HRBG2/アリーナ
- バトルアリーナ
- (バトルアリーナ。戦いの殿堂。しかしこの施設を使った大会が行われていない日は閑散としている)
(何せ戦闘禁止エリア以外ならどこでも戦えるのだ。であればわざわざ闘技場を使う必要はない) (それでもここを選んだのは、これからここで戦う2人には相応しい場所だと思ったからだ) なんだよ、ここはあんまり変わってねーな。 (ハロウィンめいた魔女衣装を身に着けた女性は、ぐるりとアリーナ内を見回しながら言う) <<コタツでも置いてみますか?誰か入りにくるかもしれませんよ>> (答えるのは秋らしい紅葉色のドレスを身に着けたネコミミメイド) (魔女は冗談だろ、とばかりに肩を竦め、そしてアリーナのバトルフィールドへ歩く。その一方、赤のコーナーへと) -- MM
- (赤黒の機体が舞い降りてくる、そのカメラアイは普段の緑から打って変わり赤く禍々しい光を放っていた)
(まるでヤロヴィトそのものがあの日のチェルノボーグかのようだ、このマシンにもまたあの死神と同じ様な知性が宿っているのか) (だがそこから放たれる声は酷く間の抜けたモノ)ドーモドーモ、粋な場所を選びますネェ あの日用意されたアリーナは鏡写しの偽物ではありましたがそれでも因縁は十分と言えるでしょう、お父様が敗北したあの日の再演としては しかして私は次世代型人類なのです、一度の敗北ではへこたれず二度目三度目は更に手強くなることに定評があります!覚悟はよろしいかーーー! (まるで演出だとでも言わんばかりにコクピットから乗り出して女はその手を天高く掲げる、何処かあの博士を思わせる行動だ) -- M・M
- ほう、よく逃げ出さずに我が前に現れたな?
(黒いマントを翻し、腕を組んでナナメの角度で言い放つマリオネットマスター) <<まりねちゃん、それは強い方がいう台詞ですよ>> (気まぐれに悪の魔女的演出をはじめたマスターに、マリオンはツッコんだ) それにしても、あの機体そのものだな。色だけ変えた…ってわけでもないんだろうが。 (粋な場所と言われるとひひっと笑い)まあここ以外考えられないさ。 正規のアリーナ、しかも観客もいないってところは違――いたー!?(いた) しかも堂仁の奴じゃねーか、アイツ何やってんだ…? (驚いたものの、改めてM・Mの方へ向き直る)果たして二度目はあるかな?コイツはただのバトルじゃねえ。 「決闘」だぜ! (腕組みを解き、指を突き付けてニヤリと笑む) <<どちらもどちらですね。では、始めましょう>> -- MM
- フフフッ逃げる理由がありません、全てはお父様の仇を果たさんが為に!今日この日の為に鍛え上げたこの力ーーーー!
そして似ていて当然です、チェルノボーグが死の神であるのならヤロヴィトは豊穣と戦争の神。生と死を兼ね添えた存在ですからネ。 (良く通る声でそう叫べば女はコクピットへと入り込み戦闘モードへと移行する) 言葉遊びかも知れませんが1対1ならばそれはもう毎日楽しんでいますとも、残念ながら最近はほぼ負けなしですヨ あちらに居られる堂仁さんの戦闘データも吸収済みです、恨むのならばあの忍者を恨む事ですネーーーー! (クイクイ、とヤロヴィトがその指で挑発する。まるでそちらこそが挑戦者だとでも言うように) -- M・M
- ほーう、その神様はしらなかった。まあスラブ神話とかゲームに出て来る分しかわかんねーし!
