exp037153.png名前春日ニナ
性別
年齢15
職業高校生
好きギター
苦手陽キャ
企画バニーガールズ・バトルロイヤル!

 ♪〜♪ Edit

お名前:

  • 「あっ、あっ、どっ、どうも!本日はお日柄もよくお足元もわるいなかっお越しくださりっ!」
    「……混ざってる混ざってる。雨降ってないでしょお姉ちゃん」
    「お日柄は本来は縁起を指すのであながち間違いでもありません。しかし一般的には天気を指すことが多いですね」
    エリが半眼で突っ込んでくる。しょ、しょうがないじゃん!こんな挨拶とかするの初めてだしっ!
    お母さんはお母さんでフォローになってるんだかなってないんだかだしっ!

    所はネオトーキョー、ではないリアルの東京。貸しスタジオの一室。
    そこに居るのもバニー姿ではない制服姿のわたし。リアルな、俯いているただのわたし。
    その前に並ぶのは、お父さんを除いた家族二人、と…今日初めて会う、でも初めてじゃない人たちの姿。
    「春日殿…じゃなかったね。春日さん、いつも通りで大丈夫だよ、息を吸って、肩から力を抜いて」
    さっぱりとしたシャツを着た大柄なお兄さんがゲームの中と同じ鷹揚な表情で、でもゲームとは違う砕けた口調で言う。
    こっちでは図書館に勤めているイナバさんのその言葉で、ふー、すー、と少し深呼吸して緊張を落ち着ける。
    「そうだぞニナ。筋力は緊張だけで作られるのではない、脱力も大事なのだ。きちんと今も筋トレはしているか」
    動きやすそうなスポーツウェアのギョクトさん。この人はゲーム内と殆ど変わらなくて、それが逆にちょっと安心する。
    どうも聞く所によると大学生で、やっぱりボクシングをリアルでもやってたらしい。アマチュアでは大会優勝経験もあり、プロを狙っているとか。
    「はは、大いに緊張するといい。その経験も財産となる。なぁに、戦にも負けてみよ。敗れて初めて覚り得るもの有り、さ」
    落ち着いた佇まいの高そうなビジネススーツのキレイに髭を整えたおじさんは実業家の曹操さん。ゲームでの少々乱暴でノリの軽いふるまいとは全然違う。
    でもスタジオに迎え入れる時にゲーム内で後宮入らない?とか言われたのは忘れてない。えっちなこと無しとは言え。やっぱ根がパリピだ。
    「…大丈夫お姉ちゃん?本当に演奏できる?あまり無理しなくても…」
    心配そうなエリの声。うう、ありがとうエリ。で、でも胃を捩じ切りそうになりながらオフラインでの連絡先も貰ってUssa内の人たちを呼んじゃったし、
    予約とか支払いとか全部頑張って自分だけでやってスタジオも借りて、ここまで来てやーめた!本日解散!会えてよかったぜ元気でねせんきゅー!とか。
    ……言いたいけど。言いたいけど!
    「どんな結果になろうと、私は聞いてみたいですが。曲、苦労して作ったのでしょう?」
    お母さんが優しい声で言う。そう、今から演る曲は、わたしオリジナルの曲だ。
    ゲーム内で演奏していたのは全部私が大好きな、わたしにギターの素晴らしさを教えてくれたあのバンドのコピー曲。
    だからこそわたしに力をくれた。だからこそなんにも無かったわたしがギターを持って、戦えた。

    でも。
    「うん、頑張ってみる…!」
    わたしは、わたしの曲を。わたしの世界を広げたいと、あの日、ステージを割った日、思った。
    これが終わったら、イナバさんに勉強を教えてもらおう。ギョクトさんに運動に付き合ってもらおう。曹操さんにはお仕事の話を聞こう。
    震える手、激しく脈打つ心臓。ピックが滑りそうになる手汗をお行儀悪くスカートで拭いて、ギターを、赤いギターを構える。
    そうすれば、Ussaの中でそうだったように、わたしの中に力が湧き上がってきて、視線を上げる事ができた。
    みんながわたしを見ている。わたしがみんなを見ている。世界は、敵だらけじゃ、ない。
    アンプに繋げたスマホから、ギター以外の打ち込み音源を流す。すぅ、と息を吸う。
    さあ、もう後戻りはできない。始めの一歩を、踏み出そう。
    exp037178.png
    『Greatest Guitar Bunny』
    ピックを振り下ろす。わたしは自然、笑顔になっていた。
    -- 2023-02-14 (火) 01:03:19

