白昼夢。楽しいが現実離れしている空想。


  • エメリー、パイラ、エジノス、アンバ、オブシド…アレを使う。

    アレってーと…アレかあ?

    あれ… わかった! あれ やる!

    ダメでもともと、一発やっちゃいましょ!

    ゴアアアッ!!

    何をする気か、手にした召喚機械R.E.D.S.に全ての護法神を戻すと軍勢を待ち受ける構えのD.D.

    『そうとも!打つ手ナシ!そこがヌシの限界…やはりヌシは失敗作ゾ!『17th』ッ!!

    その様に目を見開き、口角を吊り上げ、狂喜したように吠えるガラシャ。
    ガラシャの指の導くまま一斉にD.D.に飛び掛かった五行獄×100、わずかな白点を黒が覆い潰す…かに見えた。
    その侵攻を阻み弾き返すのはD.D.の両掌から放たれる光、右には煌々と燃える紅い炎と、左には冷たく暗い玄を想起させる紫の光。
    R.E.D.S.のトリガーにかけた右手に、左手を…全く相反する力をぶつけスパークするのを一つに合わせ真の『無性』に至る。
    同時にD.D.の背には後背めいた光の『輪』、『星』のシンボルを描く五色の光のラインが出現。『無性』が抱くは『相生』と『相剋』の力…
    構えた銃口の向く先はまっすぐ、目の前の『敵』を捉え指向性の気の流れ、奔流、触れただけで並みの怪異が消し飛ぶ『禍の渦』となってガラシャへと向かう
    だがこれは余波、本命の引き金は今…

    『輪星、召来ッ!!』

    放たれるのは渦を巻く五つの光、光の奔流、混ざり合い、重なり合い、行きがけに有象無象の軍勢を消し飛ばし…
    退路を断った結界を貫き、地上から空へ、宇宙へ、流れ星のような軌跡を描く…時刻はもう夜明け、朝になろうとしている。 -- 2021-11-14 (日) 17:37:19


    • 『う…あああああっ!!!』

      その奔流を避けたとはいえ、余波ですら深刻なダメージを受け、吹き飛ばされ、地べたに叩き落とされ、土まみれ泥まみれ…化粧も崩れてのたうつガラシャ。
      見ればその右手は五行獄のダメージがフィードバックされたのか、指輪は砕け、指が落ち、焼け爛れ…ハデに出血している。

      ハハハ!これはひどい。『人形劇』は、もうできそうもないですね…?

      地べたに転がるガラシャを見下ろし、見下し、嘲笑するD.D.…ざまあみろ!と
      自分も輪星の力を使った反動で立つのがやっとであるがそれができるチャンスを、やせ我慢してでも。失敗作の、道化の矜持がD.D.を立たせる。

      『赦さん…絶対に許さん…!ヌシの全てを!』

      髪を振り乱し、怒り狂い、涙すら流しながら殺意を剥き出しにして『17th』へと吠える。
      そのザマはまさにテンプレート、ステレオタイプな『鬼婆』である。

      それは…『貴女を超えてしまう』からですか?ボクが生きている限り、今日こうして見せたように、いずれっ…確実に…。

      仮面の奥から無様な『造物主』に嘲笑を浴びせ、一番触れられたくない地雷原でタップダンスだ!
      心底楽しそうに、仮面の上から顔に手を当て大笑い…足は笑っていまにも倒れそう。
      自分の最高傑作どころか、失敗作に超えられる造物主など笑い話にもなりはしないと。

      黙りゃア!いますぐその口を閉じろゴミ屑ッ!作り物の…失敗作の!命すら、血すら繋げぬ…下等生物以下の!出来損ないッ!!

      自分の恐れを言い当てられ、余裕をはぎ取られ、もはや取り繕うこともせずヒステリックに…

      『覚えておれよ『17th』!!希望も!喜びも!悲しみも怒りも!!絶望することさえ赦さん!!赦さん!!赦さん!!赦さん!!!!!』

      覚えろと、言うなら…貴女こそ…いい加減…ボクの、名前…くらい…覚えて、ほしい…ものっ…ですね?ボクの…名は…

      これほど怒り狂うのは傷ついた今の自分では『17th』を殺しきれないこと、自分の命も危険という冷静な判断もできていたから。
      捨て台詞を残して姿を消すガラシャ、結界は完全に破壊されあたりを覆っていた陰鬱な気配も晴れていく…
      こうして何事もなかったかのようにさわやかな朝、春の近い陽気に気が緩んだかばったり倒れこむD.D.…いや。
      -- 2021-11-14 (日) 17:42:44

      • っと!…あっぶね…入れられたり撃ち出されたり今度は何?だっこでもしろって?

        さっき『弾丸』として打ち出され、文字通りマッハで戻ってきたエメリーが倒れるD.D.を抱き抱える。
        自分から理性のメガネを取り付け、服を着て…縛られる。完全に調教されきってるなと自嘲ぎみに笑っている。

        ああ、おはよう、エメリー…それと、『渡り』はひと眠りしてからに…なりそう、だ。

        夜更かしして夜明けと同時に寝るって?不良学生もいいとこよね。…よっと!

        軽口に付き合って、その身体をお姫様だっこして空港を離れることにするエメリー。
        エメリーはどっかの伝説の超サイヤ人のごとく歩くと『ギュピッ♡ギュピッ♡』って音が出るほどに脚力も高いモモ肉の持ち主。
        飛行しなくても空港から連続ジャンプして離れるのも容易なのだ。疲れた友達を起こさぬように気を遣う乙女パワーを見ろ!

        おやすみ、『カイ』…

        仮面の奥の寝顔を微笑んで覗き込むエメリー、難儀なご主人様で気の置けない友達でほっとけないクソガキ。
        羽毛布団がわりの両腕の翼で『カイ』を抱っこし、ジャンプの末にたどり着いた菊上臨海公園にてしばしの昼寝タイムと洒落込むのだった。





        おーいっ!誰かいねえのか?!ここ…どこだーっ!?

        やまの なかに いる。

        … (根を張っている。)

        … (発光信号で何か次なる予言を垂れているようだが、意味は不明。)

        さすがに大気圏突破はしなかったものの、勢いがついて飛び出した結果吉峰山のどこかに墜落したエメリー以外の残りのメンツが回収されたのは
        エメリーと『カイ』の昼寝デートが終わって次なる世界への『渡り』をするころだったという… -- 2021-11-14 (日) 17:46:54


  • そう、まだ終わりじゃないのよ?それでは一曲…

    やっと自分の出番が回ってきた。とにっこり笑って歌いだすエメリー
    攻撃をするのではないのか?歌うだけ?いや違う…アンバの抜け殻、樹高数十メートルほどに成長していた植物体が燃え上がる!
    感情の昂ぶりを歌に乗せることで対象を燃え上がらせる魔法?それとも物体の固有振動数を理解した上で音波による摩擦で物理的に…?

    ハハハ!…そんな小難しいことを考えてやっているわけ、ないでしょう?

