名簿/468933
- ☆ --
- ユン・・・!(少女の姿を確認すると、安堵の息を吐いて歩み寄った)
お前は、いったいどれだけ無茶すれば気が済むんだ!この間も!(キス、といいかけて口をつぐんだ右手を差し出して) ん?(サングラス、と指摘されて、はっと顔に手を当てる。そうだ、あの光の中で・・・) ああ、いいんだ。(ふっと、蒼い瞳を細めて微笑んだ)もういらない。 --
- (言葉を飲んだデュランダルに首を傾げる)き……?この間って、LV上げの時?(何かしちゃってたかな、と考える。思い出せない。)
それも多分、含めて……ごめんね。何度も迷惑かけちゃって…さ。 きっとさっきの奴、私がデュランダルの弱さだって知ってたんだ。私……口だけで、ほんと弱いから……(両手を胸に、泣きそうな表情を浮かべるが、すぐに表情を隠して) (蒼い瞳を細められて、それも微笑まれてしまってたじろぐ。) ううん、でも良かった。倒せたね!(頬にほんのり赤をさして微笑を返す。) -- †ユン・グ−†
- (珍しくしょげた様子の少女に、そっと手を伸ばして肩に触れた)
そうだ、2人だから倒せたんだ。 俺だけでは、奴には勝てなかった。お前が身を挺して俺を庇ってくれたから、勝つ事が出来たんだ。 弱くなんか無い。お前は俺の強さだ。俺の、翼だ。(ん?と柔らかい微笑を投げかけ、それから少し恥ずかしそうにはにかんだ) どうした、折角サングラスを外したのに、感想とかないのか? --
- (顔を真っ赤にして、これってプロポーズ何だろうか、何て事を想う。)あ、相棒になれたってことかな……!
(これまでは何処か境界線にあいまいさがあって、しかし今は隠れていた彼を見返すことが出来た。 その恥かしげな様子に目を丸くして、まじまじと見詰める。)……うん、かっこいいよ。素顔の方が男前かも、デュランダル。 もっと近くで見せて……何かすっごいレアな感じ。(身体を引き摺り気味に、肩に手をかける形で近付く。確かめる様に目の奥を覗きこむ。) -- †ユン・グ−†
- う。(接近する顔に慄き、立ち上がる)
近すぎだ!(そういって背中を向けた。照れているのだろうか。どこからとも無く笑い声が上がった) (デュランダルが声を上げて笑っている。きっと初めてのことだろう。どこまでも続く花畑に、ふたりぶんの笑い声が木霊していた) --
- トリガー
(互いの弾丸と弾丸がぶつかり合い、激しい衝撃が空間に広がる) (銃撃が銃撃を弾き返す凄絶な光景が広がり、その均衡は徐々に崩れていく) (数で勝るデュランダル側が押し始め、黒い体に徐々に弾丸が当たり始める) こお、お、おおおお・・・ (ステータスはチートによりMAXを凌駕している。一撃のダメージはビビたるものに過ぎない) (だがそれらが畳み掛けるように降りかかれば、やがて) おおおおおおああああああ (苦しそうに呻き、弾丸を体中に浴びながら小さく体を折りたたんでいく) -- トリガーキラー
- このまま押し切るぞ。
(双銃から鉄の嵐を撒き散らしながら隣の相棒に声をかける) (いける。勝利を確信した瞬間、熟練のゲーマーの感が不吉な予感を察知した) --
- ギョォン
(鉄籠の奥の瞳が赤く輝くと、ぎらりと見開いた) (体から漆黒のあぶくが立ち昇り、しずかに収縮したかと思うと) ミリオンペイン (闇が爆ぜるように黒棘を撒き散らした) --
- ちぃっ!!(予感が的中した。相手は自分と同じ烈銃士のPCをモデルにしている)
(ならばカウンターで全体範囲攻撃を仕掛けてくる事は予想してしかるべきだった) ユン!!(隣の少女に腕を伸ばし、からだを突きとばす。ユンのレベルでは即死だと踏んでの行動だった) (結果、回避が遅れることとなった) ぐうっ!(黒い棘が伸ばした腕に突き刺さる。「ミスったッ…!」HMDから覗く口がそうはき捨てる) --