(そう言いながら、磨璃音は場外へ。一方マリオンは――) <<プットオン>> (武装を召喚装備する。もふもふの猫グローブに猫ブーツは以前の最終装備のまま) (両腕両脚にも以前と同様に単分子ブレードが仕込まれている事だろう) (5年前と大きく異なるのは、左手に装着されたパイルバンカー…らしきもの) (その杭は4mに達し、人間サイズのユニットが使うにはあまりにも長く、そして異様に細長い。マリオン自身が掴める程度の直径だ) さーて、まずは小手調べだ。ソイツがチェルノボーグより強いのかどうか確かめてやる。 さあ行けマリオン!戦争の神とやらを斬り刻んでやれ! <<…では、参ります>> (マリオンがフィールドの大地を蹴り。跳ぶ。いきなり後方へ) (そして闘技場の壁に両脚を着くと) <<――にゃっ!>> (壁を蹴って凄まじい速度でヤロヴィトの頭上へ飛ぶ) (巨大兵器と人間パイロットの死角である、真上、真下、背後を狙うのは小型ユニットの定石だ) -- MM
- コードの複数読み込みを承認、さてそれではヤロヴィトの強い所をお見せしましょうか
(頭上へ移動したマリオンへと視線を動かす事すらなくヤロヴィトはその手を顔の高さまで持っていく) この子はチェルノボーグ程の極端な性能は無いんですヨ、元々自爆用の機体なので ですが実力者を黙らせるという意味ではこれほど優れた子は居ません…これこのように (ブン…と手が光ると直後に赤い光線が凄まじい勢いで頭上へ連射されていく) (その一つ一つがマリオンをロックオンして微誘導のまま飛んでいく、ただその中には明らかに回避を前提とした起動の光線が混じっている) (まるでマリオンが見えているかのような連射だ、実際に見えているのだろう。レーダーという形で。人の見るそれよりも遥かに高精度で) さてさてまずは小手先のぶつかり合いです、どう動いてくれますかネ?学ばせて頂きますヨ -- M・M
- えっ自爆!?なんか量産する様だとは聞いてたんだが。
(驚くものの、流石に1対1で自爆もないだろ?と思う磨璃音) (一方マリオンはヤロヴィトの光線発射孔を見ると同時に両腕の単分子ブレードを展開) (自分に向け撃たれた光線をブレードで受け、その反動を用いて空中で軌道を変えていく) (そう、依然としてマリオンは飛行ユニットではないのだ。そしてその動きは、ゆるやか) (方向を変えるたびにくるりとターンを決め、あるいはかわいいポーズを挟みながらの跳躍) (かと思えば急に直線的に亜音速でカッ跳ぶ。緩急自在の空中制動) (まるで舞い踊るかの様なその動きは、初代リリィそのものだ) <<せいや>> (そして掲げられた手に肉薄したマリオンはくるりと前転すると同時に両脚のブレードも展開) (カカト落としの要領でビームを放つ腕に斬り付けんとする) 正確な射撃だ。だがそれだけに見切るのは楽…マリオンならな(自分は見えてないの意) -- MM
- ほーこれは素晴らしい、成る程これがかつて連戦連勝を重ねお父様が排除対象と定めたリリィユニットの性能ですか
まるで光線の雨の中でスキーをしているかのようです、それを可能とする思考能力、人間では到底及ばぬ人機一体の動き… ええ、ですが(カカト落としが腕へと落ちる直前その腕がぐるりと回る、それは空手の受け流しにも通じる技法) (無論単分子ブレードに対しては効果は薄いが基部ではなく装甲を切らせるという意味合いでは随分と変わってくる) (何より腕を狙うのならばどうあっても正面へと降りてくるしか無くなるのだ) (それを見越していたかのようにヤロヴィトの体が一瞬沈む、小さなリリィフレームからすれば正に丸太とでも呼ぶべきそれ…) 小柄な強さがあるように大柄の強さというのもあるのですヨ、同じく人機に違いが無いのならば (ヤロヴィトの脚が高速でマリオンへと向けられる、上段回し蹴り) (マシンに対して腰が入った、という言い方もおかしいがそれはクルチの練られた動きを思わせる空手の蹴りだ) -- M・M