    ガラシャに向けてか、それともどこかで見ているだろう誰かに向けてか、メガネを取り去って理性を捨てたエメリーがそんなことを考えているわけがない。と笑って言うD.D.
    もはや自分の好きなように、歌って、飛んで、焼き尽くし…喰らう!
    大小さまざまなサイズの金属片が転がり、雨降りの上で水浸し、そのうえ鬱蒼と植物が茂って…という結界内を自分好みのステージに作り替える以上の意味はない。
    炎は一切を焼き尽くし、リセットをかける…結界の内側はあっという間にエメリーの放つ業火と火の気に包まれていく。

    さっすが腐れ縁!よく解ってる。そんじゃあトドメ、よろしくね?

    サービスとばかりにエメリーがウインクをすれば、D.D.の持つ黒曜刀に炎が走り…その刀身を赤熱化させる。
    一曲歌い終わって上機嫌、あとは任せるだけ…ああまだ残ってた?とモノのついでのように先ほど散々邪魔してくれたカーヤッタを羽ばたき一発で空中に巻き上げると
    もうひと羽ばたき、火炎旋風、もはや竜巻の勢いに達したそれでその身体を引き裂き、焼き尽くし、分解するエメリー。

    では、のこりひとつ…行くとしようか!

    最後に残るはメーラ、周囲を炎に包まれ逃げ場が無くなって右往左往…樹木人のような形態を取っている存在にとっては地獄に等しい環境だろう。
    それでも苦し紛れに、一直線にこちらに向かってくるD.D.へと巨大な腕のような枝を振り下ろすものの…当然当たりはしない。
    躱すついでの1アクションで『逆手一文字』に構え直すと、邪道の極みのその構えで黒曜刀を振りぬくD.D.
    哀れメーラは切り株を彷彿とさせる胴体からの真っ二つ、泣き別れで炎上し燃え尽きると土を肥やす燃えカス、灰となって土に還る…

    名付けて、『茶番ストラッシュ』…というオチをつけてみたのですが、採点はいかほど?

    たとえば通常水は火を剋するのは常識であるが…『度を過ぎた火は水を上回る』。
    これだけでは『レベルを上げてなんとやら。』であるが五行は単純な相性ゲームではない。すなわち『相侮』。
    火生土『火が強まれば土が強まる』相生の単純な原理。土の力が強まれば即ち…土剋水、すなわち『水が剋される。』
    さっき五行獄が行ったように剋する属性に対応するという事と全く同じ…いや、五つの力の相生で力を高めわざと相侮の形で切り抜けて見せた。
    ガラシャのやったことへの当てつけとして、ピンチを演出してやっただけだ。
    それを称して『茶番』と鼻で笑ってやるD.D.それに対しガラシャはどう出る?。
    -- 2021-11-14 (日) 15:02:45


    • 『ホホホ…さすがの小賢しさ、戦力評価Aプラス!をやろうぞ、しかし…それだけではのう?』

      だが…ガラシャには焦った様子はない。
      それどころか、『よく正解にたどり着いた!』と高笑いして拍手までして見せる。そんなしぐさはどこかの誰かにそっくりだ。

      『ではそれをもう100回ほど、アンコールしてもらおうかの?』

      パチリと右手の指を鳴らせば、退けた五行獄が復活…どころか、増えている。総勢500体ほどに。
      相生という大いなる『輪』によって補われ、死すら回復する円環の鎖。
      無論そんなことが五行獄だけでできるはずもない、ガラシャの桁違いの気、魔力、法力、生命力…使えそうなエネルギーをリソースにして
      無限再生、増殖、ゾンビ戦法、自爆特攻という対策もクソもない脳死プレイを開始しようというのだ。
      結界内の空気も最初に逆戻り、やはりこの空間の支配者はガラシャであり、D.D.たちはここでガラシャの気が済むまで弄ばれるのだとアピールするように。
      …戦力の逐次投入が愚かと言ったのは誰か?『無限の兵力』があれば相手の心を折るのにこの上なく有効な戦法だとこれまでの戦いを嘲笑うかのように…

      あのババァ!完全に遊んでやがんな!

      いつものことでしょ、どうする?白旗でも振る?

      しろはた… しぬまでたたかう? わか ったー!

      ……

      そんな状況でも、士気はむしろ高いゆかいな仲間たち。なぜかって?みんな生理的にああいうタイプが大嫌いだからだ。

      『まあそう急くでない、ワチキはなにもヌシを無意味に苦しませたいわけではないゾヨ、これは躾ゾ。』

      愉快な仲間たちはあくまでD.D.の付属品、そういう態度でD.D.にだけ話しかける。

      『何が気に入らぬ?ヌシを捨てたことか?すぐにでも迎えに行かなかったことか?それとも…ヌシにだけ愛を注がなかったことか?』

      大事の前のムダ話、こんなところも似通った振る舞いをして言葉を続ける。

      『だがどこも同じ、そんなもんゾヨ、製作者と作品とは対等ではない…今からでも遅くはない、聞き分けるがよい。』

      ポンとD.D.の目の前に出現する一輪の蓮の花。『雄弁に』モノを語るという花は何を伝える?

      『この花がなぜ美しいか解るか?それは…』

      黙れ。

      「花がなぜ美しいかわかるか?それは、花が無抵抗だからだ。人民は花のようでなければならない。」
      そんなセリフの引用はさせない。ガラシャの作品に対する感情を雄弁に語った蓮の花を握りしめると、身体の内から燃え盛る炎で焼き尽くすD.D.
      …かつて、どこかの世界で『生きたいと願う者の味方』がそうしたように。

      『ホホホ…!!そうゾヨ!そう来なくては…かの盗人は垂らされた蜘蛛の糸を活かせなかった愚か者じゃからのう!』

      垂れてやった最後の慈悲を蹴ったのなら、もはや情けは無用。最後の瞬間まで苦しんで壊れろ。
      失敗作とはいえおよそ自分の作品に向けるには、親が子に向けるにはあまりにも深い憎しみを向けるガラシャ。
      何かを握りつぶすかのように右手の指を握り、全軍に一斉攻撃を指示した。
      -- 2021-11-14 (日) 15:52:21

  • 『ホホホ…どうした!どうした!どうしたぁ!?その程度でワチキの作品だなどと、よく言えたものよのぉ?!』

    自分はその場から動かず、退路を断ち、クイクイと右手の指を動かすだけで、人形を糸で操るように追い詰めていく。
    ふわりと宙に浮きその様を見て嘲笑を浴びせる…D.D.を作った存在だというガラシャ。

    …わかりませんね。失敗作を処分したいだけなら…こんな事をする意味がない。

    なぜとっくの昔に捨てた失敗作を今更…というのはもちろんだが。
    こんな手間暇かけて傀儡を用意し、いちいち追い込んではいたぶるような戦い方をする必要があるのか?と問うD.D.
    この場の何より強力で、圧倒的な個を持つのは他の誰でもないガラシャ。生殺与奪の権利を握っているのも…
    まったくもって非論理的、悪趣味以外の何でもない…と。いつもの無駄話で時間を稼ぐ構えか?