- (やっぱり、デュランダルとならどんな相手にだって打ち勝てる。
彼女からしてもトリガーキラーは恐ろしく不気味なイリーガルアバターだが、天翼の前にはそれも霞んで見える。何よりも今は私にも翼はある━━) (「押し切る」と言うデュランダルの言葉に強く頷き弾倉をリロード。次の瞬間、デュランダルに突き飛ばされて身体を仰け反らせる。) (黒い棘がかすめて、身代わりにデュランダルを突き刺した。) ……デュランダル!? (尻餅をつきそうになって、しかしどうにか体勢を直した。白翼が続く黒棘からユン・グーをどうにかして護っていた。結果的に自分は無傷だった。) (なのに━━) (悲鳴に近い声を上げるとデュランダルの傍らに近づいて、泣きそうな表情で黒い棘を払おうとする。手放しにされたガンランスが床を滑る。) -- †ユン・グ−†
- チィッ。(楔のような黒棘が腕を貫いている。自分の腕が刺されたような感覚に呻きをあげる)
(悲鳴を上げながら武器を手放してこちらに駆け寄ってくるユンに、思わず声をあげた) 馬ッ…!俺に構うな!(そう叫んだ時、黒のイリーガルが右手を掲げたのが目に入った) --
- こおおおああああ
(赤い瞳がデュランダルとユン・グーを捉え、手で握りつぶすように右手を掲げた) (膨大なデータが腕を中心に解凍され、赤色の禍々しい腕輪を形成し、テクスチャの風車を展開していく) (そう、それはまさにデュランダルが幾度もイリーガルを屠ってきたスキル、データドレインそのものだった) トリガー・・・(血の風車がぐるぐると回転し、駆動音が絶頂に達した時、赤い螺旋が照射された) (空間に帯を描き、デュランダルとユン・グーに向かって迫り来る) --
- まさか…。(形成されていく腕輪に悪寒が過ぎる。あれは、あれは、あいつは、俺だ。)
ユン!逃げろ!(そう叫んだ瞬間、赤い光弾が放たれた) うおおぉぉおおおあああ!!(咆哮。『鍵』が意思に反応し、傷ついた右腕に腕輪を形成する。間髪いれず放った虹色の帯が、互いの間で炸裂した) (衝突するイリーガルスキル。改竄と改竄崩壊と再構成の嵐が衝突点を中心に巻き起こる) (世界が歪み、激しいノイズが閃光とと共に空間を割っていく) ぐっ…ぐぐっ…!(傷ついた腕が傷む。徐々に均衡が押され始め、膝が折れかかる) --
- あいつ……!データドレイン使えるの!?
(描かれる赤の螺旋の中にイリーガルに捕らわれ暴走していた、かつてのユン・グーのアバターを見た。) 似ているんじゃないんだ、あいつは……!(同じくして結論を出す。あれはもう一人のデュランダル。しかし、一体何故!?) (意識を囚われそうになり、しかしはっとする。因子とバグ、恐らく同等の力を持ったアバターによる衝突。しかしデュランダルは今……) (一瞬の迷いを振り払って、支えるようにデュランダルに寄って、白翼を背に回した。それでも押し負けてしまっている。) 逃げねーよ!…………逃げない、一緒にならあんなの倒せるよ。絶対、負けないんだデュランダルは。 ……けどそっか、私が何時までもデュランダルに支えられてるんじゃあ、……それじゃあ駄目なんだよね。 (一瞬、時間が稼げればいいはずだ!) (唇を噛んで、血が口中に滲み出るのを感じた。アバターと自分の想いが混じった様な気持ちになる。) (白翼を最大に広げて、十字シンボルの円盾を構築する。何秒持つか。…三秒できっと十分だ) グスタフ!!見て、いるんでしょう!!!(白亜のビットをノイズの中に探すが見当たらない。) デュダンラルを、お願い!!(赤い、死影の螺旋に向かい足を踏み込む。白翼を広げ、血の様なデータの激流、その受け皿になる。) -- †ユン・グ−†