- 人機一体っつーか機そのものだけどな!だが、コイツがオレの憧れたリリィのダンスだ。
(しかしそのダンスのフィニッシュは力のベクトルを反らされ、装甲を削っただけとなる) (単分子のブレードは折れはしないが、それを接続している基部はみしりと音を立てた) <<なるほど、それが堂仁様から学んだ技ですか。それとも…空手そのもの…?>> (巨大機動兵器らしからぬ動きにマリオンも流石に感心する) (そのマリオンは弾かれた後、空中せバク転。ヤロヴィトの正面へ自由落下) (そこへ放たれる蹴り。それは人間に例えれば電車が突っ込んでくるに等しい) …チッ、使っていいぞ。マリオン! (脚を振るのを見ると同時に磨璃音が叫び、マリオンが右腕を突き出す) キィィ――――… (観客らの耳をつんざく高周波が鳴り、それは一瞬で人間の可聴音域を超えていく) (そしてヤロヴィトの蹴りはマリオンを捉え、大きく吹き飛ばす。アリーナの壁まで) (しかしバトル漫画よろしく壁に叩きつけられるわけではなく、猫の様に身を捻って壁に着地。それから改めて地面に降り、片膝を突いた) <<いたたた。全身にダメージです。やはり真っ当な戦い方では厳しいですね>> (そう言うマリオンの視線の先、ヤロヴィトにもまた脚から全身へダメージが伝播している事だろう) (マリオンが相打ち狙いで使ったのは超振動粉砕装置。またの名をインパクトブレイカー) (その名の通り、振動により分子結合を破壊する防御力無視の攻撃であり――) (本来は、単分子ブレードに代わり、第三世代リリィフレームに実物が搭載されている必殺技だ) (しかしそれをもってしても敵わない。マリオンはそう判断した) <<そろそろアレを使う頃合ではないですか、まりねちゃん>> ああ、そうだな。アイツもそれを望んでるだろうしよ。 (そう言うと、マリオネットマスターはマントを翻してフィールドに駆け上る) さあ、お待ちかねのショータイムだ!そしてしかと見ろ、これがあのじいさんを打ち破った―― ダンス・イン・レイヴ!! (磨璃音が宣言すると同時に、フィールドの中央から巨大なステージがゴゴゴゴゴゴ…と音をたててせり上がってくる) そして見せてやるぜ、完成形のダンスインレイヴをな! -- MM
- まだまだ不完全ですけどネ、堂仁さんのそれならばこの振動すらも完全に受け流し返せたのでは?どうかな?どうでしょう?
(完全に捉えた、速度こそが破壊力となる格闘はこの機体の最も得意とする所だ。しかしマリオンがそのか細い腕を向けてくるのを知覚すれば眉を顰める) ッツッ!(至近距離からの超高周波に顔も顰める、ダメージを受けるような肉体的要素は無いがそこで発生する高質量の情報はまた別だ) (インパクトブレイカーは見事なまでにヤロヴィトの脛を破壊しきり全身に伝播したダメージがジリジリと火花を迸らせ続ける) いやーやってくれますネ、とは言えこの程度では戦闘能力はまるで落ちませんヨ 問題ナシです、この子の高速戦闘を見たかったのでしょう?…あっそういう事ですかぁ! (ムエタイのポーズのヤロヴィトが脚を下ろす、キュッキュと破壊された脚を確認、動きが鈍い) 成る程見事です、直接戦闘で弱らせてからの…ですか、ええですが先程も言いましたがこの子は最強です、そして私も とはいえ見せて下さるのならば先手はそちらへ、無論…さしたる踊りでは私は倒せませんヨ? (ヤロヴィトが片手を胸に手を当てもう片手を差し出すように向ける、どうぞと言わんばかりに) -- M・M
- それは出来たら出来たでおかしいが、やりかねねーな。