    『…はあ?…わかっておらんのう〜…『子供のケンカに親が出ていく』ようなシャバいマネをしろと?』
    『あくまでワチキは、ワチキの作った作品の潰し合いを見ているだけの…『観客』ぞよ?』
    『だいたいヌシも常々言っておるじゃろ、『面白い』からこそやる意味もある…とな?』
    潰し合って、潰し合って、潰し合って!最後に残ったヒトツだけこそ、ワチキの最高傑作に相応しい!!
    『…おっと。』


    世間話の片手間に将棋を指すかのような気楽さで、アクシャムタを狙ったエメリーの炎をカーヤッタの放水で捌く…22パーセント(当社比)の差はなかなか埋まらず…ジリ貧。

    そうですか、それだけ聞ければ十分、あとは…22パーセント(当社比)の差を覆すだけなのだから。

    あくまで自分から手を出す気はない。その言質が取れただけで十分だと嘲笑う。
    不敵に、不遜に、自信満々なセリフを吐くとD.D.は手にした黒曜刀を思いっきり地面に突き立てた。
    今度こそ観念したのか?それとも苦し紛れ?…もちろんどちらでもなく、戦況に変化が起こり始めた。
    地震?いや違う、地中から何本もの『金属』の柱がトゲのように突き出していく!
    その色は『銀』、銀色の杭で相手を穿つとでも…?

    『それで?』

    地面から突き出す金属の柱にも慌てず騒がず、ガラシャが指を動かせば五行獄の一糸乱れぬ連携に躱され、防がれ、あまつさえ粉砕されて…
    周囲には『散らばった金属のかけら』、どうやら銀ではないようだが…ではこの金属の正体とは、いったい?

    はっはっは―!あーし様オンステージッ!覚悟しやがれええええっ!!

    原子番号13番。軽銀、礬素とも呼ばれるそれ…その正体は『アルミニウム』
    光に対して高い反射率を示す。この特性は他の金属 には見られないアルミニウム独自の特性であり…
    『広範囲に飛び散った純度の高いアルミニウムの包囲網』、光を操る金の力を活かすこの一瞬の状況を作るための、逆転の起点。
    瞬間、夜の闇、淀んだ結界の内部を煌々と照らす黄金の光が…逃げ場のない光の奔流が今まさに放たれようとしている。 -- 2021-11-14 (日) 13:09:42


    • 『チッ…』

      ならばそれを放つ前に止める、五行獄最速にして飛行能力のあるテュースを単身突っ込ませてパイラを潰すつもりだったようだが…

      でしょうね、貴女はそういう方だ…実に、つまらない。

      それこそが狙い。連携を崩し突出したテュースのみに、飛び散ったアルミニウム片に反射した光線を集中させる『鳥かご』によって焼き尽くす!
      最高の一つが残ればいいなどと言いつつ、全体を残すため単体を…テュースを斬り捨てる判断をしたガラシャに吐き捨てるように言うD.D.
      そう来るだろうと読んで最初から、『広範囲の攻撃』をチラつかせオトリに使う。
      その実は広範囲に散るはずだった力をひとつに集中する判断をしたD.D.と『土生金』によって22パーセント(当社比)を上回る力を得たパイラによる集束光線。
      反撃の狼煙がわりの閃光がテュースを貫き息の根を止めると、形勢が逆転し始める。

      よっしゃあっ!焼き鳥だあっ!!

      まずは…ひとつ!

      つぎ ぼく!

      場に満ち増した土と金の気の影響を受け、次は『金生水』。俗に『こいつの使い道はまだあるぜーっ!』と言われるご都合現象が起こり始める。
      ついさっき熱光線をこれでもかと反射し熱を持っていたはずのアルミニウムの破片の山から…水が!『結露』したとでもいうのか?
      尋常ではない量のそれをアルミニウムの破片から搾り取るように、水を引き出し自在に宙を躍らせ操るのは象頭の怪異エジノス。
      場に水の気が満ちればいつしか天候は雨、さらに増した水をも操って…『結界』を作ったことがアダとなりどんどん水位が増して足元がすくわれていく!

      これ おかえ しーっ!!

      これでふたつ!

      さっき強烈な一撃を見舞ってくれたラーパルヴァへ向けて。津波と見紛う量の水を浴びせかけるエジノス…
      ラーパルヴァは当然身一つで防げるはずもなく刀をへし折られ、ゴミのように押し流され…圧倒的質量の水によって全身を押しつぶされ圧殺!
      それでも津波の勢いは止まらずそのまま、チェーンソーによって伐採寸前だったアンバの樹木体に津波の強烈な水の気が送り込まれる。


      『そうか、これは…!』

      グルルル…ガアアアアッ!!

      まだだ…みっつ!

      さっきまで勢いよくアンバを削り取り、あと少しで伐採完了というところまで追いつめていたアクシャムタのチェーンソー、その駆動音が途絶えた。
      エジノスの津波による妨害だけではない、チェーンソーが回転することさえできず抑え込まれている。これ以上押し込むことも引き抜くこともできない。
      樹木の身体に深く食い込み、抑え込まれたチェーンソーを水の気で更に増した成長速度で取り込み、動きを止めたアクシャムタの体を絡め取り養分を吸収してすらいるアンバ。
      養分を吸収し切られて干からびたアクシャムタを、アンバの樹木体を内側から引き裂いて飛び出した『獣』の牙が襲い、嚙み砕いた!
      その獣の姿は『虎』、樹液の化石である琥珀、『琥』の文字は、虎が死後に石になったものだと信じられていたことに由来する…
      植物組織と、琥珀の結晶体、それを併せ持つ虎の姿へ。『こじつけ』によって形を変化させたものだ。
      突き立てた黒曜刀によって周辺の土壌の気を活性化させることで連鎖的に『土』『金』『水』『木』の気が満ちていく。残るは… -- 2021-11-14 (日) 13:21:05

  • ガラシャの右手にはヤバそうな指輪が五つ、それぞれの指にハメられている。
    クイクイと、まるで操り人形の糸を動かすように指を動かすと…

    『五行獄…金のアクシャムタ』
    『水のカーヤッタ』
    『木のメーラ』
    『火のテュース』
    『そして、土のラーパルヴァ…!』


    は?…いやああああっ!何アレ!?

    ウソだろ…まさかあーし様のつもりなのか?アレが?

    わー おめん! あいつら ばかみたい!

    ハハハ!バカみたいなお面ときたか、なんだか他人事とは思えないが…
    それにしても相変わらずヒドいネーミングセンスだ。



    エメリーたちが嫌がるのも無理はない、眩い閃光と共にガラシャが指輪から呼び出した五体の傀儡はそれぞれエメリーたち五輪星とD.D.にどこか似通った姿…
    何よりも『埴輪のような仮面を付けている』というのが一番の特徴か。

     http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst089718.jpg 

    『ヌシらの能力のざっと22パーセント増し(当社比)の五行獄…たっぷり味わってくりゃれ。』

    それだけ言うとふわりと宙に浮かび、足を組んで文字通り高見の見物と洒落込むガラシャ。
    その間もクイクイと右手の指を動かす…こうして傀儡を操っているのだろう。

    ババアのおままごとになんか付き合ってられっか!おいズラかるぞ!