- (データドレインを放つ右腕に亀裂が走る。アバターのテクスチャデータが耐え切れずに崩壊を始めている)
(ミシ、ミシ、と腕を上り、やがて顔にまで及ぶようになる。「ヤバイ…!」小さな口を食いしばり呻いた) (その時、視界の隅で動く影に気付く) 何をする気だっ!?(力を抜けば一気に押しつぶされそうな重圧の中、駆け出したユン・グーに目を見張る) (まさか、よせ…! 盾を練成したのを端目で確認すると、最悪の予感が頭を過ぎった。できるわけがない!) 無理だ!よせ!やめろぉー! --
- (絶叫。その瞬間に右腕が爆ぜた。アバターのデータが崩れ、光になっていく)
(白に包まれていく視界の中、自分の盾になっているユン・グーの背中が見えた) (くそ、くそ、くそう、駄目だ、こんなところで終われない、ユン・グーが、吉川ゆずがまだいるんだ、もう悲しいのは嫌なんだ) (守りたいんだ 正義とかじゃない 規則とか、規律とか、そんなでもない わかったんだ 僕は 俺は)
(走馬灯のように、脳裏を思い出が過ぎっていく。友達、家族、去って行った人たち、それからであった人たち)
大切な人を守りたいんだ! --
- (閃光の様に流れていくデータと、ノイズの中。一瞬の隙間を影がかいかぐった。)
(白亜のビット、グスタフの操作する白い丸型がデュランダルの腕を修復する。折れた様な角先を数秒間だけそっと近づけただけだ。) (しかし、その刹那の時間で━━吉川ゆずの生死を分けてしまうかもしれなかった。この場に姿はないが、グスタフはゆずの決断と、デュランダルの底力を信じるほか術がなかった。)
(可能性を捨てた結果の身代わりではない。幾数回も鍵によるスキルを身に受けているアバターの経験値を信じる事にした。) (それは、一人で戦う事ではなかった。デュランダルが居た。グスタフも……傷付けてしまった人たちも居た。 そういう、盾なのだから。) (トリガーキラーのデータドレインは凄まじいものだった。データを浄化して正常に戻す事が『鍵』の力なのだろうが、これは全てを壊してしまいそうだ。) (肢体が今にもバラバラになりそうだ……!) (体が悲鳴を上げている。しかし気丈に、盾を持つ手を引っ込めたりはしない。) 壊れたって、私が壊れたって!逃げない! (盾がその形状を保っていられなくなる。崩れて、赤い塵に成り果てる。この今の気持ちの様に白い、真白の白の翼だけが最後の砦だ。) (最後の力を振り絞り、死を齎す螺旋を白色で割った。) -- †ユン・グ−†
- (白光の向こうに誰かが立っている)
(紺色の制服。日焼けした顔。警察官だった。行ってしまった大切な人。こんなところにいるはずの無い人) (軟弱な自分の心が作った都合のいい幻影だということは分かった。それでも言葉が出た) とうさん ぼく、進んでもいいかな 先に、歩いていってもいいかな とうさんのようなひとになりたいんだ だから、ぼくは 前を向いて、生きていくよ
(父が笑った 声が聞こえた気がした 熱い、涙が零れた) (ユン・グーの、吉川ゆずの声が聞こえる。腕を見た。いつの間にか傷は消えていた) ありがとう、とうさん
俺は、行く! --
- (もう、こんなものはいらない)
(前を向く事から逃げていた、そのための鎧だったサングラスに指をかけて、ゆっくりと取り外し、瞳を開けた)
(光が右腕に集まっていく。渦を巻き形を成して輪を描く) (虹色の、美しい輪だった。どこまでもだれとでも、つながれるような気がするような) (手を翳す。虹が溢れた) (虹に照らされ、影の男が消えていく。わずかな唸りを残して、錆の世界と共に光となった) --
