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その歪な骨を抉り出し、6人の血で杯を満たせ

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8.5 隣に立つ者　その2

「あ、いやっ…う・・・あの……」
「なによ、なにそんな怖がってるのよ。あなた人間でしょ？」
「えっ、う……うん、人間だけど」
「……殺さないの？」
「？なんであたしが人間殺すのよ、そんな事するわけ無いじゃない」
「で、でもここ……人を殺す為の物が捨てられてる場所って……」
「人を殺す為の？捨てられる？」

それは私の言葉を聞くと、自分の周囲を見渡す

「あなた名前は、できればフルネームを教えてほしいわね」
「え……う……」

その時、名前を言うべきか迷った

だけど父を亡くしたばかりの私は、寂しかったのかもしれない

あの時、彼女が私の名前を聞いたときにあの事を教えてくれなかったのは
意地悪だったのか。それとも、その時の私の性格を見抜いていたのだろうか

「……よ、ヨモイ・シュルテン」
「知ってる人はだいたいヨモって……」
「……そう」
「それじゃあヨモ、とりあえずここから出ましょうか」
「えっ、え？」
「だってここゴミ捨て場なんだもの。女の子二人がいつまでも居る場所じゃないわ」

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Last-modified: 2015-08-22 Sat 01:29:03 JST (3163d)