    そうしたいのはやまやまなんだけれどね、見てごらん。

     知 っ て た 。 

    さっきのところと ちがう…

    さっきD.D.が不意打ちを仕掛けるのと全く同時、ガラシャもその瞬間に合わせて『結界』を用意していた。
    世界の境界は歪み、星空は濁り、大地には瘴気が溢れる…邪なモノにぴったりの陰鬱な雰囲気
    逃げる。という一番の得意技を封じられ戦闘を強制される…
    -- 2021-11-14 (日) 00:10:30


    • 『たっぷり味わってくりゃれ。と云ったゾヨ?…クソ生意気で傲慢、ムダ話でスキを狙う腐りきった性根、挙句人の愛を無視して逃げようとは…』

      ウォォォッ!…ガァッ!?

      まずは小手調べ、高速近接戦闘が可能な象頭エジノスで『火のテュース』を捉えるべく突進を仕掛けるも…
      不意打ちを狙ういつもの手であると先を読まれ、テュースはその翼で飛翔しその攻撃を躱す。
      攻撃を躱されスキだらけになったエジノスを手にした刀で切りつけるは『土のラーパルヴァ』
      D.D.の手にした黒曜刀よろしくその刀身には土の力が付与されている。
      『土剋水』の形に持ち込まれ、速度が乗ったまま地面をおろし金にして転倒するエジノス。
      袈裟懸けに切り付けられたが『なんどしんでもだいじょうぶ。』と言い切るだけあって身を起こす。

      あいにく生まれ持った性分でしてね、子は親に似る。とも?

      確かに気になるわよねェ?このクソガキの親御さんっていったいどこのどなたさんなのかしら〜?…あっぶね!

      一方、逃げたテュースを追ってエメリーも飛翔するものの…それを待っていたとばかりに『水のカーヤッタ』による高圧放水が行く手を阻む。
      飛翔する相手に高圧放水による対空砲撃という、さきほどのエジノスとは異なるアプローチで解決し尚且つ『水剋火』の形に持ち込むガラシャと五行獄。

      『…云うのォ〜?ワチキの作品だというなら、もう少し気の利いた手を打って見せるゾヨ。』

      対空砲撃を受けながらテュースと空中戦を行うエメリーの援護を行うため、黒曜刀でカーヤッタを攻撃し撃破かそれが無理なら注意をこちらに向けようとするD.D.
      気の利いた手を打てと言われるほどにガラシャの読み通りだったらしく、今度は『木剋土』で樹木人めいた姿形の『木のメーラ』が無数の触手がわりにツタや根、枝を張り巡らせD.D.を捉える!

      あのバカ!遊んでんだったらマジメにやr…ぐえーっ!!

      それを見かねて、遠距離から様子を伺って申し訳程度の援護射撃をするに留まっていたパイラが両掌から熱光線を発射!
      絡みつくそばから溶断しD.D.をその束縛から解放することに成功するも…頭上からの不意打ち、テュースによる炎のブレスをまともに受けギャグマンガめいた吹っ飛び方をするパイラ。
      これで『火剋金』残るは…

      フーム参ったな…では…『歳星召来』。

      歳星のアンバは植物型の護法神、『クルミ大の植物の種』のような形でD.D.の手にした紅の召喚機『R.E.D.S.』から召喚されると地面に着弾。
      瞬く間に根を伸ばし周囲の土壌、近場にいた生物を取り込むなど片っ端から養分を吸い上げ急成長する。のだが…
      残る『金剋木』を待っていましたと両腕と一体化した大型回転ノコギリチェーンソーアームを唸らせて山羊頭の偽物『金のアクシャムタ』が迫る!
      神樹の成長速度を上回る文明の利器、回転する刃はその枝葉もツタも根も…刃渡り以上の切れ味でもって全てを削り取られていくアンバ…万事休すか。
      -- 2021-11-14 (日) 00:17:44

  • 某日、某時刻、夜。
    水白空港…ここ最近は大破壊のメッカになったヤクい場所。
    まだ破壊の跡がところどころ残る滑走路の片隅で、制服姿の学生と、ゆかいな三人組が言葉を交わす。

    いろいろあったけどトータルで…勝ったっ!第三部……それ、気に入ったのか?

    学生服はどこに着て行っても違和感のない、TPO最強の服装さ。

    そのまま異世界行ってもか?……逆にねえな、違和感。

    異世界転生流行っとる…と、そんな話をするラミアとパイラ。
    その間も浮かない顔のエメリー、なぜなら。

    んなことよりさあ…行かなくていいの?きっと、これっきりよ?

    愚問だね、邪魔者がいなければ凡てうまくいく。そうだろう?

    …はいはい。

    みんな応援に行くなら自分はどこか遠くへ行く…そういうタイプだコイツは。
    難儀な生き方してやがると思うと同時に、友達だと思ってくれてるヤツ相手にくらい…
    そんなヤツに世話焼いてこのザマだから貧乏くじ引くのかな?と自分もヒトの事を云えないタイプなのを自嘲気味に笑うエメリー

    あっ! みえ たー!

    ああ?!どこだよ!

    あのあたりじゃない?ほらあのへんの…

    おめートリ目じゃなかったっけ?

    『星をみるひと』になれたかどうか、どんな星を見たかはそれぞれの胸の中…

    はあ…これではムードなんてあったものじゃないな…ねえ、貴女もそう思うでしょう?

    夜の闇に声をかけるラミア、何かの気配に向けての言葉は誰に向けたものか? -- 2021-11-13 (土) 22:29:45

    •  http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst089709.png 

      『ワチキを感知するまで9.8秒…前回から0.5秒の短縮、索敵能力の向上はまあまあゾヨ。』

      最初からそこにいたように、暗闇から姿を現すのは妙齢の…亜人の女。
      ハデな髪色に牙、角、爪に鱗…龍?鬼?それとも…蛇?
      身長は180センチに迫り、すらりとして出るところは出た体形は煽情的…
      『女』『雌』…性的アピールを周囲に振りまく服装に装飾品。
      ラミアの反応を『採点』するかのように言葉を繋ぐ、目の前の相手をハナから見下しているような態度。

      そうすると…貴女がその気ならその間、ボクらは何回…死んでいましたか?

      『あらゆる事態を想定するのはともかく、在り得ない仮定は思考リソースのムダもいいところゾ、マイナス10点。』

      手厳しいなあ…ちなみに、いま何点…

      そんな女の反応を『いつものこと』といった態度で流し軽口を叩きつつ。
      その間に『三匹の怪異』に三方向から同時に攻撃を仕掛けるように指示。
      火災旋風と熱光線、高圧水流…それらを放ったのはハーピィ、山羊角、象頭の怪異たち
      爆裂した空気、巻き起こる煙とに包まれたケバい女とラミア…

      …か、聞く前に手を出してしまいましたが…今回の出し物はなんです?『ガラシャ様』

      『だったら大人しく黙って待っているゾヨ、ちなみに100点満点、いまのでマイナス25点ゾ。』

      煙が晴れればそこには、傷どころかホコリひとつ、チリひとつ付いた様子もない『ガラシャ』と呼ばれたケバ女。
      ソレに対峙するのは黄金の仮面と装束に身を包み、紅い拳銃を構えた怪異カイトー『D.D.』の姿、攻撃が効いてないと見るや即D.D.を中心に陣形を組み直す怪異たち。
      一触即発、それにガラシャの持ってきた出し物とは一体…? -- 2021-11-13 (土) 22:34:56
  •   -- 2021-10-27 (水) 20:41:51

  • (17年前)

    うへぇ…あちらさん今日も随分ハデにやりやがったなあ、こんなド田舎くんだりまでご苦労さんだ。

    ゴミはゴミ捨て場ー…ってか?フザけんのもいい加減にしやがれってんだ!