(観客席にいる堂仁をチラ見しながら同意する) (実際のところ同じ周波数の振動で相殺できるのだ。同じ超振動を咄嗟に発振できるなら、ではあるが) ははは、脚にダメージが入ったのは単に流れがそうなっただけさ。というわけで―― さあ始まりました第12回ダンス・イン・レイヴ! ここから先はダンスの世界!踊りのうめえ奴がバトルの勝者だー!! 最初に踊るのはどっちだ?おおっと、マリオン選手からだ!(マイクを手に司会を進める磨璃音。ポップな音楽が流れはじめる) <<まだ遊ぶつもりですね>> (呆れた様に言いながら、しかしマリオンは一度左腕のパイルを消すとステージ上に上がる) (マリオンは一度観客席に手を振ると、前奏を終えた曲に合わせ、猫をモチーフとした可愛らしいダンスを踊る) (軽やかにステップを踏み、手と腰と尻尾をにゃんにゃんくねらせ、くるりとターンを決める) (そして最後は背を大きく反らせた煽情的な、しかし野生の獣を思わせるポーズで締めた) 以上、マリオン選手のねこねこかわいいダンスでした! さあ次は注目のヤロヴィト選手のダンスだ!!果たして踊れるのか!? それとも、黒いやつと同じくオレを狙ってくるか!? (そう、知っての通りダンスインレイヴは勝利条件を追加する技。従来の勝利条件も生きている) (果たしてどっちを取るか。磨璃音は挑発的な笑みを向けた) -- MM
- (パンパンパン、と金属質の乾いた拍手をゆっくりとヤロヴィトが送っている…まるで勝てると言わんばかりに自信たっぷり)
確かに可愛らしい、それは認めましょう。ですが貴方は巻島英次という男を侮っています、お父様は天才であり狂人です ダンスインレイヴの勝利条件は把握しています…無論もう一つの勝利条件も、ですが完全な勝利こそが私の使命です …ダンスインレイヴ返し起動! (女が叫ぶとステージが更に豪華な展開を見せ始める、綺羅びやかな光に満ちてそれを艶やかに反射する銀紙が降り注いでくる) (その光の奔流の中をヤロヴィトがコツコツと歩いてくる、その巨体さを感じさせない美しい歩き方、所作) (すると音楽が突然ムーディーな物に切り替わる、ゆったりとその音楽に任せるように体をくねらせ柔らかさを示すかのように踊っていたが…) (突如光線を天井へと放てば物理的実体を伴ってヤロヴィトを空中へと引き上げていく) (そのまましねらせた体を以て空中のダンス…ポールダンスの一瞬エアリアルだ、本来ならば布で行うそれを光線を以て代用している) (更にブースターを吹かせ円運動まで加えたそれは観客席に届かんとする程に接近しながら艶めかしい踊りを繰り広げる) (3分程の音楽の中踊り続け…巨体のロボが艶やかに空中で踊るという奇妙な体験を周囲に齎しながらヤロヴィトは着地) (両手を胸に当ててゆったりとした挨拶を行って〆とした) これぞダンスインレイヴ返し!INエアリアル!さあさ採点は! -- M・M
- なにィ!!?ダンスインレイヴ返し、だと…!
(その直球なネーミングに思わずバトル漫画的な反応をする磨璃音) <<すごい、まりねちゃんが造ったへっぽこステージより400%豪華です>> うるせえ!しかもアレは…踊る気だな。 <<パターンBですね。私が戦う必要は無さそうです>> おっと、採点はまだ早いぜ。まだ選手はいるんだ…そう、オレがな!! (磨璃音は親指で自分を差し示す。同時にマリオンが左腕に再びパイルを出現させステージの真上へ跳ぶ) <<射出>> (放たれた鋼鉄の杭は真下、ステージの中央へ、垂直に突き立った!) (そう、マリオンが装備していたのは武器であり、同時にポールだったのだ) ダンスのタイプまで被っちまったのもまた運命的、って事にしておこうか。 (いっそ同じ条件となる方が決闘には相応しい。なので曲はそのまま、M・Mが用意した曲に合わせアドリブで踊る事にした) (ポールを抱き、身をくねらせる煽情的な動きは露出過多な魔女衣装と相まって実にセンシティブ) (そしてポールを片手で掴んでの軽やかな上昇、まるで体操選手の様なそれは人間技ではない) (さらには空中で曲げた上体…胸の谷間でポールをホールドし両脚をI字に広げる上級技バードオブパラダイスから) (本来は両膝でポールを保持し、静止するニーホールドを肩膝のみでやるという離れ業を見せ…そして、そのままマリオンに手を伸ばす) (ここからが完成型のダンスインレイヴ) (それはマスターとユニット二人で行う技だ) (この完成形には2つのパターンが想定されている) (まずパターンA。