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 あのバンド Edit

春日ニナは陰キャであった。しかしある日ネット動画でとあるガールズバンドのライブ映像を見たその日から、
ギターこそは世界の扉を開く鍵なのだと考えるようになったのだ。

 いままで Edit

・高校入学までは休み時間はこれみよがしにイヤホンで音楽を聞くふりをし、寝たふりを駆使し、
出来るだけ誰とも目を合わさず放課後も疾風の如く帰宅し人とのかかわり合いを避けてきた少女
・しかして実態は人と話すことに内心で大層ビビり散らかしていただけの陰キャ
・来る日も来る日も自分の部屋だけが安息の地のインドア生活をしていたが、ある日ギターに目覚め
事態は改善…しなかった
・偶然天才的とも言っていい才能があったニナはみるみるうちにギターの腕を上げ、
プロにも遜色ない演奏ができるようになったが、結局の所人前で演奏するほどの度胸は身につかず、
演奏を披露するにも家族の前でするのが精一杯
・これではまずいと自由度ハンパないと評判のUssaの世界へ飛び込み…
そこで彼女はグレイテスト・ギター・バニーとなった

 設定 Edit

・演奏の腕自体は上手いが、完全に才能だけで弾いてるので音楽的知識は殆どない
・一度聞いた曲は一発で完コピ可能。アレンジも思うがまま
・Ussa内では主にシモキタザワ・エリアを徘徊している
・普段からギターを背負ってはいるが、コロシアム以外でそのギターを手に取っている姿を見た者は殆ど居ない
・常時コソコソと挙動不審気味な動きをしており、プレイヤーどころかNPCと話す時も目は合わせない。怖いし。

・意外にも、きちんと決められたレートバトルには出ている。正確には出たくなかったけど出させられた。
が、その無理やり出された初戦バニーファイトでずたぼこにやられそうになり、やけっぱちになり握ったギター。それが彼女の運命を変えた。
・やられるくらいなら観客の集まるアリーナで一曲ヤってやる、と弦を掻き鳴らしたその瞬間、極度の緊張とパニックから色んな意味で開放されたニナは変わった。
・有り体に言えば、性格含め色々はっちゃけた。それ以来、ニナはギターを握ったときだけは、一端のファイターでありロッカーとなったのだ。

・家族は父親、母親、妹。
・父親がゲームクリエイターであり、ビスケットハンマーの特殊機能に一枚噛んでいる

 能力 Edit

特殊装備「ビスケットハンマー」
ギター。まごうことなきギター。が、Ussa内では立派な兵装の一つであり、武器である。
曲を奏でることで(場合により自動演奏機能も)様々な能力を発揮する。
基本的な戦法は接近してのギターによる殴打。
弾いた曲をゲーム内プログラムとして変換し、スキルとして使用可能にまでする『ソング・ロジック』と称する機能を持つ。
一度弾いた曲は内部に記憶され、次からは弾かなくても自動演奏できるようになる。

+  プレイリスト

バニースーツ「ONE LIFE」
体の線はばっちり出てしまうが、露出が全然無い防御力特化のバニースーツ。
Ussa内でも引きこもってしまう陰キャプレイヤーに人気のモデル。
外付けプログラムにより、ビスケットハンマーと連動する機能が搭載されている。
その時々のソング・ロジックにより色々な形態を取る。何故か髪型も変わる。

 初めて買ったギターは真っ白いフライングVで! Edit


Last-modified: 2023-02-14 Tue 01:49:19 JST (45d)