    ボヤいてても始まらんさ、さっさと片付け…ん?

    (黄昏の世界、ヒノモトの某所、『御山』は深山幽谷に拓かれた法師たちの修行地。)
    (俗世からあぶれた厄介者たちの吹き溜まりであると同時に、僻地であるのを良い事に行き場のないヒノモト中のゴミの『不法投棄』が公然と行われていた。)
    (この日もどこかから捨てられた大量のゴミを発見した見回りの法師たちが、やり場のない怒りと共に後片付けをしていたのだが…)
    (大量のゴミの中、一際目を引く物体。『中身入りの培養層』が発見されたのだ。) -- 2021-10-24 (日) 23:40:50


    • (それから10年後、現在から7年前)
      (正座をさせられ、御山の寺院の一室にて強面の老人と相対している少年の姿。)
      (少年は瘦せ型、モーヴシルバー寄りの髪に碧眼。東洋人か西洋人かでいえば西洋人寄り。)
      (老人はたいそう立腹している様子だが、少年はどこ吹く風といった態度。)

      何か御用ですか?伐折羅さま。

      「御用もおはようもごきげんようもないわい!またやらかしおったな、『魁』!」

      ハハハ!バレてしまいましたか…で、ドレのことでしょう?心当たりが多すぎて…

      「何!?サボりに倉荒らし、無断外出ときてこの上まだ何かやっとるのか!?」

      おっと。口が滑ってしまいましたね、ナイショですよ?

      「フーム…まったく、とんだ悪小僧に育ったモンじゃて…」

      子は親に似る。というでしょう?

      「フン!子だ親だ言うなら孝行のひとつでもして見せるんじゃなっ!」

      フーム…難しい注文ですね。…うまくできるまで、その時まで…長生きしてくださいよ?

      「当たり前じゃあっ!お前のような…ゴホッ…ガフッ…お前のような、天邪鬼を、放って…逝ける、ものか…」

      (強面の老人は『御山』に捨てられた子供たちの親代わり、全ての法師たちの師でもある御山の座主、伐折羅。)
      (病床に臥せってからも御山のこれからを案じていたが、それから間もなくこの世を去った。)
      (少年もゴミ同然に捨てられた身であり、『魁の星となれ。』と願いを込めて魁星の『カイ』と伐折羅に名付けられた孤児である。)
      (その期待通り才能を示し、法師として腕を上げていったものの、慇懃無礼、傲慢で不遜、無軌道な行動を取る問題児でもあった。)
      (結果として期待を裏切り、伐折羅の心労を増やし、寿命を縮めるような行いをし続けたととしてカイは御山でも孤立していた。)
      (カイなりの甘え方、愛情表現はその対象である伐折羅以外に伝わることは無かったからだ。)

      潮時かな…

      (カイは御山という場所には執着もない、育ての親で、恩人である伐折羅が亡くなったのであればさっさと外に出ることを考えていた。)
      (葬式でも涙ひとつ流せなかったのに、染み付いた思い出がここにいる間ずっと、もう二度と会えない人の事を思い出させて胸を締め付ける不快感から逃げたかった。)
      (そんなある日だった、ひときわ鈍臭い何の見込みもない落ちこぼれ…しかし不思議と放っておけない少年『コウ』と出会ったのは。)

      伐折羅さま、いまなら貴方の気持ちが少しだけ…解ったかもしれません。

      (自分の受けた愛情を今度は他の誰かに返す、そんな当たり前な事を教えてくれたコウに徐々に惹かれていくカイ。)
      (そして、あの日…)
      (闇に飲まれかけたカイを照らす光。)
      (夜の闇を切り裂く紅蓮の炎、日輪の如き輝き、抱き上げられたときに感じた暖かさ…)
      (その美しさに…)
      -- 2021-10-24 (日) 23:44:50


      • …はっ!?…コウ…コウは?!ボクは…いったい…?

        (カイが眼を覚ました時には、全てが終わっていた。)
        (重傷、ほとんど致命傷と言って良い傷を受けたはずだが命を長らえていたのだ。)
        (傷を受けてからの処置が速く、またそれを可能にした『僻地では考えられない充実した医療設備』と『熟練の医療スタッフ』によるものだった。)
        (御山はもとより過酷な修行で知られ、生死の境を彷徨うような重傷が日常茶飯事であったことから医術を修める者もまた多く。)
        (ヒノモト中から無尽蔵に、種類を問わず不法投棄されるあらゆる物品のリサイクル技術にも長けていた。吹き溜まりであるからこそ為せる業である。)
        (だが…襲撃からカイを護り切り、迅速に医療施設に運び込み、あまつさえ『輸血用の血液の提供』まで買って出たというコウの姿はどこにもなかった。)
        (紅き鬼、『コウキゴンゲン』の力を不完全ながらも目覚めさせたことでコウは還俗させられ。)
        (一刻も早く当主候補としての修行を行うため、カイに何も告げることなく御山を降りたのだ。)

        …また、ボクだけ…

        (『捨てられた。』どうして、愛した人だけが、愛してくれた人だけが離れていく?)
        (『取り残された。』どうして、こうなる?なぜ、こうなった…?)

        ……誰だ?ボクを、呼ぶのは…

        (以前のふてぶてしさが鳴りを潜め、まるで別人のように塞ぎ込んでいたカイはある夜、『声』を聴いた。)
        (不法投棄場であること以外にも、ヒノモトの火薬庫、ヤクいブツの最終廃棄場、流れ着く末路とも言われる御山には曰く付きの物品が数多く存在する。)
        (それらをまとめて放り込み厳に封印された倉からは、そんな物品が夜な夜な煩悩ある者に語り掛け、封印を解くように仕向け、憑りつかれた者はそのまま操られて…)
        (よくある作り話の類だとタカをくくっていたそれがとうとう聞こえたともなれば、『面白い』と自嘲めいた笑みを浮かべて倉に忍び込むことにした。) -- 2021-10-24 (日) 23:51:52


      • 念の入ったことだ…

        (そこはおよそ『倉』というイメージではない、『核シェルター』を連想させる洞窟を利用した施設。)
        (見張りの法師たちにバレないよう軽く小突いて気絶させることなど造作もない、問題はどう扉や封印を解除するかだが…)
        (すべて『開いている』、声で呼び込むだけあってあとは来てもらうだけにしておいたとでもいうのか。サービスのよさにまたもや笑いが漏れる。)

        いいだろう、ボクの全てをくれてやる…だから、楽しませてくれ。

        http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst089629.jpg

        (声に誘われるまま倉庫の奥底、空間すら歪みはじめたそこにたどり着く。)
        (不可思議な力によって封印は解かれ、あとは手を伸ばすだけとばかりに『拳銃』の形をしたアイテムが手近な距離に浮遊している。)
        (ここまで来ればもう迷うこともない、その拳銃を手に取った瞬間に、カイの意識が、世界が『黒』に染まる…)


        うぅ…あぁあぁあっ!!