- (エリアデータが復旧しました)
(耳障りのいいアラームで目が覚めた。抜けるような青空の下、何処までも広がる花畑の中に立っていた) ここは…。(ここがウィルスに犯される前のエリアの姿だったのだろうか。しばしその光景に瞳を奪われ・・・) ・・・ユン?ユン!(少女の姿を思い出し、名を呼びながら辺りを見渡す) --
- (白い、光の中で。どこかで会った、誰かの心に触れた様な気がした。)
(何処までも真っ直ぐな二つの瞳が近づくと、ひゃ、となって目を開ける。辺りは花畑で、起き上がれなかった。 全身が、身体が痛む。)……少し無理をし過ぎたかかな。(痛い、けど暖かさがある。ならきっとこれは痛みではない。) 勝ったんだ、デュランダル……!(自然と笑みが洩れる) (肘で軽く身体を持ち上げると、自分を探すデュランダルの姿があった。その姿に違和感がある。) あれ、デュランダル……あ、サングラス!?(口をあんぐりとあけ、間の抜けた声を上げる) -- †ユン・グ−†
- (転送門をくぐり抜け『Σ 彷徨える 落日の 死影』のエリアに足を踏み入れる。その足取りは何処か強張り、そぞろなものだ。)
(理由は複雑な物で━━つまり乙女心の震えが何とも言えぬ昂揚と緊張をその足音に含ませさせている。) (勿論それとは別に、妙な…と想いを募る所も有る。このエリアには自分の気持ちとは裏腹に何処か、歪さが感じられる。歩を進めるうちに緊張がその意味を変えつつある。) こんな場所に呼ぶなんて、デュランダルは何を……。 (そもそも死影だ何てエリアワードで、ロマンチックな事もありはしなかった。なら、この呼び出しは例のウィルスに関係した重要な話なのだろう。) (エリアの夕闇と同じく、曇り蔭が表情に表れる。)……昨日までの私はなんだったのよー…。ばか……。 -- †ユン・グ−†
- (そのエリアはそれまで訪れたどのエリアとも違う異様な世界だった)
(空は一面血の様に赤く染まり、永遠に続く鉄と錆の不気味な構造物をどんよりと照らし出し) (何のために動いているのかすら見当もつかない機械が耳障りな騒音を重ねながら真っ赤に解けた鉄と熱風をかき回していた) ポーン (新着メールが一件あります) 件名:%%よく来てクレMaした# 本文:いま い き鱒 テ¨ゅЯaんダル --
- ……(このエリアはかつて自分が捕らわれていた場所に似ている。
因子の力は無いものの、アバターと同調している今並みなら無い緊迫感をその肌で感じ取っている。現実には無い、感情に針先を刺すような感覚。) (メールのウィンドウを閉じる。唇を震わせて、だが気を強く持ち直す。) ……デュランダルじゃあない! (周囲を用心深く見回して、ゆっくりと左翼を伸ばした。) -- †ユン・グ−†
- ポーン
新着メールが一件あります 件名:見tsuケまシタ 本文:見tsuケまシタ見tsuケまシタ見tsuケまシタ見tsuケまシタ 見tsuケまシタ見tsuケまシタ見tsuケまシタ見tsuケまシタ 見tsuケまシタ見tsuケまシタ見tsuケまシタ見tsuケまシタ 見tsuケまシタ見tsuケまシタ見tsuケまシタ見tsuケまシタ 見tsuケまシタ見tsuケまシタ見tsuケまシタ見tsuケまシタ
ゴォーン ゴォーン ゴォーン ゴォーン (聳え立つ錆の塔の頂から、歪な鐘の音色が赤い世界に鳴り響く) (その不気味な音色にユン・グーが意識を奪われていると、その背後にゆっくりと影が降り立った) こおおあああ・・・・・・ (凍える吐息がユン・グーの耳を凍てつかせる。籠の奥の闇の顔が、血色の瞳で見下ろしていた) -- トリガーキラー
