- 贅沢か。確かに経験していなければそう思うかもしれない。考え方によれば何度もやり直す機会があるということだ。
だが、それでも私は嫌だ。早くこの人生を、輪廻を終わらせたいと思うだけだ。……神など、そんな大それた考え方ではない。 きっと、長い年月を生きればそうなるものだろう……。ああ、買ってき給え。また君の所にも訪ねるとしよう。(そう言ってペイクリフを見送った。) -- シャッド
- ・・・なにアレ(シャッドを遠巻きに、目を細めて見ている) 混ざりすぎじゃん? -- ペイクリフ
- ……何かに見られているな……(長い長い輪廻の経験からか、何かに見られていることに感づいたようだ。そして、何気なく辺りを見回し始めた。) -- シャッド
- (気付かれたことに気付いた。きゃるんと笑顔を作って)ネーおじさーん〜 ボクひまなんだーお話してヨー -- ペイクリフ
- ……(現れた少年をしばらく眺めていた。輪廻しているとはいえ、超能力などはないので相手の正体などはわかるはずもない。)
良いだろう、私も暇をしていたところだ。(そう言って彼と話をすることにしたようだ。) -- シャッド
- きゃあっ(ぱたぱた飛んで、シャッドに抱きついて) うっれしーナ〜〜ボク、ペイクリフってゆーんだ デビルなんだヨ?
クリフって呼んでヨ、おじさんはー? -- ペイクリフ
- むっ……(抱きつかれて驚いたような声を上げたが、振り払おうとするわけでもなかった。)
ほう、悪魔か……中々に面白い。私はシャッド・ヴァンドゥ……旅人だ。 -- シャッド
- クーリーフー! はいっ -- ペイクリフ
- ……クリフ。(感情の起伏に乏しい顔で復唱した。) -- シャッド
- (にこーっと笑う) ねーねーおじさん旅人なんだ? どゆトコ行ったの? いっぱい行ったのー? -- ペイクリフ
- ああ、旅人だ。(静かに頷いた。)……そうだな……(この人足の男に転生してからはまだ多くの地を旅したわけではなかった。言うとすれば輪廻で体験したことであろうか、と男は思った。)
この人生ではまだそれほど多くは行っていないが……前世ではとてもとても沢山だ。 東西南北の国々、未開の大地、深山幽谷、様々な時代を私は旅した。 数えてはいないが……我が輪廻で1000年、いや、それ以上のときをかけて私は旅をしているのだよ、クリフ。 (淡々と、そして当たり前であるかのように前世やら輪廻やらの話を持ち出してきた。) 私の前世は少女だった。前々世は東洋の僧であった……私は何度も生まれ変わってさまざまな世界を見たのだ。 -- シャッド
- この人生? 輪廻・・・?(きょとんとした顔)
(内心では なるほどネ と、混ざりすぎな心であることに納得する。同時に、興味を引かれる) イミわかんないしー おじさん女の子からどーしておじさんになったのサ〜〜もったいなくない? -- ペイクリフ
- わからないほうが良い。どの道をそれを証明する方法もないのだからな。
(様々な人間や種族、その人生を経験したことにより、感情の起伏のない性格に落ち着いたようだ。かつての様々なものを現出させれば発狂してしまうだろう。) ……そうだな、確かに勿体ないと思う者もいるだろう。だがそれは避けられないことなのだ。私の意思に関わらずな……。 だがら、この輪廻を断つために私は旅をしているのだ。私には最初の人生の記憶が無い……それを取り戻せればきっと、私の輪廻は終わるであろう。……君にはわからない話かもしれないが。 -- シャッド
- えーーー! ヤだヤだ、わかんないよりわかったほうがイイしーーっ(抱きついたままくいくい引っ張る)
も〜〜そやってボクがバカみたいに言うーっ 輪廻があるのがヤだから旅してて、その旅が輪廻で、・・・あれ? ・・・う、うーん いいもんっ、ちゃんとわかるもんっ ゼッタイッ おじさんがビミョーなコトしか教えてくんないからわかんないんだヨっ -- ペイクリフ
- わかった、わかった……別に馬鹿だと言っているわけではない。普通は理解できないものだ。
(抱きつかれ、さらに体を引っ張られても相手を叱ることもしない。世の中を諦観しきっている様子でもあった。) 輪廻を終わらせるために旅を続け、私の記憶を取り戻すのだ。だがそのためには輪廻を続けなくてはならない。この人生でも答えが見つからねば、新たな人生を歩まねばならない。 此処まで私の輪廻の話に付き合う者も珍しい……ならば、どのように言えば理解できるのか。(抱きつかれながら、意外そうな表情を見せた。) -- シャッド
- ホントっ? ホントにホントっ? ボクのことバカにしてなーい???
ふーん、ふーん ふふん、どやって言ったらいいかわかんないんなら、いっぱい言えばいいのサ(どや顔) おじさん死んでも、前に話したの覚えてるってコトでしょ? じゃいっぱいお話できるじゃん -- ペイクリフ
- 馬鹿になどしてはいない。人は見かけによらないものだ。幼い子供であろうが、その奥に恐るべき智謀を秘めることもある。(前世からの経験談のようであった。)
……成程、それもそうか。人に説明することなど滅多にないものでね。(相手のドヤ顔を見て納得したように頷いた。) そうだ、私は死んで生まれ変わったときに、その前世の記憶を持っている。……もっとも、私の最初の人生の記憶はないのだがね。前世のことならば話そうと思えば確かにいくらでも話せるだろう。 -- シャッド
- えへへーんおじさんわーかってる〜〜ぅ(すりすり上機嫌)
あ、ボクおなかすいた またお話してよネ、おじさんっ(ひらひら手を振って飛んでいった) -- ペイクリフ
- ああ、いつでも話をしてやろう。輪廻とは退屈なものであるからな……(そう言ってクリフを見送った・) -- シャッド
- シャックス… --
- ぎいぎいと古めかしく安っぽい木の扉が音を立てながら開かれ、二重マントに身を包んだ中肉中背の男が木賃宿の一室に入った。
あまり感情のない表情で部屋に入り、ベッドの上に腰を下ろすと、それほど多くない荷物を床に下ろした。 「……暫くはここで過ごすことになりそうだ。」 ぽつりと誰に言うでも無しに呟くと、荷物の整理を始めた。これからの展望など何もない。ただ生きるままに生きて、記憶を取り戻し、輪廻から抜け出そうと、そう男は思うだけであった。 -- シャッド
- 床の軋む音が部屋に近づく。
やがて立ち止まる気配。ふと呟く声が聞こえるだろう 「セックス」と 足音が遠ざかる。声の主の行方は、杳として知れない --
- 何ものかの呟きはシャッドの耳にも届いた。唖然とした表情で、ふっと顔を上げた。
「セックス……?」 そうして、足音が遠ざかるのを聞くと、勢いよくベッドから立ち上がり、その声の主を確かめんとぼろぼろのドアを開けて廊下に出るが、もうそこには誰もいなかった。 「……これがこの地方での挨拶なのか。今までの輪廻の中でも、初めてだ……」 楽しそうな笑みを浮かべると、小さくため息を吐いて木のドアを閉め、部屋の中へと戻っていった。 -- シャッド
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