        (このまま黒く塗りつぶされるのも一興、全てを諦めて力無く笑うその身体から真紅の『炎』があふれ出す感覚。)
        (自分自身ですら捨てる気でいた命を救うために燃え盛る炎、この『血』が沸騰するような熱感。カイは以前にもそれを感じた事を思い出す。)

        …コウ…なのか?……ああ…!!

        (あのとき命を繋いだコウの血が、再び命を繋いでくれた…そう直感し自らの身体を抱くようにして蹲る。)
        (炎の中、それを待ち構えていたかのように蹲るカイのもとへ走る影。どこから走ってきたのか先日の黒い獣にも似た『金色の獣』が光と共に体当たり。カイの身体を包みこむ…)
        (眩い光が途切れ、その場に立っていたのは芝居がかった装束と仮面を身に着けたカイの姿。

        『…もー…し…もしもーし。呼びつけといて早速で悪いんだけどさ、さっさとこっから出してくんない?』

        『マジで!来たの!?呼んでも誰もこねーし放置1000年は喰らってたもんなあ…あーし様も早く出たーい。』

        『ふああむ… おはよう ござい まーす。』

        やれやれ、賑やかなことだ…余韻も何もあったものじゃないね?

        (炎と血との快感に恍惚としていたところに拳銃…『R.E.D.S.』から聞こえる声。その声の正体も、R.E.D.S.の使い方をも『知っている』という奇妙な感覚。)
        (黒く塗りつぶされる感覚に身を任せる際に、『何者かから必要な情報を上書きされた』こともカイには実感、事実として認識できた。)
        (そのまま塗りつぶされるに任せ続ければ、噂話のように操り人形と化していたのかもしれない)
        (それを炎に阻まれ、仮面によって防がれた事で『カイの意識も残っていれば、身体の自由もある』という状況になったことも。)

        そこを動くなッ!

        貴様…カイか?!自分が何をしているのか解っているのか!?

        (騒ぎを聞きつけた法師たちが大挙して押し寄せる、カイを取り囲み捕えんがために距離を詰めるものの…)

        いいえ、今の私はガラン…いや、D.D.…どうぞお見知りおきを。

        (短く告げると、手にしたR.E.D.S.の引き金を引く。次の瞬間赤い光と共に歪んだ空間の天井を一直線に焼き貫く、炎の柱…逃走経路の確保にしてはハデなものだ、封じられた者からすれば1000年分の鬱憤が溜まっていたのだろう。)

        「熒惑召来」…頼んだよ、エメリー。

        『カシコマリーッ!トップレスで失礼するわっ!』

        (追い縋る法師たちを後目に一足先に羽ばたき飛翔するエメリーの足につかまって、空中ブランコのような軽やかさで、明け方の空に飛び出していくカイ…いや、D.D.) -- 2021-10-25 (月) 00:05:39


      • (そして現在 ハワイ島・マウナケア山 深夜)

        死なずに済んだだけで人生、どんな面白いことが起こるか…解らないものだ。
        生きているだけで丸儲け、捨てたものではないね?


        (短く、ささやかな半生を振り返ったうさんくさい仮面は夜空を見上げた。)
        (万能のデウスエクスマキナでもなければ、面白おかしく物語を紡ぐ作家でもない、ただの道化。)
        (道化芝居の行きつく先とは?それは…道化自身にも解らない。) -- 2021-10-25 (月) 00:10:38

  • (黄昏の世界、某所、某時刻。)
    (御簾の向こう側からもったいぶって話す人物、ふたり、女の声…喋り方こそ古風だがハリのある少女…とまではいかないものの、老婆のものではない若い女の声だ。)

    【手ぬるい!…いや、これはもはや背信行為でおじゃ!彼奴は上級異魔呪…それも司祭級ぞ!こう何度も取り逃すのはたるんでおる証拠でおじゃろう!】

    《まあまあ。宗家のご当主…いやさ『若』はまだ未熟であるゆえ、そういうこともあるゾヨ。のう?》

    (一方が責め、一方がなだめるフリをして嫌味を垂れる…『若』と呼ばれた少年に対する圧迫面接めいた場。)

    【だいたい弓月の!オノレが途中で放り投げた遺伝子細工がしでかした事でおじゃろう!潔く腹を斬れ!むしろワラワが介錯してやるでおじゃ!】

    《それを言うなら諏紗の…わちきが放り投げた遺伝子細工ひとつ潰せぬヌシの犬どもの無能と怠慢を恥ずべきゾヨ?若は不甲斐ないヌシらのケツぬぐいを買って出ておるのだから…》

    【黙りゃァ!何をヌケヌケと…オノレの肝煎りの隠形鬼どもも纏めて彼奴らに生ゴミにされておったではないか!?ケツぬぐいが聞いて呆れるわ!】
    【それもこれも!放り投げた先の山猿どもが彼奴に余計な小細工を仕込んだ挙句、厳に封じておった『アレ』をまんまと奪い取られたせいでおじゃろう!?ケツをぬぐってやっておるのはワラワ達ぞ!】

    《ならば全ての責任はどこぞの田舎に住まう山猿どもにあるのではないかのう?…それにしても、出日のは今日もフケおったか…完全にわちき達をナメ腐っとるゾヨ。》

    【ナメ腐られとるのはオノレだけじゃ弓月の!やーい万年二位ー!!】

    《ではヌシは万年三位のアウトオブ眼中ゾヨ?諏紗の。》

    あのー…もう帰ってもいいですか?

    (少年をよそにお互いのディスりあいに発展する両者、『御三家』の『弓月』と『諏紗』の長老。)
    (御簾から飛び出て乱闘しかねないような勢いだが…その両者より格上らしい『出日』の長老は例によって不在であった。)

    (場面は変わって。)
    (黄昏の世界の国家ヒノモト、首都日輪京、ビル街が林立する近未来感のある都市、とあるビルの屋上。)
    (時刻は夜、都会の夜の光は星空を覆い隠すように…)

    『カイ』…いったいキミは、何をしたいんだ…?

    (地上に届かぬ星の光の下、紅の瞳の少年こと『出日陽牙』の回想が始まる。)
    -- 2021-10-24 (日) 00:52:25

    • (陽牙10歳のころ、かつて『天狐のイザヨイ』が『七曜の土』を撃退したことでしばらく姿を見せなかった『イマージュ』が活動を再開。)
      (母方の実家、冒険者の街のはずれ『フシミ神社』で母や姉、祖母と生活していた陽牙は黒い円盤型のイマージュの襲撃を受ける。)
      (その際に陽牙の中に眠る『鬼』の力『コウキゴンゲン』が不完全ながらも目覚め、見事イマージュを撃退したことから事態は動き出す。)
      (鬼の力を使えるが、鬼そのものではない、あくまで鬼に変ずる力を持たない角無き鬼『ツナキ』である陽牙の力の目覚めに父方の『フシミ権現・地流』は紛糾。)
      (一方で陽牙を無用の争いに巻き込むまいと母方が地流との絶縁を考え始めたころ。)
      (戦いの危険、死の恐怖を感じるよりも『僕が中途半端だから家庭が上手くいかない』ことに責任を感じた陽牙は地流の本拠地、東方の国家『ヒノモト』での修行を決意。)
      (しかしツナキである陽牙に地流の奥義を授けることに難色を示した地流のトップ『御三家』の長老たちは、妥協案として鬼を補佐する『法師』の修行地である『御山』へ陽牙を送り込んだ。)
      (鬼として完全に目覚めれば地流宗家、当主候補として引き抜き…目覚めなければそこで飼い殺しにするために。)

      はあ…はあ…ぐえっ!