- (歪な鐘の響きが喉元につっかえる様で苦しさを覚える。もう傷は跡形もない左の腕が痺れる様な錯覚があって、乱れた息をどうにかして整える。)
(肌が粟立つのを感じ、跳んだ。) (跳んで中空で横に一回転。横目に『死の影』トリガーキラーの姿を捉えると眉をしかめる。最悪を考える。)……デュランダル!? (すぐに自分の洩らした言葉を首を振って否定する)デュランダルはウィルスに感染したりはしない…!(ましてや屈する事も。天翼の彼には絶対の信頼を寄せている彼女である。) (しかし、何故私が呼ばれたのだろう。例え悪戯にしても最悪で、イリーガルに対する恐怖もあるが、それ以上に腹立たしくある。きっ、と血色の瞳を睨んで返す。) (跳躍から壁を利用して転進。跳ね飛び、片翼で空を裂いて、トリガーキラーに鋭いあびせ蹴りを打つ) -- †ユン・グ−†
- (振り下ろされる蹴りに合わせて、鉄を打ちつけたような手が木の葉を払うような軽さでひらりと上がった)
(飛び散る相殺エフェクト。均衡が崩れ、アバター重量が軽いユン・グーが弾き飛ばされる結果になる) こおおおあああ・・・・ (着地した少女をぎょろんと赤い瞳が捉え、爛々と輝いた) トリガー・・・・ (ぶらん。背中に長い腕を回すと漆黒の双剣銃が取り出される。不吉な夕暮れのような色の刃が、その銃身に構築され) ジャキン(突きつけた銃口から無数の弾丸が吐き出された) -- トリガーキラー
- !?
(振り下ろされる蹴りの威力が反転し身体のバランスを崩してしまう。背から伸びた翼だけがコントロール権を失わずにかろうじて形勢を立て直そうと動く。) (この翼だけが今の彼女を支える強さの支柱だ。それだけに力不足でもあるが、イリーガルを相手にしても不安にはならないだけのものはある。) (片膝をついて、しかし気丈にトリガーキラーを見返した。) (無数の弾丸を弾く白翼の護り。暴力の威力を確実に弾き落としていく。) ……っ!(それでも防戦一方で、圧されてノックバックを強いられる結果になる。) -- †ユン・グ−†
- (絶え間なく灯るマズルフラッシュ。連なる銃声)
(白翼の加護を意にも介さずただ撃ち続ける影のPC。止まらない。通常のPCならばとっくに止むはずの攻撃が永遠に続く) (幾重の攻防が交差し、そして生まれたわずかな防御の隙。その亀裂目掛けて赤い翼が伸びた) (弾丸がゆるりと空間を進む濃縮された時間。死の刃が鈍く赤い空の光を照り返しながらユン・グーへと奔っていく)
(一発の銃声で静止した時間は破られた。紅の死剣が弾丸によって弾かれあらぬ方へと曲がる) (二発、三発、聞き覚えのある銃声がさらに響き、黒いPCを下がらせた) -- トリガーキラー
- (削られる地面。片足の踵が壁に着いて、否応無く追い込まれている事を悟る。)
(死の刃が、凶刃がトリガーキラーの背から伸びるのを見遣って、刺し違えるのも覚悟と思う。) (今、イリーガルPCからPKをされてどうなるか何て分からない。しかし、恐怖に打ち震える気はさらさらない。)……私が負けてもデュランダルが居る。大丈夫。 次のタイミング、あいつの腹にでっかい横穴あけてやるっちゅーの……!(翼の挙動が焦れるのを抑え様と努める) ……!(銃声がはたりと止んだタイミングを逃さず、咄嗟に飛び出そうとする。続く銃声、地を蹴る足を止め、銃撃の発せられる方向に目を大きく見開く。) -- †ユン・グ−†
- (ユン・グーの視線の先、無数に連なる錆の塔の頂に一人立つPC)