相手が武力をもって勝ちに来る場合はマリオンが戦い、磨璃音が踊る事で2種の勝利を同時に目指す) (そして今回のパターンBは――そう、二人で踊るのだ!) (ポールを中心に挟みながら、磨璃音とマリオン、二人がワルツを踊るかの様に手を取り合いゆるりと回り) (時に磨璃音がその腕にマリオンを抱いて脚一本で二人を支え) (時にマリオンが磨璃音の手を握ってポールを軸にぐるぐると回転。それは魔女のマントがたなびく、二人で行うエアリアルだ) (最後は二人が左右対称のポーズ。磨璃音が左腕を、マリオンが右腕を上空へ拡げフィニッシュを決めた!) これで全部だぜ。勝敗は―― おい堂仁、お前が決めろ。そのチンポでな! (そんで言う事がこれであった!) -- MM
- ほお…私の踊りを見ながらそれでも挑んできますか、面白い…見せてもらいましょう、貴方が何処まで飛べるのかを
(今まで赤い眼光を放っていたヤロヴィトの眼光が緑色に戻っている、最早己の出せる力は出したとでも言うように) (ヤロヴィトとM・Mが腕を組みその踊りを眺めている) ほお… (電子の頭脳から自然と声が漏れた、これは美しい。だがそれ以上に…血の流れる程の努力を感じた) (確かにこの世界は体が不自由な人間でも自由に動けるようになる、だがこれは、この動きは) 高次脳機能障害による身体機能の損傷、その後は生活に絶望しこの世界に入り浸り…その後お父様の治療を受けた、とまでは調べましたが (脳に記録された映像を更に高解像度にして保存しておく、恐らく…いやこの記録はきっと父がとても喜ぶだろうと判断して) いや、参りましたね。そうでしょうヤロヴィト?彼女のあの美しさは挫折から這い上がった者の美しさです 泥に塗れて尚美しい…無垢なる私達では少々分が悪いです、ええですがやはり負けるなどとは考えていません。待ちましょう。 ただ…お父様は間違っていましたがそれでもお医者様なのですネ。 (チカチカとヤロヴィトの眼光が輝く、まるで善いものを見たとでも言うように) -- M・M
- ああそうだ。DIRが完成したのも巻島のじいさんのお陰さ。
(チェルノボーグ戦では自分が踊れず悔しい思いをした) (しかしそれを克服するきっかけとなったのもまた巻島博士の技術であり――) (それをもって巻島博士の仇を討ちにきたM・Mと相対したのだから、皮肉としか言いようがない) <<もっとも、思い付いたのは昨日ですけどね>> (マリオンのツッコミに磨璃寝はへっへっへと笑って目を逸らした) (そう、この完成形が閃いたのは昨日。M・Mとの通信中、決闘を持ちかける直前だったのだ!) (しかしこの唐突な閃きと気まぐれこそ、人間とAIを隔てるものなのかもしれないが) ああ、やっぱ踊るのは楽しいや。勝ったの負けたのはどっちでもいいさ。 (以前の様にくだらねえ、とまでは言わないが、磨璃音の価値観は相変わらずの様だ) お前はどうだった?(M・Mに問う。壊し合いでないバトルは楽しかったか、と) -- MM
- おやそうなのですか?これだけの踊りが出来るのなら随分と前から用意していたと思ったのですが…
頑張りましたね、羽のもがれた水鳥の様に苦しい日々を送ったでしょうにそれでも貴方は再び水鳥として美しい踊りを完遂しきった それだけでも貴方と戦った価値はあると思いますよ、磨璃音さん (採点を待つ最中そんな事を口にする。優しい口調。元よりこれは復讐心から始めた事ではない、あくまで父の研究成果こそが絶対と認めたいが故の行為。と、単に楽しむ為のもの) (だから雨里磨璃音が立ち直りリハビリに励みその結果を確かに見せてくれた事そのものが嬉しいのだ、これもまた父の研究成果の一つだから) 貴方にとって踊りはそれだけで素晴らしいものだというのが間近で知れたのも良い情報です …私?私ですか、私はいつだって楽しいですヨ。勿論ダンスだって楽しい、そうでないバトルも。 (その声には確かな説得力があった、まるでその生そのものを楽しんでいるかのような熱意があったから) (そして堂仁の審査が出ればヤロヴィトがあーあとでも言うようにその両手を開いた) どうやら私達の負けのようですネ、二敗ですか…当初は全員一度にお相手をする予定だったんですけどネー まあ受け入れましょう、しかし次は負けません。私は逞しいので! (女がヤロヴィトのハッチを開けて飛び降りれば握手を求める)…で、勝利したら云々ですが何なんです? -- M・M