      (実家もたいがい山の中だったとはいえ、せいぜい10歳の少年にとって深山幽谷に拓かれた修行地での生活は過酷を極めた。)
      (大の大人でも3日も行えば音を上げるような修行の数々、法師の装束に身を包んでいるとはいえ大人に混じって10歳そこらの少年少女たちまでもがそれを行う異常な光景。)
      (…みな、行き場を無くした『ツナキ』や俗世に居場所のない者たち…死に物狂いで喰らい付く者に道を示すのが御山の理念である。大人も子供も例外なく。)
      (陽牙、いや…御山に入山し俗世の名前を捨てた紅の瞳の少年『コウ』はこの日も無様に転び、地べたにはいつくばっていた。)
      (何もかもうまくいかない、あの日あの時確かに発現したコウキゴンゲンもあの日以来一度も呼び出せない…情けなさで目に涙を浮かべるコウ。)

      もう。またかい?だらしないなあコウは…

      ぐすっ…『カイ』が強すぎるんだよ…同い年でカイに勝てる子なんて…いないし…

      ハハハ!同い年だけじゃないよ?少なくとも今の御山のメンツには後れを取った覚えはないからね…コウだけが特別おちこぼれというわけではないから安心するといい。

      そこまで言わなくても!?…じゃ…じゃあ、もう一回!やろう!

      (組手で自分を負かした相手に手を差し伸べられる、情けなさもここまでくると涙も出ないと顔を伏せたコウ。)
      (それを察してかふてぶてしく、生意気で、滑稽なセリフでコウの萎えた気を取り戻させて、伸ばしたコウの手を取る組手の相手。)
      (同い年の『カイ』はコウよりやや高い背丈、瘦せ型、モーヴシルバー寄りの髪に碧眼、中性的な雰囲気と、飄々とした態度。)
      (要領よく、悪く言えば小狡い…コウとは対照的に器用に立ち回るが決して優等生でもない問題児。)
      (だが気まぐれなのか、落ちこぼれのコウにあれこれと世話を焼くことが多く…コウもそんなカイとの付き合いに支えられていた。)
      (そんなある日…) -- 2021-10-24 (日) 01:13:44


      • カイ!こんな夜中に勝手に出歩いて…どこいくのさ?

        いいところだよ、きっとコウも気に入るさ。

        (声を潜め、気配を消して、忍び足、深夜に連れ立って山中を行くふたり。)
        (怖気づくコウの手を引いて、しーっと口に指をやっていたずらっぽく笑うカイ。)

        わあ…きれい!

        とっておきの場所なんだ、招待したのは、キミがはじめて…

        ありがとう、カイ!

        どういたしまして。…この気配…!?

        (俗世と隔絶された修行地は文明の光のない、原始の星空から光が注ぐ)
        (満天の星空、ふたりっきり…特別な時間に…なるはずだった。)
        (だがそこに、星を塗りつぶす黒、全てを飲み込む闇…殺意と悪意の塊に晒されて。)
        (修行地の結界の外、うかつにも外に出た獲物を襲う『黒い獣』)

        ぐっ!?…逃げて…コウ…キミだけでも…

        (力の差は歴然、コウを庇い獣の鋭い爪と牙に襲われ、必死の抵抗も空しく全身を斬りつけられ鮮血に染まっていくカイ。)
        (もはやこれまでとコウを逃がすために最後の力を振り絞って声を出すが…)

        イヤだッ!…カイは…ボクが護る!!

        (闇に飲まれかけたカイを照らす光、立ちはだかったコウの拳は炎を纏い迫りくる黒い獣を爆裂四散させる…)
        (夜の闇を切り裂く紅蓮の炎、日輪の如き輝き、倒れたカイを抱き上げるコウの傍らには揺らめく炎と『鬼』のヴィジョンが重なる。)
        (己に何の利も、打算もない、『誰かを護る』という意思でコウキゴンゲンの力を呼び出すことを体得した瞬間である。)

         http://notarejini.orz.hm/up2/file/qst089621.jpg 

        (そして、現在。)
        (黄昏の世界の国家ヒノモト、首都日輪京、ビル街が林立する近未来感のある都市、とあるビルの屋上。)
        (時刻は夜、都会の夜の光は星空を覆い隠すように…)

        あのあとすぐ、キミとは離れ離れになって…やっと、会えたのに…

        (その日からコウキゴンゲンの力を行使できるようになったコウは『当主候補』として御山から引き抜かれ還俗。)
        (再び『出日陽牙』として地流の奥義を会得するべく試練に挑んでいくことになる。)
        (あまりに急なことで、手当をされたもののまだ意識が戻っていなかったカイに別れを告げられず、そのまま月日が流れ陽牙が15歳になるころ。)
        (『ツナキ』から『半人前の鬼』扱いになっていた陽牙は同じく修行を積んでいた姉、『出日紗陽莉』と『イマージュ狩り』としてコンビを組み様々な場所を巡っていた。)
        (そんな時に『D.D.』と名乗って立ちはだかる仮面の怪人と何度か遭遇、対決し…その正体が行方不明になっていたカイであることを知ったのだ。)

        僕は…どうしたらいい…?

        (包帯の巻かれた掌に視線を落として、拳を握り…星空を見上げた。) -- 2021-10-24 (日) 01:35:36
  •   -- 2021-10-14 (木) 20:36:59
  • わあ…きれい!

    とっておきの場所なんだ、招待したのは、キミがはじめて…

    ありがとう、カイ!

    どういたしまして。

    満天の星空、ふたりっきり…特別な時間に…なるはずだった。
    だがそこに、星を塗りつぶす黒、全てを飲み込む闇…殺意と悪意の塊に晒されて。

    逃げて…コウ…

    イヤだッ!…カイは…ボクが守る!!

    闇に飲まれかけたボクを照らす光。
    夜の闇を切り裂く紅蓮の炎、日輪の如き輝き、抱き上げられたときに感じた暖かさ…
    その美しさに…ボクは…
    -- 2021-10-10 (日) 12:45:50

    • …まるであの時のようだ、でもキミはここにいない…

      深夜の吉峰山山頂付近、星空を見上げ一人呟く…芝居がかった仮装の仮面、D.D.
      周囲に散乱するのは雑怪、屍食み、不浄鬼といったザコや原型すら定かではない怪異の残骸と…『骨』。それも一本や二本ではない。
      とある目的で片っ端から『骨』をかき集め、さらにその『骨』を求めて集まった『骨』を持つ怪異を狩り…そんなことを繰り返すうちに溜まっていったものだ。
      一か所に集まろうとしているなら『骨』をエサにするのが最適ということだ、怪異を強める効果があるのなら怪異も自然とそれを求めるのだから。

      ねえ、いつまでこんなチビチビやんのよ?場末の火葬場だってもうちょっとハデにお焚き上げしてさしあげるってのにさあ?