(その手に握られた銀の剣銃が鈍色に輝く、彼の名はデュランダル。白亜の銃士) (と、と塔から空中に身を躍らさせると、そのまま空を駆けて黒いイリーガルへと奔った) (銃撃の雨を降らせながら懐に潜り込み、回し蹴りを浴びせる。ユン同様手で止められるが弾かれはしない) しゅっ!(短く息を吐くと反撃の拳にあわせ、正拳を迎い放つ。鉄を叩いたような音が響き渡り、双方大きくノックバックした) 遅くなった。(ユン・グーの傍らに押し戻され、コートを正しながら呟いた)大丈夫か。 --
- (デュランダルを見上げる形になり、きゅうと絞められるような胸の鼓動。)
(言葉を返せずほうけていると同時、全ステータスにBuffが加算されて、耐久値を減らしていた白翼も修復される。) (我に帰り、飛び跳ねるように起き上がる。当然の如く頬に朱を差しているが)……お、遅かったな!もう先にやっつけてやろうって所だったぜ! (妙な胸の高鳴りを隠せないでいると、白亜のまんまるが翼の内側からユン・グーに寄り添う。何時の間にやら傍らに居たものだ。) (一瞬、デュランダルの白亜のビットかと思うが、見ればその先端に一角が引っ付いていた。ステ向上はグスタフの贈り物であろう。) (ビットがユン・グーのアイテムインベントリに武器データを送入する。その間、ユン・グーは無防備で、しかしデュランダルが傍らに居る。何も問題はない。) 反撃開始ってわけだね……。デュランダル!(信頼を重ねた声色で言う、装備を転送して手元に構築していく。重火器の様なシルエットが展開される。) -- †ユン・グ−†
- 聞くまでも無かったな。(ふ、と口元を緩ませると、顕現した白銀のガンランスに、パニッシャーを重ね合わせる)
お前はいつも妙なヤツを引き連れてくるんだな。(耳に痛い音と共に起き上がる黒いPCを一瞥し、双銃を構えた) 物量で押し切るぞ。奴には質より量だ、削りきってやれ。 (黒い拳銃が再び鎌首をもたげた瞬間、白銀の拳銃が火を噴いた) --
- 妙な奴……だけど、わた、オレを狙ってるのかな?(首を傾げる、傍らのデュランダルとトリガーキラーを見比べる)
あいつからメールが来て、でも名前がデュランダルだったんだ。(送られてきていたメールをデュランダルに転送する。) (その間にガンランス『エンゼルゲート』の構築が完了する。) (重火器の扱いを知っているわけではなかったが、これは手に馴染んだ。引き金を引くだけでよさそうで、何より)でっかいのが良い! (両手でしっかりと持ち上げて、"傘"の部分に隠れた引き金を引く。デュランダルの白銀に続いて砲声が唸る。射口がバーストして白煙を巻き上げる。) -- †ユン・グ−†
- こああああ・・・ --
- (BBSからの情報提供を受け、足を踏み入れる)
……ここが噂のエリアか……ウィルスバグに関する情報が得られるといいんだが…… -- レイ
- (果てなく続く鉄と錆の世界。空は血のような赤に染まり、暗雲がとぐろを巻いている)
(格子の下には臓腑のようなパイプと鉄管が幾重にも折り重なり、耳障りな機械音を立てて脈動していた)
- 如何にもって感じだな……(呟きながら、なるべく靴音を響かせないように進む。何が出てきても不思議ではない)
(バグモンスターでもなんでもいい……マリヤンをどうにかする糸口になりそうなものならなんでも) -- レイ
- カシン カシン
(迷宮のような錆の世界にどこかから足音が響く) カシン カシン (それは前から聞こえてるようでもあり、後ろから響いてくるようでもある) カシン カシン カシン カシン -- トリガーキラー
- ……!!(闇に響く、乾いた何かの擦れるような音に反応して身構える)
早速おでましかよ……!(音源を探ろうと意識を集中させるが……まるっきり無駄なことだ) (意識を集中させればさせるほどに音は散って聞こえて来る……) ……クソッ……! -- レイ
