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ギドブラスの遺体は火葬された。
三行＋α †
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俺様、エンシェントドラゴンに守られ、祀ってきたクソみてーな生まれ故郷の村を飛び出したんだ。
理由？ 退屈だからだよ。
刺激が欲しかった。冒険者になるに辺り、『故郷に錦を飾るため』とか言ったが。
実質、故郷へのリスペクトはゼロに等しかった。
３０……まぁ、人間で言えば成人するかしねーかの年で冒険者になったんだが。
それから魔物との命の取り合いだ。
だが、悪くね―時間だった。楽しかったんだよ。
それも長くは続かなかった。怪我をしたんだ。冒険者を続けるのがムズかしくなった。
酒をテキトーに飲んで刺激がある生活ができる……ま、衛兵だよな。エーヘー。
この漁村で衛兵になれば魔物と戦いながら酒を飲んで暮らせるんじゃねーかって。
でもよ……いくらなんでもボロすぎんだろ。ガハハ！！
ロングソード
お前ら若い連中にゃわかんねーかも知れないがな…
昔、ロンソを両手持ちするか片手持ちするかで論争があったんだ。
その名もロンソ論争ってな。ガハハハハ！！
海魔の大剣
海から出てきた巨大な魔物がドロップした。
クリティカル・ヒットが出やすい両手剣だ。
魔力みてーなもんが関係あるのかも知れんが、俺にはよくわからん。
振り回すのに力が要るので片手じゃ装備できないだろうな。
ハルバード
両手持ちのハルバードだ。突くと急所を狙いやすく、払うと広い範囲を攻撃しやすい。
ヒルデベルトから買ったもんだが、なかなか良い感じだ。
具体的に言うとどれだけ戦っても手が滑らねぇし、刃こぼれしても鍛冶屋がすぐ直せる範囲。
チェインアーマー
こりゃな、性能の割に安かったんだ。
何故かって？ チェインの目が粗雑に作られててヒューマンは体毛を挟んじまうのさ。
だから俺様みてーなリルドラケンがありがたーく使わせてもらってんのさ。硬ぇぞ。
タワーシールド
持つ部分がちょっとヘタってるが良い盾だ。
金具をなんとかすればもっと長く使える気はするな。
作ったドワーフの旦那の話だと『これを背負って旅をするヤツの気が知れんな』だそうだ。
ヒーリングポーション
これがなきゃ冒険は始まらねぇ。いやもう冒険してねーけど。
片手で開封できて片手で飲める工夫も洒脱だ。
……ちょっと残りの数が心もとないな。
酒の種
俺様、自慢のマジックアイテムだ。
ジョッキ一杯の水にこの酒の種を一粒入れると芳醇な酒になる。
なにせホレ、酒樽抱えて廃村まで来るわけにゃいかねーだろ？
湿気るとダメになるからおいそれと見せらんねーぞ。俺の宝だッ。
警戒の石
これは俺様のマナを覚えている石ころだ。
俺様以外が触るとけたたましい騒音を響かせるマジックアイテムの一種だ。
……酒の種を盗まれねーように置いてる。マジで。
能力増強の腕輪
怪我をして膝が痛むようになった俺様はこれを頼ることにした。
筋力増強タイプのマジックアイテムだ。つけてるとパワーが上がる。
これのおかげで俺様、５分間だけ全盛期のパワーで戦えるってワケだ。
全力攻撃
全力でロングソードを振り下ろす。これだけだ。
人によっちゃボルテクスアタックとも呼ぶこの技は。
シンプルで乱暴な最強の必殺技だ。
かばう
シールドで仲間を守るために必要な技術だ。
乱戦でも俺様、カバーリングだけはミスったことがねぇ。
しかし、こんなもの使わね―で済むに越したことはない。
何せよ……絶体絶命のピンチを俺様一人のタフネスで乗り切るための術技なんだからな。
挑発攻撃
知性ある魔物や攻撃的な本能を持つクソ獣魔の注目を集めるための牽制攻撃だ。
頭に血が上ってカッとなってくれりゃ俺様も盾役をやりやすいワケ。
……まぁ、普段は使わねー。ターゲッティングされすぎると、危険だからな。
テイルスイング
尻尾を振り回す範囲攻撃だ。
あんまりやりたかねえ。
だって俺様の頭皮膜や翼に傷がついたらどうする？
コネクトドラゴン
龍の王から力を借りて真龍化、魔人になるここ一番、とっておきたいとっておきだ。
何故かって？ 心臓に負担がかかるんだよ。
俺様、もう良い年だからあんまり内蔵を酷使したくねぇ。
酒？ 酒はいいんだよ。百薬の長っつーだろ？