      さっきまで怪異だった真っ黒焦げの炭を蹴飛ばして砕く、D.D.の手下一号エメリー。
      燃やして骨を集めてでは火葬場で死体燃やすのと何が違うんだと不満げ。

      プロの判断さ。『皆の嫌がる事を率先してやる』…この国ではそれが美徳だというよ。(そっちの意味に取っちゃった系のカン違いボケをして。)
      せんり君を選んだ理由も見えてきた、あとは彼らがなんとかするだろう。(動機は家族、だったら家族を見捨てて自分だけ助かろうという手もあった…それをしないということは使いやすいのだろう。)
      …それに裏方も退屈しないさ、飛び入りのお客様もいらっしゃったようだからね?


      音も無く、最初からそこにいたかのように並ぶ虚無僧たち…6人。
      全員一斉に念仏を唱え始めると周囲が隔絶された結界に封じられる…これで邪魔は入らない、退路を塞ぐつもりだ。
      そんな状況で虚無僧へ向けて声をかけるD.D.はようこそウェルカムと口角を釣り上げて笑うエメリーを手で制す。
      よしよしどうどう。

      「「「「「「伽藍、御山の命によりその命…貰い受ける。」」」」」」 -- 2021-10-10 (日) 12:51:29

      • 御山の命だって?確かに彼らは過激だったが…たかが裏切り者相手に外法を使うほどではなかったよ。
        …『弓月』の隠形鬼だろう?匂いで解る…すぐに始めよう、退屈で死にそうなんだ。


        「「「「「「ならばそのママ…シネエッ!!」」」」」」

        虚無僧の姿から正体を現す隠形鬼たち、全身を黒い装甲に覆われ、顔面には無貌のマスク、黒子めいた姿。
        人型を保ってはいるが身長は3メートルほど、異形のそれが6体同時に…ガランと呼ばれたD.D.に飛び掛かる!

        ああ〜ん、もうガマンできなぁ〜い!まとめて丸焼きだオラッ!!

        同時にかかったのがアダになったか、阻むように突撃したエメリーの炎を纏った体当たりで吹っ飛ばされる隠形鬼たち。
        しかし間一髪すり抜けた1体がD.D.に向けて腕を振り下ろした瞬間!その腕が斬り飛ばされ宙を舞う。

        「填星招来。」

        D.D.の手にした拳銃型のアイテムの引き金を引くと、紫色の光を伴い現れるのは硬質の素材で出来た『円盤』。
        円盤に刻まれた幾何学模様に沿って刀状に変形するとD.D.の手の中へ。
        『黒曜石』のような光沢を放つそれは硬質なことはもちろん、鋭利に研ぎあげられているようだ。
        拳を斬り飛ばした返す刀で飛び掛かり袈裟懸けにバッサリ、まずは…一体。体を維持できないほどのダメージを受ければ勝手に消え去るようだ。
        結界の中に閉じ込めたことはかえって遠慮することなく暴れられるということで… -- 2021-10-10 (日) 12:56:07

      • 「歳星招来。」

        続けて引き金を引けば緑色の光と共に『植物の種』が呼び出され…着地。
        瞬時に根を伸ばし急成長していき、エメリーに体当たりされてもたついていた隠形鬼たちをまとめて絡め取ると…その成長力で全身を圧し折り養分を吸収!
        …勢いそのままにD.D.やエメリーをも根で絡め取り『捕食』しようとするのだが…

        『ウオオオオッ!!』

        外から結界をブチ抜き、今まさに二人を襲おうとしていた根を焼き払う炎の塊。
        その姿は隠形鬼たちと同じ…炎を連想させる紅に染まっている。 -- 2021-10-10 (日) 13:02:08

      • …フフフ、久しぶりだね?『コウ』…解るよ、鬼に変わり果ててもキミの事は…その炎の輝きは…!

        『『カイ』…!今度はここで、何をしようっていうんだ…?!』

        善意のボランティア。と言ったら信じるかい?

        あー…感動の再会のところ悪いんだけどぉ…

        植物が焼き尽くされたことで命からがら脱出した隠形鬼のうちの一体が、苦し紛れに周囲に散らばった『骨』を何個か身体に取り込んだ
        取り込むと同時に身体が10mほどに膨れ上がり、力任せに手足を振るい暴れ始める。
        言い争いする前にさっさとアレ倒した方がよくない?と言いたいらしいエメリー。
        さっき紅の鬼が結界を破壊したため、このまま放置すれば外に飛び出して被害が出る可能性もある。 -- 2021-10-10 (日) 13:04:02

      • 『話は後だ、いくよ『カイ』!』

        いいとも、久しぶりに連携といこうか『コウ』。

        『骨』によって強化された隠形鬼が乱暴に振り回した腕の一撃を合図に左右に飛びのく紅の鬼とD.D.
        D.D.が手にした黒曜刀によって隠形鬼の脚を斬り付け、体勢を崩したところに顔面への飛び蹴りを叩き込む紅の鬼。

        この高揚感…ずっと、こうしていられたら…いや…詮無い事だね。

        そんなに好きなら、あっちに戻るか一思いに殺すかすりゃいいの…よっ!!

        蹴りを受け隠形鬼が転倒したところに指を鳴らすD.D.それを合図にエメリーの追い打ち、炎と羽ばたきの組み合わせで火炎旋風を吹きつける。
        全身を炎に包まれ、転がり続けた隠形鬼がやっと立ち上がろうと身を起こしたところに…

        『鬼穿ッ!!』

        掌打に近い形でモノを『えぐり出す』ような指の形を取った紅の鬼の一撃、『鬼穿』によって隠形鬼の心臓から『骨』をまとめて抉り出し
        そのままの勢いで紅の鬼は隠形鬼の身体を貫通、撃剣興行めいて背を向けたまま着地と同時に隠形鬼は爆発四散、これにてひとまずの脅威は去った… -- 2021-10-10 (日) 13:09:38

      • 『…ただの隠形鬼とはケタ違いの強さだった…この『骨』のせい、なのか…?』

        紅の鬼が掌の上の『骨』に視線を落としたその一瞬、『骨』がかすめ取られる。

        悪いね、この骨…『人助け』のために必要なんだ。

        それじゃあお先でーす♪チャオ?

        飛翔するエメリーの片足には散らばった骨をキープ、D.D.自身もさきほど紅の鬼からかすめ取った骨を手に、エメリーのもう片方の脚に手を伸ばし空中ブランコのようにしてぶら下がる。

        『待て!『カイ』!……人助け、だって…?』

        一瞬のうちに飛び去ったD.D.
        その姿を見上げて取り残される紅の鬼…いや。

        もし、キミが戻って来てくれるなら、僕は…

        思わせぶりな言葉を残した旧友『カイ』への未練を断ち切れぬまま
        薄明の空に視線を向ける紅の瞳の少年『コウ』が、そこには立っていた。 -- 2021-10-10 (日) 13:15:28

Last-modified: 2021-11-14 Sun 17:46:54 JST (16d)