- カシン
(最期に一際高く足音が響いた後、足音はぷつりと途絶えた) (澄ました耳に聞こえてくるのは低いモーター音と無尽の機械たちが動く音だけだ) (レイの心に安堵が芽生えた瞬間、背後から身の凍るような吐息が吹きかかってきた) こおおおおあああああ・・・・ ザッ ザザーッ (ディスプレイに走るノイズ。甲高くなり始める音響。背後にいるのは、紛れも無くイリーガルそのものだ) -- トリガーキラー
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- (一瞬の安堵)
(そして、即座にそれを刈り取るように引き付けられる極寒の吐息) ……!(声を出すことすら出来ない。ディスプレイにノイズが走ったとき、既に俺は背後のソレにむかってダガーを投擲していた) -- レイ
- (背面へ奔るダガー。確かな手ごたえ)
(振り向いたレイの目に映ったのは、真っ黒な顔に浮かぶ白い歯でダガーを止めている鉄籠のPCだった) ビキン(歯に砕かれたダガーがぱらぱらと錆になっていく。ぎしぎしと肉体を軋ませて、頭を傾げた黒いPC) くんくん くんくん (匂いを嗅ぐような音。その真紅の瞳が、レイを真っ直ぐに捉えた) 「トリガー」 (ずる、と取り出された漆黒の銃が、レイの額に止まった。銃声が錆の世界に響く) -- トリガーキラー
- なっ!?(驚愕する。ダガーを噛み砕かれたことよりも、その存在そのものに)
(そこに居たのは最早理解の範疇の外にいる何か) (直感する) (コイツがそれだ) (ウィルスバグに繋がる情報そのものだ) へへへ……やっと見つけたぜ…… (レイの声と銃声が重なる。同時に弾丸がレイの身体を穿つ) (……筈だった) (しかし、それが叶うことない。何故なら弾丸は目前で叩き落されているから) やっとなぁああああ!! (そう、叩き落された) (レイが両手に握っている、禍々しい三刃の双剣) (トライエッジ・レプリカによって) うおおおおおおお! (銃弾の弾道から逃れるようにジグザグに走り回り、パイプや壁の上を忙しなく走り回りながら漆黒のソレへと接近していく) -- レイ
- (漆黒の銃から打ち出された銃弾が群れを成してレイに襲い掛かる)
(しかしそれらがレイに触れる事は無い。複雑な地形が盾と足場となって、俊敏なアサシンの性能を引き出していた) (砕かれたエリアの破片が舞う中、疾走するレイが黒いPCの懐に入り込む) バキュイン!(甲高い衝撃音が響きレイの体が吹き飛ばされる。黒い銃身に禍々しい赤い刃が生えていた) くおおおおおああああ・・・' (ガシンと腕を胸の前で組むと対の手にも黒い銃が現れ、闇赤色の刃が構成される) (ぶおん。不気味な片翼が尻尾のようにうねった) -- トリガーキラー
- チッ……貰ったとおもったんだけどな……!(弾き飛ばされながらも持ち前の平衡感覚を武器に身体を捻り、全身のバネを生かして着地時の衝撃を殺す)
もう一度……!(再び、トライエッジを握ったまま、指先にひっかけた投擲用のダガーを投げつける) (しかし、今度の狙いは漆黒のPCそのものではない) (そのPCの頭上に走る天井の鉄パイプ……その天井とのつなぎ目を狙う!) -- レイ
- (天井から落下してきた鉄パイプが両断され、その残骸がデータの羅列となって消滅した)
(赤い翼が刃となって、落下物を一瞥もせずに両断せしめたのだ) (ふわり。無言の跳躍。背中に引き絞った両腕を振り下ろすと、レイを中心に凄まじい衝撃が走る) (ディスプレイがノイズにまみれ、レイの身体は激しく壁へと叩きつけられる) -- トリガーキラー
- ……かはっ!?