- ああ、ダンス自体はずーっとやってるさ。生きがい見たいなもんだしさ。
医者を目指してる今でも、ダンサーになりたいって思いだってまだあるんだ。 (称賛の言葉には流石に照れて魔女帽子のツバを降ろし)サンキュー、命。それにヤロヴィト、お前のダンスもダイナミックだったぜ。 てか、先にポールダンスをやられた時にはどうなるかと思ったわ! <<内心めちゃくちゃ焦ってましたよね。チェルノボーグが踊った時と同じ様に>> (マリオンにはそれが分かるのか、からかう様に言った) (楽しいと言う言葉には、ならよし!と頷いて)ならそのうちまた遊ぼうぜ。何時になるかはわかんねーけどさ。 (無期限の約束をしておく。それが果たされる時まで健在でいろと言外に込めて) で、だ。「決闘」はオレ達の勝ちだ。取り決め通り、オレの頼みをいっこ聞いてもらうぜ。 まあここではちょっと言えない頼みだし、後日、キサラから伝えてもらうな。 (そう言ってウインク。すなわち、頼み事というのは芥雛子、データテイカー絡みの事なのだ) <<まりねちゃん、ザラキ、ザラキです>> あっと、悪い悪い。ザラキな、なんだよザラキってドラクエかよ…。 <<まりねちゃんが付けた名前ですよ>> (がくりとマリオンが肩を落とす。こういう雑さもまた人間特有の不合理性だろうか) それにしてもさ―― (観客席でやいのやいの喚く堂仁を指さして)アイツ焦りすぎじゃね!?絶対まだ童ピー(規制音が入った)だよな! (M・Mに同意を求めながらぶははと爆笑する磨璃音) そんでそうかそうか、オレの膝枕が欲しいか。まあ付き合ってもらった手前もあるし、してやってもいいぜ? (そして、にひひと笑いながらマリオネットマスターは観客席の方へ。旧交を温めに行く) <<では、M・M様。お疲れ様でした。後の事はよしなに…>> (マリオンはヤロヴィトとその中のM・Mにぺこりと頭とネコミミを下げ、それから磨璃音の後を追う) (彼女には磨璃音が何を頼むか、それもわかっている様なのだった) -- MM
- いずれ両立を目指すと良いですヨ、とても…ええとても大変ですが不可能ではありません。夢は叶える為にあるのですから
フフッ他にもまだまだ持ちダンスはありますヨ?次は別路線で勝負をするのでその時は覚悟をしておいて下さい また被るかも知れませんけれどネ(こちらもマリオンに釣られたのかクスクスと笑いながら) ええ精々進化した私に怯えて下さい、超AIとしての性能をお見せします。とはいえ今は…そう、その頼みですよネ ふむ…(その言葉でこちらも大凡の予想はついたのかこれ以上は口にしない、ただ変な願いじゃなかった事にはほっとした) おやまあ…名付けは大事ですヨ、本当に。それと女性経験を弄るのは程々に、です。男の子はそういうので凄く焦りますから。 (ニコリと微笑む、ただ否定はしていないので同じ事を思ってはいるのだろう) (そして戦いを終えた事が双方確認が取れたと判断すれば頷き返して再びヤロヴィトに乗り込んだ) さあさ今宵の戦いは終わりました、悔しくも超AIたる私の敗北です!ですが一度の敗北は糧として受け止めるのが私の流儀! 2度、3度と戦う毎にその性能は増し巻島博士の最高傑作としての名を知らしめましょう! ですが今宵は此処まで!皆様勝者に喝采を!そして敗者たる私はこの場より去りましょう! では皆様またお会いする日まで! (全ての演出は解かれ舞台は暗がりへと戻っていけば最後に残ったヤロヴィトを照らす証明も消えた) (舞台に残ったのは静寂だけだ) -- M・M
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