(鉄パイプが翼によって両断された驚愕と、壁に身体を打ち付けられた際の呻き声が重なる) (強すぎる) (PC性能だのプレイヤースキルだの……そんなチャチな話じゃない。そういうものの外側にあるものだ) (文字通り次元が違う) (くそっ……どうする……!?) -- レイ
- (瓦礫と粉塵が収まると、攻撃が炸裂した痕が露になった)
(赤錆が浮いた鉄の足場が斬撃によって破断され、赤熱化した切断面が赤いラインを描いている) (それが、三つ。) (両腕の銃剣と、背面の刃の翼による同時攻撃で、鉄床には三つの傷が奔っていた) (血文字による歪な“A”を描くその傷の中心に立つ黒い男の赤い瞳がレイを見る) こおおおおああああ・・・・ -- トリガーキラー
- // --
- (絶望的状況にありながらも頭は冷静に現状を打破する為の方策を練り続けている)
(その冷静なつもりでいる頭に浮かぶ様々な思索そのものこそが……仮に走馬灯と呼ばれるものであるとも気付けずに……) (冷静でいるつもりでありながら、完全に茹っていたレイの頭……しかし) ……!!??&br(床に刻まれた歪なAをみて) きっさまぁああああああああああ!(慟哭する) (既にその身は黒い男の目前に躍り出る。身体中が衝撃波や銃弾で傷つけられるが構いはしない。最短距離で駆け抜ける) コイツの……いいや、礼司の何を知っている!! (同じく駆け抜け様にAの文字をきりつけ、問う) -- レイ
- (斬り付けられたAの斬撃を片手でいなす)
(激しい火花と相殺エフェクトが空間に散る。レイの猛攻は凄まじく、繰り出される攻撃の全てが最速で精密そのものだったが) (黒のPCはただ棒立ちのまま片手の刃一つでそれを流し続ける。まばたきのない赤い瞳が慟哭するレイを見下している) こおおああああ・・・(質問には答えない。もう飽きたというように攻撃を流すのをやめ、黒い手を伸ばしてレイの首をみしりと掴んだ) るぅおおおおおおぉぉぉ(恐ろしい冷たさが首を中心にレイに流れていく。そのままレイを空中手吊り上げる。まるで生贄を捧げるように)// -- トリガーキラー
- ぐっ!?(みしりと首根っこをおさえられ、漆黒の指先から冷気が身体に沁みこんで来る)
てん……めぇええ……! (怨嗟と憎悪を孕んだ瞳で漆黒のPCを見下ろすが……既に指先すらもう動かない) -- レイ
- こおおおおお
(レイの背後に赤い十字架のようなテクスチャが浮かび上がる) (首根を掴んでいる手を中心に膨大なデータが解凍され、赤い腕輪を形成し、展開) (禍々しいエフェクトの風車のようなデータの血花が花開き、手の平に力が収縮していく) (閃光) (解き放たれたデータの嵐がレイのアバターを貫く。テクスチャーが電子の海に還元され、虚空へと崩れ始めた) -- トリガーキラー
- ぐううっ!?(四肢ががっちりと固定され、完全に身体の自由が奪われる。背後をみればそこにあるのは……真っ赤な十字架)
(目前の黒い指先……丁度腕輪のような位置にその力が収束していき) (閃光が迸る) があああああああああああああ! (絶叫を上げる) (脳髄がかき乱される。そう錯覚する) (記憶が解き解される。そう錯覚する) (細胞が分解される。そう錯覚する) (全て錯覚で全て真実。四角く切り取られた視界にノイズが走り、徐々に光が抜け落ちていく) (歪な不協和音とドット単位で抜け落ちていく視界) (ブラックアウトしていく意識の向こうで……懐のうちで……心のうちで) (インゴット越しに誰かが笑う)
(闇の向こうで確かに笑っていたのは……白骨の髑髏の相貌) (ソレは確かに闇の中で手招きをして)
(嗤っていた) -- レイ
(意識が完全にブラックアウトしてどれほどたったろうか) (気付けばレイは転送門の広場で棒立ちになっていた) (デスペナも受けておらず、ステータスも下がっていない……あれは夢だったのか。そう最初は思ったが……腕に残った小さな参画の傷跡がそれを否定した)
……くそ……! (小さく毒づいてから、帰路についた) -- レイ
- こおおあああ・・・ -- トリガーキラー
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